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速報!2023年パルミジャーニ・フルリエ新作モデルを発表!by Watches & Wonders Geneve

Watches and Wonders Geneva 2025 現地から速報!, WEBマガジン, 廣島浩二, 高級時計

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

「神の手を持つ時計師」などと称されるミシェル・パルミジャーニ氏によって、1996年に立ち上げられたブランドがパルミジャーニ・フルリエです。比較的若いブランドながらスイス時計産業の伝統を大切にしたものづくり美しい外装で知られており、知る人ぞ知るといった立ち位置です。とりわけ垂直統合型のマニュファクチュールで製造されるムーブメントや外装は丁寧に磨かれ、また装飾されており、高級腕時計を所有する醍醐味を感じられるブランドとも言えます。

 

そんなパルミジャーニ・フルリエは近年、トンダ PFコレクションから意欲的に新作発表を行っております。

2023年は世界初の機構を伴った驚きのモデルも追加されており、パルミジャーニ・フルリエの止まらない勢いを今年も感じさせます。

この記事では、Watches & Wonders Geneveで公開された、パルミジャーニ・フルリエの2023年新作モデルについてご紹介いたします!

 

2023年パルミジャーニ・フルリエ新作①トンダPF ミニッツ ラトラパンテ

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

スペック

外装

ケースサイズ: 直径40mm×厚さ10.7mm
素材: ステンレススティール
文字盤: グレー

ムーブメント

駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: Cal.PF051
パワーリザーブ: 約48時間

機能

防水: 60m
定価: 4,389,000円

2022年、パルミジャーニ・フルリエは世界初の複雑機構「トンダ PF GMT ラトラパンテ」を発表しました。機構自体もさることながら、とても複雑機構が搭載されているとは思えない、ミニマムかつ洗練された佇まいで話題となりました。

続く2023年も、世界初の複雑機構を携えたトンダ PFが発表されています!「トンダPF ミニッツ ラトラパンテ」です!

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

相変わらずシンプルに美しくて、とてもコンプリケーションを搭載しているとは思えませんね!

 

なお、2022年モデルのファミリーであることを感じさせる「ラトラパンテ」の文字。

これは一般的には、スプリットセコンド・クロノグラフを指しています。クロノグラフ針を二本持ち、ラップタイム計測を可能とした機構です。しかしながらパルミジャーニ・フルリエでは、「クロノグラフの崇高な扱いやすさ」からインスパイアされつつも、全く新しいGMT機構として2022年モデルを打ち出しました。これは簡単に解説すると、8時位置のプッシュボタンを押すことで単独稼働するGMT針を、リューズと一体型になったプッシュボタンを押下することで、時針の位置までフライバックさせる、という機構です。

2023年は、コレクション名通り「ミニッツ版」。世界で初めて二本の分針を持つ当新作、1分または5分単位で独立した分針を動かし、かつリューズと一体型になったプッシュボタンによって分針(長針)の位置まで「追いつく(フランス語でラトラパンテ)」という仕組みが採られているのです。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

デザインコードは2022年版を踏襲しています。

ロジウムメッキを施されたゴールド製の時分針、そしてローズゴールド製の二本目の分針が、バーリーコーン装飾された文字盤上で時計を刻みます。

しかしながら2023年新作では、ケース9時側のプッシュボタンを二つ設置。8時位置のプッシュボタンを押下するとローズゴールド製の分針が5分単位で。10位置のプッシュボタンを押下するとローズゴールド製の分針が1分単位で進む仕組みとなっております。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

これは、「ダイバーズウォッチのダイビングベゼルをムーブメントで表している」とのことです。

ダイバーズウォッチにしばしば搭載される逆回転防止機能付きのアウターベゼルは、ダイビングタイムの計測に用いられます。一方の新作トンダ PFでは二本の分針を設けることで、ベゼルの代わりにするという発想・・・さすがパルミジャーニ・フルリエです。

なお、2023年モデルでもリューズと一体型となったプッシュボタンを押下することで、離れていたローズゴールド製の分針はもう一方の分針の位置までフライバックします。

 

このシンプルなようで奥深い世界初の複雑機構は、トンダらしいラグジュアリー・スポーティーな外装に収められています。

直径40mm×厚さ10.7mmの上品なケースはポリッシュ仕上げとツヤ消し仕上げがコンビネーションされており、いかにも高級感溢れます。パルミジャーニ・フルリエらしいフリルのような切れ込みとポリッシュ仕上げが並列するベゼルも、特徴的ですね。

また従来のトンダ同様、ブレスレットも薄くしなやかで、見た目の麗しさのみならず、とても快適な装着感なのでしょう。

複雑機構とは言え、扱いやすいステンレススティール製というのも嬉しいところです。防水性は60mです。

 

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

搭載されるムーブメントはCal.PF051です。GMT版と同じキャリバーナンバーですね。

マイクロローターによって、自動巻きでありながらもケース厚10mmほどの薄型を実現しました。シースルーバックから鑑賞できる極上の装飾や仕上げは、パルミジャーニ・フルリエならではです。

 

国内定価は4,389,000円です。

 

 

2023年パルミジャーニ・フルリエ新作②トンダ PF GMT ラトラパンテ ローズゴールド

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

スペック

外装

ケースサイズ: 直径40mm×厚さ10.7mm
素材: ローズゴールド
文字盤: ブルー

ムーブメント

駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: Cal.PF051
パワーリザーブ: 約48時間

機能

防水: 60m
定価: 9,394,000円

トンダ PF GMT ラトラパンテの方にも、2023年に新しいバリエーションが追加されたため、併せてご紹介いたします!
こちらは、ローズゴールド製モデルです!

 

2022年に初公開されたトンダ PF GMT ラトラパンテはステンレススティール製でした。

前項でも言及しているようにトンダ PF GMT ラトラパンテは、時分針の他に単独稼働するローズゴールド製のGMT針を有しており、8時位置のプッシュボタンでGMT針のローカルタイムの設定を、リューズと一体型となったプッシュボタンでGMT針を時針のもとにフライバックさせる世界初の機構です。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

2023年新作モデルでは外装がラグジュアリーなローズゴールドとなり、また長針もローズゴールド製となりました。インデックスのローズゴールドとも合わせて、深みあるブルー文字盤にとてもよくマッチしていますね!

 

搭載するムーブメントはSSモデルと同じく、Cal.PF051。パワーリザーブは約48時間。60m防水のスペックとなっております。

2023年パルミジャーニ・フルリエ新作③トンダ PF スプリットセコンド・クロノグラフ ラトラパンテ

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

スペック

外装

ケースサイズ: 直径42mm×厚さ15mm
素材: ローズゴールド
文字盤: プラチナ

ムーブメント

駆動方式: 手巻き
ムーブメント: Cal.PF361
パワーリザーブ: 約65時間

機能

防水: 100m
定価: 24,266,000円

前述の通り、2021年はパルミジャーニ・フルリエ創業25周年でした。

トンダ PFが新コレクションとしてローンチされた年でもありますが、この時、プラチナ製のスプリットセコンドクロノグラフ ラトラパンテが25本限定で同時発表されました。

こちらのラトラパンテは、一般的な「ラトラパンテ」です。

ラトラパンテは二本のクロノグラフ針を備えることが特徴です。スタートボタンを押下すると、針が二本ともに同時スタート。計測途中にラトラパンテ専用のボタンを押下すると、ラトラパンテ針のみがストップ。クロノグラフ針は運針を続けます。その後、ラトラパンテ針を再び押すと、ラトラパンテ針は瞬時にクロノグラフ針のもとへと移動。再び二本の針が並走するという機構です。

ラップタイムを計測できるという機能ですが、趣味性の高さや、製造コストがかかるがゆえに全てのブランドで手掛けているという代物でもないことから、一般的なクロノグラフの上位機構として扱われます。ちなみにラトラパンテはフランス語で「追いつく」を意味しており、スプリットセコンド・クロノグラフとか、日本語で割剣などと呼ばれることもあります。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

2023年新作トンダ PF スプリットセコンド・クロノグラフ ラトラパンテでは、華やかなローズゴールド素材がケース・ブレスレットに用いられました。

トンダPFらしい美しくエレガントな外装、独特の切れ込みとポリッシュ仕上げが並んだベゼル、そしてサンドブラスト仕上げによって落ち着いたラグジュアリーを放つプラチナ文字盤が、えも言われぬ魅力を放ちますね。アウターベゼルを持たず、タキメータースケールは文字盤外周に記されているため、トンダPFのフォルムの邪魔をしません。

「フォルムの邪魔をしない」と言えば、プッシュボタンの配置も特筆すべき点です。クロノグラフ用のプッシュボタンは一般的なそれと同じように2時・4時位置に配されますが、ラトラパンテ用のボタンがリューズと一体型となっており、トンダPFらしい研ぎ澄まされた美しさが維持されているのです。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

搭載するムーブメントは手巻きCal.PF361です。

2016年、ブランド創業20周年として発表されたクロノール アニヴェルセールとともにローンチされたパルミジャーニ・フルリエ社製クロノグラフで、独特のゴールドブリッジが見事なまでに裏蓋側を飾ります。

 

国内定価は24,266,000円。

超雲上な価格帯とはなるものの、パルミジャーニ・フルリエらしい作りこまれた外装とコンプリケーションを楽しめる一級品であることは間違いありません。

2023年パルミジャーニ・フルリエ新作④トンダ PF マイクロローター プラチナ

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

スペック

外装

ケースサイズ: 直径40mm×厚さ7.8mm
素材: プラチナ
文字盤: プラチナ

ムーブメント

駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: Cal.PF703
パワーリザーブ: 約48時間

機能

防水: 100m
定価: 13,310,000円

2021年、創業25年を迎えたパルミジャーニ・フルリエが打ち出したトンダ PFコレクション。

トンダコレクション自体は既に大ヒットしておりましたが、トンダ PFでは「ラグジュアリー・スポーツウォッチを独自に解釈」し、ドレッシーでミニマムながら、それでいてオールマイティに着けこなせる、ケース・ブレスレット一体型のアイコニックなデザインコードを確立しました。なお、バーリーコーンの文字盤装飾も、トンダ PFを特徴づけるアイコンの一つです。

そんなトンダ PFコレクション、これまでご紹介してきたラトラパンテを始め、現在多彩なバリエーション展開が行われています。
中でもトンダ PF マイクロローターは、ムーブメントにプラチナ製マイクロローターを搭載した、薄型上品なコレクション(トンダ PFは多くのモデルで薄型を堅持していますが)。2023年、このトンダ PF マイクロローターコレクションから、ケース・ブレスレット・文字盤ともにプラチナの特別な一本が公開されることとなりました。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

直径40mm×厚さ7.8mmのケースはきわめて薄型ながら、トンダらしい複雑な造形をしております。また、サテン仕上げとポリッシュ仕上げが丁寧に施されており、立体感と見た目の美しさを醸し出します。

サンドブラスト仕上げのプラチナ製文字盤は華美ではなくしかしエレガンスで、ロジウムメッキ加工のホワイトゴールド製の、肉抜きされた独特の時分針が美しく佇みます。

 

搭載するムーブメントは超薄型自動巻きCal.PF703です。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

トンダ PF マイクロローターに搭載されてきたムーブメントで、丁寧に装飾されたプラチナ製ローターがムーブメントの厚みと一体化することで、いっそうの薄さを実現しています。これだけ薄いにもかかわらずパワーリザーブ約48時間、100m防水という実用性も素晴らしいですね。

 

ただでさえ生産数の多くはないパルミジャーニ・フルリエの中でも、さらに稀少なプラチナモデル。ファンとしては、一度手にして、できれば腕に巻いてあの優美な感覚を味わってみたいものです!


2023年パルミジャーニ・フルリエ新作⑤トンダ PF フライング・トゥールビヨン

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

スペック

外装

ケースサイズ: 直径42mm×厚さ8.6mm
素材: プラチナ
文字盤: ブルー

ムーブメント

駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: Cal.PF517
パワーリザーブ: 約48時間

機能

防水: 100m
定価: 23,485,000円

2022年にプラチナ製トンダ PF フライングトゥールビヨンが25本の数量限定でリリースされましたが、続く2023年、新バリエーションが登場しました!パルミジャーニ・フルリエを象徴するカラーである、ミラノブルーのプラチナ文字盤を備えた逸品です!

フライングトゥールビヨンは、通常のトゥールビヨンを固定するブリッジを取り払い、キャリッジが浮いているように見せる機構のことです。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

トンダ PF フライングトゥールビヨンでもやはりキャリッジが直接目に飛び込んできますね。さらにトンダ PFならではのミニマムさも相まって、いっそう丁寧に作りこまれたトゥールビヨン機構、そして面取り・仕上げされたパーツが強調されます。

 

ケースサイズは2022年同様、直径42mm×厚さ8.6mmに収められています。

トゥールビヨンはキャリッジがある分どうしてもムーブメント自体に高さが出てしまいがちなのですが、僅か8.6mmの厚みといのは、機械式時計としてもきわめて薄いというレベルです。ちなみに自動巻きかつ100m防水を堅持しているというのだから、驚きを禁じえません。

 

他のモデル同様、シースルーバックからは、プラチナ製のマイクローターを備えたCal.PF517を楽しめます。もちろんトゥールビヨンも覗きますので、時計の「機械」の味わいを存分に感じられる逸品です。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

ブリッジのコート・ド・ジュネーブが、さながら水面のように広がって、機械式時計の心臓の「ビート」をオーナーに伝えているかのようです。

 

値付けは23,485,000円と、ラグジュアリーなパルミジャーニ・フルリエの中でもかなりのハイエンドです。

一方でパルミジャーニ・フルリエが大切にしてきたスイス伝統の正統派技術と、工芸品のような美が詰まった2023年新作と言えます。

2023年パルミジャーニ・フルリエ新作⑥トンダ PF トリロジー カルチュアルカレンダー

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

スペック

外装

ケースサイズ: 直径42mm×厚さ11.1mm
素材: プラチナ
文字盤: プラチナ

ムーブメント

駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: 後述
パワーリザーブ: 後述

機能

防水: 100m
定価: 要問合せ

「トリロジー」として、特別なカレンダーを搭載した、超絶コンプリケーションのトンダ PF三部作がリリースされています!

その名もトンダ PF トリロジー カルチュアルカレンダー。プラチナ製で、それぞれがグレゴリア暦、イスラム暦、中国暦に則ったカレンダーを搭載しています。

 

まず一つ目が、トンダ PF アニュアルカレンダー。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

我々におなじみのグレゴリオ暦で表示される当モデルは、アニュアルカレンダーとなっております。

アニュアルカレンダーは年次カレンダーとも称され、2月末日以外の大の月・小の月を判断し、末日に自動で日送りしてくれる機構のことですね。さらにレトログラード式のポインターデイトとムーンフェイズが備わっており、3時位置の月、9時位置の曜日のインダイアルと相まって、特別な顔立ちに仕上がります。一方でトンダ FPらしく、複雑機構ながらすっきりと端正な印象を持ち合わせているのは、レイアウトが絶妙であるがゆえでしょう。

ちなみにムーンフィズは北半球と南半球の月それぞれを表示させます。122年に一度のみの修正を要する高精度ムーンフェイズであることも特筆すべき点です。アヴェンチュリンのディスクが夜空を彷彿とさせますね。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

搭載するムーブメントは自動巻きCal.PF339。約50時間のパワーリザーブとなっております。

 

二本目は、トンダ PF ヒジュラ パーペチュアルカレンダーです。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://parmigiani.com/en/

イスラム暦とも呼ばれるヒジュラ暦を表示させるモデルとなっており、表記がアラビア語となっていることも大きな特徴です。ちなみにヒジュラとは、西暦622年に預言者ムハンマドがメッカからメディナまで聖遷したことに由来するとか。この聖遷をヒジュラと呼び、622年が基点となっております。

なぜヒジュラ暦を採用したのでしょうか。

パルミジャーニ・フルリエの歴史を紐解くと、創業者のミシェル・パルミジャーニ氏が以前にヒジュラ暦が組み込まれた懐中時計の修復を行っており、2011年にここからインスパイアされたテーブルクロックを作成しました。

このノウハウを活かして2020年、ブランドは腕時計でトンダ ヒジュラ パーペチュアルカレンダーを実現。高度な技術と多様な文化への敬意が、2023年にプラチナ製トンダ PFへと繋がっていったのでしょう。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

搭載するムーブメントはCal.PF009です。仕上げや装飾は変わっていますが、2020年のモデルでも採用されました。パワーリザーブは約48時間です。

 

三本目はトンダ PF シィアリーカレンダーです。既に1月にインペリアル レッド文字盤のモデルがリリースされているため、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。Watches & Wondersでは、プラチナ製にプラチナ文字盤を備えた、静謐さを感じる新作として登場しました。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

これは太陰太陽暦を表示させる、世界初の驚きのコンプリケーションです。

前述の通り、太陰暦は月を基準とするため、太陽暦よりも一年間が11日程度短くなります。そのため中国暦では閏月や二十四節気で調整するのですが、さらにグレゴリオ暦とは違った年表示などが用いられます。

しかしながらトンダ PF シィアリーカレンダーでは、こういった中国暦にまつわる複雑な暦を文字盤にセッティング。二十四節気や陰陽、五行に十干十二支等が文字盤上に表現されています。中国暦に周期性はないため、12年間をプログラムし、これを過ぎると一度リセットされたうえで再び12年をスタートさせる仕組みになっています。

とても複雑な操作を必要とするように思われますが、ケースサイドの補正装置ですぐに調整可能とのこと。時間が止まってしまった場合でも、曜日と月の数字を変えるだけで元のように調整が可能とのことです。

パルミジャーニフルリエ 2023年新作

出典:https://www.watchesandwonders.com/en/geneva-2023/event

搭載するムーブメントはCal.PF008です。パワーリザーブは約54時間となっております。

まとめ

パルミジャーニ・フルリエの2023年新作モデルについてご紹介いたしました!

手作業に拠ることも多い、スイス伝統の時計製造や美しい仕上げ・装飾を湛えつつ、世界初の機構を始めとした、革新的な姿勢を崩さないのがパルミジャーニ・フルリエの銘品です。2023年も、そんな同社の理念が感じられる逸品ばかりでしたね。

なかなか市場に出回らないモデルも多いですが、時計愛好家は必見のブランドです!

当記事の監修者

廣島浩二(ひろしま こうじ)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチ コーディネーター
一級時計修理技能士 平成31年取得
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 ロジスティクス事業部 メンテナンス課 課長

1981年生まれ 岡山県出身 20歳から地方百貨店で時計・宝飾サロンで勤務し高級時計の販売に携わる。 25歳の時時計修理技師を目指し上京。専門学校で基礎技術を学び卒業後修理の道に進む。 2012年9月より更なる技術の向上を求めGINZA RASINに入社する。時計業界歴19年


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