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ランゲ&ゾーネ オデュッセウスを徹底レビュー!美と技が光る最高級スポーツウォッチ

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス

ランゲ1を筆頭に、サクソニア・リヒャルトランゲ・1815といった数々の名作を世に放ってきたドイツ時計ブランド・ランゲ&ゾーネ。第二次世界大戦後の混乱で一時市場から姿を消すものの、4つの名作コレクションとともに華麗なる復活劇を遂げたブランドとしても高名です。

そんなランゲ&ゾーネが復興を果たした1994年10月24日―そこから25周年にあたる2019年のその日、同社初となるスポーツラインが登場しました。その名はオデュッセウス。ギリシャ神話の英雄から名をちなむ最高級スポーツウォッチはリリース後からすぐに大きな話題となり、今なお勢いは衰えません。

この記事ではランゲ&ゾーネ渾身のオデュッセウスを、着用画像とともに細部まで徹底解説いたします!

 

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス

出典:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

 

ランゲ&ゾーネ オデュッセウスが入荷!どんな時計なの?

2021年3月、東京 銀座の高級時計専門店GINZA RASINに、ついにランゲ&ゾーネのオデュッセウスが入荷しました!しかも、話題のステンレススティール製モデルです!

 

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス Ref.363.179

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス 363.179(LS3635BA)

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40.5mm×ケース厚11.1mm
文字盤:ダークブルー真鍮ダイヤル
ムーブメント:自動巻きCal.L155.1 DATOMATIC
パワーリザーブ:50時間
防水性:12気圧

 

概要

オデュッセウスはランゲ&ゾーネ再興25周年にあたる2019年10月24日に発表された、同社初のスポーツラインです。

「ラグスポ―ラグジュアリー・スポーツウォッチ―」といったジャンルがあるように、近年ではハイメゾンの高級スポーツウォッチがきわめて高い人気を誇っています。パテックフィリップのノーチラスしかり。オーデマピゲのロイヤルオークしかり。ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズしかり。

かつてゴールド製ドレスウォッチがラインナップの主流であった高級時計において、この流れは時計産業に新しい市場を築いていくこととなりました。

そして当該ジャンルに沈黙を貫いてきたのがランゲ&ゾーネ。しかしながらブランド再興25周年、満を持して特別なスポーツモデルの発表に至りました。しかも初のステンレススティール製、そして初のねじ込み式リューズ採用による12気圧防水を伴って。

※ランゲ&ゾーネの創業は1845年ですが、第二次世界大戦後のドイツ国内での混乱の中で一時消滅した歴史を持ちます。「ランゲとその息子たち」のブランド名通り、創業者アドルフ・ランゲ氏のひ孫ウォルター・ランゲ氏によって1994年、復興を果たしており、2019年には華やかな周年モデルが同社からローンチされることとなりました。

 

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス 363.179(LS3635BA)

ちなみにランゲ&ゾーネほどのハイメゾンで12気圧という高い防水は珍しい事例です。事実、従来のランゲ1や1815等ラインナップは3気圧防水でした。そんなメゾンが初のスポーツウォッチで12気圧防水を手掛ける…!ここにロマンを感じる方は少なくないと思われます。

 

もっともオデュッセウス発表当初は色々な声があったようです。

しかしながらそこはランゲ&ゾーネが手掛けるスポーツウォッチ。ファーストデリバリー以降、人気が殺到し、現在では正規店の予約はきわめて困難な状況です。かく言う私も、実物を見てその死角のない完成されたオデュッセウスに一目で心を奪われました。

当然並行市場にもめったに出回っておらず、当店でも発売から間もなく1年半というタイミングでの初入荷となりました。

そんな稀少性とそれに伴う注目度の高さはパテックフィリップ ノーチラスの市場の狂騒にも似ており、今後もラグジュアリーブランドのスポーツウォッチというジャンルにおいて、ますます大きな存在となっていくことでしょう。

 

ランゲ&ゾーネ オデュッセウスの細部を着用画像とともに徹底解説!

それでは当店に入荷した個体を用いて、その細部をご紹介いたします。

ランゲ&ゾーネが誇る至高のスポーツウォッチの魅力に触れて頂ければ幸いです。

 

①デザイン

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス 363.179(LS3635BA)

オデュッセウスは現在流行しているスポーツウォッチと同様に、ステンレススティール製ケースに同素材で作られたブレスレットが搭載し、かつシームレスに接続されたフォルムとなっています。

一方でデザインにおいては従来の「ランゲ型」とも言うべきものを崩しておらず、文字盤のアウトサイズデイトや歪みのないラウンドフォルムに薄型設計がご確認頂けるでしょう。

凝った造形もランゲ&ゾーネならではですね。

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス 363.179(LS3635BA)

ケース・ブレスレットにはサテン仕上げが丁寧に施され、エッジ部分は鏡面仕上げ。の仕上げこそ、まさにランゲ&ゾーネの美の真骨頂でしょう!

また後述しますがリューズ周りに機構操作用のプッシャーが備わったことで、ただのラウンドケースとはまた違った独創性を醸し出すこととなりました。このプッシャー形状もピラミッド型で、アクセントの効いたデザインです。

 

弊社のスタッフが着用したところ、「従来のランゲ1等と同様に着用感は優れており、また直径40.5mmというサイズ感からスーツの袖口からも存在感を放つ」とのこと。確かにプッシャーの存在で個性が感じられ、大人しいだけでは終わらない風格を感じさせますね。

もっともツヤ消し仕上げをしていることで、悪目立ちせずに上品さを保っているようです。

 

さらにデザイン面で特筆すべきは文字盤です。

アウトサイズデイトはランゲ1でもお馴染みですが、オデュッセウスでは文字盤両サイドにデイトデイ窓をレイアウト。さらに6時位置にスモールセコンドを配することで、スポーツウォッチでありながらオーセンティックな印象をもまといます。

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス

出典:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

なお、ダークブルー文字盤の装飾もとても特徴的です。

文字盤・インダイアルの修理に「アジュラージュ」と呼ばれる同心円状の溝、そしてそれぞれの中央部にはさらに独特の質感の装飾が施されており、サテン仕上げの外装と相まって大人の風格を感じさせる仕上がりとなりました。

一方でホワイトゴールド製のインデックスはファセットカットされ、また独特の溝が切り込まれることで光を上手に取り込みます。
針も独特の切り込みとなっており、視認性が高いことはもちろんですが、前述した風格に華を添えているように思います。

 

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス

出典:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

正面画像からは見えづらいですが、文字盤外周のミニッツサークルの「60」のみが赤く彩られており、スポーティーテイストに一役買っていることもオデュッセウスの新しい点です。

 

12気圧を維持しているにもかかわらず、ケース厚はわずか11.1mmであることも、オデュッセウスの勘所でしょう。

 

ブレスレットは5連の細かなコマを連結させています。

ランゲ&ゾーネのメタルブレスレットは結構珍しいですが、これまでになかったわけではありません。しかしながら当該ブレスレットは、オデュッセウスのために設計されることとなりました(この機能性については後述)。

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス 363.179(LS3635BA)

スタッフ曰く「優れた着用感は(ケース厚が薄いだけでなく)細かな5連リンクにもある。腕を動かしてもしなやかにフィットしているので、デスクワークもある自分にとって、作業の邪魔にならないことが予測される」。

「個人的にはフォールディングバックルも良い。片手での操作も楽だし、操作感の良さはさすがランゲ&ゾーネの仕事」。

 

ブレスレットやバックルにも厚みはなく、武骨さは感じられません。
ちなみにオデュッセウスの厚さは前述した通りですが、ノーチラス 5711/1Aはケース厚8.3mm(12気圧防水)、ロイヤルオーク 15500STのケース厚は10.4mm(50m防水)ですので、ラグスポの特徴の一つでもある「上品な薄さ」はオデュッセウスもまたクリアしていることがおわかり頂けるでしょう。

 

②外装スペック

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス

出典:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

ランゲ&ゾーネ曰く、オデュッセウスは「週末や休暇に楽しむ山歩き、水遊び、セーリングなどのアクティブなシーンにも対応する時計であることを主張して」いるとのこと。そのため外装・ムーブメントともに堅牢性を有しており、上記のコンセプトの通り様々なシーンにオデュッセウスは寄り添ってくれます。

 

まず、繰り返しになりますがねじ込み式リューズを採用しており、12気圧防水であること。

さらにブレスレット・バックルには独自の調整機構が搭載されており、バックル部分のロゴを押したままにすることで長さ調節が可能なエクステンションをご利用頂けます。ダイバーズウォッチではおなじみの機構ですが、よもやランゲ&ゾーネの製品に付加されるとは!

加えて付属の専用ピンによって5連コマの分解を行え、ブレス調整が容易にできるのも嬉しいところです(もっとも傷をつけてしまっては大変なので、調整はメーカーや専門店に任せたいところです)。

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス 363.179(LS3635BA)

※別スタッフの着用画像。前述したスタッフよりもかなり細身だが、ブレスレットの調整機構やオデュッセウスそのものの上品さで、大きすぎるということはない、と語る

 

針・インデックスに夜光が塗布されていることも、スポーツウォッチらしい側面と言えるでしょう。太陽光の届かない暗闇下でも時刻確認ができ、また夜光ならではの風合いをお楽しみ頂けます。

このようにデザインがただスポーティーなだけでなく、実際のスペックもまたスポーツシーンが想定されており、妥協を許さないランゲ&ゾーネらしい逸品ではないでしょうか。

 

③自社製ムーブメント L155.1 DATOMATIC

L155.1-DATOMATIC

出典:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

リアル・マニュファクチュールとも称されることがあるランゲ&ゾーネ。

ムーブメントのパーツに至るまでを自社一貫製造するに留まらず、「一つのモデルに一つのムーブメント」の理念のもと、ムーブメント開発と新作シリーズはセットとなっております。

そのためオデュッセウスに搭載される自動巻きCal.L155.1 DATOMATICもまた、同モデルのために新たに開発されることとなりました。ちなみにダトマティックとは独語で日付を意味するデイト+オートマティックを組み合わせた独自用語です。

 

このムーブメントの最大の特徴は、耐震性・耐衝撃性が高められたこと!ムーブメントにもスポーツウォッチとしてのスペックが配慮されているのです。
テンプも新たに設計されており、振動数が28,800振動/時のハイビートとなったことに加えて両サイドをねじ留めされることとなりました。

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス

出典:https://www.alange-soehne.com/ja/odysseus

文字盤に対照的に配列されたデイデイト機構にも言及しなくてはなりません。

カレンダー操作はリューズ上下の専用プッシャーで行うというとても独創的なものとなっていますが、早送りのみならず針を使って日付・曜日を戻すことも可能に。

 

シースルーバックから覗けるこのCal.L155.1 DATOMATICは、伝統的なランゲ&ゾーネらしいグラスヒュッテ様式が踏襲されています。

洋銀製3/4プレートにはグラスヒュッテストライプ,そしてテンプ受けにはエングレービング。さらに青焼きネジやゴールドシャトン等、これぞ高級機といった丁寧な仕上げ・装飾が施されており、特別感はひとしおです。

パワーリザーブ約50時間とやはり実用面も十分で、さらに厚さわずか6.2mmに収めたことが、オデュッセウスの上品な薄型設計に大きく貢献しているのでしょう。

 

④化粧箱も特別仕様

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス 363.179(LS3635BA)

ランゲ&ゾーネの化粧箱は従来、ダークカラーが多いものでした。

しかしながらオデュッセウスの爽やかな印象に合わせてか、該当モデルの内箱は淡い色合いが特徴的な意匠となっています。

ちなみに保証書にもブックカバーが付属しており、特別感が感じられますね。

 

 

ランゲ&ゾーネ オデュッセウスの定価と価格

ランゲ&ゾーネ オデュッセウス Ref.363.179は全世界のA.ランゲ&ゾーネ ブティックで展開されていますが、今なお滅多に市場に姿を見せない稀少性高いモデルです。

そのため定価は3,410,000円ですが、当店では未使用品698万円でご提供させて頂いております。

今後の出回り状況にもよるでしょうが、パテックフィリップのノーチラスやオーデマピゲ ロイヤルオークと同様の相場感が続くことが見込まれます。この相場感にもまた、賛否両論あることでしょう。しかしながらオデュッセウスは、世界最高峰のブランド・ランゲ&ゾーネが手掛ける、美技ともに至高のスポーツウォッチであることは間違いありません。

当記事の監修者

新美貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年


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