世界最高峰の時計ブランドと名高いパテックフィリップ。
1839年の創業以来、内外ともに卓越した美しさを持つ製品と、革新的な機構で世界を席捲してまいりました。ヴィクトリア女王やローマ教皇の他、アインシュタイン。ワーグナーにチャイコフスキーなどと、パテックフィリップを愛した偉人・著名人は歴史上に数多く存在します。
とりわけ革新性に関しては今なお時計業界トップクラスと言って過言ではなく、例年ファンを驚かせるような新作を意欲的に発表しているブランドでもあります。
この記事では、パテックフィリップ定価を確認できる一覧表を掲載。
気になるモデルの定価は今いくらなのかを絞り込み機能などを使ってぜひ確認してみてください。
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一部画像出典:https://www.patek.com/en/home
世界最高峰に位置付けられるパテックフィリップは内外ともにトップレベルの時計製造技術が注ぎ込まれているため、国内定価もまたハイエンドに位置づけられます。
定番モデルであっても300万円超が当たり前。グランドコンプリケーション等といった複雑機構に至っては、家一軒が買えてしまうような価格帯のモデルも存在していますね。
時計としての性能が優れていることはもちろん、外装やムーブメントには高度な仕上げ・装飾が施されており、この価格設定もむべなるかな。
一方で近年、パテックフィリップは世界的な需要がいや増しており、「実売価格」の高騰も見逃せないところです。
高級時計は潤沢な二次流通市場が存在しており、正規価格(定価)に縛られない売買が行われています。こういった二次流通市場は中古モデルを中心に、一般的には定価より安い値付けで楽しめることが多いものです。
しかしながら稀少価値の高いモデルや、世界的に人気のモデルに関しては、この限りではありません。そして稀少価値・世界的人気ともに圧巻のパテックフィリップは、定価を大きく上回る金額で売買されることが珍しくないのです。
パテックフィリップはもともとの製造本数がきわめて少ないため、限定モデルやワンショットモデル等はオークション級の価格となる、といったことはこれまでにも見受けられました。
しかしながら最近では、長年レギュラー生産されていた人気モデルの急騰が凄まじいという現状があります(もちろん、他メーカーに比べるとレギュラー生産であっても流通量は限られますが)。
この代表格がノーチラスです。1976年にパテックフィリップが打ち出したラグジュアリー・スポーツウォッチで、スポーティーでありながらも薄型設計や丁寧な仕上げによって、雲上ブランドの風格を感じさせるこの名作は、需要が集まりすぎたことで、実勢相場が2000万円超になったと言われています。
最近ではノーチラスに釣られてアクアノートやカラトラバも実勢相場が上昇傾向にあり、相場もブランド動向も、時計業界の耳目を大いに集めているのがパテックフィリップなのです。
パテックフィリップの国内定価、最新版をご紹介いたしました!
なお、最近では実勢相場の上昇傾向はもちろんのこと、各社が価格改定に踏み切り、定価自体も値上がりしているという現状があります。ウクライナ危機などによって貴金属が高騰したり、輸送コストが上がったりといった背景があるのでしょう。
冒頭でもご紹介したように、パテックフィリップもまた2022年~2023年にかけてたびたび価格改定を行っております。
本当に欲しい方は、さらに相場が上昇してしまう前に。買っておくのが良いかもしれませんね。
当記事の監修者
田中拓郎(たなか たくろう)
高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年
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