ロレックスと聞いて、どのモデルを思い浮かべますか?
キング・オブ・クロノグラフのデイトナ、シンプルさがかっこいいエクスプローラー、ダイバーズウォッチの王様サブマリーナ、複数の時間帯を同時に表示できるGMTマスター・・・
どのモデルも傑作ばかりで、老若男女問わず幅広い層から人気を博しています。
一つ難点を挙げるとすれば、価格高騰が続き、ほとんどのモデルが高額であること。今では100万円を出さなくてはロレックスを買えない、などと言われることもあります。
こういったスポーツロレックスを、価格面で躊躇している方も多いのではないでしょうか。
そこでお勧めしたいのが、オイスターパーペチュアルです!
新品で50万円台から手に入れられるモデルがある一方で、性能は他のロレックス同様ハイスペックという優れもの。それでいて、カラーやインデックスデザインなど、バリエーションが豊富なのも嬉しいところです。
そんなオイスターパーペチュアルを、サイズ、デザイン、価格など含め徹底解説いたします!
初めてロレックスをご購入する方に。既に何本か愛用している方のサブ機として。ぜひロレックスの名作をお楽しみください。
目次
ロレックス オイスターパーペチュアルとは?
オイスターパーペチュアルを「デイトジャストのデイトがないバージョン」という言い方をすることがあります。これはあながち間違いでもなく、デイトジャストの廉価版的立ち位置にあるのは事実。
ただ、オイスターパーペチュアルが誕生したのは1933年と非常に早い段階です。実はデイトジャストは1945年誕生と、もっと後のスタートなのです。
と言うのも、オイスター・パーペチュアル・デイトジャストは全てロレックスの「三大発明」と称される機構に由来するもの。1926年に史上初完全防水の、牡蠣のように堅牢なオイスターケースを、1931年に360度回転式ローターによる自動巻き機構―パーペチュアル―を開発したことにより、オイスターパーペチュアルが誕生しました。
そう、廉価的な立ち位置でありながら、実は現在のロレックスウォッチの礎とも言うべき存在なのです。
その後1945年に0時に日付がカシャっと変わるデイトジャストが誕生し、ロレックスの三大発明が完成されたこととなります。
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「デイトジャスト」は今やロレックスを代表するモデルで、メンズ・レディースとラインの豊富さ、フォーマルシーンにもふさわしいクラシカルテイストから絶大な人気を博しています。
しかし、オイスターパーペチュアルがそのベースとなったことは間違いなく、エクスプローラー、ミルガウス、サブマリーナなどスポーツロレックスへと系譜が続くこととなります。
それゆえ、「安く買えるロレックス」であると同時に、多くの時計好事家から高い評価を得るロレックスのアイコン的存在なのです。
オイスターパーペチュアルのバリエーションと選び方
「オイスターパーペチュアル」というと日付すら持たないシンプルモデルを想像しがちですが、実はバリエーションがあります。2020年には、このバリエーションにさらに刷新が加えられています。
バリエーションを把握することで、自分に合うベストワンが見つかりますので、オイスターパーペチュアル選びの参考にしてくださいね。
①サイズで選ぶ
↑36mmサイズのオイスターパーペチュアル Ref.11600
デイトジャスト同様、オイスターパーペチュアルはメンズ・レディースともにラインナップされています。
現行モデルではメンズが41mm、36mm、34mm。レディースが26mm、ボーイズ(男女兼用モデル)が31mmとなっております。
「現行」とは申しましたが、41mmサイズは2020年にリリースされたばかりの新作です。代わりに、2015年に「オイスターパーペチュアル史上最大」と謳われ、重宝されてきた39mmサイズがロレックスカタログから姿を消しました。
※39mmケースの114300
まだ41mmサイズは流通しきっていませんが、エクスプローラーIやGMTマスターIIよりも大型と言うことになります。
もっともオイスターパーペチュアルはダイバーズラインのようにゴツくなく、またどこまでもシンプルで端正。そのためサイズ問わず、ちょっとフォーマルなシーンにもカジュアルファッションにもマッチしてくれることでしょう。
ちなみに現在出回っている時計は40mm前後がスタンダードなため、36mmや34mmだと「ちょっと小さいかな?」と思うかもしれません。
しかしながら昨今の時計業界のトレンドの一つに、「小径ケース」が挙げられます。1990年代より前の時代に主流だった30mm前半~36mmあたりの直径が、再び盛り返してトレンドになっているのです。
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確かに小さめサイズで、かつシンプル機能・文字盤が採用されているオイスターパーペチュアルは、往年の名ウォッチを感じさせるヴィンテージを醸し出しています。
また、オイスターパーペチュアルはシンプルゆえにマニッシュなデザインをしているので、パートナーとシェアしたり、お揃いで着けられるのも嬉しいところ。
実際、女性でも男性向けの36mm、34mmサイズを愛用している方は多くいらっしゃいます。例えばタレントの中村アンさんは34mmサイズの年式の古いオイスターパーペチュアルをご着用されていますし、歌手のaikoさんも30mmと女性にしてはやや大きめサイズの着用が確認できました。
このように、じわじわ30mm台が男女問わず流行る昨今。オイスターパーペチュアルを選択することは、流行りに乗ることにも繋がります。
↑39mmサイズのオイスターパーペチュアル Ref.114300
ただ、「あまり小さいのは体型的に気になる」という方は、新しく出た41mmサイズのチョイスが最善策でしょう。
もっとも39mmや36mmであっても前述の通り今ではスタンダードサイズですし、シンプルな薄型のため武骨さは感じられません。
※2020年新作ではサイズ刷新のみならず、バックルにイージーリンクが搭載されることとなりました。イージーリンクとはロレックスの特許取得仕様で、工具を使わずに手動で5mmほどのブレスレットの延長・縮小ができる機能を指します。
もちろんイージーリンク無しでもブレスレット調整は可能ですが、より実用面でのブラッシュアップが図られたことを意味していますね。
②文字盤デザインで選ぶ
オイスターパーペチュアルは豊富な文字盤デザインを有しているため、選択の幅が増えるのが嬉しいところ。生産終了したモデルも合わせると、その数は膨大です。
デイトジャストが様々なデザイン・意匠を持つことは知られていますが、実はオイスターパーペチュアルもそうなんです。むしろ、「シンプルさを失わない」と言う縛りの中で非常に多彩なバリエーションが用意されているため、スーツやファッションの邪魔や悪目立ちをせず、スタイリッシュに自分なりのオシャレを楽しむことができるでしょう。
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一見するとただ色が違うように見えるものでも、サンレイ仕上げが施されたもの、マットでシックなもの、インデックスの夜光が工夫されたもの・・・様々です。
そのラインナップを見ているだけで、結構楽しいものです。
↑バーインデックスにブルー夜光が塗布されたオイスターパーペチュアル Ref.114200
↑2010年頃に発売されていたオイスターパーペチュアル Ref.116000のうちの一バリエーション
↑今は無きオイスターパーペチュアルのインデックスダイヤ Ref.1038G
ちなみに前述した2020年新作では、これまでのロレックスにはなかった珍しいカラーリングモデルも追加されています。
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このように新旧合わせると今回の記事だけではご紹介しきれない様々なバリエーションがありますので、気になる方はぜひ一度店頭を覗いてみてくださいね。
③中古・ヴィンテージの変わり種から選ぶ
繰り返しになりますが、現行モデルは基本的に日付のない3針機能のみとなりますが、過去には様々な仕様・意匠がラインナップされていました。そのバリエーションは、文字盤デザインだけに留まりません。
過去には独特の切れ込みが入ったベゼルやゴールドとのコンビモデルなども誕生しており、中古に特に抵抗の無い方は人と違ったロレックスウォッチを探すのも面白いでしょう。
前項でもご紹介しましたが、現在はヴィンテージがトレンドイン。また、中古ロレックスの中には現行にはない味わいを楽しめるとあって、あえて年式の古いモデルの中からお選びになる方もいらっしゃいます。
左からスムースベゼル、エンジンターンドベゼル、YG×SSのコンビネーション。
現行ではオールステンレススティール×スムースベゼルのみのラインナップですが、長い歴史の中で様々な試みが加えられてきました。
また、デイト機能が付いたオイスターパーペチュアルも存在していました。デイトジャストと区別して「オイスターパーペチュアル デイト」と呼びます。
1950年代頃、デイトジャストの登場から少ししてリリースされ始め、2018年頃までは製造されていたのですが、2019年現在は現行ロレックスのカタログから姿を消しています。
↑2007年~2018年頃まで生産されたオイスターパーペチュアル デイト Ref.115200
また、ヴィンテージのオイスターパーペチュアルと言えば、エアキングは欠かせません。
エアキングは、現行では一シリーズとして展開しているスポーツロレックス(Ref.116900)ですが、かつてはオイスターパーペチュアルのうちの派生モデルといった立ち位置でした。ただ、文字盤にAirking(エアキング)のロゴがプリントされており、これはロレックスの歴史の中で最も古いペットネームと呼ばれています。
エアキングの名前がある、というだけで、基本的にはオイスターパーペチュアルと機能面やシンプルさは変わりません。ただ、「最も古いペットネーム」という歴史から、ファンの間で高評価を集めており、一部レア個体にはプレミア価格を記録しているものも存在します。
なお、ヴィンテージ人気が高まっている今、前述したエアキングのレアモデルやデイトナやGMTマスターIIなどと言ったスポーツロレックスの古い個体は相場が非常に高騰しており、100万円超えが当たり前。モノによっては200万、300万円を記録している、なんてものも・・・
そのため中古オイスターパーペチュアルは高いんじゃないの?と思うかもしれませんが、ご安心ください。オイスターパーペチュアルは流通量が豊富で相場もそこまでは上がっておらず、中古であれば新品よりはるかに予算を抑えられることも魅力となります。
ただし、年式の古い個体を買う時は、コンディションに気をつけましょう。新品のようなスペックは持ってませんので、ご心配な方・性能を最重視する方は現行品や、比較的新しい個体を選ぶようにしましょう。
とは言えオイスターパーペチュアルはシンプル機構ですので、コンプリケーションの古いモデルなどと比べると扱いやすい中古・ヴィンテージです。
購入の際は、オーバーホールを2~3年以内にしているかどうかチェックすること。中古・アンティーク時計の販売にノウハウのある時計専門店を選ぶことはとにかくお気をつけください。
オイスタパーペチュアルをおすすめしたい二つの理由
オイスターパーペチュアルはロレックス通にも評価されていますが、特に初めてロレックスをご購入される方、スポーツロレックスが超高騰している今、予算面で購入を躊躇してしまっている方にとにかくお勧めしたいモデルです。
その理由は以下の二つ!
①コストパフォーマンスが良い
オイスターパーペチュアルをおすすめしたい最大の理由は、なんといってもコストパフォーマンスの良さ!
オイスターパーペチュアルは平均して、新品でも並行輸入店なら50万円台~70万円程で購入することができますが、性能は他のロレックスウォッチと遜色ありません。
例えばムーブメント。現在大変人気の高い39mmサイズにはCal.3132が搭載されていますが、これは最新型エクスプローラーRef.214270と同じもの。
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高い信頼性や耐磁性、耐衝撃性を持ち、パワーリザーブ約48時間と実用性は申し分ありません。
バックルの操作性の良さなんかもよく取沙汰されますね(しかも、2020年新作以降はイージーリンク付き!スポーツロレックスと同じような機能性の高さと言えます)。
他モデルが軒並み価格高騰を続けている中、オイスターパーペチュアルは安定しています。
特にリセールバリューなどにこだわりがなければ、断然オイスターパーペチュアルをおすすめいたします。
なお、中古・アンティーク品だと、状態や付属品の有無にもよりますが、さらに価格を抑えて30万円台で手に入れられるモデルも少なくありません。
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現在ロレックス相場は値上がりしすぎてラグジュアリーブランドになっていますが(ロレックス自身もそう舵を切っている)、もともとは実用時計として名を馳せたブランドです。そのため、無理のない予算で高品質な時計が手に入る、という、ロレックスならではの魅力を楽しめるのもオイスターパーペチュアルならではと言えるでしょう。
ただし、114200(39mmサイズ)の生産終了に伴い、これまで落ち着いていた相場が上昇中です。
さらにロレックスが新型コロナウイルスの影響で減産したため流通量が減っており、全体的に価格が上がっています。
今後も流通量の減少傾向は続いていくと思われますので、気になる方はお早めのご決断をお勧めいたします。
②人とかぶらないオシャレロレックス
もう一つのおすすめ理由は、人とかぶらないロレックスウォッチを見つけられること。
スポーツロレックスは本当に人気があるので、街中で身に着けている方をよく見かけます。
一方オイスターパーペチュアルは同じサイズでも、文字盤カラーやインデックスにバリエーションがあれば自分だけの腕時計という特別感が生まれるもの。
もちろんシンプルなブラック/バータイプを選ぶもよし、インデックスに遊びがあるものを選ぶもよし、好みに合わせた選択ができるのです。
人気のロレックス オイスターパーペチュアル
最後に、東京 銀座の当店GINZA RASINでよく売れていて、人気の高いオイスターパーペチュアルをご紹介いたします。
①オイスターパーペチュアル39 114300
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:39mm
ムーブメント:自動巻きCal.3132
防水:100m
製造期間:2015年~
オイスターパーペチュアルの中で、最も人気の高い39mmサイズモデルです。小径ケースが流行っているとはいえ、やはりスタンダードモデルは強いです。
スペックも最新で、前述の通りエクスプローラーIと同じムーブメントが搭載されていることから、働くビジネスマンにとっては大変使いやすい一本と言えます。
ちなみに文字盤バリエーションには白や黒、レッドグレープなどが存在します。
ただし惜しむらくは、生産終了してしまったこと。これに伴い、相場上昇中の代表格となりました。
ここ一年ほどの平均的な新品並行相場は一番人気のブラックが69万円前後~。その他のカラーは60万円台~でしたが、現状ではこれを大きく上回る価格帯です。いずれ落ち着くとは思いますが、高値傾向が続くことは想像に難くありません。
もっともオイスターパーペチュアルの中ではしっかりとしたお値段ですが、スペック面で他のスポーツロレックスと遜色ないことを鑑みれば、やはり抜群のコストパフォーマンスを有すると言っていいでしょう。
②オイスターパーペチュアル 116000
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:36mm
ムーブメント:自動巻きCal.3130
防水:100m
製造期間:2008年~
現行の36mmサイズのオイスターパーペチュアルです。こちらも大変高い人気を博してますが、39mmサイズの114300よりも製造期間が長いことから中古市場でも結構流通しているのが嬉しいところ。今はない文字盤デザインなんかも楽しめます。
新品並行相場はカラーにもよりますが、60万円台半ば~。
36mmサイズという非常にエレガントなテイストですので、スーツでクラシカルにきめたい方にお勧めです。
③オイスターパーペチュアル 114200
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:34mm
ムーブメント:自動巻きCal.3130
防水:100m(製造当時)
製造期間:2007年~2014年
前述した、エアキングのオイスターパーペチュアル時代のモデルです。
34mmと小径、かつシンプル文字盤が多いためクラシック寄りですが、「エアキング」のロゴが文字盤に入ることで独創性を有しました。
中古品でご購入いただくことになるため、相場はコンディションや付属品の有無にもよりますが、40万円台半ば~。まだ生産終了してから年も経ておらず、良好な個体が少なくないのも嬉しいところです。
④オイスターパーペチュアル エアキング 14000M
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:34mm
ムーブメント:自動巻きCal.3130
防水:100m(製造時)
製造期間:2001年~2007年
オイスターパーペチュアル エアキング Ref.114200の、前世代にあたるモデルです。
当モデルから現行にも続くCal.3130が搭載されるようになり、大幅にスペックが向上したことで話題になりました。そのため中古であっても114000Mあたりのモデルでしたら使いやすく、メンテナンスも比較的しやすいと言えます。
ただ、製造期間がそこまで長くはないため、欲しい時にいつでも手に入れられる個体ではありません。気になる方は出会った時が買い時です!
Column:ロレックス三大発明の歴史
ロレックスの歴史は、創設者であるハンス・ウイルスドルフの先駆的かつ先見性のある精神に密接に結びついています。
1905年、24歳のウイルスドルフ氏はロンドンに時計販売の専門会社を設立。
当時、腕時計の性能はあまりいいものではありませんでした。一方彼は、腕時計がエレガントであるだけでなく、今後信頼性も兼ね備えるものになると予見していたそうです。
そんな中生み出されたのが、ロレックスの三大発明機構でした。
①オイスターケースの誕生
オイスターケースとは、ねじ込み式の裏蓋とリュウズを持つロレックス時計のオイスターケースの事を指し、まるで牡蠣のように強固な事から名付けられました。
1926年には史上初の完全防水ケースのオイスターケースの特許をスイス連邦著作権局に申請。
*基本形であるオイスターケースは現在でも基 本は変わらず、改良を加え生産し続けられています。
メルセデス・グライツ嬢がロレックス社製のオイスターケースの腕時計をはめたままドーバー海峡を泳ぎ切り、この間時計は壊れることなく動き続けたそうです。
この事が公表されることで、ロレックスの社名が一気に知れ渡りました。
②パーペチュアルの誕生
パーペチュアルとは、今で言う自動巻き機構のこと。
ロレックスは360度回転式ローターによる「全回転機構」に「永久」を意味するパーペチュアルの名を与え、1931年に特許を取得。
実用化された自動巻き腕時計の第一号として誕生しました。
防水性能が高かったオイスターケースでしたが、リューズを手で巻く事で動力を得ていたため、リューズの閉め忘れが原因で時計に水が入ってしまうという事故が多かったそうです。
しかしこの自動巻機構の発明により、リューズを手で巻くという動作が不要に。リューズの閉め忘れという事故も防げるようになりました。
このパーペチュアルという自動巻の機構は、現在の腕時計の原点とも言うべき存在です。
③デイトジャストの誕生
デイトジャストとは、0時に日付がカシャっと変わる機能のこと。
今では腕時計によくある、文字盤の3時位置でデイト機能を最初に実現したのがロレックスでした。
1945年、ロレックスは小窓の日付が毎日1回夜0時ちょうど付近で瞬時に切替わる「デイトジャスト機構」を発表。
機械式時計は時針・分針・秒針全てをゼンマイひとつで動かします。
日付が記入された円盤も同じゼンマイで動かすため、本来であれば円盤がゆっくり回転して日付表示が切替わっていくのですが、ロレックスのデイトジャスト機構には日付の円盤にスプリングを加えることで、日付が瞬時に切替わる利便性の高いデイト機能を実現しました。
1954年に日付を約2.5倍の大きさに見せるサイクロップレンズを発表したことも、他社に実用面で先鞭をつけたと言えます。
よくデイトジャスト機能は真夜中12時ピッタリにカレンダーが切り替わる機能だと思われていますが、実はこの様にゆっくりとカレンダーが切り替わるのでなく、パシャっと替わる機能の事だったんですね!
まとめ
コストパフォーマンスに優れ、しかも個性が出せるロレックスウォッチ・オイスターパーペチュアル。
ロレックスはステータスシンボルであったり、とにかくかっこいい外観ももちろん魅力的ではありますが、真髄は品質の良さ。
そんな最高レベルの実用時計を、この金額で満喫できるというのは非常に稀有なことです。
シンプルゆえ、シーンや年代を選ばないことも嬉しいポイント。
もっとも、2020年新作発表に伴い、高値傾向が続いているシリーズでもあります。気になる方は早めにチェックしてみてください!
文:鶴岡
■ロレックス相場研究所より。まだ安く買えるねらい目モデル9選
■【ロレックス】どれを買うべきか迷ったら。定番モデルを一挙紹介!
この記事を監修してくれた時計博士
池田裕之(いけだ ひろゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長
39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年
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