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パネライ, エルメス, 時計の雑学, 時計の使い方, その他

ミシン縫いと手縫いの違いとは?革ベルトの細かな種類について

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腕時計は常に身に着けているものですので、着用感は非常に大事です。

時計の革ベルトの場合、縫い方や仕立て方によって、装着時の肌への当たり具合やフィット感がまるで変わってくるため、

革の素材だけでなく、その製法も非常に重要な要素になってきます。

そこで、今回は革ベルトの製法についてご紹介したいと思います。

 

パネライ 革ベルト 手縫い

 

ミシン縫いと手縫いの違い

革ベルトの素材にはカーフやクロコダイルなど、様々な種類がありますが、縫い合わせる際には主にミシンが使用されています。

ミシンでの縫い目は均一で細かく美しいうえに量産が可能なため、比較的手頃な価格で手に入れることができます。

ハミルトン スピリットオブ リバティ H42415541

ハミルトン スピリットオブ リバティ H42415541

ミシン縫いは、高級腕時計の数多くのモデルに採用されている縫い方であり、時計の上品さを引き立てる非常に重要な要素です。

また、ミシン縫いのベルトに比べると量は少ないですが、手縫いのベルトも存在します。ブランドによって異なりますが、手で縫われたベルトはその証として「Cousu Main」という刻印が入っていることも特徴です。

これはフランス語で「手縫い」を意味し「クゥジュ・セリエ(クチュール・セリエ)」、英語では「サドルステッチ」などとも呼ばれます。

パネライ ルミノールマリーナ PAM00590

パネライ ルミノールマリーナ PAM00590

手縫いのベルトはミシン縫いと比べると糸が太く、しっかりと縫われています。

ミシンで縫う際には化学繊維系の糸が用いられますが、手縫いの際は麻糸に蝋(ロウ)を塗ったものが使用されます。
この蝋が、縫ったときに糸を締め付けるので強度が上がります。

 

また、両者では縫い方も異なります。

 

ミシン縫いの場合は、上糸が下糸を拾うという機械的な縫い方で自動敵に縫い進めていくため、縫い目は「連続した流れ」になっていることが特徴です。

しかし、連続しているということは、一部が切れるとそこからだんだんとほつれが大きくなるというデメリットも存在します。

ちょっとした小さなほつれから大きな綻びになってしまうのです。

ほつれたベルトを修理をする場合は、一度全ての糸をほどかなければならず、大変な手間とコストがかかります。そのため、修理するよりも新しく購入した方が安くなってしまうことになりかねません。

現在の革用ミシンは高性能になっているため、滅多にほどけることはありませんが、ほつれると厄介な事は覚えておいて損はないでしょう。

 

対して、手縫いの場合は、2本の糸が縫い目ごとに交差するように縫い合わせていきます。このため、ミシン縫いのように糸の一部が切れたとしてもほつれることがありません。

革ベルトで用いられる技法は、元々は馬具を作る際に使われていた縫い方です。馬具はきちんと縫われていなければ落馬の原因にもなるため、非常に丈夫に縫われます。

ほつれにくいのもさることながら、修理する際にもその一部だけを縫えば良いため、修理代もミシン縫いと比べて安く上がります。

革ベルト 手縫い

また、手縫いでは、大半は太目の糸が扱われているため、一度「菱目打ち」という作業を行って縫い穴を開けなければ縫うことができません。

菱目打ちは開けられた穴が菱型の形状であるためにこのように呼ばれています。

菱目打ち 革ベルト
この時にきれいに菱目を開けなければその後の縫い目も美しくならないため、熟練された技術が必要になります。

さらには手縫いは一穴一穴交差するように縫い進めていくため、非常に時間がかかります。それ故に量産ができず、価格が高価になってしまうという訳です。

出来上がった製品は頑丈で、個体差が出るため暖かみがあり、革ベルト派の方にはより愛着が湧くものであると思います。

 

ミシン縫いと手縫いのメリット・デメリットまとめ

 

■ミシン縫い

メリット
・縫い目が細かくて均一
・量産が可能
・価格が手頃

デメリット
・一部がほつれるとほつれが大きく広がる
・補修が難しい

 

■手縫い

メリット
・非常に丈夫
・補修が容易
・個体差に暖かみがある

デメリット
・量産できない
・価格が高い

 

ヌメ革のように経年変化を楽しむ素材は、素材が長持ちする手縫いがよりふさわしい縫い方と言えると思います。

 

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革の仕立て製法について

ここまでミシン縫いと手縫いの違いについて解説してきましたが、革自体の仕立て方にもいくつか製法があります。

「仕立て」とは主に革の貼り合わせ方を指し、大きく分けると4種類に分類できます。

 

①へり返し仕立て

素材の革で芯材を包むように作り、裏材の革を貼り合わせます。
手間と技術がかかりますが、耐久性があり最も高級感があります。

 

②フランス仕立て

へり返し仕立てとは逆に、裏材の革で芯材を包むようにして後から素材の革をシルエットに合わせて貼り合わせます。
素材の革を使用する量がへり返し仕立てと比べて少ないので、耐久性がありながらも価格も手ごろです。

 

③半へり返し仕立て

芯材よりも少し大きめの表革で、真のサイド面まで革をかぶせるように作ります。芯は裏材と一体になるように作ります。

 

④切り目仕立て

バンドよりも大きめの革で、先に素材の革と裏材の革を貼り合わせてからバンドのシルエットの型抜きで打ち抜くかカットします。
革は繊維が複雑に絡み合っているので切りっぱなしでもほつれることはありませんが、強度を高めるために切断面(コバと呼ばれます)には塗料を塗ります。
他の仕立て方よりも使用する革が少なく、比較的手ごろな価格でお求めになれます。

 

~コラム~ エルメスと革製品

ところで、革製品と言えば「エルメス」を想像される方も多いと思います。
エルメスの歴史は1837年に高級馬具工房を開業したことから始まります。

それが自動車産業の躍進と馬車文化の衰退といった時代背景に伴い、上質な皮革を使用したカバンや財布などを作る皮革製品ブランドに転身しました。

1920年ごろから腕時計にも手を広げ、時計内部のムーブメントは製造当初こそ機械式でしたが、現在ではほとんどがクォーツ式が採用されています。

その洗練されたデザインはどれも人気が高く、特に人気のあるのが「Hウォッチ」です。
エルメスの頭文字である「H」を大胆にモチーフにしたそれはインパクトのある見た目に反し、ケースは着け心地を考えて緩やかなカーブが描いています。
1996年に発売されて以来、多くの人から支持を集めているモデルです。

エルメス Hウォッチ HH1.210

エルメス Hウォッチ HH1.210

エルメスのロゴマークには、左から馬車・馬・従者が描かれています。

これは当時のパリで流行していた馬車の形態で、主人が自ら馬を操り、従者はその補助をするというスタイルのものです。
馬車の上に「主人」が描かれていないのは「エルメスは非常に優れた職人が魂を込めて作り上げた最高の品を提供しますが、それを使いこなすのは主人(お客様)次第です」というエルメスの哲学が表現されています。

また、どんなに優れたものであってもそれを使う人が大切にしなければすぐにダメになってしまう。
製品を大切に使ってほしいという想いがこのロゴに込められているのです。

 

最後に

腕時計のベルトは直接身に着けるものですので、汗や汚れが付着し特に傷みやすいものです。
どんなにしっかりとしたベルトを購入しても、日々のお手入れを怠ればすぐに傷んでしまいます。
お気に入りの革ベルトを大事に使い、長く楽しんでください。

 

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