速報！2025年パテックフィリップ新作モデルを発表！一挙紹介｜Watches And Wonders Geneva 2025

世界三大腕時計ブランドの一角を担う名門、パテックフィリップは、今年も貪欲なまでに技術・技巧を極めた新作をリリースしました。

パテックフィリップは1839年の創業以来、世界中の王侯貴族や富裕層を虜にし、英国のヴィクトリア女王やローマ教皇、作曲家のチャイコフスキーなども顧客リストに名を連ねる名門中の名門です。

2025年も衆目を集めた素晴らしい新作の数々を紹介・解説します。

【2025年最新モデル】パテックフィリップ新作腕時計

パテックフィリップは、今回クアドラプルコンプリケーションをはじめとする複雑機構時計、ブランドの顔ともいえるカラトラバ、近年の新モデルと様々なジャンルの新作を数多く打ち出しました。

いずれも名機ぞろいの新作を、一挙に紹介します。

クアドラプル コンプリケーション｜Ref.5308G-001

パテックフィリップの2025年新作の目玉は、クアドラプル コンプリケーションRef.5308G-001です。

クアドラプルとは四重を表す言葉で、ミニッツリピーター・ワンプッシュクロノグラフ・瞬時日送り式パーペチュアルカレンダーにスプリットセコンドを加えた超複雑機構となります。

クアドラプルのルーツをたどると、2011年に発表されたトリプル・コンプリケーション、そして2023年東京でクアドラプル・コンプリケーションRef.5308Pとなり、今回の新作は2023年モデルの18Kホワイトゴールドケースです。

画像引用：5308G – グランド・コンプリケーション｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

クアドラプル コンプリケーションRef.5308G-001の文字盤はソレイユ加工を施したアイスブルーの18Kゴールド製で、深いブルーで縁どられた窓が11時・12時・1時に配されてパーペチュアルカレンダーを表示します。

スプリット針のみ白く、針やアワーマーカーすべてが統一された深いブルーに彩られており、まるでデンマークコペンハーゲンのニューハウンのような愛くるしさを感じさせます。

ケースは18Kホワイトゴールドに上品なポリッシュ仕上げを施しており、ストラップも文字盤に合わせた光沢のあるネイビーブルーのアリゲーターレザーです。

いつ発売？値段は？

大きなエネルギーを必要とするグランドコンプリケーションを正確に稼働させるため、ムーブメントにはトルク強化された主ゼンマイやプラチナ製のマイクロローターを搭載しました。

そして、クロノグラフを正常に作動させるためのバックラッシュ補正クラッチ歯車と、エネルギー消費削減に貢献するアイソレーター機構という、2つの特許技術が使用されています。

さらに、シースルーバックからは、レトロなゴングを2本備えた可愛らしいミニッツリピーターが作動する様子も見ることができます。

グランドコンプリケーション｜Ref.5370R-001

パテックフィリップの2025年新作には、グランド・コンプリケーションが2モデルリリースされています。

Ref.5370R-001はスプリットセコンドクロノグラフを搭載している5370Pシリーズの、18Kローズゴールドモデルとして登場しました。

タキメーターのほか30分積算計とスモールセコンドのインダイアルを横並びに配し、象徴的な2本のスプリットセコンド針を装備しています。

画像引用：5370R – グランド・コンプリケーション｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

グランドコンプリケーションRef.5370R-001は、七宝焼き（エナメル）をふんだんに使用した文字盤が大きな魅力です。

18Kゴールドプレートに施されたベースとなるブラウンは、グラン・フーエナメルで、1000度以上の高温で焼成する極めて高度な技術を要する七宝です。

インダイアルやタキメーター部分のベージュは、土台となる金属にあらかじめ装飾を施すシャンルヴェエナメルを採用し、文字盤だけでもハイレベルなエナメル技術を堪能できます。

エナメル技術は古代文明に端を発する長い歴史があり、ガラス質で割れない限り変質が起こりにくいため、一生ものの腕時計に最適な技巧です。

いつ発売？値段は？

18Kローズゴールドのまろやかな気品ある色彩と、グランフーエナメル・シャンルヴェエナメルの柔らかな色合い、深い栗色に染められた光沢あるアリゲーターストラップが、優しくも高貴な風情を醸し出す逸品です。

シースルーバック仕様で、ムーブメントはローターのない手巻きシステムのため、複雑なグランドコンプリケーションのすべてをサファイアクリスタル越しに見ることが可能です。

グランドコンプリケーション｜Ref.6159G-001

グランドコンプリケーションRef.6159G-001は、レトログラードで日付が表示されるパーペチュアルカレンダーを搭載し、ムーンフェイズを6時位置に置いた複雑機構時計です。

2025年のWatches and Wonders Genevaで、パテックフィリップは2本のグランドコンプリケーションを発表、1本がグランドコンプリケーションRef.6159G-001です。

文字盤を二分するレトログラード日付表示とムーンフェイズをダブルで搭載した5160/500Rシリーズの一環としてリリースされましたが、シック&モダンな風貌へと進化を遂げています。

画像引用：6159G – グランド・コンプリケーション｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

グランドコンプリケーションRef.6159G-001の文字盤は、外周に向かってグラデーションが濃くなるグレー・メタライズ・サファイアクリスタルが使用されています。

半透明のダークな色合いはムーブメントの中心部分が透けて見え、インデックスやレイルウェイ分目盛り部分は濃いブラックになるため、ドラマティックかつ視認性に優れています。

また、レトログラードやムーンフェイズの窓枠部分は電気メッキでグレーに縁どられており、くっきりとした装飾性もプラスされました。

いつ発売？値段は？

クールモダンな文字盤に合わせ、ストラップはブラックのファブリック柄コンポジットバンドを採用、ベゼルにはパテックフィリップを代表するギョーシェ彫刻「クル・ド・パリ（パリの爪）」が規則正しく彫り込まれています。

カラトラバ8day｜Ref.5328G-001

パテックフィリップの代表的ドレスウォッチ「カラトラバ」から、2025年に新作が2本登場し、1本はなんと8日間というパワーリザーブを備えています。

カラトラバ8day Ref.5328G-001は、新開発の手巻きムーブメントCal.31‑505 8J PS IRM CI Jを搭載しており、直列に並べられた2香箱と、エネルギー効率の高い優れた脱進機が8日間のパワーを実現しました。

12時位置にあるパワーリザーブ表示には予備の9日目が赤く記されており、手巻きムーブメントを巻き上げるタイミングが一目でわかるようになっています。

画像引用：カラトラバ5328G-001｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

カラトラバ8day Ref.5328G-001の18Kホワイトゴールドケースに合わせられる文字盤は、テクスチャ加工を施したデニム感のあるネイビーブルーとブラックのグラデーションカラーです。

カラーは外に向かうほどブラックが濃くなり、美しさはもちろん外周のレイルウェイ分目盛りとホワイトインデックスの視認性を高めることにも一役買っています。

また、ストラップには、文字盤のカラーリングに合わせたファブリックプリントされたステッチ入りネイビーカーフスキンを採用し、見た目と装着感の良さを両立させました。

さらに、10.52mm厚のケース側面には、パテックフィリップのシンボリックな装飾である、ギョーシェ彫刻のクル・ド・パリ（パリの爪）が施されています。

いつ発売？値段は？

8日間のパワーリザーブに加え、新作カラトラバのムーブメントには瞬時送り式カレンダーも内蔵されています。

日付変更とともに、ダイアルの6時位置にあるインダイアルに表示されている日付と曜日が瞬時に切り替わり、ビジネスライフで使いやすくなりました。

カラトラバ｜Ref.6196P-001

パテックフィリップのフラッグシップモデル「カラトラバ」からは、新たなプラチナモデルもリリースされました。

フェイスは6時位置にスモールセコンドを備えたシンプルなもので、ベゼルとラグ全面はポリッシュ仕上げ、ケースサイドはサテン仕上げと全体にまとまりあるデザインです。

搭載するムーブメントCal.30-255 PSは手巻きで、2.55mmと非常に薄い点が大きな特徴であり、本体ケースも装着感の良い10mm以下の薄型となっています。

画像引用：6196P – カラトラバ｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

カラトラバRef.6196P-001のダイアルカラーは強く印象に残るサーモンピンクで、ローズゴールドオパーリン加工が施されています。

力強いアンスラサイトカラーの針と、フランス語で弾丸を意味するオーバス型のアワーマーカーがシンプルかつアンティークな風合いをプラスしています。

ダイアルカラーにマッチするチョコレートブラウンのストラップは、光沢のある加工と手縫い風ステッチが施されたアリゲーターレザーです。

いつ発売？値段は？

搭載されている手巻きムーブメントCal.30-255 PSには、ストップセコンド機能が装備されており、秒単位で正確に時間を設定できます。

コンプリケーション｜Ref.4946R-001

コンプリケーションRef.4946R-001は、1996年に特許を取得したパテックフィリップ独自の年次カレンダーを搭載するコレクションの新作です。

パテックフィリップの特許技術である年次カレンダーが組み込まれたコレクションは、これまでジェムセッティングなど華美なデザインが特徴でした。

2025年の新作は、ケースをコンパクトにまとめ、ジェムセッティングをカットして、より使いやすく多くの方に選ばれることを目的としています。

外装・素材の特徴

コンプリケーションRef.4946R-001のダイアルは、縦横に特徴的な模様が浮かび上がる織物「シャンタン生地」を思わせる仕上げが施されています。

テキスタイルのような栗色のダイアルは、温かみのある18Kローズゴールド製のケースとなじみが良く、日本人の肌ともしっくり合う質感です。

また、デニム柄の栗色カーフストラップを合わせることでより優しい印象になり、ダイアルの中心に寄せて配されたムーンフェイズを始めとするインダイアルも相まって、穏やかな風合いです。

いつ発売？値段は？

パテックフィリップの年次カレンダーは、曜日、日付、月をダイアル上に表示できる便利な機構ですが、年1回2月末に手動修正が必要です。

愛用するファンには、腕時計との長いパートナーシップのなかで行う年一度の「儀式」として、楽しみにしている方も少なくありません。

コンプリケーション｜Ref.5524G-010

コンプリケーション5542G-010は、カラトラバ・パイロット・トラベルタイムシリーズをベースとして開発された、ミリタリー調の味わいを持つ新作です。

カラトラバ・パイロット・トラベルタイムシリーズは2015年に18Kホワイトゴールド製の5524G、2018年にローズゴールド製の5524Rが登場し、2025年の新作へと続きます。

また、2タイムゾーンの時刻を表示可能で、2つのタイムゾーンプッシャーに誤操作を防ぐ特許取得済みのセキュリティー・システムを備えています。

画像引用：5524G – コンプリケーション｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

18Kホワイトゴールド製のケースには、アイボリーラッカー仕上げを施した視認性抜群のダイアルと、カーキグリーンのストラップを合わせています。

ストラップはファブリック柄を加工したコンポジットバンドで、アイボリーラッカーの優美さと、カーキグリーンストラップの野趣が見事にマッチしています。

スケルトン針がホームタイム（出発地）、6時位置のサブダイアルはローカル（現地）の日付けを表示、ホームとローカルがそれぞれ昼か夜かも一目でわかるようになっています。

いつ発売？値段は？

カラトラバ・パイロット・トラベルタイムシリーズのDNAを受け継ぐ本作は、旅行やビジネスで世界を飛び回る方におすすめのタイムピースです。

キュビタス｜Ref.7128/1G

2024年に新コレクションとして話題をさらったキュビタスから、早くも新作が発表されました。

パテックフィリップのフラッグシップモデル「ノーチラス」よりも直線的で整然としたキュビタスは、実に約25年ぶりの新コレクションであり、2025年にもサイズや素材を変えて新作を放ったことで注目を集めています。

また、2024年にローンチされたキュビタスは45mm径でしたが、2025年新作は40mmのミディアムサイズで、より多くの方が選びやすいスタイルとなりました。

画像引用：7128/1G – Cubitus｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

2025年新作のキュビタスは2種類。まずは18Kホワイトゴールドのケースとブレスレットに包まれたRef.7128/1Gをご紹介します。

きらびやかなホワイトゴールドケースにはめ込まれたダイアルは、ブルーグレーのサンバースト（ソレイユ）装飾が施されています。

さらに、ノーチラスでもおなじみのエンボスパターンをプラスし、エッジの利いたケースと繊細なカラー&パターンのダイアルのマッチングが爽やかさを感じさせるデザインです。

いつ発売？値段は？

ケースと同じ素材のブレスレットには特許取得のクラスプと、ロックができる調整システムを搭載しています。

キュビタス｜Ref.7128/1R

2024年に久々の新作として登場したキュビタスから、2025年に発表された新モデルは18Kホワイトゴールド製と、18Kローズゴールド製の2種類です。

40mmのミディアムサイズケースに収められたCal.26‑330 S C/434には、ストップセコンド機能がプラスされており、秒単位の正確な時刻設定が可能になりました。

さらに厚みも削減され、骨細と言われる日本人の手首にもしなやかにフィットし、装着性も向上しています。
2024年に久々の新作として登場したキュビタスから、2025年に発表された新モデルは18Kホワイトゴールド製と、18Kローズゴールド製の2種類です。

画像引用：7128/1R – Cubitus｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

18Kローズゴールド製のケースは日本人の肌色と馴染みが良く、肌を明るく血色よく見せてくれる上品なカラーです。

温かみのあるローズゴールドにはめ込まれたダイアルは、柔らかなブラウンにソレイユ仕上げと堂々たるエンボス加工を両方施されており、独特の質感が楽しめます。

2024年に発売されたばかりのキュビタスシリーズのコンセプトは「カジュアル・シック」で、誰の腕にもすんなりおさまり、シックなアクセントとなる一本です。

いつ発売？値段は？

ホワイトゴールド製のRef.7128/1GもRef.7128/1Rも、価格は同じです。

TWENTY~4｜Ref.7340/1R

TWENTY~4は1999年にリリースされたレディースの機械式腕時計コレクションで、キュビタスの前に登場したモデルです。

2025年の新作はシリーズ初の複雑機構時計、コンプリケーションモデルで、直径36mmと10mmに満たない厚みのケースに、パーペチュアルカレンダームーブメントを搭載しています。

3眼を持つフェイスは6時位置にムーンフェイズを搭載しており、まるで精緻に作り上げられた仕掛け絵本のようなフォルムが楽しめます。

画像引用：7340/1R – Twenty~4｜パテックフィリップ公式サイト

外装・素材の特徴

女性の肌色を美しく見せる18Kローズゴールドのケースとブレスレットに、シャンタンホワイトのダイアルとオリーブグリーンのダイアルの2種類がリリースされました。

シャンタン生地のような風合いのパターンで温かみのあるシャンタンホワイトダイアルと、ソレイユ加工が施されたオリーブグリーンダイアルは、いずれも繊細な美しさです。

いつ発売？値段は？

価格はシャンタンホワイトダイアル、ソレイユ加工のオリーブグリーンダイアルいずれも同じです。

グランド・コンプリケーション デスククロック｜Ref.27000M-001

パテックフィリップは、パーペチュアルカレンダーやウィークリーカレンダーなどグランドコンプリケーションムーブメントを搭載したデスククロックを発表しました。

日差±1秒の正確さと約31日間のパワーリザーブを可能にしたムーブメントは、開発に7年もの年月を費やし、9件の新たな特許技術・912の部品が使用されています。

1923年と1927年にブランドが実際に製作し、現在はパテックフィリップミュージアムに収められているデスククロックからインスピレーションを得て、最先端の技術を盛り込んだ優美な置時計です。

外装・素材の特徴

クロックのキャビネットはスターリングシルバー（シルバー925）製で、本体ダッシュボードはアメリカンウォールナットで覆われており、操作のためのプッシュボタンが備えられています。

キャビネットにはギョーシェ彫りの上から釉薬を乗せ、高温で焼成するフランケ・グラン・フーエナメルであでやかなグリーンに彩られ、キャビネットの縁やベゼルのシルバーや紋章のゴールドカラーと鮮やかにマッチします。

本体の四隅には翼を持つライオンのゴージャスな装飾が施され、ベゼル・ケース縁には綱模様が掘り込まれるなど、1923年に同ブランドが製作したオリジナルを踏襲しています。

いつ発売？値段は？

【価格・発売時期】
予定価格：186,560,000円(税込)※要問合せ
発売予定：2025年発売予定

デスククロックとして開発されたグランド・コンプリケーションRef.27000M-001は、非常に多くの情報を1面の文字盤で表示します。

• 時分秒
• 日付
• 曜日
• 週番号
• 月
• 閏年サイクル
• ムーンフェイズ
• デイナイト表示
• パワーリザーブ

非常に多い情報量でも一目で時間がわかるように、時分表示にのみローマンインデックスを用いています。

また、週番号と同じレイルウェイ表示には分目盛りも刻まれており、クォーツ式時計のように1秒ずつ運針するジャンピングセコンドで、コチコチ動くさまを観察できます。

【その他】パテックフィリップ新作モデル

ノーチラス/「7010G-013」「7010/1G-013」

「7010G-013」

「7010/1G-013」

ノーチラス/Ref.5811/1460G-001

Watches And Wonders Geneve 2025 パテック・フィリップブース（その他の写真一覧）

グランドコンプリケーション 5160/500R-001

今年も腕時計の極みに君臨するパテックフィリップの新作

パテックフィリップの2025年新作を一挙に紹介しました。

クアドラプルと名づけられた超複雑機構をはじめ、今年も芸術的価値の高いコンプリケーションを数々発表しています。

また、ブランドを代表するカラトラバから最新モデルのキュビタスに至るまで、華々しい新作を並べたパテックフィリップは、やはり腕時計ブランドの極みに君臨する存在といえるでしょう。