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いよいよ東京オリンピック・パラリンピック2020まで一年をきりました!続々と注目選手が取り上げられていき、否が応でも楽しみが増すものです。

時計好きのみなさんであれば、オリンピック=オメガという図式が成り立っているかもしれません。オメガは、長きにわたってIOC総会(国際オリンピック委員会総会)とパートナーシップを結び、過去28ものオリンピック・パラリンピック大会でオフィシャルタイムキーパーを務めてきました。

でも実は、私たち日本人が誇るセイコーもまた、過去6度の国内・国外開催五輪でオフィシャルタイムキーパーを担った経緯があります。今回東京五輪では「オメガに後塵を拝し、契約を逸した」などと言われることもありますが、実は、今なおセイコーの計時技術力はオリンピックで使われ続けています

この記事では、そんなセイコーとオリンピックの意外な関係性について解説いたします!

セイコー 計時システム

 

セイコーとオリンピックの関係性

時計好きであれば言わずと知れたセイコー。国産時計を代表するメーカーですね。
プロユースのスポーツコレクション「プロスペックス」、至高のドレスウォッチ「クレドール」、世界初となるGPSソーラーウォッチ「アストロン」など、その名作を挙げると枚挙にいとまがありません。

そんなセイコーは、機能性を重視した外装とは裏腹に、数々の華麗なる歴史を持っていることでも有名です。
例えば前述の世界初となるGPSソーラーウォッチはもちろん、世界初クォーツウォッチの市販化、世界初クォーツと機械式時計の良いとこどりをしたスプリングドライブの開発・・・そして今回の話題となる、計時技術でも、世界初となる数々の経歴を打ち立てました。
始まりは、1964年。戦後初となる東京オリンピック・パラリンピック大会での出来事です。
詳しくご紹介いたします。

 

①オフィシャルタイムキーパーとは?

セイコー

出典:https://www.seiko.co.jp/branding/sports/athletics/

オフィシャルタイムキーパーとは、競技大会などで計時(選手のタイムを計測すること)を担うメーカーのことです。過去、オメガ、ロンジン、タグホイヤー(当時はホイヤー社)、ユンハンスなどがその務めを果たしてきました。

ちなみにこの役割は、ただ大会で計時を行うだけではありません。計時にまつわる数々の技術を提供し、きわめて公正無私に、そして厳格に計時を行うことが求められます。
それはフライング検出器であったり、ゴールの瞬間の記録であったり・・・

かつては「手動計時」で、複数の手動計時員が選手のスタート・ゴールを目視で確認し、ストップウォッチを手動で押すことでタイム計測する、というアナログ手法が取られていたため、クレームは付き物。複数人いるとは言え、タイムが一致していない時はその中の平均値が採用されていたと言われていますから、それは正確無比とは言い難いですね。また、ストップウォッチそのものも、今ほどの精度はありません。

そんなオリンピックの計時技術は今では大きく飛躍しています。

例えば陸上の公式記録のタイムは1/100秒単位で発表されますが、同タイムだった場合はさらに1/1000秒単位まで計測したうえで順位判定がなされます。しかも、タイムは選手がスタートからゴールを通過するまで自動計測され、ゴールに設けられたセンサが通過を感知すると、瞬時にタイム表示を行います。このゴールには1秒あたり1000枚を撮影する特殊カメラが設置され、その写真と組み合わせることで公式記録と着順を正確に記録できる、という優れもの。

この技術を確立したがのが、我らがセイコーなのです。

 

 

②東京オリンピック・パラリンピック1964で確立した計時技術

オリンピック
出典:https://museum.seiko.co.jp/history/milestone/olympic/index.html

前回の東京五輪は、1964年でした。

もともと1940年に東京での開催が決定していましたが、第二次世界大戦の影響で中止に。そうして1964年、アジア地域で初めてオリンピックが開催されることとなりました。

そしてセイコーはこの1964年大会で、やはりアジア企業初となるオフィシャルタイムキーパーに任命されます。
セイコーは、この大会でこれまでの手動計時から、電子計時を初めて採用初めて計時や順位に関してノークレーム、ノートラブルで大会を終えた、という記録が残っています。

陸上 走り高跳び イメージ画像

前述の通り、1964年大会で確立された計時技術は様々です。

その一つが、「プリンティングタイマー」。1/1000秒まで計時可能なスポーツ競技用電子記録システムです。これによって同タイムであっても平均値を出す必要がなく、精密精緻な計測が可能となりました。

もう一つ代表的な技術は、「セイコー クリスタルクロノメーターQC-951」。世界初となるAC電源(コンセントなどの商用電源のこと)不要なポータブル型高精度水晶時計です。これは、単一乾電池2本で1年間作動する省エネな水晶時計。しかも、秒修正装置付きという、至れり尽くせりの機能付きとなります。

ちなみに水晶時計というところもミソです。今でこそ普通かもしれませんが、1960年代は機械式時計が主流。セイコーがクォーツを製品化したのは1969年ですが、1964年当時から既に完成形に近づいていたことがわかりますね。

用途としては、長距離レースや時間制限レースなどの親時計といったシンプルなものでしたが、その後の計時技術に大きな影響を与えることとなりました。

1950年代~1970年代は日本は高度経済成長を迎え、とりわけ日本のものづくりに注目度が高まった時代でした。その一翼を担ったのはセイコーで間違いありません。

 

③東京五輪2020ではセイコーがオメガに後塵を拝した?

オメガ

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/planet-omega/sport/our-sports/

こういったセイコーの技術力がオリンピックという競技大会をより公正なものにすることとなりました。
その後1972年の札幌大会、1998年の長野大会。国外ではバルセロナ大会など、国内外開催のオリンピックで計6回と、その大役を見事果たします。

しかしながら、2020年の東京五輪ではセイコーではなくオメガがオフィシャルタイムキーパーを担います。これに対して、「セイコーがオメガに後塵を拝した」と言われることもありますね。もちろんそれは違います。

と言うのも、もともとオメガはIOC総会と2032年までオフィシャルタイムキーパーの契約を結んでいたため。決してセイコーの計時技術が負けているとか、そんなことはありません。

むしろ、セイコーが確立した1964大会での計時技術は、オメガ始め様々な企業の計時技術に影響を与えています。

また、セイコー自身も、世界選手権を始めとする数々の競技会やスポーツイベントで計時支援を行い、オリンピック・パラリンピック出場選手を決定する国際大会などでも計時担当をしていることから、間接的には東京五輪に大きく関わりを持っていると言っていいでしょう。

セイコータイムシステム 競泳

出典:https://www.instagram.com/seiko_sports/?hl=ja

ちなみにこういった厳密な計時が求められる国際競技大会での公式計時担当実績は、セイコーがナンバーワンとなります。

なお、通常計時技術の開発・製造は別会社に出資して行うことが一般的です。オメガも、ロンジンと共同開発したスイスタイミング社という計時専門会社でオリンピックの計時技術を磨いています。

一方のセイコーは、全ての計時に関する技術開発を自社グループ内で行っているという、世界的に見て稀有な存在です。

1964年当時はセイコーホールディングスの中核とも言えるセイコーエプソン(旧諏訪精工舎)、そして現在ではセイコータイムシステム株式会社が計時技術の開発・製造を担っています。

余談とはなりますが、セイコーエプソンは精密機器メーカーとして国内外で大きなシェアを持つ「セイコーグループ中核3社」の一つで、東京五輪2020の渋滞緩和のために注目されている高度道路交通システム(ITS)技術においても活躍しています。東京五輪2020にセイコーの技術力は欠かせない事がわかりますね!

 

 

オリンピック他国際大会で活躍!セイコーの代表的な計時技術

セイコータイムシステム 陸上

出典:https://www.instagram.com/seikotimesystems/

セイコータイムシステム株式会社の計時技術は年々進化を遂げています。そんな最先端計時技術一覧をご紹介いたします!

様々な分野で活躍していますが、最も顕著なのは陸上、次いで水泳や球技、体操、モータースポーツなどと多岐にわたります。

 

①スポーツプリンタ

陸上(トラック、ロード)のみならず、水泳やスキー、スケートなどと言った、精密なタイム計測を要する競技に必須のマルチタイマーがこちらです。

先ほども軽くご紹介しましたがスポーツプリンタとは、スタートからフィニッシュまでのスプリットタイムを1/1000秒まで計測、および着順をプリントアウトするという優れもの。もちろん競技によって、1秒、1/10秒、1/100秒を選択でき、切り捨てや四捨五入などの計測時間分解能を選択することができます。

この技術は、1964年の東京オリンピック大会以来、電子計時のスタンダードとして普及しています。

ちなみに現在のスポーツプリンタの進化は目覚ましく、計測データをブロック別(最大100)に3000までメモリ可能、最大10コースまでのタイムを同時計測可能など、利便性も高まっています。

 

②フォトビームユニット

セイコータイムシステム

出典:https://www.seiko-sts.co.jp/products/detail/sts_1279.html

陸上のトラック競技において、フィニッシュタイム・ラップタイム・スプリットタイムを計測するための計時技術です。

投光器と受光器に光軸が設置され、選手がそこを通ると遮断。その瞬間に電気信号に変えて計時機器に送信するため、非常に精密な計時を行えるとあって、世界陸上などにも用いられています。

なお、前述したスポーツプリンタと接続して使用することで、速度計測も行います。

 

③スリットビデオシステム

1秒間に3,000枚の連続写真を撮影できる計時技術です。セイコータイムシステム曰く、「アスリートがすべての力を注ぐ一瞬を確実にとらえる」と。

そう明言されている通り、フィニッシュラインなどにおいて、極細写真を撮影し、ゴールの瞬間を逃しません。

陸上競技以外にも、スピードスケートやモータースポーツ競技といった、スピーディーなゴールの瞬間を計時しなくてはならない大会で重宝されています。

 

④スタートインフォメーションシステム付スターティングブロック

セイコータイムシステム

出典:https://www.seiko-sts.co.jp/products/detail/sts_591.html

陸上競技でのスタートにおいて、フライング測定は大切な要素です。フライング、すなわち不正スタートによって、0.1秒あるいは1秒など記録が変わる可能性があるためです。
しかしながら実は計時が非常に難しい分野で、目視で行うには限界がありました。
そこでセイコータイムシステムでは、スターティングブロックに圧力センサを設置し、選手の反応時間を測定。もしフライングがあれば、瞬時に判別を行い、オートリコール信号が自動的に出力されます。

 

⑤光波距離計

円盤投げや砲丸投げといった投擲(とうてき)競技・および跳躍競技において、距離と高さをレーザービームで光学的に計測するシステムです。

距離・高さが人間の目視ではなく自動で行われるので、ヒューマンエラーが入り込まない、安定した計時ができるようになりました。

 

⑥競泳用タッチプレート

セイコータイムシステム ゴールタッチ

出典:https://www.instagram.com/seikotimesystems/

かつて、水泳はタイム計測や着順について、最もクレームやトラブルの多い競技でした。しかしながら選手のゴールタッチと同時に瞬時に反応する競泳用タッチパッドが開発されると一気に精度が高まります。
これは、1967年、初めてオメガによって導入されたものですが、セイコー技術も負けてはいません。
セイコーのタッチプレートは水圧や波しぶきには一切反応せず、選手のゴールタッチを検出すると瞬時に電気信号に変えてプリンティングタイマーに送信します。このきわめて精密精緻な技術によって、現在の競泳大会の公正さと言うのは定評があります。

 

セイコーを愛用するスポーツ選手

セイコー ブライツ

出典:https://www.seiko-watch.co.jp/news/pressrelease/posts/647/20170411

これまでご紹介した計時技術によって、セイコーもまた東京オリンピック・パラリンピック2020に大きく貢献していることがおわかりいただけたかと思います。

最後に、セイコーが最も得意とする「腕時計」を愛用するスポーツ選手についてご紹介いたします。

まず挙げられるのが、陸上の山縣亮太選手や福島千里選手、水泳の坂井聖人選手などです。この三人はセイコー所属のアスリートで、次の東京オリンピックでの活躍が期待されています。

セイコーから製品を支給されているとは思いますが、山縣選手に至っては2016年のリオ五輪で銀メダルをとった記念に、ご自身と、ご両親・お兄さんにセイコーのハイエンドブランド「グランドセイコー」を購入されたと言います。生粋のセイコー好きと言うことがわかりますね。

グランドセイコー SBGH037

※山縣選手がご購入されたグランドセイコー SBGH037

 

また、セイコーのGPSソーラー時計「アストロン」の愛用者がスポーツ選手には目立ちます。

セイコーのブランドアンバサダーであり、東京五輪での活躍がやはり期待されているサッカーの武藤嘉紀選手は、アストロンとブライツを愛用しているようです。

その他にも柔道家の野村忠宏さん、ハンマー投げの室伏広治さんなどが挙げられます。

このように、一流と呼ばれるスポーツ選手たちの時間管理を下支えするセイコー。オリンピックとの関係性の深さがわかりますね!

 

まとめ

セイコーと東京オリンピック・パラリンピック2020の、意外な関係性についてご紹介いたしました!

セイコーは現在の様々な国際競技会に欠かせない計時技術を大きく発展させたこと。今なお公正無私なタイム・着順計測において大きく活躍していることをお伝えできていれば幸いです。

なお、最後にご紹介したように、セイコーの「腕時計」の分野でも、多くの一流スポーツ選手たちに愛用されています。

もし今「何か良い時計が欲しい」とお考えの方は、一流から愛されるセイコーの時計をぜひご検討してみてはいかがでしょうか?

文:鶴岡

 

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この記事を監修してくれた時計博士

新美 貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN リテール(本店、ナイン店)、メンテナンス マネージャー

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年

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