「日常使いのラグジュアリー」を完璧に体現したといっても過言ではないランドドゥエラー。
この時計を手首に乗せた瞬間に、写真では伝わらなかった“最上の着け心地”を実感しました。
他にもハニカムモチーフ、過去作をインスパイアした新設計のブレスレット、新開発の自動巻ムーブメント「Cal.7135」など注目すべき点が数多い時計で、2025年の新作発表時にはロレックスの完全新作モデルという事で話題になりました。
個性的な見た目と新作ムーブメントという点につい目を奪われがちですが、実機を手に取って初めて実感できることも多くあったため、今回は着用感や使用感を中心に実機レビューという体で語っていきたいと思います。
ロレックス完全新作モデルの「ランドドゥエラー 36 Ref.127234 ホワイト ハニカムモチーフ」の魅力を、写真ともに詳しくお伝えしていきます。
目次
まず実機を手にしてみて感じたのは、驚くほどの腕へのフィット感。
新設計のフラットジュビリーブレスレットですが、これが想像以上に腕周りのカーブに沿い、手首の曲がりにも違和感なくフィットするため、とても心地が良い着用感です。
肌への当たりが柔らかい印象で、長時間快適に着けていられる時計だと感じます。
通常のジュビリーブレスと若干異なり、表面が平らなリンクで構成されているのが特徴で、ややカッチリした装着感。
丸いコマのしなやかなジュビリーブレスと比較して、遊びが少し抑えられたホールド感がスポーツウォッチらしさもあります。
ですが、ポリッシュ仕上げのセンターリンクが煌びやかに輝いてラグジュアリーウォッチの雰囲気もしっかりと感じられるのが魅力。
コマが平面仕上げということもあり、光がシャープに強く反射するので、煌びやかさにおいては随一の時計だと思います。
着用した腕の角度を変えてキラキラ輝かせながら長時間眺めてしまうくらい、とても綺麗な時計だと感じました。
サイドリンクはテクニカルサテン仕上げ、エッジはポリッシュ仕上げが施され、視覚的にも触感的にも洗練された時計だということが分かります。
ランドドゥエラーのブレスレットは、1970年代のオイスタークォーツやデイトジャストの一体型ブレスレットから着想を得ていますが、より洗練された印象に見えるポイントとして「クラウンクラスプ」が採用されている点です。
ロレックス好きなら、このクラウンクラスプが好みの方も多いのではないでしょうか。留め具が目立たないため、より上品でスマートな雰囲気を楽しめます。
このあたりはラグジュアリーウォッチに寄った設計なのかと思います。
ランドドゥエラーの最たる特徴であるハニカムパターンの文字盤。ロレックスでは珍しいパターンですが、この規則的なパターンから放たれる光の陰影が立体的で飽きさせない美しさだと感じました。
光の当たり具合によって、ハニカムのラインにまるで血が通うように光が流れ込み、文字盤が生きているのではないかと思えるくらいに常時表情を変えます。
電子回路を思わせるハニカムパターンとサイクロップレンズ、そしてモダンな6と9のアラビア数字が組み合わさった文字盤は、SFチックな魅力があり視線を惹きつけます。
伝統を昇華させたロレックスが打ち出す未来志向のデザインは、長年のブランドイメージを知る人ほど意外性に満ちていると感じるのではないでしょうか?
しかし、伝統的なディテールも組み込まれておりロレックスらしさも随所に感じられます。
こういった細かい部分に着目すればするほど、ランドドゥエラーというモデルがいかに緻密に設計され、伝統と革新を同時に体現しているかが実感できます。
一つひとつのディテールに意味が宿り、着けるたびその凄さを味わえるので、時計好きの心を震わせる一品だと感じました。
ランドドゥエラーのケースはシースルーバック仕様で、このモデルのために開発された「Cal.7135」の精緻な動きを美しく覗き見ることができます。
新開発の自動巻ムーブメントである「Cal.7135」は、ロレックスファンが唸るほどの技術が詰め込まれたムーブメントといえます。
5Hz(36,000振動/時)の高振動は、ロレックスとしては異例のハイビート仕様で、クロノメーター基準(日差-2~+2秒)を軽々とクリアする精度を誇ります。
パワーリザーブも66時間で実用性の面でも強さをみせる時計です。
ロレックスの本気を感じるようなムーブメントの進化は、ランドドゥエラーを買う理由の中で最も大きな部分だと思います。
日常使いに最適で、スーツにもカジュアルにもマッチ。また軽さと堅牢性のバランスが絶妙で実用性も高いです。
また、2サイズ展開(36mm/40mm)は幅広いユーザーにフィット。特に当記事で紹介する36mmは女性や細腕の人にも似合うのでおすすめできます。
上品さとロレックスらしさを備えつつ、ラグジュアリーとスポーティー、両方の魅力を兼ね備えたモデルなので、どんなスタイルにもマッチする時計です。
ロレックスの新時代を感じたい人には、ぜひ手に取って欲しいモデルだと思います。
ロレックス ランドドゥエラー 36 127234 ホワイト ハニカムモチーフ 2025年新作 ランダム番 新品
モデル情報
2025年発表”ランドドゥエラー”は、誕生から50年を迎えたRef.1530のケースデザインを現代的に再解釈し、プロポーションを調整して復活させたモデルです。厚さ9.7mmと薄型で、1970年代のオイスタークォーツを想起させる新設計のスティールケースを備えています。ブレスレットは、ヴィンテージモデルに見られる特徴的な5列のフラットジュビリーを本モデルの為にアップデートし採用。ダイアルはサテン仕上げのハニカムモチーフで、フェムト秒レーザーによる切削と繊細なエッチング加工で、セルごとの立体感を緻密に表現しています。そして注目すべきは、心臓部にロレックス初となる機械式高振動ムーブメント「Cal.7135」を搭載している点。「ダイナパルス
エスケープメント」と「デュアル シリコンホイール」により、精度と耐久性を両立しています。
タグ:厳選ウォッチ特集