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2025年パテックフィリップの中で一番人気があるモデルは?

パテックフィリップ, 田中拓郎

パテックフィリップ ランキング 人気

歴史、ステータス、時計としての価値。

どれをとっても最高峰と言えばパテックフィリップを置いて他にはありません。創業180年の実力のもと、超絶技法が駆使されたコンプリケーションを始め傑作時計を数多く輩出しており、芸術と呼ぶに等しい銘品が数知れず存在します。

しかも、現在パテックフィリップの需要が世界的に非常に高まっており、相場は右肩上がりの状態。供給を抑えることでブランド価値を高めており、常に品薄なことも同社製品の大きな特徴と言えるでしょう。

そんな中で売れ筋というのは、「まだ手に入りやすく」「しかも評価が高い」ということを表します。
この記事ではパテックフィリップをこれから購入しようと思う方に向けて、東京銀座の高級時計専門店GINZA RASINの2024年の売上データをもとに、最も人気が高かったモデルをピックアップしてみました!

 

パテックフィリップの中で一番人気が高いモデル

アクアノート 誕生20周年記念モデル 5168G-001

パテックフィリップ アクアノート アクアノート誕生20周年記念 5168G-001

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.324SC
[パワーリザーブ] 最大45時間
[ケース材質] ホワイトゴールド
[防水] 120m
[重さ] 134g
[ケースサイズ] 直径42.2mm×厚さ8.25mm

パテックフィリップにおいて最も人気を博したモデルは、アクアノート誕生20周年を記念して製造された「アクアノート  5168G-001」です。

アクアノートは生産数が少ないこともあり、どの時計店を覗いても在庫を抱えていないお店がほとんどです。時計ファンだけでなく時計業界関係者からの評価も非常に高いため、業者間で行われるオークションでは毎回高額での競り合いが続いています。

そんな状況下のなか、5168G-001は1000万円を優に超えるプレミア相場でありながら、入荷後すぐの完売が続きました。

パテックフィリップ アクアノート アクアノート誕生20周年記念 5168G-001

5168G-001の魅力はなんといってもエレガントな見た目でしょう!

基本的なディティールはアクアノートの現行モデルと踏襲していますが、文字盤にはブラックグラデーションのブルー文字盤、ケースサイズはジャンボサイズの42.2mmケースが採用されています。まさにラグジュアリースポーツウォッチを体現する最高に上品な仕上がりです。

パテックフィリップにはカラトラバ、ノーチラスといった定番コレクションが存在しますが、その中でも今年の5168G-001人気はまさに別格。

オリジナルの意匠はそのままに、限定モデルらしいプレミア感が時計ファンの心を射止めました。

パテックフィリップ アクアノート アクアノート誕生20周年記念 5168G-001

アクアノートはパテックフィリップのコレクションの中では、比較的カジュアルな印象をもつモデルです。スタイリッシュになりすぎない為、様々なファッションに良く似合います。他のモデルとは異なる独特の美しさと品格を持ち、資産価値も申し分ありません。

長い間時計界の不動の王者として君臨し続け、その伝統に裏付けられた芸術品とも云えるデザインは、本物を求める方に最適の逸品だといえます。

ムーブメントには視覚的な美しさ、精度、安定性を追求した自動巻きCal.324SCを搭載。伝統的な手巻き式も機械式時計の魅力ですが、やはり日常使いを考えると自動的にゼンマイを巻いてくれる自動巻きは現代のライフスタイルにマッチしています。

5168G-001は決してコストパフォーマンスに優れるモデルとはいえません。しかし、間違いなく一生モノとして末永く使い続けることができます。

 

 

パテックフィリップの中で人気が高いモデルとは?

今年度のパテックフィリップ人気ランキングにおいて、注目したいのはスポーツ・エレガンスきわまる「アクアノート」です。

アクアノートは1997年にノーチラスに次ぐパテックフィリップのスポーツコレクションとして誕生したモデルとして知られます。

ノーチラスよりもスポーツテイストが強く、また、スペックもアクティブ寄りになっています。

1位に輝いた5168G-001だけでなく、2023年においては他のバリエーションも上位にランクインすることになりました。

 

アクアノート エクストララージ 5167R-001

パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167R-001

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] 324SC
[パワーリザーブ] 最大45時間
[ケース材質] ローズゴールド
[防水] 120m
[重さ] 124g
[ケースサイズ] 直径40.8mm×厚さ8.1mm

パテックフィリップ2番人気モデルに輝いたのはアクアノートのローズゴールドモデル 5167R-001です。

こちらは2009年バーゼルワールドで発表された18金ローズゴールド製のアクアノートで、上品なローズゴールドとブラックダイアルのコントラストが美しく、ラグジュアリーな一本として世代を超えて愛されています。

他のスポーツモデルと同様に手に入りにくい状態が続いているので、相場が上がってしまう前に手に入れた方が賢明です。

パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167R-001

 5167R-001は、2023年の実勢相場を1200万円~まで上げてきており(コンディションによるが、中古でも1000万円超えがほとんど)、国内定価が6,875,000円であることを考えると大きなプレミアがついています。

パテックフィリップはもともと製造本数が多いブランドではないため、今後も生産本数が需要に追いつくとは考えづらく、まだまだ相場を上げる可能性があります。

パテックフィリップのスポーツモデルが欲しい方は、まだ売れ筋にランクインできてる今のうちにご購入されることをお勧めいたします。

 

 

パテックフィリップ3番人気モデルはアクアノートの現行モデル 5167/1A-001 です。

売上はローズゴールドモデルと殆ど大差はないため、人気は同等と思ってよいでしょう。

アクアノート エクストララージ 5167/1A-001

パテックフィリップ アクアノート 人気

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] 324SC
[パワーリザーブ] 最大45時間
[ケース材質] ステンレススティール
[防水] 120m
[重さ] 142g
[ケースサイズ] 直径40.8mm×厚さ8.1mm

パテックフィリップの人気シリーズと言えば、ノーチラスやカラトラバがまず思いつきますよね?

実際、カラトラバは初出1932年、ノーチラスは1976年ですので、同社の長い歴史の中ではアクアノートは新参者な印象が強いかもしれません。

しかしながらアクアノートを見て、ちょっと試着していただければその完成度の高さがノーチラスと決して遜色のないものだとおわかりいただけます。

むしろ、クラシカルなカラトラバとスポーティーなノーチラスの良いとこどりをした外観で、どのモデルとも一線を画しております。

 

パテックフィリップ アクアノート 人気

多角形ながら丸みを帯びたケース。暗闇でも視認性を確保する夜光アラビアインデックスと優美な時分秒針。

そしてアクアノートをアクアノートたらしめる格子模様のブラック文字盤は、スポーツウォッチなのに見ていると引き込まれるような気品や美しさを感じさせます。

パテックフィリップ アクアノート

出典:https://www.patek.com/ja/

これだけ品格があるのに、120m防水という堅牢性も特徴的です。

確かに120m防水程度は、今では珍しくありません。ロレックスはほとんど全てのシリーズで100m以上の防水性能を堅持していますし、中には1,000mを超えるものも。

しかしながら、パテックフィリップほどの雲上ブランドはあまり高い防水性が確保されていないことが少なくありません。品格を保つために、薄型設計にしてあることが多いためです。

パテックフィリップレベルのブランドでここまでのスペックというのはアクアノートならではでしょう。実際ノーチラスは120m防水ですが、カラトラバなどドレスラインは日常生活用防水に留まります。

 

ノーチラス 5711/1A-010

なお、世界的な人気はノーチラスに軍配が上がります。

しかしながら流通量は決して多くはなく、品薄すぎてなかなか入荷できないこと。ちなみに正規店では、予約すら受け付けていないようです。

実際にノーチラスの大人気モデル 5711/1Aや5712/1Aは今回も上位にランクインしていません。

価格が上がりすぎて誰もが気軽に手に入れられるような一本ではなくなってしまったことが売れ筋に大きな影響を与えている状態です。

具体的な相場を提示しますと、最もシンプルなSS製3針モデルのノーチラス5711/1Aは、現在の実勢相場は1700万円超となることも(数年前は500~600万円程度)。世界最高峰ブランドの大人気モデルとは言え、なかなか気軽に手を出せる価格帯ではないですよね。

 

 

パテックフィリップの4番人気は、カラトラバの定番と称される 5196G-001 です。

今年のTOP5においては、カラトラバ唯一のランクインとなりました。

カラトラバ 5196G-001

パテックフィリップ カラトラバ Cal.215 PS 5196G-001

[駆動方式] 手巻き
[キャリバーNo.] Cal.215PS
[パワーリザーブ] 最大44時間
[ケース材質] ホワイトゴールド
[防水] 生活防水
[重さ] 59g
[ケースサイズ] 直径37.0mm×厚さ7.8mm

Ref.5196Gは現行手巻きカラトラバの根幹を担うモデルです。

旧モデル3796Gからムーブメントは変更されていませんが、ケースが37mmにサイズアップしており、手巻きながらモダンな印象を与えます。

現代人の腕にしっくり合うサイズ感で作られており、ビジネスとの相性が良いことから、こちらも人気は絶大です。

派手さはありませんが、伝統的な機械式時計の魅力をじっくり味わえるモデルだといえるでしょう。

パテックフィリップ 5196r

左:カラトラバ 5196J 右:カラトラバ 5196R

5196系には幾つかのバリエーションが存在します。

使い勝手の良いローズゴールドに需要が集まりがちですが、イエローゴールド「5196J-001」、ローズゴールド「5196R-001」もカラトラバ屈指の売れ筋として注目されています。

価格に関してはノーチラスやアクアノートほどではありませんが、現在高騰傾向にあり、中古相場は300万円前後~です。

 

 

5番人気は2011年に発表された、アクアノートに初めてトラベルタイムを搭載した記念すべきモデル「5164A-001」です。

トラベルタイムでは初めてとなる自動巻きムーブメントCal.324 SC FUSが組み込まれ、さらにポインターデイト、デイ&ナイト表示を搭載しています。

アクアノート トラベルタイム 5164A-001

パテックフィリップ アクアノート トラベルタイム 5164A-001

[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.324 SC FUS
[パワーリザーブ] 最大45時間
[ケース材質] ホワイトゴールド
[防水] 120m
[重さ] 97g
[ケースサイズ] 直径41.0mm×厚さ10.2mm

アクアノートらしいデザインと複雑機構を見事に両立した5164A-001は毎年ランキングTOP10入りを争うパテックフィリップの人気モデルです。

凹凸のある格子状の黒文字盤、独特なデザインの3連ブレスレット、緩やかなカーブを描いたオクタゴン型(八角形)のフォルム。41mmという現代のトレンドを抑えたサイズ感となっていることも特徴で、着け心地に関しても申し分ありません。

ポインターデイトと上品なブラックダイアルの組み合わせは雲上時計らしい見事な仕上がり。ケースバックはスケルトン仕様となっており、伝統に裏付けられた芸術品とも云える最高水準の技術を堪能できます。

ハイエンドモデルではありながらも、ここ数年売り上げを大きく伸ばしています。

40代・50代以上の男性に人気のパテックフィリップ10選

高級時計を知り尽くした40代・50代の男性にとって、パテックフィリップはまさに究極の存在。

1839年創業の老舗であり、ヴィクトリア女王やアインシュタインなど名だたる偉人たちにも愛されたブランドです。

世界最高峰の技術を誇り、特にグランドコンプリケーションは芸術品と称されるほど。さらに「永久修理」の姿勢により、時計は代々受け継がれる資産にもなります。

ここでは、そんなパテックフィリップの中から、40代・50代の男性におすすめのモデルをご紹介します。

ノーチラス 3800/1A

パテックフィリップ ノーチラス 3800/1A-001

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]330 S C
[ケース材質]ステンレススティールなど
[ケースサイズ]直径37mm×厚さ8mm
[文字盤]ブルー、ホワイトなど
[防水]12気圧

最初にご紹介するのは、ノーチラスの37mmモデルです。

ノーチラスは、言わずと知れたパテックフィリップ随一の人気スポーツウォッチ。1976年、かの有名なジェラルド・ジェンタによってデザインされて以来、オリジナルの意匠はそのままに多彩なデザイン・機能の派生モデルを生み出してきました。
いずれも傑作ばかりでしたが、こちらのノーチラスもそのうちの一つ。ノーチラス誕生の5年後にあたる、1981年に発表されたモデルです。
3800系は全て2006年をもって生産終了しておりますが、今はないサイズ感から中古市場において年々人気を高めており、価値上昇中の要チェックモデルです。

と言うのも、現在のスタンダードは40mm。
しかしながらヴィンテージの流行か往年の小径ケースへの需要が高まっており、こちらのノーチラスはその流れに非常にマッチした一本です。

新旧問わずノーチラスは本当に需要が集まっており、なかなか市場に出回りません。
でも、3800系のいいところは、文字盤にバリエーションがあること。定番の白の他、ブラックブルーやダイヤモンドがセッティングされたモデルなども存在します。
また、1981年~2006年までと比較的製造年数が長いため、どのモデルも全く手に入らないわけではありません。

そのためどうしてもノーチラスが欲しい!小径サイズのパテックフィリップの方が好き。そんな方は3800/1Aから入ってみるといいかもしれません。

ノーチラス 5711/1A

ノーチラス 5711/1A-010

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]324SC
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径43mm×厚さ8.3mm
[文字盤]ブラックブルー
[防水]12気圧

数あるブランドのあまたのモデルの中で、最も高級時計市場を騒がせており、最も世界的な注目度が高まっているのがこちらのノーチラスのブラックブルー文字盤です。
もともと2006年から製造されていた5711/1A-001をランニングチェンジしたもので、2010年の発売以来高い人気を誇ってきましたが、近年のその人気っぷりは凄まじい勢いです。

まず、相場がエキセントリックと言っていいまでに上昇しています。
国内定価は3,326,400円と、3針×ステンレススティール製というシンプルさのわりには高値ですが、相場はそれをはるかに上回ります。特にここ数年はその傾向が顕著で、年間を通して数十万~百万円といった値上がりを見せてきました。
実際、数年前までは500万円~600万円でしたが、今では800万円に手が届こうかと言う勢いです。

ノーチラス 5711/1A-010

出典:https://www.patek.com/en/home

この時計の真価は、これだけ高値になっているにもかかわらず需要を維持していることから明らかでしょう。
普通、時計に限らず高級品は相場が上がりすぎてしまうと購入をあきらめるユーザーが出てきて、結果として売上が落ちることがあるのですが、このノーチラスは相変わらずの需要を誇っているのです。
常時品薄で、正規店では予約すらできないモデルの代表格です。多くの時計店が高いお金を出してでも在庫を確保したい、と躍起になっています。

確かにそれだけの魅力がこの時計にはあります。ノーチラスらしい薄さ―厚みはわずか8.3mmしかありません。そして美しく深みのあるブルー文字盤にノーチラス特有のフォルムやブレスレットデザインなど、ノーチラスならではの味わいを存分に感じられる逸品です。

なお、同じ3針モデルの5711/1A系はホワイト文字盤も存在します。

ノーチラス 5711/1A-011

ノーチラス 5711/1A-011

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]324SC
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径43mm×厚さ8.3mm
[文字盤]ホワイト
[防水]12気圧

ホワイト文字盤も需要が高いですがブルー文字盤よりかはお安い相場となっております。
もちろんどちらも市場になかなか出回らず、本当に欲しい方は出会った時が一番の買い時です。

ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A

ノーチラス プチコン 5712/1A-001

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]240PS IRM C LU
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径43mm×厚さ8.52mm
[文字盤]ブラックブルー
[防水]6気圧

パテックフィリップの真髄と言えばコンプリケーション(複雑機構)です。
こちらは3針の基本機能に加えて、ムーンフェイズ、パワーリザーブインジケーター、ポインターデイトといった付加機能を備えたプチコンプリケーション―通称プチコンとなります。

こういったコンプリケーションというのはムーブメントにモジュール的に搭載していくことが一般的なのですが、腕時計という小さな箱の中で組み込みが必要となるため、高い設計力と技術力を要します。
そのため、全てのブランドで行えるものではなく、ムーブメント専業メーカーなどの機械を仕入れて開発しているところもあります。
しかしながらパテックフィリップは設計から組み立てに至るまで、全てを自社で一貫製造しています。長い歴史の中で時計製造技術を鍛錬してきたことがわかる一つの事実ですね。
しかも、ノーチラスという薄型時計に複雑機構を搭載してくるのだから驚きです。と言うのも、複雑になればなるほどパーツは多くなり、どうしても厚みが出てしまうのです。
そこを、こちらのノーチラスでは厚さ8.52mmに抑えているというのだから驚きを禁じえません。

パテックフィリップ ノーチラス 5112/1A

もう一点同社の見事なところは、多彩な機能を備えながらも文字盤が端正なことです。複雑機構はどうしてもインダイアルが増えてごちゃごちゃしてしまうのですが、こちらのノーチラスはそれらを巧妙な配置で置くことで綺麗にまとめており、上品なイメージを堅持しました。

人気の高いブラックブルー文字盤と合わせて、とにかくかっこよくて、品格があって、パテックフィリップらしさを感じられるモデルと言えるでしょう。

アクアノート エクストララージ 5167/1A

アクアノート 5167/1A

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]324SC
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径40.8mm×厚さ8.1mm
[文字盤]ブラック
[防水]12気圧

現在、手に入りづらくなったノーチラスに代わって、スポーツパテックフィリップのスタンダードとなりつつあるのがアクアノートです。
アクアノートは1997年に登場した、ノーチラスに次ぐスポーツモデルです。ノーチラスよりスポーツテイストが強く、また、120m防水と、スペックもアクティブ寄りであることが特徴ですが、カーブを描く優美なフォルムがカラトラバのドレッシーな印象をも持ち合わせており、両方の良いとこどりをした傑作シリーズとしても高名です。

アクアノートは大きく分けると3世代に分かれており、現行モデルはこちらのRef.5167の「エクストララージ」。40.8mmと過去モデルの中で最も大きいケースサイズであることから、この愛称が付けられました。

文字盤デザインやインデックスの仕様など変更点はありますが、基本スタイルは変わっていません。

アクアノート 5167/1A

5167の中でも機構や素材などにいくつかのバリエーションがありますが、パテックフィリップの中で近年急速な売れ筋としてランクインしており、かつ40代・50代の働き盛りの男性にお勧めしたい一本がこちらのモデルです。
シンプルな3針+デイト機構に、メタルブレスレットが備わった、ビジネスマン必携の一本と言えます。

アクアノートはラバーストラップ(トロピカル・コンポジットバンド)のタイプもあり、同様に人気が高いですが、オンオフ問わずオールマイティに使えるのはメタルブレスレットでしょう。
ちなみにアクアノートのメタルブレスタイプは5167/1Aのみ。パテックフィリップ自体に少ない仕様ですので、人気もうなずけます。

アクアノート 5167/1A

世界的な需要はノーチラスの方が高いですが、現在ノーチラスは品薄すぎて、価格も非常に高騰しています。そのため、購入者がまだ手に入りやすいアクアノートに流れている、ということからも人気が上がったのでしょう。
もちろんこの傾向は、アクアノートそのものの魅力あってこそ、であることには間違いありません。実際、アクアノートといえど決して安くはなく、定価を上回る高い相場が続いています。

シースルーバックからのぞくムーブメントは、スポーツモデルと言えども妥協のない工芸品であることを思い知らされます。

一生もののスポーツモデルが欲しい方は、ぜひまだ手に入りやすいうちにご購入いただくことをお勧めいたします。

アクアノート エクストララージ 5167A

アクアノート 5167A-001

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]324SC
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径40.8mm×厚さ8.1mm
[文字盤]ブラック
[防水]12気圧

先ほどアクアノートの5167/1Aのご説明の中でも少し触れた、トロピカルというコンポジット素材のバンドを備えたアクアノートがこちらです。
実は初代アクアノートはトロピカルバンドのみのラインナップでした。そのため、発売当初は「パテックフィリップらしくない」「スポーティーすぎる」といった賛否両論もあったようです。
その後第二世代でメタルブレスレットが採用された次第ですが、近年こちらのラバーベルトの方に注目度が高まっています。
よりスポーティーなテイストを持つデザインが流行していることも大きいでしょう。

アクアノート 5167A-001

出典:https://www.patek.com/en/home

確かにメタルブレスレットの方が汎用性は高いですが、ラバータイプの方がアクアノートらしさ、アクティブな印象を感じさせます。一方でパテックフィリップらしく、ラバーベルトも厚すぎず文字盤と同系のエンボス装飾が施されていることから、スポーティーとエレガンスが両立していることがおわかりいただけるでしょう。
また、コンポジット素材「トロピカル」もただのラバーではなく、高い防水性や強度、紫外線耐性を誇っており、よりスポーツに特化した仕様となりました。

こういったスポーティーなモデルは現在幅広い年齢層から支持を集めていますが、40代・50代の渋い大人がアクアノートをアクティブに着けこなしていたら、かなりかっこいいと思います。
こだわりのスーツに着けてもよし、タウンユースのオシャレファッションに着けてもよし、アクティブシーンで使うもよし。かっこいいオヤジを目指せる一本と言えるでしょう。

アクアノート エクストララージ 5167R

アクアノート 5167R-001

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]324SC
[ケース材質]ローズゴールド
[ケースサイズ]直径40.8mm×厚さ8.1mm
[文字盤]ブラウン
[防水]12気圧

現行アクアノートきってのラグジュアリーモデルと言えばコレ。ローズゴールドとブラウン文字盤が非常に華やかなモデルです。
確かに現在の人気モデルはステンレス製が主流です。しかしながらゴールド製の美しさや絢爛な色味というのはやはり格別。アクアノートはスポーツモデルなのに、ラバーベルトがそのスポーティーさをより強調しているのに、ゴールドのおかげで正統派のエレガンスを獲得しました。

よくゴールドって成金っぽくない?と言われたこともありましたが、ゴールドそのものの美しさは決してそのようなことはなく、むしろ40代・50代の男性に色気や風格を備えるのに欠かせません。
こちらのモデルはローズゴールドというのも肝でしょう。

アクアノート 5167R-001

ゴールドはそのままでは軟らかすぎるため他金属と合金されますが、ローズゴールドは銅を多めに配合して赤みがかった色合いを実現したカラーゴールドです。エレガントな中にもどこか男らしさを感じさせるとあって、かっこいい大人の男性に着けていただきたい素材です。

なお、ゴールド製のためもちろん価格は高くなりますが、現在ステンレスモデルが高騰しすぎており、ゴールド製の方がお得感が強くなる、というパラドックス的な展開が高級時計市場で起きています。
ゴールドそのものの価値が落ちづらいことと併せて、ステンレス製時計が軒並み高騰している今、ねらい目な一本ではないでしょうか。

アクアノート トラベルタイム 5164A

アクアノート トラベルタイム 5164A-001

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]324 S C FUS
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]直径41mm×厚さ10.2mm
[文字盤]ブラック
[防水]12気圧

今回のお勧め10選は当店の売上データをもとに作成しておりますが、アクアノートで売れ筋に名を連ねるモデルが本当に多く、改めてアクアノート人気と、その魅力を再認識させられました。
こちらのトラベルタイム搭載のアクアノートもまた、そんな売れ筋であり、40代・50代の男性にこそぜひ着けていただきたい逸品です。

トラベルタイムはホームと目的地の時刻を表示するデュアルタイムゾーン機構です。
加えてこの二つの時間帯の昼夜表示、ポインターデイト、センターセコンドを備えます。

パテックフィリップというとあまりパイロットウォッチのイメージはないかもしれません。実際、ロレックスのGMTマスターとか、IWCやブライトリングのパイロットウォッチが有名でしょう。
しかしながらパテックフィリップはロレックスとほぼ同世代にあたる1955年に同社初パイロットウォッチをラインナップし、その後GMTの実用性を高めるなど実力・実績のあるブランドです。

アクアノート 5164A-001

出典:https://www.patek.com/en/home

そんな歴史の中で2011年に生み出されたこちらのモデルは、アクアノート初のトラベルタイムであり、かつトラベルタイム初の自動巻き機構となります。
自動巻きは現在時計界の主流です。手巻きの魅力ももちろん数え切れませんが、やはり着けているだけで自動的にゼンマイを巻いてくれるという利便性は現代のライフスタイルにマッチしているのでしょう。

そんな時代の要請もあって誕生したこちらのアクアノートはまさに傑作。
先ほどノーチラスのプチコンモデルでもご紹介しましたが、これだけの複雑機構が備わっているにもかかわらずインダイアルが文字盤上を端正に並び、洗練されたデザイン性を獲得しました。
トロピカルバンドとの相性も抜群ですね。
9時位置の操作ボタンがまたアクアノートをイイ感じにかっこよくしています。

カラトラバ 3796R

カラトラバ 3796R

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]215PS
[ケース材質]ローズゴールド
[ケースサイズ]直径30.5mm×厚さ7mm
[文字盤]シルバー
[防水]2.5気圧

現在は世界的な流れがスポーツモデルに傾いていますが、パテックフィリップの傑作を語るうえでカラトラバの存在は欠かせません。
カラトラバは1932年誕生というパテックフィリップきってのロングセラーで、数多くの名作を生み出してきました。
ファーストモデルRef.96以来、「機能がフォルムを決定する」「シンプルこそ美しい」といったドイツのバウハウス哲学のもとに製造されており、わかりやすい華美さはありません。しかし視認性高い文字盤に配されたバーインデックスにドフィーヌ針、流麗なケースラインとラグなど、全てが完璧なバランスで造形されています。

その意匠を連綿と受け継ぎ、「世界の丸形時計の規範」「永遠のクラシック」と称されるに至ります。

カラトラバ 3796R

リファレンスに「96」が入ったモデルは初代カラトラバを踏襲しており、「クンロク」の呼び名のもとマニアから絶大な支持を受けてきました。こちらのモデルも1986年誕生・2006年に惜しまれつつも生産終了していますが、今なお中古市場で人気の高い一本です。

シンプルなラウンドフォルムと文字盤デザインが本当に上品で、これは40代・50代の成熟した大人の男性にしか着けこなせない風格を感じさせます。
40代・50代ともなるとフォーマルな社交界に出向くことも増えてくるでしょう。ドレスウォッチを一本持っておくならぜひカラトラバをお勧めします。

なお、カラトラバはノーチラスやアクアノートほどの価格上昇をしていないことも嬉しいポイント。
ゴールド製のためもちろん価格自体は決して安いものではありませんが、中古カラトラバであれば100万円以下で手に入る製品も存在します。

カラトラバ 3919J

カラトラバ 3919J

[駆動方式]手巻き
[キャリバーNo.]215
[ケース材質]イエローゴールド
[ケースサイズ]直径33mm厚さ6.5mm
[文字盤]ホワイト
[防水]2.5気圧

先ほどご紹介したカラトラバ同様、生産は終了していますが、いまだに根強い人気を誇る一本がこちらのモデルです。
実際、年数が経っているにもかかわらず、当店では多くのモデルの中でも売れ筋商品として君臨しています。

こちらは前述したクンロクモデルとはテイストがかなり異なる、ホワイト文字盤にローマンインデックスがとにかくクラシカルな一本です。ベゼルには鋲打ち(びょううち)模様と言われるホブネイルパターンが施されており、カラトラバに一点の独創性を加えているところも目を奪われるかもしれません。
また、ク直線ラグがよりオーセンティックな時計といった趣を有することとなりました。

3919系のカラトラバはクンロクに次ぐ同社の名シリーズとして語り継がれており、実は3919が出るまではカラトラバは現在ほどのバリエーションを持ちませんでした。
3919のデザインコードはRef.5119(今年生産終了)などで踏襲されるようになってからカラトラバへの注目度も同時に高まっており、現在のバリエーション豊かなカラトラバの契機と言っていいかもしれません。

イエローゴールドの華やかさな輝きが、40代・50代の成熟した男の腕によく似あいそうです。

ワールドタイム 5130R

ワールドタイム 5130R-001

[駆動方式]自動巻き
[キャリバーNo.]240HU
[ケース材質]ローズゴールド
[ケースサイズ]直径39.5mm×厚さ9.4mm
[文字盤]シルバー
[防水]3気圧

最後にご紹介するのは、パテックフィリップが誇るワールドタイムです。
パテックフィリップ好きであれば、ワールドタイムのこの顔をみたことがあるかもしれません。

ワールドタイムはトラベルタイムやGMTとは異なり。文字盤に備わったディスクを使って「世界の主要都市の時刻」を一目で視認させる機構です。
文字盤一面に都市名が広がる個性的なデザインからも非常に評価の高い逸品です。

ワールドタイムもまたいくつかの世代に分かれますが、こちらは第二世代。
現在の5230系の一つ前に当たりますが、素材の豊富さなどから中古市場で愛され続けてきました。

ワールドタイム 5130R

基本的にワールドタイムはどの世代もCal.240HUが搭載されているため、スペック面では大きな違いはありません。
しかしながら5130は時針やセンター文字盤の仕上げがエレガントで独創的なことから、格別な支持を得ているのでしょう。

個体の状態にもよりますが、300万円台後半~と中古であるにもかかわらず決してお安い価格ではありません。
しかしながら機構・デザインともにパテクフィリップを代表する傑作であり、家宝と呼べるような資産価値を有するでしょう。

まとめ

パテックフィリップの、当店での人気売れ筋トップ5をご紹介いたしました。

パテックフィリップの特徴として、相場が上がったから需要が減るということは殆どありません。

相場が上がっても人気モデルは売れ続け、むしろより人気を博すこともあります。

現在異常なほどの値上がりを続けていますが、市場では品薄続きで、なかなか手に入りづらいモデルが多いです。

人気商品にしろそうでないにしろ、本当にパテックフィリップで欲しいモデルがある方は出会った時に買うことをお勧めします。

当記事の監修者

田中拓郎(たなか たくろう)

高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター

当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年


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