オーデマ・ピゲやパテック・フィリップと共に、「世界三大高級時計ブランド」のひとつに数えられているヴァシュロン・コンスタンタン。「バセロン・コンスタンチン」とも表されるヴァシュロンの歴史は古く、「世界で最も歴史ある時計ブランド」として世界中に名をはせています。
以下では、時計マニアであれば知らない人はいないとまでいわれるヴァシュロン・コンスタンタンの歴史や魅力についてご紹介します。
目次
世界最古の時計ブランド「ヴァシュロン・コンスタンタン」
1755年9月17日、時計産業が発展していたスイスのジュネーブにて、小さな時計工房が創業されました。創業者は、ジャン=マルク・ヴァシュロン。これが、後に「世界三大高級時計ブランド」のひとつに数えられるヴァシュロン・コンスタンタンの始まりです。弱冠24歳の時計職人であったヴァシュロンは、この年に美しいアラベスク装飾が施されたムーブメントの懐中時計を制作していたといわれています。ちなみに1755年は、日本でいうと江戸時代に当たります。日本では腕時計はおろか時計すら普及していない時代に、スイスでは美しいムーブメントが搭載された懐中時計が次々と作られていたのです。
「複雑」×「美しさ」がヴァシュロン・コンスタンタンの魅力
ヴァシュロン・コンスタンタンの時計は、創業当初から複雑な機構を持つ時計が多く作られてきました。ヴァシュロンは複雑な機構の時計を得意とし、多くの「複雑時計」を次々に発表していったのです。また、上述の通りムーブメントにアラベスク装飾が施されたりするのはもちろん、ガラス質の粉末を塗って防水性を高めたり、ケース表面や文字盤に光沢を持たせたり、あでやかで美しい色に仕上がるようエナメル装飾が施されるなど、まるで芸術品のような「宝飾時計」も次々に作られました。当時、美しい装飾が施されたぜいたくな時計や複雑な機構を持つ機械式時計はほとんどなかったため、スイスを中心にヨーロッパ中の貴族や王族にもヴァシュロンの作る時計は愛用されたのだそうです。
あらゆる時代をくぐり抜けてきたマルタ十字のシンボル
ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルマークといえば、「マルタ十字」のロゴです。4つのV字型をした紋章が底部で結合し、8つの突き出た角を持つ形が特徴のマルタ十字は、キリスト教の騎士修道会である「マルタ騎士団（聖ヨハネ騎士団）」が掲げていたマークとされています。
商品に用いた部品の形に似ていたことから、マルタ十字の形を「ロゴ」として採用したのだそう。ヴァシュロン・ブランドを象徴するシンボルマークとして、時計の文字盤はもちろんラグやリューズなどにも用いられています。
人気のスポーツモデル「オーヴァーシーズ」
150ｍの防水機能に流線型のケースが特徴的な「オーヴァーシーズ」は、ヴァシュロン・コンスタンタンの中でも人気のスポーツモデルです。ベゼルはスクリューでしっかりと固定されており、サファイアクリスタルで傷にも強いオーヴァーシーズは、確かな性能を誇るスポーツウォッチです。そのため、アクティブでスピーディーなライフスタイルを送る現代人に最適な腕時計といえるでしょう。しなやかな装着感でしっかりと手になじむのがオーヴァーシーズモデルの魅力です。
オーヴァーシーズのモデルにはいくつかの種類があり、中でも比較的お求めやすいのはステンレススティールモデル。他にもイエローゴールドやピンクゴールドを用いたデザインなど、ドレスウォッチのような品格を漂わせるモデルがそろえられています。いずれのモデルも、ブレスレットにはヴァシュロンを象徴する「マルタ十字」がデザインされており、ヴァシュロン・コンスタンタンの意匠を感じることができます。
正統派のクラシックデザイン「パトリモニー」
ヴァシュロン・コンスタンタンを代表するモデルといえば、「パトリモニー」です。クラシックな雰囲気を醸し出すパトリモニーは、正統派向けのデザイン。「完璧な円と無駄のない美しさ、調和の取れたプロポーション」を体現しているパトリモニーは、1950年代のヴァシュロンモデルに着想を得て作られた伝統的なモデルとなっています。クラシックでありながら、スタイリッシュなエレガントさもアレンジされているパトリモニーは、約3世紀にも及ぶ時計作りの技術や知識を集結させた「集大成」ともいえるコレクションといえるでしょう。施された装飾も美しく、腕時計の枠を超えて「芸術品」と呼ぶにふさわしいモデルとなっています。
まとめ
2世紀半以上、約3世紀もの長い歴史を持つヴァシュロン・コンスタンタン。複雑機能と美しさが融合するヴァシュロン・コンスタンタンには、あらゆる時代をくぐり抜け、長い歴史を経てきたこのブランドにしか出せない崇高な雰囲気があります。
「一生もの」にできる本物の時計を選ぶなら、高貴な雰囲気を醸し出すヴァシュロン・コンスタンタンを選んでみてはいかがでしょうか。
タグ：ブランド紹介
