
高級時計を検討し始めた時、IWCという名前を初めて知る方は少なくありません。
どんなブランドなのか、エントリーモデルはいくらなのか?最初はそのあたりが気になるはずです。
IWCは150年以上の歴史を持つスイスの老舗ブランドで、クラシックなドレスウォッチからダイバーズ、パイロットウォッチまで幅広く展開しています。
定価は70万円台からスタートし、貴金属(プラチナや金)や複雑機構を用いた数百万円のハイエンドモデルまで用意されています。
信頼ある老舗ブランドなので、手の届きやすいエントリーモデルを着けていても“価格で選んだ”と思われないところがこのブランドの良いところ。
IWCの洗練されたシンプルなデザインは、初めての高級時計として選んでも非常に満足度が高いのが特徴です。
この記事では、IWCの人気エントリーモデル、選び方、そして中古で賢く購入するポイントまでまとめて解説しています。
新品と中古で迷っている方も、ぜひこの記事を参考に自分に合う1本を見つけてみてください。
目次

IWCの強みは、日常で使いやすい実用性と、高級時計としての確かな品質を両立している点にあります。
実用性では落ち着いたデザインで時代に左右されにくく、ビジネスにも休日にも自然に馴染みます。
品質は徹底した試験体制を知ることで確認できます。
製品化前に数ヶ月をかけて約30項目もの耐久テストを実施している点は見逃せません。
腐食や紫外線、温度/湿度変化への耐久性、リュウズやベゼルは数万回の操作試験で堅牢性を確認していることが公式HPでうたわれています。
その過酷な試験を通過した製品だけが販売されているので品質は折り紙付きです。
また複雑機構を手掛ける技術力の高さも高評価の要因です。
代表例は「グランド・コンプリケーション」と呼ばれるモデルです。
659個ものパーツで構成され、機能も超一流です。
永久カレンダー、ムーンフェーズ、ミニッツリピーターといった複数の機能を小さなムーブメントに搭載するのは大変なことです。
高度な設計と組み立て職人がいないと実現できないタイムピースになっています。
当然エントリーモデルも素晴らしい試験体制と信頼できる技術を携えた環境で生み出されています。
ポートフィノ、ポートギーゼ、ダ・ヴィンチ、アクアタイマーなど時計好きが聞けばすぐにわかる人気製品シリーズにエントリーモデルも属しています。
エントリーとはいえそのシリーズ名を冠している以上、確かな品質とバリューを作り込んでいると考えて間違いありません。
こうした実用性と信頼性、製品のシリーズのネームバリューが幅広い層から選ばれる理由です。
IWCは1868年、アメリカ人時計技師のフロレンタイン・A・ジョーンズによって創業されました。
工業化が進んだアメリカ式の製造とスイスの伝統的な時計づくりを融合する構想を掲げ、スイスのシャフハウゼンに工場を開きます。
ドイツ文化の影響を受けたこの地域では精密さと耐久性を重んじる文化が育まれ、IWCの“質実剛健”という個性を定着させました。
その個性に支えられた歴史の中で多くの名作が誕生しています。
たとえば、第二次世界大戦期の航空計器をルーツに持つパイロットウォッチは、視認性と耐久性を重んじたIWCの象徴です。
1960年代に海洋探検家のために開発されたアクアタイマーもまた、過酷な環境に挑むための道具として進化してきました。
さらにシンプルで上品なポートフィノや、技術志向のインヂュニアなどにも共通しているのは“使う人に寄り添う”というIWCの哲学です。
創業から150年以上、IWCは派手さではなく機能美と誠実さを大切にしてきました。
この姿勢が控えめで品のあるため、どのモデルも長く愛されています。
豊かな歴史と確かな技術に裏付けられたブランドストーリーこそが、世界中のファンを惹きつけ続けています。
初めて高級時計を選ぶ際、IWCは候補に挙がりやすいブランドです。
その理由は、エントリーモデルの価格が比較的手頃でありながら品質の高さが確かだからです。
70万円台スタートの定価は決して、一般的な社会人にとって「安い」と言える値段ではありません。
しかし、ロレックスのように100万円前後からの定価とまでは行きませんし、在庫が少なく中古価格が高騰する一方で買うタイミングが難しいということはありません。
また、モデルによっては中古市場でお得に手に入りやすく、初めての機械式時計として挑戦しやすい点も魅力です。
IWCには信頼を裏付ける人物と名作の存在もあり、初めての方に凄さがわかりやすいと言えます。
複雑機構の発展に大きく貢献した時計師クルト・クラウスが在籍しています。
日本のセイコーが電池式の時計を開発した70年代にクルト・クラウスはパーペチュアルカレンダー(閏年や月毎の日数の違いを自動で調整する機構)を生み出しました。
電池式時計が世界を席巻しスイスの機械式時計が瀕死になる中、クルト・クラウスのパーペチュアルカレンダーは機械式時計に再び光を当てたとさえ言われています。
こうした実績を持つ時計師がIWCの歴史を支えてきた事実は確かな技術力を裏付けています。
さらに、伝説的デザイナーであるジェラルド・ジェンタが手がけた「インヂュニア」をラインアップに持つ点も魅力です。
彼はパテック・フィリップ「ノーチラス」やオーデ・ピゲ「ロイヤルオーク」など多数の高級ブランドに現在も残る人気モデルを提供しています。
こうした人物と名作の存在が、IWCの揺るぎない信頼を支えています。
IWCは歴史と実用性の両立から「失敗しない一本」を求める方が最初に選びやすいブランドといえるでしょう。

IWCの魅力は、エントリーモデルであっても「選ぶ理由」が分かりやすい点にあります。
シリーズごとにルーツと哲学がはっきりしています。
パイロットは視認性、ポートギーゼは航海に必要な正確さ、ポートフィノは上品さとミニマル、アクアタイマーは防水性と実用性。
それぞれが誕生背景に基づいた設計思想を持っています。
こうした明確なストーリーを基盤に作られているため、初めての方でも「自分はどの方向性が好きか」を判断しやすいのがIWCの特徴です。
ステンレスケースや扱いやすい40mm前後のサイズなど、エントリーでも使いやすい仕様が多い点も安心です。
ここからは、そうした「選びやすさ」が備わった人気エントリーモデルを紹介していきます。
IWC ポルトギーゼ オートマティック40 IW358310
モデル情報
1930年代にポルトガル商人がオーダーメイドした時計を原形として製造が開始されたポルトギーゼ。その中でも「ポルトギーゼ・オートマティック40」はポルトギーゼ」の特徴的なデザインを40mmというコンパクトなサイズで実現したモデルです。ムーブメントには自社製ペラトン式ムーブメントCal.82200を搭載しています。反時計回りにリューズを動かすとゼンマイが巻き上がる仕様です。パワーリザーブ約60時間。深みのあるグリーンダイアルとグリーンの革ベルトを組み合わせた、洗練された印象のモデルです。ポルトギーゼシリーズの特徴であるレイルウェイ式ミニッツトラックと、6時位置のスモールセコンドがクラシカルな雰囲気を醸し出しています。
ポルトギーゼはポルトガルの商人の依頼によって生まれたと言う説明が多いですが、それだけではデザインへの影響が語れていません。
当時の商人は航海をしてビジネスをすることが多かったため、雇っている航海士に与えるために依頼したものです。
航海士の腕に乗せられるように、当時の懐中時計ほどケースを大きくしないで精度の高い時計を注文したと言うことなのです。
大きさや読み取りやすいデザインは、航海士が正確な時間を読むために依頼したところから生まれました。
そんな背景も踏まえて、本商品を見てみましょう。
ポルトギーゼ・オートマティック40のIW358310は、40mmという日本人にマッチしたサイズで多くの方の腕に自然に収まります。
シャツの袖口にも干渉しにくく、ビジネス使いがしやすい点を評価されることが多いモデルです。
グリーンの文字盤は派手さを抑えつつしっかり個性が出ています。
文字盤は光の当たり方で表情が変わりますので、見ていて飽きることはありません。
また、裏蓋側のガラスからは直線的な要素が多く、いかにも工業的なムーブメントが機能美を覗かせてくれます。
革ベルトは文字盤に合わせたグリーンのクロコダイルで全体に落ち着きを与えています。
ストーリーも充分で、落ち着いた佇まいと程よい個性は長い人生の航海のお供に最適です。
IWC パイロットウォッチ マークXVIII ローレウス スポーツ フォーグッド 世界限定1500本 IW324703
モデル情報
スポーツ分野のアカデミー賞と名高いローレウス・ワールド・スポーツマン・アワード。スポーツ界で活躍した選手・団体を称えるこの賞のチャリティーに参加したIWCは、以来彼・彼女らの栄誉に敬意を表して毎年記念ウォッチを限定販売してきました。こちらは12作目のモデルです。ローレウスモデル特有のブルーダイヤルが印象的で、ケースバックにはブラジルの11歳の少女が描いた絵と限定ナンバーが刻印されています。世界限定1500本。6気圧防水。
マークXVIIIは、IWCのパイロットウォッチを代表する実用モデルで、視認性を最優先にしたシンプルなデザインが特徴です。
上述のモデル同様に40mmのケースは大きすぎず小さすぎず、日本人になじむサイズで、袖口にも干渉しにくいため日常使いに向いています。
黒文字盤に白いアラビア数字というコントラストは時刻が一瞬で読み取れ、オンオフを問わず扱いやすい点が評価されています。
ストラップは本商品ではクロコダイルが付いていますが、ナイロン・ウレタンも似合うデザインが魅力です。
職場では「ミニマルでセンスの良い時計」という印象を与え、時計好きからはIWCらしい実用派モデルを選ぶ堅実さを感じてもらえます。
派手さを求めず信頼性や使いやすさを重視したい方に最適な1本です。
IWC ポートフィノ・オートマティック 40mm IW356527 未使用 メンズ
モデル情報
1984年に発表されたポートフィノ。名前はイタリアの高級リゾート地として有名なフィノ港に由来しています。3本の針と控えめな日付表示にセンスの良さが光ります。40mmのケースの側面は、丸みを均等にすることでサイズ以上のスリムな外観を実現しました。ムーブメントは自動巻きCal.35111を搭載し、3気圧防水、50時間パワーリザーブに対応しています。
ポートフィノは、都会の喧騒を離れ優雅な時間が流れるリゾート地・ポートフィノの落ち着いた雰囲気をイメージして作られたシリーズです。
丸みのあるケースやシンプルなバーインデックス、薄型のスタイルがその雰囲気を象徴しています。
この「ポートフィノ・オートマティック 40 IW 356527」は、直径40mmケースと薄型設計により、腕への収まりが非常に良くビジネスシーンでスーツの袖口と自然に馴染みます。
シルバーの文字盤は清潔感と品格を併せ持ち、クロコダイルレザーベルトの質感が装着時のグレード感を高めています。
デザインは装飾を抑え、時間だけを読みやすく配置されており、時計初心者でも“高級時計らしい安心感”を得られます。
着用時には「きちんと時計を知っている大人」という印象を与え、社内会議から休日の上質なカフェのひとときまで1本で活躍できるモデルです。
初めてのIWCとしても、長く一本を使いたいと考える方にもおすすめできる逸品です。
IWC アクアタイマー オートマティック IW328801
モデル情報
IWCが誇るダイバーズウォッチコレクション””アクアタイマー””。IWC自社製キャリバー32111を搭載しています。革新的な回転式アウター、インナーベゼルを備え安全性と使いやすさを兼ね備えました。パワーリザーブ120時間、30気圧防水。
アクアタイマーは 1967年 に誕生した IWC 初の本格ダイバーズウォッチがルーツです。
当時のダイビング需要の高まりに応えるため、「海中で安全に時間を測る」ことを最優先に開発されました。
水中での誤操作を防ぐための内回転ベゼル 、視認性を高めた太い針・インデックスなどを備えます。
実用性を徹底追求した設計が、アクアタイマーという名称にも凝縮されています。
今回の「IWC アクアタイマー オートマティック IW328801」は直径42mmのステンレスケースを備え、厚さ14.1mmという遊び心あるスポーツウォッチらしいサイズ感にまとまっています。
日常のカジュアルスタイルにはもちろん、休日のリゾートや海辺のレジャーにもフィットします。
ブルーの文字盤とラバーストラップという組み合わせは、海を想起させる爽やかさを演出しつつ、都会の腕元にもクールに映えます。
防水30気圧・IWC自社製キャリバー32111搭載の高スペックは、機械式時計にこだわる人にも信頼される仕様です。
腕に着けたとき、他人からは「抜け目なく実用性も押さえている」「遊びもあるけどきちんとした時計」という印象を与えられます。
スポーツもこなしたいけどエレガンスも失いたくない、そんな一本を探している方にぴったりのモデルです。

IWCのエントリーモデルを選ぶ際は、サイズ感やデザインの方向性、そしてムーブメントの種類を意識して比較することが欠かせません。
腕時計は見た目の印象だけでなく日常での扱いやすさが重要であり、自分の体格や生活スタイルに合った仕様を選ぶことで満足度が大きく変わります。
また、ケース形状や文字盤のデザインはビジネス or カジュアル向けを左右する要素であり着用シーンをイメージして選ぶことが大切です。
ムーブメントについても、自動巻きと手巻きは使い方の好みが分かれます。
その違いを理解しながらモデルを絞ると失敗しにくくなります。
初めてIWCを購入する方こそ、基本の判断軸を押さえることで自分に合った1本に出会いやすくなるでしょう。
サイズ選びは腕時計の満足度を左右する大切なポイントです。
一般的に36〜40mmはクラシック寄りの印象となり細身の方にも馴染みやすいサイズです。
40〜42mmはバランスがよくビジネスから休日まで幅広く対応できる大きさで、IWCのエントリーモデルでも多く採用されています。
42mm以上になるとスポーツ寄りの存在感が強まり、腕元に力強さを与えます。
装着感を確かめたい場合はケース厚にも目を向けると良く、薄いほど袖口に干渉しにくく実用性が高まります。
初めてのIWCなら手首の幅とケース幅の比率を意識し、見た目と使い心地のバランスを取りながら選ぶと気持ちよく使える1本になるでしょう。
しかし、迷ったらビジネスと休日の両方で使いやすい「40〜41mm」のモデルが最も失敗しにくい選択であることもお知らせしておきます。
IWCはデザインの幅が広くクラシック、スポーツ、ドレスのいずれの方向性でも選びやすい点が特徴です。
クラシックはポートフィノに代表されるすっきりとしたバーインデックスが特徴で上品な雰囲気を生みます。
スポーツはパイロットやアクアタイマーのように力強い針や視認性の高いインデックスを備えた実用性重視のスタイルです。
ドレス寄りのデザインはポートギーゼのアラビア数字表記やシンプルなサブダイアルが落ち着いたスーツに合わせやすい印象を与えます。
文字盤色でも雰囲気は大きく変わりブラックは引き締まった印象、シルバーは落ち着きと清潔感を強めます。
自分の生活シーンに溶け込むデザインを意識しながら選ぶと長く愛せる1本になります。
ムーブメントは時計の使い勝手を左右するため自分の性格や生活習慣に合わせて選ぶことが重要です。
自動巻きは腕の動きでゼンマイが巻き上がるため日常的に着ける方にとって扱いやすく裏スケルトン仕様のモデルではローターの動きを眺める楽しさもあります。
一方、手巻きは毎日ゼンマイを巻くことで愛着が湧き機械式時計の魅力を深く味わえます。
手巻きはローターがない分、ケースが薄くなる傾向があるためドレス用途にも向きます。
どちらも魅力がありますが利便性を重視するなら自動巻き、時計との対話を楽しみたい方は手巻きを選ぶと満足感が高まるでしょう。

IWCの定価は70万円台からと高く感じられることがありますが、中古では状態の良い個体が手頃な価格で見つかりやすい点が魅力です。
ロレックスのように中古が定価を超えて高騰するブランドではないため、適正な価格で落ち着いていて初心者でも安心して選べます。
そのため状態の良い個体でも、「同じモデルを新品で買うより中古の方が数十万円安い」というケースも珍しくありません。
その堅牢性から比較的、コンディションを保った個体が多いのも中古品への安心に寄与しています。
初めての高級時計でも「中古は不安」という心配を感じにくいブランドといえるでしょう。
中古市場でお得に選べるIWCのモデルとしてはポートフィノが代表的です。
これらは定番モデルで流通量が多いため比較的安定した価格帯で購入できます。
シルバーやブラックの定番カラーは特に狙いやすく状態の良い個体が見つけやすい点も魅力です。
また旧型アクアタイマーはモデルチェンジにより価格が落ち着いておりスポーツ用途で使いたい方には魅力的な選択肢になります。
IWCは中古でも品質が安定しているため保証付きの店舗で購入すれば長く使える一本が手頃に手に入るでしょう。

IWCを長く愛用するためには日常の扱い方と定期的なメンテナンスが欠かせません。
機械式時計は精密機械であるため内部の油の状態が変化し長期間放置すると精度が落ちる可能性があります。
定期的なオーバーホールを実施することで性能を維持でき、結果的に寿命を伸ばすことにつながります。
またベルトやブレスレットの交換を楽しむことで同じ時計でも季節や気分に合わせた表情を作れます。
特に革ベルトは消耗品のため交換を前提に使うと長く快適に愛用できる環境が整います。
少しの工夫を続けることでIWCは生涯にわたって楽しめる1本となるでしょう。
IWCの時計はメーカー推奨でおよそ3〜5年ごとのオーバーホールが望ましく費用はモデルにより異なりますが数万円から十数万円が目安です。
機械式時計は内部に100以上のパーツが組み合わされている精密機械で、小さな摩耗や油の乾きが進むと遅れや止まりの原因になります。
定期的なメンテナンスを行うことで故障を未然に防ぎ、結果的に修理費を抑えることにもつながります。
日常のお手入れとしては柔らかい布で汗や汚れを拭き取る習慣をつけるとケースやベルトの劣化を防げます。
革ベルトは水分に弱いため雨の日やレジャーでの汗を避けるなど工夫すると長持ちします。
日々のケアを積み重ねることで時計のコンディションを良好に保ち、愛着を持って使えるようになります。
IWCはベルト交換で雰囲気が大きく変わるため季節や服装に合わせて付け替える楽しみがあります。
夏は汗に強いステンレスブレスレットやラバーストラップが快適で冬は革ベルトを合わせると暖かみのある印象になります。
気分転換としても効果的で1本の時計でも複数のスタイルを楽しめます。
IWCの近年のモデルは「EasX-Change®システム」と呼ばれる機構がベルト側に備わっています。
そのため、ベルトの裏のボタンを押すことで簡単に脱着が可能です。
初心者でも手軽にベルト交換できる嬉しい配慮があります。
古いモデルも交換は工具があれば自分でも可能ですが、不安な場合は店舗に依頼すると安心です。
いずれにしても、ベルトを使い分けることでIWCをより自由に楽しめます。
IWCの純正ベルトは素材の質感やフィット感が非常に優れており時計との一体感が高い点が魅力です。
レザーベルトは上質なイタリア名門・Santoni社製カーフやアリゲーターに加え、より表情豊かなバッファローレザーも用意されています。
さらにTimberTexやMiraTexといった環境配慮型の代替素材も選べるため、質感とサステナビリティの両方を重視したい方にも応えてくれます。
上述の「EasX-Change®システム」による工具なしの交換で、季節に合わせた付け替えがしやすくなっています。
純正は価格こそ高めですが、時計本来の雰囲気を損なわず安心して装着できる価値があります。
社外ベルトは種類が豊富で価格帯も広く、好みに合わせて選べます。
購入は専門店やオンラインショップが便利でナイロン、ラバー、レザーなど多くの選択肢があります。
IWCの時計はデザインが端正なぶん、社外ベルトとの相性も良く一本でまったく違う表情を楽しめます。
例えばマークXVIIIにナイロンNATOを合わせれば一気にミリタリー寄りの軽快な印象になり、休日カジュアルに映えます。
ポートフィノにはブラウンのカーフやスウェードを合わせると柔らかい雰囲気が生まれ、普段着でも気取りなく使えます。
素材を変えることで印象が大きく変わり自分らしさを演出できます。
色選びでも個性が出しやすく、ブルーのラバーに替えるだけで「爽やかで活動的な人」という印象に変わるのも魅力です。
社外ベルトで自分らしさを加えることで時計との付き合い方がさらに豊かになります。

IWCを購入する際はモデルの特徴や用途に合った仕様を理解したうえで選ぶことが大切です。
新品と中古にはそれぞれメリットがあり予算やこだわりに応じて判断できます。
また信頼できる販売店で購入することでアフターサービスを含め安心して長く愛用できます。
腕時計は高価な買い物だからこそ失敗しないための基本知識を押さえておくと納得できる1本を選べます。
ここからは購入前に知っておきたい三つのポイントを解説します。
モデル選びで大切なのは実際に使う場面を想像することです。
ビジネス中心なら落ち着いたシルバーやブラックの文字盤が扱いやすくベルトも黒革が馴染みます。
休日のカジュアルコーデが多い方はブルーの文字盤やスポーツ寄りのモデルが合いやすい印象です。
スーツに合わせるならケースは薄めが快適でスポーツ用途で使うなら防水性能もチェックすると安心です。
自分の生活を軸に考えることで後悔のない選択につながります。
新品はメーカー保証が付き状態も完璧なため、初めての1本として安心感があります。
一方、中古は価格が大きく抑えられ状態の良い個体を選べば満足度が高くなります。
IWCは中古の方が高値になるケースが少ないため、予算重視なら中古は魅力的な選択肢です。
信頼できる販売店なら保証や仕上げも充実しており安心して購入できます。
自分の価値観と予算に合った方法で選ぶと納得のいく商品に出会えるでしょう。
販売店を選ぶ際は、まず実店舗があることが安心材料になります。
店頭で実物を確認でき、スタッフに状態や保証内容を直接質問できるので初めての方でも不安が少なくなります。
また、保証内容が明確で修理受付まで対応してくれる店舗を選ぶと購入後も安心です。
さらに、口コミで評判が良い店や中古時計を多く扱う専門店は検品基準がしっかりしている傾向があります。
高価な買い物だからこそ、説明が丁寧で質問にきちんと答えてくれる販売店を選ぶことが満足度につながります。
時計好きから見たIWCの印象は非常に好意的です。
IWCは派手なブランドではありませんが老舗としての歴史と技術力があり落ち着いた大人の選択という評価を得ています。
パテックのような雲上とは方向性が異なりますが、実用ブランドとしては最高峰であり信頼性の高さが魅力です。
無理に主張しない品の良さが感じられ、時計の本質を理解している人という印象を持たれやすい点もメリットです。
周囲から馬鹿にされることがない安心感を求める方にとってIWCは非常に良い選択になるでしょう。

IWCは150年以上の歴史と実用性を兼ね備えたブランドで、初めて高級時計を手にする方にも選びやすい存在です。
スーツにも休日の装いにも馴染むエントリーモデルが豊富で、どのシリーズも人気があります。
そして「中古でも比較的安心」なブランドでもあることも魅力です。
堅牢なため、状態の良い個体が適正な価格で手に入りやすい傾向にあります。
信頼できるお店を選べば、新品と変わらない安心感と保証を得て長く愛用できます。
シンプルで扱いやすいエントリーモデルが充実しており中古なら手頃に手に入る点も魅力です。
サイズやデザインの選び方を押さえ、自分に合ったIWCをぜひ見つけてみてください。
当記事の監修者

遠藤 有隆(えんどう ゆうこう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC 上級ウォッチコーディネーター取得
営業企画部 マーケティング課
好きなブランド IWC・ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネなど
1984年生まれ、神奈川県出身。時計業界は2017年より。
デザイン系の短期大学を卒業後、23歳で大手セレクトショップに入社。約10年間、レディースの服飾雑貨の責任者として店頭接客、MDやVMD業務に従事してきました。
10年目を迎え、更なる成長を求めて高級時計店への転職を決意し、2017年にGINZA RASINに入社。店頭接客を7年経験した後、現在の営業企画部 マーケティング課へ異動。
人と話すことが好きで、スーパーポジティブな私は現在、愛用のIWCメカニカルフリーガークロノとスモールギーゼを共にしながら、店舗での経験を活かしつつ、多角的な視点で記事の監修を行っています。