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グランドセイコー スポーツコレクションの至高!SBGJ237をレビュー

グランドセイコー マスターショップ

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/photos/

グランドセイコー SBGJ237は、2020年にリリースされた比較的新しいモデルです。

2020年は、グランドセイコーにとって記念すべき節目の年、生誕60周年記念でした。さかのぼること60年前、1960年にセイコーは「初代グランドセイコー」を発表します。グランドセイコーは世界の高級時計に挑戦できる、国産最高レベルの腕時計を作ることをコンセプトに作られました。

グランドセイコー SBGJ237

2020年に発表されたたくさんのモデルは、60年の歩みを如実に表している名機ぞろいです。

中でも発表から間もないながら、当店GINZA RASINで人気ランキング上位に既にランクインするSBGJ237は、内外ともに傑出した一本となります。

同時に、これまでのグランドセイコー製品からひと皮むけ、大胆なイメージチェンジを果たしたことでも大きな話題となりました。

この記事では、グランドセイコー SBGJ237について、詳しくレビューしていきます。

 

グランドセイコー SBGJ237はどのような時計か?

グランドセイコー SBGJ237は、2020年にグランドセイコーが放った、ブランドイメージすら一新するスポーツモデルです。

大きな特徴はそのスポーティーなデザイン。そしてGMT針と回転ベゼルを搭載することで、ローカルタイムの他第二時間帯,第三時間帯まで表示できる多機能性にあります。

ちなみにグランドセイコーが初めてGMTウォッチを自社コレクションに加えたのは2002年です。その後2005年にはスプリングドライブGMTウォッチを、そして2014年に本項でご紹介するハイビートメカニカルムーブメント9S86をリリースしました。

SBGJ237はこのハイビートによって高精度を叩き出す9S86を搭載しており、冒頭でもご紹介したように、まさに内外ともに完成されたスポーツウォッチとしてファンを魅了するに至りました。

まずは基本スペックをご紹介します。

 

グランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMT トリプルタイムゾーン SBGJ237

グランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMT マスターショップ限定 SBGJ237

ケースサイズ:直径44.2mm×厚さ14.4mm
ケース素材:ステンレススティール
搭載ムーブメント:自動巻き Cal.9S86
パワーリザーブ:約55時間
防水:20気圧防水
定価 :792,000円(税込)

 

①透明感のあるグランドセイコーの「スポーツウォッチ」と「GMT」

グランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMT SBGJ237を一目見て、まず衝撃を受けるのはこれまで同ブランドには無かったスポーティーなベゼルの存在です。

一見してダイバーズウォッチのようにも見えるベゼルは、グランドセイコーブルーと呼ばれるネイビーブルーと、ホワイトの2色で大胆に色分けされています。

さらにこのベゼル、不思議な透明感があります。なぜならこのベゼルは、サファイアクリスタルでカバーリングされているためです。

グランドセイコー SBGJ237

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/photos/

サファイアクリスタルの内側にベゼルのカラーと数字を蒸着させており、クリスタルが作りだす層が涼やかな透明感を生み出しています。

2色使いの回転ベゼルは、GMT機能を持った腕時計のいわばアイコンでもあります。

しかし、これまでのグランドセイコーには存在しなかったデザインでもあるのです。

そんな中で満を持して登場したグランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMT SBGJ237は、このツートンカラーベゼルを備え、さらにはこれまでのグランドセイコーには無かったデカ厚デザインを採用しました。

その背景を読み解いてみましょう。

 

グランドセイコー メカニカル GMT マスターショップ限定 SBGM001

画像:グランドセイコー メカニカルGMT  SBGM001

グランドセイコー初のGMTとなったSBGM001は、SBGJ237よりずっと前にGMTベゼルを備えていました。

しかしカラーリングはケースと同じシルバーで、数字が打たれているだけのシンプル仕様。2色分けやサファイアクリスタル加工などはもちろんありません。さらにサイズも直径39.2mm×厚さ13.5mmと、現在のような大きさではありませんでした。

背景として、グランドセイコーは2017年にブランドとしてセイコーから独立し、国外への進出も積極的に行うようになったことが一つに挙げられます。この独立化によってコレクションを「ヘリテージ」「エレガンス」「スポーツ」の3ジャンルに分け、それぞれの特性を持った腕時計開発に力を注ぐようになったのです。

SBGJ237のデザイン決定の裏には、国内市場のみならず海外市場を視野に入れた「スポーツウォッチ」展開があったのかもしれません。

グランドセイコー SBGJ237

出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/collections/sbgj237

そこに現れたSBGJ237は、透き通った輝きを持つブルー&ホワイトのベゼルを備えたGMTとして、大胆なイメージチェンジとなりました。

直径44.2mm×厚さ14.4mmという、グランドセイコーとしては珍しいデカ厚サイズです。

今後グランドセイコースポーツモデルのアイコン的存在となること間違いなし!のおすすめ人気ウォッチです。

 

②セイコースタイルの新たなるチャレンジ

グランドセイコーといえば、「44GS」で確立されたセイコースタイルというデザイン理論が有名です。

視認性と高級感をより高める、多面カットを施された太針やインデックス、徹底的な鏡面仕上げなど、上質さや高級感を高める「輝き」が特徴となっています。

特につややかな仕上げを実現しているのは、熟練の職人にのみ可能なザラツ研磨と言われる「磨き」の技術です。

ザラツ研磨は一度磨いて平滑面としたケースやラグへ、さらに鏡面仕上げを施すもので、ただの鏡面仕上げよりもぐんとつやめいたなめらかな輝きが得られます。

グランドセイコー SBGJ237

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/photos/

ザラツ研磨はSBGJ237にもふんだんに施されています。

一般的なグランドセイコーウォッチよりもデカ厚に仕立てられているため、ケースは横から見ても存在感がありますが、丁寧に磨き上げられています。

またサファイアクリスタルのドーム型風防には、ケースからわずかに立ち上がる角の部分があり、アクアリウムのような印象を受けます。

ベゼルをコーティングしているサファイアクリスタルの輝き、ドーム型風防のきらめきも加味すると、ケースやラグ、針、インデックスと時計全体が光を放っているのです。

それだけでは従来のグランドセイコーが大切にしてきた、信頼感と高級感のある実用性が失われてしまいそうですが、カギになっている部分がいくつかあります。

それが、大切に守られてきたセイコースタイルと、ミッドナイトブルーに染められた文字盤の存在です。

ベゼルなどは華やかになりましたが、文字盤の針やインデックスなど基本のセイコースタイルは崩されていません。

さらにシャイニーなウォッチの中心に、宇宙のように深遠なミッドナイトブルー文字盤をがっちりセッティングすることで、全体がぐっと引き締まって見えるのです。

ネイビーブルーなど美しく輝く青は、グランドセイコーのブランドカラーになっています。

そのためブルーが使用されている腕時計はグランドセイコーに多くありますし、実際メカニカルハイビート36000 GMT SBGJ237のベゼルにも使用されています。

 

③ムーブメント「キャリバー9S86」

Caliber 9S86

出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/about/movement/mechanical/9s86

SBGJ237には、名ムーブメントと呼ばれるCal.9S86が搭載されています。

1秒間に10振動する超速のハイビートは、高い精度を生み出します。

しかし大変な速度で振動を繰り返すハイビートは、内部機構の摩耗や折れなどの原因になります。

そこでグランドセイコーは素材にもこだわり、半導体製造技術を活かしたMEMS技術を採用しました。

またガンギ車の形状やガンギ中間車を置くなど、内部の構造も安定的な高精度のために特殊なものとなっていますが、MEMS技術で丈夫かつ軽いムーブメントが実現したのです。

ムーブメントや精度においても、グランドセイコーの研磨技術がは大きな役割を果たしています。

歯車のひとつひとつに至るまで匠の研磨を施すことで、効率向上や精度の追い込みが可能になりました。

またヒゲゼンマイには新素材スプロン610を使用し、ケース裏のスクリューバックとともに時計の堅牢製と耐磁性をアップしています。

さらに全体の動力を生み出す主ぜんまいには、新素材スプロン530を厚く加工したものが使用され、トルクがアップ。

耐久性・耐磁性・耐食性も高く、ハイビートを保ちGMT針を動かす力を維持したまま、55時間のパワーリザーブも実現しています。

 

グランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMT マスターショップ限定 SBGJ237

GMTはGMT針で第二時間帯を表示できる腕時計で、海外での使用で非常に役立ちます。

しかし各ブランドが出している既存のGMTは使い方が面倒で、あまり実用向けではないモデルも多々存在していました。

そこで、最高の実用品を提供するグランドセイコーが、4時位置にあるリューズで秒針を止めずに時針が動かせる、使い勝手の良いGMTを開発したのです。

ボリューミーなデカ厚サイズですが、リューズが4時位置にあるため手首の動きに干渉しにくくなっています。

さらに正式名称に「トリプルタイムゾーン」と入るように、メカニカルハイビート36000 GMT トリプルタイムゾーン SBGJ237は第三時間帯も表示できます。

第三時間帯を表示するために存在しているのが、SBGJ237最大の特徴である午前・午後を示す2カラーベゼルなのです。

ちなみに、SBGJ237に搭載されているCal.9S86は、グランドセイコーが41年ぶりに復活させた10振動ハイビートモデル、Cal.9S85の後継機になります。

そしてグランドセイコーの新GS規格をも凌駕する厳しさで知られる、「グランドセイコースペシャル(GSS)規格」をクリアしたムーブメントです。

 

【キャリバー9S86(2014~)の仕様】

巻上げ方式 : 自動巻き(手巻きつき)
持続時間 : 約72時間(約3日間)
静的精度 : -3~+5秒/日
携帯精度 : -1~+8秒/日
振動数 : 36,000振動/時(10振動/秒)
石数 : 37石
日付表示機能 : あり・デュアルタイム表示機能

 

 

グランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMT SBGJ237の価格と中古相場

グランドセイコー 中古購入

グランドセイコー メカニカルハイビート36000 GMTトリプルタイムゾーン SBGJ237の定価 は税込792,000円になります。

2020年にマスターショップ限定モデルとしてローンチされたばかりということ、加えて人気もきわめて高いことからグッドコンディションの個体は中古でも70万円前後~と、グランドセイコーの中古市場の中ではハイクラスです。

ただし、最近は中古市場へ出回る数も増えてきたので、60万円台後半~の個体も見られるようになりました。

今後人気が衰えないことが予測される1本です。信頼できるお店でベストコンディションの個体に出会えたら、手に入れておいた方が良いでしょう。

 

まとめ

グランドセイコー SBGJ237 についてご紹介いたしました。

発表直後から非常に大きな話題となっており、今なお人気の高い製品です。今後、グランドセイコーのスポーツモデルとして定着し、アイコンとして活躍していくでしょう。

ドーム型風防やコーティングベゼルの透明感がいっそうピュアに見える、卓越したデザイン性がここにはあります。

きらめきと視認性、実用性を徹底追及するセイコースタイルが、更なる高い段階に至ったと感じさせる、新しい風です。

当記事の監修者

新美貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年


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