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クォーツ式腕時計を徹底解説!クォーツの意味・仕組み・寿命とは?

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タグホイヤー クォーツモデル

普段何気なく使用しているクォーツ式腕時計。

機械式時計と違ってぜんまいを巻かずとも電池が切れるまで動き続けてくれて、しかも高精度。耐久性にも富み、「これほど便利で使える腕時計はない」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ところでこのクォーツ式腕時計、どんな歴史を持ち、どのような仕組みなのかまでご存知の方は少ないかもしれません。

意外と知られていないクォーツ式腕時計について詳しく知ることで、選択肢の幅も時計の楽しみ方もぐっと広がるもの。

本稿では、クォーツ式腕時計の仕組みや特徴・魅力、そして気になる寿命・メンテナンスなどを徹底解説致します。

 

クォーツ式腕時計とは?

クォーツ式時計とは、主に電池を動力源とし、クォーツで時間を調整する腕時計です。

 

そもそも腕時計とは、機械式腕時計とクォーツ式腕時計に大きく二分することができます。

機械式腕時計は、手動やローターで巻き上げたゼンマイが、ほどける力を動力にして動きます。古くは時計といえば、こちらのゼンマイで動く機械式時計でした。

機械式時計のルーツは、13世紀~14世紀のイタリアまでさかのぼるとされています。

一方クォーツ式時計が誕生したのは、1969年。わが国が誇るセイコーが「アストロン」を発売したのが、同機構を市販化した初の実績となります。このアストロンを契機に、瞬く間にクォーツ腕時計が業界を席巻しました。

この一連の出来事を「クォーツショック」と呼ぶことがあります。なぜならクォーツ式腕時計の出現によって長く続いてきた機械式時計の存在を揺るがしてしまったためです。伝統的なスイス時計メーカーが、次々と破産や休眠,あるいは何らかの方向転換を余儀なくされます。

その理由は、クォーツ式腕時計が「大量生産が可能で安価」、「軽くて丈夫」そして「精度が高く狂いにくい」からでした。一般消費者には手に入れることが難しい機械式時計に比べて普及が格段に進み、かつ腕時計を「日用品」にクォーツ式腕時計が化していった結果、シェアを占有していくこととなります。

もっとも1980年代に入ると再び機械式時計が市場に返り咲いていき、現在ではクォーツ・機械式どちらも各社からラインナップを楽しむことができるでしょう。

 

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クォーツ式腕時計の仕組みとは?

クォーツ式腕時計は、どのような仕組みで動くのかを簡単に説明します。

まず、基本的なクォーツ式腕時計のムーブメント部分を分解してみましょう。

 

・水晶振動子
・IC回路
・ボタン電池
・ステップモーター
・歯車

 

これらがクォーツ式時計を動かす、核となる部分です。

水晶振動子とは、真空カプセルに音叉型の小さなクォーツが入ったものです。クォーツとは石英のことで、特に透明な結晶が水晶です。そのため、水晶振動子を使用した腕時計を、クォーツ式時計と呼ぶようになりました。

水晶には、圧電効果と逆圧電効果という特性があります。

圧電効果とは、水晶を押したり引いたりすると、プラスとマイナスの電気が生まれる性質です。逆圧電効果とは、水晶にプラスとマイナスの電気を交互に加えると、水晶が曲がったり伸びたりして振動が生まれるという性質です。これらの性質により、水晶に一定の電圧をかけると、1秒に32,768回正確に振動します。

この「振動」こそが、高精度の肝の部分!と言うのも、機械式時計もテンプと呼ばれるパーツが振動することでぜんまいがほどける力を制御し、高精度を出しやすくなりますが、一般的には毎秒5~10振動ほどです。しかしクォーツ式腕時計ではこの圧電効果によって、高周波の安定した高速振動が可能となっているのです。

そして水晶が生む安定した高速振動は、IC回路で1秒ごとの電気信号に変換されます。電気信号はIC回路からステップモーターに伝わり、歯車を動かして時計の針を動かしています。

クォーツ式時計開発の背景には、1960年代~70年代当時の目覚ましい半導体開発があり、現在でもクォーツ式時計は進化を続けています。

 

クォーツ式腕時計の魅力を徹底解説!

クォーツ式時計はホームセンターで1,000円前後から買えるものもあれば、今では100円ショップでも販売しています。一方カルティエやジャガールクルト、ブルガリ、ブライトリングなど、誰もが憧れる高級ブランドの腕時計でもクォーツ式を取り入れています。

なぜなら、クォーツ式時計がさまざまな魅力にあふれているからなのです。

そこで、クォーツ式時計の魅力を徹底的に解説していきます。

 

①高精度

グランドセイコー クォーツ

クォーツ式腕時計最大の魅力は、非常に高い精度です。

クォーツという物質の物理的な特質を利用しているため、機械式時計と比較すると驚くべき高精度と言えます。

機械式腕時計の精度はブランドや搭載ムーブメントによって違いがありますが、一般的に日差-10秒~+20秒程度とされています。クロノメーター規格の認定基準値でも、日差-4秒~+6秒以内です。

対してクォーツ腕時計の場合、一般的なもので月差±20秒程度です。クォーツ時計は日差と月差、30倍もの長さで機械式時計と比較するほどの高精度なのです。

さらに現在ではグランドセイコー 9Fクォーツなど、年差±10秒の高精度クォーツ時計も登場しています。

 

②磁気や衝撃に強い

クォーツ腕時計のメリットのひとつが、磁気や衝撃に対して機械式時計よりも強いという点です。

機械式時計はとても繊細です。

小さなケースの中に精密機器が絶妙なバランスで詰め込まれているため、衝撃を受けると繊細な部品が破損する恐れがあります。

特に機械式時計の中枢にあるテンプという大変重要な部品は、衝撃にも磁気にも弱いという性質を持っています。これを「磁気帯び」と呼びます。磁気帯びは、機械式時計はバッグのマグネットなど、強い磁気にさらされたことでパーツが磁化してしまうことを指し、時計の狂いや故障の原因になってしまいます。また機械式時計は一度磁気を帯びると自然には抜けないため、専用の機器で磁気抜きをしてあげなければなりません(さらに重篤な場合は、オーバーホールが必要になります)。

 

ところが、クォーツ腕時計は磁気にも衝撃にもそんなに繊細には影響されません。

ブライトリング コルト スカイレーサー

磁気を帯びると一時的に時間が狂ったり止まったりしますが、磁気を発生させる原因から離してしばらくおいておけば、また正常に動きだします。

使用パーツが少ないゆえに、衝撃に強いムーブメントを作りやすい点も、クォーツ腕時計のメリットです。

繊細な機械式時計と比較するとクォーツ腕時計のムーブメントは衝撃に強く、多少の衝撃でムーブメント自体が壊れるほど繊細ではありません。

とは言えクォーツ式時計も精密機器であることに変わりはありません。あまりに強い力を与えると、ムーブメントはもちろん軽い素材の針や風防が壊れる可能性があるので、乱暴には扱わないようにして下さい。

 

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③機械式時計に比べるとリーズナブル

クォーツ式腕時計の強みといえば、手に入れやすさ―すなわち価格の安さでしょう。

クォーツ式腕時計は登場した当時は高級品でしたが、量産化が始まると機械式腕時計よりもはるかに安価で出回るようになりました。

現在では数百円から手に入るクォーツ腕時計ですが、一方で高級ブランドもクォーツムーブメントを積極的に製品化しています。

クォーツ腕時計を世に送り出し、クォーツショックを起こしたセイコーは、さまざまなクォーツムーブメントを手掛けてきました。

特に現在は独立したブランドとなっているグランドセイコーが誇る9Fクォーツシリーズは、年差±10秒という精度と、グランドセイコーならではの高級針を回すトルクを両立しています。

セイコー 9Fクオーツ

そしてこのクォーツを超えるクォーツと称される9Fシリーズの腕時計は、新品並行相場で20万円台~手に入ります。ちなみに機械式ラインだと40万円台~。機構によって価格さが生じていることがおわかり頂けるでしょう。

またモータースポーツファンに人気のあるタグホイヤーも、多くのクォーツ腕時計を展開しており、中には10万円台、あるいは10万円以下で手に入るモデルも存在します。

 

ブライトリングも男性に大変人気の高い、高性能腕時計を提供している高級ブランドですね。

さらに空軍機コクピットの計器のような精悍な見た目もファンを魅了していますが、価格でちょっと手が出ない…という方も少なくないブランドです。

そこで知っていただきたいのが、ブライトリングのクォーツ腕時計!

ブライトリング コルト スカイレーサー

ブライトリングのクォーツムーブメントは、スーパークォーツと呼ばれ、なんとクロノメーター認定(簡単に言うと、高精度を担保するような時計の工業規格。通常は機械式時計が認定のメインとなる)を受けているのです。

ブライトリングでも、クォーツムーブメントを搭載したコルトは中古価格20万円台~程で手に入ります。

いずれのクォーツ腕時計も、見た目は機械式時計と変わらない高級感と、高精度というスペックをあわせ持つ、非常にコストパフォーマンスの高い品ばかりです。

 

④リーズナブルゆえに色々なブランドからリリースされている

クォーツ式腕時計がここまで普及した理由に、「量産のしやすさ」を挙げました。
この量産のしやすさゆえに、時計ブランドのみならずファッションブランドやカジュアルブランドもクォーツ式腕時計の製品化に積極的という面が挙げられます。ブランド側にとってもクォーツ式腕時計は、より幅広い客層に向けて販路を広げることができる武器となっているのです。

こういった側面から、「いざ時計を買おう」となった時に様々なブランドを選択肢とすることができますね。

なお、前述の通り、根っからの時計ブランドもまた、クォーツ式腕時計を手掛けています。

シチズン エコドライブワン

出典:https://citizen.jp/one/special/index.html

高級メゾンの中にはブランディングのため、マニュファクチュールムーブメントを搭載した機械式時計のみに生産をしぼるところもあります。

一方でグランドセイコー、シチズンをはじめ、ブライトリングやタグホイヤー、カルティエ、ユンハンスなど多くのブランドがクォーツムーブメントを採用しています。

クォーツなら薄くて軽いケースに抑えることもでき、着け心地の良さを最大限追求できますね。

グランドセイコー9Fクォーツ

出典:https://www.grand-seiko.jp/about/movement/quartz/

前述の通りグランドセイコーなどは、大きなトルクを生み出せるように進化させたクォーツムーブメントを生み出しており、太い針も回せるため、機械式にも負けない高級感を生み出せます。

ムーブメントの価格を抑えられるうえ、技術の進歩で機械式にも負けない高機能を搭載することができるクォーツ腕時計は、大きな可能性をまだまだたくさん秘めているのです。

 

⑤メンテナンスが容易

クォーツ式腕時計は、機械式腕時計に比べ、はるかにメンテナンスの手間がかからないとうメリットも持っています。

機械式時計は、3~5年に1度はオーバーホールが必要とされています。

一方、クォーツ式腕時計のオーバーホールは、だいたい7~8年に1度とされており、機械式腕時計と比較すると半分以下の手間になります(もっとも安価なクォーツだと、オーバーホールではなくムーブメントを全とっかえする場合もあります)。

クォーツ時計

さらに、ぜんまいがほどけきってしまうと動作がストップする機械式時計に対し、クォーツ式は電池が切れるまでは動き続けます。そのため巻き上げや時刻修正の手間が格段に少なくなる点でも、手間いらずの機構と言えるでしょう。

 

クォーツ式腕時計の寿命。一生ものになり得ないのか?

クォーツ腕時計の寿命は、電子回路が故障した時とされています。一方、機械式時計はオーバーホールを繰り返してメンテナンスを行えば、半永久的に使い続けることができるため、一生ものと言われます。

また、クォーツ腕時計の電子回路は、よく「10年が寿命」と言われますが、それは一説に過ぎません。

グランドセイコー

出典:https://www.facebook.com/grandseikojapan/

もちろん10年未満で寿命を迎えるクォーツ腕時計もあります。

ただしこの「寿命」の中にはムーブメントに使用されているパーツが安価なプラスティックで壊れやすかったり、電池が液漏れしたりなど、電子回路の寿命以外の理由も多いのです。

 

腕時計によっては、クォーツ式でも10年以上動いているものがたくさん存在しています。

例えばクォーツ腕時計が出回り始めたばかりの1970年代~1980年代の「アンティーク」と呼べるような腕時計がまだ市場に登場します。すなわち、「クォーツ式時計の寿命は10年」といった説は、やや早計と捉えられますね。

 

さらにクォーツ腕時計の技術革新は日進月歩です。前述の通り近年ではパーツ素材や加工技術が改良されていることを鑑みれば、今日購入した高級クォーツ腕時計が、50年以上動き続け、一生使い続けられるかもしれません。

これからも優れたクォーツ腕時計が、さまざまなブランドから飛び立っていくことでしょう。

クォーツ腕時計であっても、「一生もののタイムピース」に出会える可能性は充分にあると、考えられるのではないでしょうか。

 

クォーツ式腕時計を末永く使っていくために知っておきたい「電池交換」と「オーバーホール」

高級クォーツ腕時計を末永く使うためには、メンテナンスが重要です。

先程もご紹介しましたが、機械式腕時計のように、3~5年に1度という必要はありません。

7年~8年に1度はオーバーホールに出し、プロでなければ触れない内部をきれいにしてもらいましょう。

クォーツ時計 オーバーホール

クォーツ腕時計でも、電子回路以外の部分は歯車が動かしているため、機械式腕時計と同じように油切れや汚れ・摩耗が起こります。

さらに古くなると、防水効果にも劣化がおき、内部に結露が生じることがあります。

油切れや油の劣化・結露・歯車の摩耗は、機械式時計と同じように、故障の原因になります。

オーバーホールに出すと汚れた油を落として内部をきれいにし、新しい油を足してくれます。

さらに劣化が見られる部品は交換してくれるので、故障の前に手当てができるのです。

クォーツ 修理

出典:https://www.grand-seiko.com/jp-ja/support/battery/

電池交換も、電池式のクォーツ腕時計には必要なメンテナンスです。

正確なはずの時計が遅れるなどズレが生じるようになったら、電池交換のサイン。また、高級機の中には「電池切れ」のサインとして2秒運針を繰り返すといった兆候が見られる個体も存在します。

こういった場合は時計店に持ち込んで、電池を交換してもらいましょう。

切れた電池を放置しておくと、電池が液漏れを起こすことがあります。

電池の内容液は周囲を腐食させてしまうことがあり、一度液漏れを起こすと腕時計にとって再起不能な故障に繋がることもあります。

腕時計は、電池切れのまま放置しないようご注意くださいね。

気に入ったクォーツ腕時計を一生ものにするためにも、定期的にオーバーホールに出して長く使えるようにメンテナンスを行いましょう。

 

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まとめ

クォーツ式腕時計は、クォーツ(水晶)の持つ不思議な特性を活かした、非常に精度の高い腕時計です。

安価なものもありますが、ブランドが手掛けるハイクオリティなタイムピースも存在しています。

実際に1970年代から動き続けている個体もあり、今後の技術開発にも期待が寄せられています。

10万円前後~の高級品には、優れたデザイン性とスペックが備わった腕時計もたくさん存在しています。

しかし機械式時計の高級品と比較すると、お値段も手頃です。

コストパフォーマンス、精度の高さ、お手入れの簡単さなど、いくつもの魅力をあわせもつクォーツ腕時計は、毎日の頼れるお供になる腕時計なのです。

 

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この記事を監修してくれた時計博士

南 幸太朗(みなみ こうたろう)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 本店 店長

学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より本店 店長へ就任。得意なブランドはロレックス、パテックフィリップ、オーデマピゲ。腕時計の知識だけではなく、販売や買取の相場にも精通している。時計業界歴10年

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