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WEBマガジン, オーデマピゲ, 田中拓郎

速報!オーデマピゲ 2022年 新作モデルが続々登場!

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オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

1972年に誕生したロイヤルオーク。

雲上ブランドが手掛けるステンレススティール製の高級スポーツウォッチということ。また八角形のオクタゴンケースはブレスレットと一体化しており、堅牢性はもちろん当時とても革新的なデザインであったこと等から、ロイヤルオークは時計業界に新しい風を吹き込みました。すなわち、「ラグジュアリースポーツウォッチ」というジャンルです。

その後、各ブランドが高級スポーツウォッチを手掛けるようになったことからも、ロイヤルオークの凄まじいまでの影響力が伝わってくるのではないでしょうか。

 

そんなロイヤルオークは2022年に50周年を迎えました。

オーデマピゲから何らかの特別モデルが出ることは予測されていましたが、初代モデルを踏襲した「ジャンボ」に驚くべきアップデートが加えられています。

さらにロイヤルオークのオートマチックやトゥールビヨンなど、目を奪われるような華やかな新作も同時ローンチ!

この記事では、オーデマピゲ2022年新作モデルをご紹介いたします!

 

オーデマピゲ2022年新作①ロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシン Ref.16202

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

スペック

外装

型番: 16202ST.OO.1240ST.01/16202BA.OO.1240BA.01他
ケースサイズ: 直径39mm×厚さ8mm
素材: ステンレススティール/イエローゴールド他
文字盤: ブルー/スモークゴールド他

ムーブメント

ムーブメント: Cal.7121
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約55時間

機能

防水: 50m
予価: 3,850,000円(SSモデル)~

ロイヤルオーク50周年ときたら、このモデルのリリースが待ち望まれていたと言って過言ではないでしょう。現在、最も世界的な注目度の高いラグジュアリースポーツウォッチの一つ・ロイヤルオーク エクストラシン「ジャンボ」です!50周年ということで、新しいリファレンス16202を伴って登場しています。

 

そもそもロイヤルオーク エクストラシンとはいったいどのようなモデルなのかと言うと、1972年に発売された初代ロイヤルオークRef.5402STを踏襲したスペシャルモデルです。

オーデマピゲ 初代ロイヤルオーク 5402ST

※1972年、1000本限定でファーストデリバリーされたうちの一つ・5402ST。デザインコードがほとんど変わっていないことがわかる

この初代はロイヤルオーク20周年にあたる1992年、Ref.14802(通称ジュビリー。)およびRef.15002として復刻。そして2000年にRef.15202へと移行していきました。

初代同様にケース・ブレスレットが一体化した薄型上品はラグジュアリースポーツウォッチであり、秒針を持たず2針とデイト表示のみといったシンプルさは、エレガンスを存分に感じられます。ちなみに通常版のロイヤルオークとの違いを挙げる際、しばしば秒針の有無が話題となります。

もっともこれらの歴代モデルは、初代を忠実に再現したわけではありません。確かにロイヤルオークの持ち味である外装デザインや薄型高級スポーツウォッチといったコンセプトは変わっていませんでしたが、文字盤のロゴの位置、そして15202では文字盤タペストリーも拡大されていました。

しかしながら2012年、ロイヤルオーク40周年のこの年にRef.15202が特別モデルとしてリリースされ、初代Ref.5402を忠実に復刻します。ロゴ位置は6時に戻され、またプチタペストリー装飾が採用されるに至りました。

ロイヤルオーク エクストラシン 復刻40周年記念モデル 15202ST.OO.1240ST.01

※40周年記念の復刻ロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシン Ref.15202

この40周年記念の復刻モデルはロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシンとして、今日に至るまでオーデマピゲを代表する人気モデルとして、世界中の耳目を集めています(もっとも近年では、品薄すぎるがゆえの相場高騰に目を見張るものがありますが)。

なお、なぜ「ジャンボ」と呼ぶか。

これは初代ロイヤルオークの愛称です。初代ロイヤルオークRef.5402及び14802,15202等はケース直径39mm。現行ロイヤルオーク Ref.15500がケース直径41mmであることを鑑みると、決してジャンボといったサイズ感ではありません。しかしながら1972年当時、まだ36mm前後のメンズドレスウォッチが主流であった時代、39mmというサイズ感はまさに「ジャンボ」。この名称が、今なお初代から系譜を引く個体にはモデル名として冠されています。

 

そして2022年、ロイヤルオーク50周年の年に新たにRef.16202となった「ジャンボ」エクストラシン。

いったい何が変わったのか。

デザイン面では多くのファンの期待通り、初代のDNAを受け継いでいます。

しかしながら長らく愛され続けてきたムーブメントが、新キャリバーに置き換わることとなりました。

 

新ムーブメントCal.7121

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

このムーブメントの載せ替えに、衝撃を受けたファンは少なくなかったでしょう。

なぜならデザインはもちろん、ムーブメントもまた初代から一貫して同一キャリバーが「ジャンボ」では踏襲されてきたためです。

 

初代ロイヤルオーク Ref.5402に搭載されていたCal.2121は、ジャガールクルト製Cal.970がベースとなっています。ちなみにこの薄型2針自動巻きキャリバーはヴァシュロンコンスタンタンやパテックフィリップも採用しました。

Cal.2121は当時世界で最薄自動巻きムーブメントであり、このムーブメントがあったからこそロイヤルオークはラグジュアリースポーツウォッチとして大きな成功を収めたと言って過言ではありません。

と言うのも、多くのブランドがロイヤルオークと同様のコンセプトに挑戦しますが、薄型自動巻きという課題をクリアするのが難しく、当時既に薄型化が成功していたクォーツムーブメントを採用する事例が多かったためです。

Cal.2121

※Cal.2121

Cal.2121によって初代ロイヤルオークはケース厚わずか7mmほどに抑えられていたと言います。以降もCal.2121が初代復刻モデルには連綿と受け継がれていくことになりますが、現代ではサファイアクリスタル製シースルーバックを採用していることで、厚みは8mmとなっています。

ケースの薄さはエレガンスはもちろん、優れた装着感をオーナーに提供してくれますね。

薄いと耐久面が心配なものですが、そこはオーデマピゲ。耐久性と信頼性を備えた、傑出した薄型ムーブメントとなっております。

このようにロイヤルオークの歴史を体現しつつ、50年に渡ってこの伝説を下支えしてきたCal.2121が、オーデマピゲ製Cal.7121に代わった、と。

 

そんなCal.7121は、いっそうのアップデートが図られています。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

振動数(テンプの振動数。高いほど精度を出しやすい)が従来の19,800振動/時から28,800振動/時へとハイビート化。これによって高精度を維持しつつ、パワーリザーブが40時間から55時間へ延長されています。通常、振動数が高いムーブメントはパワーリザーブの確保が難しいものですが、55時間という実用的な数字を担保してくれたのは素晴らしいですね。

デイトのクイックチェンジが搭載されたのも特筆すべき点です。

従来、ロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシンでは、時針を夜9時~12時の間をいったりきたりさせることで、日付変更を行っていました。しかしながらクイックチェンジが搭載されたことで、この作業がより簡便になることを示唆しています。なお、当新ムーブメントで搭載されるクイックチェンジ機構は、特許取得技術のようです。

また薄型ゆえにローターの軸受けがCal.2121では細かったものですが、ボールベアリングを新たに搭載し、さらなる耐久性や耐摩耗性が考慮されています。自社製リバーサーも二つ搭載されています。

 

このようにアップデートを果たしたゆえ、ムーブメントサイズはCal.2121比べると若干大型化しました。Cal.2121が直径28mm×厚さ3mmであったことに対し、Cal.7121は直径29.6mm×厚さ3.2mmです。にもかかわらずケースサイズ・厚は変わっていないというところに、オーデマピゲの真髄を見た思いです。

なお、2022年の一年間は、ロイヤルオークの周年を記念して「50」を象ったローターが搭載されており、特別感満載の仕様となっております。オーデマピゲらしく美しい仕上げ・装飾が施されていることは言わずもがな。裏蓋側から見てこそ、世界観にどっぷり浸かれる2022年新作ではないでしょうか。

 

相も変わらずアイコニックなデザイン

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

ムーブメントは一新されましたが、初代を表現するアイコニックなデザインは健在です。

八角形フォルムが特徴的なベゼルや薄型ケース・ブレスレットは丁寧かつ美しいポリッシュ・サテン仕上げのコンビネーションが繰り広げられています。これによって高級機らしい立体的な風格が醸し出されていますね。前述の通り、ケースサイズも変わらず直径39mm×厚さ8mmとなっております。

 

文字盤レイアウトも踏襲されています。6時位置に「AP」ロゴが配され、秒針のないシンプルな2針やプチタペストリー装飾が施されています。

現在市場を色々な意味で賑わしている文字盤のブルーカラーは、オーデマピゲのアーカイブでは”ナイトブルー、クラウド50″と称されており、PVD加工によって均一かつ美しい色味を獲得しました。

 

バリエーションと価格

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

ロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシンの中でも最も代表的なステンレススティール×ブルー文字盤を含め、全部で4つのリファレンスが16202としてリリースされています。

SS×ブルー文字盤がRef.16202ST.OO.1240ST.01、ピンクゴールド×スモークグレー文字盤がRef.16202OR.OO.1240OR.01、イエローゴールド×スモークゴールド文字盤がRef.16202BA.OO.1240BA.01、プラチナ×スモークグリーン文字盤がRef.16202PT.OO.1240PT.01です。

 

とりわけスモークカラーの文字盤は印象的ですね。

2021年に多くの高級ブランドが採用し、オーデマピゲ時自身もロイヤルオーク「ジャンボ」エクストラシンで打ち出したグリーン文字盤が、この度もラインナップとして展開されることとなりました。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

国内価格は上記リファレンス前から順に3,850,000円、8,140,000円(PG・YGともに)、プラチナモデルは要問合せ。

ただでさえ品薄続きのロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシンがどの程度デリバリーされ、市場に出回るのがいつになるのかはわかりません。

しかしながらロイヤルオーク50周年の集大成として。そしてこれからのラグジュアリースポーツウォッチの雄として、オーデマピゲが存分にその実力を見せつけた記念モデルと言えるでしょう。

 

オーデマピゲ2022年新作②ロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシン オープンワーク Ref.16204

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

スペック

外装

型番: 16204ST.OO.1240ST.01/16204OR.OO.1240OR.01
ケースサイズ: 直径39mm×厚さ8mm
素材: ステンレススティール/ピンクゴールド
文字盤: スケルトン

ムーブメント

ムーブメント: Cal.7124
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約57時間

機能

防水: 50m
予価: 要問合せ

もう一つ、50周年を寿ぐ(ことほぐ)、特別なロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシンがあります。それが、こちらのオープンワークモデルです。

オーデマピゲが丁寧に仕上げた美しきパーツやブリッジ,プレートを存分に楽しめることはもちろん、デザインコードとしても非常に鮮烈ですよね。

 

このオープンワークモデルは、1996年誕生のRef.25829から系譜を引くと言われています。しかしながらもともとオーデマピゲは工芸品としてムーブメントの美しさをオーナーに伝える技術を、さらに早い段階で確立していたようです。近年ではシースルーバックは一般化してきていますが、文字盤からも時計の魂とも言えるムーブメントが楽しめるというのは、時計好きには堪りませんね。

やはりロイヤルオーク30周年にあたる1992年に「ジュビリー」で、そして40周年記念にあたる2012年に「ジャンボ」エクストラシンでオープンワークがラインナップに加わります。ジュビリーの方はほとんど出回っていませんが、後者のプラチナ製ケースのジャンボ エクストラシンに収められた見事なロイヤルオークは、稀少ながら僅かに出回り、見るものを虜にしたと言います。

 

あれから10年。

ついに50周年を迎えたロイヤルオークで、オープンワークモデルも特別に打ち出されています。ステンレススティール・ピンクゴールドのポピュラーな二種の素材がラインナップされているのは、嬉しいところですね(もっとも豊富に作られるとは思えませんが)。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

基本的に前項でご紹介したロイヤルオーク 「ジャンボ」 エクストラシンとコンセプトを同一にしています。直径39mm×厚さ8mmの薄型上品なケースは丁寧に仕上げされ、エレガントな存在感を放ちます。

また、新開発ムーブメントとなるCal.7121と並行して開発された、ノンデイトのCal.7124が搭載されました。スペックはこちらも向上して28,800振動/時のハイビート化、パワーリザーブ約57時間への延長が図られています。

 

そして、オープンワークモデルのために透かし彫りが施されたムーブメントは圧巻の一言です。

このムーブメントのメインプレートとブリッジは、デジタル制御マシン(CNC/computer numerical control)でカッティングされているとのこと。カットされたパーツは放電マシン(EDM/Electrical Discharge Machining)という電気エネルギーによって金属加工を施す技術によって精密精緻に加工され、その後オーデマピゲらしい装飾・仕上げが行われました。

さらに、このムーブメントには324にもおよぶ入り角があり、その全てが手作業で仕上げられているとのことです。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

こういった高度な工程を経て、極上のオープンワークモデルは出来上がっているというわけです。

なお、ローターには前項でご紹介したロイヤルオーク「ジャンボ」エクストラシン同様、「50」が特別に象られています。

前述の通り、ステンレススティール・ピンクゴールドモデルという非常に人気の高い素材でラインナップされています。

また特に本数限定といった文言はプレスリリースにはありませんでした。

しかしながら価格が「要問合せ」であることからもわかる通り、なかなか一般市場には流通しないであろう特別モデルですが、一度は見てみたい新作ですね!

 

オーデマピゲ2022年新作③ロイヤルオーク オートマティック 37mm Ref.15550

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

スペック

外装

型番: 115550ST.OO.1356ST.01等
ケースサイズ: 直径37mm×厚さ8.9mm
素材: ステンレススティール/コンビ
文字盤: シルバー,ブルー他

ムーブメント

ムーブメント: Cal.5900
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約60時間

機能

防水: 50m
予価: 2,805,000円(SSモデル)~

エクストラシンではない、ロイヤルオーク オートマティックからも特筆すべき新作がリリースされています。それは、37mmサイズのRef.15450から代わって誕生した、Ref.15550シリーズです!

基幹モデルにあたるRef.15500系はケース直径41mmサイズのベーシックなコレクションで、2019年にモデルチェンジが敢行されました。このモデルチェンジの内容はムーブメントの刷新(これに伴うケース厚の変更)と文字盤デザインの変化です。

そして2022年新作として打ち出されたRef.15550もまた、細かい箇所ながらアップデートが図られ、現行モデルの仲間入りを果たしました。

 

では、どのようなところが変わったのか。メインは外装です。

これはぜひ実機を見比べたいところなのですが、ラグがシュッと先端にかけてシャープとなり、ブレスレットもシャープさが強調されています。またラグ・ブレスレット両サイドのポリッシュ面が若干広くなりました。これによって鏡面・サテン部分のコントラストがより際立ったように思います。

ブレスレットは更なる薄型化が図られたようで、いっそう上品なラグジュアリースポーツウォッチとなりました。

なお、これらの変更点は他のロイヤルオークにも影響しているようです。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

文字盤にも変更が加えられています。

これまた41mmサイズのロイヤルオーク 15500から採用された仕様ですが、文字盤6時位置のロゴ「AUTOMATIC」が取り払われています。さらに12時位置のブランドロゴはプリントではなく、ゴールド製でアプライドにセッティングされることとなりました。

 

加えて、ムーブメントも載せ替えされています。

従来のRef.15450では自動巻きCal.3120(こちらもジャガールクルト製のCal.920がベースです)から自社製Cal.5900に一新。

この新しい薄型自動巻きムーブメントは28,800振動/時にハイビート化されつつ、変わらず60時間のパワーリザーブを堅持しました。ちなみにCal.5900は直径26.6mm×厚さ4.25mmであったCal.3120を超えて薄い直径26.2mm×厚さ3.9mmのサイズとなっているため、ケース厚も8.9mmと約1mmほども薄型化されているのだから驚きですね。にもかかわらず、防水性は変わらず50mです。

なお、こちらにも50周年特別ローターが搭載されているようです。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

リリースされたモデルはステンレススティールモデルでシルバー・ブルー(ナイトブルー クラウド50)、グレー、ライトブルーの四種。ステンレススティール×ピンクゴールドのコンビモデルの一種です。

そして驚くべきは、SSモデルの定価は2,805,000円と発表されており、既存のRef.15450STと同じということ!

これは2022年新作の中で、最も実機を見比べたい一本と言えます。

 

オーデマピゲ2022年新作④ロイヤルオーク クロノグラフ 38mm・41mm Ref.26715/Ref.26240

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

スペック

外装

型番: Ref.26715/Ref.26240
ケースサイズ: 直径38mm×厚さ11mm/直径41mm×厚さ12.4mm
素材: ステンレススティール/ピンクゴールド等
文字盤: シルバー,ブルー他

ムーブメント

ムーブメント: Cal.AP 2385/Cal.AP 4401
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約40時間

機能

防水: 50m
予価: 3,740,000円(SS・38mmモデル)~

2021年にCal.4401を搭載させたロイヤルオーク クロノグラフがリリースされたことを、まだ記憶に新しい方も多いかもしれません。

長らくロイヤルオーク クロノグラフは38mmサイズ・41mmサイズでCal.2385を共有してきました。しかしながら2021年にリリースされたクロノグラフモデルに、Cal.4401が新たに追加。サイズごとでの住み分けが示唆されていたのです。

このCal.4401は2019年、CODE11.59 クロノグラフモデルとともにリリースされた最新機種であり、28,800振動/時のハイビートと約70時間のロングパワーリザーブを保持した、紛れもない名機でした。さらにフライバック式を実現しているにもかかわらず直径32mm×厚さ6.8mmと薄型なのも素晴らしいですね。

このCal.4401を搭載したロイヤルオーク クロノグラフ 41mmモデルが、2022年新作として12種類追加されました!

なお、リファレンスがRef.26240と従来から異なっているように、外装に変更が加えられているため新シリーズの位置づけとなります。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

ちなみに外装の変更は38mmサイズのロイヤルオークにも及んでおり、Ref.26715として5種登場しております。こちらは従来通り、Cal.2385が搭載されています。

では、どこが変わったのか。

これまた実機をぜひ見比べたいのですが、鏡面部分の僅かな変更やシャープかつ薄いブレスレットといったリファインが行われています。またインデックスや針、ロゴデザインも変更され、いっそう高級感を感じられる仕様となりました。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

国内定価は38mmサイズのSSモデルであれば3,905,000円、41mmサイズのSSモデルは3,740,000円と、38mmの方は旧型と同一です。

さらにピンクゴールドモデルやダイヤモンドをベゼルにセッティングした華やかなモデル、初代ロイヤルオークを彷彿とさせるナイトブルー、クラウド50に深みのあるグリーンといった多彩なバリエーション展開が行われており、より幅広いユーザーのニーズをくみ取ってくれることでしょう。

 

オーデマピゲ2022年新作⑤ロイヤルオーク フライングトゥールビヨン Ref.26730

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

スペック

外装

型番: 26730ST.OO.1320ST.01他
ケースサイズ: 直径41mm×厚さ10.6mm
素材: ステンレススティール/チタン/ピンクゴールド
文字盤: ブルー

ムーブメント

ムーブメント: Cal.2950
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約65時間

機能

防水: 50m
予価: 要問合せ

トゥールビヨン搭載モデルからも、特筆すべき三つのモデルが居並びます。

ステンレススティール,チタン,ピンクゴールド素材で製造された、フライングトゥールビヨン Ref.26730です!

 

トゥールビヨンはパーペチュアルカレンダーやミニッツリピーターと並んで、世界三大複雑機構に数え上げられるため、ご存知の方も多いでしょう。

懐中時計の時代、「姿勢差」がムーブメントの精度に悪影響を及ぼすと言われていました。そこで天才時計師アブラアン=ルイ・ブレゲ氏が現在に続くトゥールビヨンを開発します。

姿勢差は時計の向きやポジションによって重力のかかる方向が変わってくることを指します。ブレゲは重力の影響を解消するため、ムーブメントの「脳」に当たるテンプをキャリッジに収め、回転させてしまうという手法を編み出しました。これがトゥールビヨンです。

現在では姿勢差解消のためにトゥールビヨンを用いる有用性は薄れていると言えます。しかしながらトゥールビヨンのキャリッジの動きはその名の通り「渦」のようで美しく、工作技術の発展によって製造しやすくなったことも相まって、多くのブランドが付加価値として採用しています。

 

オーデマピゲもまた、そんなトゥールビヨンに力を入れるブランドの一つです。今でこそラグジュアリースポーツウォッチ市場で圧倒的な存在感を放っていますが、もともとは複雑機構の分野で名声をほしいままにしてきました。

2012年、ロイヤルオーク40周年の節目にケース直径41mm×厚さなんと8.85mmの超薄型手巻きトゥールビヨンをローンチし(しかもキッチリ50防水)、多くの時計愛好家やメディアを沸かせたものです。

 

あれから10年が経過した2022年、ロイヤルオーク50周年の今年は、新しい自動巻きトゥールビヨンCal.2950―それも、フライングトゥールビヨンで―を携えて新作を打ち出すこととなりました。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

Cal.2950は2019年、CODE11.59 フライングトゥールビヨンとともにローンチされた新世代ムーブメントです。

フライングトゥールビヨンとは通常キャリッジの支えとして搭載されるブリッジを取り払い、いっそう渦のような動きを見やすくした仕様です。

フライングトゥールビヨンは高度な設計力が要されるものですが、オーデマピゲではこれに加えて21,600振動/時という安定的な精度とパワーリザーブ約65時間の実用性をも副えています。さらに加えると巻き上げ効率も考慮されており、オーデマピゲは複雑機構を「観賞する時計」ではなく「実用できる時計」に昇華していると言えます。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

「50」が浮かぶローターも、特別な気持ちにさせてくれますね。

そんなCal.2950を搭載した新作モデルは、ケース直径41mm×厚さ10.6mmのベーシックな薄型ケース・ブレスレットを備えています。しかしながらこれまた面取りやブレスレットがリファインされております。

文字盤ロゴも金無垢素材でアプライドされたため、トゥールビヨンと相まって本当に美しいですね。

 

なお、三種全てでブルー文字盤がリリースされていますが、これは前述したジャンボやロイヤルオーク オートマチックとはやや異なります。文字盤外周から内部にかけて濃淡が変わる、スモークブルーとなっているのです。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 2022年新作

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

しかも、チタンモデルは伝統的なタペストリーパターンではなく、サンドブラスト仕上げに!外周部分のスネイル仕上げとのコンビネーションが素晴らしい出来栄えとなっており、これはまた争奪戦が激化しそうです。

とは言え、価格は三種ともに「要問合せ」。

確かにオーデマピゲの製品、しかもトゥールビヨンともなると大量生産されるとは思っていませんでしたが、一般市場に出回るまでは時間を要しそうですね。でも、とても見たい2022年新作ロイヤルオークです!

 

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オーデマピゲ2022年新作⑥ロイヤル オーク フライングトゥールビヨン オープンワーク Ref.26735ST.OO.1320ST.01

ロイヤル オーク フライングトゥールビヨン オープンワーク Ref.26735ST.OO.1320ST.01

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

スペック

外装

型番: 26735ST.OO.1320ST.01
ケースサイズ: 直径41mm×厚さ10.6mm
素材: ステンレススティール
文字盤: スケルトン

ムーブメント

ムーブメント: Cal.2972
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約65時間

機能

防水: 50m
予価: 要問合せ

もう一つ、フライングトゥールビヨンをいっそう楽しめる「オープンワーク」モデルが、登場しています!こちらのロイヤル オーク フライング トゥールビヨン オープンワーク Ref.26735ST.OO.1320ST.01です!

前項でご紹介したトゥールビヨンモデル同様に「価格は要問合せ」。限定生産について言及はないものの、なかなか実機を手にするのは困難と言える新作です。

とは言え、オーデマピゲの渾身の技術力とデザイン力が全面に押し出された、力強い50周年モデルであることは間違いありません。

 

「ジャンボ」 エクストラシン オープンワーク Ref.16204の項でもご説明した通り、同社の製品の魅力の一つともなっているシースルー仕様。

トゥールビヨンというコンプリケーションを搭載することで(しかも、フライングトゥールビヨン!)、いっそう機械の味わいをお楽しみ頂ける2022年傑作品となっているのではないでしょうか。なお、ロイヤルオークの初代コンセプト通りと言うべきか、扱いやすいステンレススティール製であるのも特筆すべき点ですね。

もっともフライングトゥールビヨン搭載ロイヤルオーク自体は新しいモデルではありません。

しかしながらロイヤルオーク50周年という節目に当たり、オープンワークされた文字盤、新しくリファインされた外装、そしてロイヤルオークとしては新しいムーブメントを搭載させた、まさに「新作」とも言うべきがこのモデルです。

ロイヤル オーク フライングトゥールビヨン オープンワーク Ref.26735ST.OO.1320ST.01

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

ロイヤルオークならではのアイコニックなオクタゴンケースに一体型となったブレスレットは踏襲されています。また、ケースはフライングトゥールビヨンを搭載しているにもかかわらず直径41mm×厚さ10.6mmが維持されており、コンプリケーションとは思えない驚きの薄さです。

搭載するムーブメントは、前述したRef.26730でもご紹介したCal.2950を進化させ、オープンワーク仕様としたCal.2972。ケースのベーシックさと併せてロジウムカラーに彩られ、スレートグレーのインナーベゼルとも見事に調和しております。

なお、アプライドされたインデックスと時分針には蓄光塗料が施されているため、暗所でも時間確認が用意となっております。

ロイヤル オーク フライングトゥールビヨン オープンワーク Ref.26735ST.OO.1320ST.01

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

他の50周年ロイヤルオーク同様、特別なローターが採用されておりますが、表裏ともに雲上ブランドの雲上ムーブメント(これに伴う、珠玉の仕上げ・装飾)を楽しめる一本と言えるでしょう。

 

 

オーデマピゲ2022年新作⑦CODE11.59 パーペチュアルカレンダー Ref.26394BC.OO.D027KB.01

2022年新作 CODE11.59 26394BC

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

スペック

外装

型番: 26394BC.OO.D027KB.01
ケースサイズ: 直径41mm×厚さ11mm
素材: ホワイトゴールド
文字盤: スケルトン

ムーブメント

ムーブメント: Cal.5134
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 約40時間

機能

防水: 30m
予価: 要問合せ

ロイヤルオーク50周年ですが、特筆すべき新作がCODE11.59からもリリースされています!それは、パーペチュアルカレンダーを搭載し、かつ幻想的なアベンチュリン文字盤を採用したRef.26394BC.OO.D027KB.01です!

2019年、オーデマピゲが初めてCODE11.59をリリースした際にピンクゴールドケースで同様のモデルがラインナップされていましたが、ホワイトゴールドによって控えめな上品さが備わっていますね。

 

なおCODE11.59とは、ロイヤルオークともミレネリーなどとも全く異なる、オーデマピゲの一大コレクションです。

「全く異なる」とは言え、その名称の通り、ブランドのこれまでの伝統とこれからの進化をふんだんに詰め込んだ新たなるフラグシップでもあります。

※CODE11.59の名称は下記にちなみます。
CODEのCは職人魂の限界への挑戦(Challenge the limits of craftsmanship)
Oはブランド遺産の所有(Owing the Brand’s legacy、歴史があるということ)
Dは恐れずにブランド理念に従う(Daring to Follow Firm Convictions)
Eは進化(Evolving)
そして11.59は、日付が変わる直前を表している

 

どういうことかと言うと、一見するとベーシックなドレスウォッチにも見えるデザインですが、実はミドルケースがオクタゴンになり、ロイヤルオークの精神性を融合させています。さらにラグホールにはロイヤルオークのベゼルでおなじみのビス留めをあしらっており、オーデマピゲ愛好家にとっては堪らない仕様となっているのです。

また、サファイアクリスタルガラスは内側がドーム型に、そして12時位置から6時位置にかけて二重に湾曲することで、光の加減によって波状に表情を変えていくというこだわりです。

リリース当初は賛否両論あったように思いますが(なんせ、ロイヤルオーク人気が凄まじいので)、現在ではロイヤルオークと並んでオーデマピゲを代表する基幹コレクションとして市場の評価を獲得しています。

 

そんなCODE11.59、例年意欲的に新作が追加されていますが、2022年の一発目はアベンチュリン文字盤に。

アベンチュリンはキラキラとした星空のような質感が大変美しく、近年では高級時計ブランドを中心に文字盤に採用されることも少なくありません。

2022年新作 CODE11.59 26394BC

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/en/home.html

CODE11.59の2022年新作ではパーペチュアルカレンダーのレイアウトと相まって、アベンチュリンの妖艶さがよく強調されています。

ちなみに3時位置はポインターデイトですが、31だけ赤く彩られているため、ネイビーとのコントラストがよく映えます。12時位置には月表示とうるう年表示、9時位置には曜日表示、センターは時分針に加えて外周の周表示を指す針が備わります。さらにムーンフェイズも見事な出来栄えとなっていますね。

 

搭載するムーブメントは2019年発表モデルと同様に自社製のCal.5134。

Cal.2120(何度か言及しているCal.2121の、ノンデイト版)をベースとしており、これだけの複雑機構を備えながらもケース厚11mmに抑えた立役者となっております。なお、2100年までのカレンダーがプログラミングされております。

 

ストラップはモダンなブルーラバーストラップ。

CODE11.59は一見するとドレスウォッチにもかかわらず、随所は既存の枠には決してはまらない、新しい要素で構成されています。そのため雲上ブランドとして最上級の意匠・仕上げ・装飾を施した完成品であるにもかかわらず、カジュアルなラバーストラップとの相性も抜群です。

オーデマピゲを愛する人こそ、ぜひCODE11.59をお手にとって頂きたい。そんなことを思わせる2022年新作でした。

 

 

まとめ

ロイヤルオーク生誕50周年の節目にあたる、2022年のオーデマピゲ新作モデルをご紹介致しました!

特別なロイヤルオークの数々に、胸が躍りますね。

もっとも近年ラグジュアリースポーツウォッチの中でも、品薄・これに伴う価格高騰がとても顕著なオーデマピゲ。新作が出たからと言ってなかなか市場に流通しないであろうことは、想像に難くありません。

とは言え、ロイヤルオーク50年の歴史を感じられる新作の数々・・・実機を手にして、眺めてみればその魅力にいっそう虜になるであろうことは必至。そのため当店でも、入荷を頑張っていきたいと思います!

文:鶴岡

 

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この記事を監修してくれた時計博士

田中拓郎(たなか たくろう)

高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター

当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年

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