「ダイバーズウォッチが気になるけれど、ゴツくて普段使いには向いてなさそう……」
「仕事でもプライベートでも使える万能な腕時計が欲しい!」
元は腕時計というよりも、潜水のための計器として生み出されたダイバーズウォッチ。
それが近年では、ファッションアイテムや実用的な腕時計として多くの人に親しまれています。
とはいえ、全てのダイバーズウォッチが普段使いに向いているわけではありません。
選ぶ際には防水性能やデザイン、ケースサイズなどいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
本記事では、普段使いに適したダイバーズウォッチの選び方をわかりやすく解説します。
銀座の時計店が選ぶおすすめモデルもご紹介しているので、お気に入りの1本を見つけるための手がかりとしてぜひ最後までご覧ください。
目次
冒頭でもお伝えした通り、普段使いに適したダイバーズウォッチを選ぶには、防水性能やデザイン、ケースサイズにも注目することが大切です。
ケースの直径は40mm前後で厚さも控えめなモデルであれば、身に着けて違和感を覚えることやストレスを感じることはほとんどないでしょう。
スーツにもマッチするデザインであれば、プライベートだけでなくビジネスでも安心して使用できます。
この項目では、普段使いにぴったりなダイバーズウォッチの選び方を具体的に解説します。
ダイバーズウォッチには1,000m防水(あるいはそれ以上)を誇る超ハイスペックモデルも存在しますが、普段使いに必要な防水性能としては200mもあれば十分です。
むしろ、防水性能が高くなるほどケースは分厚く重量も増す傾向があるため、装着感や袖への収まりが悪くなる懸念があります。
普段使いには必要以上のスペックを追い求めるよりも、快適に着用できる厚さやバランスを重視するのが賢明です。
一般的に、厚さは13mm前後より薄ければ身に着けて違和感が少なく、使いやすいともいわれています。
ケースサイズもまた、普段使いのしやすさを左右する重要なポイントです。
ダイバーズウォッチは視認性が重視されるため、45mm程度の大ぶりなモデルも多く見られますが、日常的に使用するなら40mm前後がおすすめです。
大きすぎると袖口に干渉しやすく、とりわけ手首が細めの人はラグ(ケースとベルトをつなぐための接合部分)が腕からはみ出て不格好に見えることもあります。
逆に小さすぎると物足りなさを感じることもあるため、多くの日本人男性には40mm前後が最適解といえるでしょう。
とはいえ、腕の太さや見え方の好みには個人差があるため、できれば購入前に試着し、自分の腕とのバランスを確かめてみましょう。
華奢な男性であれば37mmや38mm、がっしりした男性であれば43mmや44mmのダイバーズウォッチがしっくりくる場合もあります。
日常的に使用する腕時計には、ふとした水濡れに耐えられるだけの防水性能が不可欠です。
急な雨や手を洗うときの水しぶき、腕時計をしたままの食器洗いなど、こうした状況は常に想定されることですが、10気圧(100m)程度の防水性能があれば実用上は問題ありません。
水濡れに対して普段から注意を払っているのであれば、3気圧(30m)防水でも十分かもしれません。
JIS規格上のダイバーズウォッチではなくても、防水構造に優れたモデルであれば、普段使いでトラブルが起きる心配はまず要りません。
むしろ、防水性能が高いダイバーズモデルに比べてスリムで軽量な設計により、日常生活に馴染みやすいというメリットもあります。
普段使いの1本としては過剰な防水性能よりも、自分のライフスタイルに合った実用性を重視することが大切でしょう。
ビジネスでも違和感なく使えるダイバーズウォッチを選ぶには、落ち着いた配色と控えめなサイズ感が鍵になります。
例えば、文字盤はブラックやネイビーといった定番カラー、ケースの仕上げは光沢を抑えたヘアラインのモデルを選ぶだけでも、ビジネスシーンで悪目立ちする可能性はグッと下がります。
ケースサイズは直径が40mm前後、厚さが13mm以下であれば、シャツの袖口に収まりやすく、全体のバランスも崩しません。
回転ベゼルは文字盤と色調を揃えたものや、目盛りの主張を抑えたタイプを選ぶことで、より洗練された印象を演出できます。
また、ブレスレットは鏡面とヘアラインをバランスよく組み合わせたものや、コマの厚みが抑えられた設計であると、無骨になりがちな3連タイプでもスマートな印象にまとまるでしょう。
この項目では数あるダイバーズウォッチの中から、装着感、デザイン性、実用性の三拍子揃ったおすすめモデルを厳選してご紹介します。
いずれも日常に溶け込む使いやすさを備えたモデルばかりで、初めての1本としてもコレクションの幅を広げる選択肢としても一考の価値があります。
それぞれの魅力や選ばれる理由について詳しく見ていきましょう。
ロレックスを代表するダイバーズモデルといえば、真っ先に思い付くのがサブマリーナー。
1953年の誕生以来、プロフェッショナルダイバーズとしての機能性と洗練されたデザインを兼ね備え、世代を超えて愛され続ける名品中の名品です。
とりわけ現行モデルは堅牢なオイスターケースとセラクロム製ベゼルにより、高い耐傷性と防水性を確保。
視認性も極めて高く、ブラックダイヤルとシンプルなインデックスがどんな装いにも自然に馴染みます。
さらに、完成されたシルエットと落ち着いたカラーリングは、ロレックスであることが一目で伝わる存在感を放ちながらも、腕元を品良く彩るバランスに優れています。
型番:126610LN
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
サブマリーナ デイト 126610LNは、ロレックスを代表するダイバーズウォッチの最新モデルにして、日常使いにおける実用性と信頼性を高次元で両立した1本です。
ケースは前作の40mmから41mmへとわずかにサイズアップし、存在感を高めながらも腕馴染みの良さをしっかりと確保。
堅牢なオイスターケースとセラクロム製ベゼルにより、高い耐傷性と防水性も備えています。
シンプルで飽きのこない普遍的なデザインに加え、あらゆる服装やシーンにマッチする汎用性の高さも、世界中の時計ファンに支持される大きな理由です。
ムーブメントは、約70時間のパワーリザーブと優れた耐磁性および耐衝撃性を誇る自社製の自動巻きキャリバー(Cal.3235)を搭載。
機能美と上質さを合わせ持つ本機は、使うほどにその完成度の高さを実感させてくれる類まれなモデルです。
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サブマリーナーと並ぶロレックスの本格派ダイバーズウォッチとして知られるのが、1967年に誕生したシードゥエラーです。
飽和潜水に対応したヘリウムガスエスケープバルブを備え、水深1,000mを超える深海での使用にも耐えうる構造を実現。
かつてはサブマリーナーの影に隠れあまり目立たない存在でしたが、2017年に登場した現行モデルはケース径が43mmに拡大され、より存在感のあるデザインへと進化しました。
その一方で、ラグ形状やブレスレットの設計が見直されるなど装着感にも配慮されており、日常使いにも無理なく取り入れられるバランスに仕上がっています。
武骨さと実用性が一体となったシードゥエラーは、深海の過酷さに挑む精神を色濃く反映したタフで頼れる存在です。
型番:126600
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 43mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
126600は、シードゥエラーの誕生50周年を記念して2017年に登場した記念碑的モデルです。
シリーズ初となるサイクロップレンズ付きのデイト機能を搭載し、赤い「SEA-DWELLER」ロゴが往年の意匠を彷彿とさせます。
ケース径は40mmから43mmへと拡大され、存在感がありつつも装着感は良好。
ムーブメントは、先述のサブマリーナ デイト 126610LNと同じCal.3235を搭載しています。
1,220mの防水性能を誇る本格派でありながらデザインは洗練されており、日常にも無理なく馴染む完成度の高さが魅力です。
なお、126600には製造時期によって文字盤6時位置に王冠マークが無いクラウン無し(2017年前半頃)と、現在主流のクラウン有り(2017年後半以降)の2種類が存在します。
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1948年に誕生したオメガのシーマスターは、同社で最も長い歴史を誇るコレクションであり、精度や防水性、耐久性にも優れる本格ダイバーズウォッチです。
中でも「ダイバー300M」シリーズは、1993年の登場以来数々の技術革新により進化を続けており、映画「007」シリーズではジェームズ・ボンドの相棒として世界中にその名をとどろかせています。
スケルトン針や波模様のエングレービングが施されたダイヤルなど、視認性と個性を両立したデザインも支持される理由の1つ。
プロフェッショナルツールとしての機能性に加え、都会的で洗練されたルックスも光るシーマスターは、日常使いにふさわしい高性能ダイバーズとして常に高い評価を受けています。
型番:210.30.42.20.03.001
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 42mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
ステンレス製のケースに深みのあるブルーセラミック製のベゼルとダイヤルを組み合わせた210.30.42.20.03.001は、シーマスター300Mシリーズを象徴する定番モデルとして安定した人気を誇っています。
42mm×13.6mmのケースは、申し分ない存在感と使いやすさも感じられる絶妙な大きさ。
セラミック製のダイヤルには波模様のレーザーエングレービングが施されており、その艶やかな表情が高級感と所有する喜びを実感させてくれます。
搭載するムーブメントはMETAS認定を受けた自社製の自動巻きキャリバー(Cal.8800)で、優れた精度と耐磁性、約55時間のパワーリザーブを備えるのが特徴。
プライベートからビジネスまで使える懐の深さは、実用時計としての完成度の高さを如実に物語っています。
国産時計の最高峰として名高いグランドセイコーが手がけるスポーツコレクションダイバーズは、卓越した精度と機能美により唯一無二の存在感を放っています。
水中での視認性を追求したダイヤル設計や、重厚かつ堅牢なケース構造により、200mの防水性と高い耐久性を実現。
セイコー独自の厳格な品質基準に基づく製造体制により、信頼性の面でも高い評価を受けています。
雫石(岩手県)や塩尻(長野県)など製造拠点は全て国内にあるため、メンテナンスの際も内容を問わずスピーディーな対応が期待できるでしょう。
高級感と実用性のどちらも妥協しない姿勢は、まさに信頼して使える時計という理想をありのままに体現しています。
型番:SBGH289
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 43.8mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
SBGH289は、グランドセイコーのダイバーズにおける王道デザインを踏襲しながら、現代的な実用性と美しさも兼ね備えたモデルです。
ムーブメントには、毎時36,000振動の自社開発メカニカルハイビートキャリバー(9S85)を採用することで高精度と安定した駆動を実現。
ダイヤルは光の反射を抑えたディープブルーで、深海のような静けさと上質感を漂わせています。
回転ベゼルは分解可能な構造となっており、メンテナンス性にも配慮された設計。
ケースにはザラツ研磨による歪みのない鏡面仕上げが施されており、光沢感のあるベゼルとの相乗効果でスポーティな中にもグランドセイコーらしい品格を湛えています。
細部にまで行き届いた作り込みが、実用時計でありながら所有する喜びまで味わわせてくれる、まさに大人が持つにふさわしいダイバーズウォッチの理想形です。
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ロイヤルオーク オフショアダイバーは、スイス屈指の名門オーデマピゲが手がける本格派ラグジュアリーダイバーズです。
1993年に誕生した「ロイヤルオーク オフショア」コレクションの流れを汲み、タフネスとエレガンスを合わせ持つスポーツモデルとして高い人気を誇っています。
八角形ベゼルやビス留め構造といった初代ロイヤルオークの意匠を継承しながらも、より大胆で立体感のあるデザインへと進化。
300m防水や内転式の回転インナーベゼル、ねじ込み式リューズなど、ダイバーズとしての実用装備も的確に備わっており、機能面でも一切の妥協がありません。
その迫力ある佇まいと確かな性能は、オーデマピゲがラグジュアリースポーツに求める哲学を見事に体現しています。
型番:15720ST.OO.A027CA.01
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 42mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
15720ST.OO.A027CA.01は、鮮やかなブルーダイヤルが目を引くロイヤルオーク オフショア ダイバーの現行モデルです。
42mmのステンレス製ケースにシリーズを象徴する八角形ベゼルを組み合わせることで、スポーティかつエッジの効いたデザインに仕上がっています。
ダイヤルにはメガタペストリーパターンが施されており、視認性と奥行きのある表情を巧みに両立。
ブラックのラバーストラップは軽快な装着感をもたらし、普段使いから本格的なダイビングまで幅広いシーンにマッチします。
ムーブメントは、約60時間のパワーリザーブを備える自社製の自動巻きキャリバー(Cal.4308)を搭載。
シースルーのケースバックからは、精緻に組み上げられたムーブメントの造形美を堪能できます。
10時位置のリューズで操作する内転式の回転インナーベゼルは、本格的な潜水機能とともに視覚的なユニークさを演出。
デザインと機能性が高い次元で融合した本機は、いかにもオーデマピゲらしいハイエンドスポーツウォッチです。
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世界初のモダンダイバーズウォッチとして1953年に誕生したフィフティファゾムスは、ブランパンの卓越した技術力とクラフツマンシップを象徴するフラッグシップモデルです。
フランス海軍の要請を受けて開発された経緯を持ち、プロフェッショナルユースに耐える性能と、伝統的な機械式時計の美意識が絶妙に組み合わされています。
大ぶりながら洗練された雰囲気を放つラウンドケースとドーム型のサファイアベゼルは、フィフティファゾムスならではのアイコニックな魅力。
その完成されたデザインと背景にあるストーリーが、腕時計としての価値により一層の深みと説得力を与えています。
型番:5015-1130-71S
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 45mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
5015-1130-71Sは、フィフティファゾムスの中でもとりわけ高い人気を誇るステンレス製のスタンダードモデルです。
ケースサイズは45mmと大ぶりですが、滑らかなカーブを描くラグ形状や薄型に設計されたブレスレットにより、見た目の印象とは裏腹に快適な装着感を楽しめるでしょう。
シンプルかつ艶やかなブラックダイヤルには夜光付きの針とインデックスが配され、昼夜を問わず優れた視認性を発揮します。
ムーブメントは、約120時間のロングパワーリザーブを誇る自社製の自動巻きキャリバー(Cal.1315)を搭載。
シリコン製ヒゲゼンマイを採用しているため、耐磁性や耐衝撃性にも優れています。
クラシックな意匠に先進のスペックを凝縮した本機は、ダイバーズウォッチの系譜に連なる名機として使い込むほどにその魅力が深まるタイムピースといえるでしょう。
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ブラックベイは、ロレックスの兄弟ブランドとして知られるチューダーの中でも特に人気のシリーズです。
1950年代のダイバーズウォッチに着想を得たクラシカルなデザインと現代的なスペックが一体となったそのスタイルは、世界中の時計愛好家からも高い評価を受けています。
雪の結晶を模したスノーフレーク針やリベットブレスレットなど過去の名作へのオマージュを随所に表現したデザインに加え、自社製ムーブメントを搭載するなど、近年のモデルは外観も中身も飛躍的な進化を遂げています。
カラーやケースサイズ、ブレスレットの種類に至るまでさまざまなバリエーションが展開されているため、お気に入りの1本を見つける楽しみも存分に味わえるでしょう。
型番:7941A1A0RU
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 41mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
2023年に登場したブラックベイ 7941A1A0RUは、クラシカルな雰囲気と現代的なスペックが融合したチューダーを代表する人気モデルです。
41mmのステンレス製ケースに、同じくステンレス製のレッドベゼルとドーム型サファイアクリスタル風防を組み合わせることで、ヴィンテージライクな佇まいを演出。
ダイヤルには視認性に優れる大型のアワーマーカーとスノーフレーク針を配し、ツールウォッチとしての機能美を際立たせています。
このスノーフレーク針は、1969年にフランス海軍向けに製造されたモデルからインスピレーションを得たもので、現在ではチューダーを象徴するディティールとして広く知られています。
ムーブメントは、自社製の自動巻きキャリバー(Cal.MT5602-U)を搭載。
約70時間のパワーリザーブを備え、COSCのクロノメーター認定とMETASによるマスタークロノメーター認定も取得しています。
優れた精度と耐磁性に加え、200mの防水性も備える本機は、普段使いからアウトドアまで幅広いシーンで活躍する万能型のツールウォッチです。
タグホイヤーのアクアレーサーは、スポーティなスタイルと高い実用性を兼ね備えたダイバーズウォッチとして20代から30代の男性を中心に熱い支持を集めています。
1980年代にダイビング機能を搭載したシリーズとして登場して以来、進化を重ねながらプロ仕様の性能を追求し続けてきました。
現行のプロフェッショナルシリーズは、12角形の回転ベゼルがよりグリップしやすいように改良されたことで、濡れた手やグローブ越しでもスムーズな操作が可能に。
ブレスレットには工具なしで長さ調整ができるエクステンション機構が備わっているため、気候や体調の変化に合わせて常にジャストな装着感をキープできます。
プライベートからビジネスまで使い回しが利くアクアレーサーは、初めての機械式時計にも最適な選択肢の1つです。
型番:WBP5110.BA0013
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 42mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
WBP5110.BA0013は、アクアレーサーの中でもバランスの取れたスタンダードモデルとして特に人気を集めています。
42mm×12mmのステンレス製ケースに、セラミック製の逆回転防止ベゼルを組み合わせたフェイスは、スポーティでありながら洗練された印象を与えます。
ブラックのダイヤルには、海の波を思わせるボーダーパターンが施されており、見る角度によって多彩な表情を楽しめるのも魅力。
スーパールミノバが塗布された針とインデックスは暗闇での視認性も抜群で、ライトブルーの秒針が男性のみならず女性受けも期待できそうな爽やかさを演出します。
ムーブメントは、約80時間のロングパワーリザーブを誇る自動巻きキャリバー(Cal.TH31-00 COSC)を搭載。
ねじ込み式リューズや300mの防水性など、プロフェッショナルダイバーズとしての基本スペックも抜かりなく装備されています。
本格ダイバーズウォッチとしての性能とスタイリッシュなデザインが融合した本機は、街中でもアウトドアでも映えるオールラウンダー的な存在です。
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オリスのダイバーズコレクションは、ヴィンテージ感あふれるダイバーズ65を中心に展開されてきましたが、2024年にはその進化系としてダイバーズデイトが新たに登場しました。
ダイバーズデイトには、ミニッツスケール付きのセラミック製ベゼルや200m防水、クイックチェンジシステム対応のストラップなど、普段使いにうれしい機能性が随所に盛り込まれています。
レトロな意匠に現代的なスペックを盛り込んだこのシリーズは、クラシックダイバーズの魅力を快適かつ手軽に楽しみたい人にこそぴったりな選択肢です。
現時点では両シリーズが並行してラインナップされており、従来のダイバーズ65も依然として高い人気を誇っています。
型番:01 733 7707 4057-07 8 20 18
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
01 733 7707 4057-07 8 20 18は、根強い人気を誇るダイバーズ65シリーズのWEB限定モデルです。
ドーム型風防やリベットブレスレットなど、1960年代のオリジナルダイバーズに見られるクラシカルなフォルムを継承しつつ、現代的な素材やスペックを取り入れることで、ヴィンテージの雰囲気と実用性を絶妙なバランスで両立させています。
ダイヤルは、中心から外周にかけて深みを増すグリーングラデーションが印象的。
この色合いは、オリスの本拠地であるヘルシュタインの森を抱くヴァルデンブルグ峡谷の自然から着想を得たものとされています。
40mmのステンレス製ケースは、適度に存在感のあるちょうどいいサイズ感。
3列リンクのメタルブレスレットもすっきりしたシルエットと小傷が目立ちにくいサテン仕上げにより、使いやすさを感じられるでしょう。
ムーブメントは、約41時間のパワーリザーブを備える自動巻きキャリバー(Cal.733-1)を搭載。
防水性能は100mとやや控えめですが、普段使いにおいては十分なスペックで特に不便を感じることはないでしょう。
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「ダイバーズ65 デイト 01 733 7707 4057-07 8 20 18 WEB限定品」一覧を見る
カリブル ドゥ カルティエ ダイバーは、カルティエが2014年に発表したブランド初となる本格派ダイバーズウォッチです。
直径42mmの丸型ケースに300mの防水性能を備え、ISO 6425のダイバーズ規格にも準拠。
スポーツモデルとしての高い機能性を持ちながらも、カルティエらしいエレガンスと造形美を堪能できる点が時計ファンにとってはたまらないところです。
しかし、2020年に市場のトレンドやラインナップの再編により、その他のカリブル ドゥ カルティエ コレクションとともに生産終了となりました。
約6年という限られた製造期間にもかかわらず、多くの時計愛好家を魅了し、現在では中古市場でのみ出会える希少な存在となっています。
型番:W7100056
素材:ステンレススティール / SS
ケースサイズ:直径 42mm (リューズ含まず)
駆動方式:自動巻き / Self-Winding
W7100056は、カリブル ドゥ カルティエ ダイバーの中で最もベーシックなステンレス製モデルです。
まず目を引くのは、ブラックADLCコーティングが施された逆回転防止ベゼルと、ブラックダイヤルに浮かび上がる大胆なローマ数字のインデックス。
スポーティでありながら、カルティエらしいエレガンスを漂わせるこのデザインは、本機の大きな魅力の1つといえるでしょう。
ケース径は42mmと存在感のあるサイズながら、厚さはわずか11mmとダイバーズウォッチとしては非常にスリム。
それでいて、ねじ込み式リューズや300mの防水性能を備え、針とインデックスにはスーパールミノバが塗布されるなど、スペック面も抜かりありません。
さらに、ラバーベルトの軽やかな装着感が、オンオフ問わず幅広いシーンでの使い勝手を高めています。
ムーブメントは、約48時間のパワーリザーブを備える自社製の自動巻きキャリバー(Cal.1904-PS MC)を搭載。
エレガンスと機能性を両立した本機は、まさにカルティエが提案するラグジュアリースポーツの真髄を体現した1本といえるでしょう。
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ダイバーズウォッチを手に入れたくても、以下のことが気になって購入をためらっている人も多いのではないでしょうか。
この項目では、そんなダイバーズウォッチにありがちな疑問について、1つずつ丁寧に解説していきます。
ダイバーズウォッチは高い防水性を備えていますが、決して完全防水ではありません。
200mや300mの防水性を謳っていても、それは静止状態の水圧に対する耐性を示すもので、現実の使用環境では想定以上の水圧により甚大なダメージを受けてしまう場合があります。
例えば、蛇口から勢いよく出る水やシャワーは意外にも高い水圧を伴うため、ダイバーズウォッチでも浸水のリスクがゼロであるとは限りません。
また、リューズが緩んでいたり、長年の使用でパッキンが劣化していたりすれば、当然ながら浸水のリスクは大幅に上昇します。
よって、いくら高性能なダイバーズウォッチであっても、水回りでの扱いは注意するに越したことはありません。
防水性能を過信しないのと合わせて、定期的な点検やメンテナンスを心がけることが、長く愛用するための大事なポイントといえるでしょう。
価格が安いからといって、必ずしも機能的に劣るとは言い切れません。
1万円台でも100mから200mの防水性を備えたモデルは多く、日常生活や水遊び程度の使用であれば実用に耐えるものも多くあります。
ただし、本格的な潜水や過酷な環境下では、高価格帯モデルと比べて、防水構造や素材の耐久性、仕上げの精度に差が生じやすいのが実情です。
また、外観だけがダイバーズ風で、実際の防水性能は不十分なものもあるため注意した方がよいでしょう。
防水表記(200m防水など)と合わせて、ISO 6425などの規格に基づいた設計かどうか、その裏付けの有無まで確認できるとより安心して購入できるはずです。
結論からいえば、スーツにダイバーズウォッチを合わせるのは全然おかしくありません。
先にもお伝えした通り、特にケース径が40mm前後で厚みが抑えられたモデル、ブラックやネイビーの文字盤を採用したものなどは、ビジネスシーンでも違和感なく使用できます。
例えば、ロレックスのサブマリーナー デイト(126610LN)やオメガのシーマスター300(210.30.42.20.03.001)は、実用性と洗練されたデザインを兼ね備えており、スーツスタイルにも自然に馴染みます。
回転ベゼルやブレスレットの仕上げが過度に主張しないものを選べば、知的かつ落ち着いた雰囲気も演出できるでしょう。
200mやそれ以上の防水性があるダイバーズウォッチでも、シャワーや入浴中の着用は避けた方が無難です。
蛇口やシャワーの水は、見た目以上に勢いがあり、水圧が一点に集中することでケース内部に水が侵入する恐れがあります。
また、浴室のような高温多湿の環境ではパッキンの劣化が進みやすく、内部に蒸気が入り込むリスクもあるため推奨されません。
大切な時計を末永く愛用するためにも、使用シーンには十分な配慮が必要です。
無用なリスクにさらさないことも、トラブルを防ぐ大事なポイントといえるでしょう。
ダイバーズウォッチは今や潜水用のツールにとどまらず、あらゆるシーンで大活躍する万能アイテムとして多くの時計ファンに支持されています。
とはいえ、選び方を間違えると、せっかくの高性能を持て余してしまうばかりか、全く使わないままケースに仕舞いっぱなしということにもなりかねません。
本記事では「普段使いできる」という視点で、選び方のコツとおすすめモデルを詳しく解説しました。
ぜひ本記事を手がかりに、ご自身のライフスタイルにフィットする1本を見つけてみてください。
普段の装いにさりげない存在感を添えてくれるダイバーズウォッチは、きっと長く付き合える良き相棒になるでしょう。
当記事の監修者
遠藤 有隆(えんどう ゆうこう)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC 上級ウォッチコーディネーター取得
営業企画部 マーケティング課
好きなブランド IWC・ジャガールクルト・ランゲ&ゾーネなど
1984年生まれ、神奈川県出身。時計業界は2017年より。
デザイン系の短期大学を卒業後、23歳で大手セレクトショップに入社。約10年間、レディースの服飾雑貨の責任者として店頭接客、MDやVMD業務に従事してきました。
10年目を迎え、更なる成長を求めて高級時計店への転職を決意し、2017年にGINZA RASINに入社。店頭接客を7年経験した後、現在の営業企画部 マーケティング課へ異動。
人と話すことが好きで、スーパーポジティブな私は現在、愛用のIWCメカニカルフリーガークロノとスモールギーゼを共にしながら、店舗での経験を活かしつつ、多角的な視点で記事の監修を行っています。