プロ野球選手の田中将大さんや前田健太さん、タレントの北野武さんや武井壮さんなど、多くの著名人に愛され続けてきたウブロ。どのモデルもかっこよく、どれを買えばいいかわからない、と迷っている方もいらっしゃるでしょう。
そこで、東京銀座にある腕時計専門店GINZA RASINの2021年の売上データを集計した結果、ウブロの中で最も売上本数が多かった人気モデルをご紹介したいと思います。
ビッグバン?クラシックフュージョン?スピリットオブビッグバン?
ウブロの一番人気はこれだ!
ウブロの中で一番人気が高いモデル ビッグバン スティール セラミック 301.SB.131.RX
ウブロ ビッグバン スティール セラミック 301.SB.131.RX



【材質】チタン
【ケースサイズ】直径45mm×厚さ15mm×重さ138g
【文字盤】ブラック カーボンダイアル
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1143、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】2針、スモールセコンド、クロノグラフ
ウブロと言えばこれ!と言えるほど大人気シリーズがビッグバンです。
メディアでもビッグバンを着けているステキ有名人をよく目にしますね。
そのため、当店のウブロの売れ筋と言えばやはりビッグバンが不動となります。では、そんなビッグバンの中でも人気一位に君臨するモデル。それは格子状のカーボンダイアルを持つスタイリッシュなこちらのモデルです!長年ウブロの売れ筋として、顔を張ってきました。
ちなみに2019年・2020年もウブロの中で売上ランキング第一位となっており、2021年で三年連続ナンバーワンです(2018年は第二位)!ちなみに売上金額では第三位となっております。
ナンバーワン人気だけあり、ウブロのコンセプト全てが詰まった逸品です。
ビッグバンとは、多層構造となったダイナミックなケースと船の舷窓をモチーフにしたベゼル。そしてセラミックやチタン、カーボンファイバーなど時計では考えられなかった新素材を活かし、多数のバリエーションを有したシリーズです。2005年に誕生して以来、ウブロの人気を牽引するのみならず、時計業界に大きな影響を与えた一大コレクションでもあります。
ビッグバン スティール セラミックはそんなバリエーションのうちの一つなのですが、デザイン性に優れることは勿論のこと、実用性に関しても評価が高いです。
また、裏蓋はシースルーバックが採用されており、自動巻きムーブメント「HUB1143」の意匠や動きを鑑賞することができます。
もちろん内部機構のすばらしさもさることながら、幅44mm×厚さ15mmと超ダイナミックなケースにもかかわらず重量わずか138gであるところも必見。秘訣はチタンとブラックセラミックをケース素材として採用し、他金属ではなかなか実現できない軽量さや耐久性を獲得しました。
と、このビッグバンの魅力を話し出したら止まりませんが、ナンバーワン人気の理由は「かっこいいから」。この一語に尽きると思います。
端正な印象を与えるカーボン文字盤、とにかく存在感抜群なデザイン。
そして、この大胆なケースは60以上ものパーツで構成された非常に複雑精緻な造りになっており、しかもその全てに丁寧な仕上げがなされていることによって「立体感」ですとか「ラグジュアリーテイスト」ですとか、高級時計に欠かせない要素を獲得しました。
このデザインに魅了された、という男性は少なくないでしょう。
税込定価は2021年12月現在で1,584,000円、並行輸入店での新品並行相場は110万円~となっております。
ビッグバンの中では手にしやすい価格であることもあり、飛ぶように売れています。
ウブロの中で人気が高いモデルとは?
ウブロの時計には圧倒的なシェアを誇るモデルはなく、人気上位モデルに関しては売り上げ本数・売上金額の順位が拮抗しています。
今回は301.SB.131.RXが1番人気となりましたが、2番人気モデルとしてはビッグバンウニコの定番モデル「411.NM.1170.RX」と同率で「441.NX.1170.RX」がランクイン。
例年TOP10に一緒に入るクラシックフュージョン「542.NX.1171.LR」「542.NX.7071.LR」の人気も健在です。
多少の順位の入れ替わりはありますが、ウブロの売上上位は近年あまり変わっていません。それだけ名作が多いということですね。
ウブロ ビッグバン ウニコ チタニウム セラミック 411.NM.1170.RX



【材質】チタン×セラミック
【ケースサイズ】直径45mm×厚さ15mm×重さ99g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1242、パワーリザーブ約72時間
【防水性】5気圧
【機能】2針、スモールセコンド、クロノグラフ
ウブロの人気モデルを語るにあたり、ビッグバン ウニコ 411.NM.1170.RX は決して外せません。
このモデルは自社製ムーブメント「ウニコ」を搭載したハイスペックモデルです。
売上本数においては301.SB.131.RXに1位の座を譲りましたが、売上金額では1位では411.NM.1170.RXが堂々の1位に輝いています。
常に人気ランキングの上位に君臨するロングセラーモデルであり、ウブロの良さがふんだんに詰まった王道な一本です。
ムーブメントには自社製ムーブメントの「ウニコ HUB1242」が搭載されており、文字盤も裏蓋もスケルトンになっていることから、メカニカルな意匠を存分に味わうことができます。
ディティールに関しては幅45mm、厚さ15mmと大変ダイナミックでありながら、重量はわずか136gほど。
チタンとブラックセラミックがケース素材として採用されており、実用性も抜群です。
並行輸入店での新品価格は160万円前後〜となります。
ウブロ ビッグバン ウニコ チタニウム 441.NX.1170.RX



【材質】チタン
【ケースサイズ】直径42mm×厚さ15mm×重さ133g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1280、パワーリザーブ約72時間
【防水性】5気圧
【機能】2針、スモールセコンド、クロノグラフ
また、ベゼルにもチタニウムを配したオールチタンモデル441.NX.1170.RXも人気です。こちらは前述したRef.411.NM.1170.RXよりも3mm小さい直径42mmサイズのビッグバン。ムーブメントは自社製ムーブメントHUB1280が搭載されておりますが、パワーリザーブ約72時間といった実用性の高さや、両面スケルトン仕様であることは変わりありません。
かなり定番ですので、初めてウブロ、あるいは高級時計をご購入される方はこちらを選んでおけば間違いないでしょう。
新品並行相場は約170万円台後半~となっており、ハイエンドとはなるものの「いつも売れる」商品のうちの一つです。
クラシックフュージョン「542.NX.1171.LR」「542.NX.7071.LR」の人気は健在と前述しましたが、実は2021年に非常によく売れ、こういった当店のランキングでは初めて第3位となったのは、アエロフュージョン 525.NX.0170.LRです!
ウブロ アエロフュージョン 525.NX.0170.LR



【材質】チタン
【ケースサイズ】直径45mm×厚さ13mm×重さ116g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1121、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】3針、クロノグラフ、日付表示
ちなみに売上本数では第三位ですが(上記ビッグバン二種が同率のため、厳密には四位)、売上金額ではナンバーツーとなっており、人気急上昇ぶりが刮目できますね。
アエロフュージョンは、クラシックフュージョンの文字盤をスケルトナイズした仕様です。ウブロではお馴染みとなったデザインコードですね。
そしてクラシックフュージョンは「ウブロの伝統の体現」をコンセプトとしつつ、ビッグバンとはまた違った薄型上品なケースを持つことが大きな特徴となります。ウブロならではの大型ケースはそのままに薄さが強調されているため、ビッグバンよりもクラシカルな印象を強められるでしょう。
さらにこちらはチタン製となっているため、軽やかな着け心地を実現しているのも人気の秘訣の一つですね。
基本的に腕時計は薄く軽いほど着用感は良好と言われています(もちろん好みもありますし、ずっしり感もまた高級時計ならではですが)。こういった着け心地の良さは、デイリーユースの腕時計にとって大きなアドヴァンテージとなりえます。
しっかりと丁寧な仕上げが施されたムーブメントはクラシックフュージョンシリーズでおなじみのHUB1121。
パワーリザーブ約42時間となっており、実用面にも優れます。
新品並行相場は130万円前後~。スケルトナイズされた高級仕様でありながら、ビッグバンよりもお求めやすい価格帯です。
上記エアロフュージョンとほとんど同率で人気となったのは、3針シンプルなクラシックフュージョンモデルです。
ウブロ クラシック フュージョン レーシング 542.NX.7071.LR



【材質】チタン
【ケースサイズ】直径42mm×厚さ10mm×重さ81g
【文字盤】グレー
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1121、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】3針、日付表示
前述の通りクラシックフュージョンはスポーティー寄りなビッグバンとは対極にある存在ながら、ウブロが創業以来掲げてきた「フュージョン」コンセプトを全面に押し出した伝統的なコレクションでもあります。
どんなシーンにも活躍する万能性に美しくスタイリッシュな顔立ち。
クラシックフュージョンも新素材と高級時計の融合というコンセプトが活かされており、ケースには軽量素材であるチタニウムが採用されています。
クラシックフュージョンには多数の人気モデルが存在しますが、その中でも特に人気なのが「542.NX.7071.LR」です。
サンレイ仕上げの美しいレーシンググレーダイアルが特徴的な一本で、ケースにはチタニウムが採用されています。
日本人男性の腕にスマートに収まりが良い42mm設計で作られている為、袖口に引っかかりにくいのも嬉しいポイントです。
ブラックとは異なる独特な上品さを持つことから、幅広い世代から支持を集めました。
クラシックフュージョンゆえのシンプルさ、スーツにマッチするエレガントさ。そしてウブロのエントリーモデル的な立ち位置のため新品並行相場64万円~で購入できる(2022年1月現在)という気安さが人気の秘訣だといえるでしょう。
ウブロ クラシックフュージョン チタニウム 542.NX.1171.LR



【材質】チタン
【ケースサイズ】直径42mm×厚さ10mm×重さ81g
【文字盤】ブラック
【ムーブメント】自動巻きムーブメントCal.HUB1121、パワーリザーブ約42時間
【防水性】5気圧
【機能】3針、日付表示
2015年に発売されてから現在まで、クラシックフュージョンの人気を支えてきた「542.NX.1171.LR」も支持を集めています。
絶妙なケースサイズ42mmと重量81gの軽量ボディを持ち合わせ、精度や耐久性に関しても申し分なし。シンプルなブラックダイアルはビジネスとの相性が抜群によく、どんなシーンにもマッチします。
ウブロ全体の売上では第四位にランクインしており、その人気の高さは健在です。
511.NX.7071.LR / 511.NX.1171.LR / 511.NX.7170.LR
なお、クラシックフュージョンには42mmモデルだけでなく45mmモデルも存在します(型番が511~から始まるモデル)。
45mmモデルの魅力は何と言っても男心をくすぐる迫力のあるフェイスです!
ケース径は大型ではありますが、重量は99gと100g以下をキープしており、上品な厚みも健在。価格は42mmとほぼ一緒なので、純粋にサイズ感の好みだけで時計を選ぶことができます。
グレー、ブラック、ブルー、いずれのバリエーションも需要が高く、こちらもウブロの定番として時計ファンから愛され続けています。
ウブロ ビッグバン ウニコ ブラックマジック「411.CI.1170.RX」も支持が厚いモデルなので紹介します。
ウブロ ビッグバン ブラックマジック 411.CI.1170.RX



【材質】ブラックセラミック
【ケースサイズ】直径45mm×厚さ15mm×重さ142g
【文字盤】スケルトン
【ムーブメント】自動巻き Cal.HUB1242、パワーリザーブ約72時間
【防水性】5気圧
【機能】2針、スモールセコンド、クロノグラフ
ブラックマジックはオールセラミックのケースを採用したスタイリッシュなモデルです。統一感のあるディティールを持つことからウブロの中でもトップクラスの人気を誇ります。
バックスケルトンとスケルトン仕様のダイアルからは新型ムーブメント HUB1280を眺めることができ、柔軟性の高いラバーストラップが採用されていることから、アグレッシブにお使い頂ける一本に仕上がっています。
こちらも42mmと45mmがラインナップされていますが、実サイズよりも小さく見えるオールブラック仕様であることから、45mmの方が人気です。
新品並行相場は約170万円台〜。他のウニコよりも若干高くなっていますが、それを感じさせないほど売れに売れています。
まとめ
当店で、ウブロの中で最も人気の高いモデルをご紹介いたしました。
やはり一番人気はウブロのフラグシップであるビッグバン。ただ、ビジネスシーンで使いやすいクラシックフュージョンやその進化版のアエロフュージョンなども幅広いファン層から支持を集めています。
ウブロ自体がとても人気のブランドなので、人気や定番で選ぶもよし。一目ぼれした一本を選ぶもよし。
ただ、人気ゆえに「売り切れ御免」な側面があるので、気になるモデルがあればまずはお問合せください!
この記事を監修してくれた時計博士



南 幸太朗(みなみ こうたろう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 本店 店長
学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より本店 店長へ就任。得意なブランドはロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲ。腕時計の知識だけではなく、販売や買取の相場にも精通している。時計業界歴10年