「白文字盤の腕時計に何だか惹かれる……」
「とはいえ、どんなブランドやモデルを選ぶべきなのか……」
白い腕時計は、ビジネスでもプライベートでも周囲に好印象を与えられる便利なアイテム。
合わせる服装やシーンを選ばない点も大きな魅力です。
ただ、一口に白文字盤といっても、その表情はブランドやモデルによってさまざま。
それだけに、クラシックなドレスウォッチから機能的なスポーツモデルまで、自分らしい1本を選ぶ楽しさもあります。
この記事では、そんな白い腕時計のおすすめモデルをブランド別に紹介します。
見た目の美しさと実用性を兼ね備えた1本を探している人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
腕時計は、文字盤色とケース素材によって印象が大きく変わります。
この記事では、白文字盤が映えるステンレススチールまたはプラチナ素材の腕時計から、主にメンズ向けのモデルをピックアップ。
ブランドごとの個性が光る、洗練されたラインナップを厳選して紹介します。
腕時計の人気ブランドといえば、真っ先に思いつくのがロレックスでしょう。
実用性と資産価値において頂点を極めるロレックスは、やはり白文字盤のモデルも圧倒的人気。
この項目では、スポーツタイプのモデルを中心に知性と清潔感が漂う3本を選んでいます。
型番:116689
素材: ホワイトゴールド / WG
ケースサイズ:直径 44mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
116689は、ケースとブレスレットに18Kホワイトゴールド、ベゼルにプラチナ950を採用したラグジュアリーなモデルです。
ホワイトダイヤルには赤い秒針と青いリングコマンドベゼルが映え、無機質になりがちな白をスポーティかつ華やかに引き立てています。
ケース径は44mmとロレックス最大級の大きさで、視認性と存在感が抜群。
ムーブメントは約72時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きのCal.4160またはCal.4161(製造時期によって異なる)を搭載し、ヨットレースのスタートタイミングに対応する機械式カウントダウン機構を備えています。
白文字盤でも決して無難に収まらない本機は、人と被らない腕時計を探している個性派にはうってつけの選択肢です。
製造期間は2007年から2022年までと長期にもかかわらず、生産数が少なかったためか中古市場のタマ数は少なめ。
2025年現在の中古相場は、おおよそ450万~590万円となっています。
型番:14000
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 34mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
14000は、1990年から2000年頃にかけて製造された34mmのエアキングです。
中でもホワイトダイヤルにローマ数字を配した「センターローマ」は、クラシカルな雰囲気を好むヴィンテージウォッチファンを中心に密かに人気を集めています。
ホワイトダイヤルとローマンインデックスの組み合わせは、知的かつ洗練された雰囲気を醸し出し、特にビジネスシーンとの相性が抜群。
ケース素材は汎用性の高いステンレススチールで、コンパクトながらもロレックスらしい質実剛健さが伺える1本です。
ムーブメントは、約48時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.3000。
本機に搭載されるCal.3000はクロノメーター認定ではないものの、ダイヤルに記された「PRECISION」の文字が示す通り、高精度ムーブメントとして高く評価されています。
廃盤から約四半世紀が過ぎた現在でも需要は安定しており、中古市場ではおおよそ60万~70万円で取引されています。
型番:116520
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
116520は、2000年から2016年まで製造されたステンレススチール製のコスモグラフ デイトナです。
ロレックス初の完全自社生産クロノグラフムーブメント(Cal.4130)を搭載した、記念碑的モデルとして知られています。
白文字盤は黒文字盤以上に視認性が高く、清潔感と精悍さを兼ね備えた表情も魅力。
インダイヤルのシルバーの縁取りがデザインに奥行きを与え、レーシングクロノグラフらしい機能美を際立たせています。
搭載するCal.4130は、前型のCal.4030からパーツ点数を大幅に削減し、構造を簡素化することでメンテナンス性と耐久性が増した自動巻きクロノグラフムーブメント。
約72時間のロングパワーリザーブを備え、垂直クラッチの採用によりクロノグラフ作動時の針飛びを防ぐなど、精度、操作感、実用性の三拍子が揃った名機として高く評価されています。
現行モデルはセラクロムベゼルに進化していますが、本機のステンレスベゼルには独自の完成度とクラシック感があり、2025年現在もその人気は衰えることを知りません。
中古市場ではおおよそ310万~520万円と、当時の定価を遥かに上回る高値で流通しています。
画像引用:オメガ公式サイト
オメガは、実用性を重視した設計と審美性の高いデザインで多くの時計愛好家を魅了しています。
ホワイトダイヤルは爽やかさと視認性の良さが際立ち、ビジネスにもカジュアルにも映える万能な選択肢です。
この項目では、オメガでおすすめの白文字盤モデルを深掘りして解説します。
型番:215.30.40.20.04.001
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 39.5mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
215.30.40.20.04.001は、ハイスペックダイバーズウォッチとして知られるシーマスター プラネットオーシャンの中でも異彩を放つ白文字盤のモデルです。
ステンレススチール製のケースとブレスレットに、セラミック製のホワイトベゼルを組み合わせた仕様は、プロフェッショナルダイバーズでありながら都会的な洗練さを感じさせます。
搭載するCal.8800は、METAS認定マスタークロノメーターの高精度自動巻きムーブメントで、15,000ガウスまでの耐磁性能と約55時間のパワーリザーブを備えるのが特徴。
サファイアクリスタル製のケースバックからは、緻密に仕上げられたムーブメントの動きを鑑賞できます。
爽やかな見た目と39.5mmのちょうどいいケースサイズは普段使いに最適で、600m防水とヘリウムエスケープバルブ搭載により本格的なダイビングでも安心して使用できます。
2025年現在の定価は1,089,000円ですが、並行輸入品であれば86万円前後で購入できるでしょう。
型番: 311.93.44.51.04.002
素材: セラミック/Ceramic
ケースサイズ:直径 44.2mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き/Self-Winding
311.93.44.51.04.002は「ダークサイド・オブ・ザ・ムーン」シリーズから派生した、月の輝きをテーマとする特別仕様のスピードマスターです。
ケースやベゼル、リューズやプッシャーにはホワイトセラミックが使用されており、44.25mmのビッグサイズながら軽やかな着け心地が魅力。
さらに、ダイヤルまでホワイトセラミック製で、そこに浮かぶ18Kホワイトゴールドの針とインデックスがスポーティかつ華やかな表情を演出します。
ムーブメントは、約60時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.9300を搭載。
ストラップはアリゲーターレザーで、無機質な色味の中に天然素材ならではの質感と高級感を味わうことができます。
2025年現在の定価は1,969,000円、新品実勢価格は175万円前後となっています。
型番:220.10.38.20.02.001
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 38mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
220.10.38.20.02.001はスポーティさとエレガンスを兼ね備えるアクアテラの中でも、扱いやすい38mmのケースが支持されているモデルです。
ケースとブレスレットはステンレススチール製で、文字盤色はホワイト寄りのシルバー。
ダイヤルにはアクアテラの象徴ともいえる横ストライプ(チークコンセプト)が施されており、無地では表現できない独特の質感を備えています。
ブラックの針とインデックスにはホワイトのスーパールミノバが塗布され、6時位置には日付表示が備えられるなど、実用性も申し分ありません。
ムーブメントは、約55時間のパワーリザーブと15,000ガウスまでの耐磁性能を誇るMETAS認定マスタークロノメーターの自動巻きキャリバー(Cal.8800)を搭載。
プライベートからビジネスまでどんなシーンにもマッチする本機は、日常使いの良き相棒として末永く愛用できるでしょう。
2025年現在の定価は968,000円、新品実勢価格は76万円前後となっています。
画像引用:グランドセイコー公式サイト
一見シンプルな白文字盤でも、光の反射や質感の違いによって個性を感じられるのがグランドセイコーの凄いところ。
高度な研磨技術とダイヤル加工が、奥行きのある美しさを引き出しています。
そんな白の表現力に秀でたグランドセイコーのおすすめモデルを、丁寧にチェックしていきましょう。
型番:SBGA225
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: スプリングドライブ自動巻き / SpringDrive-SW
SBGA225は、グランドセイコーのスプリングドライブを搭載したヘリテージコレクションの1本で、控えめかつ上品な佇まいが魅力。
39.4mmのステンレススチール製ケースに収められたホワイトダイヤルには、細かな菱形模様が施されており、遠目からでも質感の高さを確認できます。
シルバーで統一された針とインデックスは、全体の調和を損なうことなく高い視認性を確保。
6時から8時位置にレイアウトされたパワーリザーブインジケーターも、デザインに違和感なく溶け込んでいます。
ムーブメントは、約72時間のパワーリザーブと平均月差プラスマイナス15秒の高精度を誇るCal.9R65を搭載。
クオーツの高精度と機械式の構造美を融合させたスプリングドライブが、このモデルの信頼性と静かな存在感を支えています。
既に生産は終了していますが、2025年現在も中古市場ではおおよそ33万~45万円で流通しています。
型番: SBGJ255
素材: ブライトチタン/BTI
ケースサイズ:直径 40.0mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き/Self-Winding
SBGJ255は、グランドセイコーの誕生55周年を記念して2021年に発売された世界限定1,200本のアニバーサリーモデルです。
2014年にジュネーブ時計グランプリで部門賞を獲得したSBGJ005、および後続のSBGJ201をベースに開発され、外装には耐傷性と明るい色味を両立したブライトチタンを採用。
ブライトチタンは一般的なチタンの約1.5倍の硬度を誇り、軽量で実用性に優れるだけでなく、仕上げの美しさにも貢献しています。
一見シンプルなホワイトダイヤルには、縦にうっすらと筋目が入っているのが特徴。
ブルーのGSロゴとGMT針も、レアポイントとしてGSファンの購買意欲を掻き立てるところです。
ムーブメントは毎時36,000振動で駆動し、約55時間のパワーリザーブと平均日差+5秒~-3秒の高精度を誇る自動巻きのCal.9S86を搭載。
流通量が極めて少ない希少モデルのため、出会えたときが購入のチャンスといえるでしょう。
型番: SBGX259
素材: ステンレススティール/SS
ケースサイズ:直径 37.0mm (リューズ含まず)
駆動方式: クォーツ/Quartz
SBGX259はグランドセイコー自慢の高精度クオーツムーブメント「9F62」を搭載した、ヘリテージコレクションのベーシックモデルです。
37mm×10mmの小ぶりなケースはフォーマルやビジネスシーンに最適で、ザラツ研磨によるエッジの効いた仕上げが高級感を際立たせています。
ダイヤルは清潔感のあるホワイトで、バーインデックスと最小限のロゴ表記によるミニマルな構成が知的で整った印象を与えます。
過度な装飾を排したその佇まいは、まさにグランドセイコーが追求する引き算の美学が具現化されたもの。
搭載するCal.9F62は、年差プラスマイナス10秒の高精度を誇り、瞬時に切り替わるカレンダー表示や針のふらつきを抑える独自機構も装備しています。
決して電池式と侮れない、機械式に勝るとも劣らないつくり込みによってクオーツの完成形とも呼べる1本です。
既に生産は終了していますが、2025年現在も中古市場ではおおよそ22万~28万円で流通しています。
画像引用:ウブロ公式サイト
ウブロは異素材の融合と前衛的なデザインで知られる、革新性に富んだブランドです。
セラミックやチタンといった無機質な素材に白を重ねることで、クリーンかつ未来的な印象を生み出しています。
既成概念にとらわれない美意識を持つ人にこそ、ウブロの腕時計はふさわしい選択肢になるはずです。
型番:421.HX.1170.RX
素材: セラミック / CE
ケースサイズ:直径 44mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
421.HX.1170.RXは、ウブロを象徴するコレクション「ビッグバン」に自社製ムーブメントのウニコを搭載したスポーティかつ機能美あふれるモデルです。
44mmの大型ケースとベゼルには、マイクロブラスト加工とポリッシュ仕上げを施したホワイトセラミックを使用。
マットブラックスケルトンダイヤルとのコントラストが際立ち、視覚的なインパクトは絶大です。
搭載するCal.HUB1280は、フライバッククロノグラフ機能と約72時間のパワーリザーブを備えた自社開発の自動巻きムーブメント。
シースルーケースバックにより、メカニカルな構造美も堪能できます。
先進素材と複雑機構が融合した本機は、見た目のインパクトだけでなく、実用性や完成度においても非常にレベルの高い1本。
2025年現在の定価は3,157,000円、新品実勢価格は280万円前後となっています。
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素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 44mm (リューズ含まず)
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301.SE.2170.RW.TAK14は、老舗百貨店の高島屋に向けて製作された世界限定50本のスペシャルモデルです。
ステンレススチール製のケースに、ホワイトダイヤルと同色のラバーストラップを組み合わせることで、硬質感と軽快さが絶妙にマッチ。
シルバーの針とインデックスが視認性を保ちつつ、全体の端正な印象を引き立てています。
44mmの大型ケースに目がいきがちですが、100m防水や表裏にサファイアガラス風防を備えるなど、その実用的なスペックも見逃せないところ。
希少性と使い勝手を高い次元で両立した本機は、人と違う1本を求める大人にこそふさわしい選択肢といえるでしょう。
型番:451.NE.2010.NX.JPN
素材: チタン / TI
ケースサイズ:直径 42mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
ウブロのビッグバン インテグラルコレクションから登場した451.NE.2010.NX.JPNは、日本限定のスペシャルモデルです。
ブレスレット一体型の42mmチタンケースに、マットホワイトの外周リングとスケルトン仕様のセンターを組み合わせた立体的なダイヤルが特徴。
シルバーをベースとする針とインデックスにはホワイトの差し色が施され、視認性と洗練されたデザインの両方が際立っています。
ベゼルにもサテンとポリッシュを交えたチタン素材が用いられ、パッと見は無機質ながらも仕上げの違いによる輝きの変化が表現されています。
ムーブメントは、約72時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きクロノグラフのCal.HUB1280を搭載。
先進素材と精緻な機構、そして色の抑制によって生まれる未来的な美しさを存分に堪能できる1本です。
2025年現在の定価は3,157,000円ですが、新品はほとんど流通しておらず、中古相場はおおよそ155万~165万円となっています。
IWCの白い腕時計は、機能美と精密さが調和した知的な佇まいが魅力です。
白文字盤がもたらす清潔感と静けさは、時計全体の品格を一段と引き上げています。
その中でも、特にIWCらしさが伝わってくる3本をじっくりと見ていきましょう。
型番:IW356501
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
ポートフィノのIW356501は、IWCの中でもクラシカルな佇まいと手頃な価格で人気の現行3針モデルです。
ホワイトがかったシルバーダイヤルとブラックレザーストラップの組み合わせは、控えめながらも知性と品格を漂わせます。
アプライドインデックスとリーフ針はシルバーで統一されており、シンプルさと質感の高さも際立っています。
ムーブメントは、約50時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.35111を搭載。
40mm×9.2mmのスリムなケースは、シャツの袖にすっきり収まり腕元を美しく見せるのに効果的です。
2025年現在の定価は742,500円、新品実勢価格は62万円前後となっています。
型番:3506
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 34mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
3506は、IWCの耐磁時計「インヂュニア SL」ラインにおいて3505の後継機として1985年頃から1988年頃まで製造された、極めて希少性の高いモデルです。
34mmの小ぶりなケースと引き締まったシルエットからは、現代の時計にはない控えめなエレガンスを感じられます。
ダイヤルには方眼紙のような格子状のテクスチャーが施されており、クラシックかつ知的な雰囲気。
針とインデックスは、華美な装飾を省いたシンプルなデザインに仕上げられています。
ムーブメントは自動巻きのCal.3753(ETAベース)を搭載し、軟鉄製インナーケースに包むことで80,000A/Mの耐磁性を実現。
エンジニアリングへの敬意と造形美が共存する本機は、生産数の少なさも相まって、今後ますますヴィンテージ市場での評価が高まっていくものと予想されます。
型番:IW328208
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
ホワイトに近いシルバーダイヤルとステンレススチール素材を組み合わせたIW328208は、マークXXの洗練されたバリエーションモデルです。
40mm×10.8mmのケースは適度に存在感があり、プライベートでもビジネスでも使いやすい大きさ。
ブラックの針とアラビア数字、12時位置のトライアングルマーカーは極めて視認性が高く、蓄光塗料の使用により暗所での判読性にも優れています。
ムーブメントは、約120時間のロングパワーリザーブとシリコン製脱進機による高い耐磁性を備えた自動巻きのCal.32111を搭載。
防水性も前機種までの60mから100mに強化されており、アクティブなシーンでの使い勝手もさらに向上しています。
また、工具要らずのエクスチェンジシステムが採用されているため、その日の気分で手軽にレザーやラバーのストラップに付け替えられるのもポイント。
2025年現在の定価は1,001,000円、新品実勢価格は89万円前後となっています。
画像引用:タグホイヤー公式サイト
タグホイヤーの白い腕時計は、白ならではの清潔感に加え、個性と躍動感を内包しています。
スポーツシーンで活躍する機能性と力強いケースデザインが、白をアグレッシブな色に変えているようです。
そんなタグホイヤーらしさが具現化された、要注目の3本を紹介します。
型番: CAY211Y.BA0926
素材: ステンレススティール/SS
ケースサイズ:直径 43.0mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き/Self-Winding
CAY211Y.BA0926は、タグホイヤーのダイバーズコレクション「アクアレーサー」の中でも特にスポーティで大胆なスタイルが目を引くクロノグラフモデルです。
43mmの大型ケースと屈強なブレスレットには傷が目立ちにくいサテン仕上げが多用されており、300mの防水性も備えるなど、タフなスペックによって日常からアウトドアシーンまで幅広く活躍します。
ダイヤルはホワイトに近いグレーで、ヨットのデッキを想起させるチークコンセプトが特徴。
シルバーの針とシャープなアプライドインデックスは、メタリックな質感と丁寧な面取りによって高級感を醸し出しています。
搭載するムーブメントは自動巻きのCal.45で、12時位置の大きな日付表示からは見やすさに加え、タグホイヤーらしいデザイン性も感じられます。
既に生産は終了しており、中古市場でもほとんど流通していないため、見つけたら早めに決断するのが良いでしょう。
型番:WBP201C.BA0632
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:縦 43mm × 横 43mm
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
WBP201C.BA0632は「アクアレーサー プロフェッショナル300」シリーズの1本で、2021年のコレクション刷新に伴い登場したモデルです。
43mmのステンレススチール製ケースに、12角形の逆回転防止ベゼルとねじ込み式リューズを備える外観は、見るからにタフで機能的。
ダイヤルカラーはカタログ上「グレー」ですが、実際は光の当たり方によってホワイトにも見える淡く繊細な色味をしています。
また、アクアレーサーならではのチークコンセプトが光を捉え、奥行きと陰影のある表情を生み出しています。
針とインデックスにはスーパールミノバが塗布されており、暗所においても容易に時刻の判読が可能。
ムーブメントは、約38時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.5を搭載しています。
既に現行のラインナップからは消えていますが、現在でも新品を購入することができ、その相場は35万円前後となっています。
型番: CAR2111.BA0720
素材: ステンレススティール/SS
ケースサイズ:直径 41.0mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き/Self-Winding
2010年に発表されたCAR2111.BA0720は、タグホイヤー創業150周年を記念する節目のクロノグラフモデルです。
41mm×15.55mmのケースは腕元で確かな存在感を放ち、ホワイトがかったシルバーのダイヤルに浮かぶ同色系の針とインデックスからは高級感が漂っています。
インダイヤルには段差を設けることで、見た目のインパクトと質感の高さを表現。
タキメーターをダイヤルの外周に配したデザインは全体をすっきりと見せ、スーツスタイルとも好相性です。
ムーブメントは、約50時間のパワーリザーブを備える自動巻きのCal.1887を搭載。
本機も既に生産が終了しており、中古市場でもほとんど流通していないため、見つけたら即チェックすることをおすすめします。
画像引用:チューダー公式サイト
ロレックスの弟分と称されるチューダーですが、本家にはない独創的なデザインも多く、その優位性はコストパフォーマンスだけに留まりません。
質実剛健なつくりとクラシカルな佇まいは、時計ビギナーのみならずマニアさえも虜に。
そんなチューダーの白いおすすめモデルを、ヴィンテージと現行品の中から紹介します。
型番:74000N
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 34mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
チューダーのプリンス オイスター デイトシリーズに属する74000Nは、1980年代から90年代に製造されたヴィンテージモデルです。
34mmのコンパクトなケースサイズと、ラグを含めた柔らかなフォルムがクラシックな趣を漂わせます。
個体によってはリューズにロレックスの王冠マークが刻まれており、当時の両ブランドの密接な関係性を物語っています。
ダイヤルはいくつもバリエーションがありますが、爽やかな印象の白文字盤は、控えめなケースサイズと相まってプライベートからビジネスまで幅広く使えるのが魅力。
デイト表示にはサイクロップレンズが装備されており、実用性にも十分に配慮された仕様です。
ムーブメントは、ETAベースの自動巻きキャリバーを搭載。
信頼性が高く、メンテナンス性にも優れることから、長く付き合える1本として高く評価されています。
年式や状態、ダイヤルデザインによっても価格は異なりますが、2025年現在も安定した人気があり、中古相場はおおよそ20万~60万円で推移しています。
型番:79830RB
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
79830RBは2023年に登場したチューダーの現行GMTモデルで、旅時計としての機能性とクラシカルな佇まいを併せ持つ1本です。
41mmのステンレススチール製ケースに、バーガンディ×ブルーのアルミ製ベゼルを組み合わせた、いわゆるペプシカラーが特徴です。
ダイヤルには、微かにシルバーがかったオパライン(白灰色)を採用。
ガルバニック処理により控えめな光沢が与えられ、ブラックの縁取りが施されたインデックスやスノーフレーク針とともに、落ち着きのある立体感を演出しています。
ブレスレットは、1950年代の意匠を反映したリベット風の3連リンク仕様。
サテン仕上げが多用されており、使用に伴う小傷が目立たないのもうれしいところです。
ムーブメントは、約70時間のパワーリザーブを誇るCOSC認定の自社製自動巻きキャリバー(Cal.MT5652)を搭載。
2025年現在の定価は641,300円、新品実勢価格は54万円前後となっています。
型番:57100
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 42mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
57100は、2018年に登場したチューダーのドレスライン「グラマー」シリーズの中でも機能とデザインが高い次元で融合したモデルです。
42mmのステンレススチール製ケースと二重構造のポリッシュベゼルは、腕元で確かな存在感を発揮。
12時位置のビッグデイトと6時位置のギョーシェ装飾入りスモールセコンドが、機能性とデザイン性の高さを表しています。
ホワイトダイヤルに映えるブルー針とインデックスが、知的で爽やかなイメージを演出。
ムーブメントは、シリコン製ヒゲゼンマイを採用した自社製自動巻きキャリバー(Cal.MT5641)で、約70時間のパワーリザーブとCOSC認定の高精度を誇ります。
防水性は100mに設定されており、日常生活から軽度のアクティビティまであらゆるシーンで着用が可能。
2025年現在、国内正規店での取り扱いは終了していますが、中古市場では30万円前後で流通しています。
画像引用:パネライ公式サイト
重厚なケースで知られるパネライですが、白文字盤を選ぶことで腕元の印象がガラッと変わります。
軍用時計の伝統を継ぐ武骨なデザインと清潔感あふれる白の組み合わせは、オンオフ問わず使える柔軟さが魅力。
そんなパネライのホワイトダイヤルを3本に絞って見ていきましょう。
型番:PAM01306
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 38mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
PAM01306は、パネライが公式スポンサーを務めるイタリアのヨットレーシングチーム「ルナ・ロッサ」とのパートナーシップによって誕生したモデル。
パネライにしては小ぶりな38mmのステンレススチール製ケースは、女性の腕にもフィットしやすく、パートナーとシェアして使うのにも好都合です。
クリーンなホワイトダイヤルはサンドイッチ構造を採用しており、視認性と立体感を両立させた仕上がり。
ストラップには赤のラインと「LUNA ROSSA」のロゴがさりげなくあしらわれ、スポーティなエッセンスもプラスされています。
ムーブメントは、約72時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きのCal.P.900を搭載。
2025年現在、現行のラインナップからは消えていますが、中古市場ではおおよそ74万~92万円で流通しています。
型番:PAM01314
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 44mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
PAM01314は、ルミノール マリーナの現行コレクションにおいて数少ない白文字盤の定番モデルです。
44mmのステンレススチール製ケースに、パネライを象徴するリューズプロテクターを備えた重厚な外観が特徴。
マットホワイトのダイヤルは、サンドイッチ構造を採用することで白地の中に穏やかな陰影が生まれ、趣のある表情を見せてくれます。
また、針とインデックスにはホワイトのスーパールミノバが塗布されており、暗闇でも一瞬にして時刻を判読できます。
ムーブメントは、約72時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きのCal.P.9010を搭載。
本格ダイバーズウォッチにふさわしい300mの防水性も特筆すべきポイントです。
2025年現在の定価は1,320,000円、新品実勢価格は103万円前後となっています。
型番:PAM01292
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: 手巻き / Hand-Winding
PAM01292は、パネライの原点である「ラジオミール」コレクションに新たな選択肢をもたらす40mmのモデルです。
これまで45mm〜47mmが主流だった同コレクションにおいて、クアランタは最小径となるコンパクトモデルとして登場しました。
ステンレススチール製のクッション型ケースや、ワイヤーラグといったラジオミール伝統の意匠はそのまま継承。
ダイヤルにはサンブラッシュ仕上げのホワイトを採用し、サンドイッチ構造による立体的な陰影が特徴的です。
ゴールドの針とインデックスにはスーパールミノバが塗布されており、暗所ではグリーンの強い光を放ちます。
ムーブメントは、約72時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きのCal.P.900を搭載。
防水性は5気圧(50m)とやや控えめですが、その分ケースの厚みは約10.5mmに抑えられているため、軽やかに着けこなせるでしょう。
既に生産は終了していますが、2025年現在も中古市場ではおおよそ72万~83万円で流通しています。
世界5大ジュエラーの1つに数えられるカルティエですが、白文字盤の腕時計はその優美なデザインをより一層引き立てています。
ホワイトダイヤルが映えるカルティエのモデルは、スーツにも私服にもすっと馴染み、装いを品良くまとめてくれます。
その中でも、特に完成度の高い3本をピックアップしてみました。
型番:W31078M7
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 35mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
1995年から2016年まで製造された「パシャC」は、カルティエの中でもスポーティかつモダンなテイストで人気を博したコレクションです。
W31078M7は、そんなパシャCの中でもセカンドタイム表示を備えた希少なGMTモデルとして知られています。
メリディアン(Meridian)の名の通り、ホワイトダイヤルには子午線と緯線を想起させる地球儀のような図柄が描かれています。
ステンレススチール製のケースとブレスレットは実用性に優れ、特に35mmのケースは男女ともに使いやすいサイズ感です。
また、リューズを覆うチェーン付きのプロテクターが、パシャシリーズのアイコンとして所有する喜びを高めてくれます。
カルティエらしいエレガンスにGMT機能と100m防水を兼ね備えた、アクティブな旅好きにこそふさわしい1本。
2025年現在、中古市場ではおおよそ25万~36万円で流通しています。
型番:WSRN0034
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 36mm (リューズ含まず)
駆動方式: クォーツ / Quartz
WSRN0034は、カルティエのオンライン限定で展開される「ロンド マスト ドゥ カルティエ」コレクションの1本です。
36mmのラウンドケースに、ブランドの美意識が凝縮された上品なデザインが光ります。
白に近いサンドブラスト仕上げのシルバーダイヤルには、ローマ数字とレイルウェイ分目盛が整然と並び、ブルースチールのアップルハンドが優雅なアクセントに。
リューズの先端にはブルーシンセティックスピネルカボションがあしらわれており、カルティエらしい気品と控えめな個性をさりげなく演出しています。
ムーブメントは、約8年稼働し続ける長寿命クオーツを搭載。
袖への収まりがいい7.89mmのケース厚によって、フォーマルなシーンでも安心して着用できます。
2025年現在の定価は616,000円、中古市場ではおおよそ44万~58万円で流通しています。
型番:WSSA0029
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:縦 35.1mm × 横 35.1mm
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
WSSA0029は、カルティエを象徴する「サントス ドゥ カルティエ」コレクションのミドルサイズモデルです。
1904年に飛行家アルベルト・サントス・デュモンの要望によって誕生した、世界初の男性用腕時計の伝統を継ぐ1本として時計好きの間では広く知られています。
35.1mmのステンレススチール製ケースを覆うスクエアベゼルは、航空機のリベットを想起させるビス装飾が特徴。
シルバー仕上げのオパラインダイヤルには、ローマンインデックスとレイルウェイミニッツトラックが精緻にあしらわれ、ブルースチールの剣型針が上品な彩りを添えています。
ムーブメントは、約40時間のパワーリザーブを備える自社製自動巻きキャリバー(Cal.1847 MC)を搭載。
「クイックスイッチ」システムにより、工具なしで簡単にストラップ交換が楽しめる点も魅力です。
2025年現在の定価は1,188,000円、新品実勢価格は110万円前後となっています。
画像引用:ジャガールクルト公式サイト
スイス屈指のマニュファクチュールとして有名なジャガールクルトは、1,200以上のムーブメントを開発した実績を誇る技術集団。
白文字盤のモデルにも、その緻密な設計と審美眼が息づいています。
そんなジャガールクルトから、知性と気品が漂う3本を取り上げます。
型番:Q1628120(147.8.05.S)
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 39mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
マスターシリーズの中でも、実用性と品格を兼ね備えたGMTモデルとして知られるのが、2004年に登場したこのマスターホームタイム Q1628120(147.8.05.S)です。
40mm×11.7mmのステンレススチール製ケースは手首に心地よく収まり、ビジネススタイルにも自然と馴染みます。
ホワイト寄りのシルバーダイヤルには2本の時針が配され、ブルーの針でホームタイム、シルバーの針でローカルタイムを表示。
6時位置にはスモールセコンドを備え、整ったレイアウトとともに視認性も優れています。
ムーブメントは、約48時間のパワーリザーブを備える自社製自動巻きキャリバー(Cal.975)を搭載。
ジャガールクルトは自社のムーブメントに対し1000時間にもおよぶ過酷なテストを実施しているだけに、精度や耐久性は折り紙つきです。
2025年現在の中古相場は、おおよそ76万〜106万円となっています。
型番:Q1238420
素材: ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 39mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き / Self-Winding
Q1238420は、ジャガールクルトの薄型時計「マスター・ウルトラスリム」シリーズの中でも、洗練された佇まいと実用性が光るデイト付きモデルです。
2019年に発表された現行機で、ケースサイズは39mm、厚みはわずか7.8mmとドレスウォッチとしても理想的なプロポーションを誇ります。
シルバーダイヤルは限りなく白に近いトーンで、クリーンかつ上品なイメージ。
12時位置のJLロゴプレートと6時位置の日付表示が均整を保ち、洗練されたバランスを形作っています。
針とインデックスの中央には繊細なラインが入り、ポリッシュとサテンの仕上げ分けがされているなど、ディティールにも一切の妥協が見当たりません。
ムーブメントは、約38時間のパワーリザーブを備える自社製自動巻きキャリバー(Cal.899/1)を搭載。
クイックチェンジ式のストラップや5気圧防水といった機能性も備え、ビジネスからフォーマルまで使いまわしが利く1本です。
2025年現在の定価は1,487,200円、新品実勢価格は122万円前後となっています。
型番: Q4018420
素材: ステンレススティール/SS
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: 自動巻き/Self-Winding
Q4018420は、ジャガールクルトの定番ライン「マスターコントロール」より、2020年に登場した現行モデルです。
クラシックな雰囲気を保ちながらも、ケースサイズは40mm×8.78mmと現代的なサイズ感にアップデートされています。
ダイヤルは、ホワイトに近いシルバーグレーのサンレイ仕上げ。
丁寧な面取りが施されたドーフィン針とインデックスは適度に光を反射し、控えめながらも確かな存在感を放ちます。
6・9・12のアラビア数字とブルースチール針に、ライトブラウンのカーフストラップを組み合わせた仕様は、カジュアルな服装にも合わせやすいのがポイントです。
ムーブメントは、シリコン製の脱進機を採用した自社製自動巻きキャリバー(Cal.899AC)を搭載。
パワーリザーブが従来の38時間から70時間へと大幅に延長され、耐磁性や耐久性も向上しています。
2025年現在の定価は1,487,200円、新品実勢価格は130万円前後となっています。
白い腕時計は、軽やかで清涼感のある印象を与え、着こなしに洒落た抜け感を添えてくれます。
特に春夏の装いには自然と溶け込み、爽快な雰囲気を演出しやすいのも魅力です。
また、白系の文字盤はスーツやジャケパンといったビジネススタイルとの相性が良く、誠実さや信頼感をさりげなく伝える効果も期待できます。
たとえば、グランドセイコーの雪白ダイヤルやオメガのアクアテラ シルバーダイヤルは、質感にも視認性にも徹底的にこだわった上質なモデルとして高く評価されています。
さらに、白文字盤はインデックスや針の仕上げが際立ちやすく、ディティールの美しさを存分に堪能できる点も選ぶメリットの1つです。
ブラックやネイビーといった他の定番カラーに比べ、案外周りと被らないため、身に着けるだけで「センスがいい」と好印象を抱かれることもあるかもしれません。
白と黒はいずれも腕時計の定番であり、何かと使い回しが利く色味です。
どちらか迷ったら、普段の服装やライフスタイルに合いそうな方を選ぶのが失敗しない秘訣といえます。
この項目では、それぞれの魅力と似合うシーンを丁寧に整理し、自分に最適な1本を見つけるための手がかりをお伝えします。
白い腕時計はビジネススタイルにもよく馴染みますが、軽快でクリーンな印象を与えることから、とりわけカジュアルな服装や春夏のファッションにぴったりです。
Tシャツにデニムといったラフな格好でも、白を基調とした腕時計を合わせることで全体の印象が引き締まり、こなれた雰囲気に仕上がります。
特に暑い季節ではブラック、ネイビー、グレーといったダークカラーよりも、白系の方が涼しげに映り、見た目にも爽やかさを演出できます。
また、ベゼルやブレスレットまでホワイトセラミックで統一されたモデルは、スポーツミックスやモード系の服装にもすんなり馴染み、ファッションの幅を広げてくれる存在です。
プライベートでの外出やリゾートシーンなど、アクティブで開放的な場面において、白い腕時計はその威力を最大限に発揮してくれるでしょう。
黒い腕時計は落ち着きと重厚感を兼ね備えており、スーツスタイルやビジネスシーンにおいてその真価を発揮します。
モノトーンで構成されがちなビジネスウェアには特によく馴染み、服装全体に洗練された印象を与えてくれるのが特徴です。
また、ドレスコードが求められる場や夜間のフォーマルな席でも、黒文字盤は主張せずに控えめな気品を漂わせます。
加えて、黒は経年による劣化や汚れが目立ちにくいため、長期間にわたって購入時の美しさが保たれやすいのもメリットです。
誠実さや大人っぽさを演出したい場面では、黒い腕時計が持つ静かな存在感が、装いに一層の説得力を加えてくれるでしょう。
白い腕時計は清潔さや爽やかさで多くの人を魅了しますが、長く愛用するためにはそれなりの注意も必要です。
特に、紫外線によるダイヤルの焼けや、ベゼルとブレスレットに付着する汚れなどは見た目に大きく影響する要素です。
この項目では、白い腕時計ならではのリスクとそれに応じる具体的な対策を丁寧に解説していきます。
白い腕時計を所有する上で注意したいのが、ダイヤルの「焼け」です。
紫外線に長時間さらされることで、白かった文字盤が黄ばんだりくすんだりすることがあります。
ただし、近年のモデルでは、紫外線による劣化を防ぐコーティングや顔料の改良が進んでいるため、過度に心配する必要はないでしょう。
とはいえ、直射日光が長時間当たる環境に置くと変色のリスクはゼロではないため、なるべく窓際などは避け、暗所に保管するのが安心です。
使用しないときはウォッチケースにしまっておくか、見える場所に置きたいのであれば、UVカット仕様のコレクションケースに飾るのがおすすめです。
逆に、経年変化を「味」として楽しみたい人は、あえて紫外線にさらし続けて自然なエイジングを育てるという選択肢も。
そのため、白い腕時計とどう付き合うかは、自分の美意識や価値観に合わせるのが一番だといえるでしょう。
白い腕時計の中には、文字盤だけでなくベゼルやブレスレットまでホワイトで統一されたモデルも数多く存在します。
こういった仕様は洗練された印象を与える一方で、汚れや変色が目立ちやすい点には注意が必要です。
特にホワイトラバーや白革のストラップは、皮脂や汗、衣類との摩擦による色移りが発生しやすいため、日常的なケアが欠かせません。
ラバー素材は気軽に水洗いできますが、使用後は中性洗剤を薄めたぬるま湯でやさしく拭き取ると、より清潔さを保ちやすくなります。
一方、革ベルトは水分に弱いため、使用後は柔らかい布で乾拭きし、保管時は湿気を避けるのが基本です。
また、ホワイトセラミックを使用したベゼルやブレスでも、継ぎ目や溝に汚れがたまりやすいため、定期的に柔らかいブラシなどでクリーニングすると美観を長く保てます。
ホワイトの美しさを維持するには、こういった日頃のケアと保管環境への配慮が不可欠です。
清潔感と上品さを兼ね備える白い腕時計は、あらゆる服装やシーンにマッチする汎用性の高いアイテムです。
同じホワイトでも、ブランドやモデルによって表情や印象は大きく異なり、それぞれに異なる魅力があります。
購入を検討する際はデザインだけでなく、素材やサイズ感、普段の服装との相性にも注目したいところです。
今回紹介したモデルを手がかりに、お気に入りの1本を選んでみてはいかがでしょうか。
当記事の監修者
遠藤 有隆(えんどう ゆうこう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC 上級ウォッチコーディネーター取得
営業企画部 マーケティング課
好きなブランド IWC・ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネなど
1984年生まれ、神奈川県出身。時計業界は2017年より。
デザイン系の短期大学を卒業後、23歳で大手セレクトショップに入社。約10年間、レディースの服飾雑貨の責任者として店頭接客、MDやVMD業務に従事してきました。
10年目を迎え、更なる成長を求めて高級時計店への転職を決意し、2017年にGINZA RASINに入社。店頭接客を7年経験した後、現在の営業企画部 マーケティング課へ異動。
人と話すことが好きで、スーパーポジティブな私は現在、愛用のIWCメカニカルフリーガークロノとスモールギーゼを共にしながら、店舗での経験を活かしつつ、多角的な視点で記事の監修を行っています。