時計ファンにはおなじみタイガー・ウッズ選手。
ロレックスのブランドアンバサダーを務めていることはもちろん、過去には同社の弟分にあたるチューダー(チュードル)やタグホイヤーとも契約しており、非常になじみ深いアスリートのうちの一人ではないでしょうか。
そんなタイガー・ウッズ選手、東京オリンピック2020にも非常に意欲的に出場を語っています。つい先日、米国男子ツアー中に腰痛で棄権するなど心配な面もありますが、この選手は多くの危機に直面した後、何度でも蘇っていることで有名ですね。
そんなタイガー・ウッズ選手はいったいどのような腕時計を身に着けているのでしょうか。
この記事では、タイガー・ウッズ選手の愛用モデルについてご紹介いたします。
目次
タイガー・ウッズ選手について
エルドリック・タイガー・ウッズ
生年月日:1975年12月30日
出身地:アメリカ合衆国カリフォルニア州
身長:185cm
プロ転向:1996年
タイガー・ウッズ選手は、アメリカを代表するプロゴルファーです。
まだ年端もいかない幼少期から頭角を表しており、1996年にプロ転向すると史上最年少賞金王、歴代2位のメジャー選手権優勝15回、史上2人目のトリプルグランドスラム達成など、華やかな経歴を打ち立ててきました。
一方で過酷な「暗黒時代」を経験したアスリートでもあります。不倫スキャンダル、飲酒・薬物影響下での自動車運転による逮捕など・・・もうタイガー・ウッズ選手は引退かと囁かれていましたが、2018年の米国ツアーで復活。その後は快進撃を続けてきました。
なお、冒頭で述べた腰痛ですが、腰骨の間にある椎間板が損傷したことによるもの。2014年~2015年および2017年に3度の手術を受けていますが、まだ完治はしていないと言います。しかしながら引退は考えておらず、東京五輪出場には非常に意欲的とのこと。まだ一年はありますので、その間に完治していることをファンとしては願ってやみません。
タイガー・ウッズ選手が身に着けている時計
タイガー・ウッズ選手は多くのスポンサーを抱えています。それは時計メーカーもご多分に漏れず。過去にはロレックスの弟分にあたるチューダーや現在は錦織圭選手を広告塔に起用しているタグホイヤーなどと契約していました。特にタグホイヤーは、同選手と共同で「ゴルフ中も身に着けていられるゴルフウォッチ」を開発したことは時計界では有名です。
とは言え前述した暗黒時代に、多くの企業がタイガー・ウッズ選手のもとを去りました。一方で彼を支え続けたブランドもあります。ナイキが有名なのですが、時計メーカーではロレックスです。しかも、タイガー・ウッズ選手が底辺にいる真っ最中にスポンサー契約を結んだとあって、非常に大きな話題を呼びました。
そんなこともあってか、タイガー・ウッズ選手の腕元にはいつもロレックスが身に着けられています。
タイガー・ウッズ選手が愛用しているロレックスをご紹介いたします。
ロレックス シードゥエラー ディープシー
型番:126660
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44mm
文字盤:ブラック
ムーブメント:自動巻きムーブメントCal.3235
防水性:3900m
シードゥエラーは、ロレックスが誇るダイバーズウォッチ・サブマリーナの上位機種です。
サブマリーナが300m防水であることに対し、シードゥエラーは1220m防水!ロレックスの防水技術の高さを世間に広めるのに、大きく貢献しました。そのシードゥエラーの防水性をさらに高め、より気密性・堅牢性を高めたのがこちらのディープシーです。2008年に誕生すると、3900mという防水性に誰もが驚きを隠しませんでした。
シードゥエラー ディープシーは、その堅牢性と比例するかのように直径44mm、厚さ17.5m、重量は200g超えという大変ボリューミーなモデルとなります。どちらかと言えばスタイリッシュな製品が多いロレックスの中でも男らしく独創的な存在。発売当初は「着ける人を選ぶ」とも言われていましたが、人気モデルになるのに時間はかかりませんでした。
このデカ厚ぶりが、タイガー・ウッズ選手の精悍な腕元によく似あいますね。
今回ご紹介しているのは2018年に登場したシードゥエラー ディープシーの最新型となりますが、ディープシー自体は以前からタイガー・ウッズ選手の腕元で確認することができました(最新型はムーブメントが大きな変更点であるため、外装はほとんど変わっていない)。また、黒文字盤だけでなく、D-BLUE文字盤と呼ばれる、2014年から新色として追加された深みのある青が特徴的なモデルも愛用しているようです。
タイガー・ウッズ選手はオフシーズンはサーフィンをして過ごすことが多いそうなので、このダイバーズウォッチをちょくちょく愛用しているのでしょう。
もちろんいくらディープシーが堅牢だからとは言え試合中には身に着けていられませんが、セレモニーや表彰台、会見中などでタイガー・ウッズ選手の腕元を彩っています。
まとめ
プロゴルファーとして、そしてどん底から這い上がった不死鳥として。何かと注目されるタイガー・ウッズ選手の愛用腕時計についてご紹介いたしました。
なお、ロレックスのスポーツモデル全てに言えることですが、現在世界的に需要が高まっており、定価を大きく超えるプレミア相場を果たしています。このシードゥエラー ディープシーもご多分に漏れず高い人気を誇っており、正規店で手に入れられることはほとんどないと言っていいでしょう。
もしタイガー・ウッズ選手が東京五輪に出場するとなり、メダル獲得となったら、さらにこの時計に世間の注目度が集まるかもしれません。気になる方は、今のうちにお買い求めいただくことをお勧めいたします。
文:鶴岡
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東京2020オリンピック競技大会
世界のトップアスリートが身に着けている腕時計
ツアー通算20勝を誇る日本ゴルフ界のトッププレーヤー 池田勇太選手。
時計好きとしても知られる彼はロレックスを愛用しており、2本のデイトナを使い分けています。アジア男子史上初のグランドスラム4大大会シングルスファイナリストとなった日本テニス界のスター 錦織圭選手。彼はタグホイヤーのアンバサダーとして活動していた経歴から、同社の時計を複数所持しています。
オリンピック出場が期待されるアスリートは高級時計を愛用している方が多く、ケンブリッジ飛鳥選手もハミルトンのベンチュラを身に着けています。誕生から60周年を経てもなお新鮮に映るデザインは「名作」と呼ぶにふさわしいでしょう。
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この記事を監修してくれた時計博士
田中拓郎(たなか たくろう)
高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年