
2021年に生産終了となったチューダーの「ノースフラッグ」が、2026年(チューダー創業100周年の年)9月1日に第2世代(Ref.9140G1A0U)として復活しました。
初代の発売は2015年。チューダー初の自社製ムーブメントを搭載し、ブランドが独自路線へ踏み出す転換点となったモデルです。
新作は、初代にあったパワーリザーブ表示に代わってGMT機能を備え、ムーブメントも一新されています。
本記事では、第2世代ノースフラッグの特徴と、初代との違いを解説します。GINZA RASINスタッフが実機を着用した感想も紹介しますので、購入を検討している方へ参考となれば幸いです。
目次
2021年に初代モデルが生産終了となった「チューダー ノースフラッグ」ですが、2026年9月1日に待望の第2世代モデルが登場し、復活を遂げました。
販売店舗は限られており、全国に9店舗あるチューダーブティックでの限定販売になります。
新作となる第2世代のノースフラッグは、初代の象徴であるシームレスな一体型デザインを継承しつつ、実用性を高める「GMT機能」を新搭載。ムーブメントには、COSCよりさらに厳しい「METASマスタークロノメーター認定」を獲得した自社製キャリバー「MT5652-U」を採用し、高い精度と強力な耐磁性能を備えています。
さらに、パワーリザーブインジケーターを廃した高視認性ダイアルへの刷新や、工具不要でサイズ調整が可能な「T-fit」クラスプの採用など、デザイン・機能の両面で初代から確かな進化を遂げています。
第2世代チューダー ノースフラッグに集約された主な特徴・進化点は以下です。
ここからは、2026年新作ノースフラッグの機能を詳しく説明します。
第2世代ノースフラッグは、実用性の高い24時間表示(GMT機能)を備えています。文字盤外周にある45度傾斜の24時間フランジと、鮮やかなイエローの矢印型GMT針によって、第2タイムゾーンの時刻を読み取ることができます。
この24時間表示は、モデルのルーツである「英国北グリーンランド遠征隊(BNGE)」が挑んだ極地のように、太陽が沈まない白夜や昇らない極夜の環境でこそ真価を発揮する機能です。
ムーブメント構造自体にGMT機能を一体化させた自社製キャリバーを搭載しており、過酷な状況下でも高い信頼性を備えています。
新作ノースフラッグのパワーリザーブは約65時間(約2日半)です。
金曜日の夜に時計を外しても、リューズを巻き直すことなく月曜日の朝まで正確に動き続ける「ウィークエンドプルーフ(週末耐性)」仕様となっており、ビジネスから休日までストレスなく日常使いできる実用的なスペックを誇ります。
搭載されている自社製ムーブメント「Cal.MT5652-U」は、スイス公認クロノメーター(COSC)認定に加え、スイス連邦計量・認定局による、より厳格な「METASマスタークロノメーター認定」を取得しています。
組み上げられた状態で日差5秒以内(0/+5秒)という高い精度を誇り、シリコン製ヒゲゼンマイを採用し、15,000ガウスの磁場でも影響を受けにくい耐磁性能を備えています。可変慣性テンプを両持ち式のトラバーシングブリッジで固定することで、高い耐衝撃性と安定性も実現しました。
さらに、ケースバックはシースルー仕様となっており、サンドブラスト仕上げやサンレイ調のレーザー装飾、タングステン製ローターなど、高級機ならではの美しい意匠を鑑賞できます。
ケースとブレスレットがシームレスに繋がる一体型構造を採用。サテンブラッシュド仕上げのスムースステンレスベゼルや、コンパクトに設計された48.8mmのラグ・トゥ・ラグ(ラグ長)により、手首にスマートに収まる洗練されたフォルムに仕上がっています。
バックル部には、チューダー独自の「T-fit」クイックアジャストクラスプを搭載。工具を使わずにその場で5段階(最大8mm)の長さ調整が可能で、時間帯や季節による手首のむくみ・フィット感の変化にも柔軟に対応が可能になります。
過酷な環境下でも時刻を正確に読み取れるよう、視認性が徹底的に追求されています。
上品なブラック文字盤の上には、スーパールミノバ(夜光塗料)が塗布された針と、立体的で発光面積の広い「モノブロック夜光セラミックインデックス」を配置。ノースフラッグらしい力強いデザインと、暗闇における優れた夜光性能を両立しています。

画像引用:チューダー|TUDOR Northflag
左:2026年登場ノースフラッグ 右:2015年登場ノースフラッグ
初代ノースフラッグ(Ref.91210N)と、2026年に登場した第2世代(Ref.9140G1A0U)の主な違いを比較表にまとめました。
| 初代(Ref.91210N) | 第2世代(Ref.9140G1A0U) | |
|---|---|---|
| 発売年 | 2015年~2021年 | 2026年 |
| ムーブメント | Cal.MT5621 | Cal.MT5652-U |
| ケース厚 | 13.4mm | 12.7mm |
| ラグ・トゥ・ラグ | 約50mm | 48.8mm |
| 複雑機能 | パワーリザーブ表示 | GMT機能 |
| パワーリザーブ | 約70時間 | 約65時間 |
| 耐磁性 | 非公表 | 15,000ガウス |
| 認定 | COSC公認クロノメーター | COSC公認クロノメーター METASマスタークロノメーター |
| ブレスレット | 工具調整 | “T-fit”クイックアジャストクラスプ (工具不要微調整可能) |
| 分表示 | 見返し | インデックス間 |
| インデックス | アプライド | モノブロックセラミック |
| ベゼル | ステンレス・セラミック | ステンレス |
| 定価 | 436,700円(税込・最終価格) | 765,600円(税込) |
初代からの主な変更点・進化のポイントは以下の3点に集約されます。
| 変更ポイント | 詳細 |
|---|---|
| 複雑機構の刷新 (パワーリザーブ表示 → GMT機能) |
ダイアル上のパワーリザーブ表示を排し、実用的な24時間表示(GMT機能)へアップデート。 ムーブメントの変更により、パワーリザーブは約70時間から約65時間になっています。 |
| 信頼性と精度の向上 | COSCに加え、より厳格な「METASマスタークロノメーター認定」を獲得。 15,000ガウスの耐磁性能と、日差0/+5秒という高い精度を実現しています。 |
| ケース・ブレスレットの装着感向上 | ケース厚が12.7mmへと薄型化され、ラグ長も短縮。 ベゼルがオールステンレス化されたほか、工具不要で微調整できる「T-fitクラスプ」が新採用されました。 |
クラスプが“T-fit”クイックアジャストになって、夕方手首がむくんできた時にサッとゆるめられるのは嬉しいですね。
腕時計の跡が手首につかないって、結構重要。
ケース厚が薄くなって袖口が一層スッキリし、装着感がアップしました。
RAISN編集部
ノースフラッグ初代(Ref.91210N)は、ムーブメントとデザインの両面において、チューダーが「ロレックスのケースに汎用ムーブメントを載せた普及版」から、独自路線を歩むブランドとして舵を切った、歴史的なマイルストーンといえるモデルです。
初代ノースフラッグに搭載されたCal.MT5621は、チューダーが初めて発表した完全自社開発・製造のマニュファクチュールムーブメントで、スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)認定を受けています。
70時間のパワーリザーブを誇り、シリコン製ヒゲゼンマイを使用することで磁気の影響を受けにくい設計になっています。
デザイン的な特徴は、ノースフラッグが1973年発売の「レンジャー II」を継承するシームレスなラグ一体型ケースを採用した点にあります。
また、初代ノースフラッグはチューダー史上初めてシースルーバックを採用したモデルです。文字盤にはパワーリザーブ表示も備えています。

チューダーが「ノースフラッグ針」と呼ぶアロー型の時針や、バトン型の分針、角張った秒針、インデックスなどがイエローに彩られている点も、大きな特徴です。
チューダーのノースフラッグは、取り扱いに過度に気を遣うことなく、日常で気兼ねなく使い込みたい方におすすめのモデルです。
不屈の精神で厳寒の極地探検に挑んだ探検隊にちなんで名付けられた通り、タフネスと高い視認性を兼ね備えた本格派の実用腕時計であり、具体的には以下のような方にぴったりです。
| おすすめしたい方 | おすすめする理由 |
|---|---|
| ブティック限定の特別感を味わいたい方 | 全国9店舗のチューダーブティック限定での販売のため、 すぐに入手できるわけではありません。 加えて、100周年のアニバーサリーイヤーに登場したモデルは持つ人に特別感を与えます。 |
| 日常使いできる本格派の実用時計を求める方 | 取り扱いに気を遣わずタフに使いたい方に最適。 極地探検の歴史に裏打ちされた高い堅牢性と視認性を誇ります。 |
| 高級時計・機械式時計の入門機を探している方 | 優れた使いやすさを備えながら、価格も100万円以下に抑えられているため、 機械式時計初心者の方にもおすすめです。 |
| ロレックスとは一線を画す個性やストーリー性を求める方 | チューダーならではの高いスペックと、ロレックスとは異なるデザイン性を両立。 人と被らない個性や、胸を熱くするストーリー性を求める方に理想的です。 |
| ゴツめのツールウォッチが好きな方 | 角張った一体型のケースとブレスレットが生む、無骨な雰囲気が魅力です。 ケース径は40mm、ラグ・トゥ・ラグは48.8mmと大きすぎず、手首に収まりやすいサイズ感です。 イエローの差し色も利いています。 |
| メカニカルな構造や裏スケを楽しみたい方 | ケースバックがシースルー仕様で美しいムーブメントを鑑賞できるため、 機械式時計ならではのメカニカルな魅力を楽しみたい方にもおすすめです。 |

画像引用:チューダー|TUDOR Northflag
左:2026年登場ノースフラッグ 右:レンジャー
第2世代のノースフラッグは、同じチューダーの人気コレクション「レンジャー」のDNAを受け継いでいます。特に、シームレスなブレスレット一体型のケースは、1973年発表の「レンジャー II」へのオマージュからデザインされたものです。
また、視認性の高い矢印型の時針や角張った秒針、インデックスの意匠もレンジャーの影響を強く受けています。
共通のルーツを持つ両モデルですが、求めるニーズによってどちらを選ぶべきかが明確に分かれます。
| モデル | こんな方におすすめ |
|---|---|
| 【ノースフラッグ】 | ・個性的で人と被らない腕時計を求める方 ・COSCとMETASマスタークロノメーター認定をダブル取得した、 高い性能や精度にこだわりを持つ方 ・GMT機能(24時間表示・第2タイムゾーン)を必要とする方 |
| 【レンジャー】 | ・流行やオン・オフを問わない普遍的なデザインや、レトロな雰囲気を好む方 ・ステンレススチール、レザー、ファブリックなど、 気分に合わせてストラップを自由に選びたい方 ・価格帯も手頃(50万円台)で、シンプルな機能の機械式時計(入門機)を探している方 |
ノースフラッグは、ロゴや針などの鮮やかなイエローが印象的です。
重すぎないデザインがいい方や、ちょっとしたアクセントが欲しい方におすすめです。
GMT機能も重要で、グローバルに活躍している方にピッタリ。
シンプル、クラシカルでTPOを問わない腕時計をお求めの方には、レンジャーがおすすめです。
RAISN編集部
No.1
チューダー レンジャー 79950-0001
英国海軍による北グリーンランド遠征探検の70周年を記念して復刻された、2022年発表の「レンジャー」が入荷いたしました。暗所での視認性を確保するため、インデックスにはスーパールミノバが塗布されており、わずかに拡大されたケースや、約70時間のロングパワーリザーブを誇る最新の自社製Cal.MT5402を搭載する等、レトロな外見を残しつつも現代的な仕様にスペックアップしています。
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No.1
チューダー レンジャー 79950-0008
2025年に発表された新サイズ、39mmケースのレンジャーです。また、ステンレス製のケース、ブレスに自動巻きのマニュファクチュール キャリバー MT5402を搭載しており、世界で最も過酷なレースに挑む者たちの「冒険の精神」を映し出しています。ダイアルにはマットな「デューンホワイト」ダイアルを採用しています。
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No.1
チューダー 1926 91550
ロレックスのディフュージョンブランドとして知られるチューダーの”1926″を入荷いたしました。アラビア数字とくさび形のインデックスが交互に配置されたクラシカルなデザインです。また、シンプルなデザインのため使用範囲が広く、様々なシーンで活躍してくれます。お求めやすい価格も魅力です。
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No.1
チューダー ブラックベイ58 GMT 7939G1A0NRU-0001
プロフェッショナルなダイバーズウォッチとして優れ、スノーフレーク針と特徴的なインデックスを備えた1本です。ヴィンテージ感を持ちながらも、現代的なアクセントが施されています。「MT5450-U」搭載。65時間パワーリザーブ。
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No.1
チューダー ブラックベイ クロノ 79360N 3列ブレス
2021年発表、人気モデル””ヘリテージ
ブラックベイ””のクロノグラフモデルが入荷いたしました。こちらはステンレス製のブレスレットのモデルです。アルミベゼルになったことで、より引き締まったデザインになっています。ダイヤルのロゴ付近には盾マーク、リューズの刻印には「チューダーローズ」のマークを採用。クロノメーター認定の自社ムーブメントCal.MT5813搭載。パワーリザーブ70時間、200メートル防水。
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No.1
チューダー ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB
ROLEXのディフュージョンブランドとして知られるチューダー。そのチューダーの2018年発表モデル””ヘリテージ ブラックベイ
GMT””です。時針だけでなく、赤いGMT針と秒針の形が通称イカ針になっていることが特徴です。自動巻きCal.MT5652搭載。200m防水。
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No.1
チューダー ペラゴス 25600TB
チューダーの人気モデルペラゴスが自社メーブメントCal.MT5621を搭載してリニューアル。1970年代の名作、通称「イカサブ」をチタンで再現したダイバーズモデルです。パワーリザーブ約70時間。クロノメーター認定。500m防水。
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2026年9月1日に復活を遂げた第2世代「チューダー ノースフラッグ(Ref.9140G1A0U)」は、初代にあったパワーリザーブ表示に代わり新たにGMT機能を備え、METASマスタークロノメーター認定キャリバー「MT5652-U」を搭載した、実用性を追求したツールウォッチです。
15,000ガウスの耐磁性や日差0/+5秒の高い精度に加え、工具不要で微調整できる「T-fit」クラスプの採用やケースの薄型化(12.7mm)により、日常での装着感と実用性が大きく進化しています。
本記事では初代(Ref.91210N)との詳しいスペック比較やスタッフの実機着用感も紹介していますので、購入や買い替えをご検討中の方へ判断材料の一つとなるでしょう。
創業100周年のアニバーサリーイヤーに登場した新生ノースフラッグは、優れた性能と過酷な探検のレガシーを兼ね備え、一生モノとして長く付き合える逸品です。