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WEBマガジン, カルティエ, 南幸太朗, 腕時計選びのためのお勧め記事

紳士のオシャレウォッチの金字塔!カルティエ タンクソロとは

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カルティエ タンクソロ メンズ

腕時計は機能性を重視すべき機械でありがながら、手元を彩るファッションアイテムでもあり、着ける人のステータスを示すものでもあります。

手元は人目によく触れる場所であるだけに、腕時計選びはこだわりたいものですね。

オシャレなブランドといえばカルティエ!

ということで、今回はカルティエのメンズウォッチの中でも特にスタイリッシュなオシャレウォッチの金字塔、カルティエ タンクソロをご紹介します。

 

カルティエ タンクソロってどんな時計?

カルティエはパリに本拠地を置く、世界に冠たる名ジュエラーのひとつです。

王の宝石商とも、宝石商の王とも呼ばれるカルティエは、ジュエラーにして本格的に腕時計製造を手掛ける希少なブランドでもあります。

カルティエは1847年の創業以来、ヨーロッパの王侯貴族を虜にしてきました。

他のジュエラーと異なる点は、紳士用のアイテムを多く手掛けてきたことです。

また1888年には既に腕時計を製作していたことが分かっており、1904年にはサントスが作られました。

サントスは1911年に一般に向けて販売されるようになり、カルティエが本格的腕時計メゾンとして歩みだす第一歩となりました。

現在ではマニュファクチュールウォッチブランドとしての地位を確固たるものにしているカルティエウォッチは、こうして生まれたのです。

カルティエのメンズウォッチの中でも特におすすめしたいタンクソロについて、詳しく見ていきましょう。

 

概要

カルティエ マストタンク

出典:https://www.cartier.jp/ja/

タンクソロの「タンク」は、戦車を意味する言葉です。

タンクシリーズが誕生したのは、第一次世界大戦直後の1917年のことでした。

第一次世界大戦で使用され、フランスを勝利に導いた当時の革新的戦車、ルノー FT-17をデザインに取り入れたことが知られています。

ルノー FT-17はフランスにとって平和の象徴となり、その平面図からカルティエのタンクのデザインが生み出されたと言われています。

タンクはレクタンギュラー(長方形)ケースがアイコンになっているモデルで、ケースの縦枠とラグが一体化しています。

さらにベゼルがケースと一体化しており、独立していないという点も大きな特徴です。

 

当時カルティエ3代目のルイ・カルティエは、革新的なデザインの腕時計を創り出すことに情熱を燃やしていました。

革新的デザインであり、平和の象徴だった戦車は、そのコンセプトにぴったりだったのでしょう。

タンクルイカルティエと名づけられた新たな腕時計は、1919年に一般への販売がスタートしています。

初代のタンクルイカルティエが誕生してから、タンクシリーズは100年を超えて現代に引き継がれていきました。

カルティエ マストタンク

出典:https://www.cartier.jp/ja/

タンクソロが誕生したのは、2004年のことです。

タンクソロはカルティエを代表してきたモデルであるタンクルイカルティエのデザインを、現代風に再解釈・アレンジさせています。

さらに超高級ジュエラーにして腕時計のハイブランド、カルティエウォッチとしては、かなり革新的な価格設定を行いました。

これまで「宝石商の王」の腕時計だったカルティエウォッチが、一般の人々の手に渡りやすい価格帯になったのです。

 

②タンクソロとタンクルイカルティエの違い

タンクソロは、初代にして今も現役モデルであるタンクルイカルティエとどこが違うのかを詳しく見ていきましょう。

カルティエ タンクといえばすぐにイメージできるほど有名なアイコンモデルです。

タンクシリーズはタンクルイカルティエをはじめ、タンクフランセーズやタンクアメリカン、そしてタンクソロと種類も豊富です。

タンクルイカルティエとタンクソロはとてもよく似ていると言われ、実際並べてみてもパッと見ではそっくり。

とはいえ、タンクソロはタンクルイカルティエ誕生からおよそ90年後の現代に誕生した、革新的なモデルとなりました。

 

ケースサイドのシャープさ

カルティエ タンクソロ ルイカルティエ 違い

左:タンクソロ  / 右:タンクルイカルティエ

タンクソロのケースの両サイド、戦車でいえばキャタピラ部分に当たる長方形の長辺部分は、平面になっています。

並べてみるとタンクルイカルティエの長辺部分は丸みを帯び、ふっくらと盛り上がった形状です。

タンクルイカルティエが優美な印象になっているのに対し、タンクソロはシャープでキリッと引き締まった印象になっています。

 

文字盤の装飾

カルティエ タンクソロ ルイカルティエ 違い

左:タンクソロ  / 右:タンクルイカルティエ

タンクソロの文字盤はカルティエの歴史あるオパラン(オパール)カラーで、クリアな印象のホワイトに近いシルバーカラーです。

カルティエの象徴ともいえるレイルウェイ分目盛りはタンクソロにもタンクルイカルティエにも刻まれています。

タンクルイカルティエの文字盤はシルバーグレイン加工されており、タンクソロと比較すると貴金属的なきらめきをプラスしています。

またレイルウェイ目盛りの内側にはギョーシェ彫りが施され、ラグジュアリーな風合いです。

じっくり眺めるとタンクソロは洗練されたフレッシュな印象、タンクルイカルティエは高級感あふれる印象という違いがあります。

 

ケース素材

タンクソロはどのモデルにも、ステンレススチールケースを採用しています。トップケースがピンクゴールドやイエローゴールドのモデルであっても、裏蓋部分はステンレススチール製です。

カルティエ タンクソロ LM W5200025

タンクルイカルティエが誕生した頃、カルティエをはじめジュエラーも腕時計ブランドも多くはゴールドなどの貴金属を使用していました。

タンクシリーズもそこは同様で、タンクルイカルティエは現在でもイエローゴールドやホワイトゴールド、ピンクゴールドなどゴールド素材を使用しています。

タンクソロはステンレススチールを使用したケース、タンクルイカルティエはステンレススチールを使用しないゴールド素材という点が大きな違いです。

 

リューズ

カルティエ タンクソロ ルイカルティエ 違い

左:タンクソロ  / 右:タンクルイカルティエ

リューズにも違いがあります。

タンクソロにもタンクルイカルティエにも、リューズに石がはめ込まれています。

しかしタンクソロには人工石であるブルースピネルのカボションを使用し、なめらかな丸い形です。

一方タンクルイカルティエには、天然ダイヤモンドやブルーサファイアなどが使用されています。

またタンクルイカルティエのリューズは、タンクが戦車からインスピレーションを得ていることに関連し、砲弾の形をしています。

先端がとがった細長い天然石のリューズが、よりドレスウォッチらしい印象です。

 

価格設定

タンクルイカルティエは、ゴールド素材を使用したケース、ギョーシェ彫りが施された文字盤、天然ジュエリーを埋め込んだリューズなど、すべてにおいて上質にこだわっています。

そのため価格も100万円~となっており、高価なものでは300万円、400万円を超えてきます。

一方タンクソロはステンレススチールを使用したケースやシンプルな文字盤、人工石のブルースピネルを使用したリューズなど、各所で価格を抑える工夫をしています。

そのためサイズにもよりますが定価288,200円~と、かなりリーズナブルな価格設定になっています。もっとも高価なデザインでも100万円以下のお値段です。

 

カルティエ タンクソロのサイズ展開

カルティエ マストタンク

カルティエでは、ベニュワールをのぞきほとんどの腕時計をジェンダーレスに展開しています。

タンクシリーズも同様で、タンクソロもメンズ・レディースの区別ではなく、サイズによって区別しています。

基本的に紳士用としてよく出るサイズはXLとLMです。

最も小さなSMサイズはレディースに選ばれることが多いのですが、手首の細い男性や華奢な男性にはおしゃれでおすすめです。

 

①XL

カルティエ タンクソロ XL

ケースサイズ:縦40.85mm x横31mm×厚さ7.65mm
駆動方式:自動巻きメカニカルムーブメント
重さ(メタルブレス):130g前後
重さ(レザーストラップ):60g前後

XLはタンクソロで最も大きなサイズです。

タンクソロ XLサイズはケースが大きいだけでなく、機械式ムーブメントを搭載している唯一のサイズでもあり、他のサイズはすべてクォーツになります。

その分サイズとともに厚みも増えていますが、カルティエのタンクは薄さで知られるモデルのため、最も厚いタンクソロ XLサイズであっても7mm台に抑えられています。

機械式ムーブメント搭載のタンクソロ XLサイズは、他のタンクソロと異なり6時位置にデイト窓があり、機能性も上がっています。

タンクソロ XLサイズの重さは、個体によって使用されている素材が違うため若干左右しますが、メタルブレスの場合は130g前後です。

レザーストラップを使用している場合も60g前後となります。

近年はビッグフェイスの腕時計が流行しているため4~5cmのサークルケースは珍しくありません。

ただレクタンギュラー(長方形)デビューの場合は、サークルケースと感覚的に違ってくるため、実際にはめてイメージを掴むことがおすすめです。

タンクソロ XLサイズは一般男性の手首であれば、決して大きすぎることのないサイズです。

 

②LM

カルティエ タンクソロ LM

ケースサイズ:縦34.8mmx横27.4mm×厚さ5.55mm
駆動方式:クォーツムーブメント
重さ(メタルブレス):90g
重さ(レザーストラップ):39g

タンクソロ LMサイズはXLよりも一回り小さなサイズで、使い勝手もよいため人気があります。

男性にも女性にもよく選ばれる、ジェンダーレスでセレクトしやすいサイズでもあります。

XLよりも縦で6mm、横で3.5mmほど小さいモデルで、LMサイズとXLサイズを並べてみたり実際に装着すると違いがはっきり分かります。

タンクソロ LMサイズはケースサイズが小さいこともあり、ムーブメントはクォーツ式を搭載しています。その分薄型になり、5.55mmという薄さを実現しました。

またタンクソロ LMサイズはメタルブレスモデルでも90g前後、レザーストラップモデルなら40g前後という軽さを誇ります。

タンクソロ LMサイズはケースの大きさ、薄さ、そして軽さで高い装着感を生み出し、着け心地もよく手首が疲れない腕時計です。

男性にも、カップルで使うにもぴったりのサイズと言えます。

 

③SM

カルティエ タンクソロ SM

ケースサイズ:縦31mmx横24.4mm×厚さ5.55mm
駆動方式:クォーツムーブメント
重さ(メタルブレス):67g
重さ(レザーストラップ):33g

タンクソロ SMサイズは、タンクソロの中で最も小さなサイズです。

そのためタンクソロ SMサイズはレディースモデルとして紹介されることも少なくありません。

男性が着けるにはちょっと小さ目ですが、着こなしやアイテム使いが上手な方にはおしゃれでおすすめです。

タンクソロ SMサイズもクォーツムーブメント搭載で、軽く薄いことが特徴です。

 

 

知っておきたいカルティエ タンクソロの価格

カルティエ タンクソロの特徴でも前述しましたが、タンクソロがタンクルイカルティエと決定的に違っている点のひとつが価格設定です。

カルティエ タンクソロの価格は、小さなSMサイズのクォーツモデルなら20万台後半からになります。

カルティエはハイジュエラーからスタートし、100年前から腕時計を本格的に製造していた高級腕時計メゾンでもあります。

そのためカルティエの腕時計は高価なものが多く、タンクルイカルティエなら100万円をくだりません。

カルティエ=超高価というイメージがある中、タンクソロはお手頃価格でカルティエのクオリティとデザイン性の高さを楽しめる、貴重なモデルなのです。

 

カルティエ 並行店

カルティエの中では低価格帯モデルのタンクソロは、並行輸入市場ならもう少し手ごろな価格で手に入ります。

並行輸入市場であれば、新品のカルティエ タンクソロ XL自動巻き搭載モデルであっても33万円台~という驚きの低価格相場です。

カルティエ タンクソロ XL自動巻き搭載モデルは40万円以上の定価なので、価格差はある程度実感できます。

しかしカルティエは並行市場への流入防止に力を入れているブランドです。タンクソロ LM クォーツモデルだと、新品が30万円以下ほどの価格です。

定価も30万円台~なので、価格差が大きく出ません。

ところで、腕時計をお手頃価格で入手する方法は並行輸入品の購入だけではありません。

カルティエ タンクソロ

カルティエ タンクソロは大変人気が高く、2004年から販売されているモデルのため中古市場にもコンディションの良いものが多く出回っています。

個体の状態や取扱店によって価格は異なりますが、中古のカルティエ タンクソロはだいたい20万円台で購入できます。

ご予算面ではコンディションのよい中古品もおすすめです。

GINZA RASINにも中古・未使用品ともによく入ってくる機種ですが、すぐに売れてしまう人気者でもあります。

ご希望の際は、お早めのチェックがおすすめです!

 

カルティエ タンクソロ お勧めモデル3選

タンクソロのおすすめモデルをご紹介します。
メンズに人気の高いタンクソロ XLサイズとタンクソロ LMサイズから特におすすめのモデルをピックアップしました。

 

タンクソロ XL W5200028

タンクソロ XL W5200028

ケースサイズ:縦40.85mmx横31mm×厚さ7.80mm
素材:ステンレススティール
駆動方式:自動巻きメカニカルムーブメント
防水:日常生活防水
参考定価:440,000円

タンクソロ XL W5200028は、ケース・ブレスレットともにステンレススチールを使用したモデルです。

タンクソロ XLサイズはすべて自動巻きの機械式ムーブメントを搭載しており、タンクソロ XL W5200028もオートマティックです。

6時位置にデイト機能が搭載されており、他のデザインと比較しても一層スタイリッシュで都会的に洗練されています。

ケースサイズが大きい分、ブルースチールの針などもしっかり視認できるので、カルティエのタンクらしさをたっぷり堪能できるのではないでしょうか。

カルティエの腕時計はローマンインデックスのどこかにCartierというロゴが隠れていますが、このタンクソロでは7時位置に見ることができます。

重さは126gです。

 

タンクソロ LM W5200014

タンクソロ LM W5200014

ケースサイズ:縦34.8mmx横27.4mm×厚さ5.55mm
素材:ステンレススティール
駆動方式:クォーツムーブメント
防水:日常生活防水
参考定価:333,300円

タンクソロ LM W5200014は、ケースもブレスレットもステンレススチールを使用しています。

タンクソロ LM サイズはクォーツムーブメントモデルなので、タンクソロ LM W5200014もクォーツ式です。

ブレスレットまでステンレススチール製ですが、クォーツ式で大変薄手ということもあり、重さは90g前後に抑えられています。

タンクソロ LM W5200014は装着感やサイズ感がよく、カルティエデビューの方やレクタンギュラーモデルデビューの方にもおすすめの使いやすさが特徴です。

ステンレススチールのケースにブルースピネルがよく映え、爽やかな印象のタイムピースです。

 

タンクソロ LM W5200025

カルティエ タンクソロ LM W5200025

ケースサイズ:縦34.8mmx横27.4mm×厚さ5.55mm
素材:ステンレススチール/ピンクゴールド
駆動方式:クォーツムーブメント
防水:日常生活防水
参考定価:632,500円

タンクソロ LM W5200025はケースの表側にピンクゴールドを使用し、裏側にステンレススチールを使用したデザインです。

タンクソロ LM W5200025はケースの半分以上がピンクゴールド製。価格はアップしてしまいますが、モダンなスタイルにレトロな味わいがプラスされています。

さらにブラウンカラーのアリゲーターストラップを組み合わせており、重さも40g前後とかなり軽く仕上がっているクォーツタイプです。

ピンクゴールドのケースにブルースピネルのカボションリューズ、ブルースチール針にブラウンレザーストラップと、コーディネートが楽しくなるデザイン性の高いモデルです。

 

まとめ

カルティエ タンクソロは100年もの歴史を持つタンクシリーズのなかでも、最も新しいモデルです。

すっきりと洗練されたデザインは、初代タンクルイカルティエの面影を強く残しながらもモダンにおしゃれが楽しめるものとなっています。

またハイジュエラーカルティエとしては破格の価格設定も大きな魅力のひとつ。

カルティエウォッチのアイコニックなモデルでありながら、30万円台~で購入できます。

中古市場にも状態の良い個体が多く出回る人気機種ですので、カルティエデビューの方やハイブランドデビューの若い男性ユーザーにおすすめです。

デザイン性も優れた美しいカルティエ タンクソロをゲットして、おしゃれの幅をぐんと広げましょう!

 

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この記事を監修してくれた時計博士

南 幸太朗(みなみ こうたろう)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ

学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。

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