loading
Now Loading...
  • Twitter
  • LINE
  • Facebook
  • Instagram
  • weibo
  • WeChat

GMTマスター, WEBマガジン, エクスプローラー, サブマリーナ, シードゥエラー, デイトナ, ヨットマスター, ロレックス, 池田裕之

価格が高騰するロレックスはどれ?時計専門店のスタッフが予測してみました【2022】

  • にほんブログ村

2021年も、ロレックス相場は何かと目が離せませんでした。

 

新型コロナウイルスの影響は色濃いながらも各国でじょじょに経済活動が再開し、人々の消費活動も活発となっていった今年。そんな中で顕著となっていったのが、高額品消費です。

長い自粛期間の反動で人々の消費活動が増えたものの、まだレジャーや飲食は完全回復したとは言えず。そのため時計や宝飾品、あるいは高級車のような高額商品への購買意欲が高まりつつあります。

特に好調と言われているのが、高級腕時計市場です。とりわけ圧倒的人気を誇るロレックスなどは市場がますます拡大しており、購買層は全世界に渡ります。

一方で昨年から続く国際間のヒト・モノの行き来の制限から、各時計メーカーの商品流通量は依然として少なく、意図せずして生産調整が行われてしまっている状況に。

もともとロレックスはここ数年、供給をはるかに上回る需要によって実勢相場を大きく上げてきました。「そろそろ下がる」と言われてはや数年が経過しましたが、いっこうにその気配を見せず。2021年の社会情勢により、また過去類を見ないような相場高騰を記録しています。

一部バイヤーの間では、2022年はさらなる上昇ラインを描くのでは、なんて声も聞こえます。

 

狂騒とも言えるロレックス相場。既に上がり切ったのではと思えるモデルもちらほら見受けられますが、ではこれから価格高騰する一本は、いったいどれなのでしょうか。

もちろん将来、その時計の相場や価値が上がるか下がるか。これは誰にもわかりません。しかしながら、過去の相場推移や市況を見て、ある程度の予測を立てることはできます

そこでこの記事では、2022年に価格高騰しそうなロレックスをピックアップしてみました!

2016年から2021年の、当店GINZA RASINの中古モデルの買取金額をもとにCAGR(年平均成長率)を算出。すなわち高騰に勢いがあり、2022年も成長していくであろう個体の予測を立てております。

この定量的評価に加えて、当店の時計バイヤーが2021年の相場感や過去情勢から、今後も・あるいはこれから価格上昇する個体に対する定性的評価を調査し、掲載致しております。

まだまだ勢いの止まらないロレックス相場。2022年、注目すべき一本はこれだ!!

デイトナ 116500LN

※将来の価値を保証するものではありません。参考程度にご覧になってください。

※相場などの情報は全て2021年12月現在のものとなります。

 

目次

過去6年間のCAGR(年平均成長率)から見る、価格高騰するロレックスTOP20

まず最初に、ロレックス各モデルの買取金額の、2016年~2021年までのCAGR(年平均成長率)から2022年も価格高騰するであろう一本をランキング形式で掲載致します。

CAGRとはCompound Annual Growth Rateの略称で、複数年の成長率を指します。この成長率をもとに各一年あたりの幾何平均(相乗平均とも。一般的な算術平均ではなく、平均してどれくらいのペース・割合で成長しているかを示す)を算出することで、直近6年間でどのモデルがどれくらいのペースで成長を続けているのかを知ることができます。

例えば「このモデルの価格のCAGRは15%」と言われたら、平均して毎年15%ずつ伸び、来年は現在価格から15%上昇する可能性があることを示唆します。

また、CAGRによって伸び率を比較し、安定的な成長を続けているモデル、あるいは今後も成長していくであろうモデルを予測することも可能です。

なお、前述の通り、CAGRは当店GINZA RASINの中古モデルの、2016年~2021年の年別平均買取金額をもとに算出いたしました。直近5年以内に発表されたモデルは、初出年度からのCAGRを算出しています。

それでは第20位から、ご紹介いたします!

※各グラフは当店買取金額の年度ごとの平均に基づきます。

 

第20位 ロレックス ミルガウス 116400GV ブラック【CAGR:14.4%】

ロレックス 116400GV ブラック 定価

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3131
防水性:100m
定価:1,014,200円
製造期間:2014年~

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約45万円
2017年 箱/保証書 有 ~約54.4万円
2018年 箱/保証書 有 ~約58.9万円
2019年 箱/保証書 有 ~約55.6万円
2020年 箱/保証書 有 ~約68.5万円
2021年 箱/保証書 有 ~約88.1万円

 

まず第20位にランクインしたのは、現行ミルガウス 116400GVのブラック文字盤です!CAGRは14.4%です。

フランス語で「1000ガウス」を名前に冠する当モデルは、ロレックス屈指のプロフェッショナルモデルとして1956年に誕生しました。

医師や研究職、エンジニアなどといった高磁場で働くプロたちのために製造された高耐磁性ウォッチで、当時はまだ特殊環境下という市場規模の小ささから1989年に一度生産終了するものの、2007年に復活。

スマートフォンや便利な家電に囲まれることで機械式時計を常に磁気の危険からさらしている現代において、耐磁性能へのニーズは高まり続けています。すなわちミルガウスは、現代人必携の一本と言えるでしょう。

※磁気帯び・・・時計のムーブメントの金属パーツが磁気を帯びてしまうことで磁石の性質を有してしまい、精度を司るヒゲゼンマイが正確な働きをしなくなってしまった結果、時間がズレてしまう現象のこと。一般的に専用の脱磁機で磁気帯びを解消することができる。

 

ロレックス ミルガウス

現行の116400GVは、2014年に発表されました。

ミルガウスのコンセプトである高耐磁性は維持しつつ、ほんのりとグリーンに色づいたサファイアガラス、そしてオレンジを帯びた3・6・9時位置のバーインデックス、さらにはヴィヴィッドなオレンジのイナズマ針と、ミルガウスならではの魅力を多数有していることが大きな特徴となります。

また、ムーブメントを磁気から保護するためにケース内部に磁気シールドを持ちますが、これによって他モデルにはない重厚感を有します。

とは言え、こういった「他モデルとの大きな違い」から定番外しといった立ち位置であったため、価格は落ち着いていたものです。

しかしながら2019年頃より、ジワジワと高騰。2020年・2021年にかけて大きな伸び率を記録し、この度第20位にランクインしました。

116400

出典:https://www.rolex.com/ja/watches/milgauss/m116400gv-0001/magazine.html

この背景には、ミルガウスの生産終了説が流れて久しいことが一因として挙げられます。

ロレックスはロングセラーを数多く抱えていますが、各シリーズいずれも定期的にモデルチェンジを行いながら、進化させる傾向にあります。この進化は外装にも及びますが、近年顕著なのがムーブメントです。

ロレックスはムーブメントも内製化している真のマニュファクチュールとして高名ですね。さらにロレックス製ムーブメントの性能―精度や耐久性、メンテナンス性―はきわめて優れており、ロレックスがこれだけ活発な中古市場を形成しているのは、「経年による劣化が少なく、ムーブメントにメンテナンスを施すことで末永く愛用できる」ことが大きく寄与していると言えるでしょう。

そんなロレックスの基幹ムーブメントは長らくCal.3100番台でしたが、2015年以降、Cal.3200番台へと移行しています。

この流れでほとんどのモデルがCal.3200番台ムーブメント搭載のうえ、モデルチェンジに至っているのですが、ミルガウスとエアキングはまだ対象ではありません。

そのため、近年にわかにミルガウスのモデルチェンジが囁かれているというわけです。

ロレックス ミルガウス 116400GV

「生産終了したモデルの価格が高騰する」というのは、ロレックスに見られる現象です。

モデルチェンジによって廃盤となった先代モデルは、おのずと市場から流通量が低減していくこととなります。しかしながら廃盤品の需要が低減すると言えないのが、ロレックスの味!

「最新こそ最高」とは言うように、歴代モデルの中で現行こそが最も性能面では優れています。しかしながらロレックスは歴代モデルでファンが多く―それは仕様であったり、デザインであったり―、「新作よりも前作の方が好み」「生産終了したモデルが欲しい」という声が非常に根強いのです。

そのため、生産終了によって供給がなくなった個体の相場が上昇する傾向にある、と。

もっとも近年は「生産終了したモデルは価格高騰する」という考え方が独り歩きし、さらなる買いの集中を招いている傾向があることは注視しなくてはなりませんが、いずれにしろ現行ミルガウスの近年の価格高騰はこの「生産終了」が要因の一つとして考えられるでしょう。

 

なお、モデルチェンジではなく、ミルガウス自体が廃盤になるのではといった声もあります。

インナーケースに備わった磁気シールドで耐磁性能を担保するミルガウスですが、実は現行ムーブメントはデフォルトで耐磁性能を有しています。ムーブメントの中で最も磁気の影響を受けやすいヒゲゼンマイをブルーパラクロムという耐磁性に優れたパーツを採用しているためです。そのため耐磁性能という特色がアイデンティティであったミルガウスの、今後の存続を危惧する声も出ているといった背景があります。

もちろんいつモデルチェンジするのか、ミルガウス自体が存続するのかどうかはロレックスのみぞ知る。

とは言え価格高騰は紛れもない事実であり、CAGR14.4%から、以下の予測を打ち立てることが可能です。

2021年のミルガウス 116400GV ブラック文字盤の平均買取価格は881,000円でした。2022年は14.4%成長したと仮定すると、平均でも1,004,000円の買取価格を記録している可能性があります。

ちなみに2021年の中古モデルの平均販売価格は1,123,000円でした。2022年には、130万円近い実勢相場を記録しているやもしれません。

 

ロレックス ミルガウス 116400GV

一方でブラックと色違いで発売されている116400GV Zブルー文字盤のCAGRは10.3%でした。

ブラックと比べると成長率は低いと言えますが、これは価格高騰が早かったことは一因として考えられます。早い段階から高値であったため、伸び率としては10%に留まったということです。

実際116400GV Zブルーの2021年の平均買取価格は1,010,000円、平均販売価格は1,286,000円でした。定価はいずれも920,700円であることを鑑みると(ただし2022年1月~1,014,200円へ改定)、高騰具合はこちらに軍配が上がることを示唆します。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第19位 ロレックス サブマリーナ 16610LV【CAGR:14.4%】

ロレックス グリーンサブ 16610LV

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3135
防水性:300m
定価:630,000円(生産終了時)
製造期間:2003年~2010年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約82.3万円
2017年 箱/保証書 有 ~約105万円
2018年 箱/保証書 有 ~約135.2万円
2019年 箱/保証書 有 ~約133.6万円
2020年 箱/保証書 有 ~約132.7万円
2021年 箱/保証書 有 ~約161.6万円

2003年、サブマリーナ誕生50周年を祝して発売された初代グリーンサブ 16610LVが第19位にランクイン!

なおCAGRは14.4%と前項でご紹介したミルガウス 116400GV ブラックと同率です。しかしながら実勢価格はこちらの方が高く、また買取数も多かったことから、第19位といたしました。

 

現行サブマリーナではお馴染みのグリーン顔ですが、始まりはこの16610LVからです。1989年から製造されていたロングセラーRef.16610をベースに打ち出されました。

ロレックスは「50」という数字を大切にしているブランドです。この節目の年には、各コレクションでなんらかのアニバーサリーモデルと思われる一本が出るものです。

16610LVは、ロレックスのコーポレートカラーでもあるグリーンをベゼルにあしらうという特別感満載の仕様。スポーツモデルは黒基調が多いロレックスの中でも、きわめてファッショナブルな一本ですよね。アメコミのキャラクターになぞらえて、カーミットといった愛称で呼ばれることもあります。

ロレックス サブマリーナ 16610LV

2010年に116610系へとモデルチェンジされた折も、このグリーンのデザインコードは引き継がれていくこととなりました。

しかしながら2010年以降に生産された116610LVはベゼルにセラクロムと呼ばれる、ロレックスのセラミックス素材が用いられるようになったため、従来の16610LVとは大きくイメージが異なるものでした。また、116610LVはベゼルのみならず文字盤もグリーンに揃えられ―この様相から、やはりアメコミのキャラクター「ハルク」と親しまれるように―、ひとくちにグリーンサブと言っても、16610LVと116610LVは別物となります。

この唯一無二感から、前述の通り「16610LVが好み」「16610LVでなくては!」といったファン多数。

グリーンサブ 中古

そのため16610LV、現役時代はだいたい40万円台~50万円台で価格推移していましたが(もっとも、この当時は円高で多くの高級時計相場が下落していたという背景もありますが)、生産終了後にジワジワ価格高騰。2015年頃から販売価格が80万円を突破し、ロレックス相場の上昇も追い風となって、大いに高騰していくこととなりました。

16610LVはわずか7年製造と、サブマリーナの中では短命モデルです。こういった稀少性の高さも、生産終了から年式を経るごとに価格高騰していく、一つの大きな要素です。

2017年にはついに販売価格が100万円を記録し、以降多少のアップダウンはあったものの、大きく下落するような現象は見受けられませんでした。

 

そんな16610LVの、さらなる価格高騰の契機となったのは2020年です。

この年、サブマリーナは116610から新型126610系へとモデルチェンジを果たします。これは前項のミルガウスでもご紹介した、Cal.3200番台への移行が主だった「進化」となります。その際にグリーンサブ 126610LVも当然ながらリリースされたのですが、実はこの新作、11660LVではなく16610LVの文字盤カラーを復刻させているのです。

ロレックス サブマリーナ 126610LV

※2020年新作グリーンサブ 126610LV

このように、新作が発表されたことで歴代サブマリーナへの需要が一気に加速。

もともと高騰していた16610LVですが、さらなる伸び率を遂げることに。2019年・2020年に次いで高止まりしましたが(特に2020年は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下で、デイトナ以外のロレックス相場が一時下落したことも影響しています)、2021年は過去類を見ないような高相場を更新することとなりました。

なお、基本的に中古モデルは年式の高いモデルほど高値となる傾向にありますが、レア仕様だけは話が別です

サブマリーナ 16610LVはわずか7年の生産期間でしたが、「ファット4」「ワイドスイス」と呼ばれるレア仕様が確認でき、これらは上記の平均やCGARにかかわらず300万円超の値付けが珍しくありません。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第18位ロレックス スカイドゥエラー 326934 ブルー【CAGR:14.5%】

スカイドゥエラー 326934

ケースサイズ:直径42mm
素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ムーブメント:Cal.9001
防水性:300m
定価:1,689,600円
製造期間:2017年~

 

付属品 買取金額(平均値)
2018年 箱/保証書 有 ~約172万円
2019年 箱/保証書 有 ~約188万円
2020年 箱/保証書 有 ~約230万円
2021年 箱/保証書 有 ~約258.3万円

第18位はロレックス屈指のコンプリケーション(複雑機構)モデル・スカイドゥエラーから。一番人気のブルー文字盤がやはりランクインしてきました!CAGRは14.5%です!

 

スカイドゥエラーのSS×WGモデルは2017年にラインナップに加わっていますが、シリーズ自体は2012年が初出です。

大きな特徴は、GMT機能とアニュアルカレンダー機能を有していること!さらにその表示機構もユニークであることです。

GMT機能とは、ローカルタイムの他に別途一つないしは複数の時間帯を表示させるものです。有名どころはGMTマスターで、単独稼働するGMT針と回転ベゼルを用いて、第二時間帯・第三時間帯を表示してくれますね。

しかしながらスカイドゥエラーでは、文字盤からオフセットされたインダイアルで第二時間帯を読み取るという、きわめて珍しい仕様を楽しめるモデル!加えてアニュアルカレンダー(年次カレンダー)を搭載しているため、日付修正は年に一度、2月の末日のみともなっています。ロレックスは実用時計を訴求してきたブランドゆえか、クロノグラフ以外の複雑機構はそう多くはありません。

すなわちスカイドゥエラーは、異色のコレクションとして君臨していると言えます。

ロレックス スカイドゥエラー 326934

さらに「リングコマンドベゼル」という特殊機構を有していることも特筆すべき点です。

これはヨットマスターIIにも採用されている機構で、回転式ベゼルを回して各ポジションにセッティングすることで、リューズでの多彩な操作を可能にするという優れものです。

例えばベゼルを1のポジションにセッティングすると、リューズでは文字盤外周に取り付けられた月と3時位置の日付設定が、2のポジションにセッティングすると時針の単独稼働が、3のポジションにセッティングすると通常の時刻調整が可能、といった具合です。さすがロレックス、ただコンプリケーションを製造するのみならず、他社とはひとあじもふたあじも違う機能を付加させています。

 

こういったコンプリケーション仕様からハイエンドに当たり、コレクションが出た当初は金無垢のみのラインナップでした。また、文字盤もバータイプの他、アラビアタイプが同時リリースするなど、かなり珍しいコレクションでした。流通量も決して多くはなく、知る人ぞ知るといった立ち位置に。

しかしながら2017年、ステンレススティール×ホワイトゴールドおよびステンレススティール×イエローゴールドのコンビモデルへとコレクションが拡充。とりわけSS×WGのRef.326934は「スポーツロレックスを彷彿とさせる」として、一躍大人気商品に(もっともスカイドゥエラーはデイトジャストやデイデイトなどと同じクラシックウォッチにロレックスでは分類しています)。

ロレックス スカイドゥエラー 326934

そんな326934、コンビとは言え金無垢と同様に大量生産されるようなモデルではなかったため、どの文字盤色であっても発売当初から定価を上回る実勢相場で売買されていました。ユーザーを選ぶ面はありましたが、2017年の発表から十分出回る前にロレックス相場が全体的に上がったことが一つの背景として挙げられるでしょう。

さらに、2017年末から2018年頃にかけてロレックス相場が軒並み上昇。

2019年にはほとんど全てのステンレススティールモデルのスポーツロレックスが定価を上回るプレミアム価格となり、結果として上位機種であるスカイドゥエラーの方が安いなどといった逆転現象が起き始めます。

しかしながらスカイドゥエラー自体も魅惑のロレックスウォッチ。

そのため需要がどんどん流れてくるばかりか新たなファンを世界各国で増やした結果、2021年の平均買取価格は2,583,000円に上りました。定価1,643,400円(2022年1月~1,689,600円)となるため、正規店で購入できた方が売却する場合、思わぬ得をする可能性を示唆しています。

ちなみに販売の平均価格は3,180,000円でした。

既に現状、326934のブルー文字盤買取価格は300万円超えとなっているため(記事執筆時は年末直前のため、各店の査定価格は上昇しているということもありますが)、2022年、あるいはさらなる成長を遂げてくるかもしれません。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第17位 ロレックス デイトナ 116520 ブラック【CAGR:14.6%】

ロレックス デイトナ Ref.116520 ブラック

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.4130
防水性:100m
定価:1,242,000円(生産終了時)
製造期間:2000年~2016年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約118.1万円
2017年 箱/保証書 有 ~約138.5万円
2018年 箱/保証書 有 ~約163.6万円
2019年 箱/保証書 有 ~約180.2万円
2020年 箱/保証書 有 ~約176.3万円
2021年 箱/保証書 有 ~約233.8万円

第17位は、みんな大好きデイトナの先代116520 ブラック文字盤です!

「キングオブクロノグラフ」とも称されるデイトナの中でも、この精悍な顔立ちこそ印象に残っている、昔ながらのファンも多いのではないでしょうか。

約16年に渡って愛され続けてきたモデルであり、また、ロレックス初となる自社製クロノグラフCal.4130を搭載した、同社にとっても歴史的に意義深一本ともなります。

 

デイトナは1963年にファーストモデルがリリースされたとロレックスでは公式発表されています。

実際にはそれ以前からプレデイトナと言われるクロノグラフモデルが登場していましたが、いつの時代もレーシングスピリットを感じさせる、とにかくかっこいいロレックスウォッチであることは不変にして普遍です。

手巻きデイトナ時代はバルジュー社製、1989年~の自動巻きデイトナ 16520時代はゼニス社製エルプリメロをベースにムーブメント製造を行っていましたが、2000年、ついに完全マニュファクチュール・クロノグラフの完成に至ったというわけです。

ロレックス デイトナ 116520

もともとデイトナはどの時代・どの世代でも相場が高いものでした。とりわけ現行116500LNが2016年に登場して以降、ロレックス相場全体を牽引してきたと言って過言ではありません。

一方こちらの116520は製造期間の長さゆえかデイトナの中では比較的流通量が多く、相場もプレミア価格とは言え他のSSデイトナと比べれば落ち着いている傾向にありました。

しかしながら現在、御多分に漏れず、相場は青天井の状態に

2020年、緊急事態宣言が明けて経済活動が再開するやいなや現行デイトナとともに相場を大きく上昇させます。

2021年の平均買取価格は2,583,000円ですが、2021年11月現在、年末前もあってキャンペーン買取価格300万円に。もちろん状態や付属品について条件はあるものの、このキャンペーン適用外の個体であっても各社が在庫確保のために高額買取をしていることは事実です。

なぜならデイトナは、必ず売れるモデルだから

後述しますが「デイトナだけは今後、よっぽどの経済状況にならない限りは価格下落しないのでは」と予測するバイヤーもおり、それだけ人気の実力のほどを伺い知ることができますね。

ロレックス デイトナ 116520

なお、116520は長い製造期間の中で、数々のアップデートが施されてきた世代でもあります。

そのため年式や仕様によって、相場が数万円~時には数十万円変わってくることがあるので、これからご購入になる方は要注意!

基本的には高年式の個体ほど価格が高くなる傾向にあり、今後の高騰の成長率も高いことが見込まれます。

繰り返しになりますが、やはり時計は精密機器になるため、新しいものほど性能は高いと言えます。特にロレックスはモデルチェンジとまではいかなくとも、内外ともに細かなブラッシュアップを加えることで、性能を進化させる「実用時計のエキスパート」。それゆえ仕様によって新旧があり、価格差が存在します。

 

年式を見極めるポイントは、まずシリアルです。

ロレックスはシリアルによってある程度の製造年代を判別することができ、例えば「116520のM番」と言った時、だいたい2007年~2008年頃に製造された個体であることを示唆します。

なお、2010年以降は「ランダム番」「ランダムシリアル」などと呼ばれる、英数字がランダムに羅列されたシリアルに変わったため、詳細な製造年の特定は難しくなりました。一方で「116520のランダムシリアル」と聞けば、116520の中でも2010年以降に製造された、比較的新しい個体であると予想することは可能です。

また、バックルや夜光、ルーレット刻印などの仕様によっても、ある程度の年代の区分けが可能となりますが、基本的には新しい仕様程高値が付く傾向にあります。

もっともどの個体をご購入になるかは人それぞれ。「少しでも安く買いたい」「これからの価格高騰に期待して、大穴を狙いたい」なんて方は、低年式のモデルから選ぶのも通なものです!大切なのは信頼できるお店で購入すること。また機械式時計にとって適切な取扱いを心掛け、定期的なオーバーホールを欠かさないことですね。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第16位 ロレックス GMTマスターII 116710LN【CAGR:14.9%】

GMTマスターII 116710LN

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3186
防水性:100m
定価:864,000円(生産終了時)
製造期間:2007年~2019年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約60.5万円
2017年 箱/保証書 有 ~約66.6万円
2018年 箱/保証書 有 ~約82.3万円
2019年 箱/保証書 有 ~約92.5万円
2020年 箱/保証書 有 ~約104.8万円
2021年 箱/保証書 有 ~約121万円

第16位は、GMTマスターIIで長らくベーシックモデルの立ち位置を担ってきた、116710LNです!そのCAGRは、14.9%となります。

第18位でスカイドゥエラーをご紹介いたしました。

こちらは文字盤上にオフセットされたインダイアルで第二時間帯を表示する機構でしたね。一方で「GMT」と言えば、GMTマスターIIのように、単独稼働する短針とGMT針によって複数時間を確認する形式が一般的ではないでしょうか。

そしてGMTマスターIIは、まさにこの機構において歴史的にも、プロダクトとしても時計業界を代表するコレクションです。

 

GMTマスターIIが誕生したのは1950年代です。

第二次世界大戦が終結し、ボーイング707といった一般旅客機ジェットが盛り上がりを見せていた当時。パン・アメリカン航空(パンナム航空)のためにロレックスが「ローカルタイムの他に第二時間帯を表示できる腕時計」として製造したのがGMTマスターです。

発売当時は時分針の他にGMT針を持ち、回転ベゼルを使って第二時間帯を24時間表示させられるという代物でした。

当時からして画期的ではありましたが、1983年にこのGMT針を単独稼働させることで、第三時間帯表示をも可能としたGMTマスターIIがラインナップされることとなります。

ロレックス GMTマスタII 116710LN

GMTマスターの方は1999年頃に生産終了となり、以降、ロレックスのパイロットウォッチと言えばGMTマスターIIを指し示すような、アイコニックな存在へと至っていきました。

 

そんなGMTマスターIIもまた他のコレクション同様、いくつかのモデルチェンジを経ています。そして2007年、第三世代としてこちらの116710LNが誕生しました。

先ほどサブマリーナの項でもご紹介したように、2000年代は多くのスポーツロレックスのベゼルがセラクロム製へと移行します。

アルミのヴィンテージテイストも素晴らしいものですが、このセラクロム、メモリ部分にプラチナコーティングを施すことで独特の高級感を醸し出していることが大きな特徴です。

2007年に116710LNがリリースされたことで、歴代GMTマスターのどのモデルとも一風異なるラグジュアリーを獲得した当モデルは、当該シリーズ人気の大きな火付け役となりました。黒にGMT針でグリーンの差し色が入った、さりげないアクセントもロレックスらしいセンスですよね。

 

一方で黒というベーシックな色合いもあり、「価格高騰」といったようなモデルではなかったことも事実です。事実、ロレックス相場が既に高騰した後も、「100万円以下で購入できるロレックス」のうちの一つでした。

ロレックス GMTマスターII 116710LN

しかしながら、116710LNもまた、「生産終了」によってにわかに急騰し、現在では相場が青天井の状態となっております。なぜなら黒の116710LNは、完全にラインナップから姿を消すこととなったためです

GMTマスターIIもCal.3285へとムーブメントの載せ替えが行われたのですが、2018年に往年の「ペプシ」と愛された赤青ベゼル 126710BLROが、2019年には「バットマン」の青黒ベゼル 126710BLNRがラインナップされています。つまり、黒ベゼルの126710LNが登場することはなく、そもそものバリエーションから完全に生産終了してしまったということです。

もっとも126710系の発売当初は新作の話題性も相まってか、価格高騰はしていたものの、今ほどではなかったと記憶しています。しかしながら2020年、新作がじょじょに市場に浸透し始めるのと時期を同じくして一気に高騰。

2021年の平均買取価格は120万円超と、大人気バットマンの116710BLNRに肉薄するようになりました。

12年という長きに渡って製造されていたがゆえ、人気の生産終了モデルの中では出回りは少なくありません。それでも一般ユーザーのみならず、業者の買いも集中してか(絶対に在庫を切らしたくないモデルのため)、ジワジワと良質な個体が減っていっている現象も見受けられます。

2022年、まだまだ成長の伸びしろが大きいと見る業界筋も多く、価格高騰するロレックス第16位に列挙させて頂きました。

ロレックス GMTマスターII スティックダイアル

なお。「スティックダイアル」「スクエアダイアル」と呼ばれるレア仕様は既に価格高騰が著しく、状態にもよりますが200万円前後の値が付けられています。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第15位 ロレックス デイトナ 116519LN スティール×ブラック【CAGR:15.0%】

ロレックス 116519ln 定価

ケースサイズ:直径40mm
素材:ホワイトゴールド
ムーブメント:Cal.4130
防水性:100m
定価:3,391,300円
製造期間:2017年~

 

付属品 買取金額(平均値)
2018年 箱/保証書 有 ~約274.3万円
2019年 箱/保証書 有 ~約311.6万円
2020年 箱/保証書 有 ~約336.7万円
2021年 箱/保証書 有 ~約417.1万円

第15位は、金無垢デイトナを代表する116519LNです!

金無垢というとキラキラしたイメージを覚えるものですが、116519LNはステンレススティール製デイトナのようなスポーティーさ、そして洗練された都会的な印象を持ち合わせます。

その秘訣は、ホワイトゴールドを素材として使っていること。116500LN同様、セラクロムベゼルを搭載していること。さらに加えると、オイスターフレックスと呼ばれるロレックス独自の剛性に富んだラバーベルトを採用していることにあるでしょう。

 

ホワイトゴールド製デイトナ自体は、歴代で存在していました。

見た目は派手すぎないにもかかわらずずっしりとした重厚感を有することが特徴で、「さらにラグジュアリーなデイトナを」といった客層から根強い指示を集めていたものです。

長らく116506でオールホワイトゴールド、116519でホワイトゴールドケース×革ベルトの個体がラインナップされていましたが、2017年に前述の通りセラクロムベゼル・オイスターフレックスを備えた新バージョン116519LNが登場。以降、金無垢デイトナを代表するモデルとして語られています。

ロレックス デイトナ 116519LN

中でも大きな特徴は、オイスターフレックスベルトでしょう。

これは2015年、ロレックスがヨットマスターに搭載したこを皮切りに順次ラインナップに加えて行っている仕様で、ただのラバーベルトではありません。
このラバーにはブラック・エラストマーと呼ばれる弾性に富んだゴム状の高分子物質がコーティングされることで、メタルブレスレット並みの堅牢性や防水性を担保することとなっております。

ちなみにエラストマーはロレックスの造語で、「erastic(弾性のある)」+「polymer(重合体)」を組み合わせています。

 

こういった実用性に加えて、前述の通り金無垢なのに洗練されたスポーティーテイストを持ち合わせるとあり、人気が出ないはずがありません。

ロレックス相場の高騰はまずステンレススティール製のスポーツモデルから起こりますが、116519LNは金無垢ながら2018年末という早い時期に高騰。ステンレススティール製デイトナの高騰に比べれば割安感が強かったことも、早い段階の高騰として背景にあったことでしょう。

ロレックス デイトナ 116519LN

その後は長らく定価の10%~20%ほど高いといった相場感でしたが、2020年、新型コロナウイルスの影響などが重なって流通量が激減し、販売価格400万円の大台へ

現在も下落する傾向は一向に見られず、2021年11月現在、中古であっても500万円超という販売価格を記録することとなりました

この状況を鑑みるに、買取金額から見たCAGRは15%でしたが、あるいはそれ以上の価格高騰を2022年には遂げるかもしれません。

なお、現在の中古買取価格は480万円となっております。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第14位 ロレックス GMTマスターII 116710BLNR【CAGR:15.0%】

ロレックス GMTマスターII 116710BLNR

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3186
防水性:100m
定価:918,000円(生産終了時)
製造期間:2013年~2019年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約80.9万円
2017年 箱/保証書 有 ~約87.5万円
2018年 箱/保証書 有 ~約111.8万円
2019年 箱/保証書 有 ~約135.7万円
2020年 箱/保証書 有 ~約139.6万円
2021年 箱/保証書 有 ~約162.8万円

第14位は、GMTマスターIIの中でも「バットマン」と呼ばれて親しまれてきた、116710BLNRです!CAGRは15%と前項でご紹介した116519LNと同率ですが、売買履歴が3倍ほど多かったことから、順位はこちらを上にさせて頂きました。

 

前述の通り、GMTマスターIIは2018年・2019年に渡ってモデルチェンジが行われました。

Cal.3186からCal.3285への移行がメインとはなりますが、赤青ベゼル「ペプシ」が復刻されたこと。加えて現代スポーツロレックスではお馴染みとなっていたオイスターブレスレットから、デイトジャスト等に用いられるジュビリーブレスレットへと仕様変更されたことで、大きな話題を呼びました。

2019年に青黒ベゼルの126710BLNRが登場したことで116710BLNRは生産終了に。そのためオイスターベルトのバットマンは、GMTマスター史上で116710BLNRのみになると思われましたが、2020年に新バージョンとして同ベルトのモデルもラインナップされることとなりました。

ロレックス GMTマスターII 126710BLNR

※ジュビリーブレスレットを搭載した新型GMTマスターII 126710BLNR

新旧で大きくデザインが異ならないと、旧型の方はそう大きな価格高騰を遂げるものではありません。事実、2018年~2019年にかけての上昇幅は、デイトナに次ぐ高騰を続けるGMTマスターとして鑑みれば、目立つほどではありませんでした。しかしながらバットマンのもともとの人気が凄まじかったこともあり、2020年から2021年にかけて大きく上昇。

2021年の平均買取金額は160万超となり、2021年11月現在の販売価格は200万円超えが当たり前となりました

ちなみに116710BLNRの人気の秘訣は、何といっても青・黒のツートーンベゼルでしょう。

アルミベゼル時代と異なり、セラクロムベゼルは複数色のカラーリングが技術的に難しいとされていましたが、2013年、こちらのGMTマスターIIで実現。以降、ロレックスの一つのアイコンへと昇華されていきました。

 

なお、市場では現行126710BLNRと併売されている形となりますが、こちらの実勢相場は230万円台~。

そのため「予算を抑えてバットマンが欲しい」という方は、116710BLNRをご選択頂くことがお勧めです。まだ高年式の個体が多く出回っているので、さらに価格高騰してしまう前に入手しておきましょう!

 

あわせて読みたい関連記事

 

第13位 ロレックス エクスプローラーII 216570 ホワイト【CAGR:15.1%】

エクスプローラーII 216570

ケースサイズ:直径42mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3187
防水性:100m
定価:875,600円(生産終了時)
製造期間:2011年~2021年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約53万円
2017年 箱/保証書 有 ~約58.5万円
2018年 箱/保証書 有 ~約66.1万円
2019年 箱/保証書 有 ~約76万円
2020年 箱/保証書 有 ~約86.8万円
2021年 箱/保証書 有 ~約105.9万円

第13位は、2021年大きくロレックス市場を騒がせたモデルのうちの一つ・エクスプローラーIIです!CAGRは、15.1%でした。

エクスプローラーIIは、GMTマスターIIと同様に単独稼働する時針を有することで、第二時間帯を表示することが可能な多機能機です。

しかしながらこちらはエクスプローラーIの上位機種として、1971年に登場した、GMTマスターIIとは全く異なるコレクション。探検家の名前を冠しますが、洞窟や鍾乳洞といった太陽光の届かない場所での冒険をサポートする腕時計として名を馳せていくこととなります。24時間表示が可能となっているため、昼夜のわからないような暗所でも現在時刻が正確に視認できる、というわけです。

 

こちらの216570が登場したのは2011年です。

これまでGMTマスターIIとベースムーブメントを共有していましたが、新たに耐震構造を搭載したCal.3187へとチューンアップ。現行3200系はミルガウスの項でもご説明した通り、デフォルトで耐震構造(および耐磁性)が搭載されているためGMTマスターIIとエクスプローラーIIでムーブメントの棲み分けは行われていないため、Cal.3187は実質216570にだけ使われた機械ということになります(もっともベースはCal.3186です)。

時計業界 ニュース

さて、そんなエクスプローラーIIですが、こちらも「安く購入できるロレックス」の代表格ではありました。製造期間が長かったこと。また、定価もロレックスの中では高くはなく、実勢相場は50万円台程度であったものです。

ロレックス相場が全体的に上がったことで、釣られるようにして2019年頃には定価超えしておりましたが、それでもまだ「100万円以内で買えるロレックス」として人気を博しておりました。

その様相が変わったのが、2020年に入ってからです。新型コロナウイルスの影響で供給が低減した、ということだけではなく、エクスプローラーIIだけが目立って相場高騰するという現象が見受けられました。

その理由は、生産終了です。

2021年、エクスプローラーIIは誕生から50周年の節目を迎えます。

グリーンサブマリーナの項でもお話した通り、50という数字を大切にしてきたロレックス。そのため2020年の早い段階から「何らかの新作が出る」「特別モデルが出る」などといった噂が飛び交っており、現行216570の生産終了説が浮上。「生産終了したロレックスは相場が上がる」という方程式に則ってか、216570への買いが集中することとなりました。

ロレックス エクスプローラーII 216570

蓋を開けてみれば2021年4月に発表された新作エクスプローラーII 226570は、デザインは既存モデルと大きく変わらないものでした。ムーブメントが新型GMTマスターIIと同様に、Cal.3285へと載せ替えされた形です。

そのため、新作発表前後には一時期200万円前後という驚くべき相場を記録しましたが、すぐに落ち着きを取り戻していきます。とは言え下落幅はそう大きくはなく、現在は中古であっても150万円台~となっております。

やはりデザインは変わらないとは言え、生産数がどんどん減っていくであろう216570への買いはなかなか止まないだろうと言うのが多くのバイヤーが口を揃えるところです。

 

なお、第13位にランクインした白文字盤は、同じく216570と一緒にラインナップされている黒文字盤に比べて、数万円~20万円程度実勢相場が高くなるケースが続いています。

かつては黒の方が人気が高かったものですが、近年では個性豊かなデザインが好まれていること。加えてスポーツロレックスでは白文字盤が少ないことから、支持率が高まっている背景があるのでしょう。

もっとも、どちらの色がいいかは人それぞれ。文字盤カラーによる価格差はデイトナに比べればまだ小さいので、迷っている方もそうでない方も、好みの一本を選んでくださいね。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第12位 ロレックス デイトナ 16520 ホワイト【CAGR:15.2%】

ロレックス デイトナ 16520

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.4030
防水性:100m
定価:597,400円(生産終了時)
製造期間:1988年~2000年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約123万円
2017年 箱/保証書 有 ~約201.6万円
2018年 箱/保証書 有 ~約244万円
2019年 箱/保証書 有 ~約240.6万円
2020年 箱/保証書 有 ~約210万円
2021年 箱/保証書 有 ~約249.1万円

第12位は、まだエルプリメロベースのCal.4030を搭載していた、往年の名作デイトナがラインクイン!

デイトナは現在のような狂騒的な相場になる以前から定価を下回ることはほとんどなかったと言われる超人気機種で(実際、リーマンショックの頃を除けば、歴代SSデイトナは定価超えのプレミア相場が主流です)、中でもトップとして君臨していたのは16520と言っていいでしょう。

1988年、これまで手巻きであったクロノグラフモデルを自動巻きへとシフトし、また現代デイトナのデザインの礎を築くこととなった16520。
ちなみにエルプリメロはゼニスが1969年に開発した、伝説的なハイビートムーブメントです(手巻き時代もバルジューと呼ばれる名門のクロノグラフを使用していました)。

ゼニスは1970年代に一時機械式時計の生産が休眠せざるをえない状況に追い込まれ、エルプリメロの供給も停止することとなります。その際、エルプリメロに関する金型や設計図を破棄するよう上層部から命じられますが(当時はゼニスがアメリカ企業に買収されていた)、同社の技術者シャルル・ベルモ氏が密かに隠します。

1980年代後半、再び機械式時計市場が返り咲くとともにエルプリメロは日の目を見るという、何かと時計好きの心をくすぐるエピソードを持つ名機でもあります。同時期、ロレックスもまたこのエルプリメロに目を付けたことに、この時計のロマン溢れる歴史を感じさせられますね。

ロレックス Cal.4030

とは言え完全に同じムーブメントというわけではなく、ロレックスはエルプリメロをチューンアップし、Cal.4030としてリリース。これがまた信頼性と実用性に溢れる銘クロノグラフとなり、今なお特別感を覚える昔ながらのファンは少なくありません。

また、ムーブメント以外にもハイグレードな904Lステンレススティールがいち早く使われたモデルであったりと、何かと話題性に事欠かないロレックスの代表モデルとなっております。

前述の通り、実勢相場としてはもともときわめて高いものがありました。

確かに円高時代に100万円前後となったこともありますが、それでも定価は下回らず。円安が顕著になっていった2016年以降は急激に相場が高騰し、現在は特にレア仕様でなかったり低年式であったりしても、350万円台~というプライスレンジです。

ちなみに状態の良い高年式モデルなどであれば、500万円超となることも・・・!

ロレックス デイトナ 16520

これだけ高くなると「買い控え」が起こるものですが、飛ぶように売れているのがデイトナ 16520のもう一つの特徴です。

つまり、高くても買いたいという需要が、如実に見えるモデルであるがゆえに、2022年にはさらなる成長を遂げる可能性を示唆しているとも言えるでしょう。

 

ちなみに16520も、やはり高年式の個体ほど相場が上がる傾向にあります。

生産終了直前に製造されたシリアル「P番(2000年頃)」およびその一つ前の「A番(1998年~1999年頃)」が高年式16520の代表格です。さらにA8番、A9番あるいはP1番、P2番などに分類され、後期型であればあるほど価格は上がっていきます。

一方でデイトナ 16520の文字盤仕様は全部で7種に分類されており、初期製造個体や同じく初期製造に見られるタキメーターベゼルの「200タキ」仕様、あるいはホワイト部分が陶器のような輝きを有したポーセリンダイアル等のレアモデルの市場評価がきわめて高く、オークション級の価格となる個体も珍しくありません。

デイトナ 16520のレア仕様については、ぜひ下記の記事をご参考にしてみて下さいね。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第11位 ロレックス エクスプローラーII 16570 ブラック【CAGR:15.2%】

ロレックス エクスプローラーII 16570

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3185
防水性:100m
定価:567,000円(生産終了時)
製造期間:1991年~2011年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約36.6万円
2017年 箱/保証書 有 ~約40.1万円
2018年 箱/保証書 有 ~約46.6万円
2019年 箱/保証書 有 ~約51.6万円
2020年 箱/保証書 有 ~約59.6万円
2021年 箱/保証書 有 ~約74.5万円

第11位は、第三世代のエクスプローラーII ブラック文字盤です!

2021年の生産終了によって歴代エクスプローラーIIの全体的な需要が上がりましたが、この第三世代もご多分に漏れず。

とは言え16570も、これまで大きく価格高騰してきたモデルではありませんでした。ロレックスの中では珍しく40万円台~50万円台がだいたいの相場感です。

製造期間が長いため、流通量が比較的多かったというのが大きい背景ですね。長らく現行を張ってきた216570とそう大きな価格差もなかったため、現行の方に需要があったという事情もあります。

しかしながら第三世代 16570は、現代エクスプローラーIIにはないデザイン性を持つことが大きな魅力です。

デザインは第二世代 16550を踏襲しているように、赤い24時間針を備えたシンプル路線。また、216570および226570がケース直径42mmであることに対して第三世代までは40mmサイズであったため、ヴィンテージらしさも兼ね備えておりました。

 

こういった「現行にはない魅力」は、中古ロレックスの大きな楽しみ方の一つです。

この魅力も手伝って根強い人気を獲得してきたこと。また、リファレンス5桁時代(ポストヴィンテージ)のスポーツロレックスの価格が軒並み上がってしまう中、16570は価格が落ち着いていたことから需要が流れてジワジワ相場上昇してきたこと。これらに合わせて2021年のエクスプローラーII 実に20年ぶりのモデルチェンジがあったことから、2021年にいちやく買取相場は80万円近く、販売価格は100万円超を記録することとなりました。

もっとも、まだまだポストヴィンテージと考えれば伸びしろは大きいと言えます。
同世代のGMTマスターII 16710やサブマリーナ 16610などが130万円、物によっては200万円が当たり前の世界。人気上昇中のエクスプローラーIIは、まだまだこれで終わらないのではないか、と。

ロレックス エクスプローラーII 16570

なお、繰り返しになりますが高年式個体ほど値付けは高くなる傾向にあります。

しかしながら、こういった5桁時代のポストヴィンテージロレックスの中で、「古い仕様のレアリティが上がっている」という特有の現象があります。

それは、「シングルバックル」および「トリチウム夜光」

ロレックスは実用時計の王者としてムーブメントのみならずバックルやブレスレットの改良も重ねてきていますが、1990年代の大きな変更点としてバックルの留め具が「シングルロック」から「ダブルロック」に変遷した、ということが挙げられます。だいたい1995年頃~順次ダブルロック式へと変わっていっており、通常ですと堅牢性の高いダブルロックの価値が上がるものです。しかしながら、このシングルロックバックルの方の市場評価が早い段階から高くなってきており、実勢相場にも反映してきているのです。

これは夜光にも言えることです。

1999年頃~、ロレックスでは従来のトリチウム夜光をルミノバ夜光へと変遷していくこととなりました。ルミノバの方が発光時間が長く強いうえ、トリチウムは?がれやすかったり、経年によって変色してしまったりしがち。しかしながらトリチウム夜光の文字盤・針の方が価格が高くなるという現象がこれまた早い段階から見られているのです。

ロレックス エクスプローラーII 16570

※オールトリチウム個体

これは、「オリジナルを保っている」ということの証左でもあります。

と言うのも、ロレックスではオーバーホール等のメンテナンスを受けた時、パーツが劣化していると判断した場合交換を顧客に提案します。「提案」とは言うもののこれを受けないとオーバーホールに出すことはできないため、年式の古い個体は結構これらパーツが交換されてしまった個体が流通しているのです。

すなわち、シングルバックル・オールトリチウム(文字盤・針ともにトリチウムであること)を備えたエクスプローラーII 16570の市場価値が高くなっており、しかも年式を経るごとにこの稀少性はますます強調されるからして、2022年はさらに価格高騰が見込まれると言えるのではないでしょうか。

もっとも、ポストヴィンテージの中ではまだお値打ち!

100万円ちょっとで購入できる個体もありますので、これから価格高騰に期待して買う一本としてはうってつけです。逆に40万円台であった頃にご購入された方がいらっしゃるとしたら、大きな資産を有していると言えますね。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第10位 ロレックス エクスプローラーII 216570 ブラック【CAGR:15.5%】

ロレックス 216570 定価

ケースサイズ:直径42mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3187
防水性:100m
定価:875,600円(生産終了時)
製造期間:2011年~2021年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約48万円
2017年 箱/保証書 有 ~約60.9万円
2018年 箱/保証書 有 ~約68.9万円
2019年 箱/保証書 有 ~約75.8万円
2020年 箱/保証書 有 ~約82.4万円
2021年 箱/保証書 有 ~約98.7万円

いよいよTOP10のご紹介に入ります!第10位は、第13位でご紹介したエクスプローラーII 216570の、ブラック文字盤です!

CAGRは15.5%ときわめて高い成長率を誇った当モデル。とりわけ何度か言及しているように、生産終了によって飛躍的に注目度が高まったことも、相場を大きく上昇させる要因となりました。

なお、「新型エクスプローラーII 226570と先代216570でデザイン面での大きな変更点はない」と申し上げました。しかしながら細かな部分はブラッシュアップされており、その一つが「ファントム効果」です。

ロレックス新型エクスプローラー

※左:新型226570 / 右:旧型216570

216570のオレンジの時分針および24時間針をよく見ると、根本の部分がブラックコーティングされていることがわかります。

まるで針が文字盤中央から浮かび上がってくるかのようなこの仕様は「ファントム効果」と呼ばれ、目立たないながらもエクスプローラーII唯一の仕様として愛され続けてきました。

しかしながら新型226570ではこのファントム効果がなくなり、とりわけオレンジがよりヴィヴィッドな印象に。

ちなみにホワイト文字盤の方には、もともとこの仕様はありません。

そして、こういった「新旧での違い」こそが生産終了モデルの相場を大きく上げる仕様となるわけです。

エクスプローラーII 216570

ちなみにこのオレンジの24時間針に細くを加えると、初代エクスプローラーII 1655に範を取った意匠となります。

1971年~1984年に製造されたこの初代エクスプローラーIIは、どこかレトロフューチャーな顔立ちをしていたものですが、それはこの24時間針が担うところが大きかったでしょう。ちなみに前述したファントム効果も、初代意匠を踏襲したものとなります。

 

なお、現状216570 ブラック文字盤の方の実勢相場は140万円台~

まだまだ価格高騰のポテンシャルは高いと言え、もしこのまま15.5%の成長を維持するとしたら、かつての定価の倍の160万円台に・・・!

216570は2019年頃までは正規店で入手できるケースも多かったと耳にします。

その頃定価でご購入された方、あるいは並行価格がお得であった時代にご購入された方で、ご売却をお考えでしたら、大きな売り時を迎えていると言えるでしょう。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第9位 ロレックス デイトナ 116520 ホワイト【CAGR:16.5%】

ロレックス デイトナ 116520

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.4130
防水性:100m
定価:1,242,000円(生産終了時)
製造期間:2000年~2016年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約107.9万円
2017年 箱/保証書 有 ~約131.8万円
2018年 箱/保証書 有 ~約162.7万円
2019年 箱/保証書 有 ~約173万円
2020年 箱/保証書 有 ~約178.8万円
2021年 箱/保証書 有 ~約231.5万円

第9位は、デイトナ 116520のホワイト文字盤!第17位で同リファレンスのブラック文字盤をご紹介しておりましたね。

ブラックに比べて実勢相場としてはホワイト文字盤の方が高くなりますが、成長率で116520 ホワイト文字盤がCAGR16.5%!今後の価格高騰のポテンシャルとしても軍配が上がった結果となりました。

 

なお、デイトナと言えば「高価格ロレックス」の代表格のような存在です。

そのため2016年の時点から既に販売価格は140万円台~150万円台が当たり前といった状況でした。デイトナは常時定価超えではあったものの歴代モデルの中では落ち着いていた116520。この「落ち着いていた」が既に定価超えのプレミア価格なのだから恐れ入りますね(しかも中古価格で、です)。

とは言えこの驚きは、2018年以降、さらに大きなものとなっていきました。

上記の平均買取価格の変遷からもおわかり頂けるように、年度を超えるごとに右肩上がりに上昇。生産終了から日が経つにつれて上質な個体が少なくなっていることもあり、大きな下落は一切ありませんでした。現行116500LNの登場でさらにホワイト文字盤の人気が高まったことも、この価格上昇に一役買うこととなります。

ロレックス デイトナ 116520

ちなみにブラック同様、116520 ホワイト文字盤の方も、高年式であればあるほど価値は高くなります。
ホワイト文字盤同様にランダム番と呼ばれる、最終品番の個体は300万円超えが当たり前。また、2008年頃からバックルの中板が梨地⇒ポリッシュ仕様になりましたが、こちらのポリッシュ仕様。あるいは2006年頃から見られるルーレット刻印仕様などが特に高い需要を誇ります。

 

加えて、116520 ホワイト文字盤には屈指のレア仕様があります。

それは初期製造個体(2000年~2004年頃まで。シリアルにするとP番・K番・Y番・F番)で確認できる仕様で、もともと白であった文字盤がクリーム色(アイボリー)に変色している、というもの。

ロレックス デイトナ 116520 アイボリー

デイトナ 16520のブラウンアイ(パトリッツィ)のように、なぜこのようなエイジングを経るのかはわかっておらず。どうもホワイトとは異なる文字盤塗料が使われているようなのですが、この謎めいた背景も相まって、実勢相場は400万円超えが当たり前に・・・!

ちなみに、このアイボリーへエイジングするのでは、と思われる個体の選定も始まっているようです。

詳細は下記記事をご覧頂ければと思いますが、もしアイボリーの「青田買い」ができるとしたら・・・夢が広がりますね!

 

あわせて読みたい関連記事

 

第8位 ロレックス デイトナ 116500LN ホワイト【CAGR:16.5%】

デイトナ 116500LN

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.4130
防水性:100m
定価:1,609,300円
製造期間:2016年~

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約162.6万円
2017年 箱/保証書 有 ~約175.8万円
2018年 箱/保証書 有 ~約220.1万円
2019年 箱/保証書 有 ~約243.2万円
2020年 箱/保証書 有 ~約255.2万円
2021年 箱/保証書 有 ~約349.7万円

第8位は、現在の高騰するロレックス相場を牽引してきたと言って過言ではない、現行デイトナ 116500LNです!上昇率は屈指と思いきや、CAGRとしては第8位。

発表当時から既に価格高騰が著しかったこと。また、2019年の一時期と2020年の緊急事態宣言下で若干価格が落ち着いたことが原因かもしれません。しかしながらロレックス投資やらロレックスマラソンと言えば、まずデイトナ 116500LNが出てくると言っていいほど、2022年も価格高騰ポテンシャルが高いと言える一本です。

 

なお、現行116500LNはバーゼルワールド2016で発表されました。

ムーブメントは先代116520から引き続きCal.4130を搭載していたものの、大きな変更点はベゼル。そう、デイトナにもついにセラクロムベゼルが採用されるに至った、記念すべきモデルとなります。

初出時から非常に話題性の高いモデルで、「初値は200万円を超えるのでは」などと囁かれていたものでした。

今でこそロレックスが200万円と聞いても、もはや通常営業などと思う向きもあるかもしれません。しかしながら2016年の当時は、たとえ新作に対するご祝儀価格であったとしても、200万円となると超プレミア価格として語られていました。

 

デイトナ 116500LN

結局2016年の初年度は平均販売価格は200万円程度。

驚くべきは、以降、この価格をなかなか下回らなかったこと

新作モデルは、当然出たばかりであればあるほど相場は高くなります。もちろん前述したご祝儀相場といった背景もあるでしょうが、市場での流通量が圧倒的に少ないため、需要に追いつけずどうしても並行相場が上がりがちなのです。この相場感は、新作がじょじょに出回ることで落ち着きを取り戻していくものです。

しかしながらデイトナ116500LNは、発表から年を経るにつれていっそうの高騰を果たしている、大変稀有なモデルです。

2019年、過去類を見ない300万円前後といった実勢相場を記録した時、「さすがにもう下がるだろう」と囁かれていました。確かに一度は下落したものの、その期間はごくわずか。

2019年の年末に向けて再び相場を盛り返し、今や400万円が当たり前といった世界線へと到達することとなりました

デイトナ 116500LN

なお、デイトナ 116500LNはそのものの高騰も凄まじいですが、やはり時計としての魅力もまたピカイチ。

とりわけロレックスが得意とするホワイトラッカー文字盤は美しく視認性高く、インダイアルのオーナメント及びセラクロムベゼルのブラックと対照的なカラーリングを持つことで、完成されたパンダ顔を獲得するに至りました。

デイトナ 116500LNの登場以降、エクスプローラーIIなどといったスポーツモデルのホワイト文字盤人気が高まったことは事実です。

これだけ高くなっても買い控えは見られず、今なお世界的な需要を誇ることを鑑みれば、2022年も価格高騰は必至。当店でも絶対に在庫を切らさないように気をつけてはいますが入荷即完売が続くモデルであり、それでも在庫確保したいというマインドから、買取相場はどんどん吊り上がっていっている状況です。

16%超えというCAGRですが、2022年、いったいどのような相場を描いていくのか。2022年、最も目が離せないロレックスのうちの一つと言えるでしょう。

 

デイトナ 116500LN

ちなみに色違いの116500LN ブラック文字盤のCAGRは14.3%でした。

ホワイト文字盤に比べると成長率・相場ともに後塵を拝した形となりますが、こちらも高まる需要は健在。2022年、ロレックス相場をホワイト文字盤とともに牽引していく、立役者になることでしょう。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第7位 ロレックス エクスプローラーI 14270【CAGR:16.8%】

ロレックス エクスプローラーI 14270

ケースサイズ:直径36mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3000
防水性:300m
定価:370,800円(生産終了時)
製造期間:1990年~2001年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約29.7万円
2017年 箱/保証書 有 ~約41.4万円
2018年 箱/保証書 有 ~約37.5万円
2019年 箱/保証書 有 ~約39.8万円
2020年 箱/保証書 有 ~約44.7万円
2021年 箱/保証書 有 ~約64.6万円

第7位は、ポストヴィンテージを代表するエクスプローラーI 14270です!CAGRは約17%と、きわめて高い成長率を記録してきたことがわかりました。

なお、エクスプローラーIIについては何度かご紹介しておりますが、2021年に最も注目されたロレックスと言えば、こちらのエクスプローラーIかもしれません。

と言うのも、エクスプローラーIIとともに新型モデル 124270が発表されたのですが、長らく現行を張ってきた214270ではなく、その先代の114270に範を取られた意匠が採用されたためです。

 

エクスプローラーIについて補足しておくと、1953年にロレックスから生み出されたスポーツモデルです。

探検家の名前を持つ通り、どんな過酷な状況下でも正しい時刻表示をするといった気概のあるモデルです。エクスプローラーIが故エドモンド・ヒラリー卿の世界初エベレスト登頂に携行された逸話はとても有名ですね。

一方で日付表示すら持たないシンプルな文字盤、華美さのない外装は、ビジネスマン必携の一本となっていったことも事実です。

無駄がないゆえ相場も安く、「初めてのロレックス」「初めての高級時計」としても高名でした。

ロレックス エクスプローラーI 14270

そんなエクスプローラーI、2021年になり、ついに新世代ムーブメントCal.3230を載せた新作が登場します。

しかしながら前述の通り、216570ではなく2001年~2010年に製造された先々代114270のデザインを継承したことから、非常に大きな話題となりました。具体的にはケースサイズが39mmから36mmへとダウンサイジングされ、また文字盤レイアウトも114270時代に則ります。

生産終了したロレックスは相場が上がる。

この方程式の通り、歴代ロレックスで相場上昇が見られたのですが、過去6年間のCAGRとしてトップ10入りを果たしたのは1990年代に製造された14270でした。

ちなみに14270は、月9ドラマ『ラブジェネレーション』で木村拓哉さんが着用したことで、日本国内にロレックス旋風を巻き起こしたエピソードが非常に有名です。

ロレックス エクスプローラーI 14270

エクスプローラーIのお手頃さゆえ、実勢相場は30万円台~40万円台がプライスレンジでした。こちらも製造期間が長かったことから、市場での出回りは豊富であったためですね。

しかしながら2021年11月現在、販売価格が90万円を下回ることはもはやなくなったと言っていいでしょう。

とは言え歴代エクスプローラーIの中ではまだ安い方です。

14270の先代にあたる1016はアンティークとして、また114270や214270は比較的新しいエクスプローラーIとして需要が既に高まっている状況ですが、14270はその間に位置するためか、まだ「安く買える」と言っていい相場感。なんせ、今や「スポーツロレックスは100万円出さなくては買えなくなった」と言われる時代ですからね。

そのため「まだ安く買える」ことが大きな魅力となり、他のモデルから顧客が流れてくる可能性があります

エクスプローラーI 14270はきわめて完成されたロレックスです。確かに「現行と同じような扱い方でOK」とはいかないものの、ポストヴィンテージらしい雰囲気と実用性を両立します。「かっこよくて、実用にも十分耐えられて、それでいて安い」のであれば、まだまだファンは増えていくと考えて差支えありませんね。

そのため2022年はおろか、2年後、3年後も、大きな経済状況の変化がない限りは、ジワジワとではあっても高騰を続けていくようなモデルではないでしょうか。

 

なお、エクスプローラーI 14270もまた、シングルバックル・オールトリチウムの個体の注目度が上がっています。

ロレックス エクスプローラーI 14270 ブラックアウト

また、「ブラックアウト」と呼ばれるレア仕様が存在することも覚えておきたいですね。

これは14270の初期製造個体(シリアルだとE番またはX番の一部)で確認できる仕様で、3・6・9のアラビア数字がブラックカラーとなっていることが大きな特徴です。上記画像をご覧頂くと、アラビアインデックスの色が通常個体と比べてかなり黒いことがおわかり頂けるでしょう。

これまたどういった経緯でこの仕様が採用されているのかはわかりませんが、「通常個体と異なる稀少性」の市場評価が高まっており、こちらは100万円超が当たり前の相場感となっております。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第6位 ロレックス エクスプローラーII 16570 ホワイト【CAGR:18.4%】

ロレックス エクスプローラーII 16570

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3185
防水性:100m
定価:567,000円(生産終了時)
製造期間:1991年~2011年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約33.5万円
2017年 箱/保証書 有 ~約40.4万円
2018年 箱/保証書 有 ~約49万円
2019年 箱/保証書 有 ~約55.6万円
2020年 箱/保証書 有 ~約61.1万円
2021年 箱/保証書 有 ~約78.2万円

第6位は、CAGR18.4%と驚くべき成長率を遂げた、エクスプローラーII 16570 ホワイト文字盤です!

第11位でブラック文字盤をご紹介致しましたが、白人気も相まってか、大きく差をつける成長率を記録することとなりました。ちなみに実勢相場自体は現在は黒・白で大きく変わりません。しかしながらもともとホワイト文字盤の方は長年価格が落ち着いていたこともあり、近年の急騰によって成長を遂げているモデルと言うことができます。

事実、2016年時点でブラック文字盤の平均販売価格は478,000円、ホワイト文字盤の方は45万円程度。一方2021年11月現在では、年式や状態にも拠りますが、ホワイト文字盤の個体は130万円前後となることも珍しくなく、確実な成長を遂げていることがおわかり頂けるでしょう

 

もっとも、16570 ブラック文字盤と同様、製造期間は長いため流通量が少ないモデルではありません。

90年代は機械式時計が市場のシェアを大いに伸ばしていた時代でもあるため、80年代などのそれと比べると、非常に豊富と言えます。

エクスプローラーII 16570 白文字盤

それでも生産終了から10年余。

だんだんと良い個体が失われていっていることは事実なので、今後ロレックス相場に大きな変動がない限り、相場が下落するとは考えづらいです。

とりわけオリジナルを有した個体―そう、シングルバックル・オールトリチウムといった当時のパーツを残した個体の相場上昇は顕著となっていくであろうことは容易に想像できるもの。

「これから価格高騰するだろうけど、まだ安く買える」といった期待をしやすいのが、16570 ホワイト文字盤と言えるのではないでしょうか。

 

第5位 ロレックス デイトナ 116506 アイスブルー【CAGR:19.0%】

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506 アイスブルー

ケースサイズ:直径40mm
素材:プラチナ
ムーブメント:Cal.4130
防水性:100m
定価:8,013,500円(2021年8月以降は要メーカー問合せ)
製造期間:2013年~

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約450万円
2017年 箱/保証書 有 ~約480万円
2018年 箱/保証書 有 ~約540万円
2019年 箱/保証書 有 ~約662万円
2020年 箱/保証書 有 ~約700万円
2021年 箱/保証書 有 ~約1075万円

第5位は、ロレックスの中で圧倒的希少価値とラグジュアリーを誇る、プラチナ製デイトナ 116506です! 2013年、デイトナ50周年の節目に誕生された、記念すべきデイトナ初のプラチナモデル。ずっしりとした重厚感にそれを彩るアイスブルーが、えもいわれぬ魅力を有している一方で、正規店はおろか並行輸入店でもめったに流通しないほどのレアリティは、現行随一と言っていいでしょう。

 

116506について解説すると、前述の通りデイトナ50周年の記念モデルとして発表された一本となります。

デイトナはスポーツロレックスの中では珍しく素材や文字盤バリエーションが豊富なコレクションとなりますが、プラチナは史上初。さらにチェスナット(栗色)カラーのセラクロム製ベゼルに、プラチナモデルにだけ採用されるというアイスブルー文字盤が、どのデイトナとも異なる魅力を有しますね。

発売から8年が経過する今なおスポーツロレックスの最高峰として位置しており、世界中のロレックスファンの憧れの的として語られています。

ロレックス デイトナ 116506

もともと定価が高かったこともあり、中古で購入する旨味の強いモデルではありました。

既にロレックス相場が高騰のきわみだった2019年であっても、中古価格は800万円前後~。それ以前はだいたい500万円台~600万円台といったプライスレンジでした。もちろん状態や年式にもよりますが、「もはや定価などあってないようなもの」な現状を鑑みれば、なかなかお得な価格であったと言えますね。

 

しかしながら2021年、いっきに1000万円を超えるような相場感に

これは、デイトナの生産終了説が流れていたからかもしれません。

デイトナはロレックスの売れ筋であるため、なかなか現行品が生産終了となることは考えづらいでしょう。とりわけステンレススティール製モデルの116500LNは2016年にリリースされたばかりと言うのもありますよね。しかしながらムーブメントCal.4130は、2020年で20周年を迎えるため、何らかの変更が加えられるのではないか、と囁かれていたものでした。

加えて、プラチナデイトナ 116506は、「特別モデル」的な立ち位置です。

そのためモデルチェンジなどではなく、ひっそりと生産終了となるのでは・・・なんてことも長らく囁かれており、ムーブメント20周年の節目と併せて何らかの変更があるのではないか、とほうぼうで噂が立ったものです。

 

2021年4月の新作発表では特に変更点はなく、特に文字盤のバリエーションなども増えることはありませんでした。

しかしながら2023年には、デイトナ60周年・・・その前年の2022年か、あるいは2023年に、何らかの変更が加えられることは十二分に予想できます。

こういった予測もあって、現在デイトナ 116506は1000万円超えが当たり前の価格帯に・・・!

そもそも2022年の平均買取相場も1000万円超えであったため、販売価格は1400万円台~と、もともと定価が高かった当モデルがさらに上昇した形となります

もとの定価が高すぎるゆえに、そう大きな上昇幅はないといった見方もありますが、あるいは生産終了ともなると状況は一変します。

今後の動向はロレックスのみぞ知る、ですが、注視しなくてはいけないことに間違いはありません。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第4位 ロレックス サブマリーナ 116610LV【CAGR:19.4%】

ロレックス サブマリーナ デイト 116610LV グリーン

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3135
防水性:300m
定価:987,800円(生産終了時)
製造期間:2010年~2020年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約82.7万円
2017年 箱/保証書 有 ~約95.4万円
2018年 箱/保証書 有 ~約118.7万円
2019年 箱/保証書 有 ~約138.1万円
2020年 箱/保証書 有 ~約152.2万円
2021年 箱/保証書 有 ~約200.7万円

第4位、CAGR19.4%と高い成長率を誇ったのは、グリーンサブ 116610LVです!第19位でご紹介した16610LVの後継機となり、10年間に渡って「オシャレなサブマリーナ」の地位を確立してきました。

サブマリーナはロレックスを代表するダイバーズウォッチであり、大変長い歴史と高い信頼性を有していることは前述の通りです。
一方で歴代モデルでよく流通してきたことから、アンティークを除いてそう大きく価格高騰している・・・というシリーズでもありませんでした。

しかしながらサブマリーナも現状、ほとんどのモデルで定価を大きく上回るプレミア価格となっています。
そんな中でもいち早く高騰したのが、このグリーンサブ 116610LVです。

ロレックス グリーンサブ 116610LV

2015年頃から既に80万円台後半~と高値でしたが、2017年には常時100万円超えの実勢相場に。その後も高騰を続け、2019年6月時点でついに実勢相場が過去最高の200万円超となりました。

何度か言及しているように、2020年の生産終了でさらに価格高騰することとなりますが、2019年時点ではまだその噂は大きく立ってはいませんでした(もともとグリーンサブが50周年記念の特別枠なのでいつ廃盤になってもおかしくない、というようなことは言われていましたが)。

そのためこの価格高騰は、グリーンサブ 116610LVの魅力そのものが関係していたのでしょう。

サブマリーナ 116610LV

現在では既に販売価格が300万円に達してしまうのではないかといった勢いで、生産終了からまだ間もない2022年も、あるいは本年から120%超えの成長率を実勢相場で叩き出すやもしれません。

価格が落ち着く気配を見せず、それでも買いがいっこうに止まないグリーンサブ 116610LV。現行モデルも素晴らしい出来栄えですが、「やはりハルク(116610LVの愛称)でなくては」といった声は小さくありません。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第3位 ロレックス ミルガウス 116400 ホワイト【CAGR:19.5%】

ロレックス ミルガウス 116400

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.3131
防水性:100m
定価:788,400円
製造期間:2007年~2016年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約42万円
2017年 箱/保証書 有 ~約45万円
2018年 箱/保証書 有 ~約53万円
2019年 箱/保証書 有 ~約56万円
2020年 箱/保証書 有 ~約62.6万円
2021年 箱/保証書 有 ~約102.3万円

いよいよTOP3の発表です!第3位は、以外に思われるかもしれません。先代ミルガウス 116400 ホワイト文字盤です!

 

何度かご紹介してきたミルガウス。

生産終了の噂がつきまとってきたこともあり、現行・先代モデルともに価格が高騰していることは前述の通りですが、こちらの116400 ホワイト文字盤だけはちょっと様相が異なります。と言うのも、2021年の平均買取相場は1,023,000円・平均販売価格は1,366,000円でしたが、2021年11月現在、なんと販売価格170万円台までの急騰を遂げているのです

116400はホワイト・ブラックの文字盤バリエーションでラインナップされていましたが、確かにホワイトの方が相場は高い傾向にありました。製造期間は2007年~2016年頃と決して短いわけではありませんがそう多く出回っているわけではなく、欲しい時買っておきたい一本と言っても良いでしょう。

もっとも、大きく価格高騰していたかと言うと、そうではありません。

確かに「トロピカルマンゴー」などとも称されるこの文字盤、根強い人気はあったものの、ミルガウスの定番外し感ゆえか通好みなモデル。長らく50万円台~の相場感であり、170万円というような高騰は、完全にノーマークだったといった声も業界内から出ています。

ミルガウス 116400 ホワイト

とは言え、高騰の兆しは既に2018年から見られました。

この年、中古販売価格が70万円を突破し、その後じょじょに相場を右肩上がりに。繰り返しになりますが、2018年から急激にロレックス相場が上昇したため、その流れの中での高騰とも見られました。

しかしながら2019年以降、ミルガウスの生産終了の噂とともにどんどん価格を上げていったことを見ると、これに対する買いの集中、そしてミルガウスそのものの市場評価が上がったことが大きな背景であったのでしょう。

なお、2022年に本当にロレックスがミルガウスのモデルチェンジないしは生産終了を発表すれば、今後さらに116400 ホワイト文字盤の取引価格は上昇していくことが考えられます。なぜなら前述の通り、そもそもの出回りがそう多くはなく、高年式の個体から市場で争奪戦が始まることが予想されるためです。

 

もっとも全てのロレックスに言えることですが、ロレックスは堅牢性や信頼性に大変優れた実用時計を生産することにかけては、他の追随を許しません。そのため多少年式の古い個体であっても(そもそも116400は2007年以降のモデルのため、むしろ中古市場の中では高年式と言える)、信頼できる時計店であればしっかりと機械点検やオーバーホールを行っておりますので、ぜひ躊躇せず入手してほしいなと思います!

 

ロレックス ミルガウス 116400

ちなみにブラック文字盤の方のCAGRは13.9%でした。

 

 

第2位 ロレックス デイトナ 116509 スティール×ブラック【CAGR:24.5%】

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116509 スチール/ブラック

ケースサイズ:直径40mm
素材:ホワイトゴールド
ムーブメント:Cal.4130
防水性:100m
定価:4,486,900円
製造期間:2004年~

 

付属品 買取金額(平均値)
2018年 箱/保証書 有 ~約240万円
2019年 箱/保証書 有 ~約270.5万円
2020年 箱/保証書 有 ~約339.3万円
2021年 箱/保証書 有 ~約463.4万円

第2位は、3位以下とCAGRで大きく差をつけた、デイトナ 116509 スティール×ブラックモデルです!

第15位でホワイトゴールド製116519LNをご紹介致しましたが、その116519LNと同時にバーゼルワールド2017で発表されたのが、こちらのオールホワイトゴールド製デイトナ 116509 スティール×ブラック文字盤モデルです。

 

前述の通り、116509自体の歴史は古く、ラインナップは2004年~となっております。

この歴史の中で様々なバリエーションの116509が輩出されてきましたが、近年いっそう美しく高級感溢れる文字盤モデルが話題になっております。2016年にはブルー文字盤の116509が出て大きな話題となりましたが、このスティール×ブラックも、スタイリッシュな金無垢デイトナとしての地位を確立してきました。

ロレックス デイトナ 116509 スティール×ブラック文字盤

ホワイトゴールドはずっしりとした金無垢特有の高級感を有しながらも、派手過ぎずステンレススティールのようなシンプルさも楽しめるのが良いですよね。

 

こういった魅力から、116509 スティール×ブラック文字盤は、2019年頃までは中古であっても400万円前後で推移してきました。金無垢デイトナの相場高騰はステンレススティール製モデルよりも遅かったものですが、116509は定価に肉薄する勢いを長らく保ってきたことを示唆します。

2020年に入ると相場高騰が多くの金無垢モデルにも及ぶようになり、コロナ禍で一時下落を見せるものの、すぐに急騰。2021年の平均買取価格が4,634,000円、平均販売価格は538万円と、116500LNも驚きの上昇率を記録しました。

デイトナ全体の価格が上がっているということもありますが、デイトナ屈指の、そしてロレックス全体でも第2位につける成長率を見せたのが、こちらの116509 スティール×ブラック文字盤というわけです。

なお、年末ということもあり、2021年11月現在、既に販売価格は650万超となっております。

モデルチェンジなどなくとも、このままの成長を見せれば、あるいは2022年には700万、800万などといった価格を見せてくるかもしれません。2022年、相場動向を追っていきたいと思います。

 

ロレックス デイトナ 116509

ちなみに、スティール×ブラック文字盤と並んで非常に人気の高いブルー文字盤のCAGRは12.1%でした。

2020年まではスティール×ブラック文字盤の販売価格を上回っていましたが、2021年、スティール×ブラック文字盤が追い抜いた形となります。

 

あわせて読みたい関連記事

 

第1位 ロレックス デイトナ 16520 ブラック【CAGR:28.6%】

ロレックス デイトナ 16520

ケースサイズ:直径40mm
素材:ステンレススティール
ムーブメント:Cal.4030
防水性:100m
定価:597,400円(生産終了時)
製造期間:1988年~2000年

 

付属品 買取金額(平均値)
2016年 箱/保証書 有 ~約108.3万円
2017年 箱/保証書 有 ~約173.6万円
2018年 箱/保証書 有 ~約272.6万円
2019年 箱/保証書 有 ~約269.7万円
2020年 箱/保証書 有 ~約237.5万円
2021年 箱/保証書 有 ~約381.6万円

第1位は、やはりと言うべきか。デイトナの不朽の名作16520 ブラック文字盤です!ちなみにCAGRは約30%と、長らく価格高騰が著しかったにもかかわらず、今なおその市場を成長させ続けていることがわかります

 

第12位のホワイト文字盤でご紹介しております通り、エルプリメロをベースとしたムーブメント搭載機としても高名な16520。

まだロレックス相場がここまでの狂騒を帯びていなかった当時からプレミア価格を記録してきたモデルであり、リーマンショックの時に「初めて定価を下回った」といったことで大きく話題になったほど。1988年~2000年と長きに渡って製造されていることから、年式・仕様による価格差が大きいモデルでもあります。しかしながらほとんど全ての個体で高騰しているので、「まだ安く買える低年式を」といった声も少なくありません。

ロレックス デイトナ 16520

なお、基本的には高年式の個体―16520だと最終品番のP番およびその一つ前のA番は特に―ほど価格が高くなる傾向にあり、通常個体と比べると価格差が100万円を大きく上回るものも

とは言え、そんな高年式を押さえて屈指のレア仕様と言えばブラウンアイ(パトリッツィ)です。

これはインダイアル部分のオーナメントが琥珀のようにブラウンチェンジした個体です。ちなみにパトリッツィというのは、この仕様を発見したイタリアの研究家オズワルド・パトリッツィ氏にちなみます。

1994年~1995年にかけて製造されたS番~W番(あるいは多少の変化に留まるものの、1996年~1997年製造のT番・U番でも出現)で見受けられる仕様ですが原因はハッキリとわからず、そのミステリアスさも相まって、相場は他の16520を凌いで青天井となっております。

CAGR第1位にふさわしい貫禄を持つ16520。既に500万円超の値付けが当たり前といったような相場感になりつつありますので、2022年も恐らくロレックス相場を牽引していくことでしょう。

 

あわせて読みたい関連記事

 

 

時計バイヤーに聞く!2022年に価格が上がるロレックス

それでは当店の時計バイヤーに聞いた、2022年、まだ価格が上がるロレックスを順次ご紹介していきます。

 

①デイトナ 116500N

デイトナ 116500LN

素材:ステンレススティール
サイズ:直径40mm
製造期間:2016年~
定価:1,609,300円(税込)
実勢相場:白文字盤460万円前後~/黒文字盤430万円台~

ほとんどのバイヤーが挙げており、圧倒的票数を獲得していたモデルはやっぱりコレ!いわずもがなの人気ナンバーワンモデル・デイトナ 116500LNです。ちなみに2019年および2020年にも同様の調査を行いましたが、やはりその際も圧倒的に声が多かったのがこちらでした。

 

現在の実勢相場は白文字盤が460万円前後~480万円超!とてもステンレススティール製モデルとは思えない価格ですよね。なお、以前は圧倒的に黒文字盤への人気が高かったものですが、116500LN以降、ロレックスの白文字盤人気に火が付く形となりました。

ロレックス デイトナ 116500LN

一方の黒文字盤の116500LN、白文字盤と比べると20万円~30万円程度お安い相場を形成してきましたが高騰ぶりの凄まじさは同じく。現在実勢相場は430万円台となり、未使用品などコンディションによっては440万円前後の値付けが行われることもままあります

「さすがにもう上がらないだろう」と言われ続けてはや三年。むしろ需要の勢いは増すばかりです。

ちなみにデイトナもモデルチェンジが近年叫ばれるコレクションのうちの一つ。

現行116500LNはまだ発売から5年とはなるものの、ムーブメント自体は20年選手であること。加えて2023年にデイトナ誕生60周年を迎えることから、何らかのモデル追加やマイナーチェンジがあるのではないか、と。

もっともこういった「噂」に左右されずに買いが集中しているのがデイトナ 116500LN。

今回の調査でも、「よっぽど経済状態が変わらない限り、デイトナ 116500LNの相場下落は考えづらい」と、ほとんど全てのバイヤーが口を揃えておりました。

 

バイヤーからのコメント

「とにかく流通が少なく、これだけ売買が活発にもかかわらず在庫確保が難しいモデル。年末商戦に向けての各業者の争奪戦が、年々苛烈になっているように感じる」

 

「これだけ高くとも、買い控えの見られない稀有なモデル。ロレックス全般に言えることだが、『高く買っても売却時にやはり高く手放せる』といった安心感が高額なイニシャルコストを納得させやすいポイントになっているように思う」

 

「白文字盤に比べればお買い得感があった黒文字盤、最近ではその差はなくなりつつある。116500LNのリリース以降、白と黒の絶妙なコントラスト配色に話題が何かと集中していたものだが、やはり定番で底堅い黒文字盤は強いと最近実感させられる」

 

「国内は購入制限がかかり、海外からの入荷もさらに少なくなって来ると思われる。デイトナは常に値上がり対象

※購入制限…2019年11月よりロレックスの国内正規店が独自に始めた転売規制施策の一環。人気モデル購入者を対象に5年または1年間の購入規制を設けるもの。詳細は下記関連記事をご覧ください。

 

あわせて読みたい関連記事

 

 

②デイトナ アイスブルー 116506

デイトナ 116506

素材:プラチナ
サイズ:直径40mm
製造期間:2013年~
定価:8,013,500円(2021年8月以降は要問合せ)
実勢相場:1400万円前後~(当店中古販売価格を参考とする)

前項のCAGRランキングで第5位につけたアイスブルーが美しいデイトナ 116506。バイヤーからも今後の価格高騰を必至とする声が非常に多くなり、116500LNと並んで2022年注目度の高いロレックスウォッチとなります。

前項でもご紹介したように、116506はケース・ブレスレットはプラチナ製という、なんとも豪奢な当モデル。2013年に「デイトナ50周年」を記念してロレックスが堂々リリースすることとなりました。

「クロノグラフの王」「クロノグラフの最高傑作」と呼ばれてきたデイトナの50周年を飾るにふさわしいその風格はプラチナ製であるのみならず。チェスナットブラウン(栗色)のセラクロムベゼルやプラチナモデルにのみ採用される(とは言え他のメンズプラチナモデルとなるとデイデイトになりますが)美しきアイスブルー文字盤といった一つひとつのコンポーネント全てが最上級であり、ロレックスにとっても、我々時計愛好家にとっても、特別な存在であると言えるでしょう。

ちなみにタレントの木村拓哉さんや人気You Tuberヒカキンさんといった、時計愛好家として知られる有名人の所有機であることからも知られています。

ロレックス デイトナ アイスブルー 116506

前述の通り、もともとの定価の高さから、SS製スポーツモデルのように「一年で●%上昇した!」といった類のものではありませんでした。高額商品は購入者が限られるため、SSモデルと比べると相場のアップダウンが緩やかとなるものです。

しかしながら116506は、もともと高額であるにもかかわらず、なお近年の実勢相場が確実に上昇している、ということが見て取れます(定量的な評価と被りますが)。

当店での中古販売価格をもとに、2016年を基準として6年間の価格上昇率を調べてみました。

 

 

ご覧の通り、245%もの上昇率を見せていることがおわかり頂けるでしょう。

これがSSモデルであれば最近ではよくある現象なのですが(もちろんロレックス固有の、ということは付け加えさせて頂きます)、もともと中古すら700万円近い高値で販売されていた個体にさらに価格上昇するポテンシャルがあったことに、驚きを隠せません。

デイトナ 116506も、長らく生産終了の噂が飛び交ってきました。

確かに50周年記念モデルということもあり、間もなく10年が経過しようとしていること。加えてデイトナ誕生60周年にあたる2023年には、何らかの新作がリリースされるのではと予測されていることも、買いの集中に一役買っているのでしょう。

 

これに加えてさらに驚かされるのが、あるバイヤーが言及していた「商品回転率」です。こちらが、116506が「2022年も価格高騰」とする理由のもう一つとなります。

どういうことかと言うと、116506、実は仕入れから販売に至るまでの日数が、圧倒的に短い、と言うのです。

そこで2019年・2020年の116506の平均滞留日数(仕入から販売までの日数。2021年は入荷実績が少ないため割愛)を調べたところ、116506はわずか24日であることが判明しました。この滞留日数は、オメガやタグホイヤーの人気モデルと同程度のものとなります。

単価600万円を超えるような個体でこれだけ短い滞留日数は異常です。さらに中古であるため、この滞留日数には機械点検やメンテナンス、WEB出品のための商品撮影の時間が含まれています。たとえ状態が良く、オーバーホールの必要などがなくとも、仕入れから出品までは最低1週間はかかります。もしオーバーホールともなれば、最低1か月は出品までの時間を取らなくてはなりません。つまり、実際の販売日数はさらに短いということになります。店頭に並べてからだいたい数日で売れている、と…!

ちなみにパテックフィリップの中で非常に人気が高いノーチラス 5711/1Aですら、平均滞留期間は72日程度。いかにデイトナ 116506の回転率が高い、ひいては「高くても買いたい」というユーザーが多いということをお伝えできているのではないでしょうか。

複数のバイヤーが、「2022年も価格高騰する可能性が高い」と予想しており、さらに流通量は枯渇していくことが予想されます。

 

バイヤーからのコメント

「いっこうに流通量が増えたという話は聞かないのに、人気がどんどん上昇している。今後、業者間・顧客間では流通個体の取り合いがいっそう熾烈になっていき、結果として仕入れ価格や個人買取り価格が上昇。相場高騰の後押しをすることとなるだろう」

 

「周年記念モデルにつき、生産終了の噂あり。もし生産終了になったら実勢相場は2000万円を超えるのでは?」

 

「いかんせん、ものがなさすぎる。しかしながら探されている方・お問合せされる方が非常に多く、今ロレックスの中で最も勢いのあるモデルと言ってもいいのでは」

 

なお、インデックスにダイヤモンドがセッティングされた116506Aは、さらに稀少個体となります。

ロレックス コスモグラフ デイトナ 116506A アイスブルー

 

あわせて読みたい関連記事

 

③GMTマスターII 126711CHNR

GMTマスターII 126711CHNR

素材:SS×エバ―ローズゴールド
サイズ:直径40mm
製造期間:2018年~
定価:1,690,700円(税込)
実勢相場:290万円台~(当店中古販売価格を参考とする)

バイヤーが2022年も価格高騰すると見るロレックス、デイトナと並んで多かったのがGMTマスターII 126711CHNRです!

既に何度か言及しているように、2018年次いで2019年とモデルチェンジを果たしたGMTマスターII。新世代ムーブメントCal.3285への載せ替えとともに、新バリエーションが追加されたことでも大きな話題となりました。

その一つが、こちらのエバーローズロレゾール(SS×ゴールドのコンビ) 126711CHNRです。

デイトナ同様、スポーツロレックスの中ではバリエーションの多さが魅力であったGMTマスターII。

コンビモデルのラインナップも豊富でしたが、エバ―ローズゴールドとのコンビは初となります。ちなみにエバ―ローズゴールドとは2005年にロレックスが開発したカラーゴールド。一般的なピンクゴールドやローズゴールドにありがちな変色を低減するため、プラチナを合金として採用することで永続的な―まさにエバー―美しさを志向した素材となります。

このロレックスの独自性もさることながら、イエローゴールドとはまた違った優美で上品な輝きに魅了されるファンは少なくありませんでした。

さらに126711CHNRはこのエバーローズゴールドに加えて、茶色×黒のカラーリングベゼルを有していることも大きな特徴となります。
海外では「ルートビア」との相性がありますが、わが国では「カフェオレ」などと呼ばれることも。

ロレックス GMTマスターII 126711CHNR

こういった、これまでのどのGMTマスターIIとも異なるエレガントなデザイン性が人気を集め、コンビとしては珍しく(今では珍しくないかもしれませんが)、定価を大きく上回るプレミア価格に。

もっとも2018年~2020年までは約200万円前後のプライスレンジだったのですが、現在新品並行相場が300万円前後~。中古であってもそう大きな差はないといった価格高騰を描いています。

126711CHNRは今後も生産が続いていくと予想されますが、まだ製造期間は約3年となること。加えてコンビであるため生産数もそう多くはないと思われることから、稀少性といった面ではまだ高い状況です。

にもかかわらず「売れる」ことから多くの並行輸入店では在庫確保が至上命題となっており、メーカーからの供給増が見込めないとなると個人買取が命綱に。そのため当店でも1261CHNRの中古買取価格として2,500,000円を提示させて頂いております(キャンペーンン価格)。

今後、デイトナと並んで争奪戦がますます激化しそうなモデルの代表格と言えるのではないでしょうか。

 

バイヤーからのコメント

「とにかく流通が少なく、これだけ売買が活発にもかかわらず在庫確保が難しいモデル。年末商戦に向けての各業者の争奪戦が、年々苛烈になっているように感じる」

 

「ステンレススティールモデルの126710BLRO・126710BLNRの相場高騰と共に、ますます上昇していきそう。当店も入荷即完売が続き、常時在庫が枯渇していると言って良い」

 

「今まで200万円前後というのはむしろ安すぎた。ようやくこの時計のポテンシャルにみんな気付いてきた…?」

 

「ゴールド素材そのものの価値が上昇していることもあり、126711CHNRに限らず、全てのコンビ・ゴールドモデルはねらい目。ステンレススティール製モデルが軒並み高騰していることを鑑みれば、まだお得感は強いと言える。」

 

あわせて読みたい関連記事

 

④オールトリチウムの個体

ロレックス 中古

「生産終了したロレックスの中で、2022年も価格高騰する個体」-。

こちらへの回答で最も多かったのが特定のモデルではなく、「オールトリチウム」でした!

ロレックスはしばしば実用時計の王者として語られますが、それは長い歴史の中で、随所にアップデートを加え続けているところに起因するでしょう。例えばムーブメントであったり外装パーツであったり・・・各仕様を常に進化させ続けることで、耐久性と信頼性に優れた実用時計を世に送り出し続けてきました。

夜光塗料もまた、そんなアップデートが図られてきた仕様の一つです。

現行はクロマライトと呼ばれる、青く発光する夜光塗料を用いています。明るく強く発光するのみならず、持続性にも非常に富んでおり、プロフェッショナルモデルにふさわしい仕様と言えるでしょう。

このクロマライト以前は、スーパールミノバを、そしてそれ以前にトリチウム夜光を用いていました。ロレックスの製造個体で文字盤の6時位置下部に「SWISS-T<25」などといった表記が見られたら、それはトリチウムを使用していることを意味します。

ロレックス GMTマスター 16710

トリチウム夜光は1960年代~1999年頃まで製造された個体で確認できます。

現行品と比べると発光の持続性は弱く、また剥がれやすかったり変色しやすかったりする側面があります。そのためロレックスにオーバーホールに持ち込んだ個体は、しばしばその後のルミノバ夜光が塗布された針・文字盤へと交換される場合がありました。

しかしながら、ヴィンテージロレックスの世界では、このトリチウム夜光のエイジングこそが「良い風合い」「ヴィンテージらしい雰囲気」として、とても評価されています。

また、トリチウム夜光が残っていることは「交換されていない」、すなわちオリジナル性を維持していることへの証左ともなった結果、近年ではジワジワと価格高騰の大きなファクターになってきているのです。

ロレックス トリチウム

なお、トリチウム夜光は5桁リファレンス時代の個体に多く見受けられます。

そのため流通量としてはまだ豊富なのですが、確実に経年によって良質な個体は減っていっています。とりわけ針・文字盤ともに交換されていないオールトリチウムともなると、既に稀少性は上昇しています。

こういった背景から、今回多くのバイヤーが「2022年は、より価値が上がる」としているオールトリチウム。

もし昔買ったロレックスがオールトリチウムだったら・・・売却時、思わぬ買取金額が提示されるかもしれません。使っておらず箪笥の肥やしになっている方は、ぜひ一度査定だけにでも出してみると良いでしょう。

 

バイヤーからのコメント

「既に数年前から言われてきたことだが、オールトリチウム&シングルバックル個体が見られる5桁スポーツロレックスは今後の希少価値がいっそう高まるであろう。狙い目はまだ上がり切っていないエクスプローラー 14270やエクスプローラーII 16570。100万円以上になってしまう前に買っておきたい」

 

「オールトリチウムそのものも稀少性は高いが、これで状態が良いともなると、市場ではますます数が少なくなっている」

 

アンティークに近い雰囲気を湛えながら、アンティークロレックスほど価格高騰していない。次にファンが狙ってくるのはポストヴィンテージだと予想がつくが、中でもオールトリチウムともなると風合い・資産性ともに優れているのでは」

 

⑤グリーンサブ 116610LV

ロレックス グリーンサブ 116610LV

最後にご紹介するのは、長らくグリーンサブとして親しまれてきた116610LVです!

CAGRの項でも第4位にランクインしましたが、バイヤーらも口を揃えて2022年の価格高騰ロレックスとして取り上げることとなりました。

やはり2020年のモデルチェンジで文字盤がブラックとなり、オールグリーンサブはこの116610LVのみとなったことが大きいでしょう。

サイズ感も新型は41mm。もちろん1mmの違いとはなりますが、このケースサイズ40mm時代をこよなく愛するファンは少なくありません。

2021年現在、既に270万円を超えるような実勢相場となっており、しかも在庫確保が難しい状況に。

あるいは2022年、デイトナに肉薄するような相場感も見えてきました。

 

バイヤーからのコメント

「サブマリーナの数あるモデルの中でも文字盤がグリーンというと116610LVのみとなった。しかも製造期間は10年ほど。この稀少性に市場評価がどんどん上がっていってか価格は現状でも高騰しているにもかかわらずお問い合わせが多い。買い控えが見られないこの勢いは、デイトナやGMTマスターIIと通じるものがある」

 

「2020年に新型サブマリーナが出た時、あまりデザインは変わらないと言われた。だがグリーンに目を向けてみると、大きく雰囲気が異なる。サイズも40mm最後の世代となり、既に価格高騰しているが、まだその天井は見えない」

 

「最近お客様の購買傾向を見ていると、かつて定番だったブラックやホワイトよりも、ブルーやグリーンといったデザイン文字盤が好まれているように思う。事実、デイトナもグリーンやブルー、あるいはオイスターパーペチュアルのターコイズやキャンディピンクなどの相場高騰は著しい。こういった観点から、オールグリーンのスタイリッシュな116610LVを求める層は、今後も増えることが予想される」

 

 

まとめ

過去6年間の買取相場から見るCAGR(年平均成長率)、および当店の時計バイヤーから聞いた、まだまだ価格を上げると予測できるロレックスモデルをご紹介いたしました!

ロレックス相場の予想はなかなか難しいものがあります。何が起こるかわからないためです。でも、今は空前の高級時計ブーム!この機会に、今後の値上げに期待しつつ、お気に入りの一本を手に入れてみてもいいかもしれません。

 

文:鶴岡

 

ロレックスのご購入はこちら

 

 

あわせて読みたい関連記事

 

この記事を監修してくれた時計博士

池田 裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 銀座ナイン店(ロレックス専門館) 店長

昭和57年生まれ 37歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

監修記事一覧

  • ロレックス サブマリーナを持っているなら知っておかなければいけない事

  • 価格が高騰するロレックスはどれ?時計専門店のスタッフが予測してみました【2019】

  • 10年後も価値が下がらない腕時計ブランド5選

  • 2019年 ロレックスの中で一番人気があるモデルは?

監修記事一覧 >>監修者一覧 >>

 

 
RASINオンラインサイトへ RASIN買取サイトへ WATCHES&WONDERS 買取専門ブログ 腕時計入門ガイド 腕時計メンテナンス完全ガイド 腕時計バイヤーズ完全ガイド ショッピングローン最大60回払いまで無金利
 

GMTマスターのブログ一覧


時計クイズ
買取専門WEBマガジン
販売サイトへ
買取サイトへ
腕時計バイヤーズ完全ガイド
メンテナンスガイド
腕時計入門ガイド
正社員・アルバイト求人

お勧めアイコン
人気記事ランキング



お勧めアイコン
おすすめ記事

ページトップへ