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東京 銀座で売れてるオシャレなメンズ腕時計11選
腕時計は日用品でもあり、ファッションを彩る装飾品でもあります。
男性は普段スーツを着用している、という方が多いため、あまり正統スタイルを逸脱することができません。そのため、腕時計は大切なアクセサリー要素と言えるでしょう。
スーツでも人と差をつけたい。
スーツの着こなしの幅を広げたい。
あわよくば女の子に「オシャレな男」としてモテたい・・・
そんな男性陣に向けて、東京 銀座の時計専門店GINZA RASINのスタッフが、メンズきってのオシャレな腕時計ブランドを厳選!
ブルガリやシャネル、ルイヴィトンなどのファッションブランドからフランクミュラーにオメガ、ロレックスなど高級ブランドまで、時計専門店ならではのランキングをご用意いたしております。
また、それぞれのブランドで、当店での2019年度の人気売れ筋モデルも併せて掲載いたしました。
弊社が店舗を構える東京 銀座は、一流ブランドがひしめく『高級ブティック激戦区』。そのためここで売れるオシャレな時計は、日本最先端であると自負しておりますので、オシャレメンズは必見です!!
※掲載する定価・相場は2019年10月現在のものとなります。
目次
オシャレなメンズ腕時計①フランクミュラー カサブランカ
オシャレな腕時計を製造しているブランドは結構あります。
例えばファッションブランドなんかがその典型ですよね。
でも、「高級時計として本格的」であり、「時計ブランドとして一流」であり、かつ「独創的なオシャレさ」「エレガンス」も兼ね備えていると言えば、フランクミュラーがまず挙げられるのではないでしょうか。
実際、当記事を書くにあたってスタッフに「オシャレな時計」を聞いたところ、皆が口を揃えてフランクミュラーの名前を挙げました。
TOKIOの松岡昌宏さんや元SMAPの中居正広さんなどのタレントから香川真司さんやクリスティアーノ・ロナウドさんのようなスポーツマン。果てはロシア首相のメドベージェフ氏など、多くの著名人が愛用していることでも有名です。
フランクミュラーは、1992年に創設された時計ブランドです。
「時計界の魔術師」「黄金の手を授かった男」「ブレゲの再来」など、様々な異名を持つ同名の時計師「フランク・ミュラー」によって歴史は始められました。
フランク・ミュラー氏は時計師としてデビュー当初から天才的な手腕で話題となります。特にパテックフィリップなどの修理も請け負った関係からか、コンプリケーション(複雑機構)の製造に長けており、時計にルーレット機構を搭載した「ヴェガス」、ジャンピングアワーを応用した「クレイジーアワーズ」などで名を馳せていきました。
そんな氏のDNAを受け継いだ現在のフランクミュラーは、上質な腕時計を製造していることは周知の通りです。
加えて、時計のデザイン面での工夫も他社とは一線を画しており、他にはない独創性、ただ奇抜なだけではないエレガンス、時を重ねても価値を失わない普遍かつ不変のオシャレさを有していることが同社の何よりの強みです。
フランクミュラーは多彩なラインナップを持つこともまた魅力の一つですが、「オシャレ」かつ「スーツスタイルの正統を崩さない」「比較的手軽に入手できる」ことに主眼を置いて、カサブランカを今回はご紹介させていただきます。
カサブランカはブランド誕生の黎明期よりラインナップされてきた同社にとっては歴史あるモデルです。
モロッコの都市「カサブランカ」および映画『カサブランカ』からインスピレーションを得た、と言います。
フランクミュラー初のステンレススティールモデルを採用(今では珍しくないが、当時の同社は金無垢が主流だった)しています。これは、カサブランカの砂漠の砂や暑さによる発汗への耐久、ひいてはバカンス旅行や日常で気軽に使用することのできる普段使いの実用腕時計を作るための試みでした。
文字盤カラーなどにバリエーションはありますが、カサブランカの特徴は中央から延びるように配された力強いアラビアインデックス。それだけで強いインパクトを与えますね。
ケースサイズにもバリエーションがあり、オーソドックスな縦45mm×横32mmサイズや大きめの縦50.4mm×横36.0mmなどがラインナップされています。「スーツにはちょっと大きいかな?」と思うかもしれませんが、トノーカーベックス(樽型ケースを持ったライン)のケースラインが流麗なため、とてもスタイリッシュ。
フランクミュラーを使いこなせるととてもかっこいいので、ぜひ一度ご試着ください。
相場はバリエーションが豊富なため一概には言えませんが、30万円台~100万円以上の価格帯で、搭載される機構などによっても異なります。
中にはちょっと高いかな?と思うものもあるかもしれませんが、フランクミュラーの美しいデザインは今後40代、50代、あるいは60代になっても使える一生もの。
末永くパートナーとして愛用していけることでしょう。
フランクミュラー カサブランカ 人気モデル
カサブランカ サハラ 5850CASA SAHARA AC
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦45mm×横32mm
重量:56g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:1,134,000円
当店でのカサブランカ一番人気はこちら!革ベルトで非常にシックにまとめ上げた一本です。
ケースはトノーカーベックスと呼ばれる流麗なケースで、縦45mm×横32mmとちょうどよい大きさのためスーツの袖口からもオシャレな存在感を発揮します。
このラインの中にもいくつかの文字盤バリエーションがあるのですが、カサブランカと言えば灼熱のサハラ砂漠をイメージしたこの「サハラ」。モロッコに広がるこの砂漠の、日に焼けた情景がモチーフです。
マットブラック文字盤に夜光が焼けた、最近流行りのヴィンテージ感も味わえる一本と言えるでしょう。
なお、定価は100万円超えと、かなり高価格と思うかもしれませんが、ご安心ください。
フランクミュラーは正規価格と新品並行相場でかなり価格に差があるブランドで、実勢相場は54万円前後~。中古であればさらにお安く40万円をきる価格で手に入れることも可能です(コンディションによる)。
カサブランカ 5850CASA OAC
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦45mm×横32mm
重量:127g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:1,360,800円
同じくカサブランカの、ステンレスブレスレットタイプの逸品です。
革ベルトもエレガントですが、フランクミュラー独自の5連ブレスレットもまたドレッシーな印象大。
コマが小さいと着け心地も良いですし、革ベルトほどクラシックすぎないので、20代~30代のアクティブなメンズにはこちらの方がいい、というご意見もあるかもしれませんね。
ちなみにオーソドックスな黒の他、白やサハラ文字盤も人気があります。
こちらも定価は高いですが新品並行相場は68万円程度~。中古だとさらに安いラインナップとなります。流通量が豊富ですので、状態の良い中古品を探すことはそこまで難しくないでしょう。
カサブランカ サハラ 6850CASA SAHARA OAC
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦47mm×横34mm
重量:128g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:1,436,400円
こちらは先ほどご紹介したRef.5850系のケースを、2mmアップサイジングしたモデルです。
文字盤などは変わらずカサブランカらしいヴィンテージ感、エレガンスを楽しめますが、大きめですので決して古臭かったりドレッシーすぎるということがなく、タウンユースのカジュアルファッションなどにも合わせやすいと言えるでしょう。
やはり文字盤バリエーションも豊富ですので、自分だけの一本を選べる楽しみがありますね。
カサブランカ カモフラージュ 5850CBR CAMOUFLAGE AC
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦45mm×横32mm
重量:126g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:1,134,000円
こちらはものすごい売れ筋というわけではありませんが、オシャレメンズから根強い人気を誇る一本です。
「カモフラージュ」と呼ばれるシリーズで、カサブランカの特徴的なアラビアンインデックスが、背景デザインとしてベース文字盤に描かれていることが特徴です。
ちなみに同社は最近この意匠に凝っているのか、新境地として2017年に発売したスマートフォンケースなどにも採用しています。
人となかなかかぶらないようなデザイン性ですので、個性的な時計が欲しいというメンズにこそお勧めです。
オシャレなメンズ腕時計②ウブロ ビッグバン
ウブロもまた、今回スタッフに調査して「オシャレ」な声が非常に多かったブランドです。
しかも、「最近ウブロの人気がすごい」と、皆が一様に口を揃えて語っており、もともと高かったウブロ人気がますます好調を博しています。
ウブロは1979年創業、イタリア生まれの時計メーカーです。
フェラガモとか、ブリオーニとか、サントーニとか。イタリアのメンズファッションは、他国とは全く異なるオシャレさがあることが魅力ですね。イタリアの伊達男の色気に合う、洒脱なスタイルを全面に押し出しています。
ウブロはそんなイタリアらしいデザイン性に加えて、老舗にはできないことをやってのけるチャレンジャーなことも大きな特徴となります。
と言うのも、ウブロはラバーベルトやカーボンなどと言った新素材を巧みに使って、ウブロが出てくるまでは考えられなかったような高級時計を世に送り出しました。
普通、高級時計と言えばゴールドやプラチナ。あるいはステンレススティールが主流ですよね。しかしながらウブロは前述した異素材を使い、実用性に不可欠な耐衝撃性や耐傷性を獲得するとともに、これまでにはない質感・見た目の時計を完成させたのです。
そんなウブロのフラグシップはビッグバンです。
もともと伝統的な時計製造と新素材などをフュージョン(融合)させるという理念がウブロの中にはあったのですが、2005年に発表されたビッグバンによってその理念がまさにビッグバンを起こしました。
と言うのも、サンド型ケースが持つ立体感と重厚感、ベゼルの特徴的なビス留め、異素材による個性などを全面に押し出したデザインによって、登場するやいなやすぐに話題作としてフィーバーすることとなったのです。
ボリューミーで大きいサイズであったことが当時のトレンド「デカ厚」の追い風となったことも、人気に一役買ったのでしょうが、一躍ウブロは「先進性」「独創性」の象徴のような存在となりました。
こういった最先端の独創性は、現代のオシャレ観と非常にマッチしているように思います。
個性的で、でも奇抜すぎず高級機らしい上品さがあり、スタイリッシュ・・・今の20代・30代のファッションニーズに合うことはもちろん、今後40代・50代になってもスーツの着こなしの幅を広げるオシャレ・アクセントとして活躍します。
なお、ウブロもまた著名人の愛用者が多く見られます。
サッカーの長友佑都選手、本田圭佑選手、ネイマール選手。タレントの北野武さんや武井壮さんなど、挙げるとキリがありません。
加えて「成功者が着ける時計」言われており、『成功者はなぜウブロの時計に惹かれるのか。』という本すら出版されています。
ウブロ ビッグバン 人気モデル
ビッグバン スティール 301.SX.130.RX
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44mm
重量:140g
駆動方式:自動巻き
防水性:10気圧
参考定価:1,436,400円
発売から10年以上の歳月が経ち、ビッグバンとひとくちに言っても様々な派生モデルがラインナップされるようになりました。
そんな中でも黎明期からずっとビッグバンの顔を張ってきたのが、こちらの「ビッグバン スティール」です。元祖ビッグバンと言ってもいいかもしれません。
ケースはステンレスとなりますが、ウブロお馴染みのブラックラバーベルトを使用したことでウブロらしさと実用性が向上。
また、ラバーに独特の意匠があしらわれているため、ラバーにありがちな無機質感はなくなりました。
44mmと大きめサイズのケースは丁寧に仕上げがなされており、インデックスや針の造形と合わせて高級機らしい一本に。
黒のシックな使いやすいさも、働く男性にうってつけです。
もちろん元祖だからといって旧態依然としているわけではありません。この後にも順次ご紹介していきますが、ラインナップは年々増えていっています。
定価は1,436,400円、並行輸入店での価格は90万円からとなっております。
なお、「44mmはちょっと大きい」という方に向けて、文字盤違いとはなりますが41mmにダウンサイジングされたモデルもラインナップ。スーツへの収まりが良い、ということで、こちらも高い人気を誇ります。
ビッグバン ウニコ チタニウム 411.NX.5179.RX
素材:チタン
ケースサイズ:直径45mm
重量:142g
駆動方式:自動巻き
防水性:10気圧
参考定価:2,160,000円
2018年新作として国内入荷が始まるやいなや、あっという間にビッグバン一番人気となったのがこちらです!
軽量かつ強靭なチタンを使用したことも嬉しいのですが、スケルトナイズされた文字盤の随所にブルーがあしらわれており、非常に爽やかかつオシャレ感満載の一本に仕上がりました。
なお、「ウニコ」とはウブロの自社製ムーブメント(マニュファクチュール)を指します。
ウニコが搭載されたモデルは全て文字盤および裏蓋がシースルーになっているのですが、ムーブメントが「魅せる」仕様に設計されているため、非常にかっこよくも美しい雰囲気を楽しめることが特徴の一つ。
ウブロもまた時計メーカーの中では比較的新興ブランドに当たるため、よく老舗と比較されることがあります。しかしながらこのウニコのパーツの仕上げの美しさ、そしてクロノグラフを見渡せる設計は、見事と言う他ありません。
「大人のオシャレ」とは、パッと見ではわからない、こういった細部へのこだわりを見せることにもあるでしょう。
ウブロが経営者や起業家などから支持されるのは、このこだわりに秘訣があるように思えてなりません。
なお、ウニコはハイエンドにあたるため、新品並行相場156万円~と、ややお高め。
しかしながらオシャレさ・時計としての性能・ステータスどれをとっても値段に見合った一本と言って間違いありません。
ビッグバン ウニコ ブラックマジック 411.CI.1170.RX
素材:セラミック
ケースサイズ:直径45mm
重量:142g
駆動方式:自動巻き
防水性:10気圧
参考定価:2,278,800円
「ブラックマジック」なる名前を冠するこちら。
ケースやベゼル、ラバーベルトなどあらゆる箇所をブラック基調にすることで、かなり精悍なオシャレさをフィーチャーした一本となります。
最近時計界の一つのトレンドとして「オールブラック」という流れがあるのですが、それを体現したスタイリッシュさを獲得しました。
なお、こちらもウニコ搭載機となりますので、スケルトン文字盤が何よりの特徴です。
45mmというケースサイズで存在感はあるものの、黒という収縮色であることから、スーツの袖口からも悪目立ちしない一本となるでしょう。
新品並行相場は170万円前後~。
ビッグバン スティール セラミック 301.SM.1770.RX
素材:ステンレススティール×セラミック
ケースサイズ:直径44mm
重量:141g
駆動方式:自動巻き
防水性:10気圧
参考定価:1,555,200円
もともと「エボリューション(進化)」として打ち出されたこちらのモデル。
先ほどご紹介した元祖ビッグバンにあたるRef.301.SX.130.RXの進化形として輩出されました。
スペックは大きくは変わりませんが、スティール×セラミック、カーボン文字盤など、より大胆に、より画期的に異素材を巻き込んだのが当シリーズの特徴となります。
現在はエボリューションの名前は消えましたが、ウブロの人気ラインであることに変わりはありません。
従来のビッグバンのアラビアインデックスとは異なるバーインデックスがシンプルさがフィーチャーされていますね。
ビッグバン 301.SX.1170.RX / 301.SX.7170.LR
なお、いくつかのバリエーションがあり、いずれも高い人気を誇ります。
新品並行相場は90万円台後半~。特別な一本が欲しい方にお勧めです。
ビッグバン ウニコ ホワイトセラミック 411.HX.1170.RX
素材:セラミック
ケースサイズ:直径45mm
重量:149g
駆動方式:自動巻き
防水性:10気圧
参考定価:2,278,800円
先ほどご紹介したオールブラックとは打って変わって、ホワイト基調の一風変わったビッグバンとなったのがこちらです。
ケース・ブレスレットにホワイトセラミックを、ラバーベルトもホワイトに彩ることで、スポーティーながら爽やかさなオシャレを感じさせるデザインとなっております。
ウニコのためスケルトン文字盤ですが、メカニカルな印象とホワイトセラミックが非常によくマッチしていますね。
クロノグラフ針の先端の赤が、良いアクセントです。
なお、こちらもウニコを使ったハイエンドラインとなるため、相場は158万円台~となっております。
オシャレなメンズ腕時計③カルティエ タンクMC
出展:https://www.instagram.com/cartier/
フランスの名門ジュエラー・カルティエ。
ブライダルリングやハイジュエリーなど、女性のための宝飾メーカーと言った印象が強いかもしれません。しかしながら実は20世紀初頭の早い段階からメンズ時計の製造も始めており、諸説あるものの世界で初めて腕に巻くタイプの時計は、三代目ルイ・カルティエがパイロットウォッチとして制作したサントスであった、と言われているほどの実力者。
2010年以降はメンズ専門ライン「カリブル ドゥ カルティエ」をスタートさせ、メンズのために自社製造ムーブメントを開発するなど、ますます時計愛好家も満足させるような本格派のメンズ腕時計を豊富に用意するようになりました。
そうは言ってもカルティエと言えば老舗ジュエラー。内部機構も素晴らしいですが、やはりフランス仕込みの審美性は見逃せません!
これまでご紹介してきたフランクミュラーやウブロなどとはまた違った、個性的ながら気品溢れるオシャレデザインの時計はカルティエの象徴です。
出展:https://www.instagram.com/cartier/
そのアイコンが、タンクです。
誕生は1917年。ヨーロッパ各地でその戦火の影響を受けましたが、その終結に貢献したと言われるルノー製戦車の図面からインスピレーションを受けてデザインされました。
なんでも、戦車―タンク―のキャタピラをケースフォルムで表現したとのこと。さらに同じくカルティエの象徴である上品なローマンインデックスをあしらったものがアイコンとなります。
戦車から着想を得る時点で普通とは一味も二味も違いますね。
誕生から100年以上経過する今なおその独創性は色褪せず、世界中のセレブ御用達の腕時計として君臨しています。
「タンク」はレディースのタンクフランセーズやタンクソロなど、様々な様式を取り入れたバリエーションを展開してきました。
ただ、オシャレなメンズには、2013年に新ラインに加わったタンクMCをお勧めしたいと思います。
出展:https://www.instagram.com/cartier/
タンクMCのMCはManufacture Cartier(マニュファクチャー カルティエ)です。つまり、カルティエ屈指の自社製ムーブメントを搭載したモデルで、タンクシリーズとしては初。
タンクフォルムにカルティエお得意のローマンインデックスが配されていますが、カリブル ドゥ カルティエでも使用されていた自社製Cal.1904-PS MCを搭載しているため、3時位置にデイト、6時位置にスモールセコンドを加えることとなりました。
メンズらしく縦44mm×横34.3mmとしっかりとしたケースサイズですが、厚みはわずか9.5mm!非常にスタイリッシュです。
文字盤に施されたギョーシェ彫も、オシャレさと同時に美しく端正なイケメン顔を実現しています。
裏蓋がシースルー仕様になっており、ムーブメント鑑賞ができるとあって「オシャレも大切だけど本格的な機械式時計が欲しい」というメンズのニーズにも応えることとなりました。
なお、カルティエをメンズにお勧めするもう一つの理由として、「女性受け」が良い、ということも挙げておきます。
カルティエは女性ならば誰もが憧れるブランド。特にレディースタンクが欲しいという女子も少なくないでしょう。そんな中、男性がメンズカルティエをかっこよく着けこなしていたら・・・?「オシャレなんだな」「素敵なブランドを知っているんだな」と思ってもらえる効果が期待できますよ!!
カルティエ 人気モデル
タンクMC W5330003
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦44mm×横34.3mm
重量:70g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:745,200円
当店GINZA RASINでよく売れているのが、シルバー文字盤にギョーシェが大変麗しいこちら。
2013年初出ですが、今なお人気の衰えない名作です。
なお、カルティエはブルースティール針を使っていることも特筆すべき点。
青焼きされた針が高級感に溢れており、本当にカルティエというのはこういう細部が見事だな、と感嘆せずにはいられません。
新品並行相場は70万円前後~。
ステータスは申し分ありませんので、頑張って買うに値する逸品と言えるでしょう。
タンクMC W5330004
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦44mm×横34.3mm
重量:70g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:828,900円
シルバーと人気を二分するのが、こちらのブラック文字盤です。
ブラックはビジネスはもちろん、冠婚葬祭などのフォーマルシーンにも着けていきやすいというメリットがありますね。八角形のリューズにセッティングされたスピネルも、タンクMCのオシャレさを一段引き上げています。
タンクMC WSTA0010
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦44mm×横34.3mm
重量:70g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:812,700円
深みのあるブルーが、ギョーシェによって様々な表情を見せてくれるこちら。エレガントな中に、妖艶さをも感じさせます。
ちなみに何度か「時計界のトレンド」についてもご紹介しておりますが、ブルー文字盤もまた現在の大きなトレンドの一つ。
IWCのポルトギーゼやロレックスのディープシー D-BLUE文字盤など・・・黒・白・シルバーなどに続く新たなるスタンダードになると言われています。
王道のスーツスタイルにはもちろんのこと、ジャケパンですとか、クールビズやウォームビズですとか。そんな崩したビジネスウェアにもマッチする抜け感が魅力です。
定価は他の二色と大きくは変わりませんが、近年の人気色であるためか相場は72万円ほどと、若干高めとなります。
タンク MC W5330001
素材:ピンクゴールド
ケースサイズ:縦44mm×横34.3mm
重量:95g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:2,332,800円
タンクMC屈指のハイエンドと言えば、ピンクゴールドをケース素材に使ったこちらのモデルです。
カルティエはさすがジュエラーだけあり、貴金属使いに関しても他社とは一線を画します。
事実、時計にもK18(金含有率約75%)という高い純度を採用しています。
ピンクゴールドの豪華ながらも柔和な表情が、オシャレなタンクMCに品格を添えてくれていますね。
ゴールド製ですので価格は高くはなりますが、きちんとメンテナンスを行えば、一生のパートナーとなることは間違いありません。
オシャレなメンズ腕時計④ブルガリ ブルガリブルガリ
ブルガリもまた、イタリア生まれのジュエラーです。
カルティエ同様、レディースのイメージも強いかもしれませんが、伊達男の軽快なファッションを際立たせるオシャレな腕時計製造の大家としても高名です。
ちなみにオシャレにこだわりの強い当店スタッフの中には、ブルガリでなくては、と言う方もいるほど。同社には熱狂的ファンが多い印象です。
なぜブルガリのデザインは「オシャレさん」がハマるのか?
ブランドの国籍やプライスレンジ問わず、ちまたには個性的で独創性のあるブランド時計が溢れてるにもかかわらず、です。
この疑問への回答は様々でしょうが、ブルガリの時計は、どこかデザイン性で一線を画しています。むしろ、オシャレさがブルガリの個性そのものと言えるかもしれません。
例えば、ブルガリ製品は、全てがローマ市内の何かしらがモチーフになっています。
フラグシップのブルガリブルガリは古代ローマで使われていたコインとローマ建築の円柱。オクトはローマ装飾でよく見られるアールデコ。ビーゼロワンはコロッセオ・・・といった様相です。
個性的なのに奇抜ではない。むしろ王道を崩していない。
時計に限らずブルガリの製品を眺めているとそんな思いに駆られるのは、ブルガリがデザインインスピレーションをローマの歴史や街並みから得ているためでしょう。
今回ご紹介するブルガリブルガリも、曲線が随所に意識されたコロンと丸いケースに、ブランドのダブルロゴが大胆に印字されたベゼル、細身のスタイリッシュなラグなど、唯一無二の個性を持ちながら、正統派のスタイルをも感じさせます。
このデザインを考え付くのはブルガリだけだと。完成品を見るたびに改めて思わされるブランドです。
ちなみにブルガリブルガリのデザインはジェラルド・ジェンタ氏という時計デザイナーが手掛けたのですが、氏はオーデマピゲのロイヤルオークやパテックフィリップのノーチラス、IWCのインジュニアなど、今なお至高の名作として時計界を席巻するシリーズをデザインした正真正銘の天才です。
なお、ブルガリが時計製造を始めたのは1970年代と、ファッションブランドとしては比較的早い段階です。
そのため技術力も多くの時計愛好家が認めるところであり、精度や日常使いに適した信頼性と言った面では心配ありません。
「オシャレを意識して買ったら壊れやすかった」「普段使いしづらい」こういった悩みをカバーしてくれるのも、ブルガリのだいご味と言えるでしょう。
ブルガリ 人気モデル
ブルガリブルガリ カーボンゴールド BBP40BCGLD/N
素材:カーボン
ケースサイズ:直径40mm
重量:56g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:361,800円
2016年に発表されて以来、当店のブルガリセールスの中でいつもトップに君臨するのがカーボン製のブルガリブルガリです。
ブルガリブルガリらしい曲線が目立つケースはブラックカーボンで形成されており、デザイン・インパクトはもちろんのこと耐傷性や軽量さをも獲得しました。
カーボン地にブランドのダブルロゴが印字されているのが、また渋さを感じさせます。
ブルガリの文字盤デザインはシンプルで、機能も3針+デイトのみといったモデルが多いため、ベゼルの個性が引き立ちますね。
なお、カーボン製ブルガリブルガリは文字盤カラーにバリエーションがあります。
ブルガリブルガリ BBP40C11CGLD/BBP40C3CGLD
特に青文字盤の方は2016年にブルガリ創業130周年を祝して誕生したモデルで、文字盤に「VIA DEI CONDOTTI10 ROMA」と、ローマにあるブルガリ本店の所在地が表記されています。
新品並行相場20万円台~と、比較的リーズナブルなのも嬉しいところ。
ブルガリはジュエリーはハイクラスですが、時計に関しては低価格帯もラインナップしているので、気軽にオシャレな時計を取り入れられる利点があります。
ブルガリブルガリ クロノグラフ BB42BSSDCH
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
重量:165g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:876,960円
オーソドックスなステンレススティール製ケース・ブレスレットに、クロノグラフを搭載させたモデルです。
クロノグラフはとても人気のある機構となります。ストップウォッチを指し、日常生活で使うという方は実際には多くはないでしょう。しかしながらクロノグラフ特有の文字盤―インダイアルのメカニックさが、時計のデザインアクセントとしてバッチリ印象付けています。
文字盤にエンボス加工が施されておりますが、視認性を確保するだけでなく、クロノグラフのクラシック感を手助けしています。
また、ステンレスにはポリッシュ仕上げが施されていることもポイント。
遠目から見ても上品な輝きを発しており、地味なスーツの袖口からでもその存在感をアピールしてくれることでしょう。
ちなみにブルガリブルガリのクロノグラフムーブメントはゼニスの「エルプリメロ」がベースです。そのため精度や信頼性も申し分ありません。
このクロノグラフモデルは、41mmにダウンサイジングされたケースのモデルも人気です。
新品並行相場はともに56万円台~。
ブルガリブルガリ BB42WSSD
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
重量:142g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:715,000円
オーソドックスなホワイト文字盤にエンボス加工を施したブルガリブルガリです。
ブラックやブルーに比べて上品な印象が強くなるため、シックなファッションが好き、という方にお勧め。
相場は40万円前後~。
こちらも41mmサイズも人気。エンボス加工がなされずシンプルな印象が強くなりますので、フォーマルシーンや大切なビジネスシーンでより使いやすいでしょう。
ブルガリブルガリ BB41BSSD
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
重量:158g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:777,600円
ブラック文字盤のブルガリブルガリです。
ステンレススティールは使いやすいだけでなく、どんなシーンにも着けていきやすい高い汎用性があることが働く男性には嬉しいですね。
なお、ブルガリブルガリのメタルブレスレットはH型のリンクが重なっているため、カーボンシリーズのメッシュブレスと同様に心地よい装着感を提供してくれます。
オシャレなメンズ腕時計⑤シャネル J12
1980年代に日本に上陸して以来、オシャレをこよなく愛する男女にとってのコマンダーであり続けてきたシャネル。「シャネラー」が社会現象となるほど絶大なブームを巻き起こしました。
香水やスーツなどが有名ですが、時計産業でも一大ブームを作り上げています。それは、2000年に誕生した「J12」。オシャレ好きなら、一度は購入検討したことがあるかもしれません。
J12がブームを巻き起こした大きな要因は、セラミックをケースとブレスレットに使うというありそうでなかった発想にあります。
セラミックはステンレススティールに比べて軽量で傷つきづらいという実用性を有する素材ですが、切削や加工が難しく、細かな意匠が求められる腕時計にはあまり採用されてきませんでした。リューズガードやベゼルなど一部に使われるならまだしも、こだわったディテールが求められるケース・ブレスレット両方にセラミックともなると、その難易度の高さは筆舌に尽くしがたいものがあります。
しかしながらシャネルはその技術を確立し、しかも全ての造形をセラミックで行うという偉業をやってのけました。
シャネルのJ12が発売されて、その人気を目の当たりにしたあらゆる時計専業メーカーが、この試みに追随することとなりました。
このことからわかるように、シャネルはデザイン面に評価が集中しがちですが、セラミックを高級時計の素材として浸透させたと言う、時計業界にとって大きな功績を残したブランドでもあります。
なお、セラミックを使った理由は実用面(軽い・傷つきづらい)もあったかとは思いますが、デザイン面でも大きな効果を発揮することとなります。
と言うのも、シャネルは創業者ココ・シャネル氏の理念を受け継ぎ、ホワイトまたはブラックカラーをブランドの基調としてきた歴史があります。そのカラーをセラミックで表現できたこと。加えてシャネルが持つ圧倒的ハイセンスで、とにかくオシャレな、それでいて無駄の一切がそぎ落とされたシンプルな作品に仕上げたことは同社ならではと言えるでしょう。
セラミックを使うことは目的ではなく、シャネルのブランドアイデンティティを表現するための手段に過ぎなかったのです。
そのため、このJ12は今ではシャネルのアイコンです。同社のNo.5のボトルフォルムも有名ですが、それと変わらないアイコンと言えます。
J12を着けていれば、特にシャネラーの多い女性陣からは「あ、シャネル着けてる!」ということを一目で認識してもらえるでしょう。
低価格帯のものではなく、高級時計を購入しようとする時、「知名度」や「ステータス」はきわめて重要な位置を占めます。
せっかくだから、「良い時計着けてる」って周りに知ってほしいですよね。女子受けを狙うのであれば、なおさらです。
そんな時シャネルのJ12はうってつけ。
シャネル=高級ブランドというのは周知の事実ですし、前述の通りJ12=シャネルはすぐに認識してもらえます。シャネルは2000年の発表以来、基本デザインを変えていないことも、アイコンとして君臨する所以です。
ちなみにこの「長年基本デザインを変えていない」ことですが、それはメンズ・レディースの区別を特につけていないことも意味します。
そのため豊富にサイズ展開を行い、ご自身の好みやファッション、体系に合わせやすい選択肢を与えてくれています。
現行では29mm、33mm、36.5mm、38mm、41mm、42mmなどのケースサイズを中心に、3針のシンプル機構からGMT、クロノグラフを搭載したスポーツモデル、ダイヤモンドやシェルをあしらった華やかなモデルとその種類は多岐にわたります。
こういったシャネルならではの商品展開が功を奏し、誕生から20年経つ今では人気のメンズ腕時計の常連。当店の売上高を見てもそれは明らかで、在庫が切れるとその月の売上高が大きく落ちてしまう状況です。そのため、常時在庫をチェックしている製品です。
人気のシャネル J12
J12 白セラミック 12Pダイヤ H1629
素材:セラミック
ケースサイズ:直径38mm
重量:137g
駆動方式:自動巻き
防水性:200m
参考定価:777,600円
当店メンズJ12の一番人気は、インデックスに12個のダイヤモンドをあしらったこちらとなります。2019年だけでなく、ここ数年でコンスタントに売れ続けている一本です。
先ほど少し触れましたがJ12は基本デザインを変えていない割には意外とバリエーションが多く(サイズ、機能、装飾など)、人気が分散しやすい傾向にあります。そんな中で安定して売れているというのは、その時計が本当に実力があるからに他なりません。
実際、シンプルな外装をベースにダイヤモンドをインデックスにのみあしらうという、ラグジュアリーさのさりげない演出を楽しめる一本。派手すぎずかと言って落ち着きすぎていないので、非常にオシャレを際立たせるデザインと言えるでしょう。
ちなみに元SMAPでタレントとして活躍している中居正広さんはこのモデルの、白セラミックタイプを愛用しています。
38mmというサイズ感もミソ。
現在メンズ腕時計の主流は40mm程度で、もっと大きいものになると45mm以上のものも珍しくありません。大きければ大きいほど存在感は増すし、それはそれでかっこいいです。
でも、大きめサイズは体格を選びます。細身の方にとってはあまりに大きいサイズを着けると不格好な印象が強くなってしまう、というデメリットも。
そこへきて38mmサイズは細身~普通体系の方にとってもバランスよく身に着けやすく、また、クラシカルな印象を醸し出すのにうってつけです。40mm程度が「主流」と申し上げましたが、今小径ケースが流行していて、これはアンティークと称される昔の時計が再度見直されてきているトレンドによるものです。
J12はスポーツラインですが、スーツの袖口に収まるこのサイズ感はクラシック。現在のこの流行にマッチしたサイズ感と言えるでしょう。
なお、レディースだと白セラックの方がよく売れますが、男性からは黒・白両方がバランスよく選ばれている印象です。
「あんまり目立ちすぎるのはちょっと・・・」といった方は黒基調の方を選ぶのがいいでしょう。
現在の新品並行相場は白・黒ともに50万円台前半~。
ガッツリ男らしさのある時計もいいですが、スーツからさりげなくエレガンスを演出する男性に惹かれる女性は少なくありません。
女性受けを狙うにはもってこいの一本ではないでしょうか。
J12 白セラミック H0970
素材:セラミック
ケースサイズ:直径38mm
重量:137g
駆動方式:自動巻き
防水性:200m
参考定価:637,200円
こちらはダイヤモンドはセッティングされておらず、機能も3針+デイトのみというシンプルデザインの使いやすさから、メンズに二番目にお勧めしたいモデルです。
ダイヤモンドはラグジュアリーな一方で、「女性が着ける貴石」という印象があり、ちょっと抵抗がある男性もいらっしゃるのは事実です。「男のダイヤモンド」は男性に色気やエレガンスを与えるし、古くは「成功の象徴」として扱われていたものですが、現在では好まない、という方もいらっしゃるでしょう。
また、ビジネスユースでは周りの目が気になる、といったお声をいただくこともあります。
そんな方はシンプルなこちらのH0970が良いでしょう。
過度な装飾はなく、J12の魅力をそのまま味わえる一本となっております。
なお、J12はスポーツウォッチらしくどのモデルも比較定高い防水性や堅牢性を誇り、スタンダードで200m防水。水仕事が多い方、アウトドアがお好きな方にもお勧めできるモデルです。
新品のお値段相場は40万円前後~と、ダイヤモンドがついていない分安くなります。
J12 黒セラミック H0685
素材:セラミック
ケースサイズ:直径38mm
重量:137g
駆動方式:自動巻き
防水性:200m
参考定価:669,600円
同じくダイヤモンドなどがセッティングされていない、シンプルなJ12の黒セラミックタイプです。黒基調となるとガラッと印象が変わりますね。
ちなみにこちらのモデルはアナウンサーの宮根誠司さんや、女性とはなりますが俳優の武田久美子さんが着用しているモデルです。
著名人が着けている時計はオシャレなものが多くなりますね!加えて、「これ、テレビに出てる●●が着けてる時計なんだよ~」などといった話題のネタ提供にも繋がるので、女性と会話がはずむきっかけになるかもしれません。
多くのJ12同様に高い防水性と堅牢性を誇りますが、カラーリングが黒基調ということでビジネスシーンにもふさわしい装いです。
オンオフ問わず使いたい、という男性はH0685が大きな候補となるでしょう。
こちらも価格帯は40万円程度~。
J12 クロノグラフ 白セラミック 9Pダイヤ H2009
素材:セラミック
ケースサイズ:直径41mm
重量:171g
駆動方式:自動巻き
防水性:200m
参考定価:1,134,000円
J12でも、クロノグラフモデルは大人気です。
これまで38mmサイズの、シンプルでクラシック寄りなモデルをご紹介してきましたが、スポーティーなオシャレさや大きめサイズがお好きな男性はクロノグラフ機能の付いたH2009が断然お勧めです。
シャネルらしい洗練されたデザインにクロノグラフならではの横目インダイアルが端正に並んでおり、他ブランドとは一風変わった、でもオシャレな一本に仕上がりました。
クロノグラフと言うとタグホイヤーのカレラやオメガのスピードマスターが有名かもしれません。いずれも品質・デザインともに秀逸で長年愛されてきましたが、シャネルのJ12はそれらと遜色ない、でも毛色の変わったスポーツモデルと言えるでしょう。
また、有名ブランドは他人との「時計かぶり」が気になるところですが、あまりシャネルのクロノグラフをしている、という男性は普段見ないので、かぶりの心配は減りますね。
ベースのダイアルとインダイアルの色は白で統一されていますが仕上げが異なること。そしてインデックスのダイヤモンドがアクセントとなっていることで、視認性とデザイン性を両立しています。
ちなみにこのクロノグラフの黒タイプも人気。俳優の的場浩司さん愛用機とのことです。
なお、J12の中では41mmと大きめサイズですが、メンズ腕時計の中では決して大きすぎる直径ではありません。
そのため、オーソドックスなスーツにもスタイリッシュに決まるでしょう。
価格帯はハイエンドにあたるため70万円前後~。
J12 クロノグラフ 黒セラミック H0940
素材:セラミック
ケースサイズ:直径41mm
重量:170g
駆動方式:自動巻き
防水性:200m
参考定価:999,000円
ダイヤモンドのついていないJ12×クロノグラフモデルの、黒セラミックタイプです。
実はこのモデルは著名人で愛用している方が多く、タレントの石橋貴明さんや哀川翔さん、プロ野球の岩隈久志投手などが挙げられます。いずれもオシャレメンズとして有名な人物ばかりですね。
ちなみに哀川翔さんはベゼルとインデックスにダイヤモンドがセッティングされたH2566や、シャネルの香水も愛用しているらしく、シャネラーなのでしょうか。
典型的なかっこいい大人の男性が着けているところを見ると、やはりシャネルはモテアイテムの一つなのだと認識してしまうものです。
厚みも14mm程度とボリュームがありすぎることもありませんので、スタイリッシュなクロノグラフとしてスーツにも私服にも合わせやすい一本となります。
白セラミックの爽やかな方がタイプ、と言う方はこちらをお選びください。
相場は63万円程度~。
オシャレなメンズ腕時計⑥ルイヴィトン タンブール
ルイヴィトンを知らない、という方はいらっしゃらないでしょう。
フランスのスーツケース職人のルイ・ヴィトン氏が1821年に創業し、以後皮革製品を中心としたライン展開を行う、世界屈指の老舗ファッションブランドです。
ルイヴィトンの主力商品はなんといってもバッグや財布。モノグラムやダミエの柄に見られるアイコンは、あまりにも有名ですね。
ちなみにこのアイコンは世界で初めて試みられた、コピー品対策の一環です。さらに、モノグラムは日本の家紋を、ダミエは市松模様をモチーフにされています。
そんな日本人にとっても特別な存在のルイヴィトン。でも、腕時計についてはそこまで知らない、という方もいらっしゃるかもしれません。
ルイヴィトンが腕時計の製造を開始したのは2002年と、同社の歴史を鑑みればかなり最近です。
ただ、スイスの有名時計生産地に自社工房を構え、上質な製品を輩出するというかなりの本格派。同じLVMHグループの傘下にはウブロやゼニス、タグホイヤーなど名門時計メーカーも少なくないため、その協力を得つつ発売当時から何度も改良を加えて、有名時計メーカーのアイテムに引けを取らないような品質を獲得してきました。
その当時から製造され、今やルイヴィトンの腕時計のフラグシップとなっているのがタンブールです。
一目見て、オシャレ好きであればビビッとくるものがありませんか?
タンブールは太鼓という意味があり、ドラム型ケースが何よりの特徴となります。これは、16世紀に南ドイツで作られていた旅行用時計から着想を得たデザインです。
誕生当初は「なんだかよくわからない時計が出た」と言った評価でした。タンブールをサイドから見ていただくとおわかりいただけるでしょうが、かなり厚みのあるケースにラグが取り払われ、エンドピースのみで時計とベルトを支えている、といった、斬新なフォルムなのです。
出展:https://www.instagram.com/louisvuitton/
しかしながらこのフォルム、実はとっても完成されているのです。
ブルガリブルガリもそうですが、ラウンドのコロンとしたスタイルが唯一無二の存在感を示すとともに(いわゆる異彩を放つ)、野暮ったくなりがちな厚みのあるケースサイドにブランドロゴ「LOUIS VUITTON」の刻印を文字盤の12個のインデックスに合わせてエングレービングしており、ファッションで言うところのメリハリが効いたスタイルを確立しました。
文字盤や裏蓋などの随所にモノグラムをあしらったり、LVのロゴをさりげなく入れたりとブランドアイデンティティを盛り込んだことも、ルイヴィトンファンを取り込むこととなります。
本稿でこれまでご紹介してきた時計にも言えることですが、ハイブランドの個性はただ「奇抜」なだけではない、独特のオシャレ感があります。
オシャレに傾倒しすぎて前衛的すぎる製品をラインナップしているブランドは少なくありません。
しかしながらルイヴィトンは、長年培ってきた皮革製造のノウハウ、そしてファッションブランドのリーディングカンパニーとしての審美眼を存分に活かし、最高にオシャレで調和のとれた、にもかかわらず独創的なデザインウォッチを生み出すことができました。
出展:https://www.instagram.com/louisvuitton/
ちなみにタンブールをオシャレ男子にお勧めする理由として、「ルイヴィトンなのに比較的安い」というものがあります。
ルイヴィトンはバッグや財布などともなると数十万円クラスのものも少なくありません。タンブールは機能や素材・状態にもよりますが、20万円台~購入できる相場の個体も存在します。
高級時計としてはエントリークラスに当たりますね。
にもかかわらず、ルイヴィトンのオシャレとステータスが楽しめる。そんなコスパ最強の選択であることを注記しておきます。
ルイヴィトン タンブール 人気モデル
タンブールクロノ エルプリメロ Q1141
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
重量:107g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:1,317,750円
タンブールの定番がこちら!
同グループのゼニスが手掛ける、「エルプリメロ」をベースに製造されたクロノグラフムーブメントを搭載しています。
ブラウンベースの文字盤にブラックインダイアル、そしてイエローの針が差し色となっており、非常にスタイリッシュな一本に仕上がりました。
裏蓋がスケルトン仕様となっており、ムーブメント鑑賞できるという、ルイヴィトンの時計製造力を示唆するようなモデルとなります。
なお、メタルブレスレットのタイプもお勧め。
スポーティーな印象が強くなりますので、スーツスタイルのみならずカジュアルファッションにもマッチしてくれるでしょう。
タンブール エヴォリューション インブラック スピン・タイムGMT Q1AG00
素材:ステンレススティール(DLCコーティング)
ケースサイズ:直径45mm
重量:139g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:2,311,200円
DLCコーティングによってオールブラックの精悍さを獲得したタンブールです。
DLCとはダイヤモンド・ライク・カーボンの略で、セイコーやカルティエなどもよく採用している手法です。
金属にダイヤモンドのように硬いコーティングを施したもので、実用面での高さはもちろんのこと、通常のステンレス素材にはないブラックの色調を実現しました。
さらにこちらはルイヴィトンが時計製造のために設立したラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトンによる複雑機構搭載モデル。「スピン・タイムGMT」と呼ばれる、キューブ内表示のGMT機構です。ちなみに赤い三角マークは、午前は外側、午後は内側を指す仕様となっており、昼夜判別が可能となります。
タンブール スリム モノグラム・マカサーGM QA005Z
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm
重量:59g
駆動方式:クォーツ
防水性:100m
参考定価:379,080円
モノグラム・マカサーはルイヴィトンの人気ラインです。
そのモチーフを文字盤とベルトにあしらうことで、ルイヴィトンファンにもオシャレ好きにもたまらない仕様となりました。
ブラウンカラーともよくマッチしていますね。
クォーツのため価格が安いことも嬉しいポイントです。
タンブール イン ブラック オートマティック クロノグラフ Q114K0
素材:ステンレススティール(PVDコーティング)
ケースサイズ:直径44mm
重量:167g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:1,825,200円
ブレスレットをバイカラーにしたタンブールです。
かなり思い切ったデザインとなりますね。
ブレスレットのセンターをPVDコーティングすることで、メリハリのあるデザインとなりました。
爽やかなブルー文字盤ともイイ感じにマッチしています。
オシャレなメンズ腕時計⑦オメガ コンステレーション
オメガはロレックスに並ぶ超人気ブランド。確かな時計製造技術と華やかなストーリーを武器に、数多くの名作をラインナップしてきました。
NASAの公式装備品として月へと携行されたスピードマスターが、アポロ11号の50周年にあたる今年、盛んにプロモーションされていること。オリンピックのオフィシャルタイムキーパーとして東京五輪2020でも活躍することなどから、最近ますますの注目を浴びていますね。
オメガは派生モデルが多く、オシャレ男子の心をわしづかみするモデルも少なくありません。
そんな中でも「オーソドックスなのにオシャレ」「エレガンス寄りなのに独創的」。こういった時計がオメガには存在します。
それが、コンステレーションです。
コンステレーションの初出は1952年。constellationは英語で星座を意味します。
そのためロゴやインデックスなど、随所に星モチーフがあしらわれていることが特徴。神秘的な印象も強いですね。
しかしながらこの星座の意味は、デザインアクセントだけに留まりません。コンステレーションの歴史そのものを表すコンセプトなのです。
どういうことかと言うと、1952年、オメガ史上初の自動巻き腕時計として誕生したのですが、全製品が公認クロノメーター(時計の精度に関する規格のこと)取得機という画期的なもので話題になりました。当時、時計の精度に関するコンクールはヨーロッパ各地の「天文台」で行われており、古代から星座は時の象徴であったことから、オメガが「正しく時を刻む時計」としての誓いをコンステレーションで時計に落とし込んだ形です。
そのため、精度コンクールで最も高名なスイスのジュネーブ天文台が、裏蓋に刻まれていることもまたコンステレーションの特徴となります。
ちなみにコンステレーションはケースラインやブレスレットも非常にオシャレで特徴的。
コンステレーションは過去様々な意匠に変遷していきましたが(ちなみにジェラルド・ジェンタ氏が手掛けたCラインと呼ばれるものもあり。安倍晋三首相の愛機として有名です)、現在は1980年代に製造されていた個体の系譜を引きます。
ケースとブレスレットがシームレスになり、流麗なラインを描くことでクラス感を実現したボディ。ローマ数字がエングレービングされたベゼルに二本の爪は、ちょっと良い一張羅のスーツに合わせてほしいオシャレさです。
オメガ コンステレーション 人気モデル
コンステレーション コーアクシャル 123.10.35.20.02.001
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径35mm
重量:140g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:475,200円
コンステレーションはメンズラインですが、ドレスウォッチ寄りであるためか、小径ケースが多くなります。こちらも、同シリーズの基幹モデル的な立ち位置となりますが、35mmとかなり小さいですね。
スーツの袖口から目立ちすぎず、むしろさりげないオシャレを楽しむことができます。
ちなみに「コーアクシャル」とはオメガ独自機構で、ムーブメントのパーツ同士の摩耗を軽減し、長寿命化に成功した仕様です。これから新品オメガをご購入される方は、経年劣化がかなり減りますので、この「コーアクシャル」機構が搭載されたモデルをお選びになることをお勧めいたします。
なお、相場はだいたい37万円~38万円ほど。
決して安くはありませんが、オメガの時計の品質は世界トップクラス。前述のコーアクシャルなど一生ものとして使える品質が揃っていますので、優れたコストパフォーマンスを発揮しています。
コンステレーション クォーツ 123.10.35.60.01.001
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径35mm
重量:140g
駆動方式:クォーツ
防水性:100m
参考定価:302,400円
「オシャレで品質が良い時計が欲しいけど、予算に限りがある」
そんな方にはクォーツのコンステレーションをお勧めいたします。
機械式時計と違ってゼンマイを巻く必要がなく、メンテナンスも比較的カンタン。イニシャルコストも抑えられるのにオメガらしさは十二分に味わえるとあって、高コスパと言えるでしょう。
こちらのモデルの相場は20万円前後となっております。
オメガ コンステレーション 123.20.35.60.02.001
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径35mm
重量:148g
駆動方式:クォーツ
防水性:100m
参考定価:572,400円
逆に「ハイエンドモデルが欲しい!」そんな方はゴールドとのコンビモデルはいかがでしょうか。
ベゼルやコマの一部にゴールドをあしらうことによって、ラグジュアリーテイストを演出した逸品となります。
オシャレな中にもいくつか種類がありますが、このコンステレーションはクラス感やエレガンスを大切にしたオシャレさ。そのため、ピンクゴールドの柔和な輝きが、よりコンセプトにマッチしていますね。
「ハイエンド」とは言えお値段は44万円~と出せない価格ではないでしょう。さすが若手に優しいオメガですね!!
オシャレなメンズ腕時計⑧ロレックス デイトジャスト
腕時計の話をするうえで避けては通れないロレックス。言わずと知れた世界で一番知られていて、世界で一番売れている機械式時計メーカーです。
もはや説明不要かもしれませんが、創業は1905年。
ロレックスによる三大発明―堅牢で高い防水性を誇る「オイスターケース」、自動巻き機構「パーペチュアル」、カレンダーがパチッと切り替わる「デイトジャスト」―は、現代製造されている数ある腕時計の礎となりました。
デイトナやGMTマスターII、サブマリーナにエクスプローラーなど名作は数知れず。
どのモデルも本当に人気があり、品薄すぎて正規店ではほとんど買えない現象がここ数年続いています。相場も上昇ラインを描いており、定価超え相場が当たり前、というのが近年のロレックス相場でした。
ロレックスはなぜここまで人気があるのでしょうか。
ネームバリューとか、時計としての性能がすごいからとか、色々理由はありますが、「デザインが非常に優れているから」というのも小さくありません。
先ほどご紹介したモデルは全てロングセラーで、いずれも50年以上の歴史を持ちます。その長い歴史の中で性能にアップデートが加えられてきたのですが、なんと、デザインはほとんどがオリジナル(オリジナルでなくとも、早い段階に輩出されたリファレンス)を踏襲しているのです。
このエピソードからも、ロレックスが時計製造の「デザイン面」においても、早い段階からそのアイデンティティを確立していたことがわかりますね。
そんな「オシャレマスター」として歴史的に存在感を放ってきたロレックスの、最たるオシャレモデルは―?
どれもオシャレですが、「スーツスタイルで映えるクラス感」「手に入れやすさ」「今後何十年に渡って使えるステータス」を総合的に判断して、デイトジャストをお勧めさせていただきます。
先ほど「日付がパチッと切り替わる」機構としてデイトジャストをご紹介しましたが、1945年、この機構の誕生とともにシリーズ化し、今ではドレスウォッチの代名詞的存在として君臨する一大コレクションとなります。
ちなみにデイトジャストは今でこそ当たり前の機構ですが、ロレックスが先鞭をつけたことは言うまでもありません。
サイズ、素材、ダイヤルのバリエーションが豊富なのが最大の魅力で、ステンレススティールとホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドとのコンビモデル、オールゴールドのケース素材、文字盤の装飾、カラー、インデックスやベゼルの種類など、組み合わせるとその数は数百種にも及びます。
メンズ(現行は41mm、36mm)、レディースはもちろん、ボーイズサイズの展開もあり、ペアウォッチとしてや、個性を演出できるモデルとして世界的に愛されています。
デイトジャストの基本スタイルと言うと、フルーテッドベゼルにジュビリーブレスレットという、ドレッシーかつ煌びやかなものとなります。
コンビモデルだと、ベゼルやコマのセンターにゴールド素材があしらわれており、ラグジュアリーなオシャレ感を演出してくれます。
もちろんこのスタイル以外にも、スムースベゼルやオイスターブレスレットを使ったスポーティー寄りなモデルも存在します。
レディースの印象を持つ方もいらっしゃいますが、年々新作が発表されていることもデイトジャストの大きな特徴です。どんどんバリエーションが増えてきており、きっとオシャレ心を満足させてくれる逸品が見つかるでしょう。
なお、現在スポーツロレックスは軒並み価格を上げており、欲しいモデルがなかなか手に入らない現象を続けている、というのは前述の通りです。
一方デイトジャストは流通量が豊富で、新品・中古問わずご購入していただきやすくなっております。
供給が安定しているのでゴールドを使ったモデルであってもロレックスの中では比較的お安い価格で手に入れることができ、お得感の強いモデルでもあります。
今、ロレックスを買うには100万円は必要だ、と言われている中で、デイトジャストなら中古であれば30万円台から手に入れられるモデルもございます。
ロレックス デイトジャスト 人気モデル
ロレックス デイトジャスト 116234
素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ケースサイズ:直径36mm
重量:118g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:モデルによる
デイトジャストのバリエーションは本当に豊富なため、一概に人気モデルを言うことはできないのですが、フルーテッドベゼル×ジュビリーブレスレットのスタンダード・スタイルはやはり根強い人気があります。
さらにこちらはステンレススティールと上品なホワイトゴールドを使用した逸品。
文字盤デザインにも種類があり、インデックスにダイヤモンドをあしらったモデル(116234G)も人気です。
36mmとクラシックなサイズ感も魅力。ロレックスは現在はスイスブランドですが、イギリス生まれのためか、イギリス紳士を思わせるトラディショナルなスタイルを楽しむことができるでしょう。
デイトジャスト41 126300
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
重量:137g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:モデルによる
2017年に発売されたデイトジャスト41の中でも、他のデイトジャストとは異なるスムースベゼル×オイスターフレックスが、まるでスポーツロレックスのようなモデルです。
文字盤カラーにバリエーションがありますがいずれも派手さはなく、シンプルにまとめ上げられました。
ジュビリーブレスレットタイプもラインナップされていますが、オイスターブレスの方がスポーツロレックスに近いためか人気があります。
ステンレススティールで使いやすく、ゴールドのギラギラした感じはまだ早いかな?という男性にお勧めです。
デイトジャスト 116231
素材:ステンレススティール×ピンクゴールド
ケースサイズ:直径36mm
重量:130g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:モデルによる
ステンレススティール×ピンクゴールドのコンビモデルです。
こちらもいかにもデイトジャストといったデザインで、大変人気の高い逸品です。
ピンクゴールドを使っているため定価自体は高くなりますが、中古であれば80万円台~ご購入いただけます。
弾数が豊富ですので、状態の良い中古品を見つけやすいのもデイトジャストの魅力の一つです。
デイトジャスト ターノグラフ 116264
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径36mm
重量:125g
駆動方式:自動巻き
防水性:100m
参考定価:モデルによる
デイトジャストでありながら、パイロットウオッチの様相を呈するこちら。回転ベゼルを搭載した「ターノグラフ」と呼ばれるモデルです。
デイトジャストに時間計測ができる回転ベゼルを搭載させたことが特徴で、モデル名の意味は「TURN-O-GRAPH」ゼロへ戻る、という意味となります。時間計測が可能な回転ベゼル機能に由来している、と言われています。
回転ベゼルにはフルーテッドと似た切れ込みが入っていますが、どのデイトジャストともスポーツロレックスとも異なるデザインで、本当にオシャレ度が高いと思います。
ロレックスのアイデンティティは持っているのに、一風変わっていると言うか・・・ロレックスはオリジナルを踏襲している関係でどうしても他人との「ロレックスかぶり」がしやすくなってしまいます。オシャレさんにとっては避けたい事態ですね。
そこへきてターノグラフであればなかなかない仕様ですので(ロレックスのドレスラインとしては唯一の回転ベゼル搭載機)、ロレックスかぶりの心配はグッと少なくなります。
ターノグラフの相場は、コンディションや素材にもよりますが、70万円前後~。こちらもジュビリーブレスレットより、オイスタータイプの方が人気が高くなります。
なお、ターノグラフは近年ジワジワと人気を上げていっており、加えて製造期間が10年間のみと短いため、今後デイトナやGMTマスターIIに続く相場高騰を記録するかも・・・と噂されています。
正確な予測はできませんが、ほんの2~3年前に比べてかなり相場を上げていることは事実。資産価値として、注目度ナンバーワンのロレックスとなっております。
オシャレなメンズ腕時計⑨セイコー クレドール
出典:https://www.credor.com/
日本が誇る、国内No.1時計メーカー「セイコー」。その名の通り精巧かつ繊細な時計作りで、スイスという時計の総本山からも一目置かれる存在へと上り詰めました。
ただ、一般的には「堅実」「真面目」「シンプル」といったイメージが定着しているかもしれません。それがセイコーの持ち味でもありますが、オシャレメンズには物足りなく思うことも。
しかしながら、セイコーにはプレミアムブランドが存在します。
まず一つが実用時計の最高峰として、世代を問わず支持されている「グランドセイコー」。もう一つがラグジュアリースポーツウォッチとして開発された官能的で個性的な「ガランテ」。そして、究極のドレスウォッチがクレドールとなります。
この3ブランドはセイコーの中でも一線を画しており、従来のセイコーへのイメージを大きく覆すこととなりました。
さらに言うと、完成されたデザインでも、やはり他とはちょっとわけが違います。
内部機構のみならず外装に大きくコストをかけており、高級機にふさわしい風格や審美性を獲得しています。
出典:https://www.credor.com/
そのため、オシャレさに関しても申し分のないセンスを発揮しているのですが、「ビジネスシーンで使えて、しかもスーツの着こなしをワンランク上のものにしてくれる」というオシャレさは、クレドールが最も適したブランドと言えるでしょう。
クレドールはフランス語で「黄金の頂き」という意味を持つコレクションです。その名に相応しく、金、プラチナといった厳選された素材を使用して時計が製造されています(現在はステンレススティール製もあり)。
また、大半のモデルが薄型のドレスウォッチとなっており、「日本の美意識を凝縮させる」というデザインコンセプトが掲げられています。
確かに日本人が古来より美の象徴としてきた月や桜などのモチーフをデザインに使用しており、それでいて古臭さは全くなく、モダンテイストをも大切にされています。
出典:https://www.credor.com/
なお、クレドールには「クレストマーク」と呼ばれるロゴが自動巻きのローターや文字盤などにあしらわれています。
このクレストマークは「クレドール」の語源である「黄金の頂き」を漢字の「山」の字に置き換えて表現したものであり、星と融合する3つの山頂がデザインコンセプトとなっています。
ロゴは上部は細く、下部は太くしたデザイン。3つの頂はそれぞれ「感性」「技術」「技能」を表します。
この美しいロゴを堪能できることもクレドールの魅力だといえるでしょう。
セイコー クレドール 人気モデル
クレドール シグノ GBBD987
素材:プラチナ
ケースサイズ:直径33.5mm
重量:44g
駆動方式:手巻き
防水性:日常生活用防水
セイコーが誇るハイエンドライン・クレドールの中でも、とりわけ強い存在感を放つGBBD987。
超極薄キャリバー6899が搭載されたシリーズで、文字盤及びケースバックがオールスケルトンとなっています。
GBBD987は裏両面からその精巧な動きを鑑賞できるだけでなく、日本伝統の彫金技術を活かし、精巧な装飾が施されております。時計の域を超えたまるで工芸品のような風格は国内外で絶大な評価を獲得しました。
ちなみに「シグノ」は筆記具メーカーのイメージが強いですが、スペイン語で「記号」を意味する言葉です。
ケースは直径33.5mmとやや小さめ。プラチナを使用しており特別なシーンでも存在感を発揮してくれることでしょう。
素材がプラチナであるため超高価格と思われがちですが、価格はそこまで高騰していません。
プラチナ素材のハイスペックモデルであるにも関わらず中古品であれば60万円台で買えることもあります。
クレドール ノード GCBT995
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
重量:159g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:441,000円
天文学用語で「地球上から見た月の軌道と太陽の軌道の交点」の意味“NODE”は日本の繊細な美しさをモダンに表現したドレスウォッチです。
日本人の心の豊かさの象徴である「月」をモチーフに、 相反する両極の要素が織り成す緊張感をデザインの随所に採り入れ、切れのよい造形美を作り上げています。
こちらのモデルは使いやすいステンレススティール製。そのためお値段もお安めですので、初めての高級時計としてもお勧めです。
なお、ノードには派生モデルがいくつかあり、ゴールドを使用したハイエンドも存在します。
オシャレなメンズ腕時計⑩ロンジン マスターコレクション
ロンジンという時計メーカーをご存知でしょうか。翼のロゴが印象的な同社は、1832年にスイスのサンティミエで創業を始めた、伝統的な時計メーカーです。
「正統派腕時計」を製造し続けており、ほとんどのシリーズでラウンドフォルムを採用。下手に奇をてらわない、いつの時代も通用する魅力を備えています。
現在はオメガ、ブレゲ、ブランパン、ジャケドロー、ハミルトンなどを傘下に加えるスウォッチグループの一員となります。
ブレゲやブランパンほどハイエンドではありませんが、オメガと並ぶ高品質製品を比較的リーズナブルに売り出す、といった立ち位置です。
出展:https://www.instagram.com/longines/
しかしながらこの「リーズナブル」とは裏腹に正統派とされる所以は、ロンジンの丁寧な仕事にあります。
緻密なギョーシェ彫や上品でエレガント漂う薄型ケースなど、腕時計の伝統的技法をよく活かした製品をラインナップしており、時計愛好家からも一目置かれる存在に。
デザイン面にもこの特性が活かされています。
ロンジンのシリーズはどれも基本的にはビジネスユースを前提としたもので、奇抜なオシャレさとは無縁です。
でも、高機能を活かした文字盤デザインや正統派のケースフォルム・ブレスレットには、奇をてらわない確かなオシャレがあります。
出展:https://www.instagram.com/longines/
そんなロンジン、ヴィンテージなダイバーズライン「レジェンド ダイバー」やスポーツウォッチの「コンクエスト」なども高い人気を誇りますが、スーツの着こなしの幅を広げるには、ぜひマスターコレクションをお選びいただきたいな、と思います。
マスターコレクションはロンジンきっての機能美が活かされたシリーズで、王道のラウンドケースに丁寧なギョーシェ彫、青く焼かれたブルースティール針など、シンプルながらロンジンの良さをあますことなく注がれていることが特徴です。
中でもクロノグラフやムーンフェイズといった多機能を持ったマスターモデルは大変人気。たくさんの情報量が文字盤に並んでいるにもかかわらずむしろそれは端正で、ロンジンの高い設計力とセンスを感じさせます。
わかりやすく派手なオシャレさはないかもしれません。
しかしながら正統派ならではのクラス感や高級感は、見る人が見てこそ「オシャレ」だと認知できる代物でしょう。
ロンジン マスターコレクション 人気モデル
マスターコレクション ムーンフェイズ L2.673.4.78.3
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
重量:94g
駆動方式:自動巻き
防水性:3気圧
参考定価:441,480円
機能美を極めたマスターコレクションの中でも、2時位置に月と曜日、文字盤外周にポインターデイトを備えたトリプルカレンダー、そして6時位置にはムーンフェイズなど・・・たくさんの機能を極めたロンジンの、数あるモデルの中でもトップクラスの人気を誇ります。
多機能モデルでありながらも上品に纏まったフェイスと、渋いブラウンレザーの相性は抜群。20代が着けても50代が着けてもオシャレ度はナンバーワンでしょう。
これだけ多機能であるにもかかわらず、新品並行相場は26万円~と、優れたコスパも嬉しいですね。
ちなみにメタルブレスレットタイプも人気があります。
相場は革ベルトよりも若干高く28万円前後~。しかしながら交換の手間はグッと少なくなるため、高いコストパフォーマンスであることは間違いありません。
マスターコレクション L2.793.4.78.6
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44mm
重量:145g
駆動方式:自動巻き
防水性:3気圧
参考定価:294,840円
シンプルな3針+デイト窓のマスターコレクションです。
丸みのあるアラビアインデックスによって、そのクラシカルな印象が引き立ちますね。
なお、シンプルな方がギョーシェ彫や青針が目立ちやすい、として、こちらの方が好みという方も少なくありません。
新品並行相場は18万円台~。
マスターコレクション クロノグラフ L2.629.4.78.3
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
重量:85g
駆動方式:自動巻き
防水性:3気圧
参考定価:343,440円
マスターコレクションの、二つ目クロノグラフモデルです。
タキメーターは文字盤外周に備えられたことでスッキリとシンプルに収まりました。
1950年代~60年代の、ロンジンの一つの黄金時代を象徴するようなヴィンテージテイストが魅力です。
新品並行相場は20万円台~。
オシャレなメンズ腕時計⑩エルメス
出典:https://japan.hermes.com
「バーキン」「ケリー」などの超高級バッグで有名なエルメス。1837年、パリにて創業した馬具製造工房がブランドの始まりですが、その後販路をどんどん拡大し、世界的に有名な皮革ブランドとして名を馳せていきました。
多角経営でも卓越した手腕を発揮し、1920年には腕時計製造に着手。ジャガールクルトといったスイスの一流時計メーカーとコラボレーションすることによって、至高のデザイン時計を世界に発表していきます。なお、デザインのみならず本格的に腕時計事業に取り組んだのは1978年のことで、同年にスイスのビエンヌにル・モントル・エルメスを設立し以後、エルメスのウリである「デザイン性や革素材の質」を駆使した腕時計作りは世界的に評価され、多くの人気作を発表し話題を生みました。
エルメスの製品はいずれもオシャレなため、コレ!ということを決めかねてしまいます。そこで、メンズモデルの代表作「クリッパー」「アルソー」をそれぞれご紹介いたします。
クリッパー
1981年に誕生した「クリッパー」はエルメスのフラッグシップモデルとして多くの女性に愛されてきたモデルです。クリッパーは19世紀の大型帆船を意味しており、船窓をイメージしたデザインを特徴とします。
レディースモデルの存在が目立つクリッパーですが、派手すぎず落ち着いたデザイン性のメンズモデルも実は人気。エルメスらしい高級感があり素敵です。人と被らない時計として身に着けるのも面白いのではないでしょうか。
なお、長らくエルメスウォッチの顔を張ってきたクリッパーですが、2018年に生産終了となりました。
そのためお買い求めいただく場合は中古となります。レディースほど流通量が多いわけではないので、気になる方は見つけた時が買い時です!!
エルメス クリッパー CP2.810.220/4964
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm
重量:133g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
参考定価:534,600円
こちらのメンズクリッパーはケース径39mmのTGMサイズで、3針+カレンダータイプのシンプルなダイアルデザインです。
ちなみにTGMとは、メンズサイズ(TGM・GM・MM・PM・PPM)の中で、一等大きいサイズ、ということ。
大きめのアラビアインデックスがアジュラージュ(同心円状の溝)の上に配されています。舷窓をイメージした6つのビスのアクセントが印象的です。
エルメス クリッパークロノ メカニックダイバーズ CP2.910.330/3815
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44mm
重量:249g
駆動方式:自動巻き
防水性:200m
参考定価:864,000円
クリッパーの中でもひときわ強い存在感を放つダイバーズ・クロノグラフがコチラ。ブラックフェイスが全体の印象を引き締め、白いアラビアインデックスの組み合わせがクールな印象を与えます。インサイドベゼルにタキメーターインデックス、3時位置にカレンダー、逆回転防止ベゼルを備えています。
アルソー
アルソーはエルメス初の腕時計として1979年に発売された歴史的コレクションです。アルソーとはフランス語で「あぶみ」を意味し、あぶみとは乗馬の際に足を乗せる部分のことを指します。
アルソーの特徴はラウンドケースに斜体のアラビアインデックスを配した美しい時計であること。このアラビアインデックスは円を描くようにフォントが反転していくことを特徴とし、独特の美しさを持ち合わせます。ただ、6時位置の「6」の文字は反転させると「9」になってしまうため、反転させずにそのまま正位となっている仕様がユニークです。
アルソーはどのモデルも視認性が高く、誰が身に着けてもエレガントさを放ってくれます。ちなみに、ラグの形状はあぶみをイメージして作られており、ただのラウンドケースには決してならないのが魅力です。
エルメス アルソー AR5.710
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径38mm
重量:47g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
こちらはホワイトフェイスにブルースティールがよく映えたクリーンでフレッシュな仕上がりのモデル。斜体のアラビアインデックスとリーフ針がエレガントで上品な雰囲気を放つ、エルメスらしい逸品です。
クォーツムーブメントが採用されているため、機械式時計を扱うのは不安という方にもピッタリです。
エルメス アルソー クロノグラフ AR4.910.230/MNO
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
重量:101g
駆動方式:自動巻き
防水性:日常生活用防水
アルソーが持つ美しさはそのままに横目のクロノグラフを配したスタイリッシュなモデルがコチラ。漆黒の文字盤に浮かぶ斜体のアラビアインデックスや、4~5時の間に付けられたデイトカレンダーはアルソーならではの魅力が満載です。
オシャレなクロノグラフウォッチをお探しの方にピッタリのモデルではないでしょうか。
まとめ
東京 銀座に店を構える時計専門店GINZA RASINきってのオシャレで、売れてて、時計としての性能・ステータスが申し分ないメンズブランド11選をご紹介いたしました。
ひとくちに「オシャレ」と言っても、好みやご自身のスタイルによってテイストは大きく変わるもの。とは言えビジネスシーンでは、王道を大きく崩すことはできません。しかしながら腕時計であればある程度オシャレは許されるもの。人と違ったオシャレな腕時計を着けて、着こなしの幅を広げてみてはいかがでしょうか。
文:鶴岡
この記事を監修してくれた時計博士
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年