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速報!2023年パネライ新作モデルを発表!by Watches & Wonders Geneve

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パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

「RADIOMIR UNA STORIA LEGGENDARIA-ラジオミール 伝説の物語-」と銘打たれて発表された、パネライの2023年新作。

近年の傾向ではルミノールやサブマーシブルの新作展開が多かったものですが、今年はラジオミールが「超」豊作です!

この記事では、パネライの2023年新作モデルについてご紹介いたします!

 

2023年パネライ新作①ラジオミール カリフォルニア PAM01349

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

スペック

外装

ケースサイズ: 直径45mm
素材: ブルニート eSteel
文字盤: グリーン

ムーブメント

駆動方式: 手巻き
ムーブメント: Cal.P.5000
パワーリザーブ: 8日間

機能

防水: 100m
定価: 1,634,600円

まず最初にご紹介するのは、ラジオミール カリフォルニアダイアル(国内ではユニークダイアルとも)です!昔ながらのパネリスティにとっては、郷愁と歓喜を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

ラジオミールについて簡単に解説を加えると、1930年代にイタリア海軍からの要請で、パネライが本格ダイバーズウォッチとして製造した腕時計から名前をちなむコレクションです。ちなみにこのコレクション名も、それ以前の1916年にパネライが特許出願していた蛍光塗料から由来しました。健康被害への懸念から、後にルミノールを特許出願したうえでこちらの蛍光塗料へと使用を変更していきますが、ブランドレガシーとしてラジオミールの名前は現代に至るまで受け継がれています。

この本格ダイバーズウォッチ、実際にイタリア海軍への納入が始まるのは1938年なのですが、そのプロトタイプが1936年に納品されていました。このプロトタイプが、上半分はローマンインデックス・下半分がアラビアンインデックスというカリフォルニアダイアルだったのです。

なおラジオミールは、ロレックスの技術協力のもとで完成しました。

クッション型ケースに特徴的な細いラグを特徴とする軍用時計は、現在でもパネライのラジオミールコレクションに受け継がれています。

余談ですが、カリフォルニアダイアルのデザインはロレックスが1942年に特許を取得しています。ロレックスが考案したデザインであるためです。ロレックスは滅多に他のブランドとコラボなどはしないため、同社とのWネームを感じられる、パネライの貴重なデザインと捉えることもできますね。

 

このカリフォルニアダイアルは、何度かパネライで復刻を果たしています。2006年のPAM00249や2012年のPAM00424等ですね。ちなみに元嵐の松本潤さんも、復刻カリフォルニアダイアルのラジオミールを所有していたとか。

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

復刻モデルはケース直径47mmとダイナミックだったのですが(それがパネライの良いところでもあるのですが)、2023年新作では、シュリンクされてケース直径45mmで展開されています!

ラジオミールのクッションケースに特徴的なラグ、そしてグリーンカラーのカリフォルニアダイアルが、良い味出してますね!レイルウェイミニッツやサンドイッチ文字盤も、いかにもヴィンテージ・ミリタリーです。

パネライ 2023年新作

出典:https://www.instagram.com/panerai/

さらに特徴的なのが、eSteel素材を用いながらもブルニート加工によって使い込んだような、渋い質感を実現しているところです。ちなみにブルニートというのはイタリア語で金属のヤケなどを表すようです。

eSteelは、2021年にパネライがルミノールに採用したことで大きな話題となった新合金です。総重量の58.4%を再生素材ベースで合金したエコロジーなスティールとなっており、当該ルミノールにもポリッシュ・サテン仕上げが見事に施されておりました。リサイクル素材というと安っぽいイメージが出がちですが、パネライのeSteelにその懸念は無用でしたね。

パネライは2023年、さらにこの素材で、現代版ヴィンテージ・ミリタリーウォッチを作り上げたと言えるでしょう。

1936年当時のプラスティック風防を思わせるドーム型サファイアクリスタルガラスと相まって、またパネライファンを増やすこと必至の新作に仕上がっております。

 

搭載するムーブメントもノスタルジーな手巻きです。とは言えその性能や実力は現代パネライを象徴した、優れたものとなります。
ルミノールの2針モデルにも搭載されてきた自社製ムーブメントで、パネライらしい堅牢性はもちろん、8日間のパワーリザーブを実現しています。なお、シースルーバックからP.5000を鑑賞頂くことができます。

 

さらにこだわりのポイントが、ストラップにG. Panerai e Figlio(グイド・パネライ&フィリオ)のロゴが施されているとのこと!
これはオフィチーネ・パネライになる以前の同社の社名です。デザインや雰囲気のみならず、随所にまでパネライのレガシーを感じられますね。

 

国内定価は1,634,600円です。

2023年モデルは限定生産ではありませんが、大量生産は難しいようです。とは言え、パネリスティ必見の新作ですね!

2023年パネライ新作②ラジオミール オット ジョルニ PAM01347/PAM01348

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

スペック

外装

ケースサイズ: 直径45mm
素材: ブルニート eSteel
文字盤: ブラウンまたはブルー

ムーブメント

駆動方式: 手巻き
ムーブメント: Cal.P.5000
パワーリザーブ: 8日間

機能

防水: 100m
定価: 1,293,600円

パネライのレガシーがふんだんに詰まった2023年新作、まだあります!こちらのラジオミール オット ジョルニ PAM01347およびPAM01348です!

前項でご紹介した新作ラジオミール同様に、ブルニート加工されたeSteelで独特のクッションケースが再現されています。

一方でこちらの文字盤はパネライではお馴染みとなったバーに12・6がアラビアンインデックスとなったデザインですね。この顔立ちに、パネライらしさを感じている方も少なくないでしょう。サンドイッチ文字盤が、パネライの軍用時計としてのDNAを彷彿とさせます。

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

余談ですが、このサンドイッチ文字盤というのは、プレートを二重構造とした文字盤です。夜光塗料を塗ったプレート上に、インデックスと針の部分を穴あけしたプレートを重ね合わせるという構成をしています。これによって夜光塗料が経年劣化した際、何度でも容易に塗り直しができたり、厚く塗って滲んでしまっても数字が見えづらくならないといったメリットがあります。
イタリア海軍の御用達としてミリタリーウォッチを製造していたパネライならではの仕様ですね。また、高級時計に重要な立体感を醸し出すことにも適しています。

こちらの新作もプレキシガラスを彷彿とさせるドーム型サファイアクリスタルガラスが採用されており、ヴィンテージ感がたっぷりですね。

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

なお、9時位置にはスモールセコンド、そして3時位置には「8 Giorni Brevettato」の印字が見受けられます。この8 Giorni Brevettatoは、モデル名「オットジョルニ」でも示しているように、8日間パワーリザーブの特許取得を示します(8 Giornが8日、Brevettatoが特許取得というイタリア語)。8日間という超ロングパワーリザーブも、パネライのレガシーを象徴する一つです。

と言うのも、ロングパワーリザーブはパネライの意志でもあるためです。機械式時計はゼンマイがほどけていくほどトルクが弱くなり、精度に影響を及ぼします。かといって海軍の任務中に頻繁にリューズを使ってゼンマイ巻き上げを行うことは、時計の水入りといった観点からよろしいことではありません。

そこでパネライは1940年代という早い段階から、アンジェリュス社製のCal.240によって8日間パワーリザーブを実装。後年、2005年にパネライは自社製ムーブメントP.2000を発表しますが、このアンジェリュス社製ムーブメントに準じて8日巻きが採用されました。

2023年新作で搭載されたP.5000でも8日間パワーリザーブであることを、文字盤で誇っているのでしょう。

 

バリエーションはブラウンまたはブルー。どちらもグラデーションかかっており、またヴィンテージな風合いの仕上げが施されています。

 

国内定価は1,293,600円です。2023年6月販売開始予定となっております。

 

 

2023年パネライ新作③ラジオミール アニュアルカレンダー ゴールドテック PAM01363

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

スペック

外装

ケースサイズ: 直径45mm
素材: ゴールドテック eSteel
文字盤: ブルー

ムーブメント

駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: Cal.P.9010/AC
パワーリザーブ: 3日間

機能

防水: 100m
定価: 5,448,300円

華やかなゴールドテック製ラジオミールも、2023年パネライ新作モデルを飾る一つです!しかもパネライ初となるアニュアルカレンダー搭載、加えてユニークな機構も伴います!

アニュアルカレンダーとは、2月末以外の大の月・小の月を判断し、月末に自動で日送りする機構です。一般的な機械式時計は31位置までない月はリューズ等を使って手動で日送りする必要がありますが、これがないというのは非常に利便性が高いでしょう。
新作ラジオミールではアニュアルカレンダーで日送りできるデイト・曜日の他、さらに月が印字された可動式ディスクを外周に置き、一か月に一度回転。3時位置のの矢印によって、現在月がわかる仕組みになっているのです!とてもユニークですよね。

この特別な機構を実現するのは、自動巻きムーブメントCal.P.9010/ACです。パワーリザーブ3日間と、実用性も十二分です。

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

グラデーションがかった濃いブルーのサンドイッチ文字盤の中央には、alendario Annuale―アニュアルカレンダー―の文字が示されます。

ちなみにゴールドテックというのは、パネライ独自合金によるゴールドです。パネライ曰く、75%の金の他、銅と少量のプラチナを配合することで美しく色褪せに強いカラーゴールドになっているとのことです。

ローズゴールドよりも落ち着いた、しかしながら華やかな色合いは、ブルーグラデーション文字盤にとてもよくマッチしています。

 

ゴールドテック製アニュアルカレンダーの国内定価は5,448,300円です。

ラジオミールの中でもかなりハイエンドの位置づけですが、パネライにとっても時計愛好家にとっても特別な一本であることを鑑みれば、高いということはないでしょう。2023年12月より発売予定となっております。

 

また、プラチナテック製の限定モデルもリリースされています。

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

同じくアニュアルカレンダー搭載のコンプリケーションですが、プラチナとバーガンディの組み合わせがラグジュアリーです。
世界限定24本とのことで、かなりの稀少モデルであることがわかります。


2023年パネライ新作④ラジオミール クアランタ ゴールドテック PAM01026

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

スペック

外装

ケースサイズ: 直径40mm
素材: ゴールドテック eSteel
文字盤: ホワイト

ムーブメント

駆動方式: 自動巻き
ムーブメント: Cal.P.900/AC
パワーリザーブ: 3日間

機能

防水: 50m
定価: 2,424,400円

2021年、ルミノールコレクションに加わった「クアランタ」。

イタリア語で40を意味する通り、ケース直径40mmサイズであることを特徴とします。デカ厚が主流であったパネライにおいて―近年ではスリムなモデルも力を入れていますが―、40mmケースがコレクションとしてラインナップされるというのは、大きな驚きと歓喜で以て報じられました。

 

このクアランタが、ラジオミールでも登場です!既にeSteelモデルの存在は公開されていましたが、さらにゴージャスなゴールドテックモデルがWatches & Wonders Geneveで発表されました!

パネライ 2023年新作

出典:https://www.panerai.com/jp/ja/home.html

上品なホワイト文字盤が、赤みがかったゴールドテックと重なり合って、唯一無二の存在感を示します。

40mmサイズでしたら、男女問わず使えそうですね!

 

搭載するムーブメントは自動巻きCal.P.900です。小径薄型で既に人気を博しているルミノール ドゥエにも搭載されています。

パワーリザーブは3日間と、パネライらしさは損なわれていません。

防水性も50mと、日常使いの腕時計として良い選択肢になる一本ですね。

 

国内定価は2,424,400円です。

2023年4月からの発売予定となっております。



まとめ

パネライの2023年新作モデルをご紹介いたしました!

冒頭でもご紹介した通り、パネライというと近年ではルミノールやサブマーシブルが目立っていたものですが、2023年でこれでもかと素晴らしいラジオミールの数々を展開してくれました。

パネリスティ必見の内容!実機の国内流通が待ち遠しいですね!

当記事の監修者

新美貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年


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