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ブランド時計豆知識, パテックフィリップ, アンティーク時計, 時計の雑学

中古・アンティーク腕時計についてくるアーカイブって何?

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腕時計の中古・アンティーク市場が過去類を見ないほどの高まりを見せるなか、「アーカイブ」への注目度が上がっています。
保証書や修理明細書とは異なります。取扱説明書でもありません。
ほとんどのアーカイブは英語で記載されており、パッと見ただけでは何がなんだかわからない、といった方もいらっしゃるでしょう。

そこでこの記事では、時計についてくるアーカイブを徹底解説いたします!
アーカイブとはどのようなものか、その存在意義。アーカイブの見方から申請方法までをカバーいたしました。これから中古・アンティーク時計を買う方も売る方もご一読ください。

 

高級時計 アーカイブ

 

腕時計についてくるアーカイブとは?

アーカイブは英語Archiveのことで、直訳すると「古文書」。保存記録や公文書として使われる英単語です。
日本でも、重要記録を保存し、伝達していくための文書・データなどとして用いられています。

腕時計に付属しているアーカイブもまた、「保存記録」であり、「継承していくべきデータ」となります。
どういうことかと言うと、ある腕時計に対して、「メーカーがいつ作ったものか」「どのモデルか」「どんなムーブメントが搭載されているか」といったデータを明記する抄本

つまり、アーカイブがついている時計は、いつ製造された・どのような個体かが一目で確認できるのです。

もちろんこれは保証書でも賄えますが、保証書は新品購入時についてくるもの。何年か経った後に「発行してくれ」とお願いしても、まず無理でしょう。

しかしながらアーカイブの目的は「記録の保存」であるからして、メーカーにデータが残っている限りはいつ何時でも発行が可能で(何年以前の個体、といった条件がつく場合がほとんど)、しかも、そもそもそれ(保存・伝達など)を目的としたものがアーカイブなのです。

 

パテックフィリップ アーカイブ

 

記載内容は基本的には時計の詳細ですが、随所がメーカーによって異なります。
中古・アンティーク市場でよく出回る老舗の人気腕時計ブランドはアーカイブを発行しているところがいくつか存在しますが、最も高名なのはパテックフィリップでしょう。

なぜならパテックフィリップは、1839年の創業以来、製造してきた製品のデータを歴史資料として保存しており、「Extract from the Archives(アーカイブ抄本)」として要請があれば顧客に提供するサービスを大々的に行っているためです。

180年にも及ぶ歴史の中で連綿と作り上げてきた時計のデータを保存してあり、しかも今後も残していくこと、およびこれから製造する個体のデータをも受け継いでいくことを誓うパテックフィリップの伝統へのこだわりぶり!並大抵ではない、とご理解いただけるでしょう。
また、パテックフィリップはどの腕時計ブランドにも追随を許さない「資産価値」を有しており、真贋(しんがん。本物か偽物かということ)の見極めは最重要事項です。アーカイブは、この真贋の見定めの一環として重宝される付属品のうちの一つであるためです。

次項で、このパテックフィリップのアーカイブを例に、記載事項および見方を解説いたします。

 

アーカイブには何が書いてある?記載事項と見方を解説

アーカイブの記載事項はメーカーによって異なりますが、基本的には「いつ製造されたか」「個体のモデル番号(型番)」「シリアル」「ムーブメント」などが一般的です。
では、パテックフィリップのアーカイブにはどういった事項があるのでしょうか。

実際のアーカイブを見てみましょう!

※個体を特定できるシリアルはぼかしてあります。

 

パテックフィリップ アーカイブ

 

①腕時計のタイプ。こちらは腕時計なのでwrist watche、懐中時計であればpocket watch。

②ムーブメントのシリアル(個体製造番号)

③ムーブメントのキャリバー

④ケースのシリアルナンバー

⑤型番・素材(こちらの個体は型番5053、K18のローズゴールド製ケース)

⑥文字盤の種類

⑦製造年

⑧販売年月日

⑨ブレスレットまたは革ベルトの素材

⑩備考

 

細かく見てみると、いたってシンプルですね。これは、最初の出荷時の時計の詳細データとなります。

ちなみに大きなタイトルは「Extract from the Archives(アーカイブ抄本)」が筆記体で記されています。

アーカイブと実際の時計のシリアルなどを確認し、合致していれば本物、ということになります。

なお、ダイヤモンドなどの鑑定書にも似ていますが、現状のコンディションなどの記載はありません。

 

アーカイブの重要性と気をつけたいこと

パテックフィリップ

 

パテックフィリップを例にとると、前述のように過去どんなに古いモデルであっても、その時計の詳細についてを知ることが可能です。
「歴史的にデータを保存している」という意義の深さは計り知れません。

一方で、パテックフィリップを始めとする多くのブランドでは「アーカイブで真贋は証明されない」と明記しています。
と言うのも、最近では時計のデータ(型番、シリアルなど)と画像をメーカーに送るだけでメーカー側が個体を特定し、アーカイブを発行する、という流れであることが一般的。つまり、詳細に実物を「鑑定」しているわけではないので、「真贋を見極めるためのものではなく、その時計に関する情報を提供する」という目的と位置付けられているのです。

しかしながら現在中古・アンティーク市場で「アーカイブ」が付属しており、かつアーカイブ内のシリアルと時計本体のそれが合致しているものは、「本物」とみられる向きがほとんどとなります。
実際パテクフィリップもアーカイブ申請時に送られてきた画像で少しでも不鮮明な箇所があれば、実物の送付を要請すると言います。送付できない場合、アーカイブは発行されません。
つまり、かなり厳格に真贋を判断したうえでアーカイブ発行に至っているのです。

また、真贋のみならず、その個体がレアな逸品だとすると(限定モデル、今はなきダブルネームなど)、アーカイブの有無によってそれが証明され、より高値がつく可能性があります。

 

パテックフィリップ

 

とは言え気をつけなくてはいけないのが、「アーカイブの情報」と「実際の個体」に食い違いがある可能性が存在し、例え本物であっても売却しづらくなる、という現象が出てきているのです。

これは、その時計の出荷時とアーカイブ申請時で、別パーツに差し変わっていた場合に起こりうる事態です。
今はメーカーが厳しくなっているためあまり見られませんが、かつては正規代理店で在庫のある文字盤やムーブメントを入れ替えるような事案が発生していました。これは何も贋作を作ろうといったものではなく、「顧客の好みの文字盤の時計を提供するため」「修理の際に本来のムーブメントの在庫がなかったため別機械で代替した」といったものです。

そのため、年式の古い個体だと、紛れもない本物であったとしてもアーカイブとの情報に差異が出てしまうこともあるのです。

気をつけたいのが、前述のようにアーカイブの情報と食い違ったためにその個体が「売りづらくなる」ということ。
個人の買取などではあまり聞きませんが、業者間ではえてしてこういったことがあるようです。

アーカイブの申請には、パテクフィリップの場合だと1万円以上かかります。
アーカイブを、お持ちの時計の「歴史」の確認といった意味合いで申請する分には良いでしょう。
もし資産価値を裏付けするためだけに申請するのであれば、注意が必要です。

真贋は、熟練した鑑定士のいる、信頼できる買取店で査定すれば見極めることが可能です。

また、保証書はもちろん、メーカーで修理をしてもらった際に発行される「修理明細書」などでも、真贋を見極められます。

 

アーカイブの申請方法

アーカイブを発行しているメーカーは、パテックフィリップ,オーデマピゲヴァシュロンコンスタンタンオメガなどが挙げられます。
これらのほとんどは申請をメーカーホームページから行い、時計の情報と画像提供を求めているようです。

時計のケースやムーブメントのシリアルやキャリバー、時計のリファレンスなどを入力する必要がありますが、実際に時計を開いてみないとわからないことも多いので、メーカーや時計修理専門店でお願いしましょう。

発行手数料はまちまちですが、パテックフィリップを例にとると150スイスフランとなります。

日数は、パテックフィリップでは「支払いから12週間以内」となっており、2~3か月かかることが一般的なようです。

 

まとめ

中古・アンティーク市場で存在感を増す、アーカイブについて解説いたしました。
アーカイブは「古文書」という意味を持ち、あるメーカーから製造された時計の経歴を証明する書類ということ。個人での申請が可能ですが、年式によっては必ずしも時計と合致するとは限らないことなどにご留意ください。

当店では、中古・アンティーク品で、パテックフィリップなどでアーカイブを付属しております。
もちろん熟練の技術者たちがしっかり査定し、内部点検を行っておりますので、真贋の見極めについてはアーカイブの有無にかかわらずお任せください!

 

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