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時計のプロが語る。グランドセイコー GMTの魅力とは?

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グローバル化が進むにつれ、ますます存在感を示していくGMT。

世界標準時(Greenwich Mean Time)の略称で、現在地以外の他の地域の時間帯を知ることのできる便利機能です。

海外出張や旅行、あるいは海外とのやり取りが多い方にとっては欠かせないことはもちろん、独特の24時間針や回転ベゼル等が、デザインコードとしても楽しまれていますね。

ただ、GMT搭載の高級時計と言うと、ロレックスやオメガ、パネライにオーデマピゲ等、海外ブランドの製品が思い浮かぶのではないでしょうか。

しかしながら、わが国が誇るグランドセイコーもまた、海外製に負けない性能とデザイン性を兼ね備えたGMTをラインナップしています!
その評価および人気は世界的にもきわめて高いものであり、高性能GMTをお探しの方にぜひご検討頂きたい逸品です。

この記事では、そんなグランドセイコーが手掛けるメカニカル・スプリングドライブ・クォーツ機構を有した三種のGMTと、それぞれの魅力、そしてオススメモデルについてご紹介いたします!

グランドセイコーのGMTモデルを知って、世界に飛び出してみませんか?

グランドセイコー GMT

 

グランドセイコーの三つのGMT~メカニカル・スプリングドライブ・クォーツ~

グランドセイコーは、製品の自社一貫製造(マニュファクチュール)を貫く、世界的に見ても大変稀有なブランドです。

さらにムーブメントの名手で、メカニカル(自動巻き、手巻きと言った機械式時計のこと)・クォーツ・スプリングドライブといった機構の開発・製造に長けており、唯一無二の高精度&高品質ムーブメントを生み出してきました。

そんなグランドセイコーですから、GMTムーブメントもマニュファクチュールで、かつ他社とは一線を画す性能を誇ります。
グランドセイコーが手掛ける、三つのGMTそれぞれをご紹介いたします!

 

①メカニカル

グランドセイコーが初めてGMTモデルを打ち出したのは、2002年のことです。

ロレックスのGMTマスターなどが1960年に登場していたことを考えると、結構最近のことに思うかもしれません。

しかしながらセイコーがクォーツ時計「アストロン」を開発して時計産業にクォーツショックをもたらした時代、グランドセイコーは一時生産を停止していました。安価なクォーツ時計が普及するに伴い、「高級時計」や「機械式時計」の在り方が問われていたためでしょう。

その後1988年に高級クォーツを、そして1998年にメカニカルの製造をリスタートした経緯があります。

つまり、メカニカル復活の4年後にGMTをラインナップに追加した、ということになりますね。

グランドセイコー SBGM001

グランドセイコー 初代メカニカルGMT SBGM001

その記念すべきメカニカルGMTムーブメント「9S56」は、SBGM001として登場しました。

さらに、「多機能機」および「スポーツウォッチ」としても、グランドセイコー初。2011年にSBGM027(ムーブメントも9S66へ移行)が登場して生産終了となりますが、今でも初代グランドセイコー GMTは中古市場で特別な存在感を放ちます。

 

さらにグランドセイコーのメカニカルは、「ハイビート」も忘れてはなりません。

ハイビートとは、機械式時計の精度を司るテンプの振動数を示しており、速ければ速いほど高精度を叩き出す一方で、その分パーツ同士の摩擦が大きく、負荷がかかりやすいという欠点があります。

しかしながらグランドセイコーが目指すところは「実用時計の最高峰」。そのため高精度と耐久性の両立を訴求し、2009年に10振動(36,000振動/時)のハイビートムーブメントの自社開発に成功しました。

 

そのハイビートメカニカルにも、2014年、GMT搭載機が登場します。なお、ハイビート以降、シースルーバック仕様が採用されているのも、メカ好きには嬉しいところです。

グランドセイコー メカニカルハイビートGMT マスターショップ限定 SBGJ001

グランドセイコー 初メカニカルハイビートGMT SBGJ001

新開発の「9S86」が搭載されたモデルは新リファレンス「SBGJ」とともに、世界に売って出ることになりました。

通常、GMT針の単独稼働の際は、ハック機能によって秒針が停止します。しかしながら9S86ではGMTの針合わせのみなら秒針は止まらず、ハイビートムーブメントの正確な運針の妨げになりません。
一方でパーツへの負荷を軽減するため、ヒゲゼンマイやテンプの振動を助ける脱進機を、より耐久性の高い新素材に移行する等のグランドセイコーならではの試みが詰め込まれました。

この9S86は、「自動巻きの概念を変えた」とまで呼ばれる、紛れもない名機です。
以降、現行グランドセイコー GMTの基幹ムーブメントとして活躍してきました。

 

現在メカニカルGMTは、9S66と9S86搭載モデルの2展開となっております。

グランドセイコー メカニカル GMT

さらに回転ベゼルを持つスポーツコレクションと、文字盤外周やインナーに直接24時間メモリを印字したヘリテージコレクションまたはエレガンスコレクションがラインナップ。

グランドセイコー メカニカル SBGJ233

詳細は後述しますが2017年にセイコーから独立し、より幅広い顧客を獲得するため、従来よりもバリエーションを拡充しています。

そのため、「本格的なGMTウォッチが欲しい」と言う方はもちろん、デザイン面でもご自身の好みにマッチする一本を見つけやすいと言えるでしょう。

 

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②スプリングドライブ

グランドセイコーファンの中には、スプリングドライブに特別な思いを抱いている諸氏も多いのではないでしょうか。

 

スプリングドライブはセイコーの独自機構です。

簡単に言うと機械式時計同様にゼンマイを駆動力としながらも、クォーツで用いられる水晶振動子をテンプ(その他調速機構)代わりに用いた革新テクノロジー。

これによって、機械式時計のメリットである

トルクが強い

長寿命

そしてクォーツ時計のメリットである

きわめて高い精度

そして高い耐久性

これらを獲得しつつ、双方のデメリットを補い合うことを実現しました。

そんなスプリングドライブが製品化されたのは1999年。ちなみに既に1977年にその構想はあったと言いますが、実用化に苦戦し、苦節二十年の時を経たとか。

グランドセイコー スプリングドライブ SBGE001

グランドセイコー 初スプリングドライブGMT SBGE001 

そんな記念すべきスプリングドライブ9R65が輩出されたわずか二年後の2006年、GMTを搭載した9R66が、「SBGE001」として市場に送り出されました。

ちなみにその翌年にスプリングドライブ クロノグラフが初リリースされていますが、同時にGMT機能も搭載されたグランドセイコー屈指の多機能機でした。

一度開発したら終わり、ではなく、さらに派生や進化モデルを作り続けていく姿勢に、グランドセイコーのものづくりへの情熱が垣間見えるものです。

グランドセイコー スプリングドライブ GMT

 

このクロノグラフ×GMTの9R86と、前述した9R66がスプリングドライブ GMTのラインナップの柱となっております(ただし2019年、スプリングドライブ20周年記念モデルには9R96を搭載。これは、仕上げや装飾にこだわった「魅せる」ための特別仕様のムーブメントです)。

メカニカル同様に、スポーツ・ヘリテージ・エレガンスコレクションの展開となりますが、スポーツコレクションの中には回転ベゼルあり・なしモデルが存在します。

なお、スプリングドライブはその開発段階で、「約72時間」のパワーリザーブが重要視されました。安定した駆動のために必須だったようです。

この実現に試行錯誤したことで製品化までに二十年の歳月をかけるに至った経緯からか、スプリングドライブモデルの文字盤には、その残量を示すインジケーターが必ず搭載されています。

 

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③クォーツ

2018年は、グランドセイコーにとって大きな節目の年でした。

前述した9Sメカニカルムーブメント誕生20周年であり、そして9Fクォーツムーブメント誕生25周年。

そのためいくつかのスペシャルエディションがリリースされましたが、最も特筆すべきはブランド初となるクォーツGMTが新たに開発されたことではないでしょうか。

 

セイコーが、「アストロン」として世界で初めてクォーツ腕時計の市販化に成功したのは、1969年のことです。

そして、グランドセイコーは1988年に「高級クォーツ時計ブランド」として休眠から復活しました。

そのためグランドセイコーを語るうえでクォーツの存在は欠かせません。

セイコー 9Fクオーツ

クォーツはメカニカルと異なりゼンマイを駆動力とせず、小型電池ボタンが動力源となります。

また、時刻制御は水晶振動子とその振動を電気信号に変換するICで構成されており、とにかく高精度で扱いやすい特徴を持ちます。

一方でゼンマイの力強さを持たないゆえにトルクが弱く、針が貧弱になりやすいこと。加えてGMTやクロノグラフといった多機能を追加することが難しいことが難点でした。とりわけGMTは時分針よりも目立つGMT針を取り付けなくてはならないため、どうしてもトルクが必要になってきます。

しかしながらグランドセイコーでは、その一つのソリューションとして1993年、9Fクォーツを開発します。

Caliber 9F86

出典:https://www.grand-seiko.jp/about/movement/quartz/

これは、クォーツを進化させ、かつクォーツの欠点を補って余りある革新的な機構です。1993年の発表当時は言わずもがな、今なおグランドセイコーのブランド・アイデンティティとなっております。

まず、「クォーツを超えたクォーツ」とグランドセイコーが自負するように、従来のクォーツよりもさらに精度を向上させました。

クォーツ式時計の一般的な精度は、月差±15秒~±30秒程度ですが、グランドセイコーでは年差±10秒程の誤差を実現しています。

また、「ツインパルス制御」と呼ばれる機構によってムーブメントのトルクを上げ、機械式時計と遜色のない力強い針の回転力を獲得しました。

 

そんな9Fクォーツの記念すべき誕生25周年、ついにGMTモデルが追加されます。

グランドセイコー SBGN001

出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/special/quartzgmt/

新たに開発された9F86は、時針・分針・秒針・GMT針の4針が独立して回転する「4軸独立ガイド構造」を採用していることがミソ。

センターには結局四つの針が取り付けられることになりますが、この独立ガイド構造によってそれぞれの針がお互いの邪魔をせず、ぎこちなさのない、スムーズで美しい運針を可能にします。

また、メカニカル同様にGMT針の単独稼働の際に秒針は止まらないため、9Fクォーツならではの高精度は活かされることも特徴です。

 

記念すべき第一陣「SBGN001」は、スポーツコレクションの限定800本モデルとしてリリースされました。
新しいグランドセイコーを思わせるスポーティーでイエローが眩しい一本です。
ただ、800本という稀少性からなかなか市場に出回らず、歯がゆい思いをした方もいらっしゃったでしょう。

しかしながら翌2019年、レギュラーモデルとして「SBGN003」「SBGN005」がリリースされました。

グランドセイコー クォーツ SBGN003  SBGN005

2019年にレギュラーとして追加されたグランドセイコー クォーツGMT SBGN003 / SBGN005 

 

現在はヘリテージコレクションを加えた4モデルの展開となりますが、開発力には定評のあるグランドセイコー。今後、さらなる魅力的なモデルを、順次追加していってくれることでしょう。

 

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グランドセイコー GMTモデルの三大凄いところ

グランドセイコーが手掛けるGMTの、進化の過程や機構的な解説を前項ではいたしました。

次に、プロ視点で見た、グランドセイコーGMTモデルの魅力三つを語りたいと思います。

 

①高い技術力に裏打ちされた使い心地

グランドセイコー クロノグラフ GMT

グランドセイコーのブランド理念は、「最高の普通」「実用時計の最高峰」。しかしながら「最高の普通」であることは高い技術力が伴います。

タイトなビジネスに対応できる正確性。
毎日使うことを想定した耐久性。
どんなシーンにもふさわしい高級感とエレガンス。

こういった時計が本来持つべき魅力を追求することにかけては、グランドセイコーは随一。
そんな同社だからこそ、他社とは一線を画したスポーツウォッチを製造することができるのです。

この機能性を語ると枚挙に暇がないのですが、金字塔にあたるものは、やはりムーブメントです。

 

 

グランドセイコー GMT

前述の通り、グランドセイコーのメカニカル(機械式)ムーブメントの精度や信頼性の高さは万人が知るところです。

GMTモデルでもその才能が遺憾なく発揮されていることは言うに及びませんが、特筆すべきは毎時36,000振動(毎秒10振動)のハイビートを備えた9S86キャリバー搭載機。

2014年に初めてGMT搭載機でラインナップされるやいなや、爆発的なヒットを以て迎えられました。

 

グランドセイコー GMT

スプリングドライブにおいても、精度と信頼性の高さはピカイチ。

こういった技術力というのがまさにグランドセイコー GMTモデルのみが持つ醍醐味と言えるでしょう。

 

また、スポーツモデルは堅牢性や防水性確保のためしっかりと裏蓋がはめられますが、グランドセイコーのGMTモデルの一部はシースルーバックで、こういったムーブメントの動きを楽しめるのも嬉しいですね(クォーツは全モデルでソリッドバックとなります)。

どうしても多機能モデルは「付加した機能」が優先されがちで、視認性が損なわれたり日常で使いづらくなったりしがちですが、グランドセイコーはあくまで実用時計であることにこだわっていることがわかります。

 

②スポーツモデルなのに美しく高級感あるセイコースタイル

グランドセイコー GMT

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/?ref=page_internal

セイコースタイル」をご存知でしょうか。

1967年にセイコー100周年を記念して発表された限定モデル「44GS」に端を発するデザイン哲学で、9つの要素からなるスタイルを指します。

インデックスやサイドライン、ガラスやケースなど時計の隅々に至るまでその哲学は採用されますが、正確さや美しさ、見やすさなど高級時計が大切にする本質を追求したもの。

このセイコースタイルは全てのグランドセイコーウォッチに受け継がれますが、スポーツラインも例外ではありません。

そしてグランドセイコーのGMTモデルをおすすめする秘訣はここにあります。
このセイコースタイルが受け継がれているため、スポーツラインでありながら高級時計であることも両立しているのです。

 

グランドセイコー GMT

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/?ref=page_internal

よく他ブランドのそれだと、「スポーティーすぎる」「ビジネススーツにはちょっと・・・」といった意見も聞かれます。

もちろん、いかにもGMT!みたいな外装もかっこいいけど、さりげなさにグランドセイコーらしさを感じませんか。
スポーティーテイストが強いモデルも存在しますが、スポーツウォッチであってもあくまで実用高級時計としてのスタイルを堅持。
いずれもセイコースタイルは崩れていないため、グランドセイコーならではの世界観は変わりません。

具体的に細部を見ていきます。

グランドセイコー GMT

最も特筆すべきは、ケースや文字盤などの仕上げ。
他のグランドセイコーモデルにも言えることですが、歪みのない、高級時計にふさわしい上品さを有します。

秘訣は平面と曲面を上手に使い分けて、そのつなぎ目のエッジを際立たせていること。
各面は基本的にはポリッシュ仕上げがなされるので、高級機らしい輝きを放ちます。
一方でつや消し仕上げを施していることによって、ビジネスシーンにふさわしい上品さをも獲得していますね。

ちなみにこの加工法はザラツ研磨と呼ばれ、選ばれた職人だけが採れる技法。

 

グランドセイコー 文字盤の仕上げ

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/?ref=page_internal

特別仕様の仕上げも見逃せません。
例えばこちらの画像。中央から細かな筋が放射状に広がりますが、これは山の尾根をイメージしてデザインされています。

ちなみにどこの山かというと、岩手県最高峰の山で日本百名山にも数えられる岩手山。

この山は、9S系メカニカルムーブメント製造を担う雫石高級時計工房から岩手山を望むことができ、雫石のものづくりの象徴となっているとのこと。

「岩手山パターン」と呼ばれ、9Sメカニカル搭載モデルにのみ採用されています。

 

グランドセイコー GMT

多面ダイヤカットのインデックスや時分針もセイコースタイルの特徴。
ケースと合わせて輝きを増すだけでなく、高い視認性も誇ります。

このように、ぱっと見ではいかにも普通ですが、高級時計をよくご存知の方から見ると非常に高いレベルの仕上げや加工がなされ、「ザ・高級時計」といったテイストを存分に発揮しているのがグランドセイコーのGMTモデルなのです。

また、全てがグランドセイコー独自のスタイルや哲学に則っているため、逆に人とかぶらないGMTモデルを有することにもなります。

 

③高いコストパフォーマンス

グランドセイコー GMT

多くのブランドでGMT機能はシンプルな3針モデルなどと比べ高めになるので、予算オーバーしがち。
そんな理由からグランドセイコーを選ぶのも「手」でしょう。

と言うのも、グランドセイコーはスポーツラインであっても価格変動が少ないため安定しており、多くの海外有名ブランドに比べてリーズナブル。近年高価格帯路線を進んでいますが、それでも高級時計としては無理のない予算でご購入頂けるでしょう。

 

例えば現行のGMT搭載モデルで最もシンプルなタイプSBGM227。定価は税抜き520,000円、並行輸入店だと40万円を切るくらい。このように、大体の基本モデルは40万円台~60万円ほどの価格帯で売り出されているのです。

さらにクォーツGMTであれば、30万円台~と、さらに価格を抑えることが可能です。

 

クロノグラフ搭載モデルやハイエンドラインである「ブラックセラミックコレクション」だともう少し高くなりますが、最高の機能性と美しい仕上げを兼ね備えるグランドセイコーの腕時計ということを考えると、時計界随一と言っても良いコストパフォーマンスではないでしょうか。

ちなみにロレックスのGMTマスターは100万円~、パネライ ルミノールGMTは80万円~が相場です。

 

グランドセイコーおすすめGMTモデル

現在、どのグランドセイコーのGMTモデルが注目されているか?おすすめモデルをご紹介いたします!

 

スプリングドライブ GMT SBGE211

グランドセイコー スプリングドライブ SBGE211

ケースサイズ:41mm
材質:ステンレススティール
文字盤:黒
ムーブメント:スプリングドライブ9R66、パワーリザーブ約72時間
防水性:10気圧

すっきりとした印象で、ともすれば「いかにもグランドセイコー」な落ち着きを持ったこちらのモデル。
GMTとパワーリザーブインジケーターを搭載しており、実用性が随一です。

スプリングドライブ搭載ということも合わせて、当店でも人気の高い一本。

直径41mm、厚さ13.8mmとボリューミーすぎないサイズ感のため、アウトドアも良いですがどちらかと言えばスーツスタイルでその本領を発揮してくれるでしょう。

もちろんセイコースタイルも継承されており、その高級感は他ブランドと一線を画します。

これからグランドセイコーを初めて買おう!という方にもグランドセイコーファンにもおすすめできるモデルです。

 

スプリングドライブ GMT SBGE201

グランドセイコー スプリングドライブ SBGE201

ケースサイズ:44mm
材質:ステンレススティール
文字盤:黒
ムーブメント:スプリングドライブ9R66、パワーリザーブ約72時間
防水性:20気圧

ボリューミーな外装に独特のデザインのベゼルが「セイコースタイル」と「スポーティー」を融合させるに至った一本。

ガッツリとスポーティーなモデルが欲しい!という方におすすめです。

20気圧防水とグランドセイコーモデルの中ではかなり高めの堅牢性ですので、水仕事やアウトドアでガンガン使える時計と言えます。

マットブラック文字盤に赤いGMT針とロゴがアクセントとなっているのも、おしゃれな男心をくすぐります。

 

スプリングドライブ クロノグラフ GMT SBGC001

グランドセイコー スプリングドライブ SBGE001

ケースサイズ:43.5mm
材質:ステンレススティール
文字盤:シルバー
ムーブメント:スプリグドライブ自動巻きCal.9R86、パワーリザーブ約72時間
防水性:10気圧

グランドセイコー初となるクロノグラフモデルで、GMT・パワーリザーブインジケーターをも搭載した多機能の一本。

「世界で最も正確性あるクロノグラフ」と名高い名作です。

これだけ多機能だと文字盤デザインがどうしても複雑になりがちですが、すっきりと端正にまとめ上げられており、高級クロノグラフとして申し分ありません。

やや大きめサイズですがセイコースタイルも受け継がれていますので、スーツスタイルにもお使い頂けるでしょう。

 

メカニカルハイビートGMT  SBGJ201

メカニカルハイビートGMT  SBGJ201

ケースサイズ:縦46.2mm×横40mm
材質:ステンレススティール
文字盤:シルバー
ムーブメント:メカニカル9S86、パワーリザーブ約55時間
防水性:10気圧

さきほどご紹介した、「岩手山パターン」が特徴的なモデルです。
洗練されたケースやインデックスデザインと加えて、非常にエレガントな仕上がりが魅力的。

ムーブメントもグランドセイコーらしさが発揮されたハイビート9S86が搭載。
毎時36,000ビート(毎秒10振動)の超高精度ムーブである一方で、耐衝撃性や耐磁性の高さも見逃せません。

ブルースティール針と合わせて、フォーマルシーンにも使えそうな一本です。

 

メカニカル GMT SBGM227

グランドセイコー 9S メカニカル SBGM227

ケースサイズ:39.4mm
材質:ステンレススティール
文字盤:黒
ムーブメント:自動巻きCal.9S66、パワーリザーブ約72時間
防水性:10気圧

ベゼルにあしらわれたアラビア数字やガッシリとしたケース・リューズガードが非常にスポーティーな一本。
しかしセイコースタイルが受け継がれ、かつ華美さのないマットブラック文字盤であるため、スーツスタイルでも違和感はないでしょう。

GMTモデルが欲しいけど、あんまり派手なのはちょっと・・・という方におすすめです。

搭載するムーブメントはメカニカルキャリバー9S66。
パワーリザーブ約72時間のため、週末に時計を外していても手作業で巻き上げる必要がないことも嬉しいですね。

「ハイビート」ではありませんが、その分価格帯は抑えめ。
もちろん最高の機能性という意味で妥協はない製品です。

 

メカニカル ハイビート GMT SBGJ011

グランドセイコー メカニカル GMT SBGJ011

ケースサイズ:40mm
材質:ブライトチタン
文字盤:白
ムーブメント:自動巻きCal.9S86、パワーリザーブ約55時間
防水性:10気圧

ハイビート9S86をブライトチタン製ケースに搭載した注目の一本です。

グランドセイコーの「使いやすさ」の追求にこちらの新素材は欠かせない一つ。
ステンレススティールに比べ約30%も軽い104gという重量を実現。
軽やかな着け心地が魅力です。

チタンはその軽さの一方で非常に耐蝕性・耐傷性に優れているため、毎日腕時計を身に着けるサラリーマンにとっては嬉しい素材ですね。

 

クォーツ GMT SBGN005

グランドセイコー クォーツ SBGN005

ケースサイズ:39.0mm
材質:ステンレススティール
文字盤:ブルー
ムーブメント:クォーツ9F86
防水性:10気圧

2019年に追加された、9Fクォーツの新型GMTモデルです!
サンレイ仕上げのブルー文字盤の美しさはもちろん、クォーツとは思えないダイナミックな赤い24時間針が魅力的。そのうえきわめて高精度で衝撃に強い特性があるため、デイリーユースのGMTをお探しの方にオススメしたい逸品です。

まだリリースから一年程ですが比較的流通するようになってきており、30万円台前半で手に入るのが嬉しいですね。

 

クォーツ GMT SBGN003

スポーツコレクション マスターショップ限定 SBGN003

ケースサイズ:39.0mm
材質:ステンレススティール
文字盤:ブラック
ムーブメント:クォーツ9F86
防水性:10気圧

同じく2019年に追加されたクォーツGMTの、シンプルなブラック文字盤です。
スペックは前者と変わらないので好みの問題になりますが、ブラックの汎用性の高さはとても人気。スーツにもジーンズにもマッチするデザイン性と言えるでしょう。

こちらも30万円台で購入できる、高級機としてはコスパ抜群の逸品です。

 

まとめ

グランドセイコーには国内外に根強いファンがいて、これでなくてはならない!という方も少なくありません。

一方で「機能性はすごいけど地味」「おじさんの時計」などのイメージがかつてあったことも確か。
しかし、今回ご紹介したGMTモデルを見れば、唯一無二のかっこよさや上品さが他社とは一線を画していると一目瞭然ですね。

グランドセイコーはGMTのみならず、クロノグラフやダイバーズなどスポーツウォッチのラインナップを年々増やしていっています。

当店でも主力商品のうちの一つですので、気になった方はぜひ一度お問合せください!

文:鶴岡

 

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この記事を監修してくれた時計博士

田中拓郎(たなか たくろう)

高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター

当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年

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