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パテックフィリップ ワールドタイム

 

海外に出張や旅行をすると母国の現在時刻が気になること、ありませんか?
最近はスマートフォンを使えば確認することができますが、もっとスピーディーかつスマートに確認できる方法があります。
複数地域の時刻を表示してくれる機能が搭載された腕時計です。
具体的にはGMT、ワールドタイム、UTCの機能が付いた腕時計がその類です。

「GMTってよく聞くけど結局どんな時計なんだろう・・」
「時差機能のある時計が欲しいけど、どれを選べばいいのかわからない・・」

そんな疑問を抱えた方々のために、今回は徹底的にその魅力に迫っていきたいと思います。
それぞれの機能を掘り下げていきますので、デザインなどにも注目しながらご覧ください。

GMTの概要と操作方法

グリニッジ天文台
https://ja.wikipedia.org/wiki/

 

GMTとは世界標準時(Greenwich Mean Time)の略称です。その名前の由来は、18世紀に遡ります。
海洋帝国として栄えていた大英帝国では、ロンドンにあったグリニッジ天文台で太陽がちょうど真南にくる時間を基準として使うことが定められており、船乗りたちがそれに合わせて生活をしていたそうです。
19世紀末には電信などを使用する時の標準時として、このグリニッジ標準時が国際基準として定められました。
基準のイギリスから経度が15度ずれるごとに時刻が1時間ずれる、ということになるので経度+135度の日本は+9時間の時差、ということがわかります。

腕時計に搭載しているGMT機能は24時間針(GMT針)と24時間目盛りによって、2ヵ国目の現地時刻を表示してくれる機能です。
GMT針は24時間で1周するため昼か夜かも教えてくれます。

 

ロレックス GMTマスター

 

大抵のGMT針が時分針などと混同しないように形状や色を変えて作ってあります。
この針を操作することによって、第2時間帯の表示が可能です。
操作はリューズの2段引きで出来ます。GMT針単独では動かすことができないので時針や分針を動かして連動させます。
GMT針の時刻はベゼルとの位置で読み取ります。
出発地の時刻に合わせたらリューズを1段引きにし時分針を回して現地時間に合わせます。
出発地にいながら目的地の時刻に合わせることができ、到着してからいちいち時刻合わせをする必要がありません。

 

GMT機能を搭載した人気腕時計ブランド

 

ロレックス GMT 16710

ロレックス GMTマスターII 16710

 

まずは言わずと知れた高級時計ブランド、ロレックスのGMTマスターから。
GMTを使わない時計ファンからも、スポーツウォッチとして人気の高いロレックスのGMTモデルです。
当時世界一の航空会社だったパンアメリカン航空からパイロットウォッチの製作を依頼されたロレックスは、1955年にGMTマスターを生み出します。
GMTマスターは24時間で1周するGMT針と両方向回転ベゼルを備え、パイロットたちに出発地と目的地の正確な時間を伝えてくれました。
初代のGMTマスターIは2つの時刻、次のGMTマスターIIは3つの時刻を確認できます。
GMTマスターIでは黒ベゼルと赤青ベゼルの2タイプ、GMTマスターIIでは赤黒ベゼルのタイプが作られました。
現在はGMTマスターIが生産終了となり、黒ベゼルも赤青ベゼルもGMTマスターIIに集約されています。

 

関連記事:ロレックス GMTマスターII 今買うならどのモデル?

 

 

 グランドセイコー GMT

グランドセイコー メカニカルハイビート36000GMT  SBGJ201

 

グランドセイコーはその高精度さとシンプルなデザイン、実用性の高さで日本が誇る高級時計ブランドです。
海外の人からも「日本にはこんなに素晴らしいブランドがあるのに、なぜ日本人は海外の時計を買うのか」と不思議がられるほど、その品質には定評があります。
そんなグランドセイコーはGMTへのこだわりも段違いです。
まず自社製ムーブメントの9S86キャリバー。2015年にGMT機種に初めて搭載され、話題となったハイスペックなムーブメントです。
機械式時計は時計の文字盤を向ける向きによって誤差が生じてきます。その時差が生じるのを最大限抑えるには時計の心臓部であるテンプが速く振動する必要があります。その点、このキャリバーの振動数は<spanstyle=”background-color: #ccffff;”>毎時36,000振動という高速振動。移動の多いシーンでも正確に時を刻んでくれます。
GMTが搭載されている、という機能面だけでなく時計としての実用性も大切にしているグランドセイコーならではのモデルと言えます。

 

関連記事:時計のプロが語る。グランドセイコー GMTの魅力とは?

 

 

オメガ シーマスター プラネットオーシャン

オメガ シーマスター プラネットオーシャン マスタークロノメーター GMT  215.30.44.22.01.001

 

アポロ計画の宇宙飛行士や「007」シリーズのジェームズ・ボンド、彼らはオメガとともに冒険をしてきました。
オリンピックの公式タイムキーパーもオメガが務めています。
歴史とロマンの詰まったオメガは現代でも時計ファンの心を掴んで放しません。
そしてオメガのシーマスタープラネットオーシャンと言えばその名の表す通り、海を愛する人たちの相棒としてダイバーズウォッチの最前線に立つモデルです。
そんなオメガのハイクラスダイバーズモデルであるプラネットオーシャンにGMT機能を追加したこのモデルは、スイス公式クロノメーター検査協会(COSC)から認められた精度の高さを持っています。
ベゼルと文字盤には衝撃に強いセラミックが採用され、防水性能は600mを誇ります。
陸でも海でもその正確さと耐久性をいかんなく見せつけてくれることでしょう。

 

 

タグホイヤー アクアレーサー GMT

タグホイヤー アクアレーサー キャリバー7 GMT WAY201F.BA0927

ロレックスやオメガなどの有名ブランドと肩を並べる程の品質を持ちながら、比較的手の届きやすい値段が魅力なタグホイヤー。
その中でもアクアレーサーはプロダイバーがデザインしたタグホイヤー唯一のダイバーズモデルとして人気があり、高い防水性を誇ります。
ロレックスのGMTマスターは生活防水レベルなので、防水性という観点からはタグホイヤーが圧倒的です。
ダイバーズウォッチとしてもGMTとしても高いパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。
そして高級時計の名にふさわしいデザイン性も兼ね備えています。
シックな横縞模様が文字盤を繊細に彩り、ペンシル型の針はタグホイヤーのロゴを想起させます。
機能性、デザイン性ともに高いクオリティを誇り、コストパフォーマンスの高さも随一です。

 

ワールドタイムの概要とその操作方法

ヴァシュロンコンスタンタン ワールドタイム
https://www.facebook.com/pg/vacheronconstantin/

 

「いまあの国は何時なんだろう?」
異国に思いを馳せながら地球儀を見たことのある方も少なくないのではないでしょうか。
ワールドタイム機構搭載の時計なら、大切な人がいるあの国や思い出のあの国の時間がすぐにわかります。
自分のいる場所、そして世界主要都市の時刻を一つの時計で確認できるという点はもちろん、
その独創的なデザインが旅好き、そして時計好きをワクワクさせてくれるということでも人気のモデルです。

ワールドタイム腕時計の文字盤やベゼルには世界の代表的な都市名が表示されており、
現在地の時刻を合わせることでそれぞれの地域の時刻がわかるようになっています。
24都市の時刻を表示するものが多いですが、37都市や40都市のものもあります。

ワールドタイム機能搭載の腕時計の最大の特徴は、一度1ヵ国の時刻を合わせればその他複数都市の現地時刻が瞬時に表示される点です。
時差を確認して時間を設定する必要がないというのもとても手軽に感じることでしょう。
大抵のワールドタイムモデルがプッシュボタンを用いて操作するため、時計に詳しくない方でも直観的に使用することができます。

 

パテックフィリップ ワールドタイム

https://www.patek.com/

 

世界で最初にワールドタイム機能搭載の腕時計を開発したのはルイ・コティエ氏という時計師です。
彼は文字盤上に世界主要都市を時差に沿って並べたリングと24時間表示リングを配置するという、誰も想像しないような機構を発明しました。
現代でも「コティエ式」として数多くのブランドがその高度な技術を採用しています。

ワールドタイム機能を搭載した人気腕時計ブランド

パテックフィリップ ワールドタイム

パテックフィリップ ワールドタイム 5130R-001

 

ワールドタイム機構を語るのに欠かせないのがパテックフィリップ。
「コティエ式」を最初に取り入れて、世界を驚かせるような時計を発表しました。
地球儀をそのまま落とし込んだような文字盤デザイン。直観的な操作性。すべてが画期的な発明は当時の時計界に衝撃を与えたと言われています。
GMTと違って時差を考える必要がなく、瞬時に各国の時刻がわかるという利便性はまさに革命でした。
その後様々なメーカーがワールドタイム機構を搭載し始めましたが、いまだにその中でもパテックフィリップのワールドタイマーは絶大な支持を得ています。

 

 

セイコー ブライツ ワールドタイム

セイコー ブライツ ワールドタイム SAGA113

セイコーブライツのワールドタイムも人気があります。
日本、中国、アメリカの3地域の異なる標準電波を受信するソーラー式の電波時計です。太陽光や蛍光灯などで駆動するので電池交換は不要です。
24都市のローカルタイムを表示し、電波を受信しない都市でも高精度なクォーツが正確に時刻を伝えてくれます。
セイコー腕時計の中でも武骨でありながら端正なデザインで、男女問わず人気のモデルです。

 

関連記事:ワールドタイム 都市コード一覧

 

 

WW.TC ワールドタイム クロノグラフ

ジラールペルゴ WW.TC ワールドタイム クロノグラフ

 

ジラールペルゴはムーブメントの部品をすべて自社で作るマニファクチュールブランドとして時計愛好家には古くから人気があるブランドです。
江戸時代、日本に最初にスイス時計を持ち込んだのはジラールペルゴの創業者一族だと言われています。
ジラールペルゴのワールドタイムモデルは他ブランドには類を見ない逸品です。
24都市表示機能に加え、クロノグラフ機能にデイト表示とこれでもかと機能が盛り込まれていますが、外見からはクラシックな雰囲気が漂います。腕時計としての機能性とファッション性が融合した唯一無二のモデルです。

 

 

ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー トラディショナル ワールドタイム 86060/000R-9640

ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー トラディショナル ワールドタイム 86060/000R-9640

 

パテックフィリップ、オーデマ・ピゲとともに世界三大高級時計として名高いヴァシュロンコンスタンタン。
1755年に創業され260年以上時計界をリードしてきた世界最古の腕時計ブランドです。
歴史に裏打ちされた確かな技術力と美術品のように美しいデザインで王族や貴族、セレブやアスリートなど様々な時計好きを虜にしています。
そんなヴァシュロンコンスタンタンのワールドタイムモデルはその複雑機構とデザインに魅力があります。
それまでのGMTやワールドタイムでは24都市の1時間刻みの時差しか表現できませんでしたが、なんとこのモデルは24都市に加え、30分差のデリー、カラチ、カラカス、15分差のネパールなど13都市の細かい時差も表現してくれる優れモノです。
1時間単位の時差の国は黒、30分や15分単位の時差の国は赤で表示されています。
文字盤上の世界地図には濃淡のディスクが置かれ、夜と昼を教えてくれるという演出も。
複数都市の正確な時刻を確認できる利便性だけでなく、地球儀を回すようなワクワク感も味わえそうです。

 

UTCの概要

 IWC UTC

https://www.facebook.com/pg/IWCWatches/

 

そしていま現在、GMTに代わり世界標準時として使用されているのが協定世界時(UTC)です。
Universal Time, Coordinatedの略で、「よく調整された世界時」を意味しています。
1秒の長さをセシウム原子の振動数を元に測定しており、1000年間で一秒の誤差しかないという正確さが特徴です。
原子時計が開発されたことで天文観測だった世界時では地球の自転の関係で秒の単位が常に変動してしまうことが判明しました。
その世界時にうるう秒を加えることで誤差が0.9以上にならないように調整をしたのがUTCなのです。

 

UTC機能を搭載した人気腕時計ブランド

 

IWC フリーガー UTC IW325101

IWC フリーガー UTC IW325101

 

スイスブランドながらドイツに近い地域に本拠地を構えていることもあり、クラフトマンシップを追求したモノづくりをするIWC(International Watch Company)。
パイロットウォッチの先駆者としても有名なIWCですが、このフリーガーもドイツ語でパイロットを意味します。
12時位置のUTC表示と3時位置のデイト表示は視認性が良く、ブラックの文字盤とステンレススチールの軽量なケースは上品な雰囲気を醸し出しています。実用性と洗練されたデザインが魅力的なモデルです。
いかにもデュアルタイム時計、という感じの派手な見た目ではありませんが、そのスマートさは「質実剛健」と評価されるIWCらしい姿とも言えるのではないでしょうか。

 

 

ブライトリング クロノマット エボリューション UTC付き

ブライトリング クロノマット エボリューション UTC付き A156B21UTC(A13356)

 

ブライトリングを代表するモデル、クロノマットは1984年にイタリア空軍のために開発・採用されました。
狭いコックピット内での衝撃にも耐える強さと上空からの太陽光の反射を抑えるコーティング、そしてプロの計器としての正確性で、クロノマットはパイロットたちの右腕として活躍を続けています。
クロノマットエボリューションはブライトリングの中でも人気のモデルでしたが、現在は生産終了しています。
ベゼルのライダータブは現行型にはない貴重なパーツで、パイロットたちが時間の計測をするために使用されていました。

ブライトリング UTC
UTCは6時側に位置しています。UTC機能だけがクォーツムーブメントで稼働しているユニークな作りとなっています。

 

関連記事:人気のブライトリング十傑。腕時計愛好家に選ばれ続けるモデルとは

 

 

ジン 856.UTC Sinn

ジン 856.UTC Sinn

 

ドイツ軍パイロットで飛行教官でもあったヘルムート・ジンが創設したジン特殊時計会社。
どのような過酷な状況でも安心して使えるように、というモットーで時計を作り続けているブランドです。
暗い所でも視認性の良い蛍光インデックス、傷つきにくさ、気温変化への対応、防水機能、耐磁性など、コックピットクロックの機能とデザインを継承しています。
その機能性はパイロットのみならずビジネスマンにもその真価を発揮してくれることでしょう。

 

モンブラン スター クロノグラフ UTC オートマティック 107113

モンブラン スター クロノグラフ UTC オートマティック 107113

 

文房具メーカーならではのシンプルでクラシカルなデザインが特徴のモンブラン。
老舗ムーブメント会社「ミネルバ」とパートナー契約を組んでいることで複雑機構も得意としています。
深い青の時分針と赤いGMT針のコントラストがスタイリッシュで落ち着いた高級万年筆を思わせるデザインです。
9時位置のスモールセコンドにはブランドロゴがギーシェ彫りで施されているというこだわりも光ります。
そしてクロノグラフにUTC、と惜しげもなく機能を搭載しているにも関わらず手の届きやすい値段も魅力です。
繊細なデザインと豊富な機能、そしてコストパフォーマンスの良さでも評価の高いUTC搭載モデルです。

 

結局どれを選べばいい?

様々な時計をご紹介してきましたが、どれを選ぼうか迷ってしまうと思います。
デザインで一目惚れした、という方はその出会いを大切にしてください。
どれも良さそうで・・・という方は、目的によって選んでみてください。
目的地が1ヵ国の場合はGMTモデルやUTCモデルがおススメです。
パッと見るだけですぐに2ヵ国の時刻が認識できる、という意味ではワールドタイムよりも視認性が良いと言えます。
しかしワールドタイムの良さは時差を計算しなくていい点です。
現在地の時間を合わせるだけで複数の都市の時刻を一度に確認することが可能です。
そして何よりそのデザインに惹かれる方も多いのではないでしょうか。
世界を渡り歩くようなロマンを感じられる気がします。
自分の行動範囲や使う頻度、デザインへのときめきなど、それぞれの方のニーズに合った時計が見つけられれば幸いです。

 

まとめ

ご紹介したどの時計にも共通するのは、出張や旅行にあまり縁がなくても普段使いしたくなる魅力がある点です。
GMTもUTCもワールドタイムも、その機能を使わないとしても邪魔にならないようなデザインに仕上げられています。
それは腕時計をいつでもどこでも人生のパートナーにしてほしいという各時計ブランドの想いが込められているからかもしれません。
出張の多い方、旅行が好きな方、そしてそうではない方にもグローバル機能付きの腕時計の魅力が少しでも伝わりましたら幸いです。

 

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