「ロレックスの次は、もっと美しい時計を手にしたい」
「ステータス性だけでなく、身に着けて心から満足できる美しい腕時計を知りたい」
年齢を重ね、役職につき、重要なビジネスの場が増えてくる40~50代。
すでにロレックスを所有しているけれど、そろそろ次の一本を考えたい。
どうせなら、より高いステータスとともに、眺めているだけで魅了されるような美しい時計を選びたい――。
そんな更なるステージを目指す男性にこそ知ってほしいのが、ロレックスを超える最高級腕時計ブランドです。
芸術品のように美しく、かつビジネスシーンでも映える時計は、大人の男性の装いを格上げしてくれます。
この記事では40~50代のビジネスマンにおすすめの「美しい高級腕時計ブランド7選」を、GINZA RASINスタッフ監修のもとご紹介。
世界5大時計ブランドについても解説しますので、美しい時計を探している方はぜひ参考にしてください。
目次
時計の美しさを語る上で、文字盤ほど重要な位置を占める要素は他にありません。
最高級時計ブランドの中でも特に文字盤が美しいモデルといえば、以下の5本があげられます。
どれもそれぞれのブランドが培ってきた歴史や哲学を反映しており、仕上げの妙や独創的なデザインが文字盤の隅々にまで宿っています。
色彩や質感、レイアウトといった表現はまさに時計の個性を決定づけ、所有する喜びを一層深めてくれるでしょう。
アクアノート ラージ 5165A-001の文字盤に広がる格子状のエンボス模様は、同コレクションならではの個性を雄弁に物語っています。
幾何学的に刻まれた模様は光を受けるたびに濃淡を変え、平面的なダークトーンに奥行きと立体感をもたらしています。
その意匠はしばしば地球儀の経緯線を想起させ、旅や冒険といったアクアノートの世界観とも見事に調和しているようです。
ホワイトゴールド製の針や植字インデックスには夜光が塗布され、実用性と高級感を両立。
また、ケースや針、インデックスにはポリッシュとサテン仕上げが巧みに使い分けられており、全体の視覚的なコントラストを際立たせています。
スポーティかつ端正に仕上げられた文字盤は、まさにパテックフィリップらしいエレガンスを体現した傑作といえるでしょう。
カーキグリーン文字盤のロイヤルオーク オートマティック 15510ST.OO.1320ST.09は、スポーツウォッチらしい力強さと洗練された雰囲気を兼ね備えています。
深みのある色合いは光の加減で微妙に表情を変え、都会的な落ち着きを漂わせながらも、確かな個性を主張します。
ダイヤル全体にはロイヤルオークの象徴であるグランドタペストリー模様が広がり、微細な凹凸が光を複雑に反射。
幾何学的な規則性とカーキグリーンならではの温かみが響き合い、視覚的な奥行きを一層際立たせています。
ホワイトゴールド製の針とインデックスは端正に輝き、蓄光処理を施すことで高い実用性も確保。
ステンレススチール製のケースやブレスレットとも美しく調和し、全体に統一感と現代的な迫力を与えています。
自然を思わせるグリーンと精緻なタペストリー装飾が融合したこのモデルは、他人と被らないモデルを求める層にもうってつけの選択肢です。
フィフティーシックス オートマティック 4600E/000A-B487の文字盤は、中央のオパーリン仕上げと外周のサンバースト仕上げが織りなすペトロールブルーのダブルフィニッシュが印象的です。
質感のコントラストが光を受けるたびに色調の濃淡を生み、穏やかな艶と奥行きを引き立てます。
インデックスとバトン型針はともに18Kゴールド製で、クラシカルな雰囲気を漂わせつつも視認性に優れています。
さらに、バーインデックスと時分針にはブルーのスーパールミノヴァが施されており、上質さと実用性を見事に両立。
3時位置の日付表示は機能的でありながら、レイルウェイのセンターサークルと調和することでデザイン性にも配慮されています。
伝統的な意匠を採用しながら、モダンな感性で仕上げられたこのタイムピースは、世界三大時計の一角をなすヴァシュロンコンスタンタンの製品でありながら、比較的買いやすい価格設定も見逃せないところです。
ランゲ1 ムーンフェイズ 192.029は、ホワイトゴールドケースにブラックの無垢シルバーダイヤルを合わせたモデル。
銀をベースに黒を重ねたこのダイヤルは、素材由来のしっとりとした艶が発色に奥行きを与え、静かな気品を生み出しています。
オフセンターの時分表示、1時位置のアウトサイズデイト、5時位置のムーンフェイズなど、独自の配置が機能と美の均衡を鮮やかに際立たせています。
ムーンフェイズは、スモールセコンド内でデイ/ナイト表示と一体化。
背景の天空ディスクが24時間で移ろい、その前景を月が横切る構成により機能と詩情が同じ面で響き合います。
アウトサイズデイトは、同社でも最大級のサイズで視認性は抜群。
3時位置の表示が示す約72時間のパワーリザーブと呼応し、実用性を確かな説得力で支えます。
精密な機構と端正なデザインが溶け合うこの文字盤こそ、ランゲ1の本質といえるでしょう。
マリーン ラージデイト 5817ST/12/5V8のダイヤル中央を飾る波紋ギョーシェは、エンジンターンによるブレゲならではの意匠。
海のうねりを抽象化したパターンが、このモデルの個性を端的に表しています。
微細な凹凸は光を受けるたびに陰影を変え、シルバーの地に豊かな奥行きを与えているよう。
外周の段付きチャプターリングとローマ数字が規律あるリズムを生み、中央の波紋と心地よい対比を形成しています。
6時位置のラージデイトは視線を引き付け、判読性を高める実用の要。
ブレゲ針と外周のドットには夜光塗料が施されており、暗所でも確かな視認性を確保します。
コインエッジのケースバンドと美しいポリッシュ仕上げが、ダイヤルの表情をより一層引き立てています。
ギョーシェ美とスポーティな性能を掛け合わせることで静かな品格と実用性を共存させた、まさに最高級時計ブランドに君臨するブレゲの魅力が詰まった1本です。
時計の価値は、外観や性能の善し悪しだけでは語りきれません。
ケースに潜むムーブメントの仕上げにこそ、ブランドの卓越した技術と美意識が宿るものです。
最高級時計ブランドの中でも特にムーブメントが美しいモデルといえば、以下の3本があげられます。
では、具体的にこれらのどこがどのように美しいのか、引き続き詳しく解説していきます。
ノーチラスでムーブメントの美を堪能するなら、Cal.240 PS IRM C LUを搭載する5712/1A-001は見逃せないでしょう。
22Kゴールド製マイクロローターが、ブリッジと同一面に収まることで輪列や香箱までの見通しが良いのがポイント。
横方向に整えられたコート・ド・ジュネーブや地板のきめ細かなペルラージュといった装飾と、均整の取れたアングラージュ(面取り)の質感が際立っています。
ローターに施されたカラトラバ十字の彫金はサテンと鏡面のコントラストが明瞭で、薄型ケースの軽やかさとも響き合う仕立て。
文字盤側はパワーリザーブ、ポインターデイト+ムーンフェイズ、スモールセコンドをアシンメトリーに配することで独特の表情を形成し、裏側では抜けのよい開放感の中で仕上げの美しさを存分に堪能できます。
複数機能を盛り込みながらも文字盤のデザインはエレガントで、さらに語れるムーブメント美まで備えた本機は、ノーチラスの中でも特に人気のあるモデルです。
オーヴァーシーズ オートマティック 4600V/200A-B980は34.5mm径の小ぶりなモデルで、シースルーバックからはCal.1088/1の精緻な動きを堪能できます。
Cal.1088/1は4Hzの振動数と約40時間のパワーリザーブを備える自動巻き式ムーブメントながら、その厚さはわずか3.83mm。
22Kゴールド製ローターにはコンパスローズのモチーフが刻まれ、サテンとポリッシュを切り替えた仕上げが光を受けて豊かな表情を見せてくれます。
さらに、ブリッジにはコート・ド・ジュネーブ、地板には繊細なペルラージュ、エッジにはアングラージュによる丹念な磨き上げが施されるなど、伝統的な装飾技法の妙を随所に味わうこともできます。
これらは単なる美観にとどまらず、ジュネーブ・シールの認定によってその品質が保証されている点も特筆すべきところ。
スポーツウォッチでありながら、裏蓋からはオートオルロジュリーの精緻な仕上げを味わえる点が、このモデルの大きな魅力です。
サクソニア 216.026は37mm径のホワイトゴールド製ケースに、手巻き式のCal.L941.1 を搭載した端正なドレスウォッチ。
シースルーバックからは、グラスヒュッテ伝統の仕上げが凝縮された造形美を思う存分鑑賞できます。
3/4プレートにはグラスヒュッテ・ストライプが施され、地板には細やかなペルラージュが広がります。
受け石はゴールドシャトンに収められ、固定用のネジは色鮮やかなブルースチール仕上げ。
さらに、テンプ受けには手彫りのエングレービングが施され、1つとして同じ模様が存在しません。
手巻き式ならではの薄型設計により輪列の見通しも良く、香箱からテンプに至るまでの動きが生き生きと映し出されます。
「サクソニア」の名はブランド発祥の地ザクセンに由来し、その伝統と精神を体現しています。
本機はまさにサクソニアの名を冠するにふさわしい、ドイツ時計ならではの堅牢さと工芸的な美しさが調和した正統なタイムピースといえるでしょう。
世界5大時計ブランドをご存知でしょうか?
日本ではロレックスやオメガ、タグホイヤーの知名度が高く、高級腕時計と言えばこの3ブランドを思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし世界的に見るとロレックスやオメガ以上に評価されているトップ5が存在します。
歴史・品質・ステータスどれをとってもまぎれもない時計界の頂点。
それは、パテックフィリップ・オーデマピゲ・ヴァシュロンコンスタンタン、加えてブレゲ・ランゲ&ゾーネです。
特にパテックフィリップ・オーデマピゲ・ヴァシュロンコンスタンタンの3ブランドは世界3大時計ブランドとも称され、時計ファンの憧れとして君臨しています。
ロレックスやオメガ、タグホイヤーといった定番ブランドのクオリティーは年々上がっており、機能性は随一です。しかし、世界5大ブランドの時計には機械式時計の歴史とストーリー、そしてロマンが詰まっています。
時計をより芸術的に見せる技術にも長けており、他のブランドでは味わえない贅沢な魅力を堪能することができます。
ちなみにブレゲとランゲ&ゾーネが世界3大ブランドに入らなかった理由ですが、ブレゲは企業の買収が多かったこと、ランゲ&ゾーネは第二次世界大戦の影響による休眠期間が長かったことと言われています。両ブランドとも素晴らしいブランドであるのは間違いありませんが、休眠期間のないパテックフィリップ・オーデマピゲ・ヴァシュロンコンスタンタンに対して「歴史」の重さで少し差がついてしまったのかもしれません。
なお、この項目では五大時計ブランドの他にも2つの高名な時計メーカーをご紹介しております。
時計製造の歴史を体現した、ロマン溢れる美しい時計たちをぜひお楽しみ下さい。
パテックフィリップは1839年にスイス・ジュネーブで創業し、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンと並んで「世界三大時計ブランド」に数えられる名門中の名門です。
常に「世界最高の時計を製造する」という理念を掲げ、複雑機構や独創的なデザインを世に送り出してきました。
代表作として、シンプルで普遍的な美を体現するカラトラバ、スポーティかつ洗練されたデザインで高い人気を誇るノーチラス、そして数々の特許技術を凝縮したグランド コンプリケーションのコレクションがあげられます。
それぞれが異なる魅力を備えつつ、歴史に残る傑作として高く評価されています。
パテックフィリップの真価は、歴史やステータス性だけにとどまりません。
すべての時計を永久的に修理・メンテナンスする体制を整えており、一生モノという言葉が最もふさわしいブランドの1つです。
ほぼすべての製造工程を自社で手がけているため、年間生産数は6万本程度に限られていていますが、その希少性ゆえに価値が下がりにくく、資産性も非常に高いことで知られています。
新品はもちろん、中古市場でも数百万円から1,000万円を超える価格帯が当たり前であり、リセールバリューの高さでも他のブランドを圧倒しています。
その比類なき存在感は、世界最高の時計ブランドと称されるにふさわしいものです。
パテックフィリップ カラトラバ 5119J-001
参考価格¥2,480,000(税込)
モデル情報
ヴィクトリア女王やアインシュタインをはじめ、世界中の名士・著名人に愛されたパテック・フィリップ。Ref.5119は、Ref.3919の後継機として36mmにサイズアップをして登場しました。「鋲打ち模様」と言われるホブネイルパターンのベゼルが、クラシカルでありながら高級感あるデザインです。派手さはありませんが伝統的な機械式時計の魅力をじっくり味わえるモデルです。
パテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712G-001
参考価格¥12,500,000(税込)
モデル情報
多くの人気ウォッチのデザインを手がけてきたジェラルド・ジェンタ氏が担当し、パテック・フィリップの中でも人気の高いノーチラスの入荷です。ポインターデイト、ムーンフェイズ、パワーリザーブと様々な機能を付加した多機能モデルは、通称「プチコン」と呼ばれ、ノーチラスの中でも高い人気を誇ります。
PRICEDOWN パテックフィリップ アニュアルカレンダー ムーンフェイズ 4947/1A-001
参考価格¥5,580,000(税込)
モデル情報
高級時計メーカーの御三家・パテックフィリップが手掛けるコンプリケーションシリーズ。ムーンフェイズと3月1日以外は調整不要なアニュアル(年次)カレンダーを備えたモデルです。針やインダイアルが絶妙のバランスで配置されており視認性よくかつ秀逸なデザインとなっています。ステンレススチール製のケースと縦横サテン仕上げのエレガントなミッドナイトブルー文字盤の組み合わせが美しいコントラストをなしています。
オーデマピゲは1875年、スイス・ジュウ渓谷のル・ブラッシュにてジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲによって創業されました。
以来、一度も家族経営を絶やすことなく受け継がれてきた、希少な独立系マニュファクチュールです。
ブランドを象徴するのは、1972年に誕生したロイヤルオーク。
八角形ベゼルとビス留めを備えた大胆なデザインは、それまでの高級時計の常識を覆し、ステンレススチール製スポーツウォッチをラグジュアリーの領域へと押し上げました。
その後も ロイヤルオーク オフショアやコード11.59 バイ オーデマ ピゲといったコレクションを通じ、革新を重ねています。
さらに、ミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンなど複雑機構の分野でも長い伝統を築き、卓越した技術力と独自のデザイン性を示してきました。
大量生産を行わず少数精鋭の製造を貫くことで希少性が高く、資産価値も揺るぎません。
伝統と革新を体現するオーデマピゲは、まさに世界最高級時計ブランドと称されるにふさわしい輝きを放っています。
オーデマピゲ ロイヤルオーク オートマティック 15510ST.OO.1320ST.08
参考価格¥6,680,000(税込)
モデル情報
クラシックなデザインと現代的な技術を融合させた高級スポーツウォッチです。このモデルは、1972年に誕生したオリジナルのロイヤルオークのデザインに忠実でありながら、最新の素材やムーブメントを取り入れています。文字盤は、ロイヤルオーク特有の「グランド・タペストリー」模様が施されたシルバーカラーで、視認性と美しさを兼ね備えています。このモデルには、新しい自社製Cal.4302が搭載されています。このムーブメントは、より精度が高く、パワーリザーブが前作の60時間から約70時間に延長されています。
オーデマピゲ ロイヤルオーク オフショア ダイバー 15703ST.OO.A002CA.01
参考価格¥3,230,000(税込)
モデル情報
2010年にロイヤルオーク・オフショアコレクションに加わった、300m防水性能を備えた本格派ダイバーズモデルです。
ラグジュアリースポーツとしての高いデザイン性を継承しつつも、時分針とデイト表示にインナーベゼルを備えたシンプルさが特徴です。
このモデルは高い防水性能のみに限らず、視認性の高さや耐衝撃性や磁気への耐性も兼ね備えた、スポーツウォッチの集大成とも言えるコレクションです。
オーデマピゲ CODE 11.59 バイ オーデマピゲ クロノグラフ 26393OR.OO.A002KB.03
参考価格¥4,880,000(税込)
モデル情報
オーデマピゲの話題作、CODE11.59。ケースを横から見てみると、ロイヤルオークのアイデンティティでもあるオクタゴンケースがサンドイッチされており、ピンクゴールドケースに高度な技術力を要する美しいラッカー仕上げの文字盤を備え、随所にブランドレガシーが込められています。搭載するムーブメントは、自社製自動巻きCal.4401。パワーリザーブ約70時間。30m防水。
ヴァシュロンコンスタンタンは1755年、スイス・ジュネーブでジャン=マルク・ヴァシュロンによって創業された、現存する世界最古のマニュファクチュールです。
創業以来一度も途切れることなく時計製造を続けており、その歴史と伝統は他の追随を許しません。
とりわけ複雑機構の分野では卓越した技術を誇り、永久カレンダーやミニッツリピーター、トゥールビヨンなど、名だたる名機を世に送り出してきました。
2015年には57もの複雑機構を搭載した、懐中時計のリファレンス57260を発表。
同作は「史上最も複雑な時計」と称されるなど、時計史にその名を深く刻んでいます。
また、仕上げや装飾においても一切の妥協がなく、多くのモデルがジュネーブ・シールを取得。
ブリッジのコート・ド・ジュネーブや地板のペルラージュ、手彫りの彫金に至るまで、最高水準の職人技が息づいています。
代表作にはスポーティなオーヴァーシーズ、伝統的なパトリモニー、シンプルから複雑なモデルまで幅広いラインナップが揃うトラディショナルなどがあり、それら名品の数々は世界中の時計ファンを魅了し続けて止みません。
その歴史と功績は、世界最高峰の時計ブランドとしての矜持を雄弁に映し出しています。
ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ オートマティック 4520V/210A-B483
参考価格¥3,980,000(税込)
モデル情報
1996年に登場し、ヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツラインとして人気のオーヴァーシーズ。マルタ十字を模したベゼルや堅牢性の高いブレスレットなど、ヴァシュロンの独創性溢れるモデルとなっております。ジュネーブシール取得のキャリバー5100を搭載。
ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー コンテンポラリー 81180/000R-9159
参考価格¥1,880,000(税込)
モデル情報
“パトリモニー”は現在製造されているコレクションの中で、最もオーソドックスでクラシカルなシリーズです。今回入荷したこちらのラージサイズモデルは”コンテンポラリー”に属し、40mmと現代にマッチした大きめのサイズを採用しています。創業から255年もの間、絶え間なく続くヴァシュロンの歴史の真髄を味わえる逸品です。ムーブメントはパワーリザーブ40時間対応の手巻きCal.1400を搭載しています。
ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー トラディショナル デイト セルフワインディング 87172/000R-9302
参考価格¥2,380,000(税込)
モデル情報
パトリモニーは現在製造されているコレクションの中で、最もオーソドックスでクラシカルなシリーズです。38mmのピンクゴールドケースに完全自社開発の自動巻きCal.2455を搭載しています。パワーリザーブ約40時間。
ランゲ&ゾーネは1845年、フェルディナント・アドルフ・ランゲによってドイツ・グラスヒュッテで創業されたブランドです。
第二次世界大戦後に一度その歴史を閉じましたが、1990年の再興を経て復活を遂げ、今や世界三大時計ブランドと並び称される存在となっています。
ドイツ時計ならではの特徴は、堅牢さと精緻さを兼ね備えたムーブメントに表れています。
3/4プレート構造やゴールドシャトンに収められたルビー、青焼きネジ、そして一つひとつ職人の手で彫られるテンプ受けのエングレービングは、同社の代名詞ともいえる要素。
裏蓋から覗くその光景は、芸術性と機械美が見事に調和しています。
代表作には、非対称レイアウトがアイコニックなランゲ1、クロノグラフの最高峰と称されるダトグラフ、そして端正な佇まいのサクソニアなどがあり、いずれもドイツ高級時計の頂点を象徴する名コレクションです。
受け継がれてきた伝統と磨き抜かれた技術は、世界最高級時計ブランドにふさわしい威光を今日に伝えています。
ランゲ&ゾーネ ランゲ1 タイムゾーン ドレスデン エディション 世界限定100本 116.050(LSLS1166AA)
参考価格¥7,580,000(税込)
モデル情報
2016年に世界限定100本で発表された、ランゲ独自のハニーゴールドのケースを纏った”ランゲ1 タイムゾーン
ドレスデンエディション”。回転式24都市リングに中央ヨーロッパ標準時都市として、ドレスデン(DRESDEN)の名が刻まれています。ハニーゴールドはランゲ&ゾーネが特許を取得した、ごく少数の特別なモデルのみに使用されます。他のゴールド合金よりも硬度があり、ピンクゴールドとホワイトゴールドの中間のような温かみのある色合いが特徴です。搭載されている自社製キャリバーL031.1は、72時間のパワーリザーブを誇ります。
ランゲ&ゾーネ ダトグラフ アップ/ダウン 405.031(LSLS4054AA)
参考価格¥9,880,000(税込)
モデル情報
”ダトグラフ アップ/ダウン”のデザイン監修者である『マルティン・シェッター』。彼は「数学的に計算された、初代の印象を極力壊さないよう配慮した」という言葉を残しています。その哲学は本モデルにも色濃く反映されています。ダイアルは、デイトと2つのダイアル位置が三角を成し、調和のとれたシンメトリックが実現されています。ピンクゴールドのケース合わせることで、華やかでありながら落ち着きがある独特な世界観を演出します。シンプルながらも個性的なダイアルデザインと優れた自社製ムーブメントで、クロノグラフの模範となる時計です。
ランゲ&ゾーネ サクソニア オートマティック 380.028(LS3803AS)
参考価格¥3,080,000(税込)
モデル情報
サクソニアは、1994年にランゲ復興初コレクションとして発表された4モデルのうちの1つです。清廉さと優雅さを兼ね備えたサクソニアは、コレクションの中で不動のポジションを築いています。このモデルは2017年に、ランゲ1、ランゲ1・デイマティック、サクソニアとともにブルー・シリーズとして発表されました。
ブレゲは1775年、時計師のアブラアン=ルイ・ブレゲによってパリで創業されました。
同氏は「時計の歴史を200年早めた」と評されるほどの天才で、トゥールビヨンの発明をはじめ、永久カレンダーやミニッツリピーターの改良など数々の革新を成し遂げました。
さらに、ブレゲ針やブレゲ数字といった独自の意匠を確立し、時計美学の礎を築いた人物としても知られています。
その創造力は王侯貴族や偉人たちをも魅了し、マリー・アントワネットやナポレオン、チャーチルらがブレゲの時計を愛用したとの逸話は有名。
中でもマリー・アントワネットの懐中時計は、伝説的存在として今なお時計史に燦然と輝いています。
現在もスイス・ヴァレ・ド・ジュウに拠点を構え、伝統的なギョーシェ彫りやブルースチール針、コインエッジ装飾など創業者の美意識を継承。
マリーンをはじめ、クラシックやタイプ XXといった多彩なコレクションを通じて、歴史と革新を融合させた作品を世に送り出しています。
250年にも渡り積み重ねられた発明と美意識の結晶は、ブレゲを世界最高級時計ブランドの象徴として揺るぎない存在にしています。
ブレゲ マリーン クロノグラフ 5527BB/Y2/9WV
モデル情報
フランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)の製造者としてアブラアン・ルイ・ブレゲが築きあげた偉大な遺産からヒントを得たマリーンウォッチ。文字盤にはギョーシェ彫りで波模様が描かれており、船窓から海を眺めているような気分が味わえる遊び心のあるデザインが特徴。自動巻きムーブメント582QA、パワーリザーブ約48時間とさらに100m防水を搭載した非常に人気のスポーツコレクションです。
ブレゲ クラシック 7137 7137BB/Y5/9VU
モデル情報
クラシックなデザインと高度な技術を融合させた、エレガントなドレスウォッチです。文字盤上にはギョーシェ彫りが施されており、職人技が光るディテールが随所に見られる1本です。シースルーバックからムーブメントの美しい仕上げを鑑賞でき、視覚的な楽しみも提供します。クラシックで優雅なデザインに、最新の技術が詰まった逸品です。
ブレゲ タイプ20 クロノグラフ 2057 2057ST/92/SW0
モデル情報
1955年から1959年におさめられた1100本のモデルから想を得たアラビア数字の「タイプ20」。ダイアルは原型となる「タイプ20」のスタイルを忠実に保ちながら、現代的に仕上げられました。アラビアインデックスとベゼルの三角マーカー、針全てにミントグリーンが施されたミリタリーモデルで実用性と爽やかさを併せ持ったモデルです。フライバッククロノグラフ機能を搭載。ムーブメント7281、パワーリザーブ60時間。
1735年にジャン=ジャック・ブランパンによってスイス・ヴィルレで創業されたブランパンは、現存する最古の時計ブランドといわれています。
以来、機械式時計の伝統を一貫して守り続けてきました。
ブランドを象徴するのは、1953年に誕生したダイバーズウォッチの金字塔として名高いフィフティ ファゾムス。
フランス海軍特殊部隊の要請に応えて開発され、後のISO規格にも影響を与えたこのモデルは、今日に至るまでプロフェッショナル・ダイバーズの代名詞であり続けています。
一方、クラシカルなヴィルレ コレクションでは、ギョーシェ装飾やエナメル文字盤といった伝統技法を駆使し、優雅な美を体現。
複雑機構の分野でも傑出しており、世界最小のミニッツリピーターや超薄型トゥールビヨンなど、数々の記録的作品を世に送り出してきました。
さらに、ブランパンは「機械式時計しかつくらない」という哲学を掲げ、クォーツ式を一切手がけていません。
その姿勢は伝統と職人技を守り抜くブランド精神を象徴しており、約300年に渡り積み重ねてきた歴史と革新の結晶が、ブランパンを世界最高級時計ブランドの1つとして揺るぎない地位へと導いているのです。
ブランパン フィフティ ファゾムス 5015-12B30-NABA
モデル情報
フィフティファゾムスは1953年にフランス海軍の依頼により製作された潜水時計です。バチスカーフは「潜水艇」を指す言葉で、モデル名に恥じない防水性(30気圧防水)が保証されています。ムーブメントはCal.1315を採用しています。
ブランパン ヴィルレ コンプリートカレンダームーンフェイズ 6654-1127-55B
モデル情報
ブランパンの生誕地を名にもつ「ヴィルレコレクション」。こちらは月・日・曜日のトリプルカレンダー、6時位置にムーンフェイズを搭載したコンプリケーションモデルです。カレンダーの修正はラグ裏のボタンで行う新機構で、ブルースティールのスネークハンドで日付を示します。ダイアル中央にゆとりを持たせつつ、各表示を絶妙に配置することで、多機能でありながら高い視認性と、ドレスウォッチらしい落ち着いた雰囲気を両立しています。お月様の可愛らしい顔もデザインに緩急をつけています。3気圧防水。
ブランパン レマン フライバッククロノグラフ モナコYS 世界299本限定 2185F-1130Y-71A
モデル情報
フライバッククロノグラフを搭載した「レマン」。モナコヨットショーを記念して299本限定作成されたモデルです。「モナコ王国旗」ロゴと「MONACO
Y.S.」表記が配された特別仕様となっています。ブランパンの伝統を想起させるダブルステップベゼルとやや小さめなケースがクラシカルな雰囲気のタイムピースです。
ロジェデュブイは1995年、時計師ロジェ・デュブイと実業家のカルロス・ディアスによって、スイス・ジュネーブで創業された新鋭ブランドです。
わずか数十年の歩みにもかかわらず、革新的なデザインと高度な技術力を武器に、瞬く間にハイエンド市場の注目を集めました。
最大の特徴は、大胆な造形美と複雑機構を融合させた独創性にあります。
スケルトンダイヤルを駆使するエクスカリバー コレクションでは、立体的な星型ブリッジや多層構造を取り入れ、現代的な機械美を鮮烈に表現。
ダブルフライングトゥールビヨンやミニッツリピーターなどの高度な機構を搭載しながら、そのすべてにおいてジュネーブ・シールを取得してきた点は特筆すべき成果です。
また、モータースポーツの精神を取り入れたエクスカリバー スパイダーでは、ランボルギーニやピレリとのパートナーシップに基づくデザイン、カーボンやF1タイヤを活用した素材などを採用。
従来の高級時計が持つクラシックな美学を超え、スーパースポーツの世界観を腕時計に落とし込んでいます。
圧倒的な個性と卓越した技術を併せ持つロジェデュブイは、まさに世界最高級時計ブランドの新たな旗手といえるでしょう。
ロジェデュブイ シンパシー S46 57 0
参考価格¥2,880,000(税込)
モデル情報
ラウンドとスクエアを重ね合わせ、緩やかな曲線で結びつけたロジェデュブイ独自の
ケースデザインが特徴的なモデルです。ふたつの形が互いに共鳴し美を作っていることから“シンパシー(調和)”とネーミングされ、
ブランド創業直後に発表された最初のコレクションとして知られています。こちらはケースサイズが46mmの大きめのモデルとなっております。
ロジェデュブイ エクスカリバー スパイダー ウラカン DBEX0749
参考価格¥0(税込)
モデル情報
イタリアを代表するスーパーカー“ランボルギーニ”の「ウラカン」のディテールをデザインに取り込んだモデルです。車のエンジンのようなユニークなキャリバーRD630を搭載。パワーリザーブ約60時間。
ロジェデュブイ オマージュ H37.57.5/B9.4
参考価格¥0(税込)
モデル情報
1996年に創作されたオマージュコレクションは、1930年代のケース・デザインからインスピレーションを得ています。限定生産されたこちらのモデルは37mmケースを採用しております。
時計は文字盤の表情に魅せられることもあれば、裏蓋から覗くムーブメントの精緻な仕上げに心を奪われることもあります。
そして、長い歴史と伝統を受け継ぐ最高級ブランドは、その両面を高次元で実現し、所有する喜びをより深いものにしてくれます。
今回ご紹介したモデルやブランドは、いずれも普遍的な魅力と確かな価値を備えた選択肢ばかりです。
移ろう流行に惑わされず、自らのライフスタイルに響く1本を選ぶことこそ、時計選びの真髄といえるでしょう。
ぜひ本記事を手がかりに、自信を持って身に着けられる理想の相棒を探してみてください。
当記事の監修者
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年