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高級腕時計の価格は日々変化しています。

株や為替が毎日値動きするように、時計の価格もその時の流通量や外国為替の影響により毎日変わるのです。昨日は100万円で売っていた時計が今日は105万円になっている!なんてことは決して珍しいことではありません。

 

そこで今回は、数十年前に製造された時計で、現在非常に高い価値がついているモデルを6つピックアップしてみたいと思います。
一般的には年を経て価値がなくなっていく時計がほとんどですが、一部の時計は当時の何倍もの価格で取引されています。
数十年前に製造された時計が今何倍もの価値を持っているということは、今この現行モデルを買っておけば、50年後、100年後には何倍もの価値を持ち、家宝になっているかもしれません。

時計はバッグやジュエリーとは違い、「資産価値が非常に高い」ことが特徴です。

自分の子どもや孫に引き継いでも喜んでもらえる時計。探してみてはいかがですか?

 

ロレックス デイトナ パテックフィリップ ノーチラス

 

~家宝になりうる時計を見極める~

車やカメラ、パソコンなど、精密機器は一般的に新しいものほど高い価値を持ち、時を経るごとにその価値は落ちていきます。
しかし高級腕時計の世界では、生産終了した中古やアンティークが高い価値を持つことが往々にしてあるのです。

それは、時計が実用だけに留まらず、様々な意味合いを持つため。

ただ時を知るためのものではなく、ステータスを表すものであったりファッションなど日常にアクセントを加えたり、オートメーションでは再現できない工芸品としての芸術性であったり・・・

すなわち、価値の落ちない条件として、以下の3つが必須となります。

 

①ブランド力 ― 知名度や人気が高い。歴史があり100年後も変わらないであろうステータス性を備えていること。
②品質 ― 時が経っても「機械そのもの」が評価され続けること。そのクオリティの高さ。
③芸術性 ― 日用品ではなく、工芸品や美術品のような美しさ・高級感

 

加えて、大量消費社会の現代と異なり、1960年~70年代というのは、とりわけ高級時計の分野では「一生使える」ことを前提に作られたものが顕著で、その当時の信念を踏襲している企業というのは確実に安定した価値を持つ時計を製造しています。

 

100年後に家宝になる腕時計6選①ロレックス デイトナ

ロレックス デイトナ 116500LN バーゼルワールド2016
116500LN(ブラック/ホワイト)

圧倒的なまでの人気に知名度、そしてそのステータス性から、「資産」としても注目されるロレックスウォッチ。
とりわけロレックスの顔でありスポーツウォッチの王者でもあるコスモグラフ デイトナは、歴代多くのモデルがプレミア価格で取引される、今最も、そして今後も間違いなく価値ある高級時計です。

初代デイトナが誕生したのが1963年。
当時世界を沸かせたモーターレースのプロレーサーに向けて開発されたストップウォッチ機能・クロノグラフを搭載させました。

直接タキメーターが書き込まれたベゼルやスポーティーながら薄型の、スタイリッシュでとにかくかっこいい、ロレックススポーツウォッチの最上位機種です。

一般的にアンティークと言うと1970年代以前に製造された時計を指しますが、デイトナは初代から今に至るまで超レアアンティークの宝庫。
数年間のみ製造されたRef.6240や、かの有名なRef.6239ポールニューマンモデル、2世代前のエルプリメロが搭載されたRef.16520(ブラック/ホワイト)など、定価を大幅に上回る価格で取引されています。

デイトナ
デイトナ 116520/16520

こういった特定のモデルの他、ロレックス特有の現象として「生産終了モデルの需要が飛躍的に高まる」ということが挙げられます。
そのため現行モデルが「アンティーク」と称される頃、今以上の価値が付いている可能性が高いのがロレックスなのです。

 

ちなみに現行のデイトナですが、2016年バーゼルワールドで116500LN(ブラック/ホワイト)が発表されるやいなやデイトナ人気を一気に押し上げ、更なる注目を集めることとなりました。

傷つきづらいだけでなく独特の艶感を持つセラクロムベゼルが採用されたことにより、高級感やスタイリッシュさがよりアップ。

ロレックスはロングセラーが多く、いずれも初代のイメージを大切にし、大幅に外観を変更することは僅か。
それは、「時代を超えて愛される」普遍性が根底にあるからに他なりません。

116500LNのスタイリッシュさは、50年後、100年後の人々も「かっこいい」と感じるのではないでしょうか。

ロレックス デイトナ 黒

さらにもう一点、ロレックスが「家宝」たる理由として、長い使用に耐えうる品質の高さがあります。
ロレックスは創業以来「究極の実用時計」として定評があり、高く信頼性ある品質を誠実に守り抜いてきました。

長く永く価値を保つためには、時計そのもののポテンシャルが高くなくてはなりません。
いくら金や貴石を散りばめたゴージャスなものや芸術性の高いものでも、時計そのものとして価値がなかったり、50年、100年と時を経た時に修理に耐えられるようなものでなければ、「家宝」とは言えませんよね。

ロレックスの初期モデルが今なお高い価値を持つ理由は、そんな企業努力に秘訣があるのです。

そして116500LNに限らず、ロレックスの現行モデルはいずれも最先端の技術が伴った、性能・品質ともに高い製品が供給されています。
そのため、何十年と時を経ても「時計」としての価値も「資産」としての価値も高めてくれる。そんな家宝としての条件を兼ね備えているのがロレックスというブランドなのです。

 

100年後に家宝になる腕時計6選②パテックフィリップ ノーチラス

パテックフィリップ ノーチラス

ロレックス同様、資産として非常に高い価値を持つパテックフィリップ。
世界三大時計のうちに数え上げられ、世界最高峰の「工芸品」としての時計を生産する、まぎれもない時計界の頂点と言えます。

1811年創業と非常に歴史が深く、パテックフィリップは低価格帯の中古品でもゆうに車一台買えるような高値で取引されています。
また、コンプリケーション(複雑機構)は市場での価値が落ちづらく、パテックフィリップはこの機構の権威であることを鑑みると、当然かもしれません。
今現在子から孫へと継承される家宝として所有されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

パテックフィリップのノーチラスは、当ブランド初の本格スポーツウォッチとして1976年に登場したロングセラー。
独特のフォルムが特徴的ですが、デザインは同時期オーデマピゲロイヤルオークIWCインヂュニアブルガリブルガリなどを生み出したジェラルド・ジェンタ氏によって手掛けられました。

国内はもちろんとりわけ海外での人気が非常に高く、近年デイトナを上回る勢いで価格相場を上げています。2,3年前は200万円だった時計が今は300万円で販売されているということも珍しくありません。

オクタゴン型(八角形)のフォルムの各辺が緩やかなカーブを描き、全体が洗練されたクラシックな形をつくり出します。また、ケースサイドの「耳」と呼ばれる突起は、ケースの堅牢性や防水性を高めるとともに大切なデザインアイデンティティ。
スポーティテイストもエレガンスも大切にされたことにより、スポーツやビジネスシーンはおろか、フォーマルな場にも決して見劣りしない高級感を持つに至りました。

基本の3針からコンプリケーションまで、スポーティーの枠に収まらない、多彩な展開をしているシリーズです。

パテックフィリップ ノーチラス

ノーチラス 5711/1A-011 / ノーチラス 5980/1AR-001

ノーチラスはスポーツウォッチながら、パテックフィリップの長い歴史と絶対的なステータス性に裏付けられた風格のようなものを持ちます。

加えて、パテックフィリップが「一生もの」、そして100年後も「家宝」たりえる理由として挙げられるのが、「永久修理」。
パテックフィリップは2世紀以上も続く中で、「自社製品であれば永久的に修理する」と明言しているのです。
実際、「親から子へ」をブランドコンセプトとしていることからもその姿勢が並大抵のものではないことがわかりますね。

ロングセラーと言えど、ノーチラスは誕生40年弱。パテックフィリップの歴史に比べると比較的新しいシリーズです。
だからこそ、50年後、100年後を考えた時、最も新しくそして最も有力な「家宝」の候補と言えるのではないでしょうか。

 

100年後に家宝になる腕時計6選③ロレックス エクスプローラー

エクスプローラー

デイトナ同様、常に人気が集中するためプレミアモデルを多く有するエクスプローラー。

現行モデルでは安定した供給量を誇ってはいますが、生産終了品が値上がりするロレックス特有の現象があり、特に人気が高いエクスプローラーは今買っておけば、今後の価値というのは計り知れません。

エクスプローラーはブラックダイアルにシンプルな3針と、大変使い勝手の良いスタイル。
そのため当店で取り扱うすべての腕時計の中で常に売れ筋ランキングトップ3入りする定番ウォッチです。

そんな実用性の高さや高性能ムーブメントなどに加えて、外装にはロレックスらしい高級感が備わり、まさに50年、100年後にも価値が崩れているとは想像できないほどの高い作り込みです。

エクスプローラーの進化版として登場したエクスプローラーII(現行モデルはRef.216570ブラック/ホワイト)も「プレミア価格」ではないもののスタイリッシュなエクスプローラーとして安定して人気を誇ります。

ロレックス エクスプローラー2

いずれもロレックスなら、自分の一生の伴侶として、そして子どもから孫へと連綿と継承されるべき家宝としてのポテンシャルを秘めていると言えます。

 

100年後に家宝になる腕時計6選④ カラトラバ

パテックフィリップ カラトラバ

アンティークウォッチが価値を持つ時、「いつの時代も変わらない普遍的な魅力」と「古き良き時代の魅力」と二つの側面がありますが、その双方を併せ持つのが、永遠のクラシック・カラトラバ。

パテックフィリップの歴史とステータスを象徴する存在として君臨し、「パテックフィリップと言えばカラトラバ」と言う方も多く、日本国内ではノーチラスより知名度が高いかもしれません。

カラトラバは1932年に初代モデルが発表されました。
全てが完璧なバランスで造形され、「世界の丸型時計の規範」と称される美しいドレスウォッチです。

歴史が古いモデルのため、1960~70年頃に製造された個体が現在も市場に出回っています。そしてその多くが当時の価格を大きく上回る価格で取引されています。現行モデルにはない、当時にしかなかった外装や機械が時計ファンの心をつかむのでしょう。

剣と十字架(4つの百合の花)を組み合わせた「カラトラバ十字」はパテックフィリップの伝統的エンブレムですが、その名前がコレクションネームとなっている「カラトラバ」はまさにパテックフィリップの歴史の象徴。

奇抜さはなく、ともすれば現在人気のあるスポーツウォッチとは趣を異にしています。
しかしパテックフィリップは初代のデザインをそのまま踏襲しているにもかかわらず85年以上経った今なお色褪せることはない、不朽の名作。
今後10年、50年、100年と経っても変わらない魅力をふんだんに有します。
パテックフィリップ自身も、「時を超越した」と自負するほど。

パテックフィリップ カラトラバ
カラトラバ 5196R/5296R/3919G

 

カラトラバはケース素材にゴールドやプラチナを使用していること、またその端正な面持ちからこうした高い評価を得ます。
一度手に取るとその気品と高級感が伝わることも、由緒正しいパテックフィリップならでは。

デザインは変わらないものの、ムーブメントなど確実に改良が施され、どんどん使いやすくなってきていることも特徴です。
しかし、中古であってもその価格はゆうに100万円超え。
なかなか気軽な日常使いといかないところも、家宝ならではでしょうか。

時や国、そして世代を超えて愛される銘品としていつまでも私たちの手元を彩ってくれることでしょう。

 

100年後に家宝になる腕時計6選⑤ ロイヤルオーク

オーデマピゲ ロイヤルオーク

パテックフィリップと並んで超高級時計御三家に数え上げられるオーデマピゲもまた、50年、100年の時を経ても価値ある名品を生産しているブランドです。
ヨーロッパ各国では高級時計の代名詞的存在として、多くのセレブリティに愛される老舗中の老舗。

オーデマピゲはグランドコンプリカシオンなど複雑機構の開発・製造に定評があります。
デザイン面においても老舗ながら革新的で、とりわけ高級時計の概念を覆したとされるロイヤルオークは、スポーツウォッチの先駆けであり今なお至宝。

ロイヤルオークが登場したのは、1972年。
雲上に位置するブランドからは、いち早くスポーツウォッチをラインナップさせたことになります。

オクタゴンフォルムのダイアル、ベゼルに打たれた八本のビスがロイヤルオークを特徴づけていますが、デザインはかの有名なジェラルド・ジェンタ氏。

ラグやケースにはエッジがきいてめりはりを持ち、高級機らしく細部までレベル高い仕上げがなされ、手に取るとその高い品質を感じられます。

デザインは当時のままとなっており、今後も変わらず「永遠の名機」であることに間違いありません。

オーデマピゲ ロイヤルオーク

ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.01 / 26400SO.OO.A002CA.01

ちなみにパテックフィリップ同様、自社製品であれば永久に修理することを掲げています。
長い歴史と実績に裏打ちされた、また、「一生ものの時計を製造する」ことを自負するメーカーならではのアフターケアですね。

オーデマピゲは、経営者が身に着ける時計と噂されることもあります。
それは、創業130年を超える今なお他社資本の参入を許さず、創業家経営を貫く珍しいブランドだから、そしてパテックフィリップ同様、時代や世代を超越して人々を魅了する傑作であることが大きく関係しているのですね。

 

100年後に家宝になる腕時計6選⑥ スピードマスター

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ

長く永く人々に愛されるブランドには、例外なく「歴史」や「ストーリー」があります。
そういった意味でオメガは華やかな歴史とストーリー双方を有する、家宝にふさわしいブランド。

とりわけ有名なモデルはスピードマスター プロフェッショナル。
デイトナ同様クロノグラフを搭載しており、誕生当初はモーターレースを意識したものでしたが、どのレーシングモデルとも異なる経歴を有しているのです。

それは、1965年から今に至るまで、NASAの公式装備品として6度の月面着陸にいつも携えられていた、ということ。
月面着陸を果たした時計は少ないながらいくつか存在しますが、NASAの過酷なテストを耐え抜いた公式装備品、そして今に至るまで常に宇宙プロジェクトに携えらえていたのは、スピードマスター プロフェッショナルをおいて他にありません。

スピードマスターは様々な派生モデルが存在しますが、Ref.311.30.42.30.01.005が現在スピードマスターの中核であり、月面着陸当初のコンセプトが継承されています。

細めのタキメーターベゼルとダイアルはブラックで統一され、初代から変わらないシックな、それでいて普遍的なかっこよさを有します。

搭載している手巻きCal.1861は月面着陸時に採用されていたムーブメントと同じ機構。
「スピードマスター プロフェッショナル」とモデル名についたものは全て手巻きとなります。

ちなみにスピードマスターの別名・ムーンウォッチ。
これは、1970年、アポロ13号で酸素爆発が発生し、乗務員が身につけていたスピードマスターの正確なクロノグラフ機能によって危機からの脱出に成功したことに由来します。

その功績から、「ムーンウォッチ」の称号を手に入れたのです。

オメガ スピードマスター

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/watches/speedmaster/moonwatch/professional/product/

ムーンウォッチはこうした経歴をふんだんに活かしており、メーカー付属品も特別な化粧箱や、ブックレットが付いてきます。

人類の進歩や叡智の結晶を体現したかのような時計。
50年後、100年後どのように未来が変わっているかはわかりませんが、その軌跡として受け継がれていくべき一本ではないでしょうか。

 

まとめ

「家宝」とは、その家に代々伝わる宝物のこと。つまり、50年、100年経っても高い価値が必要となってきます。
スマートフォンやデジタルウォッチが普及する昨今では絵画や骨とう品に比べ、「時計が家宝」という考え方にピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。

しかし一生一緒に時を刻むことを前提として作られた機械式時計は、まぎれもない一生、そして一族の宝物。

子どもが生まれた時。何かを次世代に遺したいと思った時。
ずっと続いていく時計をぜひ一本購入してみてはいかがでしょうか。

 

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