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GMTマスター, その他, ロレックス, 時計の雑学

ロレックス GMTマスターII 16710 製造年代による仕様の違い

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ロレックス GMTマスターII 16710は1990年~2007年に製造されたロングセラーモデルであり、今尚時計ファンから熱い支持を受けている人気モデルです。

GMTマスターIIとしては初めて「赤青ベゼル」がラインナップされ、個性と機能性の両立が図られました。

また、16710は約18年にも及ぶ製造期間の中でしばしばマイナーチェンジが行われ、製造年代によって仕様が異なることも特徴的です。

今回は製造年代別にこの変化を追っていこうと思います。

ロレックス GMTマスター 16710

GMTマスターⅡ Ref.16710について

ロレックス GMTマスター 16710

Ref.16710のバリエーションは多彩で、ベゼルは黒赤、青赤、黒単色の3つがあり、さらにイエローゴールドの金無垢、コンビモデルなども存在します。

実用性、耐久性も高く、先代モデルであるRef.16760にはキャリバーは3000系が搭載されていましたが、3000系のキャリバーにはクイックチェンジ機能の不具合が確認されていました。
それがRef.16710ではそれが解消された3100系のキャリバーが採用されたことで使いやすさが増し、さらにサファイアクリスタル風防が採用されたことで耐久性も向上されました。

製造年は1988年頃から2007年頃までと長く、GMTマスター最長製造であるRef1675に次ぐロングセラーです。

また、Ref.16710は製造されていた期間が長いので、製造年によって様々なマイナーチェンジが施されています。

 

夜光塗料の変更

夜光塗料は1999年に放射線放出物質を含んだ自発光型トリチウムからそれらを含まない蓄光型のルミノバに変更になりました。

ロレックス GMTマスター 16710

トリチウムを使用している場合は6時位置のバーインデックス部分に「SWISS-T<25」表記されています。
※「T<25」とは放射量が安全基準の25ミリキューリーより低いことを示しています。

 

フラッシュフィット

2000年頃にラグとブレスレットを繋いでいるフラッシュフィットが別体構造から一体型に変更になり強度が高まりました。
同時期にはGMTマスター以外のスポーツモデルにも同様の改良が施されています。

16710 フラッシュフィット 一体型

左:フラッシュフィット 別体構造 右:フラッシュフィット一体型

 

ラグの横穴の有無

ロレックス GMTマスター 16710

左:ラグの横穴有  右:ラグの横穴無

ブレスレットをつなぐバネ棒用の穴がこれまでラグにありましたが2003年頃からこの穴がふさがれたケースが採用になりました。
これにより美観が向上しましたが、自分でブレスレットを外したい人には作業が難しくなったため、横穴がある方を好む人もいます。

 

王冠マーク登場

2003年頃から風防にロレックスの王冠マークが入るようになりました。

 

関連記事:ロレックス ガラス6時位置の王冠透かしマークについて

 

スティックダイヤル

16710 スティック ダイヤル

ステックダイヤルはプリントされている“GMT-MASTER II”の「II」に上下の横棒が無い珍しいモデルです。2005年から2007年に製造された個体の一部で確認されています。
こちらの個体は相場の倍以上ですので既に16710をお持ちの方はご自身の時計をよく見てみてはいかがでしょうか。

 

キャリバー違い

Ref.16710に搭載されているキャリバーは本来3185なのですが、現行のRef.116710用として開発されたキャリバー3186がRef.16710にも搭載されているものがあります。

ロレックス GMTマスター 16710

出典:https://www.rolex.com/ja/watches/gmt-master-ii.html

キャリバー3186を搭載したモデルは生産終了間近の個体で確認されており、Ref.16710のストックに対してキャリバー3185が不足してしまったためにキャリバー3186が搭載されたと言われています。
こちらもスティック仕様と同様、相場は2倍以上です。
非常に気が付きにくい違いであるため、人知れず市場に流通している可能性もなくはありません。

 

ベゼルの跳ね文字

ベゼルにもマイナーチェンジが施されています。

わかりやすいものが跳ね文字と呼ばれるものです。

その名の通り、ベゼルの数字の書き始めと下記終わりが小さく跳ねています。

16710 跳ねベゼル

左:跳ねベゼル 右:通常ベゼル

跳ね文字はシリアルがD品番になる前のもので見られますので、2005年より前に製造されていたものだとわかります。
D品番以降のものより字体がやや太めであるのですが、こちらは微細な違いなので跳ね文字がわかりやすいと思います。

ちなみにGMTマスターI 16700にも跳ね文字は存在しています。

 

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