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WEBマガジン, 池田裕之

10年後も価値が下がらない腕時計ブランド7選【2024年最新版】

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高級腕時計は決して安い買い物ではありません。だからこそ、何年・何十年と価値が下がらないブランドを選びたいとは思いませんか?

しかし、価値が下がらないブランドと一口でいっても、実際はどのブランドがそれに該当するか時計初心者の方にはいまいちピンとこないはずです。

そこでこの記事では、何十年経っても人気時計ブランドであり続けるための「5つの条件」を紹介すると同時に、10年後も人気が上昇し続けているであろう時計ブランドをご紹介いたします。

10年後も価値が下がらない時計

 

時が経っても人気ブランドである条件

実用性だけで選ぶのなら、クォーツやソーラー電波時計を選ぶのが正解でしょう。しかしながらここは高級時計の世界。

高級腕時計の多くは機械式時計であり、唯一無二の工芸品としての価値を持ち合わせています。

そして、この「工芸品としての価値」こそが何十年経っても価値の下がらない人気時計ブランドである条件なのです。

機械式時計 ムーブメント

長く愛される時計ブランドとして君臨し続けていくために重要なのは「工芸品としての価値」と「時計としてのクオリティー」の両立です。どちらかが欠けてしまったら、何十年後も価値の下がらない時計とはいえません。

とはいえ、10年後・100年後、時計業界がどのように変化していくか予想することは難しいです。クォーツ時計の開発で時計業界のあり方が大きく変わったクォーツショック、あるいはそれを超えると言われる、現在のスマートウォッチの脅威・・・いつどんなことが起こるか、予測をつけることすら難しい状況です。

ただ、どれだけ時が経っても人気ブランドであるための条件というのは確かに存在しており、その判断材料をつかうことで、「価値が今後も下がらないブランド」を取り上げることは可能です。

ここではその条件を挙げてみましょう。

 

 

人気腕時計ブランドであるための条件① 時計のクオリティー・ポテンシャルが高い

永く価値を保てる時計はトータルクオリティーが高い必要があります。

第一に機能面。頑丈・防水性・耐磁性が高いといった使い勝手の良さや、時計としての高い精度を持ち合わせていることは非常に重要です。もちろん中にはメーカー自身が「実用には向かない」と豪語する超高級時計も存在します。曰く、超精密・精緻な設計で数百にも及ぶ細かなパーツで以て構成されたグランドコンプリケーションであるため、と・・・

確かにこういった工芸品としての高級出時計も魅力的ですが、「人気」と言う面では弱く、価値はあっても「何十年経っても誰からも買われる」とは言い難いでしょう。

 

価値の下がらない時計

とは言え欠かせないのは芸術性。ケースや文字盤の美しさはもちろん、装飾や素材への拘りに至るまで、高級腕時計としてのクオリティーが高くなければ評価は下がっていくでしょう。

実用性も芸術性も両立してこそ、真の「価値が落ちないブランド」と言えるのではないでしょうか。

 

人気腕時計ブランドであるための条件② ブランドにステータス性と歴史がある

ルイヴィトンのカバンやポルシェの車の様に、どれだけ時間が経っても評価され続けるモノには必ずステータス性と歴史があります。つまりはブランド力です。

一般的にはルイヴィトンといわれればモノグラム柄のカバンや財布が浮かび、ポルシェといわれれば特徴的な形状のスポーツカーが浮かぶでしょう。この”名前を多くの人が認知している”ということに加え、代表的な商品やモデルが浮かぶことこそブランド力なのです。

腕時計でいうと、ブランド名を聞いて多くの方が特定のモデル・さらには外観デザインが思い浮かぶのであればブランド力があるといえます。

そしてこのブランド力はステータス性と歴史から生まれます。現在100年以上続いている老舗ブランドは、今後も高い価値を持ち続ける可能性が高いと言えるでしょう。

パテックフィリップ カラトラバ

ブランド力を生むためには伝説や歴史的エピソードに恵まれていることも重要です。

「月に到達した」「世界最古の時計ブランドである」「貴族や王に愛された」など、超一流時計メーカーは必ずといっていいほど、このようなエピソードを持っています。

伝説や歴史的エピソードを生みだすほどのブランド哲学を持っているブランドは今後も末永く評価される確率が高いと考えられます。

 

 

人気腕時計ブランドであるための条件③ コレクションのバランスがいい

これまでに紹介した項目にくらべるとやや細かい部分になりますが、実はこれも大変重要なポイントです。

コレクションのバランスとは、ドレスウォッチ・スポーツウォッチ・ダイバーズウォッチなど、特定のモデルにコレクションが偏らず、様々なラインナップが用意されていることにあります。

なぜ、このバランスが重要なのかというと、余りに偏ってしまうと流行によって価値が左右されすぎてしまうからです。パテックフィリップ コレクション

現在の高級腕時計はどのブランドも「スポーツモデル」が売れ筋になっていますが、仮にこの流行が廃れ、「シンプルな3針ドレスウォッチ」の人気が高まった場合、スポーツウォッチのみしか主力商品がなかったブランドは大きく価値を下げてしまうでしょう。

そのため、バランスよく人気コレクションをもっているブランドは永く価値を保てるブランドとしてのポテンシャルを秘めているといえます。

 

 

人気腕時計ブランドであるための条件④ メンテナンス体制がしっかりしている

時計製造ばかりに力を入れ、メンテナンス体制を疎かにしてしまう腕時計ブランドは長期的に考えると未来はありません。

機械式時計はメンテナンスを継続的に受けていくことで一生使うことができます。”古いモデルは修理できない・異常に修理費が高い”など、せっかく買った時計のメンテナンス体制が不十分だった場合はブランド自体に不信感を抱くでしょう。

結果的に長く愛用される人気時計ブランドとして君臨するためには、充実したメンテナンス体制が必須になるのです。

高級腕時計 メンテナンス

このメンテナンス体制は、近年非常に注目度を浴びています。「サスティナビリティ」という概念が根付いてきたことから、各メーカーにとっても消費者にとっても「末永く愛用していくための体制」はますます注目度を浴びるばかりです。

そういった意味では、使い捨ての素材で作られていない「高級機械式時計」は、10年後はもちろん世紀を超えて価値を持つにふさわしい逸品と言えます。

 

人気腕時計ブランドであるための条件⑤ 中古・アンティーク市場が人気

高級腕時計は中古品の人気が高いため、製造終了モデルが高い人気を集めることができるブランドは圧倒的に有利です。ましてやアンティークと呼ばれるような古い時計にも高い価値が付けられているブランドはなおさらです。

アンティークモデルが人気となるブランドは、それだけ歴史が評価されておりメンテナンスが充実している証拠とも言えます。おそらく、現在発売されている時計も50~100年後同じようにアンティークウォッチとして評価されるのではないでしょうか。

ロレックス アンティーク

 

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時計界における10年という時間は短いようで長いです。多くの人気モデルが生まれ、そして廃れる。このようなサイクルが幾度となく繰り返されますが、数ある時計ブランドの中には10年後も人気が衰えることは無いと思われるブランドが存在します。

そのブランドは前項で紹介した「5つの条件」を兼ね備えた選ばれしブランドたちです。

 

10年後も価値が下がらないブランド① パテックフィリップ

パテックフィリップ

まず、最初に名前が挙がるのは間違いなくパテックフィリップでしょう。

オーデマピゲ,ヴァシュロンコンスタンタンと並んで「世界三大時計」に名を連ねていますが、さらにその中でも頭一つ抜きんでており、世界最高峰の呼び名を獲得しています。

そんな王者パテックフィリップはブランド力、コレクションの幅、歴史、アフターサービスといった「価値の下がらない時計ブランド」としての条件をパーフェクトに満たしています。

他の時計ブランドの追随を許さない外装の美しさは言わずもがな。機械式時計としての精度や耐久性・メンテナンス性(メンテナンス性を担保しないことには、数十年後の価値は語れませんね)もまた世界最高峰たる出来栄えです。

「芸術性」「実用性」それぞれを突き詰め、最高レベルで両立していると言っていいのではないでしょうか。

パテックフィリップ

なお、コレクションの幅に関してもまた、数ある時計ブランドの中で最もバランスが良いと言えます。

スポーツウォッチとしてはノーチラスとアクアノート。

ドレスウォッチとしてはカラトラバやゴールデンエリプス。

「定番外し」にはゴンドーロ。

そしてパテックフィリップが世界最高峰と呼ばれる所以でもあり、最上級コレクションに位置づけられるグランドコンプリケーションおよびコンプリケーションシリーズ。これはパーペチュアルカレンダーやミニッツリピーターといった、時計の種々の機構の中で、最も複雑で製造難易度が高いと呼ばれている複雑機構(コンプリケーション)を、シリーズ化したものとなります。

 

ユーザーのニーズや社会的ステータス、あるいは趣味嗜好それぞれにマッチしたシリーズ展開を行っており、「どんな人でもパテックフィリップに憧れる」という図式を作ることで、世界的な価値を維持し続ける理由の一つとなっています。

パテックフィリップ ノーチラス プチコン

なお、上記でご紹介した「時が経っても人気ブランドである条件」とは少し話が逸れますが、パテックフィリップは現在も独立した時計メーカーとして経営を続けていることも魅力です。

多くの時計メーカーがスウォッチグループやリシュモングループといった巨大資本企業に加入している中、パテックフィリップだけは、あくまで独自資本を貫き、作りたいものを作り続けているのです。

さらにパテックフィリップの安定性を確固たるものにしているのが「永久修理」を謳っていること。永久修理とは、いわばメンテナンスの最高峰です。

どんな古いモデルでも正規修理が永遠に受けられるため、真の一生モノの時計として世代を超えて愛用することができます。

パテックフィリップ 永久修理

このように価値の下がらない時計として全ての条件を満たしたパテックフィリップは、今後10年どころか100年後もその価値を維持できるほどの圧倒的な存在感を持つブランドとして君臨し続けるでしょう。

 

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パテックフィリップ 購

 

 

10年後も価値が下がらないブランド② ロレックス

ロレックス 時計

パテックフィリップと並んで「10年後も価値が下がらない腕時計ブランド」の話題に欠かせないのが、ロレックスです。

いや、むしろ、価値を伸ばし続けてきたブランドと言ってもいいかもしれません。

ご存知ロレックスは世界で最も有名な時計メーカーです。

そして、ロレックスは非上場企業かつ徹底した秘密主義者であるため正確な数字はわかりませんが、機械式時計メーカーの中で最も売れているブランドでもあります。

そんなロレックスの一番の特徴・・・前述した「最も有名」、つまりは群を抜いた知名度です。

ロレックスには”その名を知らない人はいない”と言い切れるほど驚異的な知名度が存在し、この知名度はロレックスの優れたブランディングによって生み出されています。

GMTマスターII 126710BLNR

ロレックスには創業以来決してブレない「究極の実用時計を作る」という目標があり、その理念に沿った時計作りを行ってきました。

高い防水性を保持するオイスターケース、自動巻きの完成形パーペチュアル機構、そして精度に影響を与えず日付を瞬時に切り替えるデイトジャスト機構・・・これらロレックスによる画期的な発明も、全ては究極の実用時計を作り上げるための通過点にすぎません。

さらに、ロレックス時計の実用性はメディアを使ったブランディング戦略により世界的に証明され、創業から100年が経った現在はそのステータス性は完全に定着しました。

サブマリーナ 116610LN

このメディアを使ったブランディングというのは、「公開実験」として数々の偉業に挑戦する人にロレックスの時計を同行させてもらい、メディアの注目を集める戦略を実行したことを指します。

例えばエクスプローラーIをエベレスト登頂に同行したり、ドーバー海峡の横断泳にシードゥエラー(当時はオイスター)を携行してもらったり・・・

もっとも、実際にロレックスの実用性が確実に高かったからこそできたブランディングでもありますが。

エクスプローラーI 114270

こうして歴史的に証明され続けてきた絶対的ブランド力は今後崩れることはないといえるでしょう。冒頭でもご紹介したように、むしろ価値を上げ続けてもいるブランドです。

その筆頭はクロノグラフの最高峰デイトナ。続いてパイロットウォッチとして名高いGMTマスターII。ダイバーズウォッチの代表的存在サブマリーナにシードゥエラー。シンプルでロレックスの究極の実用性を体現したエクスプローラーIにエクスプローラーII。

これらはここ数年で実勢相場を上げ続けており、世界的なロレックス需要が年々高まっていることを如実に表しています。

 

また、ロレックスはアンティークモデルが絶大な人気を誇っているというアドバンテージがあります。

このアンティーク人気は時が経っても色褪せない魅力がある証明であり、世界情勢がどのように変わっても生き残れるための重要なポイントです。中古・アンティーク市場が確立していると言うことは一般ユーザーが売買しやすいことも意味しており、価値の維持においては欠かせません。

ロレックス ベゼル

なお、ロレックスは特に「永久修理」を掲げているわけではありません。しかしながら実用時計の王者の性か、ムーブメントの質が良く、かつメンテナンス性に富み、量産に適した機械を製造し続けてきました。そのためメーカーのみならず並行輸入店の提携工房などでも修理しやすい個体が比較的多く、またメンテナンスすれば末永く使い続けていける耐久性は、アンティーク市場が確立していることからも自明です。

 

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10年後も価値が下がらないブランド③ オーデマピゲ

オーデマピゲ ロイヤルオーク

パテックフィリップの並び、世界3大時計ブランドの一角に数えられるオーデマピゲ

1875年の創業以来、一度も途切れることなく家族経営を貫いてきた独立系時計メーカーとしても有名です。この背景から、「経営者が身に着けるブランド」としてオーデマピゲが語れられることもあります。

オーデマピゲは欧州やアメリカで絶大な人気を誇る時計メーカーでしたが、現在はわが国はもちろん、中国や韓国、東南アジア、中東など世界的な需要が高まり続けています。

特に人気のあるシリーズはロイヤルオーク。

先ほどパテックフィリップのノーチラスをご紹介しましたが、現在高級時計業界で主流となりつつある「ラグジュアリー・スポーツウォッチ(高級スポーツウォッチ)」という概念を打ち立てたのは、1972年に誕生したロイヤルオークでした。

ダイナミックなオクタゴンケースや随所にエッジの効いたフォルムは、「とにかくカッコイイ」そして「高級感にあふれる」と定評があります。ロイヤルオークは、以降、高級スポーツウォッチの規範にもなりました。

さらにロイヤルオークをスポーティーにしたオフショアコレクションも1993年からスタートし、その層をますます厚くしています。

 

ただし、現在はロイヤルオーク人気が際立っていますが、オーデマピゲは世界三大時計メーカーに名を連ねるだけあり、その出自はパテックフィリップに勝るとも劣らない「コンプリケーション(コンプリカシオン)の大家」です。

 1882年に世界初のグランドコンプリカシオン懐中時計、1892年に世界初のミニッツリピーター腕時計を発表するなど、真髄は「実用性」「芸術性」全てを兼ね備えた、最高レベルの時計製造技術にあります。

一方でロイヤルオーク、その後に続くオフショアといった業界内でも革新的なシリーズを生み出すことで、ブランドのステータス・伝統を崩さずにファンを増やし続ける、という試みに成功しているのです。ちなみに2019年には新たなコレクションCODE11.59をリリースしました。

オーデマピゲ CODE11.59

このように、コレクションの幅を広げ続けているのもまた、永く価値を落とさなかった要因と言えます。

 

なお、オーデマピゲもまた「永久修理」を掲げる偉大なブランドです。

さらに当然ながら中古・アンティーク市場も確立されています。しかも、この市場はどんどん拡大しています。

オーデマピゲは日本国内において、「知名度」はパテックフィリップやロレックスに長らく後塵を拝していました。

しかしながらインターネットの普及によってユーザーがより「良いもの」「上質なもの」の情報をキャッチしやすくなった今、かつてないほどオーデマピゲ人気が高まったことが市場拡大の要因として考えられます。

オーデマピゲ人気に伴い、特にアンティークモデルの研究や体系化がますます進んできたのです。

これまでも十分高い価値を有するブランドでしたが、今後は世界的にますますの、そして絶対的な価値を維持していくこととなるでしょう。

 

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10年後も価値が下がらないブランド④ ウブロ

ウブロ 時計

現在最も勢いのある時計ブランドといっても過言ではないウブロ

1980年に創業した新興ブランドであるウブロは2004年にジャンクロード・ビバー氏がCEOに就任したことにより、時計ブランドとして急速に発展しました。

セラミックやシリコンなど、様々な革新的な素材を駆使して作られた時計は「新時代の時計」として、富裕層の心を掴んで離しません。

 

この凄まじいウブロの勢いはビバー氏のブランディング戦略によって生み出されたといっても過言ではないでしょう。

ビバー氏は各業界のトップスターとアンバサダー契約を結ぶことで「成功者が身につける時計」としての強烈なステータス性を作り上げました。

サッカー選手の本田圭佑氏やメジャーリーガーの田中将大氏、陸上のウサイン・ボルト氏・・・誰もが知ってる成功者を広告塔に据えることで、「ウブロ=成功者のシンボル」というイメージを確立していったのです。

ウブロ ビッグバン ウニコ ブラックマジック

さらにF1やワールドカップの公式時計を務めたことにより、認知度が大幅に上がっていることも見逃せないポイントです。

スポーツ界と密接なかかわりを持つことで「高級時計にあまり詳しくなかった若年層」も顧客・潜在顧客としてファン化し、世界的な需要を高めていきました。

ウブロ

創業から約40年程度とまだまだ若いブランドであり、「歴史」としては一味足りないと思う方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながらウブロのきわめて高いマーケティング力によってそのステータス性は抜群。

今はまだ高級時計を買わないような層が年齢を経た時、ウブロの価値はますます確固たるものとなっていくことでしょう。

 

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10年後も価値が下がらないブランド⑤ IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)

IWC ポルトギーゼ

多くのスイス時計メーカーがフランス国境沿いのジュネーブやル・ロックルに工房を構えていますが、IWCはドイツにほど近いシャフハウゼンで生まれ育ちました。ちなみに2018年に創業150周年を迎える、老舗中の老舗でもあります。

そのためドイツ職人由来の質実剛健なものづくりに長けており、「見やすい」「正しい」「持ちが良い(永く使い続けられる)」製品を世に輩出してきました。

こういった質実剛健さは、芸術的な外装デザインをも実現しています。丁寧に作りこまれた外装、丁寧な仕上げ、丁寧な装飾・・・
ポルトギーゼやポートフィノ、パイロットウォッチにインジュニアといったIWCの人気シリーズは、奇抜さや仰々しさはありません。シンプルかつ美しいと感じるそのデザインは、上記のような丁寧な作りこみと高度な設計に由来するものでしょう。

IWC パイロットウォッチ

さらにIWCは、やはり永久修理を掲げるブランドです。

IWCのブランド全体としての平均実勢相場は50万円台~と、ミドルクラスに位置しますが、このプライスレンジで永久修理を掲げるというのは稀です。それだけ、自社の技術、ひいては自社の製品に対して、自信と情熱を持っているのでしょう。

 

事実、IWCはアンティーク市場も非常に活発ですが、こういったメンテナンス体制が支えている部分は大きいです。もっともアンティークIWC(オールドインターなどと呼ぶこともある)は、出回りが多いため民間修理会社でもメンテナンスを行うことができるといった汎用性も影響を多く与えています。

IWC ポートフィノ

前述の通りIWCは、価格にも派手さはなく、過去モデルがオークション級になった・・・という話はあまり聞きません。
しかしながら確かな技術と確かな信頼を武器に、10年後、20年後、50年後、あるいは100年後も人気ブランドとして、私たちの生活に寄り添っていってくれることでしょう。

 

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10年後も価値が下がらないブランド⑥ オメガ

オメガ スピードマスター 人気

ロレックスと並んで高い知名度を誇るオメガ。

業界唯一のNASAの公式装備品として月面着陸に傾向されたスピードマスター。
映画『007』でジェームズ・ボンドが実際に使用したりと、スターたちから愛され続けるシーマスター。
時計の高精度追求の歴史そのものであるコンステレーション・・・

各シリーズそれぞれに偉大なストーリーが備わっており、オメガの伝統性やステータス性を強調します。

オメガ シーマスター300

一方でオメガは、時計製造を今なお進化させている稀有なブランドでもあります。
機械式時計の基本的な機構は何世紀と変わっていません。
しかしながらオメガはその中でも画期的な手法を積極的に採用し、実用面での進化を遂げることに成功しています。

その一例が、コーアクシャルおよびマスタークロノメーターです。

オメガ コーアクシャル

コーアクシャルは、ムーブメントの「がんぎ車・アンクル・テンプ」と呼ばれるパーツの構成を変え、パーツ同士の摩耗を抑えること。ひいてはオーバーホールの頻度を通常の3~5年から、8年~10年へと延長することに成功した新機構です。つまり、従来品より約2倍長持ちする、ということですね。

また、マスタークロノメーターは、オメガがスイス連邦計量・認定局(METAS)とタッグを組んで新たに制定した時計の新規格です。

時計製品の高性能の基準となる工業規格「COSC(クロノメーター規格)」をはるかに超える厳格さを誇るだけでなく、きわめて高い耐磁性を獲得したことが特徴です。

オメガ シーマスター300

このコーアクシャル×マスタークロノメーターの新世代ムーブメントが、時計業界でのオメガの価値をますます高めました。オメガは「高度で革新的な時計製造技術を有するメーカー」といった認識を、世に広めることとなったためです。

ちなみにこの新世代ムーブメントは、ブランドだけでなく時計自体の価値の永続性にも一役買ってくれています。経年に強く末永く愛用できるため、再販しやすいメリットに繋がっているのです。

確立された中古・アンティーク市場で歴史的なモデルを購入するも良し。

最先端の技術が詰め込まれた最新ウォッチを選ぶも良し。

オメガは10年後も革新的な姿勢で、自社の価値を高め続けていくことでしょう。

 

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10年後も価値が下がらないブランド⑦ パネライ

パネライウォッチ

軍用時計をルーツとするパネライは、その強烈な個性を武器に世界中の時計ファンを魅了し続けている超一流時計ブランドです。

第二次世界大戦にて軍用時計として扱われた歴史、一目でパネライとわかる時計の個性。パネライにはいくら時が流れても決して色褪せない魅力があります。

また、一時は流行モノと扱われたパネライですが、供給量をコントロールするマーケティング戦略によって「セレブ御用達モデル」にすることに成功した点もパネライの強みといえるでしょう。

パネライ ケース

パネライの凄みは「一度もブレない不変性」です。

パネライの時計は大きく分けて「ラジオミール」「ルミノール」の2種類しか存在しません。そして、2種類とも軍用ダイバーズウォッチであったという歴史を大切にしています。

コレクションのバランスは偏っていますが、この一貫した経営方針がファンの心をとらえ、今日まで安定した価値を生み出してきました。

パテックフィリップ・ロレックスと同様にリセールバリューが高く、今後さらに価値が上がっていく可能性が十分にあります。

 

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まとめ

高級腕時計としての美しさや実用性、加えてブランドがもつ歴史とステータス性。腕時計ブランドとして、末永く評価され続ける為にはいくつかの条件があります。そして、その条件を兼ね備えた腕時計ブランドは今後数十年、さらには100年後も今と変わらない不変的な価値を持ち続ける可能性を秘めています。

高級腕時計は一生モノです。

この記事があなたのパートナーとして最適な一本を探す手助けとなれたなら幸いです。

 

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この記事を監修してくれた時計博士

池田裕之(いけだ ひろゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン 課長

39歳 熊本県出身
19歳で上京し、22歳で某ブランド販売店に勤務。 同社の時計フロア勤務期に、高級ブランド腕時計の魅力とその奥深さに感銘を受ける。しばらくは腕時計販売で実績を積み、29歳で腕時計専門店へ転職を決意。銀座ラシンに入社後は時計専門店のスタッフとして販売・買取・仕入れを経験。そして2018年8月、ロレックス専門店オープン時に店長へ就任。時計業界歴17年

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