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チューダー「ヘリテージブラックベイ」が時計ファンを魅了する理由

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チューダー ヘリテージブラックベイ

チューダーはロレックスの普及ブランドとして開発されたロレックスの姉妹ブランドです。ロレックスに手が届かない人でもロレックスと同じパーツを使った時計が買えるということで、永らく人気を博してきました。

そんなチューダーも現在は独自路線を歩みつつあり、ロレックスにはない人気モデルを数多く製作しています。特に2012年に発表された「ヘリテージブラックベイ」の人気は非常に高く、驚異のコストパフォーマンスは時計ファンの心を掴んで放しません。

そこで今回はチューダーのフラッグシップモデルであるヘリテージブラックベイの魅力について迫っていこうと思います。

 

チューダー ヘリテージ ブラックベイとは?

ヘリテージブラックベイは2012年に発表されたチューダーのフラッグシップモデルです。

同モデルは70年代のサブマリーナモデルのデザインを復刻して作られた時計で、「独特なカラーリングのベゼル」、「イカ針」、「バラモチーフのロゴ」といったロレックスサブマリーナにはない特徴をもつダイバーズウォッチとして人気を獲得しました。

その記念すべきファーストモデルはRef.79220。ロゴに1970年以前に使われていた「チューダーローズ」を使用したことで、大きな話題を生んだモデルです。

チューダー ヘリテージブラックベイ 79220

チューダー ヘリテージ ブラックベイ 79220N

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.2824
[パワーリザーブ] 約38時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 200m
[重さ] 173g
[ケースサイズ] 直径41mm

直径41mmという使いやすいケースサイズにロレックスとは一味違う個性的なデザイン。

ロレックスサブマリーナよりもブラックベイの方が好きという方も多く、近年人気を大きく向上させています。

ムーブメントにはETA社ムーブメントをベースにして作られた”自動巻きCal.2824″を搭載。さすがにロレックスと同等クラスとは言えませんが、実用性や精度は問題なく、普段使いで困ることはありません。

また、200m防水性能を備えているためダイバーズウォッチとしてお使い頂けます。

 

ヘリテージブラックベイ 79220

Ref.79220の魅力は何と言っても1970年以前のモデルに採用されていた薔薇モチーフの復刻です。

この薔薇モチーフは「チューダー・ローズ」と呼ばれ、大きい薔薇に「デカバラ」、小さい薔薇に「チビバラ」という愛称がつけられているのが特徴。中には現行のロゴである「盾」と「薔薇」を交えた「盾バラ」と呼ばれるものも存在します。

 英国王室の紋章に受け継がれる、赤に白が重なるバラをイメージして作られたエンブレムであり、高貴なイメージとチューダーの歴史を物語ります。

加えて針にはチューダーの象徴であるイカ針が採用。

イカの形に見える時針、ペンシル形の分針。通称イカ針と呼ばれるチューダー独自の針はロレックスにはない魅力があります。

近年のチューダーはこのイカ針デザインを大切にしており、ブラックベイシリーズにもこの針が採用されました。

ヘリテージブラックベイ 79220

また、リューズにはリューズガードが無く、文字盤同様に小バラの刻印があります。

シンプルな美しさを誇るため、チューダーのリューズデザインの方が好きという方も多いです。

 

ヘリテージブラックベイ 79220

ヘリテージブラックベイにはブレスレットモデル以外にも、ヴィンテージ感溢れるレザーベルトモデルが存在します。

こちらもロレックスにはない良さがあり、人気を博しています。

価格がブレスレットモデルよりも抑えられているため、少しでも予算を抑えたい人にもオススメです。

 

 

チューダー ヘリテージ ブラックベイ Ref.79230の登場

チューダー 79230

ヘリテージブラックベイの登場により急激に認知度を高めたチューダーは、2016年に待望の新作を発表します。それがRef.79220の新作モデルに当たるRef.79230です。Ref.79230は現在も現行モデルとして発売されており、ヘリテージブラックベイのフラッグシップとしてチューダー人気を支えています。

 

チューダー ヘリテージブラックベイ 79230

チューダー ヘリテージ ブラックベイ 79230N

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.MT5602
[パワーリザーブ] 約70時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 200m
[重さ] 183g
[ケースサイズ] 直径41mm

2016年に発売されたヘリテージブラックベイの新型モデルがRef.79230。チューダーローズのロゴを使用していた79220シリーズに対して、79230シリーズは従来通りの「盾」のデザインを使用していることが特徴です。

前作同様にブレスレットタイプとレザーベルトタイプがそれぞれ3色づつラインナップされました。

 

チューダー ヘリテージブラックベイ

左:新型 Ref.79230  右:旧型 Ref.79220

全体的なフォルムは旧型も新型も大きな違いはありませんが、文字盤12時位置のロゴとダイアル6時の表記にも違いがあります。

旧型79220では弧を描いた6時位置の文字は、新型79230においてはクロノメーター表記が文字に加わり、ロレックスと同じ横並びのデザインに変更されました。

カッチリとしてデザインにはなりましたが、チューダーならではの個性が失われたとも言われており、ファンの間では賛否両論が巻き起こっています。

 

 

最大の違いはムーブメントにあり

この両モデルにはムーブメントの差という大きな違いが存在します。

その違いを作り出しているのは新型Ref.79230に搭載された自社ムーブメント「MT5602」です。

チューダー ムーブメント

出典:https://www.tudorwatch.com/

Ref.79220ではムーブメントにパワーリザーブ38時間対応のCal.2824を搭載していたのに対し、Ref.79230ではパワーリザーブ約70時間対応のMT5602(28,800振動/時)を搭載しています。ちなみにMTは(MANUFACTURE TUDOR)の略号です。

また、このMT5602はチューダーの歴史の中で初めて完全自社製造されたムーブメントであり、COSC(スイス公式クロノメーター検査協会)に認定されたクロノメーターです。

これによりRef.79230は機能面で大幅にパワーアップを遂げ、ヘリテージ ブラックベイを更なる高みへ誘いました。

 

 

ヘリテージ ブラックベイ Ref.79230を実際に装着してみました

ヘリテージブラックベイ

Ref.79230を実際に身に着けてみると、このようなイメージとなります。

個性を放ちつつも、品の良さを感じさせる佇まい。世代を問わず支持されているのも頷けます。

ロレックスよりもカジュアルなデザインとなっているため、オンオフ問わず活躍してくれることでしょう。

 

 

派生モデル ブラックベイ ダーク 79230DK

Ref.79230にはブラックベイ ダーク 79230DKという派生モデルが存在します。リファレンスは79230なので搭載ムーブメントや基本的なデザインは同一ですが、ケースがPVD加工が施されたことにより、全体が漆黒に煌くスタイリッシュな仕上がりとなっています。

チューダー ヘリテージ ブラックベイ 79230 ダーク

チューダー ヘリテージ ブラックベイ ダーク 79230DK レザーストラップ

41mmという使いやすいケースサイズに安心の200m防水。そして70時間というロングパワーリザーブ設計。

これ程までにデザイン性と実用性を兼ね備えていながらも30万円台で購入できることから、高級時計最初の一本としても人気です。

 

 

チューダー ヘリテージ ブラックベイ Ref.79220の高騰

チューダー 79220 高騰

ヘリテージブラックベイはどのモデルも非常に人気がありますが、実は最近ファーストモデルであるRef.79220の高騰が目立つようになっています。

Ref.79220が高騰した理由として考えられるのは以下の通り。

 

・Ref.79200の製造が終了した。
・現行モデルがバラモチーフが無いため、相対的に価値が上がった。

 

特にバラモチーフの希少価値が大きくなったのは高騰の要因ではないでしょうか。

ファーストモデルがバラモチーフだったことで、ヘリテージブラックベイは後続機もバラモチーフが続くと予想されていました。しかし、実際は新型Ref.79230を筆頭にファーストモデル以外はすべて盾モチーフに戻ってしまい、その後Ref.79220の製造が終了しました。

その結果バラモチーフを好むチューダーファンが同モチーフを採用しているRef.79220を求めるようになったようです。

 

Ref.79230とRef.79220の相場推移

 

Ref.79230は発売当時に比べ価格が落ち着いてきており、現在は約32万円前後で取引されています。

誤差はありますが、大きな変化はなく、しばらくはこの相場が続きそうです。

 

対して旧作に当たるRef.79220の相場は2018年4月ごろから上昇を続け、2019年1月末の時点では約55万円にまで高騰しています。

その後ピークは越えた印象がありますが、依然相場は高止まりしており、5月末時点においても50万円前後の高相場です。

2年前より約25万円も値上がりしており、旧作の人気が如何に高いのかが分かるでしょう。

※Ref.79220、Ref.79230共にブラックベゼル/金属ベルトモデルにて比較

 

 

強烈な個性を放つブラックベイ ブロンズ 「79250BM」

チューダー ヘリテージブラックベイ 79250bm

2012年に発表されたヘリテージブラックベイはチューダーの知名度向上に大きく貢献を果たしました。

ただ、チューダーの人気を確固たるモノとしたモデルは、このブラックベイ ブロンズ 「79250BM」であるといっても過言ではないでしょう。

79250BMは2016年のバーゼルワールドで発表されたヘリテージブラックベイの新作です。特徴は何といっても使い込むごとにエイジング効果を感じられるブロンズケースが採用されていることにあります。

 

ダイバーズウォッチ チューダー

チューダー ヘリテージ ブラックベイ ブロンズ 79250BM

ベルトにはブラウンレザーを採用。裏蓋にはブロンズカラーのPVD加工を施したステンレスを使用しています。

ムーブメントにはCal.MT5602と同様に自社開発された”自動巻きCal.MT5601″を搭載。約70時間のパワーリザーブを持つこと大きな魅力です。

ブロンズが使われている時計は世界でも非常に珍しく、強烈な個性を持つことから発売するや否や人気を博しました。

 

 

ブロンズの79250BMの相場は発売から2年が経過した現在においては、だいぶ落ち着いてきました。

2019年1月末時点では35万円前後で購入できます。これはピーク時と比べると約10万円ほどリーズナブルな価格です。

 

 

ヘリテージ  ブラックベイ 新作モデルの紹介

チューダー ブラックベイ クロノグラフ

出典:https://www.facebook.com/tudorwatch/

2016年以降、正統系譜であるRef.79230,79220以外にも多岐にわたるモデルが発表されました。どのモデルも人気を博しており、特に2017年に発売されたクロノグラフや2018年発売のGMTモデルには大きな関心が集まっています。

また、2019年においてもブロンズの新作やコンビのクロノグラフといった魅力的な新作を打ち出し、人気を更に加速させています。

 

チューダー ヘリテージブラックベイ36 79500

チューダー ヘリテージ ブラックベイ36 79500

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.2824
[パワーリザーブ] 約38時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 150m
[重さ] 124g
[ケースサイズ] 直径36mm

 

2016年新作として発売されたヘリテージブラックベイ36 Ref.79500。回転式だったベゼルはシンプルなステンレス製に変更、ケース径も36mmにダウンサイジングされ、すっきりとした印象となりました。ロゴには盾マーク、リューズ刻印には「チューダーローズ」が採用されています。

また、ムーブメントはRef.79220に採用されていた”自動巻きCal.2824″を搭載。ブレスレットとレザーベルトがそれぞれ3色づつラインナップされています。

 

チューダー ヘリテージブラックベイ 79540

チューダー ヘリテージブラックベイ 79540

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.2824
[パワーリザーブ] 約38時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 150m
[重さ] 169g
[ケースサイズ] 直径41mm

 

Ref.79500をサイズアップさせたRef.79540は2017年新作モデルです。盾マーク、「チューダーローズ」のリューズ刻印は79540でも健在。パワーリザーブ38時間、防水性能は150mです。

使い勝手の良いブラックが一番人気ですが、爽やかなブルーも幅広い世代から支持を集めています。

 

チューダー ヘリテージブラックベイ 79733N

チューダー ヘリテージ ブラックベイ 79733N

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.MT5602
[パワーリザーブ] 約70時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 200m
[重さ] 187g
[ケースサイズ] 直径41mm

 

バーゼルワールド2017で発表された新作“ヘリテージ・ブラックベイ”は、SS/YGのコンビブレスとブラックダイヤルがゴージャスな存在感を放つ一本。ケースサイズは41mm。200mの防水性能。ムーブメントには「Cal.MT5602」に、デイト表示を加えた新型自動巻きムーブメント「Cal.MT5612」が搭載されています。

ブラックとシャンパンダイヤルの2色展開です。

 

チューダー ヘリテージブラックベイ クロノグラフ 79350

チューダー ヘリテージ ブラックベイ クロノグラフ 79350

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.MT5813
[パワーリザーブ] 約70時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 200m
[重さ] 190g
[ケースサイズ] 直径41mm

 

2017年新作ヘリテージ・ブラックベイ・クロノグラフ。遂に発表された待望のクロノグラフです。

デイトナを彷彿とさせるステンレス製タキメーターベゼルに、盾マークロゴ。ケース径は41mmとなっています。

ムーブメントにはクロノメーター認定の自社メーブメントCal.MT5813を搭載しており、パワーリザーブは70時間です。風格のあるスタイリッシュな風貌から、今尚人気を博し続けています。

 

チューダー ヘリテージブラックベイ GMT 79830RB 赤青ベゼル

チューダー ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.MT5652
[パワーリザーブ] 約70時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 200m
[重さ] 185g
[ケースサイズ] 直径41mm

 

バーゼルワールド2018年にて発売されたGMT搭載のブラックベイ。GMTマスターと同じく赤青ベゼルが採用され、近年のチューダーとしてはかなりロレックスに似せてきた印象を持ちます。ただ、盾マーク、イカ針、フチありインデックスといったチューダーならではの特徴が盛り込まれているため、廉価モデルには見えません。

ケース径は41mm。ムーブメントにはクロノメーターGMTムーブメントCal.MT5652が搭載されています。

 

まとめ

チューダーのフラッグシップモデルとして定着したヘリテージ ブラックベイ。

チューダーローズロゴを配したファーストモデルRef.79230、高性能自社ムーブメントを搭載したRef.79230、そしてブロンズケースを採用した79250BM。ヘリテージブラックベイはどのモデルも強い個性があり、高いコストパフォーマンスを誇ります。

ロレックスが買えないからチューダーを買う時代は終わり、これからはチューダーが欲しいからチューダーを買う時代です。

是非あなたもチューダーの素晴らしさを味わってみませんか?

 

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この記事を監修してくれた時計博士

南 幸太朗(みなみ こうたろう)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ

学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。

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