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グランドセイコー, セイコー, その他, 新美貴之, 時計の雑学

グランドセイコーのロゴ違いについて徹底解説!

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グランドセイコーは過度な装飾を施さないシンプルなデザインであることから一見どのモデルも同じに見えますが、よく見るとロゴが12時位置にあったり、6時位置にあったりします。

この違いは一体何を意味しているのか?

今回はグランドセイコーのロゴの位置によって時計にどのような違いが生じるのかについて解説していきます。

グランドセイコー ロゴ

グランドセイコーのロゴ

グランドセイコーのロゴは「GS」と「Grand Seiko」の英文字をあしらったシックなデザインです。力強くも上品であり、幅広い世代から支持を受けているロゴだといえます。

このロゴは文字盤の6時位置もしくは12時位置に配されており、どちらに配置されているかにより文字盤全体のイメージが異なります。

グランドセイコー ロゴ

左:6時位置にロゴ 右:12時位置にロゴ

 

では、この違いを説明します。

答えは簡単で、2017年以前に発売されたモデルか、以降に発売されたモデルかの違いです。

 

2017年にグランドセイコーは母体のセイコーから独立し、高級路線及び更なる海外進出の道を歩むようになりました。

それに伴いロゴから「SEIKO」の文字が消え、独立前のロゴと独立後のロゴの2つが生まれています。

 

6時位置にロゴがあるモデルは2017年以前の旧ロゴモデル(独立前)。

12時位置にロゴがあるモデルは独立後に発売されたモデルということになります。

 

新ロゴの特徴はGSロゴが12時位置に移動したことですが、「SEIKO」文字が消えていることにも大きな意味があります。

 

ロゴを変更した意味

グランドセイコーのロゴが変更された理由はブランドイメージの向上にあります。

グランドセイコー ロゴ

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/

セイコーにはアストロン、ガランテ、クレドール、さらには廉価モデルに至るまで様々なラインナップが存在しますが、その全てのモデルにSEIKOの文字が入っています。

2017年に独立する前のグランドセイコーにもSEIKOの文字が入っていたわけですが、あえて悪い言い方をすると高級機なのに廉価モデルと同様の文字が刻まれていたということになります。

近年のセイコーはグランドセイコーを「高級機」として認知させる方向でブランディングを進めているため、GSならではの価値を上げるためにSEIKO文字を外し、GSロゴの主張を強めました。

グランドセイコーは別格のモデルである。

このイメージを強くし、今後スイス製の高級時計に負けないステータス性を持たせるのが目的なのでしょう。

 

旧ロゴと新ロゴの見比べ

ロゴの位置が変わり、SEIKOの文字が消えただけ。ロゴそのものに大きな変更はありませんが、全体的なバランスが変わったことにより、各モデルの旧ロゴ版と新ロゴ版で雰囲気が異なって見えるようになりました。

ここではグランドセイコーのラインナップである「スプリングドライブ」「メカニカル」「クォーツ」を例に、新旧ロゴを見比べてみましょう。

 

スプリングドライブ

グランドセイコー  ロゴ スプリングドライブ

左:旧ロゴ 右:新ロゴ

スプリングドライブの中でも存在感のあるクロノグラフ。ロゴの位置によって大きくイメージが変わっています。

旧ロゴではSEIKO付近の余白が多く、GSロゴ付近が詰まったデザインでしたが、新ロゴはバランスのよいデザインです。

 

メカニカル

グランドセイコー ロゴ メカニカル

左:旧ロゴ 右:新ロゴ

機械式ならではの精密な動きを楽しめるメカニカル。上下にロゴが配置されていた旧ロゴに対し、新ロゴは12時位置にGS、6時位置にはAUTOMATIC表記が刻まれています。

グランドセイコーのシンプルなイメージがより引き立つようになり、ステータス性が向上しています。

 

クォーツ

グランドセイコー ロゴ

左:旧ロゴ 右:新ロゴ

クォーツもメカニカルと同様な変化が見受けられました。

旧ロゴも十分シンプルなデザインでしたが、新ロゴはさらにシンプルを極めたデザインとなっています。

 

新旧ロゴによる定価の違い

新旧ロゴによる定価の違いは基本的にありません。同一モデルであれば旧ロゴも新ロゴも等しく同じ価格です。

ただ、今後は新ロゴのみが展開され、デザインに関しても海外顧客を意識した設計が基本となりそうです。

SEIKOロゴを持つシンプルなグランドセイコーは今後減っていくことが予想されるので、旧ロゴを配した個体を買うのであれば、早めに手に入れた方が良いでしょう。

 

 

まとめ

グランドセイコーのロゴの位置が変わったのは、ただ単にデザインを変えただけでなく、グランドセイコーのイメージ向上が目的です。

GSのロゴには重みがある。

どのモデルでも手に入ってしまうSEIKOの文字を取り除くことで、高級機としてのイメージをつけたかったのだと思います。

ただ、ロゴの変更により、さらにカッコよく見えるモデルもあれば、旧ロゴの方がバランスがよかったように思えるモデルも現れました。

最も大切な部分は時計のデザインなので、グランドセイコーを購入される際には同一モデルでも旧ロゴ版と新ロゴ版を見比べてみるのも良いかと思います。

 

グランドセイコーのご購入はこちら

 

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この記事を監修してくれた時計博士

新美貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年

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