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WEBマガジン, ジャガールクルト, ミドルクラスのモデル特集, 新美貴之, 腕時計選びのためのお勧め記事

ジャガールクルト大研究 名門時計ブランドの歴史,魅力,人気シリーズを語る

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スイス時計ブランドの中でも、名門中の名門ジャガールクルト。角形時計の永世定番「レベルソ」やクラシックな「マスター」など、アイコニック・ピースの数々を世に輩出してきました。

一方で派手なマーケティングを行っていないためか、ロレックスやオメガのような有名どころと比べると「知る人ぞ知る」の立ち位置です。恐らく、最初に購入した高級時計がジャガールクルトだった、という方はあまりいらっしゃらないでしょう。

しかしながら時計愛好家からの評価は絶大です。ジャガールクルトは、知れば知るほど好きになる、通好みの一面を持ちます。ジャガールクルトは、何本も高級時計を所有してきた方がたどり着くブランドという印象です。

いったい、そんなジャガールクルトとはどのようなブランドで、なぜ我々を惹きつけているのでしょうか。

この記事では、ジャガールクルトと言う名門の歴史,魅力,人気の理由を徹底解説いたします。併せてこれからジャガールクルトをご購入される方に向けて、各シリーズのおすすめ人気モデルもご紹介しておりますので、ご検討中の方の一助となれば幸いです。

ジャガールクルト 30代・40代の男性におすすめしたい時計

 

ジャガールクルトとは?歴史,現在の概況,こだわり

まず最初に、ジャガールクルトの歴史やこだわり、そして資産価値についても解説いたします。

 

①歴史

ジャガールクルトの歴史は、1833年にまでさかのぼります。

場所はスイス ジュウ渓谷。ジュラ山脈とジュー湖,レマン湖などを望める、時計製造の聖地として高名ですね。ちなみにこの地は現在もジャガールクルトを始め、オーデマピゲやヴァシュロンコンスタンタンといった老舗高級時計ブランドが製造拠点としています。

創業者は、時計師アントワーヌ・ルクルト。その後、息子のエリー・ルクルト、孫のジャック=ダヴィッド・ルクルトへと受け継がれていき、小さな時計工房であった同社はブランドとして成長していくこととなりました。ちなみに「ジャガー・ルクルト」のブランド名は、前述した孫のジャックとパリ時計職人であったエドモンド・ジャガーにちなみます。薄型時計の開発をきっかけに、協業して1937年に当該名のブランドを設立しました。

 

ジャガールクルトの歴史は「開発」とともにありました。事実ジャガールクルトは創業から今に至るまで、あまたの発明と1200以上のキャリバー製造に成功しています。

とりわけ「時計界の発明家」と称された初代アントワーヌ・ルクルトは、同社のみならず時計産業に大きな軌跡を残す発明を手がけました。

その一つが、「ミリオノメーター」です。1844年のことでした。

ミリオノメーター ジャガールクルト

出典:https://www.hautehorlogerie.org/jp/brands/brand/h/jaeger-lecoultre/

ミリオノメーターは史上初の測定器です。0.001mmというミクロン単位での測定を可能とした機器で、時計にまつわるパーツ類の製造を、より精密なものとしました。

また、「リューズ巻き時計」についてもアントワーヌ・ルクルトの開発に欠かせない要素です。1847年のこととなります。

今でこそリューズを使ってゼンマイを巻き上げることはもはや当たり前ですが、19世紀当時は文字盤に穴が開いており、そこに鍵を入れて巻き上げを行っていました。しかしながらアントワーヌ・ルクルトによって「鍵の代わりにリューズと小さなボタンを用いて巻き上げを行うシステム」が開発され、以降の懐中時計の形態に大きな一石を投じます。

時計機構の発明と言うとブレゲが有名ですが、アントワーヌ・ルクルトもまた引けを取らぬ時計史の寵児であったことがおわかり頂けるでしょう。

 

ジャガールクルト ムーブメント

出典:https://press.jaeger-lecoultre.com

二代目エリー・ルクルトの代になると、前述したミリオノメーターを始め時計製造のための基盤を確立し、ムーブメントの量産体制を整えます。以降、今に至るまで1200を超えるキャリバーを世に送り出してきました。

この時の量産体制は後のジャガールクルトの「マニュファクチュール」へと繋がり、後述するジャガールクルトの「技術屋」としての側面を開花させます。

 

こういった歴史の中でジャガールクルトは時計ブランドとしてのみならず、ムーブメント供給によってもその名を馳せていきます。

20世紀初頭からはパテックフィリップやオーデマピゲ,ヴァシュロンコンスタンタン、カルティエといった超名門ブランドの名作たちに、ジャガールクルト社製ベースのムーブメントが載せられていくこととなりました。一時期、パテックフィリップの大半のムーブメントを手掛けていたのもジャガールクルトです。

なおこの時代には、空気を動力源とすることで半永久的に動く機械式置時計「アトモス」、世界で最も小さい機械式ムーブメント「キャリバー101」、そして世界で最も薄い機械式ムーブメント「キャリバー145」を開発し、着々とその実力を時計業界で示していきました。

ジャガールクルト アトモスジャガールクルト アトモス

出典:https://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp/watches/atmos/atmos-classique-phases-de-lune/5112202.html

 

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しかしながら、常に順風満帆であったわけではありません。

これは全ての機械式時計メーカーに当てはまることですが、1969年を契機に起こったクォーツショックによって、ジャガールクルトもまた窮地に立たされることとなります。

※クォーツショック…1969年、セイコーが「アストロン」として初めてクォーツ時計を市販化したことに端を発する1970年代~1980年代の時計業界の激震のこと。低コストで高精度な時計を量産できるクォーツ機構に伝統的な機械式時計は押されてしまい、多くのブランドが方向転換や休業、あるいは倒産を余儀なくされた。

 

ジャガールクルトは機械式時計でその実力をいかんなく発揮してきたブランドです。

そのためクォーツショックの影響をモロに受けることとなります。前述の通り他社にもムーブメント供給を行ってきたジャガールクルトはその分野で糊口をしのいだものの、華やかな機械式時計の黄金時代からは遠ざかっていきました。

とは言えそこはスイス屈指の名門。ただ手をこまねいていたわけではありません。

この時期に製造されたムーブメントで傑出した名機は少なくなく、実直に時計製造の道を歩んでいたことが見てとれます。

1976年には同社初の薄型自動巻きキャリバー900を開発。ちなみにこちらはIWCにも搭載されることとなりました。1984年には今なお基幹ムーブメントとして進化を遂げているCal.899のベースとなったCal.889もリリースしています。

ちなみに実は当時クォーツも手掛けており、世界最薄のクォーツムーブメントを開発したことでも知られています。

 

1984年には、IWCの再建でも貢献した故ギュンター・ブリュームライン氏の手を借り、本格的なクォーツショックからの脱却に挑みます。
その際に復刻を果たしたのが、現代に続くアイコニック・ピース「レベルソ」でした。

ジャガールクルト レベルソ

レベルソはもともと1931年、スポーツ競技「ポロ」の競技者よりジャガールクルトに向けて「ポロの競技中の衝撃にも耐えられるような時計が欲しい」といった要望から開発に至りました。1970年代までは製造されていましたが、クォーツショックとともに一時生産終了しています。

※ポロ…騎馬隊の軍事訓練に端を発す、世界で最も古い競技のうちの一つ。馬に乗った選手がラケットで球を運び、相手ゴールへ投球して点を獲得する

 

そこで1991年、レベルソ誕生60周年と銘打ち堂々復刻を果たします。

さらに翌年には、あえて文字盤デザインをレトロ・シンプルにしてクラシック回帰させたマスターシリーズを発表。ちなみにこの時ただクラシック回帰しただけでなく、1000時間コントロールテストをマスターシリーズの製品化の条件とします。

このジャガールクルト独自のテストは後述しますが、COSC(スイスクロノメーター規格)をしのぐような厳格な規格となり、これをブランディングの一環として用いることでジャガールクルト=品質に妥協を許さない、名門マニュファクチュールというイメージを市場に復権させることに成功したのです。

 

②現在のジャガールクルト

ジャガールクルト マスター

1990年代から再び機械式時計が返り咲くと、たちまちジャガールクルトは水を得た魚のように成長を遂げていきます。

2000年にはカルティエやIWC、ランゲ&ゾーネ属するリシュモングループ傘下に加わり、ますますその勢いを強めます。

レベルソやマスターコレクションを時代に合わせて厚くするため、もともとジャガールクルトのお家芸であったムーブメント製造も目を見張るような進化を遂げました。

 

代表的な例としては、レベルソの角形キャリバー

基本的に角形ムーブメントはレベルソ専用となり、しかも超薄型です。シンプルな手巻きCal.822系から一つのダイアル上に時分、日付、曜日、月、ムーンフェイズを表示するトリビュートカレンダー機能搭載のCal.853系。「デュエット」と呼ばれる表裏で別々の文字盤を持ち、かつ同時刻を表示させるCal.844系など、その名作には枚挙にいとまがありません。

853

出典:https://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp/watches/reverso.html?JLCclick=MyJLCSubHome

 

マスター コントロールやレディースライン・ランデブーの基幹を成す薄型自動巻きムーブメントCal.899系の進化も現在のジャガールクルトを特徴づける一幕でしょう。

前項でもご紹介している通り、1984年に誕生したCal.889から20年、ジャガールクルトはその完成版としてCal.899をリリースしました。

このムーブメントは発表当時から既に実用的でしたが、その理由の一つとして片方向巻き上げが採られたことが挙げられます。

自動巻きムーブメントのローターには、両方向回転でゼンマイを巻き上げるタイプと片方向のみで巻き上げるタイプとがあります。

両方向・片方向どちらが良いかは色々な議論がありますが、現在の主流は両方向巻き上げです。

そんな中でもあえてジャガールクルトは片方向巻き上げを採用する―その姿勢もまた、時計好きの心をくすぐりますよね。

もっとも、ジャガールクルトが片方向巻き上げとする理由は現実的で、機械の摩耗が少なく故障に強い,そして製造コストを抑えられること。さらにはデスクワーク等あまり腕を大きく動かさないライフスタイルでも、巻き上げ効率が良いことが挙げられます。マスターはドレッシーなモデルであることから大きな動きを想定していないのでしょう。

このCal.899はアップデートを重ね、ついに2020年、「マスター コントロール」の刷新とともに最先端機能を獲得しました。

ジャガールクルト Cal.899

出典:https://www.jaeger-lecoultre.com/jp/jp/home-page.html

具体的な進化としては、約70時間のパワーリザーブを獲得したこと。また、シリコン製脱進機やパーツにセラミック,チタン等を用いることで、耐久性や耐磁性向上を図りました。さらに言うと、これまでCal.899系は針飛び(リューズで時刻合わせ操作をした時、リューズを元の位置に戻すと針の位置がズレてしまうこと)が起きやすいという課題が言われていましたが、こちらも改善に至りました。

ローターも金無垢製が採用され、シースルーバックから美しい意匠を楽しめるというのも、所有欲を満たしますね。

 

さらに、1940年代~1950年代、機械式複雑機構(コンプリケーション)の黄金時代、その市場を牽引してきたジャガールクルトにとって、昨今のコンプリケーション開発も特筆すべき点です。

とりわけトゥールビヨン開発は古くから一家言持っており、2004年に「3D球体ジャイロトゥールビヨン」を製造。

※ジャイロトゥールビヨン…トゥールビヨンとはテンプと脱進機をキャリッジ(籠)に収め、キャリッジごと回転させることで重力や姿勢差の影響を解消する機構だが、ジャイロトゥールビヨンでは水平と垂直、二つの回転軸でキャリッジを立体的に回転させる仕組みが採られている。姿勢差解消はもちろん、その見た目の圧巻も言わずもがな。

 

2019年には、「マスター・グランド・トラディション・ジャイロトゥールビヨン・ウェストミンスター・パーペチュアル」なるジャガールクルト史上最も複雑と称されるマスターピースを発表し、時計業界を大いに沸かせました。

このマスターピースは「ジャイロトゥールビヨン」「永久カレンダー」「ミニッツリピーター」という世界三大複雑機構全てを搭載していることが特徴ですが、その全てが革新的という凄まじさです。さらにコンスタントフォースと呼ばれる、ゼンマイの巻き上げ量にかかわらず歯車へのエネルギーを均一化する機構も搭載されているにもかかわらず、ケース厚わずか14.08mm(直径43mm)に抑えられています。

ジャガールクルト マスター コンプリケーション

出典:https://www.facebook.com/Jaegerlecoultre/

もちろんこういった超絶コンプリケーションは一般ユーザーが手にする製品ではないでしょう。

しかしながら、「これだけの逸品を製造できる」。それこそが派手なマーケティングはなくとも、ジャガールクルトがしっかりとブランディングされている所以ではないでしょうか。

 

現在ではレベルソ,マスター,そして2018年に復刻したポラリスといった人気コレクションを展開しており、時計市場が大きくなる中で着実な成長を遂げています。

ポラリスはスポーツラインなのですが、人気はレベルソやマスターといったクラシックラインに寄る傾向にあります。現在、スポーツウォッチは時計業界の一つのトレンド。そんな中でもクラシックが主力商品というジャガールクルトは、それだけで他の人気ブランドとは消費者の購買傾向が異なることを示唆していますね。

2020年から続く新型コロナウイルスの影響はジャガールクルトも無関係ではいられませんでしたが、比較的需要・供給ともに安定しており、相場も落ち着いています。

いち早くeコマースに進出し、ユーザビリティ高いホームページ製作に力を入れていたことも、コロナ禍を乗り切るのに一役買ったのでしょう。

2021年1月現在、わが国でのジャガールクルトのブティックは40以上。昨年には関西に初進出も果たしており、その販路を拡大し続けていっています。

 

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③ジャガールクルトのこだわり「完全マニュファクチュール」

ジャガールクルトは、しばしば「技術屋」「職人集団」と喩えられます。それは歴史的にも実際的にも、時計製造技術で実力を示してきたブランドであるためです。

とりわけムーブメント製造にかけては、他社の追随を許しません。

創業時から量産体制を築いたことで名門ブランドへのムーブメント供給を担ってきたことは前述の通りですが、後にこの体制は完全マニュファクチュールへと繋がっていくこととなりました。

マニュファクチュールとは、自社一貫製造という意味を持つ時計業界の用語です。その対義語はエタブリスールです。

もともとスイス時計業界は伝統的に分業制でした。例えばムーブメントはムーブメント職人が作り、外装パーツは外装パーツ職人が作り、装飾はまた別の職人が手掛ける…といった具合です。

とは言えムーブメントを供給される個体そのままで使ってしまうと、ブランドの独自性を出すことは困難となります。スペックや文字盤配置、機能全てが同一となってしまうためです。そこでムーブメントメーカーが供給するエボーシュ(半完成品状態のムーブメントのこと)をベースに、自社独自に改良して用いるスタイルが広く浸透しています。

一方でエタブリスールでも、どうしても似た顔立ちになりがちなことも事実です。また、自社がこだわりたいスペックやデザインを実現できないといった側面もあります。

そこへきてジャガールクルトは、もともとムーブメント製造に一家言持つブランドでした。かと言ってエボーシュメーカーではなく、時計メーカー。そのため、スイスでは珍しかったマニュファクチュール体制をいち早く敷き、自社こだわりのムーブメントで、こだわりの時計を製造してきたことを強みとするブランドなのです。

なお、マニュファクチュールを魅力として語る時、えてしてムーブメントに寄りがちです。確かに機械式時計のムーブメントはきわめて精密で、パーツによっては製造できるメーカーが限られます。

しかしながら、実はケースといった外装パーツもまた、完成度の高い製品を製造することはかなり高度な製造技術を要します。

ジャガールクルトはケース製造も内製化しており、しかも歪みのないケースやこだわりの仕上げには定評があります。

ジャガールクルトがなぜ「技術屋」「職人集団」と呼ばれるかは、このこだわり抜いたマニュファクチュールを垣間見ると理解しやすいのではないでしょうか。

※ちなみに、ジャガールクルトもまたムーブメント供給を行っていたため、前述した名門ブランドの人気モデルに同社製造の機械が搭載されてきました。他社ムーブメントを使っていることはあまり大々的には言われませんが、ジャガールクルト社製であれば別です。それだけ性能面でも、ステータスという面でもジャガールクルト社製ムーブメントは担保されていたのでしょう。

 

ジャガールクルト マスター

この「こだわり」を表す一端として、「歴史」の項で触れた1000時間コントロールテストの話題は欠かせません。

1000時間コントロールテストはマスターコレクションのリリースとともに1992年から始まったジャガールクルト独自の品質規格です。

時計の品質規格と言うと、まずCOSC(スイスクロノメーター規格)が挙げられるかと思いますが、1000時間コントロールテストはそれを上回る厳格さで知られています。

なぜなら名前の通り、1000時間(約41日!)かけて時計の精度や防水性、耐磁性といった六つの項目をテストするのですから。ちなみにCOSCでは360時間(15日間)です。

もっとも、この独自規格はマスターコレクションのブランディングの一環としてスタートしたことも事実です。「1000時間ものテストが行われているなら、信頼性で心配のない製品だ」「ジャガールクルトは、1000時間ものテストを行うほど、品質にこだわりを持っている」といったイメージ喚起に繋がりますよね。

とは言えただのブランディングではなく、1000時間コントロールテストによってきわめて優れた精度を信頼性を獲得していることは間違いありません。

ジャガールクルト マスターコントロール

なお、全てのマスターコレクションの個体で1000時間コントロールテストが採用されているわけではありませんが、認定機には特別な刻印がエングレービングされることとなります。

 

このように、ムーブメントを始め伝統的に製品についての「こだわり」を持つことこそ、ジャガールクルトの真骨頂であり、「技術屋」「職人集団」と呼ばれる理由です(そして、事実ジャガールクルトを最もよく象徴する言い回しです)。

 

最後に「こだわり」の効用として挙げたいのが良心的な価格設定です。

ジャガールクルトの製品はシンプルなレベルソであれば定価40万円台、マスターやポラリスの人気モデルでも70~80万円台からと、出来栄えを鑑みれば全く良心的と言う他ない価格帯が設定されています。

前述の通り、非常に信頼性の高いムーブメント,美しく歪みのないケース,内外ともに徹底した仕上げ…高級機として申し分のない風格を備えているにもかかわらずスイス高級時計の中ではミドルレンジに位置しており、実はコストパフォーマンスがきわめて高いと言えるのです。

伝統的に「マニュファクチュール・メーカー」として優れた生産体制を築いてきたことが、上質な製品を手の届きやすい価格帯で提供する礎となっているのでしょう。

並行輸入品や中古品であればさらに価格を抑えることができますので、30代・40代の方の高級時計の選択の、素晴らしい候補と言えるのではないでしょうか。

 

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④ジャガールクルトの資産価値を考察する

ジャガールクルト レベルソ

現在、高級時計を購入するうえで「資産価値」」「リセールバリュー」を検討要素に入れることは珍しくありません。

時計は精密機器である以上、当然新品に近い方が価値は高くなります。一方で機械式時計はメンテナンスを続けていくことで、末永く愛用していけるという魅力を持ちます。そのため一大中古市場を形成しており、ある程度使った後・年数が経った後でも売却したり逆に中古を購入したりすることが可能です。

とは言えこの時、中古でも価値のつきやすい個体とつきづらい個体があることは事実。この指標として資産価値・リセールバリューを用います。

 

一般的に資産価値の高い時計は、もともとの価値(価格や製品そのものの魅力)が高いこと、そして需要が高いことが要素となってきます。また、ひとくちに機械式時計と言っても、中にはパーツに安価な素材や設計を用いることで経年に弱い個体もあり、そういった中古品の価値は低くなりがちです。つまり、経年の使用に耐えられる品質が求められます。

そこへきてジャガールクルトであれば、古くから続く高度なマニュファクチュールのもと、質の高い製品を製造し続けていること。時計好きを中心に、きわめて高く、かつ時代に左右されない普遍的な需要を有していること。そして高級時計としてふんだんの魅力を備えていることから、その資産価値は高いと言って差し支えありません。モデルによっては6割以上の換金率が見込めます(定価で買ったのか並行品として買ったのか等、状況にもよりますが)。

 

もちろん、ロレックスやパテックフィリップ,オーデマピゲ等、一部ブランドの人気モデルのように、買った金額を上回るような金額で手放せた…といったことは稀です。しかしながらある程度使って、楽しんで、愛用した後で手放しても、一定数の換金率(買取率)が見込めることでしょう。次に買う、ワンランク上のジャガールクルトの資金繰りに使うこともできますね。ちなみに時計の販売・買取を手掛ける時計店では、使っていたモデルを下取りとすることで、通常よりも買取査定額が上がったり、購入品の価格を勉強したりといったサービスを行っています。

せっかく高級時計を買うのだから、こういった時計ならではの魅力も知っておきたいところですね。

 

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ジャガールクルトはなぜ時計愛好家から評価されているのか

冒頭でも述べているように、ジャガールクルトは決して派手なマーケティングを行っているわけではありません。

しかしながら、ある程度時計に興味がある方や、既に機械式時計をいくつか所有している方からは、「ジャガールクルト=名門」というブランディングがしっかりと定着しています。

いったい、なぜジャガールクルトはこれほどまでに時計愛好家から高く評価されているのでしょうか。その理由を考察してみました。

 

①わかる人にしかわからない魅力が所有欲を高めている

ジャガールクルト マスター

ジャガールクルトは、ロレックスやオメガといった人気どころとは明らかに「売れ方」が異なります。

前者は幅広い層に購入され、また商品回転率もきわめて高い傾向にあります。定番モデルになると年間を通して安定的に売れており、ユーザーからは「よく売れる人気商品を買いたい」といったマインドを伺うことができます。また、売る側もブランド自体の「人気」「知名度」を推す傾向にあり、「誰もが知っている人気ブランドの人気モデル」を身に着けることが、所有欲を掻き立てていると捉えることができます(もちろん、ユーザーによって購入マインドは千差万別ですので、あくまで傾向となりますが)。

一方のジャガールクルトは人気はあるものの、毎日何かしらのモデルが売れている…といった回転率ではありません。しかしながら一度購入した方が、その後何度も同社の別モデルを買っていったり、自分が気に入る一本を購入したりするといった購買傾向が見られます。ジャガールクルト、とりわけレベルソは非常にバリエーションが多くなります。基本は3サイズ展開なのですが、その中で文字盤や機構、素材やデザインが多岐に渡っているのです。そのため、自分自身の趣味嗜好に合ったモデルを、他人との被りを気にせずに身に着けられるといったメリットがあります。

さらにはジャガールクルトはロレックスやオメガほどの認知度はありません。

しかしながらジャガールクルトはむしろ、「自分が気に入る一本を身に着けられる」「自分が魅力をわかっているブランドのお気に入りのモデルを身に着けられる」といった、わかる人にしかわからない魅力が所有欲を掻き立てているのではないか、と見ることができます。

ジャガールクルト レベルソ

そもそも、ジャガールクルトのブランディングは確かに時計好きでないと理解しがたいものが一部にあると思われます。

例えばムーブメントへのこだわり。

前述の通り、過去ジャガールクルトのムーブメントは、あまたの名門メーカーに供給されてきており、技術屋,職人集団といったイメージを確立するに至りました。

つまり、派手なマーケティングや奇抜なデザインではなく、秀でた技術力でのし上がってきたブランドであると言えます。ひたすら時計の品質を高め、品質によって時計の魅力を語ることで、確固たる評価を得てきたブランドです。よく言えば実直、穿った見方をすれば地味。

やや不器用さも感じるそのブランディングは、ロレックスやオメガのような万人受けとは対極にあると言えるでしょう。そんな、業界随一の技術力を有しながらも万人受けしづらいところに、不器用さ(マーケティングの巧拙といった意味で)を感じ、応援したくなる。あるいはマニアックな魅力を醸し出す。

時計好きはそんなジャガールクルトというブランドを理解したうえで、ロレックスやオメガではなく敢えて選んでいる、といったマインドが考察できます。

 

もちろんジャガールクルトも商売ですから、緻密なマーケティングなうえでブランド展開を行っていることは間違いありません。

しかしながら我々ファンにとっては、ジャガールクルトとは経済合理性や効率性、投資リターンや費用対効果といったビジネスの観点より、「時計本来の価値を究める」「時計の品質向上に努める」ことにより重点を置いている、職人気質なブランドであるというイメージを植え付けており、それが功を奏してファンの所有欲に繋がっているのでは、と考察できます。

 

②競合他社とは明らかに異なるポジショニング

ジャガールクルト レベルソ

前述の通り、ジャガールクルトは2018年よりポラリスというスポーツラインを展開しています。

現在、多くのブランドでスポーツラインが注力されています。なぜなら「売れる」ため。時計業界のトレンドともなっており、これまでクラシックウォッチがメインであったブランドも続々と参入することとなりました。

ジャガールクルトもまた、そんなトレンドの中でスポーツウォッチをスタートさせたと言えます(もっとも、レベルソもその出自はポロというスポーツのための時計ですが)。

しかしながら実はジャガールクルトは、スポーツラインよりもレベルソやマスターといったクラシックラインの方がよく売れているという、現代では非常に稀有なブランドです。当店でも、人気のメインどころはレベルソ・マスターです。

ジャガールクルト自身も、スポーティーなモデルを打ち出しつつも、クラシックモデルの方により力を入れていると見受けられます。事実、2020年最新作で大きな話題となったのは、クラシック回帰の先駆的存在「マスター」コレクションでした。

ジャガールクルト 2020年新作 マスターコントロール

出典:https://twitter.com/jaegerlecoultre

ブランド戦略の一つに、「ポジショニング」があります。

これは、自社がターゲットとする顧客を想定して、その顧客たちの中に自社が「競合の中でどういった立ち位置(ポジション)か」のイメージを確立することです。このポジショニングを誤るとターゲットが望むブランド像と乖離してしまったり、ライバル企業と被ってしまい、イメージが曖昧になったりといったトラブルを招いてしまいます。

ジャガールクルトは、前項でご紹介した派手ではない「技術屋」としてのイメージに加えて、クラシックスタイルに力を入れているという、現代の他社とは明らかに異なるポジショニングを築いていると言えるのではないでしょうか。

以下に、ジャガールクルトと競合ブランドの、ポジションをマッピングしてみました。

※ジャガールクルトのポジションをわかりやすく示すためのマップであり、各社の優位性を示すものではありません。参考程度にご覧下さい。

こちらは、横軸にブランドのイメージ傾向(あるいはブランド自身のブランディング)が「質実剛健な技術屋」か「独創性や審美性溢れるアーティスト」か。縦軸に製品のデザインが「伝統的なクラシカル」か「洗練されたモダン」かを取り、各社がどのようなポジションにいるかを示したマップです。

例えばロレックスやオメガは非常に高度な技術力で以て最高の実用時計を作る一方で、スポーツモデルを中心に洗練されたデザインを採用しています。前述の通りスポーティーデザインは現在時計業界のトレンドであるため、このポジショニングで戦うブランドは少なくありません(もっとも、高度な技術屋のイメージを打ち立てることは並大抵ではありませんが)。

反対にシャネルやブルガリといったファッションに出自を持つブランド,あるいはウブロやフランクミュラーといった比較的新しいブランドは、技術屋といったイメージではなくアーティスティックで、ユニークかつ鮮烈なインパクトを与える製品群を強みとしています。もちろんこれらブランドも「時計メーカー」として高い技術力を有していることは間違いありません。これらブランドが技術力がないのではなく、ブランディングの一環として技術よりもアートを打ち出している、ということになります。

 

ではジャガールクルトはどうか。

ジャガールクルトは、同価格帯のブランドとは明らかに異なるポジショニングです。どちらかと言えばパテックフィリップやランゲ&ゾーネのような、雲上ブランドに近いポジショニングを築いています。

精緻なムーブメントを搭載することで技術屋のイメージを確立し、かつデザインは圧倒的クラシカル。つまり、同価格帯のブランドと比べると、独自ポジショニングを築くことで競争優位性を獲得しているのです。

このジャガールクルトのポジショニングこそが「わかる人にはわかる魅力」に繋がっており、ともすれば地味と思われがちな戦略が、多大な結果を生み出していると考えられます。

 

③意外と多い!ジャガールクルトを愛用している芸能人

「わかる人にはわかる」と申し上げましたが、ジャガールクルトはそこまでニッチすぎるブランドと言うわけでもありません。

芸能人や有名人にも愛用者が多く、タレントの櫻井翔さんや二宮和也さん。俳優の水谷豊さんや浅野忠信さん。スポーツ分野では元プロ野球選手の黒田 博樹さんや古田敦也さん。政治家では自民党の佐藤勉総務会長といった著名な人物の数々がジャガールクルトを愛用しています。

こういったニッチすぎない側面も、愛されやすい条件の一つですよね。

そう言えば、2015年頃に時計専門オークション「アンティコルム」にて、日本を占領したGHQ最高司令官マッカーサー元帥が所有していた時計が競売にかけられ、当時900万円の価格で落札されましたが、こちらがジャガールクルトのレベルソでしたね。

古今東西で時計愛好家に評価され続けてきたブランドであることがわかります。

 

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ジャガールクルトの人気シリーズ・おすすめモデルを一挙紹介!

最後に、ジャガールクルトの人気シリーズと、当店でよく売れるおすすめモデルをご紹介して、筆を置きたいと思います。

ぜひこの中から、ご自身の琴線に触れる一本が見つかれば幸いです。

 

レベルソ

ジャガールクルト レベルソ 30代・40代の男性におすすめしたい腕時計

角形ドレスウォッチの代表的タイムピースと言えば、まずレベルソが挙げられるでしょう。

レベルソを一目見ると、端正なスクエアフォルムがまず目に留まるかと思いますが、実はあるギミックが仕掛けられています。

なんと、文字盤が180度くるっと反転する仕様になっているのです。レベルソはラテン語で「回転させる」という意味で、その名が由来となったことが頷けますね。

前述の通りこれは、「ポロ」に端を発する機能です。ポロとは馬に乗りながら木製ボールを打ち合い、相手方のゴールに入れるという世界最古のスポーツ競技ですが、かなり激しい打ち合いとなるため腕時計の風防がしばしば割れてしまいました。

そこで、競技中は文字盤を反転させて保護できるようにした仕様がレベルソなのです。現在ではサファイヤガラスが発明されており、必須の機能ではありませんが、この仕掛けの面白さが大ヒットを果たします。

1931年に発売され、一時生産ストップするものの、1991年に復活。以降、ジャガールクルトのみならず時計業界のアイコニック・ピースと呼ぶべき逸品として親しまれています。

ジャガールクルト レベルソ 30代・40代男性にお勧めしたい腕時計

なお、現在では表裏で別の文字盤を持つモデルや、シースルーの裏蓋からムーブメントを鑑賞できる仕掛けなど、バリエーション豊かな表情を見せてくれます。

機構もジャガールクルトらしく豊富で、シンプルな2針からムーンフェイズ、GMTなど様々です。

 

下記に、当店でよく売れるおすすめモデルを掲載します。

もっとも、バリエーションの豊富さゆえに「人気モデル」と言うよりも、お好きな一本をお選び頂ければと思います。

 

レベルソ デュオ ナイト&デイ 270.8.54

ジャガールクルト レベルソ デュオ デイ&ナイト

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦42mm×横27.5mm
ムーブメント:自社製手巻き式ムーブメントCal.854
パワーリザーブ:約45時間
防水性:3気圧

ジャガールクルトのレベルソの中でも、表裏で昼と夜を表現した、独創性溢れる一本がこちらのデュオ ナイト&デイです。

昼間のビジネスの時間帯には定番のシルバーを、アフターファイブにはニヒルな黒文字盤をと、使い分けても楽しい一本ですね。

驚くべきは、ムーブメント。
表裏で異なる文字盤を従えているにもかかわらず、一つのムーブメントでその二つの駆動を担っているのです。

つまり、別のプッシャーやボタンなど煩雑な手続きなしに、一つのリューズで操作が可能な仕様になっています。

ジャガールクルト レベルソ デュオ ナイト&デイ

また、表の6時位置はスモールセコンド、裏側は24時間表記というのも、ムーブメント一つでは非常に難易度の高い仕様です。

こういった「技術を活かした」遊び心は、他社にはなかなか真似できません。
ジャガールクルトならではと言えます。

 

レベルソ トリビュート デュオ Q3988482

レベルソ トリビュート デュオ Q3988482

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦47mm×横28.3mm
ムーブメント:自社製手巻き式ムーブメントCal.854A/2
パワーリザーブ:約45時間
防水性:3気圧

同じくデュオシリーズから、「トリビュート」の名を冠したモデルをご紹介させて頂きます。2019年にリリースされました。

新作とは言え、デザインは1930年代のファーストモデルをリバイバルしたものであり、オーセンティックでクラシカルな印象を醸し出しますね。2020年、前項のRef.270.8.54と並んで非常によく売れた一本です。

 

レベルソ トリビュート デュオ Q3988482

こちらは表側が夜空を思わせるディープブルー,裏面がベーシックなシルバー文字盤となります。ちなみに表の顔(表側の文字盤)にブルーカラーを使うというのは、レベルソでは珍しい仕様。一風変わったテイストをお楽しみ頂けます。

また、ケースサイズが縦47mm×横28.3mmと、大きなため存在感が増しております。

 

ビッグレベルソ Q2708110(270.8.62)

ジャガールクルト ビッグレベルソ Q2708110(270.8.62)

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦42mm×横26mm
ムーブメント:自社製手巻き式ムーブメントCal.822
パワーリザーブ:約45時間
防水性:3気圧

通常のレベルソを一回り大きくしたシリーズが「ビッグレベルソ」です。

とは言え前述したトリビュートコレクション等、現在はビッグレベルソよりも大きいサイズのモデルは多くリリースされていますし、昨今のケースの大型化に伴い、ビッグレベルソは「大きすぎる」どころかむしろクラシックな上品さ。

ビッグレベルソが誕生した1992年当時は縦38.5mm×横23mmの「レベルソ クラシック」がスタンダードサイズケースであったため、このような名称が付けられたのでしょう。

 

ジャガールクルト ビッグレベルソ Q2708110(270.8.62)

こちらのモデルは反転した際、ケースバックが現れます。そのためポロの競技…はなかなか行わない方が多いでしょうが、風防を守りたい方はくるっと手軽に回転させることが可能です。

全てのレベルソに言えることですが、ケースが非常によく作り込まれており、回転時のスムーズさはいっそ気持ちの良さまであります。ジャガールクルトの技術力が称賛される理由を、こういった細かなディテールでも感じ取れるのがレベルソです。

 

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マスター

ジャガールクルト マスター 30代・40代の男性にお勧めしたい腕時計

マスターシリーズもまた、レベルソと並んでジャガールクルトを象徴するモデルです。

と言うのも、ジャガールクルトが独自に定めた品質規格にその名を由来しているためです。

そう、繰り返しご紹介している、「1000時間コントロールテスト」です。
ただの精度検査だけでなく、気温や気圧への耐性、耐磁性など1000時間―約41日―にもわたっていうのだから、驚きを隠せません。

ジャガールクルトはムーブメントメーカーとして、パテックフィリップやオーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンといった名門ブランドなどにも製品供給をしていた経緯を持ち、その分品質に対する情熱というのは並大抵のものではないのですね。

ジャガールクルト マスタージオグラフィーク 30代・40代の男性にお勧めしたい腕時計

マスターシリーズは驚きの規格とはうらはらに、シンプルでオーソドックスなラウンドフォルムが基本となります。

「マスターコントロール」「マスターウルトラスリム」「マスタークロノグラフ」など、様々な派生モデルをラインナップしていますが、その出自のように機能を際立たせることにフォーカスされているためか、シンプルデザインの文字盤が多くなります。

2020年には基幹コレクションにあたるマスターコントロールに刷新が加えられ、今後ますますの魅力を広めていくことでしょう。

 

人気おすすめモデルは下記の通りです。

マスター ウルトラスリム Q1278420(171.8.90.S)

マスターウルトラスリム Q1278420(171.8.90.S)

素材:ステンレススティール
ケース:38.5mm
ムーブメント:自社製自動巻きCal.896
パワーリザーブ:約43時間
防水性:5気圧

マスターシリーズは、シンプルで上品なラウンドフォルムの中には、他社にはとうてい真似できないような、高機能への飽くなき追求が詰め込まれています。

そんなマスターシリーズの中でも、ウルトラスリムは屈指の気品を誇ります。
マスターウルトラスリム Q1278420(171.8.90.S)

自動巻きであるにもかかわらずケース厚がわずか7.58mmというきわめて薄く設計されたモデルで、さらにアプライドされたインデックスやドルフィン針と併せてザ・正統派ドレスウォッチといった様相です。

この上品な薄さを実現しているのは、自社製Cal.89系。マスターシリーズの基幹ムーブメントの一つで、高精度・高性能・そして上質な薄さを兼ね備えた紛れもない名機です。

 

ジャガールクルト マスター ウルトラスリム

なお、マスター ウルトラスリムには素材や文字盤にデザインバリエーションがあります。そのいずれも美しく、端正な面持ちとなります。

パテックフィリップのカラトラバとかヴァシュロンコンスタンタンのパトリモニーとか。そんな雲上ブランドのドレスウォッチとも遜色のない出来栄えと言えるでしょう。

 

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マスター ウルトラスリム リザーブ ド マルシェ Q1378420(176.8.38.S)

ジャガールクルト マスター ウルトラスリム リザーブ ド マルシェ Q1378420(176.8.38.S)

素材:ステンレススティール
ケース:39mm
ムーブメント:自社製自動巻きCal.938
パワーリザーブ:約43時間
防水性:5気圧

同じくマスター ウルトラスリムより、リザーブ ド マルシェ。これは「パワーリザーブ表示」を意味します。

パワーリザーブインジケーター,ポインターデイト,スモールセコンドが絶妙なバランスで並んでいることが見て取れるでしょう。

 

前述の通り、ジャガールクルトの中でも「マスター」は、ベーシックでドレスウォッチの気品を持つコレクション。

そう、「ベーシック」にもかかわらず強い独創性を感じるのは、文字盤に秘訣があります。

フランス語で市場を意味する「マルシェ」の通り、複数のインダイアルが並ぶ複雑機構となっていますね。しかしながらゴチャゴチャした印象はなく、むしろ端正であることに目を惹かれるのではないでしょうか。

これは、ジャガールクルトがただ性能を付加するだけでなく、デザインや配置バランスにも最新の注意を払っているため。時計の視認性を追求することにも、ジャガールクルトは妥協を許しません。

 

さらに言うと、こういった複雑機構はムーブメントにどうしても厚みが出てしまうものです。さらに自動巻きであるため、ローター分のボリュームも考慮しなくてはなりません。

しかしながらそこは職人集団であるジャガールクルト。「ウルトラスリム」の名に恥じぬよう、ケース厚9.9mmに抑えられました。

長年他社にムーブメント供給を行ってきたジャガールクルトだから作れる機械であり、時計であると言えるでしょう。

マスターウルトラスリム リザーブ ド マルシェ Q1378420

この名機Cal.938は、シースルーバックから鑑賞することができます。

マスターが持つシンプルで控えめな気品と相まって、略礼服などにも合わせやすいですね。

近年、ファッション業界ではクラシックスタイルが流行っており、小径ケースへの注目度も高まってきました。

そんなトレンドの中でも群を抜いてオシャレに、そして機能性高く仕上がっているのは、さすが希代の技術屋集団・ジャガールクルトと言えるでしょう。

 

マスター コントロール デイト Q1548530

ジャガールクルト マスターコントロール

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
ムーブメント:自動巻きCal.899/1
パワーリザーブ約38時間
防水性:5気圧

こちらは、マスターシリーズの原点とも言える「マスターコントロール」。2020年に刷新が加えられる以前も、名作であったことに間違いはありません。

マスターコントロールは3針+デイト窓という、素っ気ないまでのシンプルさが魅力。
シンプルだからこそ、良し悪しが際立つってありますよね?

マスターコントロールはまさにシンプルだから「良いところ」が全面に押し出されており、機能はもちろん落ち着いたラウンドフォルムが、ドレスウォッチの模範としても語られているのです。

ジャガールクルト マスターコントロール

機能性は非常にシンプルなため、価格帯は50万円台からと比較的とっつきやすいジャガールクルト。
エントリーモデルとしてもうってつけです。

ワンランク上の時計が欲しいけれど、予算に限りがある・・・
そんな方は、マスターコントロールから始めてみるのも一つの「手」でしょう。

 

ジャガールクルト マスターコントロール

なお、マスターコントロール デイトにも多彩なデザインバリエーションが存在します。

いずれもマスターらしい上品さと高級感、そしてちょっとした遊び心が加わった、デザイン性の高い銘品ばかりです。

 

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ポラリス

機械式時計 アラーム機構

出典:https://www.facebook.com/Jaegerlecoultre/

レベルソやマスターの影に隠れがちですが、2018年に新たにコレクションに追加されたポラリスも必見です。ジャガールクルトには珍しいスポーティー・デザインが眩しいですね。

新コレクションとは言え、そのオリジナルは1968年製のメモボックス・ポラリスにさかのぼります。
このオリジナルは、ダイバーズウォッチであったこと。そしてアラーム機構が搭載された機械式時計であったことが特徴です。なお、ポラリスとは、恒星に名をちなみます。

ジャガールクルト ポラリス

出典:https://www.facebook.com/Jaegerlecoultre/

そう、ただカッコイイ時計というだけでなく、アラームをも搭載していた、というのがジャガールクルトの伝統的な質実剛健さを物語ります。

ミニッツリピーター等とも呼ばれる時計の鳴り物は、今では電子回路で容易に実現することができますが、機械式となると別。時刻表示とは別の独立したアラーム機構を作り上げなくてはならず、かつ時刻と連動させて定期的にゴングを響かせなくてはなりません。

さらに言うと時計はムーブメントを守るために密閉されることが前提ですが、そうすると音が内部でくぐもってしまい聞こえづらく、反対に音を響かせやすいようケース構造に通気性を与えると、今度は防水性や防塵性を犠牲にしてしまうことに繋がります。

そのため、いかにダイバーズウォッチ×アラーム機構の両立が難易度の高い業であるかをご理解頂けるでしょう。

 

ジャガールクルト ポラリス クロノグラフ

出典:https://www.facebook.com/Jaegerlecoultre/

なお、現行ポラリスはアラーム機構のないシンプルモデルが多くラインナップされていますが、初代意匠を踏襲したヴィンテージ感溢れるデザインコードはコレクション全体を通して健在です。

一方でジャガールクルトには珍しいメタルブレスレットやラバーストラップ、あるいはクロノグラフモデル等が採用されており、従来の同社とはまた違った雰囲気を楽しめる仕様にもなっております。

 

人気おすすめモデルはこちら。

ポラリス オートマティック Q9008170(841.8.37.S)

素材:ステンレススティール
ケース:41mm
ムーブメント:自社製自動巻きCal.898E/1
パワーリザーブ:約43時間
防水性:10気圧

近年、時計業界で流行として君臨している「スポーツウォッチ」というジャンル。

これまでジャガールクルトは、前述したマスターコンプレッサー等はありましたが、そこまで多くのスポーツウォッチを手掛けてはきませんでした。レベルソとマスターと言う、スタンダードウォッチがメイン柱であったためでしょう。

もっとも、間もなく創業200年に手が届こうかと言う老舗ブランド。長い歴史の中で、防水時計やスポーツウォッチを当然ながら世に送り出した事実があります。そしてポラリスもまた、そんなジャガールクルトのスポーツウォッチでした。

遡ること1968年。ダイバーズウォッチ&アラームウォッチとして生み出されたことは前述の通りですが、2018年にリバイバルされるやいなや、一躍メインモデルの仲間入りを果たします。

こちらは、そんなポラリスのメタルブレスレットモデル。ジャガールクルトのメタルブレスレット自体が新鮮な印象を受けますね。

ポラリス オートマティック Q9008170(841.8.37.S)

ブラック文字盤に3・6・9のアラビア数字,そして残りはバーインデックスというシンプルさが、ヴィンテージテイストを強調します。

ちなみに、出自の「ダイバーズウォッチ」を思わせない端正さをも持ち合わせますが、機能はしっかりダイビング向け。

10気圧という高い防水性に2時位置リューズでインナーベゼルが回転する仕掛けとなっており、潜水時間の計測を行えます。なお、4時位置は通常のリューズです。

ジャガールクルトの技術力に惚れ込んでいるけど、スポーツモデルも捨てがたい…そんな方は、ぜひ一度ポラリスをお手に取ってみてはいかがでしょうか。

 

ポラリス デイト Q9068670(842.8.37)

ジャガールクルト ポラリス・デイト Q9068670(842.8.37)

素材:ステンレススティール
ケース:41mm
ムーブメント:自社製自動巻きCal.899A/1
パワーリザーブ:約38時間
防水性:20気圧

最後にご紹介するこちらのポラリスは、デイト表示がついたモデルです。

また、ラバーストラップ×防水性は20気圧とさらに向上しており、水仕事やアクティブシーンでの使用をお考えの方にとっても、安心して使えるスペックではないでしょうか。

ちなみに搭載されるムーブメントの899系はマスターコントロール デイト Q1548530等にも用いられる3針+デイトの基幹ムーブメントです。

マスター1000時間を突破した、信頼性の高い名機であるため、外装のみならず時計本来の価値も堅持されているところはさすがですね。

ポラリス・デイト Q9068670(842.8.37)

なお、ポラリス・デイトは防水性を守るため、裏蓋はソリッド式です。

潜水士の刻印が施されており、「潜水用時計」としての矜持を感じさせますね。

 

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まとめ

ジャガールクルトについて、ご紹介いたしました!

冒頭でも述べましたが、ジャガールクルトは機能面でもデザイン面でも本当に多彩なラインナップを持ちます。

時計に本来必要な価値―精度や安定性、長く使える安心感―を追求しつつ、時代のニーズに応えようとする、まさに「職人気質」の集団だからこそできた豊富さと言えます。

当店GINZA RASINでは、レベルソ・マスター・ポラリス問わず、ジャガールクルトの品揃えに力を入れております。気になるモデルがあったら、ぜひ一度お気軽にお問合せください!

文:鶴岡

 

ジャガールクルトのご購入はこちら

 

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この記事を監修してくれた時計博士

新美 貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN リテール(本店、ナイン店)、メンテナンス マネージャー

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年

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