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世界3大時計ブランドの一角「オーデマピゲ」が経営者に愛される理由とは？

2017/08/29

腕時計の世界には、世界三大腕時計ブランドと呼ばれる特別なブランドがあります。その中のひとつが、オーデマピゲです。オーデマピゲはラグジュアリースポーツウォッチの傑作であるロイヤルオークを生み出したブランドで、初めてステンレス製の高級腕時計を製造したブランドでもあります。

そんなオーデマピゲは、多くの経営者から愛されている腕時計です。なぜ、オーデマピゲは経営者に愛されるのでしょうか。今回は、オーデマピゲの腕時計や、経営者に愛される理由についてご紹介します。

オーデマピゲの歴史と、代名詞ともいえる「ロイヤルオーク」

オーデマピゲは、スイスのル・ブラッシュに作られた時計工房が始まりのブランドです。ジュール＝ルイ・オーデマとエドワール＝オーギュスト・ピゲのふたりによって、1875年に創業しました。オーデマピゲの大きな特徴は、圧倒的な技術力です。創業当時は複雑機構を搭載した懐中時計の開発が世界的にブームになっていて、オーデマピゲも例に漏れず複雑時計の開発を行っていました。そんな中、1889年のパリ万博で「グランドコンプリカシオン」という時計を出展し、オーデマピゲの名は大きく広まることとなりました。グランドコンプリカシオンには永久カレンダーやミニッツリピーター、スプリットセコンド、クロノグラフといった複雑時計に必要な機構が詰め込まれていて、オーデマピゲの技術力が確かなものであることを証明したのです。その後も世界最薄のムーブメントを開発するなど、高い技術力を維持しています。

出典：https://www.audemarspiguet.com/jp/made-in-le-brassus/artistry-assembly/

そんなオーデマピゲの代名詞ともいわれているのが、「ロイヤルオーク」というモデルの時計です。ロイヤルオークは当時の高級機械式時計では考えられなかったステンレススチールを採用したラグジュアリースポーツウォッチで、「今までにない時計を発表したい」という当時の最高責任者であるジョルジュ・ゴレイの思惑どおり世界中が驚きました。八角形のベゼルと打ち込まれた8本のビスはイギリスの装甲艦「ロイヤルオーク」の舷窓をモチーフとしていて、その独特のデザインから現在でも高い人気を誇ります。

出典：https://www.audemarspiguet.com/jp/made-in-le-brassus/artistry-design/

オーデマピゲが経営者に愛されているのはなぜ？

冒頭でも触れたように、オーデマピゲは多くの経営者から愛されている腕時計です。その理由は、オーデマピゲの経営形態にあります。

オーデマピゲも名を連ねる世界三大時計メーカーは、諸説あるものの「長い歴史がある」「時計業界に大きな影響を与えた」「ブランドの継続性」などの要因によってその称号を得ています。そうした中で、オーデマピゲには他のふたつのブランドにはない特徴があります。それが、「創業以来一度も経営が創業者一族の手を離れていない」ということです。

同じ世界三大時計メーカーであるパテックフィリップは、一度も休むことなく創業者一族の手によって作られています。しかし、CEOは他のムーブメントメーカーであるため、一族の経営というわけではありません。もうひとつのヴァシュロンコンスタンタンは1755年に創業した歴史の古いブランドですが、現在はリシュモングループの傘下となっています。そんな中、オーデマピゲだけが創業者一族の経営で、正統なムーブメントを作っているのです。

この「一度も買収されていない」「創業者一族の経営が続いている」という事実が、経営者にとって非常に縁起がよいものとされるため、オーデマピゲが多くの経営者に愛されている理由となっています。