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WEBマガジン, ヴァシュロンコンスタンタン, オーデマピゲ, その他, パテックフィリップ, ブランド時計豆知識, 時計の雑学, 穴井孝美

世界三大腕時計ブランドの魅力。パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン

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世界三大腕時計

高級腕時計といえばロレックスやオメガ、タグホイヤーをイメージされる方が多いと思います。知名度が高く身に着けることでステータスが得られるため、誰もが憧れる腕時計ブランドです。 しかし、一流のセレブにとってはオメガやロレックスを超越する高級腕時計ブランドが存在します。

それは「世界三大腕時計ブランド」と言われる3つの超高級腕時計ブランド、パテックフィリップオーデマピゲヴァシュロンコンスタンタンです。

時計にあまりお詳しくない方にとっては、聞いたことがない名前かもしれません。しかしながら、いずれもスイスの名門であり、歴史が深く、世界的にステータスが認められているブランドです。

値段は破格ですが、誰しも一度は手にしたいと憧れる、超一流の腕時計だといえます。

本稿では、この世界三大腕時計ブランドの魅力や特徴、お勧めモデルをご紹介していきます。  

 

世界三大腕時計。その選定理由とは?

世界三大腕時計にパテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンが選ばれる理由。様々挙げられるでしょうが、大きいところでは長い歴史と高い格式を持つことです。

この三社はいずれも一度も歴史を途絶えさせることなく経営を続けており、高い次元で時計製造に真摯に向き合ってきました。

なお、ヴァシュロンコンスタンタンの創業は1755年と非常に歴史が古く、パテックフィリップは1839年、オーデマピゲは1875年と3社とも100年以上の歴史を持ちます。

世界三大時計ブランド

ブランドを長く存続させるためには、それだけ愛好家の心を掴み続ける必要があります。仮に技術追及を怠ったり、デザインが時代遅れになった場合、すぐに顧客は離れてしまうでしょう。

実際時代の流れとともに消えていったブランドもあり、それだけ長期に渡って経営を存続させるのは難しいことだと言われています。

しかし、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンは2度に渡る世界大戦やクォーツムーブメントの開発といった、伝統的な時計産業の危機に見舞われても、高い価値を提供し続け、現在まで時計業界を牽引してきました。

大量消費社会に突入しても格式を損なわず、高級腕時計としての品質と価値を常に訴求し続けたというのは、なかなかどうしてできることではありません。余談ですが、1970年代~1980年代、安価で便利なクォーツ式腕時計の市場シェアが広がり、反面伝統的な機械式時計が存続の危機に脅かされましたが、この「伝統的な機械式時計」の復活に大きく寄与したのも、パテックフィリップを始めとした世界三大時計ブランドです。

時計技術が進歩した現代においては多種多様な人気ブランドが存在しますが、長い歴史と高い格式を両立するパテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの3社は、今なお他社を圧倒しています。

時代が移り変わっても、時計としてのデザイン・性能・ステータス性の全てが世界最高峰であることに誇りを持ち、時計愛好家に支持され続けているのです。

 

世界三大腕時計ブランド① パテックフィリップ

パテックフィリップ コンプリケーション

パテックフィリップは世界3大ブランド時計の中でも頭一つ抜きん出た存在。世界最高の腕時計ブランドと呼ばれる存在です。

『世界一の時計を作る』という理念の基、世界の時計製作を大きく進歩させ、歴史に名を残すブランドに成長しました。

名作「カラトラバ」を筆頭に「ノーチラス」、「アクアノート」といった高級スポーツモデルも開拓。更にはコンプリケーションモデルの製作等、常に最高のクオリティーを追求した挑戦を行われています。 その顧客名簿にはヴィクトリア女王、ローマ教皇、アインシュタイン、キュリー夫人、ワーグナー、チャイコフスキー、リスト、シャーロット、トルストイ、ウォルトディズニー、クラークゲーブル、チャリーシーン、プーチン大統領、ブッシュ大統領、徳川昭武、大正天皇、昭和天皇、今上天皇など数多くの偉人達が名を連ねています。

 

パテックフィリップ 資産価値

パテックフィリップが何故これほどまで支持を集めるブランドなのかというと、「価値の落ちない」ブランドだからです。

近年腕時計の「投資」という側面はとても注目されており、買って使って楽しんだ後に高額で売れるブランドというのは人気が集まります。その人気がさらにそのブランド・モデルのリセールバリューを押し上げている現状です。

ノーチラスやアクアノートなど、パテックフリップのモデルはどれも圧倒的な資産価値があり、特にノーチラスはここ数年でリセールバリューが2倍〜3倍に膨れ上がっています。

購入金額より高く売れるブランドとしては、時計界の中でもパテックフィリップが群を抜いています。

 

パテックフィリップの魅力① 高貴な美しさ

パテックフィリップが製作してきた一つ一つの時計は、創作から完成までのすべての工程において「最高の水準を誇る芸術品である」ということ。 プロジェクトの開始から発売まで、少なくとも3年の歳月がかけられた製品の完璧さは、900名の社員の確固とした判断力、鋭敏な鑑識眼、熟練した手先の賜物といえるでしょう。 創業当時からパテックフィリップの時計は「高貴さ」を持ち、誰もが羨む最高級の存在感を放ち続けました。現在もその「高貴さ」は変わらず、定番モデルである「カラトラバ」や「ゴンドーロ」など、そのどれも個性をもちつつ、それぞれに高貴さを持ちます。  

パテックフィリップ カラトラバ

パテック・フィリップの時計は他のブランドと一味違う奥深い美しさを持っていますが、それは「ケースと文字盤」に工夫があるからです。パテックフィリップのケースは鍛造できており、一般的なプレス加工され作られるケースと比べ、平らでとても綺麗な仕上がりになります。また、パテック フィリップでは文字盤の製作に4~6か月という長い時間をかけます。装飾技術を含め50~200の製作工程があり、これらを手作業で行うのが特徴。こうして”美しく完璧なハーモニー”をもつパテックフィリップの時計が生み出されるのです。

パテックフィリップ 時計

出典:https://www.patek.com/jp/  

 

パテックフィリップの魅力② 永久修理

パテックフィリップの大きな特徴として、自社製品ならばどんな時計でも修理する「永久修理」を宣伝していることが挙げられます。「永久修理」はパテックフィリップの他には”ブレゲ”や”オーデマピゲ”が掲げているぐらいでとても珍しい保証です。この永久保証により、「パテックフィリップの時計は一生もの」というブランドイメージを見事に構築することに成功しました。 一代のみならず、子供、さらには孫にまで偉大な伝統を引き継いでほしい。パテックフィリップの時計にはそんな熱い情熱が存在します。  

 

パテックフィリップの魅力③ 世界一のステータス性と技術力

高級時計ブランドは世界に数多く存在します。この記事でも取り上げているオーデマピゲやヴァシュロンコンスタンタンを筆頭に、有名なロレックス、オメガなど優れたブランドはパテックフィリップ以外にも様々です。しかし、「高級腕時計の頂点」と世間に認められているパテックフィリップのステータス性は唯一無二なものであり、ここまで所有欲を掻き立てるブランドは他にはありません。

 

パテックフィリップは時計業界でも伝統と権威のある品質規定”ジュネーブシール”(600時間ものテスト時間のなかで12条もの条件を全てクリアした品質規定における最高級スイス時計の証。)を全ての機械式製品に取得し、世界にその技術力を知らしめました。2009年からはさらに厳格な社内規定“パテックフィリップ・シール”を設定し、現在はこちらの規定が製造の基準となっています。

  パテックフィリップシール

出典:https://www.patek.com/

パテックフィリップ・シールは、 既存のすべての品質ラベルを凌駕するものであり、ムーブメントだけではなく、ケースをはじめとするすべての外装部品にも適用されます。認定規準は技術レベル、デザイン、機能を網羅しており、実際の使用条件における計時精度を保証します。また製品寿命の全期間にわたるアフターサービスを含んだ唯一の品質ラベルでもあり、そのエンブレムはムーブメントのブリッジに刻印されます。  

 

パテックフィリップの代表的なコレクション

 

カラトラバ

永遠のクラシックと呼ばれる「カラトラバ」。発売が開始されてから85年以上も同じフォルムを保つ、決して色褪せることのない定番モデルとして時計ファンの憧れです。 剣と十字架(4つの百合の花)を組み合わせた「カラトラバ十字」はパテックフィリップの伝統的エンブレムですが、その名前がコレクションネームとなっている「カラトラバ」はまさにパテックフィリップの歴史の象徴といえます。

  パテックフィリップ カラトラバ

エントリーモデルでありフラッグシップモデルである「カラトラバ」。カラトラバはクラシカルな”ラウンドケース”にラグジュアリーな2針、3針のモデルの総称となっており、シンプルの上に美しさと上品さ表現した究極の時計です。その完璧なプロポーションは丸型ウォッチの規範とされ、時計界に多大な影響を与えました。  

 

定番人気モデル:カラトラバ Ref.5296

パテックフィリップ カラトラバ 5296R-010

素材:ローズゴールド
ケースサイズ:直径 38.0mm
全重量:66g
文字盤:シルバー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.324SC
パワーリザーブ:約45時間
防水性能:30m

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ノーチラス

1976年に登場したモデル「ノーチラス」はパテックフィリップ初の本格スポーツウォッチとして誕生しました。ケースデザインは潜水艦「ノーチラス号」の舷窓をモチーフとして製作され、従来モデルよりも大型サイズであることが特徴。オリジナリティあふれるオクタゴン型(八角形)のフォルムは、各辺が緩やかなカーブを描き全体が洗練されたクラシックな形をつくり出しています。  

パテックフィリップ ノーチラス

ノーチラスのデザインで最も特徴的なポイントは「耳」と呼ばれるケースの左右に飛び出した突起部分。この耳はノーチラスのシンボルデザインであると同時に”防水性”を高めるための構造的な理由により取り付けられています。 また「ウェットスーツにもタキシードにも完璧にマッチするタイムピース」というコンセプトのもと作られたノーチラスは、スポーティでありながらも”薄さ”を保ちつつ「防水性」の向上にも取り組んだ画期的なモデルです。一見シンプルに見えるノーチラスですが、外装部分は複雑機構の開発に比肩するほどの技術を要するデザインとなっています。 ノーチラスはまさにパテックフィリップの高い技術力の結晶といえるでしょう。  

 

定番人気モデル:ノーチラス 5711/1A-001

パテックフィリップ ノーチラス

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦 38.0mm × 横 43.0mm
全重量:118g
文字盤:ブルー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.324SC
パワーリザーブ:約45時間
防水性能:120m

 

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アクアノート

アクアノートはノーチラスに遅れること20年、1997年にデビューしたモデル。「スポーツ・エレガンス」をテーマに誕生した新世代コレクションです。凹凸のある格子状の文字盤と、緩やかなカーブを描いたオクタゴン型(八角形)のフォルムが特徴的なモデルです。

  パテックフィリップ アクアノート

アクアノートはスポーツウォッチとしては厚みが薄く、エレガンスなイメージを放ちます。また、マリン系を意識した時計として120m防水を搭載。ダイバーズウォッチとしては使用できませんが、日常使いには全く問題のない防水性を誇ります。 また、カジュアルだけではなくスーツとの相性も抜群。加えて癖の少ないシンプルなデザインは様々な年齢の方にオススメできます。  

 

定番人気モデル:アクアノート エクストララージ 5167A-001

パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167A-001

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 40.8mm
全重量:83g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:Cal.324SC
パワーリザーブ:約45時間
防水性能:120m

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ゴンドーロ

ゴンドーロは1993年に発表されたコレクション。その名の由来はブラジルの有名なパテック・フィリップの販売店、ゴンドーロ&ラブリオ社の為に1902年から1930年代にかけて製作した「クロノメトロ・ゴンドーロ」から来ています。  

パテックフィリップ ゴンドーロ 5111R-001

パテックフィリップ ゴンドーロ 5111R-001

20世紀初頭の芸術活動、アール・デコの時代に作られたトノー型デザインを現代に蘇らせたことがゴンドーロの特徴。丸型のカラトラバに対して”角型・トノー型”をゴンドーロと呼ぶようになりました。 ゴンドーロはパテック・フィリップならではの”手間を惜しまぬ鍛造製法”で蘇った、クラシックとモダニティの見事な融合美をもったラインナップとして人気を博しています。

 

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世界三大腕時計ブランド② オーデマピゲ

オーデマピゲ ロイヤルオーク

オーデマピゲは世界初のミニッツリピーター腕時計を発表するなど、数々の革新的な腕時計を生み出してきた、世界3大ブランド時計の一つです。

その歴史はスイスのル・ブラッシュに作られた時計工房から歴史は始まりました。

創業者はジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲのふたり。創業から130年以上に渡り、一度も他社資本からの買収を受けず「家族経営」を貫いています。

オーデマピゲ 技術力

出典:https://www.audemarspiguet.com/jp/made-in-le-brassus/artistry-assembly/

同じ世界三大時計メーカーであるパテックフィリップは、一度も休むことなく創業者一族の手によって作られています。

しかし、CEOは他のムーブメントメーカー出身であるため、一族の経営というわけではありません。

もうひとつのヴァシュロンコンスタンタンは1755年に創業した歴史の古いブランドですが、現在はリシュモングループの傘下となっています。

そんな中、オーデマピゲだけが創業者一族の経営で、美しい時計の数々を製造しています。

この「一度も買収されていない」「創業者一族の経営が続いている」という事実が、経営者にとって非常に縁起がよいものとされるため、オーデマピゲが多くの経営者に愛されている理由となっています。

オーデマピゲ 家族経営

出典:https://www.audemarspiguet.com/jp/made-in-le-brassus/origins/

また、オーデマピゲの大きな特徴として圧倒的な技術力があげられます。

その代表的なエピソードが1889年のパリ万博で発表された「グランドコンプリカシオン」の開発です。

グランドコンプリカシオンには永久カレンダーやミニッツリピーター、スプリットセコンド、クロノグラフといった複雑時計に必要な機構が詰め込まれた複雑時計で、この時計によりオーデマピゲの名は大きく広まることになります。

その後も世界最薄のムーブメントを開発するなど、高い技術力を世に知らしめ、後述するロイヤルオークの開発により、その地位は確固たるものとなります。

 

オーデマピゲの魅力① ラグジュアリースポーツウォッチ ロイヤルオークの開発

オーデマピゲの代名詞といえるのが「ロイヤルオーク」。ロイヤルオークは世界で初めて素材にステンレススティールを採用し、世界に大きな衝撃と影響を与えた画期的なモデルです。ムーブメントも全て自社開発しており、その独自性は時計ファンの心を大きくつかみました。

  オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST

オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02

ロイヤルオークはネーミングの由来ともなったイギリスの装甲艦のロイヤル・オークの舷窓(げんそう)からインスピレーションを得て作られた時計。そして一番の特徴は8角形のケース。文字盤周りには8本のネジが埋め込まれており、ベゼル・ケース・特殊防水がケースバックを貫通して固定している特殊な機構も見逃せないポイントです。さらには文字盤も「タペストリー」と呼ばれる独特な装飾が施されており、ロイヤルオークという存在自体がオリジナリティーの集合体になっています。  

 

 

オーデマピゲの魅力② 「伝統と革新」をコンセプトとした高い技術力

オーデマピゲの特徴は、「伝統と革新の調和」というブランドコンセプトにあります。現代ではどうしてもロイヤルオークの存在が目立ちますが、元々オーデマピゲの名を世界に知らしめたのは”クロノグラフ”や”永久カレンダー”、”ミニッツリピーター”などの複雑機構を作り出す技術力でした。 懐中時計時代からの積み重ねてきた技術に、新たに独自のスタイルを造りだすのがオーデマピゲの特色。まさに「伝統と革新の調和」です。最たる例はロイヤルオークの開発ですが、1996年に開発した「グラン・コンプリカシオン」では永久カレンダー、月日・曜日表示、ミニッツリピーター、月齢表示、スプリットセコンド、クロノグラフと複雑機構をこれでもか!と集約させ、超高度な技術力を証明しました。

ロイヤルオーク グランドコンプリカシオン

出典:https://www.audemarspiguet.com/  

 

オーデマピゲの代表的なコレクション

 

ロイヤルオーク

「高級時計の常識を覆す」と騒がれた世界初のステンレススティール製高級スポーツウォッチ。オーデマピゲの顔として人気を博しています。現在は”エクストラシン” “オフショア” “デュアルタイム” “ジャンボ”など、多くのシリーズを展開しています。  

オーデマピゲ ロイヤルオーク

数多くのモデルを展開するロイヤルオークのモデルデザインを最初に考案したのは、数々の名作を世に送り出しているジェラルドジェンタ氏。デザインはもちろん、素材にも強い拘りを持ち、カーボンライトやチタン、アラクライトなど革新的な素材を使用したモデルを次々と発表しています。

 

定番人気モデル:オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02

オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:170g
文字盤:シルバー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.3120
パワーリザーブ:約60時間
防水性能:50m

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CODE11.59

オーデマピゲ CODE11.59

出典:https://www.audemarspiguet.com/ja/

SIHH2019にて発表されたCODE11.59。

ロイヤルオークの誕生から数えると47年ぶりの新シリーズです。

CODEのCは職人魂の限界への挑戦(Challenge the limits of craftmanship)
Oはブランド遺産の所有(Owing the Brand’s legacy、歴史があるということ)
Dは恐れずにブランド理念に従う(Daring to Follow Firm Convictions)
Eは進化(Evolving)
そして11.59は、日付が変わる直前を表しています。

 

ロイヤルオークと比較するとオーソドックスなデザインではありますが、内装外装ともにオーデマピゲのこだわりが、職人魂とそれを実現する高い技術力によって散りばめられています。

 

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ジュールオーデマ

創立者の一人、”ジュール・ オーデマ”を名前の由来としたラグジュアリーモデル「ジュールオーデマ」。シンプルなモデルからグランコンプリカシオンまで幅広いラインナップで展開されるコレクションです。

  オーデマピゲ ジュールオーデマ 15135OR.OO.1206OR.01

オーデマピゲ ジュールオーデマ 15135OR.OO.1206OR.01

ロイヤルオークの影に隠れて一般認知度が低いジュールオーデマですが、文字盤の種類も多く、隠れた銘品がいくつも存在します。世界三大腕時計ブランドのコレクションの中では比較的相場が安いモデルとなっており、手に入れやすい点もポイントです。 ドレスウォッチの購入をお考えの方にお勧めしたいモデルです。  

 

 

ミレネリー

楕円形フォルムが特徴的な「ミレネリー」。時間の流れを感じさせるデザインが特徴的なこのモデルは、日本人時計師・浜口尚大氏が設計に携わったことでも知られています。 丸形ケースを左右に伸ばしたオーバル(楕円形)ケースはミレネリー最大の特徴。文字盤をオフセンターの右側に配置し、そして左側の開いた空間にはテンプをスタイリッシュに組み込んだ芸術性の極めて高い逸品となっています。

  オーデマピゲ ミネレリー

ロイヤルオークに次ぎ、オーデマピゲの代表的モデルとなりりつつあるミレネリー。ケースデザインはオーデマピゲのデザイナーである”オッタヴィオ・ガルシア”によるものです。ユニークで特徴的なオーバルケースはイタリア・ローマにあるコロッセオの形にインスピレーションを得て開発されたといわれています。 ミレネリーは製造本数が少なく、市場に多く出回っていない希少価値の高い時計です。加えて、特徴となる美しい機械調のデザインが人気を呼び、著名人や富裕層の方から愛される超一流コレクションの仲間入りを果たしています。

 

定番人気モデル:オーデマピゲ ミレネリー 4101 15350ST.OO.D002CR.01

オーデマピゲ ミレネリー4101 15350ST.OO.D002CR.01

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦 42.0mm × 横 47.0mm
全重量:100g
文字盤:スケルトン
インデックス:-
ムーブメント:Cal.4101
パワーリザーブ:約60時間
防水性能:20m

 

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世界三大腕時計ブランド③ ヴァシュロン コンスタンタン

世界三大時計 ヴァシュロンコンスタンタン

ヴァシュロンコンスタンタンは時計師「ジャン=マルク・ヴァシュロン」により1755年に創業された歴史あるブランドです。

時計産業が発展していたスイスのジュネーブの小さな時計工房に設立され、これが、後に「世界三大高級時計ブランド」のひとつに数えられるヴァシュロン・コンスタンタンの始まりとなりました。

弱冠24歳の時計職人であったヴァシュロンは、この年に美しいアラベスク装飾が施されたムーブメントの懐中時計を制作していたといわれています。

ちなみに1755年は、日本でいうと江戸時代に当たります。

日本では腕時計はおろか時計すら普及していない時代に、スイスでは美しいムーブメントが搭載された懐中時計が次々と作られていたのです。

ジャン=マルク・ヴァシュロン

出典:https://www.vacheron-constantin.com/jp/manufacture/heritage/legendary-founders.html

ジャン=マルク・ヴァシュロンが生み出す時計は、瞬く間にヨーロッパ中にその名を轟かせ、多くの顧客から高く評価されるようになりました。

1819年に商才ある辣腕セールスマンのコンスタンタンが経営に参画。現在の「ヴァシュロンコンスタンタン」に社名に変更されました。

創業から250年以上経過する中で、一度も途切れることなく時計の製造を続けている時計ブランドは、このヴァシュロンコンスタンタンだけです。  

ヴァシュロンコンスタンタン メティエダール

出典:https://www.vacheron-constantin.com/en/home.html

ヴァシュロン コンスタンタンがこれ程までに評価される理由は、歴史だけでなく高度な技術を持つからです。

ヴァシュロンは複雑な機構の時計を得意とし、多くの「複雑時計」を次々に発表してきました。

また、上述の通りムーブメントにアラベスク装飾が施されたりするのはもちろん、ガラス質の粉末を塗って防水性を高めたり、ケース表面や文字盤に光沢を持たせたり、あでやかで美しい色に仕上がるようエナメル装飾が施されるなど、まるで芸術品のような「宝飾時計」の製造も得意とします。

当時、美しい装飾が施されたぜいたくな時計や複雑な機構を持つ機械式時計はほとんどなかったため、スイスを中心にヨーロッパ中の貴族や王族にもヴァシュロンの作る時計は愛用されてきました。

 

ヴァシュロンコンスタンタンの魅力① 世界で最も古い歴史を持つ時計ブランド

ヴァシュロンコンスタンタンの創業は時計ブランドの中で世界で一番古い1755年。ヴァシュロンコンスタンタンは最上級の技術力を持っており、トゥールビヨンを始めとする複雑機構を持つ機械式時計を数多く製造。長い間王族や貴族に愛されてきました。 そんなヴァシュロン・コンスタンタンの魅力は、歴史の重みを感じる”非常にクラシカル”なデザイン。時代を問わず、代々受け継がれて愛用出来る程に普遍性にあふれています。 特に目立つ特徴は、シンボルマークにもなっている「マルタ十字」。このマルタ十字は4つのV形が結合した形をしており、突き出た8つの角それぞれが騎士道における8つの美徳を表しています。

ヴァシュロン マルタ十字

このマルタ十字は今も変わらずヴァシュロンコンスタンタンの象徴として”歴史の重さ”を放ち続けています。  

 

 

ヴァシュロンコンスタンタンの魅力② 美術工芸とも呼べる時計製造

ヴァシュロンコンスタンタンの時計の魅力はその美しさにあります。時計製造の黎明期から受け継いできた伝統技法によって作り出される時計たちの美しさは、時代を超えて数多くの著名人に愛され続けてきました。 特に「職人技の芸術」という意味を持つ「メティエ・ダール」コレクションは、ヴァシュロンコンスタンタン独自の製造技術の凄さを強く感じることができます。

ヴァシュロンコンスタンタン メティエ ダール メカニカル アジュレ 82020/000G-9924

メティエ ダール メカニカル アジュレ 82020/000G-9924

メティエ・ダールコレクションでは何世代も受け継いできた伝統工芸を熟練の職人が時計に刻み込み、美術工芸と呼ばれるほどの仕上がりへと昇華させていきます。彫刻やエナメル、そしてジェムセッター(石留め)など、最高の技術によって作られる「美しさ」は他のブランドの追随を許しません。

ヴァシュロンコンスタンタン

出典:https://www.vacheron-constantin.com  

 

 

ヴァシュロンコンスタンタンの魅力③ アンティーク時計の魅力

創業以来1度も歴史を途切れさせず機械式時計の開発・研究に取り組んできたヴァシュロン・コンスタンタンは、自社一貫製造体制を貫き世界で初めての挑戦を繰り返してきました。その長い歴史背景から生まれた時計の数々は今でも多くのファンに愛されており、中でも「アンティーク時計」の人気は非常に高いです。

  ヴァシュロンコンスタンタン アンティーク

時計マニアやコレクターの間では新品よりもアンティークの方が人気で、日々高値で売買が行われています。その価値は1000万~1億にまで上ることもあり、ヴァシュロンの世界的人気の高さが伺えます。  

 

ヴァシュロンコンスタンタンの代表的なコレクション

 

オーヴァーシーズ

オーヴァーシーズは気品に溢れ技術性豊かな、大人のスポーツウォッチです。 ヴァシュロンの象徴でもあるマルタ十字を取り入れたリンクで構成されたブレスレットは、しっかりと手に馴染み、しなやかな装着感が魅力です。 オーヴァーシーズは150m防水機能に流線型のスポーティなケース、スクリューでしっかりと固定したベゼル、傷に強いサファイアクリスタルなど強固なスペックを誇り、アクティブな現代のライフスタイルに最適のスポーツウォッチとして人気です。  

ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ

オーヴァーシーズは4種類のサイズが存在することもポイント。自分に合ったサイズ感が選べます。また、ステンレススティールモデルはヴァシュロンコンスタンタンの中でも比較的お求め安いモデルとなっています。  

 

定番人気モデル:オーヴァーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9097

ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9097

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 42.0mm
全重量:183g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.1137
パワーリザーブ:約42時間
防水性能:150m

 

パトリモニー

伝統的な技術とデザインが反映されたヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するコレクションです。”完璧な円、無駄のない美しさ、そして調和の取れたプロポーションが「パトリモニー」の魅力。1950年代のヴァシュロン・コンスタンタンのモデルに着想を得て作られた、限りなく純粋なスタイルを具現化したコレクションです。  

ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー

出典:http://www.vacheron-constantin.com/jp/

現在のヴァシュロン・コンスタンタンを代表するドレスウォッチ、「パトリモニー」は2004年に登場した比較的新しいモデルです。ラグジュアリーな2針モデルや、シックな印象の3針モデル、さらには見た目はシンプルながら複雑機構を備えたコンプリケーションモデルまで幅広くラインナップを展開しています。  

 

定番人気モデル:パトリモニー トラディショナル セルフワインディング 43075/000R-9737

ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー トラディショナル セルフワインディング 43075/000R-9737

素材:ローズゴールド
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:67g
文字盤:シルバー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.1120
パワーリザーブ:約40時間
防水性能:30m

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ヒストリーク

ヒストリークはブランド創設の1755年からの伝統的な時計作りに敬意を表したコレクションです。歴代の名作を現代風にアレンジして復活させたヒストリークは、オリジナルモデルを知ってる人も知らない人も楽しめる人気ラインナップです。

  ヴァシュロンコンスタンタン ヒストリーク アメリカン 1921 82035/000R-9359

ヒストリーク アメリカン 1921 82035/000R-9359

ヒストリークの中で特に目立つのは「ヒストリーク アメリカン1921」。文字盤が傾いた独創的なこのモデルは、1921年にアメリカ人コレクターに為にオーダー品として作られたモデルの復刻版です。傾けられた文字盤は車の運転時に視認しやすくするため。ヒストリークの中でも特に人気が高く、多くの時計ファンに愛されています。 他には1955年に発売されたモデル「コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ1955」「エクストラフラット1955」、1907年に発売された「クロノメーター・ロワイヤル1907」の復刻版がヒストリーのラインナップに存在しています。

 

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Column;ロレックスは世界三大時計じゃないって本当?

たまに「ロレックスは世界三大時計のひとつじゃないの?」とお問合せを頂くことがあります。

圧倒的な知名度を持つロレックスですから、世界三大時計の一角を占めていると考えても不思議ではありません。

しかし、ロレックスは世界三大時計には数えられず、これからも加わることはないでしょう。

その理由はロレックスが実用時計にこだわるブランドであるからです。

ロレックス 実用性

パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの三社は歴史と伝統を持つブランドであると同時に基本的に高級品以外は作らないという特徴があります。

歴史だけで見るとIWCやジャガールクルトといったブランドも世界三大ブランドに入ってもおかしくはありません。しかし、これらのブランドは幅広いラインナップを持っており、実用面を訴求するブランディングも多く、「格式」を守り続けているブランドには該当しないでしょう。

ロレックスに関してもそれは同じです。ロレックスは品質基準において堅牢で信頼性の高い時計を作ることをブランド哲学として掲げています。

高度な複雑機構を製造することにこだわることも、高級ラインに固執することもなく、ひたすらに実用性を追求してきました。

技術力自体を見れば世界三大時計に数えられても不思議ではありませんし、知名度に関しても業界No.1であることは間違いありません。

ただ、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの三社と比較するとスタンスが違うだけです。

世界三大時計に入っていないからといってロレックスの歴史と伝統が認められていないわけではありません。ロレックスの時計が素晴らしいことは紛れもない事実なので、世界三大時計に該当するかはどうかを気にする必要はないと感じます。

 

まとめ

世界3大時計ブランドについてご紹介いたしました。

世界3大ブランド時計は時計界の頂点に立つブランド。高い技術力はもちろん、「美しさ」「機能性」「斬新さ」そのどれもが世界最高の時計となっています。 長い歴史の重みが放つ、輝かしいステータス性は多くの時計ファンの憧れであり、一生のうち一度は手にしたいとして、これからも時計界のトップに君臨し続けていくことでしょう。

 

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この記事を監修してくれた時計博士

穴井 孝美(あない たかみ)

株式会社羅針 取締役社長

1967年生まれ
高校卒業後、電機メーカーに就職し生産管理を学ぶも一年半で退職。
銀座の通信販売会社にて輸入時計の販売に従事。
輸入時計卸売会社を経て、2006年に東京都台東区にて株式会社羅針を設立。
香港、シンガポールなど海外と国内小売店とのネットワークを活かし時計の卸業として事業を展開する。

  • 2009年に銀座に移転し、販売買取のリテール事業を開始。
  • 2011年に銀座本店を移転オープン。
  • 2017年に買取サロンオープン。
  • 2018年に銀座ナイン店オープン。
  • 2022年に銀座中央通り店オープン。
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