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モデル名の由来

ロレックスのオイスターにオーデマピゲのロイヤルオーク、カルティエのタンク・・・
腕時計好きには聞きなじみのある名称ですね。

でも、これらモデル名の由来―つまりどこからきたのか、何にちなむかをご存知でしょうか。

人名?地名?英語?フランス語?

そこでこの記事では、ロレックスやオーデマピゲ、カルティエにタグホイヤーなど有名モデルの名前の由来をまとめてご紹介いたします!

 

モデル名の由来① ロレックス オイスター

ロレックス オイスターパーペチュアル

出典:https://www.rolex.com/ja

オイスターパーペチュアルといえば、ロレックスのエントリーモデル。
シンプルで奇をてらわないデザインが魅力です。

オイスターはモデル名というよりはロレックスの発明のうちの一つで、ケースやブレスレットにも冠されており、ずばり「牡蠣」の意味。

実はロレックスこそ時計の防水性に先鞭をつけたブランドで、牡蠣のような硬さで水や微塵の侵入を防ぐ、という意味合いがあります。

ちなみにパーペチュアルは同じく三大発明に並ぶ「自動巻き」機構で、有名なデイトジャストも「0時に日付がカシャッと変わる」発明にちなみます。

 

モデル名の由来② オーデマピゲ ロイヤルオーク

オーデマピゲ ロイヤルオーク

高級スポーツウォッチの代名詞的存在であり、パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンなど多くのブランドが対抗機をあてることとなったロイヤルオーク。
誕生から40年以上経た今なおその基本デザインは変わりません。

ロイヤルオークとは第一次世界単線中に高速戦艦としてイギリス海軍に操縦されていた「ロイヤル・オーク号」に名前を由来。

この戦艦もさらにまた所以があって、清教徒革命時代、国王がその枝に隠れて難を逃れた木が「ロイヤルオーク」だったと言います。

しかし、デザインを手がけたジェラルドジェンタ氏は、舷窓というより潜水ヘルメットの窓からインスピレーションを得た、とのこと。

ちなみにロイヤルオークのスポーティーテイストを強めた「オフショア」は沖合の意味。確かにダイバーズウォッチに通ずるタフさがあります。

 

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モデル名の由来③ カルティエ タンク

カルティエ タンク

「タンク」はそのフォルムやストラップ部分にも名前の由来が関係してきています。
第一次世界大戦の終結に貢献したと言われる、ルノー製の戦車の図面からそのデザインのインスピレーションを得ました。

スクエアフェイスは図面、ストラップはキャタピラに当たるのでしょう。

ちなみにタンクは一大シリーズとなり、様々な派生モデルが誕生していますが、そこにも面白い由来があります。

 

タンクフランセーズ→フランセーズはフランスという意味で、「フランスのタンク」ということ。

タンクアメリカン→アメリカのタンク。

タンクアングレーズ→イギリスのタンク。ロンドンオリンピック開催を記念したと言われます。

タンクソロ→英語のsoloで、自立を意味。

マストタンク→持たなければならないタンク。

タンクMC→Manufacture(マニュファクチュール)のタンク。タンクシリーズ初となる自社製ムーブメントを搭載したモデル。

 

カルティエはタンクだけでなく、一つひとつのモデルにストーリーがあり、高級ジュエラーとしてのセンスや矜持を感じさせられます。

 

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モデル名の由来④ パテックフィリップ ノーチラス

パテックフィリップ ノーチラス

高級スポーツウォッチのパイオニアはロイヤルオークですが、ノーチラスもまた1976年登場と早い段階からその黎明期を担っていました。

デザインはかの有名なジェラルドジェンタ氏。
潜水艦「ノーチラス号」の舷窓をモチーフにしたと言われています。

ノーチラスのそもそもの意味は、フランス語で「オウムガイ」が語源。
美しい光沢と唯一無二のユニークなフォルムが名称によく表れていますね。

ノーチラスもまたオリジナルのデザインを踏襲しており、大きな変化はありません。
不朽の傑作として、今なお世界中の男性陣の憧れの的となっています。

 

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モデル名の由来⑤ パネライ ラジオミール & ルミノール

パネライ ルミノール ラジオミール

長らく軍用時計を製造しており、一般市場向けとなったのは1993年頃と、筋金入りのタフなパネライウォッチ。
おしゃれさやトレンドというよりも、どんな環境下でも「時計」本来の価値を存分に発揮してくれる機能性がウリとなっています。

そういうわけで、ラジオミールもルミノールも、どちらも暗闇での視認性を確保するための「夜光塗料」にその名前を由来します。

ラジオミールは1938年、イタリア海軍からの要請を受けて製造したダイバーズウォッチで、蛍光物質ラジオミールを使用していました。

その後ラジオミールが放射性物質を含むゆえ人体に有害であることが判明、夜光塗料ルミノールがとって代わります。

ルミノールが新たなるスタンダードとなりますが、1990年代にラジオミールもまた復活。

夜光塗料はじめムーブメントや素材等、技術は最先端になりましたが、クラシカルなミリタリーテイストたっぷりのラジオミールもまた二大フラグシップとしてパネライ人気を牽引し続けています。

 

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モデル名の由来⑥ タグホイヤー モナコ

タグホイヤー モナコ

タグホイヤーのモデルの多くはレーシングスピリットに起因します。

カレラ→スペイン語で「レース」や「情熱」を意味し、1964年ロードレース「カレラ パンアメリカーナ・メキシコ」とF1チャンピオン「ファン・アニュエル・ファンジオ」へのオマージュとして誕生。

フォーミュラ1→かつてパートナー契約していたマクラーレン フォーミュラ1チームにインスパイアされたシリーズ。

そしてモナコもまた伝説的なグランプリの本拠地であるモナコ公国へのトリビュートとして名付けられています。
同時に、モナコは1969年の誕生当時、世界初の自動巻きムーブメント搭載・スクエアシェイプの防水時計でもありました。

あまりに前衛的すぎてその頃はあまり人気は出ませんでしたが、1970年代に映画スターのスティーブ・マックィーンが『栄光のル・マン』でモナコを着用したことから一躍人気に。

トレンドにもマッチし、今や人とかぶらないクールなタグホイヤーウォッチとして、国内外で高い評価を得ています。

 

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モデル名の由来⑦ IWC ポルトギーゼ

IWC ポルトギーゼ

ポルトギーゼ(PORTUGIESE)とは、ドイツ語でポルトガル人のこと。

二人のポルトガル人時計商が、「大型でも構わないのでとにかく精度の高い時計を!」とオーダーしたことが始まりです。
IWCは精度や安定性を重視し、懐中時計用の大型ムーブメントをそのまま時計に採用したため、40mmという当時としてはかなりの大型サイズに仕上がりました。

今でも信頼性の高さには定評がありますが、それに留まらず手の込んだ装飾や仕上げ、上質なデザイン、スタイリッシュなケースフォルムなど、上品さが他社とは一線を画す存在に。

IWCのモデル名はインヂュニア(技術者のこと、エンジニア)など、ドイツ語ゆえか日本人にとってはあまり馴染みが薄いかもしれませんが、シンプルで核心をついているところは同社らしいと思います。

 

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モデル名の由来⑧ オメガ スピードマスター

オメガ スピードマスター ムーンウォッチ

1950年代~60年代というのは、多くのレーシングクロノグラフの傑作が生まれた一世代でした。
ロレックスのデイトナ、タグホイヤーのカレラやモナコなど・・・

オメガスピードマスターも同窓生のうちの一つで、その名もずばり「スピードを制するもの」!
1957年にはこの「マスター」シリーズは3つラインナップされ、シーマスター、レイルマスターと続きます。

スピードマスターは宇宙のイメージが強いですが、実はレーシングモデルだったのですね。

実際、代表的な「ムーンウォッチ」だけでなく、レーシングテイストの強い派生モデルが多数存在しています。

 

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モデル名の由来⑨ ジャガールクルト レベルソ

ジャガールクルト レベルソ

ケース表裏でその顔が異なるジャガールクルトのフラグシップ・レベルソ
1931年に「ポロ」というスポーツ競技において、文字盤が割れたり傷つかないよう、くるっと回転させて衝撃から守る仕様が特徴的です。

その機能から名づけられたレベルソ。
ラテン語で、「回転させる」といった意味をもつのです。

当時はサファイアガラスが普及していなかったこともあり、かなり画期的な機能性が話題となりました。

今では裏面がシースルーバックだったり、デイ・ナイトだったりと多彩なバリエーション展開が行われています。

 

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モデル名由来⑩ シャネル J12

シャネル J12

シンプルながら、スタイリッシュなおしゃれさから男女問わず人気のあるJ12
初出2000年と、シャネルの歴史を考えるとかなり最近のデビューとはなりますが、シャネルのフラグシップでありシャネルとひと目でわかるデザインアイデンティティを有します。

回転ベゼルが搭載され(一部モデルは回転なし)、防水モデルがほとんどなことからダイバーズウォッチの様相を呈しますが、その出生はヨッティングレースの最高峰・アメリカズカップが関係するとのこと。
かつてあった「クラスJ」というカテゴリからそのインスピレーションを得たとのこと。

実際、セラミックで形成されたシンプルな構造は、ヨッティングを思わせるような爽やかさです。

 

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まとめ

当店でも人気の高い有名モデルを取り上げさせていただきましたが、いずれもブランドの思い入れやストーリーが込められていますね。

一方でグランドセイコーのように、特別な名前をつけていない質実剛健なところもあります。

調べてみると、おのおので意外な世界が見えてきませんか?

 

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