IWCは銘コレクションの多いブランドですが、とりわけポルトギーゼを愛するファン勢は少なくないでしょう。
事実、ポルトギーゼは「IWCで最も成功した」と言われているフラグシップであり、当店でも例年IWCのナンバーワン人気を誇るモデルです。
その成功の立役者として挙げられるのがポルトギーゼクロノグラフです。
さらに2019年末にはモデルチェンジが行われ、自社製ムーブメントCal.69355搭載の新型が登場。ますます注目度を集めていることは間違いありません。
この記事では、そんなポルトギーゼ クロノグラフについて徹底解説いたします。知れば知るほど好きになる、名作ウォッチの世界をお楽しみください。
目次
IWC ポルトギーゼ クロノグラフとは?
まず始めに、ポルトギーゼ クロノグラフの誕生の経緯から人気の秘訣までを、解説いたします。
①歴史
ポルトギーゼの歴史は、1939年までにさかのぼります。当時は懐中時計が主流でしたが、じょじょに腕時計も浸透し始めていた時代でもあります。
そんな折、ポルトガル商人がIWCに、「高精度な懐中時計のムーブメントを搭載した、大型の腕時計が欲しい」という要請を出します。ポルトガル商人は航海での移動が多く、波の揺れや衝撃・温度変化に影響を受けづらい、丈夫で信頼性の高い時計を求めていたのでしょう。
ポルトギーゼは早い段階で安定した大型ムーブメントを輩出していたため、うってつけの役割でした。
そうしてできた大型腕時計をIWCは、ポルトガル商人にちなんで「ポルトギーゼ」と名付けました。
その後ポルトギーゼはIWCのラインナップに加わることとなりますが、当初は細々といった様相で、今ほど「ブランドの顔」然とはしていませんでした。ケース直径31mm~35mm程度が主流であった時代に、既にポルトギーゼは直径42mm。なかなかどうして、定番の立ち位置からは遠かったのではないでしょうか。
しかしながら、時代は下って1993年。IWCは創業125周年を祝して、「ポルトギーゼ・ジュビリー」を発表します。1990年代にもなると既に40mmケースの人気モデルが各時計ブランドからリリースされていたこともあってか、ポルトギーゼは市場に大いに受け入れられます。
その後1995年、バリエーションとしてIWCは「ポルトギーゼ クロノグラフ」をリリースしました。もっとも、1995年当時のクロノグラフモデルは「ポルトギーゼ クロノグラフ ラトラパンテ」。
※ポルトギーゼ クロノグラフ ラトラパンテ Ref.3712の、日本限定版。シースルーバックが採用されていることが特徴
ラトラパンテというのは一般的なクロノグラフの上位機構の一つで、2本のクロノグラフ針を使うことで2つの時間計測を行える、というものです。そのためダブルクロノグラフと呼ばれることもあります。
このラトラパンテは手巻きモデルであったことからも、現在のポルトギーゼ クロノグラフとはやや性格を異にしていると言えます。
ラトラパンテの3年後にあたる1998年に発売され、以降IWCを代表するメガヒット商品となったのが、本稿でご紹介するポルトギーゼ クロノグラフです。
ラトラパンテの方は2004年に生産終了となりましたが(もっとも、その後2016年に復活)、ポルトギーゼ クロノグラフは今でもIWCきっての人気モデル。しかも、1998年の登場以来、一度もモデルチェンジをしていないという、ご長寿モデルでもあります(インデックスの加工法やムーブメント改良、あるいはバックル等、細かなマイナーチェンジはありました)。
しかしながら2019年末、モデルチェンジが敢行されました。
いったい、長らく愛され続けてきたポルトギーゼ クロノグラフは、新作でどのような変化をきたしたのでしょうか。
そちらは次項で詳しく解説いたします。
②なぜIWCポルトギーゼは人気なのか
新型ポルトギーゼ クロノグラフの詳細についてご紹介する前に、ポルトギーゼ クロノグラフの人気の理由について解説いたします。
冒頭でもご紹介したように、ポルトギーゼ クロノグラフはIWCきってのナンバーワン人気モデルです。
ポルトギーゼにはオートマチックやハンドワインディング,スポーティーなヨットクラブ,コンプリケーションモデルと結構バリエーションが豊富であるにもかかわらず、クロノグラフ搭載機の人気は傑出しています。
なぜポルトギーゼ クロノグラフはここまで人気なのか。その一つは、やはり見事なデザインでしょう。
前述のように、ポルトギーゼ クロノグラフは、誕生以来そのデザインを受け継ぎ続けています。
このことからもIWCの、同商品に対する自信のほどが伺えますね。
ポルトギーゼ クロノグラフのケースは直径40.9mm×厚さ12.6mm。デカ厚ブームを経て40mmオーバーケースはメンズモデルでは珍しくなくなった昨今ですが、比較的大きい部類です。
さらにクロノグラフと言うとレーシーな印象が強いのですが、大型×クロノグラフの組み合わせである当モデルに、一切の武骨さはありません。
ベゼルが引き絞られていて、文字盤の専有面積が広がっている関係でさらに大きく見えるにもかかわらず、です。
これは、IWCの時計のデザイン性の高さが成せる業でしょう。
IWCはパイロットウォッチやインジュニア等、スポーツモデルも多数輩出していますが、スポーティーな中にも上品さがあると話題です。
まず、厚みを感じさせないように設計されたケース構造。立体感を出すことで高級機らしい上品さを醸し出し、さらに心地よい着用感を高めました。
ポルトギーゼはこの「厚みを感じさせない」に加えて、文字盤も非常に作りこまれています。
ポルトギーゼをパッと見た時、その端正な顔立ちがまず印象付けられるのではないでしょうか。実際、ポルトギーゼ クロノグラフの顔立ちこそが同モデルのアイデンティティと言っていいでしょう。
2つのインダイアルを縦目に並べたクラシックな表情に、アラビア数字がエンボス加工されています。
インデックスは、時計自体の大きさとは打って変わって控えめなボリュームです。そのため上品さが醸し出されることとなりましたが、アラビア数字を使ったこと。加えて無駄な装飾を省いたことから、きわめて高い視認性をも誇ります。小さいのに、現在時刻を即座に視認しやすいのです。
そしてインデックスと同色の針がセッティング。このリーフ針も非常に手が込んでおり、丁寧にめっき処理された文字盤と相まって、ポルトギーゼ クロノグラフはまさに「完成」されているのです。
前述の通りポルトギーゼ クロノグラフが、モデルチェンジの前後にあっても一切のデザイン変更をしていないのは、既にデザインとして完成しきっていて、改良の余地がないからに他なりません。
美しく上品であるにもかかわらず大型ゆえにムーブメントの堅牢性が考慮されているのも嬉しいところ。
IWCは歴史的に大型ムーブメントを輩出してきたことは前述の通りですが、機械は大きければ大きいほど耐久性に富み、また衝撃や温度係数による干渉を受けづらくなります。
IWCの時計が「精度面で安心できる」「信頼性が高い」を評価されるのは、そんなムーブメント仕様ゆえでしょう。
出典:https://twitter.com/iwc
このように、大人気もうなずける数々の魅力を備えたポルトギーゼ クロノグラフは、現在いくつかのカラーバリエーションをラインナップしています。
旗艦モデルはシルバー文字盤に青針または金針を合わせたタイプですが、ブラックやブルー。さらに2020年には非常に目を惹くグリーンとワインレッドがリリースされ、ますますポルトギーゼ クロノグラフ人気に火を付けそうです。
IWC ポルトギーゼ クロノグラフにはどんなモデルがあるの?
長年「変わらない魅力」を湛えてきたポルトギーゼ クロノグラフ。
最新モデルを中心に、バリエーションをご紹介いたします。
ポルトギーゼ クロノグラフ 金針 IW371604
ケースサイズ:直径41mm×厚さ13mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.69355
パワーリザーブ:約46時間
防水性:3気圧
ポルトギーゼ クロノグラフ 青針 IW371605
ケースサイズ:直径41mm×厚さ13mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.69355
パワーリザーブ:約46時間
防水性:3気圧
1998年から長らくヒットを飛ばしてきた旧型ポルトギーゼ クロノグラフも素晴らしいですが、まず最初に最新版ポルトギーゼをご紹介いたします。
「最新版」の中でも代表的なモデルが、こちらのIW371604とIW31605です。先代と同様に、前者は「金針」後者は「青針」などと称されることもあります。
繰り返しになりますが、「変わらないご長寿モデル」であることもまた、ポルトギーゼ クロノグラフの人気の大きな理由でした。そのため、新型もデザインは変わらず踏襲ーむしろ、一見すると変わったところは全くありません。
ただし、大きな変更点として、IWCの自社製ムーブメントCal.69355が搭載されることとなりました。
従来のポルトギーゼ クロノグラフには、ETA7750がベースになったCal.79350が採用されてきました。ちなみにこのETA7750は現在時計業界で幅広く用いられる汎用クロノグラフ機で、ブライトリングやオメガ,パネライ等、有名ブランドのモデルでも確認できます。ETA7750の存在によって、これだけクロノグラフが人気ジャンルになったと言っても過言ではないでしょう。ETA7750は丈夫でランニングコストも比較的安く済み、かつ高精度という死角のない汎用機と言えます。
なお、ETA7750ベースのCal.79350は、さらにIWCがリファインしています。IWCと7750の関係は密接で、ポルトギーゼ クロノグラフがリリースされるさらに以前の1985年、「ダヴィンチ」でコンプリケーションのベースとなります。以降、IWCはバルジュー7750をよく用い、よく改良してきました。
ちなみにポルトギーゼのみならず、アクアタイマーなどにも搭載されていた歴史があります。
出典:https://www.eta.ch
そんなムーブメントを使ったクロノグラフ機ですから、外装デザイン同様に非常に完成されていたことは間違いありません。
昨今、自社製ムーブメント(マニュファクチュール)がブランドの一つの付加価値となっています。しかしながらETAベースの機械は実用性が高く、どちらが優れているとか劣っているとかはありません。
しかしながら、ETA(前身はバルジュー)はスウォッチグループ傘下のムーブメント供給会社です。
2020年以降、グループ内以外へのムーブメント供給の一切を停止する、というセンセーショナルな発表が2002年に行われていました(ETA問題とか言ったりする)。つまり、リシュモングループに属するIWCは、今後バルジュー7750の安定供給が受けられなくなる、と。
IWCではセリタ社製のムーブメントも使っていましたが、ETA問題を見越して、また、自社製ムーブメントが現在一つの付加価値になっていることを受けて、「2020年までに製品の多くを自社製ムーブメントに切り替える」旨を同社は明言することとなります。
言うまでもありませんが、IWC自身は自社でムーブメント製造を一貫して行う力はあります。
事実、ポルトギーゼの他モデルは、既にムーブメントが切り替わっているものも少なくありません。ポルトギーゼ オートマチックはCal.52010に、2017年にラインナップに加わったポルトギーゼ クロノグラフ クラシックではCal.89361が搭載されました。
この流れを受けて、定番ポルトギーゼ クロノグラフでも、自社製ムーブメントがついに搭載されることとなりました。
ただ、Cal.89361がそのまま流用されたわけではありません。IWCの自社ムーブメントは全部で5系統ありますが、69000系に載せ替えられました。
こういった流れの中で最新ポルトギーゼ クロノグラフに搭載されたのが、こちらのCal.69355です。
【Cal.69355基本仕様】
■自動巻き
■パワーリザーブ:約46時間
■振動数:28,800振動/時
■直径30mm×厚さ7.9mm
このムーブメントの初出は2019年末ではありません。2018年、IWC150周年記念モデルとして打ち出されたポルトギーゼ クロノグラフの特別モデルに搭載されていました。
その時既に、前述した自社製の自動巻きクロノグラフは89系統が存在していましたが、新たにリリースという形になりました。89系統と比べてパワーリザーブが短くなっていたり(89系は約68時間あった)、クロノグラフにフライバック仕様がついていなかったりとややスペックダウンしたものの、かわりに価格を抑えることに成功します。
そう、89系は見事なクロノグラフムーブメントであることに違いはありませんが高額で、従来のETA7750ベースのムーブメントのような量産型とはなりえなかったのです。そのため、新たに量産に向いたCal.69355が開発される運びとなりました。
また、従来のポルトギーゼがそうであるように、サイズは大きめです。
出典:https://www.iwc.com/jp/ja/home.html
繰り返しになりますが、IWCはオールドインターと呼ばれた時代から比較的大きめムーブメントの搭載が目立ちます。これは時計の耐久性や安定性を突き詰めた結果で、むしろ大きめのケースサイズが多くなってきた昨今では、ちょうど良いサイズ感として落ち着いていますね。
さらに、Cal.69355搭載に伴い、これまでソリッドバックだった裏蓋はシースルーが採用され、上位モデルのようにムーブメント鑑賞が可能となりました。
機械好きの方は、この仕様に対して嬉しく思うところも大きいでしょう。
ちなみに、ムーブメントが変更になっているにもかかわらずデザインは「変わっていない」ことは、非常に驚くべき点です。
出展:https://www.facebook.com/IWCWatches/?ref=page_internal
なぜならムーブメントが変わると、多少なりとも文字盤の配置は変わるものであるためです。各針はムーブメントに取り付けられることから、どうしてもレイアウトが異なってしまいます。
しかしながらIWCは従来のポルトギーゼ人気は、この文字盤にこそあった、と熟知していたのでしょう。新型ムーブメントでも同位置にそれぞれのインダイアル・針をセッティングし、アイデンティティを守り抜きました。
時分針が若干太くはなったようですが、肉眼ではほとんどわからないでしょう。
つまり、ムーブメントと裏蓋仕様の他に、特筆すべき変更は、ほとんどないと言っていいでしょう。それだけポルトギーゼ クロノグラフは改良の余地のない完成品であることがわかりますね。
なお、フォールディングバックルが片開きから両開きに変更されています。
左:新型バックル / 右:旧型バックル
それに伴い6時側のベルトが長くなり、12時側とのバランスが格段に良くなりました。
最新ポルトギーゼ クロノグラフの定価は990,000円です。
※ちなみに旧型は815,400円(2019年末に価格改定を行い770,000円へ。在庫処分的な意味合いもあったのでしょう)でした。新型ポルトギーゼ クロノグラフは発表当初874,500円ということで、およそ6万円程度の差しかないということで騒がれたものです。
近年、マニュファクチュールムーブメントと称して、価格を大幅に上げるブランドは少なくありません。もっとも、ムーブメントをイチから自社製造することは、それだけコストがかかることも意味しています。
しかしながら100万円以内に抑えられているポルトギーゼ クロノグラフ。確かに2022年に入って定価改定を行ったこともあり、昔に比べれば高くはなっております。とは言え、中古であれば80万円台後半程度~入手できる個体もあります。
今後、変わらずIWC人気を牽引する存在となることは間違いありません。
なお、ステンレススティール製ポルトギーゼ クロノグラフには文字盤カラーにバリエーションがラインナップされています。
近年では時計業界全体でカラフルな文字盤が流行っていますが、ポルトギーゼのシンプルな上品さにもマッチしてますね!
さらに2020年、ポルトギーゼ クロノグラフでは初となる、ステンレスブレスレットモデルも追加されました!
ポルトギーゼ クロノグラフ IW371617
ケースサイズ:直径41mm×厚さ13mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.69355
パワーリザーブ:約46時間
防水性:3気圧
スペックは変わりませんが、一気にスポーティーなテイストが高まって、この雰囲気を待ち望んでいたという方も多いのではないでしょうか。
SSブレスモデルの定価は1,105,500円です。
旧型モデルも市場によく流通しており、まだまだ「定番」の座を保ちます。
ポルトギーゼ クロノグラフ IW371446
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ12.6mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.79350
パワーリザーブ:約44時間
防水性:3気圧
ポルトギーゼのロングランモデル。前述の通り非常によく流通しているので、まだまだ手に入れやすいのが嬉しいところです。
こちらは針のカラーリングから「青針」の通称でも親しまれており、当店でもIWCの一番人気です。
中古であれば60万円程度~が実勢相場となっており、旧型よりも予算を抑えて購入できるのもポイントです。
ポルトギーゼ クロノグラフ IW371445
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ12.6mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.79350
パワーリザーブ:約44時間
防水性:3気圧
青針の次に人気の高いモデルが、こちら。「金針」の呼び名でも知られています。
スペックは同一、そして相場は青針・金針でそう大きくは変わりませんので、好みの一本をお選びください。
ポルトギーゼ クロノグラフ クラシック IW390302
ケースサイズ:直径40.9mm×厚さ14mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:自動巻きクロノグラフCal.89361
パワーリザーブ:約68時間
防水性:3気圧
ポルトギーゼ クロノグラフのハイエンドにあたる自社製ムーブメントCal.89361を搭載した、「クラシック」です。既に生産終了となっておりますが、名作の呼び声高い逸品ですので、併せてご紹介いたします。
「クラシック」シリーズは1930年代、ポルトギーゼ黎明期に製造されていたモデルをリバイバルする、というコンセプトを持ちますが、定番ポルトギーゼとはまた違った独創性をお楽しみ頂けます。
2017年にマイナーチェンジが施され、デザインがよりすっきりと美しくなりました。
ハイエンドだけあり生産終了時の定価1,369,500円、相場は中古であっても100万円超えとお高めですが、お値段に負けない高級感はひとしおです。
まとめ
IWCの大人気モデル・ポルトギーゼ クロノグラフについて解説いたしました。
ポルトギーゼ クロノグラフは新型にリファレンスチェンジを果たしたとは言え、今後もIWCの顔を張っていくことは間違いありません。
シースルーバックが楽しめる新型を買うもよし。流通量が豊富で価格を抑えやすい旧型を買うもよし。
ぜひ一度、ポルトギーゼ クロノグラフの魅力に触れてみてくださいね。
文:鶴岡
この記事を監修してくれた時計博士
田中拓郎(たなか たくろう)
高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年