独創的なデザインに全く特性の異なる素材を融合させ、現代的なセンスを実現した高級腕時計ブランド「ウブロ」。
近年では芸能人やスポーツ選手など、各界の一流著名人の間で人気が出たこともあり、「成功者の時計」とも称されます。
イタリア人が作ったブランドらしく、斬新でちょい派手のオシャレさが全面に出ていますが、実は時計愛好家からも支持の厚いブランド。
完成された実用時計として、時計の達人から選ばれ続けてきました。
ウブロ人気を名前の通り「爆発的」に広めたビッグバン。
スーツスタイルにも映えるクラシックフュージョン。
さらにはメカニカルなアエロフュージョンなど、バリエーションの多さもウブロならでは。どれがいいか迷ってしまいますね。
そこでこの記事では、東京銀座にある時計専門店GINZA RASINの2019年~2020年までの最新売上ランキングを基に、時計の達人も納得のおすすめウブロ15本を厳選しました!
そもそもウブロってどんなブランド?
ロレックスやオメガ、タグホイヤーなど、老舗のスイス時計メーカーは知っている。所有したことがある。
でも、ウブロって時計業界の中では新参だし、どうなの?そんな風に思う方もいらっしゃるかもしれません。
そこでおすすめモデルのご紹介の前に、ウブロがどのようなブランドなのか、なぜ時計の達人から選ばれるのかを解説いたします。
ウブロの沿革
ウブロ(HUBLOT)は、1979年にスイスのニヨンでイタリア人のカルロ・クロッコが創業しました。
ブランド名である『ウブロ』とは、フランス語で船側面の採光用小窓である「舷窓(ゲンソウ)」を意味します。
創業翌年の1980年にはバーゼルデビューを果たし、ゴールドケースとラバーベルトとを組み合わせた当時としては非常に斬新であったデザインで、スイスの時計業界に大きなインパクトを与えます。と同時に、異端扱いされることも少なくありませんでした。
なぜなら当時は「高級時計」と言えばメタルブレスレットか革ベルトが主流だったため。
その後、アルマーニやベネトンといった流行の発信地・イタリアのファッション業界を中心に支持を広げていくも、限られたコレクションとクォーツ式のみの採用が影響し、次第に経営は困難な状況に直面しました。
そんな中、2004年に新しくジャン・クロード・ビバー氏がCEOに就任。翌年の2005年にビバー氏は、ウブロのコンセプトとして「融合(フュージョン)」を掲げ、異なる素材を組み合わせた「ビッグバン」シリーズを発表しました。
ウブロはこのビッグバンシリーズを皮切りに大きく知名度を上げていくこととなりました。
ビッグバンから見るウブロ人気
「融合(フュージョン)」というコンセプトを体現したビッグバン。
セラミックやチタン、カーボンファイバーなど時計では考えられなかった新素材や、ウブロの象徴でもあるラバーベルト、そしてウブロが独自開発した素材を積極的に採用し、多数のバリエーションをラインナップしています。
このビッグバンが発売された当初は奇しくも世界的な時計ブームが始まった頃。
ブームが追い風となったこともあり、一躍ウブロは「先進性」と「独創性」の象徴のような存在となりました。
ビバーCEOは就任当初、4年間で売上を3倍にするという目標を掲げていたのですが、このビッグバンシリーズは予想以上に大ヒットし、ウブロの業績は飛躍的な伸びを見せます。
そしてわずか4年間で売上を10倍にまで伸ばすという偉業を成し遂げました。
現在は時計愛好家はもちろん、国内外を問わずセレブリティやスポーツ選手、芸能人、ミュージシャン等、多くの有名人も愛用しているほどのヒットぶり。
近年ではビッグバンをスケルトン化しメカニカルな印象を打ち出した「アエロバン」、ボリューミーで躍動感溢れるフォルムが特徴の「キングパワー」など豊富なラインナップが存在します。
ウブロが時計の達人から選ばれる理由
冒頭で述べたように、ウブロはオシャレ好きだけでなく、時計の達人からも選ばれるブランドです。
もちろん他社とは一線を画すデザインも大きなところでしょう。
前例に捕らわれないアイディアを細部にまで発揮し、どのブランドにもない派手さや華やかさは非常に魅力的。
ウブロの時計はボリュームの少ないものであっても、スーツの袖元から覗いていればすぐにウブロだと認識できます。
また、エナメルを採用した文字盤やインデックス・針の造形美は、雲上ブランドのそれとなんら遜色のない出来栄えであることも特筆しなくてはなりません。
加えて革新的な技術と常に進化を追い求める姿勢は、どの老舗時計メーカーにも劣らないでしょう。
ケースに新素材や独自素材を使っていることは、デザインにアクセントを加えるとともに、日常やアウトドアでガンガン使える耐久性や耐傷性をも獲得しているということ。
例えばマジックゴールドは、合金素材に独自工夫をし、傷つきづらい金素材を実現しました。
また、表面はレザー、裏面はラバー素材としたグミアリゲーターは、汗ジミに弱い革ベルトの弱点を見事に克服するなど、奇抜さというよりも「実用」の観点から見て、非常に優れたブランドがウブロなのです。
さらに、近年ではウブロ自社製ムーブメント「ウニコ」の開発にも目を見張るものがあります。
時計の達人の中にはマニュファクチュールでなくては!という方もいらっしゃいますよね。
2010年から始まったこのマニュファクチュールによって、ウブロは購入層をいっそう広めることとなりました。
価格帯は数あるブランドの中でも比較的高めとはなります。
しかしながらこの時計に対する「本気の姿勢」が評価され、日本での流通量もかなり増えてきました。
なお、「価格が高い」とは申しますが、ウブロのもう一つの魅力として「リセールバリューが高い」というものがあります。つまり、再販する際、購入価格を鑑みれば決して損をするような金額ではない買取価格が提示される傾向にあります。事実、ウブロは新品と中古の価格差があまり大きくない稀有なブランドですが、それは価値が落ちづらいことの証明に他なりません。
時計の売買に長けた、愛好家たちがウブロに手を出す気持ちがよくわかりますね。
こういう理由で、ウブロはオシャレ好きからも時計の達人からも愛され続けているブランドなのです。
時計の達人が選ぶウブロのおすすめ腕時計15選
それでは、時計の達人も納得のウブロおすすめ時計を15選ご紹介いたします!
東京銀座にある時計専門店GINZA RASINの、2019年~2020年までの最新売上データを基に選びました。
ビッグバン ウニコ チタン×セラミック 411.NM.1170.RX



【材質】チタン×セラミック
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ15mm、重さ136g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自社製自動巻きムーブメントCal.HUB1242(ウニコ)、パワーリザーブ約72時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
当店一番人気であり、ウブロのコンセプト全てが詰まっているといっても過言ではないビッグバンがこちら!
なお、ランキングに基づいたお勧めウブロは昨年の同時期にも執筆しておりますが、その際もこのRef.411.NM.1170.RX ビッグバン ウニコがナンバーワンでした。不動の人気と言っていいでしょう。
幅45mm、厚さ15mmと大変ダイナミックでありながら、重量はわずか136gほど。この秘訣はチタンとブラックセラミックをケース素材として採用していることにあります。
どうしても大きめサイズの時計は重さが気にかかるところですが、見た目とは裏腹に軽やかに仕上がっており、腕が疲れません。
また、耐久性が高く、傷に強いことも嬉しいポイントですね。
なお、このビッグバンケースは非常に複雑精緻な造りになっています。
60以上ものパーツから構成され、その全てに丁寧な仕上げをしており、立体感を醸し出します。
新素材でできた腕時計って安っぽいといった印象を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、ウブロはこういったこだわりゆえ、高級機らしい上品さをも持ち合わせます。
さらにムーブメントには自社製ムーブメントの「ウニコ」が搭載されており、文字盤も裏蓋もスケルトンになっていることから、どちら側からも同機械を鑑賞することが可能です。
時計のムーブメントが好き!という時計の達人が納得できることはもちろん、メカニカルな風貌がどこか近未来的。かなりかっこいい様相を呈しています。
このビッグバンだけに限ったことではありませんが、ワンクリックでストラップ交換が可能なクイックチェンジシステムなど、実用性も抜群ですね。
価格帯をご紹介いたします。411.NM.1170.RXが新品定価2,321,000円、並行輸入店での新品価格は150万円台から。
ビッグバン ウニコ チタニウム 411.NX.1170.RX



【材質】チタン
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ15mm、重さ136g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自社製自動巻きムーブメントCal.HUB1242(ウニコ)、パワーリザーブ約72時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
ビッグバン ウニコの、もう一つの名作をご紹介しておきます。それが、こちらのRef.411.NX.1170.RXです。
「ナンバーワン」としてご紹介したRef.411.NM.1170.RXはベゼルがセラミック製であることに対し、こちらは精悍なチタン製。
近年、時計業界ではベゼルにセラミックを採用する傾向がありますが、やはり昔ながらのメタル素材は、より男らしさが増すものですね。
文字盤をスケルトナイズしたメカニックな意匠と相まって、より「いかにもカッコいい男の時計」といったデザイン性を獲得しました。
メタルとは言え同様にチタン製ですので、重量はわずか135gと軽量です。
同じくウブロ渾身の自社製ムーブメントHUB1242を搭載、10気圧防水といったハイスペックと合わさって、ビジネスはもちろんプライベートでもアクティブに使えるスポーツウォッチとなっております。
ちなみにチタンは金属アレルギーを誘発しづらい素材ですので、肌が弱い方でも気軽に身に付けられますね。
新品定価は2,200,000円、新品並行相場は147万円程度~と、セラミックベゼルのモデルよりも若干お安くご案内が可能です。
なお、ビッグバン ウニコは、ケースやベゼルにダイヤモンドをセッティングしたハイエンドラインも人気があります。
ビッグバン 411.NX.1170.RX.1104 /411.NX.1170.RX.1704
こちらのダイヤモンド付きは180万円前後~となります。
ダイナミックなビッグバンにブリリアントカットダイヤモンドが二重巻きとなったゴージャスさで、特別な日の一本として末永くご愛用していけることでしょう。
ビッグバン スティール×セラミック 301.SB.131.RX



【材質】ステンレススティール×セラミック
【ケースサイズ】幅44mm、厚さ15mm、重さ138g
【文字盤】黒
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB4100、パワーリザーブ約42時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、クロノグラフ
現在ビッグバンには多彩なバリエーションがラインナップされておりますが、ロングセラーとして長らく当シリーズの人気を下支えしてきたのがこちらのモデルです。「ビッグバン」と聞くと、この顔を思い出す方もいらっしゃるかもしれません。
ちなみに、前項でご紹介したモデルが「当店の不動の人気ナンバーワン」とご紹介しましたが、こちらは「不動の人気ナンバーツー」です。
ウブロは多彩なバリエーションを抱えつつも、実は定番モデルが決まっている節があり、迷ったらこちらを選んでおけば間違いないでしょう。
Ref.301.SB.131.RXのケースはステンレスですが、ベゼルに傷つきづらいブラックセラミックを採用したことによって話題を呼びました。ベゼルは時計の中で最も傷が付きやすい箇所ですが、そこにだけ新素材を採用するという概念はそれまで時計界の中ではなかったもの。
消費者にとってはもちろんのこと、時計界に与えた衝撃の大きさも計り知れません。
こちらはカーボンパターンの文字盤、そして同じように模様を施されたラバーベルトが、スポーティでありながらもどこかクラシカルな雰囲気を漂わせることとなりました。
黒の文字盤に赤いクロノグラフ針がポイントカラーとなっていることもいいですよね。
現在、ウブロの数あるコレクションの中で非常に人気があり、最も定番と言えるモデルです。
新品定価が1,584,000円、並行輸入店での価格は100万円~と、ビッグバンの中でも最初に手がだしやすいモデルとも言えますね。
クラシックフュージョン クロノグラフ チタニウム 521.NX.7170.LR



【材質】チタン
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ13mm、重さ117g
【文字盤】黒
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1143、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
次にご紹介するのは、ビッグバンと並んでウブロの人気ラインとなる「クラシックフュージョン」です。
「ビッグバンと並んで」と申し上げましたが、ビッグバンとは真逆のシリーズ。と言うのも、クラシックフュージョンは、薄型シンプルウォッチなのです。
どのような時計かと言うと、名前の通り「ウブロ誕生当初からのクラシカルな伝統性」と、「コンセプトであるフュージョン」をまさに「融合」させた、というもの。多層的なビッグバンと異なりスッキリとシンプルな造りで、ドレッシーな薄さを有します。
価格帯もビッグバンに比べて比較的リーズナブルで、ウブロのエントリーモデル的な立ち位置をも担ってきました。
とは言え、ウブロの革新性や一目でウブロを着けているとわかる存在感は健在です。
こちらのクラシックフュージョンは、シンプルながらクロノグラフ機構を搭載することで、イケメン顔に仕上がった一本となります。
端正で均衡のとれた文字盤に二つのインダイアルが加わることによって、ウブロらしいスポーティーさと高級機らしいメリハリがうまく効いていますね。
ところで搭載されているのは、クロノグラフの名機として名高いHUB1143。
ウブロはデザイン性ばかりが取沙汰されがちですが、精度・正確性ともにかなり評価が高いものとなっております。
ウブロがただのデザインウォッチではなく、数々の老舗ブランドと同様にムーブメントにこそ力を入れているから、時計の達人からも一目置かれているのでしょう。
クラシックフュージョン 521.NX.7071.LR / 521.NX.1171.LR
こちらのモデルも、文字盤カラーにバリエーションがあります。
使い勝手のよい黒を選ぶもよし。新色のレーシンググレーを選ぶもよし。
新品定価は1,276,000円、並行輸入店での相場は青文字盤が人気が集まりやや高くなりますが、概ね80万円台。
他にもグリーンやダイヤモンドをあしらったハイエンドラインなど、豊富なラインナップとして展開されています。
クラシックフュージョン チタニウム 511.NX.1171.LR(45mmサイズ)



【材質】チタン
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ10.5mm、重さ98g
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1112、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】3針、日付
同じくクラシックフュージョンから、3針のシンプルモデルをご紹介いたします。
クロノグラフモデルと比べて、さらにシンプルで上品な印象が強まりますね。
ちなみに、薄型ですが小径ではありません。
クラシックフュージョンはケース直径45mmと、40mm前後がメンズスタンダードの昨今においても、かなり大きくスーツの袖口からも目に留まりやすいサイズ感と言えるでしょう。
しかしながら厚みはわずか10.5mmと、かなり上品。また、過度な装飾のない文字盤やバーインデックスは、ブラックという使いやすい色合いも併せて、ビジネスユースにもってこいではないでしょうか。
ウブロが欲しいけど、堅い職場だからあんまりにもボリューミーなモデルはちょっと・・・といった方にお勧めです。
こういったビジネスシーンでの使いやすさこそが、クラシックフュージョンがウブロのファン層を拡大したことは言うまでもありません。
ベルトは表面はアリゲーター、裏面はブルーラバーといった仕様になっており、まさにクラシカルとウブロがフュージョンしていますね。
なお、3針クラシックフュージョンにもカラバリはありますが、実は2019年まではサンバースト仕上げが美しいこちらのブルー文字盤モデルがウブロの中でナンバースリーの人気を誇っていました。
もちろん今も人気商品で、使いやすい黒文字盤に次いで高い人気を誇ります。
さらに2016年新色となるレーシンググレー文字盤も、シックでエレガントです。グレーファッションが好き、という男性は結構多いものですね。
年齢やシーンを選ばないので、今後いくつになっても様々なファッションに対応可能ですね。
新品定価はブラック・ブルー・グレー文字盤ともに902,000円、並行輸入店での価格は60万円前後~と、結構リーズナブルでお求めいただけます。
シンプルさゆえいくつになってもどんなシーンでも使えますので、コストパフォーマンスは抜群です。
クラシックフュージョン チタニウム 542.NX.1171.LR(42mmサイズ)



【材質】チタン
【ケースサイズ】幅42mm、厚さ10mm、重さ82g
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1110、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】3針、日付
「いくら薄くても、45mmサイズはちょっと大きいかも・・・」
そんなメンズの皆様、ご安心ください。
クラシックフュージョンのケースサイズは、実は33mm・38mm・42mm・45mmの4展開となっております。
そのためスタンダードな大きさが良い、といったことで、非常によく選ばれるのがこちらのモデルです。ちなみにクラシックフュージョンシリーズの45mmサイズは型番が511から始まり、42mmサイズは542~、38mmサイズは565~、33mmサイズは581~となっております。
シリーズ毎に振られている番号が異なりますが、クラシックフュージョン選びの参考にしていただければと思います。
※画像は同一シリーズのダイヤ巻きモデルです
そんなスタンダードサイズのクラシックフュージョンの中での一番人気は、やはりブラックです!
ビジネスに使いやすいと言うと、まずブラックを候補にしますよね。ビジネススーツのみならず、ジャケパンやカジュアルスタイルにも合わせやすい万能選手と言えます。
なお、クラシックフュージョンはシンプルなのにカラーバリエーションが本当に豊富で、しかもそのいずれもがただ単に色違いでは収まらないオシャレさがあります。
クラシックフュージョン 542.NX.7170.LR / 542.NX.7071.LR
例えば45mmサイズでもおなじみであり、ウブロの中で常にトップ10にランクインするほどの人気を誇るこちらの二色。
クラシックフュージョン 542.NX.8970.LR / 542.NX.2611.LR
また、深みのあるグリーンや爽やかな光沢をもつホワイトなどなど・・・
こういった、派手さや奇抜さはないのに、自分だけのウブロを楽しめる。
そんな行き届いたファッション性にこそ、ウブロの本質があるように思います。
定価はモデルにもよりますが、847,000円~。新品並行相場もまたモデルによりますが55万円前後~と、手の出しやすい価格帯となっております。
アエロフュージョン チタニウム クロノグラフ 525.NX.0170.LR



【材質】チタン
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ13mm、重さ116g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1155、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
クラシックフュージョンのような上品薄型フォルムなのに、通常モデルとの端正そは全く真逆の意匠を有する・・・そんなシリーズがアエロフュージョンです。
クラシックフュージョンの派生バージョンで、全てのモデルがシースルー文字盤を採用しています。
かなり斬新な印象が強くなるでしょう。どこかSFチックでメカニック。男心をくすぐって止みません。
ケース自体は基本的にクラシックフュージョンを踏襲していますが、かなり個性が際立つ逸品となっています。
仕上げされたチタンケースに派手さはないものの、ウブロ特有のベゼルに打たれたビスやメカニカルな文字盤構造が、唯一無二の独創性獲得していますね。
ケースサイズが45mmですので、ウブロのムーブメントCal.HUB1155をご鑑賞頂けます。
なお、たまに「ウブロはデザインだけでムーブメントは大したことない」みたいな誤解を見受けますが、こちらは間違いです。
むしろ、文字盤をスケルトン化してムーブメントを見せるというウブロのお家芸は、高度なムーブメント製造技術を有していなければままなりません。
最初にご紹介したビッグバン ウニコでもご説明した通り、シースルー文字盤はメカニックな印象を強めます。
一方でパーツ全てに丁寧に仕上げや磨きを施すことで、きちんと表面から見て美しいムーブメントに仕上げるのは、どのブランドでもできることではありません。ましてや、ウブロは「受け」「ブリッジ」などを黒くしたり、ツヤ消ししてあえて目立たなくしたりすることで、ムーブメント自体をデザインのアクセントとして用いている、ということにも、時計メーカーとしての実力が伺い知れるものでしょう。
なお、新品定価は1,760,000円、並行輸入店での価格だと120万円前後~。ビッグバン ウニコよりも比較的お安くなっているのが嬉しいところですね。
アエロフュージョン525.NX.0170.LR.1104 /525.NX.0170.LR.1704
ちなみに、アエロフュージョンにもダイヤモンドの二重巻きベゼルなどが存在します。
特別な一本が欲しい、という方は、ぜひ一度ご試着してみてくださいね。
ビッグバン ウニコ ブラックマジック 411.CI.1170.RX



【材質】セラミック
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ16mm、重さ142g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】完全自社製自動巻きムーブメントCal.HUB1242(ウニコ)、パワーリザーブ約72時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
クラシックフュージョン・アエロフュージョンが続きましたが、もちろんウブロの人気・オススメ話にビッグバンの存在は欠かせません!
とりわけ渾身の自社ムーブメントを搭載し、さらに時計表裏からその美しい機械を全面に鑑賞させる仕様の「ビッグバン ウニコ」は、ウブロの時計製造技術・設計力・デザイン性および審美性の高さを存分に味わえる一大コレクションとして、時計業界全体を通して見ても傑作と言える存在感を示します。
さらにこちらは、オールブラックが美しい「ブラックマジック」。2016年より新たにビッグバンのラインに加わりました。
オールブラックは、現在ファッション業界の流行の一つです。
他の色味とは交わらない高潔さ、そして厳粛さを感じさせるこのカラーは、高級機に欠かせない存在と言えるでしょう。
腕時計にもその波がきていて、ステンレススティールをPVDコーティングしたり、カーボンなどを採用するブランドが増えてきました。
タグホイヤー、ブルガリ、シャネルにブライトリングなど、老舗時計メーカーもご多分に漏れません。
ブラックマジックと言うだけあって、本当に黒が全面に押し出されていますね。
こちらのブラックマジックは、ブラックセラミックによって表現されております。
もちろんウニコ搭載機らしく文字盤・裏蓋はシースルーとなっており、ムーブメントパーツにもブラックカラーのブリッジを使用したり、暗っぽい仕上げを行うことで、さらにオールブラックを追求しております。
とりわけムーブメントの仕上げによって華美さが抑えられているため、ムーブメントだけ浮いている、といったことは全くありません。
きわめて完成されたデザインであることが、実機を見るとよくわかります。
新品定価は2,321,000円、並行輸入店での価格は150万円台半ば~。
確かに高級時計としても高めですが、傷つきづらさや耐久性、末永く使っていける安心感は折り紙付きです。
アエロフュージョン ウニコ ブラックマジック 525.CM.0170.LR



【材質】セラミック
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ14mm、重さ131g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1155、パワーリザーブ約42時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
先ほどご紹介したアエロフュージョンからもう一本。
色々技術的な要素は後述しますが、とにかく「カッコイイ!」の一語に尽きるのがこちらのブラックマジックモデルです!
前述の通り、オールブラックはファッショニスタ御用達の概念です。
オールブラックの世界観を、ウブロはブラックセラミックを巧みに切り抜くことで表現しました。
前項の「ビッグバン ブラックマジック」と異なり、搭載するムーブメントは完全自社製ではありませんが、ムーブメントのパーツ素材や仕上げも黒に統一することで、随所に渡ってブラックテイストをお楽しみいただくことができます。
ケースサイズは45mmと大型ですが、クラシックフュージョンの系譜を引くためビッグバンよりも厚みが抑えられており、すっきりとスタイリッシュな印象が強くなります。
オールブラックに加えてアエロフュージョンの特性上(機械が見える、という性質上)、ややスポーティーにも見えますが、クラシックフュージョン特有の薄さや上品なケースフォルムを持つため、「派手になりすぎないかな?」「カジュアルすぎないかな?」といった方でも、始めやすい一本と言えるのではないでしょうか。
新品定価は1,826,000円、並行輸入店での相場は130万円台前後~と、クラシックフュージョンにしてはややお高め。
しかしながらブラックセラミックは耐傷性・耐腐食性・耐熱性に優れる安定した素材のため、長持ちしやすいメリットを有します。決してコストパフォーマンスが低い、ということはないでしょう。
ビッグバン ウニコ チタン×セラミック 441.NM.1170.RX(42mmサイズ)



【材質】チタン×セラミック
【ケースサイズ】幅42mm、厚さ15mm、重さ106g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自社製自動巻きムーブメントHUB1280(ウニコ)、パワーリザーブ約72時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
先ほどから、ビッグバンに関しては「45mm」のケースサイズをメインにご紹介してきました。
2000年代よりデカ厚時計が流行り、メンズサイズは大きくガッシリとしたものが好まれる傾向にあったものの、デカ厚は着ける人間を選びがちな側面があります。
さらに、最近では小径薄型ケースが流行っていることもあり、ウブロでももうちょっとダウンサイジングしたモデルが欲しい・・・そんな風に思っていた方もいらっしゃったでしょう。
そんなメンズの皆様、お待たせしました!
2018年より、42mmサイズのビッグバン ウニコがリリースされております!
ビッグバン ウニコシリーズですので基本的なデザインコードは冒頭でご紹介したRef.411.NM.1170.RXと変わりません。
多層構造となったケースはもちろん、傷つきづらいセラミックベゼル、ラバーベルト、そしてスケルトナイズされた文字盤が、美しくもとにかくカッコイイ逸品に仕上がります。
しかしながら42mmサイズにするに伴い、自社製ムーブメント「ウニコ」も、ケースに合わせて小型化されることとなりました。とりわけ薄さが1mm以上も小さくなっており、ケースからだとややわかりづらいですが、42mmサイズに合わせたムーブメント改良がおこなわれています。
ちなみに、ケースサイズが若干の差異の場合、同一ムーブメントとするメーカーは少なくありません。
そこを、42mmサイズのためのウニコを開発する。そんなウブロの姿勢に、やはり時計の達人から愛される理由が垣間見えるでしょう。
なお、2018年に発売されたばかりにもかかわらず、きわめて高い需要ゆえか品薄が続いています。
そのため、売上データを基にご紹介する当記事では、10番目にご紹介することとなっております。
ただ、今後もう少し流通量が安定して、当店でも入荷が増えてくれば、間違いなく人気ランキング1・2位を争うような強力モデルとなっていくことでしょう。
新品定価は2,200,000円、新品並行相場は145万円前後~となっております。
ビッグバン スティール 301.SX.130.RX



【材質】ステンレススティール
【ケースサイズ】幅44mm、厚さ15mm、重さ140g
【文字盤】黒
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB4100、パワーリザーブ約42時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、クロノグラフ
あらゆるビッグバンをご紹介してまいりました。そんなビッグバンが発売された11年前からずっと人気を保っているのがステンレススティール製のビッグバンです。
正に元祖ビッグバンと言っていいでしょう。
ケースはステンレスですが、ウブロお馴染みのブラックラバーベルトを使用したことによって実用性がさらに向上しました。
メタルブレスレットが重いと感じる方や、汗・日常での水はねが気になる方にとっては待望の高級腕時計と言えるのではないでしょうか。
もちろんデザインの独創性も抜群です。
ビッグバンの特徴でもあるダイナミックな44mmサンド型ケースは丁寧に仕上げされており、インデックスや針の造形と合わせて前述のように雲上ブランドと遜色のない出来栄え。
黒のシックな使いやすいさも、働く男性にうってつけです。
なお、元祖だからといって旧態依然としているわけではありません。順次ご紹介していきますが、ラインナップは年々増えていっています。
定価は1,463,000円、並行輸入店での価格は90万円前後~となっております。
ビッグバン エボリューション 301.SM.1770.RX



【材質】ステンレススティール×セラミック
【ケースサイズ】幅44mm、厚さ15mm、重さ135g
【文字盤】黒
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB4100、パワーリザーブ約42時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、クロノグラフ
ビッグバンの「エボリューション(進化)」として打ち出されたこちらのモデル。
前項でご紹介した元祖ビッグバンにあたるRef.301.SX.130.RXと大きくスペックが変わるわけではありません。しかしながら、ステンレススティール×セラミック、カーボン文字盤など、より大胆に、より画期的に異素材を巻き込んだのがこちらのシリーズの特徴となります。
また、ビッグバンと言うと黎明期はアラビア数字とバーが融合したインデックス仕様だったのですが、それがバー一択というややシンプル寄りになった印象です。
ビッグバン 301.SX.1170.RX / 301.SX.7170.LR
なお、現在は特に通常ビッグバンとシリーズ分けしていないようで、通常のSSモデルでもバーインデックスタイプがラインナップされています。ちなみに画像左側の青文字盤タイプは2017年に追加された新色で、光の加減によって表情を変える様相が大変美しいモデル。
新品定価はSS×セラミックの301.SM.1770.RXが1,584,000円、新品並行相場は100万円前後~。黒文字盤の301.SX.1170.RXは定価1,463,000円、青文字盤の301.SX.7170.LRは定価1,518,000円。相場はそれぞれ90万円台後半~、青文字盤の方がやや高値となっております。
ビッグバン ウニコ ホワイトセラミック 411.HX.1170.RX



【材質】セラミック
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ16mm、重さ149g
【文字盤】黒
【ムーブメント】完全自社製自動巻きムーブメントCal.HUB1242(ウニコ)、パワーリザーブ約72時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
2015年に発表され、また時計界の話題をさらったモデルがこちらのホワイトセラミック製ビッグバンです。
自社製ムーブメント「ウニコ」を搭載し、表裏からその意匠を眺めることのできるメカニカルさもさることながら、白を基調としたセラミックが爽やかでエレガントなビッグバンとなりました。
ホワイトセラミックというとシャネルのJ12が有名ですが、ウブロがまた違った一石を時計界に投じましたね。
こういった、ひとところに留まらずに常に進化を続けていく姿勢こそがウブロが「時計の達人」から支持される大きな理由でしょう。
インデックスや針にも白い夜光塗料が付されていますが、クロノグラフ針に赤を効かせるところがにくい演出。
ケース径45mm、厚さ16mmと大型ですが、白が上品さをも融合させました。
新品定価が2,321,000円、並行輸入店での価格は150万円台とウニコ搭載機ゆえ高価格帯にはなりますが、セラミックの耐久性と耐傷性はアクティブにガンガン使っても長持ちする、「お得」なモデルと言えます。
ビッグバン メカ10 チタニウム 414.NI.1123.RX



【材質】セラミック
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ16mm、重さ118g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】完全自社製手巻きムーブメントCal.HUB1201(ウニコ)、パワーリザーブ約10日間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、パワーリザーブインジケーター
一目見て時計好きなら誰もが心を奪われる精緻なムーブメントの意匠と、さながら未来からきたようなメカニックさに驚かされる2016年新作ビッグバン。
再びウブロが時計界に大きな衝撃を与えることとなった渾身の一撃です。
キモは自社製手巻きムーブメントのウニコHUB1201。
独自のツインバレル方式によって、10日間ものロングパワーリザーブを実現したのです。
手巻きムーブメントはローターを持たないので、より機械の奥まで透かすように見えるところが時計好きにはたまりません。
また、ディテールにもかなりのこだわりがあり、まずパワーリザーブインジケーターの見せ方に驚かされることでしょう。
6時位置のディスクがパワーリザーブ残日数を表示。そして三日を切ると中央ディスクから赤いサインが現れるのです。
出典:https://www.hublot.com/ja/
ウブロは多層的な外装が特徴ですが、機械もケース構造も全てが入り組んでおり、ビッグバンの集大成とも言えます。
新品定価は2,321,000円、並行輸入店での価格は150万円前後から。
クロノグラフ搭載のビッグバン ウニコより高い定価に最初は驚かされましたが、実際に手に取ってみると納得の出来栄えであることがおわかりいただけるでしょう。
ビッグバン ウニコ キングゴールド セラミック 411.OM.1180.RX



【材質】キングゴールド×セラミック
【ケースサイズ】幅45mm、厚さ16mm、重さ190g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】完全自社製自動巻きムーブメントCal.HUB1242(ウニコ)、パワーリザーブ約72時間
【防水性】10気圧
【機能】2針、スモールセコンド、日付、クロノグラフ
最後にご紹介するのは、ゴールドが華やかでゴージャスなウニコ搭載ビッグバンです。
しかも、これはただのゴールドではありません。
キングゴールドと呼ばれる、独自素材。
ゴールドそのものは非常に柔らかいため、装飾品には向きません。
そのため、鉄や銅、パラジウムなど割り金を合わせて硬さを調節したり、イエローゴールドやピンクゴールドなど色味を着けたりといった加工が必要とされます。
ウブロでは、この割り金に赤みの強い銅を多めに配合し、さらにプラチナを含有したのです。
銅が独特の赤みを持つだけではなく、プラチナが酸化を防いでくれ、ゴールドケースでは避けられない経年変色を起こりづらくすることに成功しました。
高級時計としてのゴージャスさだけでなく、いつまでも愛用できる実用性にも妥協しないウブロらしい素材と言えますね。
新品定価はゴールドなので高め。4,279,000円です。
並行輸入店での価格は280万円前後~となり、中古だともう少し価格を抑えることが可能です。
キングゴールドは前述のように経年に強いので、中古で探してみるのも一つの手ですね。
まとめ
時計の達人にこそ選ばれるウブロ。
奇抜なデザインや華やかさばかりがフォーカスされているかと思いきや、そのデザインを生み出す源とも言える革新的技術と、常に進化を追い求める姿勢が評価されているからに他なりません。
今回ご紹介した人気おすすめモデルの他にも、ダイナミックなスクエアフォルムが魅力のスピリットオブビッグバンやビッグバンの進化系であるキングパワー。
有名人や有名企業とコラボレーションした世界限定モデルなどまだまだ魅力的なモデルはたくさん展開されています。
ウブロは見た目とはうらはらに、繊細な仕上げや軽やかさも魅力です。
気になる方は、一度実物を手に取ってみてくださいね。
文:鶴岡
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この記事を監修してくれた時計博士



新美 貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN リテール(本店、ナイン店)、メンテナンス マネージャー
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年