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令和元年にあたる2019年。ロレックスやパテックフィリップが前例のないほど激しい相場変動を見せたり、大手コングロマリットによる買収劇が繰り広げられたり・・・ 消費増税などに伴う買い控えが叫ばれつつも、時計業界では大きな盛り上がりを見せた年でした。

そんな白熱の2019年の中で、「最強」の腕時計はいったいどのブランドのどのモデルなのでしょうか。

今回は、高級時計店で働く時計のプロ30人に、今年最も傑作だと評価する腕時計を聞いてみました! 2019年新作・旧作問わず今日本で購入できる全ての腕時計を対象に、全5カテゴリで徹底調査しております。

完全なる業界人目線!時計にうるさい目利きたちのリアルな意見!! 時計通も初心者も、これを買っとけば間違いなし!!!

2019年傑作腕時計ランキング TOP画像

※掲載している定価・相場は2019年11月現在のものとなります。

 

2019年傑作腕時計ランキングと各部門(カテゴリ)の説明

高級時計店で働く方30人を対象に、2019年、お客様に最もお勧めしたいと思える傑作腕時計をアンケート調査いたしました。 集計結果をもとに、5位~グランプリを、ランキング形式で発表しております。

 

対象

今日本で購入できる全ての時計ブランドの全てのモデル。2019年新作のみならず、2019年に手に入れやすくなったモデル、2019年に注目度が高まったモデル、2019年もお勧めしたいモデルなど。

 

調査部門

①2019年新作部門:2019年に発表された新作の傑作

②スポーツウォッチ部門:スポーツウォッチの傑作

③コンプリケーション部門:複雑機構を搭載したコンプリケーションウォッチの傑作

④エントリーモデル部門:30万円以下で購入できる腕時計の傑作(2019年新品並行相場に準ずる)

⑤レディース部門:レディースウォッチの傑作

 

2019年傑作腕時計ランキング~2019年新作部門~

高級時計店で働く時計のプロ30人が厳選した2019年の傑作腕時計ランキング! まず初めに、今年各ブランドから新作として発表されたモデルのランキングを発表いたします!

 

5位 オーデマピゲ ロイヤルオーク15500ST

オーデマピゲ ロイヤルオーク 15500ST

出展:https://www.facebook.com/audemarspiguet

ランキング5位はオーデマピゲの新型ロイヤルオークです!

当企画は2018年にも開催しているのですが、その際も「新作の傑作」としてロイヤルオークはランクインを果たしました。

オーデマピゲは2019年の今年、SIHHにて、ある新シリーズを発表したことを既にご存知の方が多いかもしれません。CODE11.59と銘打たれた当該シリーズは、研究開発・デザイン設計、そしてプロモーション戦略に約5年の歳月がかけられた、まさに「全く新しい」オーデマピゲウォッチとなります。

しかしながらそのCODE11.59はまだ製造本数が少なく、十分に出回っていません。そこで票を集めたのが、CODE11.59の影でジワジワ注目度を高めている新型ロイヤルオークです!

ロイヤルオーク 15500ST

出典:https://www.audemarspiguet.com/ja/

ロイヤルオークは言わずと知れたオーデマピゲのフラグシップです。オーデマピゲ=ロイヤルオーク感があるかもしれません。

1972年に誕生し、「ラグジュアリースポーツウォッチ(高級スポーツウォッチ)」という概念を時計業界に持ち込みました。

50年近い歴史の中で何度かモデルチェンジを果たしましたが、現在よく出回っており、ロイヤルオークと言えばコレ!なモデルがステンレススティール製の15300ST(製造期間:2005年~2012年)、15400ST(製造期間:2012年~)の二つです。

そんな基幹モデルの、新型がこの度リリースされることとなりました。

詳細はこちら。

ロイヤルオーク 15500ST 2019年新作

オーデマピゲ ロイヤルオーク 15500ST

ケースサイズ:直径41mm×厚さ約10.4mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒・グレー・青
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.4302/パワーリザーブ約70時間
防水性:50m
定価:2,200,000円

ロゴが変わったとか、厚みがわずかに出たとか、些細な変化は確認できるものの、ほとんど旧型と外装デザインは変更点がありません。ただ一つ大きく変わったことと言えば、ムーブメントが新キャリバー4302に載せ替えられた、ということ。

この自動巻きムーブメントはCODE11.59とともに開発されていた新機種で、従来より10時間のパワーリザーブ延長、高精度化、一方で耐久性向上などあらゆるチューンアップが加えられています。ただ、Cal.4302のすばらしさはわかるのですが、なんとも地味すぎる改変です。なんせ、内部機構のみの更新に留まっているためです。

オーデマピゲに興味のない方からしてみれば、なぜこんな地味な新作が傑作の5位?と思うかもしれません。私も当初、そう感じました。

しかしながらプロからのコメント見て納得です!

 

■プロからのコメント

「ロレックスやオメガなどが、基幹モデルで派手な新作を打ち出す中で、オーデマピゲの代名詞的モデルの新作がここまで地味とは驚き。ただ、内部機構という、地味ながら時計本来の価値を研ぎ澄ますことを一義としている同社に、質実剛健さを感じる。むしろ、他社と違って派手な新作にしなくとも、顧客がついてくる。やりたいことをやって売上がついてくる。そんな独立ブランドならではの強みの象徴ではないか」

 

「スペックアップのみ、というオーナーだけが理解しうる新作に、オーデマピゲの真面目さがよく出ている」

 

「どのブランドも新作が出るとしばらくは相場がかなり高いけど、15400STと大きく変わらない相場なのが良い!(むしろ若干15400STの方が高い?)」

 

オーデマピゲのご購入はこちら

 

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4位 パネライ サブマーシブル

パネライ サブマーシブル

出典:https://www.panerai.com/ja/collections/watch-collection/submersible.html

第4位は、パネライ サブマーシブルです!

サブマーシブルはおなじみダイバーズウォッチコレクション。パネライはイタリア海軍のために時計を製造・供給したのが時計メーカーとしての始まりです。主に軍用時計を取り扱っており、一般市場向けに時計を販売し始めたのは、1993年頃からです。

そんなブランドの歴史の中で、1956年、エジプト海軍潜水特殊部隊用のダイバーズウォッチが誕生します。この時計をリバイバルし、一般ユーザーに向けて販売スタートしたのがサブマーシブルとなります。

そんな20年以上の歴史ある当モデル。従来はルミノールの中の派生という形式でしたが、2019年より単独コレクションとして独立することに!

詳細はこちらです。

パネライ サブマーシブル PAM00683

パネライ サブマーシブル PAM00683

ケースサイズ:直径42mm×厚さ約14mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.OPXXXIV/パワーリザーブ約72時間
防水性:300m
定価:1,166,400円

いくつか新型として発表されましたが、42mm・44mm・47mmケースがラインナップの要となります。

また、ガッシリした逆回転防止ベゼルやパネライらしい視認性を優先したフェイスといったDNAは旧ルミノール サブマーシブルから受け継がれましたが、ケースがスタイリッシュとなったこと(1950ケースに完全移行)、そして文字盤のロゴが「LUMINOR SUBMERSIBLE」から「PANERAI SUBMERSIBLE」へと変更(一部モデル除く)されたことが2019年新作サブマーシブルの大きな特徴です。

パネライ ルミノール サブマーシブル

なぜサブマーシブルは単独コレクションになったか。それは、CEOが変わったことが大きいと言います。

1997年、リシュモングループ傘下に加わって以降パネライの重鎮を担い、かつ20年近くCEOを務めたアンジェロ・ボナーティー氏が引退。代わってジャンマルク・ポントルエ氏が後を引き継ぐこととなり、コレクションの一新が行われたのです。

ちなみにポントルエ氏はロジェデュブイで長らくトップを務めてきた実力派です。

こういった背景もあってか、しょっぱなからサブマーシブルの新作の勢いが止まりません。事実、今年は新型サブマーシブルが豊富に登場しました。

 

※ベゼルもSSのサブマーシブル PAM00973

パネライ サブマーシブル PAM00973

 

※BMG-TECHなる、美しくも強固な素材を使ったPAM00692。47mmとビッグサイズながら、薄型自動巻きP.9010を搭載していることもミソ

パネライ サブマーシブル PAM00692

このように、非常に多彩なサブマーシブルがラインナップされております。

弾数も多いのか、2019年下半期以降に出回ったにもかかわらず、SSモデルなどは比較的よく流通している印象です。

 

■プロからのコメント

「SIHH2019でも当時のジュネーブ市内でのプロモーションでも、サブマーシブルがとにかく目立っていた。また、中国 上海、そして日本国内の伊勢丹新宿でも、サブマーシブルをフィーチャーしたイベントを行っていた。2019年時計業界は、一年を通してパネライの年だったのでは?」

※SIHH(ジュネーブサロン)・・・カルティエやパネライなど、リシュモングループを中心に行われる新作見本市。当店では例年現地レポートを行っている

 

「他の新作と比べて非常に問合せが多く、入荷してもすぐに売り切れてしまう。もともとパネライ自体はよく売れるが、サブマーシブルって結構人を選ぶ印象だったのに・・・(ダイバーズウォッチで、デカ厚&ルミノールマリーナなどがパネライの定番であるため)」

 

「パネライ=革ベルトの印象だったが、新型サブマーシブルに触れて、ラバーってこんなにかっこいいんだと改めて気づかされました。スマートウォッチとかでも流行っているし、これからはラバーの時代。装着感も良いので、一度試着してみてください!」

 

パネライのご購入はこちら

 

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3位シャネル J12 H5697/H5700

シャネル J12 新作

出典:https://www.chanel.com/ja_JP/watches-jewelry/watches/the-watch-j12

いよいよトップスリーの発表!第3位は、シャネルの新型J12です!

新型とは言え、既存のJ12という枠組みを使っていることは変わりありません。しかしながらこの度、J12初となる、シースルーバックが採用されました。

J12の発表は2000年。以来、オシャレなメンズ・レディースに選ばれる時計として高い人気を博してきました。当店でも例年、他の時計専業メーカーの人気モデルを凌ぐほどの売上高を誇っており、定番化しています。

ただ、これまでは「オシャレ」の印象が強く、こういった「新作の傑作」などにランクインするような時計ではなかったことも事実です。それが、裏蓋をスケルトナイズしただけでこの高評価ぶり。実は外装はあまり変わっていません。

シャネル H5697 /H5700

シャネル J12 H5697

ケースサイズ:直径38mm×厚さ約12mm
素材:セラミック
文字盤:黒または白
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.12.1/パワーリザーブ約70時間
防水性:200m
定価:683,100円

J12特有のセラミックケース&ブレスレット、同素材で製造されたベゼル、視認性の高いアラビア数字・・・新型ロイヤルオーク同様に、外装面での変化はほとんど見られません。

シャネル J12

※メンズJ12の基幹モデルH0970 /H0685

強いて外装面での変更点を挙げるとすれば、文字盤の幅が広がったり、インデックスもセラミック製になったりしたことなどです。

しかしながら、裏蓋のシースルー化でムーブメントを鑑賞できるようにしたことは偉大なる進化。とりわけ時計業界のプロにとって、そして時計好きにとっては心にぐっと刺さったようです。

シャネル J12 2019年新作

既存のムーブメントをただ見せられるようにした、というわけではないところもポイントです。

実はシャネルは2019年3月、部品メーカー「ケニッシ」の株式を20%取得しました。このケニッシ、チューダーとブライトリングが管理する企業で、高級時計をメインにムーブメントのパーツ供給を行っています。このケニッシとの協業のもと開発された渾身の自動巻きムーブメントCal.12.1を搭載させているのです。

このムーブメント、パワーリザーブ約70時間(従来のJ12搭載機の約2倍)への延長や高精度化など、かなりスペックアップされていることが何よりの特徴です。

もともとシャネルはデザインだけではなく、時計としても高い機能性を誇っていましたが、さらに「時計ブランド」としての価値が押し上げられた形ですね。

なお、従来の3針モデルと定価が5万円程度の差となります。

 

■プロからのコメント

「傷つきづらいセラミックという外装、そして十分すぎるスペックのムーブメント、シースルーバック・・・実用時計として最高だと思います。レディースでも出てほしい!」

 

「もはや定番で、変わりようがないと考えられていたJ12の全てが変わった。オシャレアイテムとしてのシャネルだけでなく、高級時計としても風格を備えることとなった。外装は変わらないのに、価格を大幅に上げているところもすごい。『売れる』という自信を感じる

 

シャネルのご購入はこちら

 

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2位 ゼニス デファイ インヴェンター 95.9001.9100/78.R584

ゼニス デファイ インベンター バーゼルワールド2019

出典:https://inventor.zenith-watches.com/en/

1969年以来、クロノグラフの名ムーブメント・エルプリメロで時計界を牛耳ってきたゼニスですが(エルプリメロはロレックスのデイトナやパネライのルミノール、タグホイヤーのモンツァなどのベースムーブメントとして活躍していた)、また最近、同社の勢いが止まりません。それは2017年以降から続いている流れで、2018年版の当企画でも、「新作の傑作」としてゼニスは第3位にランクインしました。

そんなゼニスを勢いづける一大コレクションが、デファイです。

古くからの時計ファンとしては、ゼニスと言えばクロノマスター、という図式を描いている方も多いかもしれません。実際、今回プロからも「デファイってこんなに売れる時計だったっけ?」という声を多く聞くこととなりました。

さらに言うと、今回、2019年新作部門以外でも票数が多かったのもまたデファイです。

ゼニス デファイ

デファイはクロノマスターなどと同様、ゼニスの一コレクションでした。「時計職人が一切の妥協を許さず、手塩にかけて」生み出した、と言われるシリーズですが、2017年、大きな転機を迎えます。

それは、これまではエリート(ゼニスの薄型3針ムーブメント)を中心に搭載されてきたデファイに、初めてエルプリメロを搭載したこと。加えて文字盤および裏蓋をスケルトナイズし、表裏からその意匠を眺められる仕様を採用したことです。

この転機によって「ゼニスの傑作ムーブメントを心ゆくまで鑑賞できること」、そして「メカニカルでかっこいい・SFチックなデザインを楽しめること」から、すぐに人気に火がつきました。とりわけ外装面の評価は本当に高く、メカ好きが多い時計愛好家が選ぶ、といった印象です。

そんな新型デファイが出た同年、「デファイ ラボ」と呼ばれる超絶技法搭載デファイが同時にリリースされています。デファイ ラボは限定生産だったのですが、それを量産化し、さらにブラッシュアップしたのが2019年発表のデファイ インヴェンターです。

「デファイ インヴェンター」(およびラボ)もまた表裏スケルトン仕様の、とにかくかっこいい新作です。しかしながら他デファイと異なるのが、「オシレーター」を搭載していることです。ちなみにゼニスはこれを指して「革命」と呼んでいます。

オシレーターとは発振回路のことなのですが、簡単に言うと調速脱進機全体をシリコンで一体成型してオシレーター化し、超高振動(超ハイビート)と耐久力を両立させた、というものです。

調速機は時計の精度を司る大切なパーツです。振動数が高ければ高いほど優れた精度を叩き出します。ちなみにエルプリメロはもともとハイビートでしたが、デファイラボではその3倍、そして2019年新作デファイ インヴェンターでは3.6倍の高速振動となります。

一方で振動数が高いとパーツの摩耗が激しく、耐久面や寿命が低くなりがち、という弱点もあるのですが、シリコン形成オシレーターを使うことでそれを克服しました。

また、従来の機械式時計はゼンマイがほどけていくと、それにつれて力が全体に十分に行き渡らず、精度が落ちがち。しかしながらパワーリザーブの95%で同精度を保つ、という安定性をも発揮します。

ゼニス デファイ

出典:https://www.facebook.com/zenithwatches/?ref=page_internal

この革命の難点は、「量産」が難しかったこと。実際2017年のデファイ ラボはわずか10個の製造に留まりました。

しかしながら2019年にいよいよ量産化へ。しかも、機能がブラッシュアップし、ラボ時代より高振動になったのは前述の通りです。

 

色々言いましたが、新作オシレーター搭載デファイはとどのつまり、「これまでにないほど高精度(クォーツに匹敵)」「安定」そしてこれだけハイビートにもかかわらず、「量産可能」という、近未来的な機構ということです。

外装・機構・こんな時計をリリースするという発想。全てにおいて、傑作と呼ぶにふさわしい2019年新作のうちの一つでしょう。

 

■プロからのコメント

玄人向けの時計。ロレックスやオメガに注目が集まるが、技術面ではそれを凌駕していることがわかる」

 

「デファイ自体が、今までのゼニスの常識を覆した時計だが、やはりムーブメント機構こそがゼニスのウリであると、今年改めて気づかされた。表裏両面にわたってこのムーブメントを眺めることができるのは、機械好きにはたまらないのではないか。

ただ、量産化されたとは言えなかなか手に入れづらい状態。デファイは既存のモデルも素晴らしいので、そちらも考えられたし。ちなみに今一番人気は2018年に発表されたRef.95.9000.670/78.R584」

ゼニス デファイ

デファイ 95.9000.670/78.R584

 

「デザインがこれまでのクロノマスターやクラシックなどと比較しても、本当に秀逸だと思います。デザインだけに力を入れているのではなく、自社製ムーブメントというのも良い!」

 

ゼニスのご購入はこちら

 

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1位 ロレックス ヨットマスター42 226659

ロレックス ヨットマスター42 バーゼルワールド2019新作

出展:https://www.rolex.com/ja

例年バーゼルワールドの目玉と言えばロレックス。やはりそれは時計業界のプロ同士の間でも変わらず、新作発表後はしばらくこの話題が席捲していました。

ただ、昨年は新型GMTマスターII 126710BLROやディープシー 126660、その前年は赤シード 126600、さらにその前の2016年はデイトナ 116500LN・・・などと、ステンレス製のスポーツロレックスの方が注目度高いのが通例です。しかしながら2019年の今年、業界全体から熱い視線を浴び、かつ今回のプロ30人が口を揃えて「傑作」と称したのは、ホワイトゴールド製の新型ヨットマスターでした。

ロレックス ヨットマスター42 バーゼルワールド2019

出展:https://www.rolex.com/ja

ヨットマスターもまたスポーツロレックスに分類されますが、デイトナやサブマリーナなどとは全く異なるコンセプトを有します。と言うのも、「優雅なヨットクルーズにマッチする腕時計」なる、ラグジュアリーラインとして誕生した経緯があるのです。

優雅と洒脱がコンセプトですので、ヨットマスターの全てのモデルにおいてどこかしらにゴールドまたはプラチナが必ず使われます。そのため特有の輝きやずっしりとした重量感。それでいてロレックスらしいスタイリッシュな印象をたたえた、死角のない高級スポーツウォッチと言えるでしょう。

そんなヨットマスターから出た新作。従来は37mmまたは40mmのケースサイズがラインナップでしたが、この度42mmケースとして追加されました。しかも、ケースにホワイトゴールド×ベゼルにブラックセラミックを使った、これまでのヨットマスターとはかなり異なる印象に仕上がっていることが特徴です。

見た目の美しさは言わずもがな。オイスターフレックスと呼ばれる、ロレックスの独自ラバーベルトを使っていることもポイント。

ロレックス ヨットマスター42

出展:https://www.rolex.com/ja

もともとヨットマスター40 Ref.116655(現在は新ムーブメントとなり、126655にモデルチェンジ。外装は変化なし)に初めて搭載されたこのラバーベルト、「こんなにゴールドの色味と合っているの?」と驚かされたものです。ゴールドという最高級貴金属にラバー・・・派手さではない、ダンディを感じさせます。

さらに言うと、近年ロレックスが意欲的に開発に取り組む新世代ムーブメント「Cal.3235」を搭載しています。このムーブメントは新型デイトジャストやシードゥエラーにも搭載されていますが、パワーリザーブ約70時間、従来の二倍の精度、耐衝撃性や耐磁性のアップデートなど、新世代の名にふさわしい名機です。

このように、大人の色気、ダンディズム、そしてロレックスらしい実用性・・・2019年はもちろん、しばらくはナンバーワンの座を明け渡しそうもない完成度の高さと言えるでしょう。

 

■プロからのコメント

「ベゼルも文字盤もマットで、それがとにかくかっこいい」

 

「バーゼルワールドでヨットマスター42の実機を一目見た時、パッと見ではゴールドに見えず、ステンレススティールかと思った。良い意味で肩透かしを食らった印象。現在ロレックスは相場が非常に急騰しているが、主にステンレス。でもこの新作ヨットマスターはイエローゴールドなど『いかにも金!』といったデザインではないためビジネスでも使えること。オイスターフレックスを使用していることから、ホワイトゴールド製デイトナ 116519LNのような超人気モデルとなるかも。まだあまり流通していないので、見つけたら買い

 

「現在、同じヨットマスターでオイスターフレックスを使った116655が現在、超品薄ぎみ。一頃よりかは落ち着いてきたが、それでも定価超えのプレミア価格と、ゴールド製ロレックスとしては異例の相場を記録している。この226659も、それを踏襲する可能性が高い

 

「文字盤の黒がかっこよくて、使いやすい。スポーツロレックスなのにゴツゴツした感じが一切しないのが良い」

 

昨年の調査で「2019年傑作ナンバーワン」であったロレックス GMTマスターII 126710BLROもそうだったのですが、デザイン面や相場へのコメントがほとんどでした。 プロも認めるかっこよさ、そして屈指の資産価値は、ロレックスならではでしょう!

 

ロレックスのご購入はこちら

 

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2019年傑作腕時計ランキング~スポーツウォッチ部門~

各ブランドがこぞって力を入れるスポーツウォッチ。それゆえ甲乙つけがたい、と思う方もいらっしゃるでしょう。 そんな2019年最強のスポーツウォッチとは?

 

5位 オメガ スピードマスター 311.30.42.30.01.005

オメガ スピードマスター

2019年、なんで今さらスピードマスター?と言うなかれ。

今回の改めてのランクインは、もちろんスピードマスターが永遠不滅の名作だから、ということもあります。しかしながらもう一つ、今年あえてスピードマスターがフォーカスされた理由。それは、2019年の今年が、アポロ11号の月面着陸50周年である、ということ!

オメガは東京オリンピック・パラリンピック2020でオフィシャルタイムキーパーを務めることも相まって、今年、テレビやネット上の広告で、スピードマスターのプロモーションをよく見かけた、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ 311.30.42.30.01.005

オメガ スピードマスター 311.30.42.30.01.005

ケースサイズ:直径42mm×厚さ約14mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒
駆動方式:手巻き
ムーブメント:Cal.1861/パワーリザーブ約48時間
防水性:50m
定価:605,000円

スピードマスターはオメガのフラグシップです。もともとはレーシングモデルとして開発された経緯がありますが、誕生から8年後にあたる1965年、NASAの公式装備品に採用されることとなりました。そのためスピードマスター=月へ行った時計、といった常識が時計界には定着しています。

ただ、スピードマスターは派生モデルが多く、誕生当初のレーシングスピリッツに特化したものもあります。「ムーンウォッチ」とも呼ばれ、月へ行ったモデルのDNAを受け継ぐのは、「プロフェッショナル」の名前がつくものとなります。

 

今回、このプロフェッショナルモデルに非常に多くの票が集まりました。前述の通りオメガにとって特別な年であったこと。加えて今年は1月に中国が人類で初めて月の裏側に着陸したり、アメリカや日本国内の官民で宇宙開発が意欲的に議論されことから、時計業界でも当モデルの注目度が高かったことは事実です。

 

なお、実は2019年の今年、オメガからアポロ11号50周年記念モデルが発表されています。前項「2019年傑作腕時計ランキング~新作部門~」では、7位にランクインしていました。

オメガ スピードマスター アポロ11号50周年記念モデル

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/

ちなみにアポロ11号とは、人類史上初めて月面着陸に成功したアポロ宇宙船です。

これが男心をくすぐるかなりの傑作!外装自体は既存のスピードマスター プロフェッショナルを踏襲した形ですが、文字盤9時位置に月面に降り立つバズ・オルドリン乗務員がエングレービングされていたり、裏蓋にはアーム・ストロング船長の「最初の一歩」があしらわれています。

当店では未入荷ですが業界内ではかなり高い評価を得ており、夏ごろに国内入荷が始まりましたが、以来定価を大きく超える160万円前後のプレミア価格を記録しています(定価は1,133,000円)。

今回の調査でも、「衝撃を受けた」「もう出来上がってたスピードマスターが、さらに完成に近づいた感じ」などのコメントが寄せられました。

 

■プロからのコメント

「ムーンウォッチと名高いオメガのスピードマスターなら、知名度はもちろん、話題性は申し分なし!これからオリンピックも控え、ますますオメガ人気が高まるでしょう。ぜひスピードマスターを装着して、宇宙開発のウンチクを語ってください」

 

「スペースロマン溢れるスピードマスター。もともと完成度の高いスポーツウォッチだったが、2019年、アポロ11号の月面着陸50周年を迎え、ひとしおの魅力を感じるようになった。ちなみにこういったストーリー性の高いモデルは、資産価値の高さとしてもオススメ。実際、ロレックスほど派手ではないものの、当店では高額買取対象としている」

 

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4位 パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A

パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A

2019年傑作腕時計ランキング、スポーツウォッチ部門の第4位は、世界最高峰ブランド・パテックフィリップが手掛けるノーチラスです!

え?4位?もっと上のランキングでもイイんじゃないの?

正直そう思ったものですが、プロから「品薄すぎる」「市場でも手に入れるのがものすごく大変」といったコメントを多くもらいました。確かに、ロレックスのデイトナやGMTマスターII、オーデマピゲのロイヤルオークなど、数々の高相場モデル差し置いて、圧倒的需要過多&プレミアム価格を誇ります。

正規店で手に入らないことはもちろん、並行輸入店でも、なかなか仕入れが難しい状態です。スポーツウォッチにもかかわらず「高嶺の花」感が強いことが、4位に留まった理由でしょう。

 

ノーチラス 5711/1A

パテックフィリップ ノーチラス 5711/1A

ケースサイズ:直径43mm×厚さ約8.3mm
素材:ステンレススティール
文字盤:青または白
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.324SC(2019年より順次Cal.26-330SC)
防水性:12気圧
定価:3,575,000円

こちらは一番人気の青文字盤ですが、白文字盤も同様に非常に高い人気を誇ります。

定価は同一ですが、新品並行相場は白文字盤が820万円台~、青文字盤に至っては間もなく900万円に手が届くのではないか、と言われています。

ノーチラス 5711/1A

パテックフィリップの年間製造本数がきわめて少ないことも、この実勢相場を作り上げる要因です。加えて世界ナンバーワンブランドが手掛けるラグジュアリー・スポーツウォッチ。スポーティーなのに美しく、かつ裏蓋から至高のムーブメントを鑑賞できることなど、ノーチラスの人気の理由を語り出したらキリがありません。

 

ちなみに前世代のRef.3800も、現行ノーチラスの相場高騰につられて大きく値段を上げています。

昨年の中古価格は200万円台半ばでしたが、現在は300万円台後半・・・

ノーチラス 3800

そんな完膚なきまでに他を圧倒するノーチラス。時計業界のプロたちも、同様にノーチラスの相場感と、時計としての完成度に言及していました。

 

■プロからのコメント

「一年前の中古相場は400万円前半だったはずだが、今は中古ですら800万円・・・10年以上時計業界に身を置いていますが、一年でこんなに価値が上がるモデルってあるんですね。店頭やWEBに出品する際、値付けを間違えているのではないかと疑うほど、入荷するたびに高騰しています」

 

「昨年も高い、高いと言われていたが、これほどまでに上がるとは。昨年購入した人は、大儲けしているのでは?今後も高騰していく可能性あり。要チェック!」

 

「パテックフィリップを所有している知人が何人かいる。皆一様に『高かったけど後悔していない』『もうパテックフィリップ以外着けたくない』と話す。パテックフィリップとは、そんな時計だと思う」

 

パテックフィリップのご購入はこちら

 

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3位 チューダー(チュードル) ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB

チューダー ブラックベイ 79830RB

スポーツウォッチ部門の第3位は、チューダー(チュードル)です!昨年はロレックスがスポーツウォッチ部門のトップスリーを独占していましたが、この度弟分のチューダーが食い込むこととなりました。

チューダーは2018年10月31日に日本初上陸を果たし、国内正規販売第一号店となる伊勢丹 新宿本館ブティックをオープンさせました。あれから一年。今では全国に11店舗の正規ブティックを展開させ、2019年9月14日には、東京 銀座に国内初の旗艦店を立ち上げました。

チューダー銀座 ブティック オープン

日本上陸前は「知る人ぞ知る」といった知名度であったチューダー。上陸して以来、その勢いが止まりません。今回の調査では「チューダーへの問い合わせ数がすごい」「売上が伸び続けている」と言った声が本当に目立ちました。事実、当店では上陸前からチューダー製品を取り扱っていましたが、当時と比べると売上は2-3倍の伸び率を記録しています。当サイトのアクセス数も、ロレックスやオメガといった人気ブランドに次いでかなりの高さを誇っています。

 

もともとは「安いのにロレックスとパーツを共有している」ことがチューダーの強みでした。20世紀初頭にイギリスで創業したロレックスは、庶民にその名を広めようと、廉価ブランドであるチューダーを立ち上げます。そのためロレックスより安くロレックスの技術を楽しめる、ということで名を馳せていきましたが、現在のチューダーは必ずしもロレックスの名前に頼っていません。むしろ、ロレックスとは全く異なる独自路線を歩んでおり、ロレックスにできないことをやってのける、アヴァンギャルドなブランドといった地位も確立しつつあります。

チューダー ブラックベイ 79830RB

さらに2019年の今年は、チューダーの知名度をさらに大きく飛躍させる出来事がありました。そう、国内で大きな盛り上がりを見せた、ラグビーワールドカップ2019です。チューダーは、当大会のオフィシャルタイムキーパーを務めているのです。チューダーの楯モチーフのロゴを大会の中継で見た方もいらっしゃるでしょう。

 

そんなますますの人気を集めつつあるチューダー。2019年にスポーツウォッチの傑作として輝いたのは、GMT機構が搭載されたブラックベイです。

 

ヘリテージ ブラックベイ GMT 79830RB

チューダー ブラックベイ 79830

ケースサイズ:直径41mm×厚さ約14.5mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.MT5652/パワーリザーブ約70時間
防水性:200m
定価:426,800円(ストラップタイプは392,700円)

バーゼルワールド2018、奇しくも(あるいは狙って)ロレックスの126710BLROと同時に発売された当モデル。

チューダーのフラグシップ・ブラックベイにGMTを搭載させ、かつヴィンテージ感溢れる赤青ベゼルを搭載させたかっこよさが自慢です。

加えて、年々高まるチューダー相場の中でも、ひときわ輝く一本でもあります。

昔からロレックスの相場が上がるとチューダーの相場が上がる、とは言われてきました。しかしながらチューダーの平均価格は20万円台~30万円台。かなり良心的な価格帯である一方で、ロレックスのような定価超え、といった現象は見られません。

しかしながら近年のチューダー相場は、その常識を覆そうとしています。その代表格が、こちらのGMTなのです。定価は426,800円ですが、新品の実勢価格は48万円~。ストラップタイプであっても42万円台~と、長らく定価超えを記録してきました。

最近ようやく相場が落ち着いてきたものの、またラグビー人気にあやかって上がりそうな予感・・・相場動向から目が離せません。

 

■プロからのコメント

「旗艦店もでき、どんどん人気が上がっている印象。ロレックス同様、今後の資産価値に期待

 

「ロレックスのGMTマスターIIが100万円を大きく超えている。他社も、GMTはハイエンドという位置づけで価格高め。チューダーのこのモデルは、確かに実勢相場は上がっているが、それでも自社製ムーブメント搭載機で50万円をきるなんて、かなり良心的では?」

 

「だんだん流通量が安定してきました!ロレックスは高すぎると思っている方、チューダーをご検討ください」

 

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2位 ロレックス GMTマスターII 126710BLNR

GMTマスターII 126710BLNR

スポーツウォッチ部門の第2位は、みんな大好きロレックスの、2019年新作GMTマスターIIです!

GMTマスターIIは今デイトナと並ぶほどの高騰を見せていますが、その人気の火付け役は当モデルの先代にあたる116710BLNR青黒ベゼル―通称バッドマン―が担いました。

116710BLNRは2013年のバーゼルワールドで発表され、黒しかなかったセラクロムベゼルに新色がラインナップされたことから大きな話題を呼んだものです。 セラクロムベゼルはロレックスの独自技術によって開発されましたが、2007年に116710LNが発表された当初は黒のカラーリングしか不可能でした。

GMTマスターII 126710BLNR

しかしながら2019年、116710BLNRは生産終了に。新型ヨットマスター42の箇所でも言及しましたが、現在ロレックスは新世代ムーブメントを順次搭載させています。対象となったモデルはモデルチェンジとなり、型番が11~から12~に変更となってきました。

そんな中で古くからのロレックスファンの間で不安視されていたのが、「生産終了」。新ムーブメントが搭載されることで、既存の人気モデルの外装も変わってしまい、結果として持ち味がなくなってしまうのでは、ということが危惧されています。実際、126710BLROが2018年に登場した時、「116710系が生産終了になる」という噂が立ち、実際に2019年の今年に126710BLNRが登場するとその噂は真となりました。

そう、定番黒ベゼルの116710LNはカタログから消えてしまったのですが、GMTマスター人気の火付け役・バットマンは残留に!

詳細はこちらです。

 

GMTマスターII 126710BLNR

GMTマスターII 126710BLNR

ケースサイズ:直径40mm×厚さ約12mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.3285/パワーリザーブ約70時間
防水性:100m
定価:976,800円

正確には、126710BLNRに型番を変え、内部機構は新世代ムーブメントCal.3285へ。そして従来のオイスターブレスレットから、ジュビリーブレスレットが採用されることとなりました。

愛され続けてきた外観はそのままに、ハイスペックにチューンアップされた。2019年に出たGMTマスターII 126710BLNRは、そんな印象の時計です。

 

■プロからのコメント

「デザインは116710BLNRと大きく変わらない。なのにジュビリーブレスレットにするだけで、ここまでカッコイイとは・・・スポーツ×(ドレッシーな)ジュビリーブレスレットと言う、新しい感覚を時計界に呼び込んでくれた」

 

「普通、新作は出たばかりの半年~一年ほどは、高い相場を描くもの。しかしながら126710BLNRは前作とそこまで大きくデザインが変わっていないこと。加えて2018年に輩出された126710BLROのプレミアっぷりが凄まじいので、相場が早い段階から落ち着いてくれた。本当にロレックスが欲しい方は、こちらの方がねらい目」

 

「完成されたデザイン。使い勝手の良さ。そして資産性の高さ。全てにおいて完璧なバランスを持つ時計。長らく時計業界にいて、いろんなモデルを見てきたが、ロレックスほどバランス感覚に優れたブランドを私は知らない。例年新作が出るたびに思う」

 

ちなみに「2019年傑作スポーツウォッチ」として、前世代の116710BLNRを挙げる声も少なくありませんでした。

GMTマスターII 116710

「確かに廃盤したが、まだ状態の良い個体が出回っている。相場も上げ切っていない。今買っておけば、5年後に買値より高く売れるかも・・・なんて個人的に期待してます」

 

「デイトナの次くらいによく売れる時計。流通量はまだあるとは言え、需要が高すぎるため在庫を確保できない店舗も多いのでは?安定して入荷すれば、売上でデイトナを抜くポテンシャルがあると思う」

 

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1位 ロレックス デイトナ 116500LN

ロレックス デイトナ 116500LN

圧倒的に票を集めたのは、泣く子も黙るロレックスのデイトナです!

ちなみに2018年版の当企画でも、傑作腕時計ランキング~スポーツウォッチ部門~で、ナンバーワンに輝きました。むしろ、誕生以来ずっとナンバーワン。今回の調査対象としたプロの中には、「今後10年以上、腕時計界のトップとして君臨する」と考察する人も・・・!

デイトナは、もはや説明不要かもしれませんが、1960年代にデイトナインターナショナルスピードウェイというサーキットの完成を契機に誕生しました。ロレックス唯一のクロノグラフであり、現代のスポーツウォッチ人気の立役者でもあります。

スポーツロレックスには珍しく様々な素材・デザインバリエーションを豊富に有しますが、そのいずれもが人気で、屈指の高値。 とりわけここ数年では、過去なかったほどの爆上げを記録。 常に品薄で、正規店で購入することはほとんど不可能なのでは、と囁かれるほど。一部ファンの間では、ロレックス正規店でデイトナの在庫を探すことを、デイトナマラソンと呼んでいるようです。

定番の現行モデルはステンレススティール製の116500LNです。

詳細はこちら。

デイトナ 116500LN

デイトナ 116500LN

ケースサイズ:直径40mm×厚さ約12.5mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒または白
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.4130/パワーリザーブ約72時間
防水性:100m
定価:1,309,000円

現行の116500LNは、2016年に誕生しました。

一世代前の116520やもう一つ前の16520も人気ですが、116500LNの格別さ。それはベゼルにセラクロム(セラミック)を採用し、かなり精悍な印象となったこと!デイトナというと資産価値の高さがまず取沙汰されますが、この仕様変更によって、さらにかっこいいスポーツウォッチへと昇華されたことが大人気の秘訣ではないでしょうか。

確かに高価格帯とはなりますが、実物を手に取ってみると、「それでも欲しい」という方が後を絶たない理由が垣間見えるでしょう。 2019年のみならず、しばらくは「最強」の座を明け渡しそうにもありません。

 

■プロからのコメント

「一番よく売れる。例年、ダントツで売上ナンバーワン。全ての高級時計の中で一番売れている。旧型の116520は2000年~2016年まで17年間販売されたが価値を落とさず、生産終了後もその相場を上げ続けるという圧倒的な資産価値を記録した。116500LNも発表から3年経つが先代の流れを踏襲しており、やはり今後ずっとナンバーワンとなるのは想像に難くない」

 

性能・デザイン・ステータス・資産価値全てトップ

 

「今、一番カッコイイ時計!!!特に白!理屈じゃない!」(これと同様の内容が5~6人から寄せられた)

 

「買って良し、売って良し。いつでもオススメ。相場を落とす気配がない」

 

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2019年傑作腕時計ランキング~コンプリケーション部門~

長く時計業界にいると、様々な複雑機構―コンプリケーション―を目にします。 1300を超えるパーツで形成されたもの、天文周期を組み込んだもの、一本で家一軒買えるような価格のもの・・・

数々の見事なコンプリケーションを手にとり、時には操作してきたプロたちが選んだ2019年の傑作ランキングはこちらです!

 

5位 ハリーウィンストン オーシャン バイレトログラード OCEABI42

ハリーウィンストン オーシャン バイレトログラード

出典:https://www.facebook.com/HarryWinston/?ref=page_internal

前述の通り、長く時計業界に身を置くと、本当に様々なコンプリケーションを目にします。ただ、それらはパテックフィリップとかオーデマピゲとかヴァシュロンコンスタンタンとか。こういった名門時計専業メーカーが手掛けたものがほとんどです。

そんな中で、ジュエリーメーカー出自のハリーウィンストン社製、しかも2019年傑作コンプリケーションの五指に入るほどのモデルがあったら―?それはオーシャンシリーズの中の、「バイレトログラード」です。

詳細をご紹介いたします。

オーシャン バイレトログラード オートマティック 42 OCEABI42

ハリーウィンストン オーシャン バイレトログラード

ケースサイズ:直径42mm×厚さ約11mm
素材:ホワイトゴールド
文字盤:ホワイトシェル
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.HW3305/パワーリザーブ約65時間
防水性:10気圧
定価:9,558,000円

レトログラードとは、時計の針が扇形に動き、目盛の端に達するとまたもとの位置にフライバックする、という機構のことです。こちらのモデルですと、4時位置の曜日表示、そして8時位置の秒針がこれに当たります。二つのレトログラード、という意味でバイレトログラードと銘打たれました。

文字盤に美しさや独創性を持たせてくれる機構ですが、その製造は超複雑。実際、時計の七大複雑機構に名を連ね、ブランパンやジェラルドジェンタなど、一部の高い技術力を持ったブランドのみが手掛けているだけ。

そんな超絶技巧を採用するのみならず、自社お得意のハイグレードなダイヤモンドと組み合わせる・・・ハリーウィンストンにしかできない芸当ですね。

ハリーウィンストン オーシャン バイレトログラード

ベゼル、ケースサイド、ラグ、文字盤・・・あらゆる箇所にダイヤモンドをセッティングし、まるでジュエリーのような高貴さと輝きを放ちます。にもかかわらず、6時のデイト表示など、機能性も忘れずユーザビリティに富むところも、傑作と言われる所以です!

ホワイトゴールド製ということも相まってお値段はお高めですが、ここぞと言うときも極上の存在感とクラス感を放つ、他にはないコンプリケーションウォッチとなっております。

 

■プロからのコメント

「平成31年から令和元年へ・・・元号がリセットされた2019年は、レトログラードの『フライバック』するという機構がよく象徴してくれるのではないか。一度進み、積み重なったものがリセットされる。そんな概念を上手に時計に落とし込み、かつダイヤモンドという輝かしい素材を巧みに使ったオーシャンを、個人的には2019年に最も人に薦めたい」

 

「機構・デザイン・高級感全てが傑出した銘品。パテックフィリップ・オーデマピゲなどと比較しても風格に遜色なし!」

 

「ダイヤのギラギラ感もさることながら、ダブルレトログラードを搭載していること、加えてパワーリザーブ約65時間という機能性の抜群さが素晴らしい」

 

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4位 ロレックス スカイドゥエラー 326934

ロレックス スカイドゥエラー

出典:https://www.rolex.com/ja

ロレックスのコンプリケーションモデルはそう多くありません。なぜならロレックスは実用時計の王者だから。

現代におけるコンプリケーションは利便性と言うよりかは、デザインとしての美しさや、至高の時計製造技術を腕元で楽しめるといった、付加価値の側面が大きくなります。また、内部構造が複雑ゆえに衝撃に弱かったり、高額になったりする特性もあります。

こういった事柄から、ロレックスはこれまであまりコンプリケーションに手は出してこなかった印象でした。しかしながら近年その様相が一変。高級時計市場が成熟し、コレクターのみならず一般ユーザーからのコンプリケーションの要請が高まったこと。加えてロレックスの優れた生産ラインと高度の時計製造技術によって、実用的なコンプリケーション製造を可能にしてきたことが大きな要因でしょう。

そんなロレックスのコンプリケーションラインは、ヨットマスターIIのレガッタクロノグラフやチェリーニのムーンフェイズなどが挙げられますが、今回「2019年傑作コンプリケーション」として業界人から非常に多くの票を集めたのが、スカイドゥエラーでした。

スカイドゥエラー 326934

スカイドゥエラー 326934

ケースサイズ:直径42mm×厚さ約14mm
素材:ステンレススティール×ベゼルホワイトゴールド
文字盤:黒・青・白
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.9001/パワーリザーブ約72時間
防水性:100m
定価:1,520,200円

スカイドゥエラーは2012年にロレックスのスポーツラインに加わった、比較的新しいシリーズです。当時はスポーツウォッチなのにフルーテッドベゼルを使用していることや、ロレックスには非常に珍しいコンプリケーションを搭載していることで大きく騒がれることとなりました。

スカイドゥエラーのコンプリケーション機能は、「サロス」と名付けられたアニュアルカレンダーです。アニュアルカレンダーというのはパーペチュアルカレンダーの派生機構のようなもので、一年に一度(アニュアル:年次)、2月の末日のみカレンダー調整を行えば、他の月は30日であろうと31日であろうと手動での調整は不要、という機構です。パテックフィリップやランゲ&ゾーネなどが有名ですね。

ロレックス スカイドゥエラー 326934

出典:https://www.rolex.com/ja

さらにGMT機構をも搭載しています。ただ、GMTマスターのようにGMT針とベゼルで別地域の時間帯を表示するものではありません。文字盤中央に設けられた24時間ディスクがメインの時針と連動して回転する仕様になっており、王冠マークのすぐ下にある逆三角マーカーで第二時間帯を読み取れるようになりました。

ロレックス スカイドゥエラー 326934

↑この画像だと、メインの時間は10時8分(または22時)、第二時間帯は10時、ということになります。

アワーマーカーのさらに外に設けられた小窓は「月」表示です。該当月の窓が赤く彩られます。上の画像だと、12月を指します。

このように、見た目にも機構としても非常にユニークに仕上がった当コンプリケーション。すごいのが、実用面もしっかりしている、ということ!さすが実用主義者・ロレックス。

スカイドゥエラーのために開発されたCal.9001は、パワーリザーブ約72時間。さらに耐磁性や耐衝撃性も存分に高められ、コンプリケーションにありがちな「壊れやすい」を大きく改善するに至りました。

発表当初はハイエンドラインの位置づけで金無垢モデルのみのラインナップでしたが、2017年よりベゼルにのみゴールドを使用した扱いやすいRef.326934が登場。今回プロから「傑作」と称されたのも、後者となります。

 

■プロからのコメント

「アニュアルカレンダーを搭載しているにもかかわらず、ステンレス製。しかも定価は100万円台って、安すぎると思う。ただ、最近他のスポーツロレックスにつられて相場が上がり気味。もともと人気の高かった青文字盤が新品並行相場270万円台~、中古でも250万円前後と、定価から大きなプレミア価格をつけている。そこまでではなかった黒・白も、欲しかったら200万円出すのが当たり前になってしまった・・・

最近ロレックス相場が一時下落したが、スカイドゥエラーはそれに反してどんどん上がっている。本当に欲しい方は今買っておくべき」

 

「金無垢スカイドゥエラーもイイですよ!デイトナやサブマリーナの金無垢とはまた違う、大人の男性って感じ」

 

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3位 ブレゲ クラシックパワーリザーブ ムーンフェイズ

ブレゲ クラシック

前述の通り、2018年も当企画を開催しておりました。そのため何本かは被る時計も出てきます。特にロレックスの定番モデルなどがどうしてもその傾向にあるのですが、稀にそこまで定番というわけではない・製造本数が少ないため、むしろ稀少といった時計も続けてランクインします。それは、常日頃から何本も腕時計に触れてきている業界のプロですら、長年にわたって魅入られ続けているという証明に他なりません。

そして、そんな腕時計の代表格がブレゲ クラシックです。昨年の傑作コンプリケーション部門第4位から引き続き多くの票数を集めました。

ブレゲ クラシック パワーリザーブ ムーンフェイズ

ブレゲ クラシック ムーンフェイズ

ケースサイズ:直径36mm(モデルによる)
素材:ゴールド
文字盤:シルバー
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:cal.502DR(モデルによる)
防水性:日常生活用防水
定価:-

ブレゲといえば、時計ファンなら誰もがご存知の高級ブランドですね。 天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲの系譜を引く歴史的なブランドで、氏は1747年~1823年と76年間の生涯に於いて、約5200本の貴重なタイムピースを造り上げたとされています。

実際に時計製造に携わったのは50年程度でしょうから、現代の様に工作機械が発達していない当時に1年に100本ものハイペースで時計を作ってきたということで既に驚嘆させられるものがあります。

ブレゲは現在オメガやハリーウィンストン、ロンジンなどが属するスウォッチグループ傘下となり、従来路線とは毛色の違ったモデルも輩出していますが、クラシックシリーズは、古き良きブレゲ時代の遺志を受け継ぐ名作中の名作です。

ブレゲ クラシック

オーセンティックな小径薄型ラウンドケース、ブレゲが誇る精緻なギョーシェ彫があしらわれた文字盤、ブレゲ針、シックな革ベルト・・・「クラシック」の名の通り、ブレゲの意志が色濃く受け継がれることとなりました。

コンプリケーションが搭載されるとどうしても文字盤がごちゃごちゃしがちですが、こちらのクラシックはシンメトリーに配置され、正統派の美しさを有していますね。実際、パワーリザーブインジケーターもムーンフェイズも、そこになくてはこの時計は完成されてなかった。そんな自然なたたずまいを感じさせます。

ブレゲ クラシック

なお、シースルーバックからは、同社の見事なコンプリケーション・ムーブメントを鑑賞することができます。機構の複雑さのみならず、パーツ一つひとつにエングレービングが施されており、それだけで美術工芸品のような味わいがあります。

ちなみに相場はコンディションにもよりますが、200万円超えが当たり前と、なかなか気軽に手に入る代物ではありませんが、傑作であることに間違いはないでしょう。

 

■プロからのコメント

「ブレゲの時計はどれも上品だが、特にこの時計は群を抜いているように感じる」

 

「ムーブメント装飾のオーバースペック感がすごい」

 

「今なお人気。ちなみに値段は高いけど、中古相場だと比較的お得。150万円以下で買える個体もありますよ!」

 

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2位 オーデマピゲ ロイヤルオーク オープンワーク 26347PT.OO.D315CR.01

オーデマピゲ ロイヤルオーク オープンワーク

コンプリケーション部門、第2位は、新作部門にもランクインしたオーデマピゲ ロイヤルオークです!

オーデマピゲ=3針のロイヤルオーク感が強いですし、実際この基幹モデルは本当に人気があります。しかしながらオーデマピゲの真骨頂はコンプリケーションにあり。パーペチュアルカレンダーやトゥールビヨン、ソヌリ(ミニッツリピーター)など、複雑かつ精密な機構にこそ一家言持つブランドです。

今回コンプリケーション部門でオーデマピゲに票を入れたプロたちも、その点を強く主張していました。

ただ、やはりオーデマピゲ=ロイヤルオーク感があることは事実。ロイヤルオークは完成されすぎており、傑作を語るうえは欠かせないのでしょう。そこで、今回プロが選んだのは、ロイヤルオークのオープンワーク トゥールビヨン クロノグラフでした!

ロイヤルオーク オープンワーク トゥールビヨン クロノグラフ26347PT.OO.D315CR.01

オーデマピゲ ロイヤルオーク トゥールビヨン

ケースサイズ:直径44mm×厚さ約13.2mm
素材:プラチナ
文字盤:スケルトン
駆動方式:手巻き
ムーブメント:Cal.2936/パワーリザーブ約72時間
防水性:20m
定価:要メーカー問い合わせ

この画像を一目見ただけで「ただごとではない」と思うかもしれません。ちなみにもっと驚きなのは、実機を見ていただくとわかりやすいのですが、一見して複雑とわかる構造をしているにもかかわらずケース厚がわずか13mm程度に抑えられていること。ロイヤルオーク自体、もともと「薄型スポーツウォッチ」というコンセプトを持っています。そのためパーツ数が多くどうしてもケース厚が出がちなコンプリケーションを―しかもトゥールビヨンとクロノグラフ搭載―きわめて薄く設計できたというのは見事と言う他ありません。

ロイヤルオーク 26347PT

出典:https://www.audemarspiguet.com/ja/

色々言いましたが、このモデルのミソは「トゥールビヨン」「クロノグラフ」を搭載し、かつオープンワークと呼ばれる、文字盤の表裏をスケルトナイズした見せ方をしていること!

手巻きを採用することで、さらに内部機構が見やすくなっております。

トゥールビヨンはもともとムーブメントの姿勢差を解消し、精度を向上させるためにブレゲによって開発された機構です。現代ではその「渦のような」動きの美しさから鑑賞用途で使われているのですが、製造できるメーカーは決して多くはありません。テンプと呼ばれる精度を司る調速機構を、専用キャリッジ(籠)に入れてさらにそれを回転させる、という、設計も組み立ても調整もきわめて難易度の高い製造工程を踏まなくてはならないためです。

 

ちなみに定価は「要問合せ」。これは受注生産のようなもので、希少価値の高いモデルの高騰を防ぐために行われているシステムです。そのため市場価格については一概にはいえませんが、おおよその目安として新品・未使用品で「2500万~3000万円」ほどの価格で取引されています。中古品に関してはその8~9掛け程度でしょうか。相場は毎日変動しているのであくまで予測ですが、100年後も家宝として受け継いでいけるような価値を持つことは間違いありません。

 

■プロからのコメント

「15500STでもコメントしたが、ロイヤルオークという限られた枠組みの中で、これほどまでに挑戦的な試みを行うというのは、オーデマピゲでなくてはありえない。

ともすれば地味。にもかかわらず、機構だけでロイヤルオークをここまで一新すると言うのは、なかなかできることではない。既に今別の時計を愛用しているが、次はこれが欲しい」

 

「オーデマピゲの精神を享受できる名作」

 

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1位 パテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

パテックフィリップ ノーチラス コンプリケーション 5712A

数あるコンプリケーションを目にしてきたプロたち。 そんな中にあっても、パテックフィリップのそれというのは時計業界人にとってかなり特別なようです。ランキングの1位は圧倒的にパテックフィリップに票が入ることとなりました。

ただ、ひとくちにパテックフィリップのコンプリケーションと言っても、実はかなり種類が多いのが現状です。オーデマピゲ同様、パテックフィリップもまたコンプリケーションに一家言持っているため。しかも、パテックフィリップに至ってはこれを「ノーチラス」「アクアノート」などと同様、一大コレクションとして展開してしまっているのです。

そのため今回の調査でもパテックフィリップの様々な機構―ワールドタイム,パーペチュアルカレンダー,トラベルタイムなど―が挙がりましたが、最も票を集めたのはノーチラスのプチコンプリケーション。通称プチコンの5712シリーズです。

ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

ノーチラス プチコン 5712/1A

ケースサイズ:直径43mm×厚さ約8.52mm
素材:ステンレススティール
文字盤:青
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.240PS IRM C LU/パワーリザーブ約48時間
防水性:6気圧
定価:4,785,000円

「2019年傑作腕時計ランキング~スポーツウォッチ部門~」でノーチラスはご紹介しましたが、シンプルな3針のみならず、様々な機能が搭載された派生モデルが存在します。プチコンは、そんな派生のうちの一つ。

さらに言うと、2006年に誕生して以来、3針と並んで長らくノーチラス人気を牽引してきた、重要な役割を持つモデルでもあります。

文字盤を見ると、その多機能さがよくおわかりいただけるでしょう。

パテックフィリップ ノーチラス 5712

搭載されるムーブメントはCal.240PS IRM.C.LU。ポインターデイト、ムーンフェイズ、パワーリザーブと様々な機能を付加しております。

この多機能具合、にもかかわらず文字盤の端正さも驚嘆に値するのですが、さらに目を見張るのが薄さ!オーデマピゲ同様、コンプリケーションを搭載しているとは思えないくらい薄いのです。

コンプリケーションというのはムーブメントにモジュール的に搭載していくことが一般的なのですが、腕時計という小さな箱の中で組み込みが必要となるため、高い設計力と技術力を要します。つまり、薄いどころか、普通の時計にすることすら難しいのです。

パテックフィリップ ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001

なぜパテックフィリップが世界最高峰の時計ブランドと呼ばれるか。その理由がよくわかる名シリーズだと思います。

ただし、現在価格が爆上げしており、定価4,785,000円のところ新品相場が1000万円前後・・・ちなみに昨年末に当企画を開催した時は、まだ650万円程度でした。

とは言えイニシャルコストは高くとも、パテックフィリップのコンプリケーションは値崩れしづらいというメリットもあるため、手に入れておいて損のない銘品と言えます。

 

なお、今回は定番のステンレススティール製5712/1Aにフォーカスしてご紹介しましたが、5712シリーズはゴールド製も大変人気が高く、その評価はステンレス製と二分するところ。

パテックフィリップ ノーチラス 5712

ノーチラス プチコン ロースゴールド製5712R / ホワイトゴールド製5712G

ちなみにタレントのローランド様はこちらの5712Rの方を愛用しているとか。

当店のバイヤーからのコメントで「よくわかってる。ローランドさんは通だと思う」といったものが寄せられました。確かにこの時計は、万人から受けるというよりも、通好み、玄人好みの逸品と言えるでしょう。

 

■プロからのコメント

「コンプリケーションと言えばまずこれが思い浮かぶほど、頭に刷り込まれている時計。コンプリケーションの最高峰」

 

「いつも業者向けオークションで取り合いになる」

 

「最近の高級時計市場の流れもあってか、5712もとても高くなった。でも、高くても欲しいという強烈な需要が、さらにこの時計の価格高騰を押し上げるというスパイラルを描いている。1000万円近いのに、購入層が絶えないのは本当にすごい。

ちなみに5712Rや5712Gは革ベルトのため、金無垢なのにステンレススティール製の5712/1Aと比べて価格が抑えられる。もちろんそれでも700-800万円はするが・・・ただ、値崩れしないので、買っても後悔とか損とか、そういった感覚は薄いと思う」

 

「発売以来ずっと人気が高かった時計だが、今年新作が出てさらに注目を集めている。ステータス性は飛びぬけており、デザインも良く、資産価値も高い」

 

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2019年傑作腕時計ランキング~エントリーモデル部門~

新品並行相場を基準に、30万円以下を目安に手に入れることができる、高級時計のエントリーモデルのランキングはこちらです。

 

5位 ロンジン マスターコレクション L2.673.4.78.3

ロンジン マスターコレクション

高級スポーツウォッチやコンプリケーションよりも、このエントリーモデル部門で優劣を付ける方が結構大変です。なぜなら、高価格帯に比べて、30万円以下が平均定価のエントリーブランドの方が圧倒的に数が多いため。さらにこのプライスレンジだと「少量生産」というより十分な製造本数を採り、必然的にシリーズ数・モデル数も多くなってきます。選択肢が豊富なため、一つのブランド・モデルに絞りづらいのです。

「選びづらさ」は、このプライスレンジは競争が激しいという理由も大きいですね。

しかしながらそんな中でも、ずっと定番として愛され続けるブランドもあります。むしろ、永世定番として、今後10年・20年・あるいは100年・・・時計好きを楽しませてくれる。そんなブランドの代表格がロンジンです。2018年版の傑作エントリーモデルでも、ランクインを果たしました。

ロンジンもまた他社同様にいくつかのシリーズを持ちますが、フラグシップはマスターコレクションです。

ロンジン マスターコレクション L2.673.4.78.3

ロンジン マスターコレクション

ケースサイズ:直径40mm×厚さ約15mm
素材:ステンレススティール
文字盤:シルバー
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.L687/パワーリザーブ約54時間
防水性:3気圧
定価:419,100円

文字盤を見てすぐお気づきになった方もいらっしゃるかもしれませんが、「クロノグラフ」「ムーンフェイズ」「ポインターデイト」を有した、紛れもないコンプリケーションです。コンプリケーションであるにもかかわらず、30万円以下!定価は約42万円ですが、実売価格は新品で26-27万円程度です。かなりお値打ちですよね。

このロンジンというブランドは、ロレックスやオメガほどの知名度は持っていないでしょう。「知る人ぞ知る」といった立ち位置かもしれません。

しかしながらほとんどのシリーズでラウンドフォルムを採用している真の正統派。下手に奇をてらわない、いつの時代も通用する魅力を備えています。

それは、ロンジンが1832年創業とスイス時計界の中でもとりわけ老舗なことに由来するでしょう。 歴史や伝統にまつわるエピソードには事欠きません。

ロンジン マスターコレクション

現在はオメガやブレゲ、ブランパンなどを傘下に加えるスウォッチグループに属しており、巨大コングロマリットの資本力を背景に、高品質&リーズナブル路線を突き進んでいる、時計界にとっては稀有な存在となります。なんせ、「伝統」「正統」が申し分ないのに、リーズナブルなのですから。コストパフォーマンス最強と言っていいでしょう。

ロンジン マスターコレクション エントリーモデル

↑ブレスレット版のL2.673.4.78.6

そんなロンジンの中でもマスターコレクションは、機能美を全面に打ち出したシリーズとなります。

12時位置に月と曜日、ダイアル外周にポインターデイトを備えたトリプルカレンダーで、6時位置にはムーンフェイズを備えます。縦目のクロノグラフで、12時位置が30分計、6時位置が12時間計に。そして9時のインダイアルはスモールセコンドと24時間表示針と、機能満載!ちなみに当店のロンジンの中で、長年ナンバーワンの売上を誇ってきました。

ラウンドフォルムのためどこか雲上ブランドの雰囲気すら感じさせ、これが30万円以下で購入できるとは驚きです。

 

■プロからのコメント

ハイスペックなのに安い。コスパ最高

 

「さりげないムーンフェイズ、上品な青針、エレガントなケースフォルム・・・ビジネススーツにも合わせやすいし、20代・30代で初めて高級時計をご購入される方は、迷ったらロンジンを選んで損はないだろう」

 

「ロンジンは俳優の藤木直人さんとか香川照之さんとか。一流芸能人の愛用者も多いですよ!」

 

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4位 ブライトリング コルトスカイレーサー X720B87YPX(X74320)

ブライトリング コルトスカイレーサー

ブライトリングはパネライやIWCなどと並んで、ミドルクラスに位置付けられるブランドです。そのため「30万円以下で買えるモデルなんてあるの?」と思うかもしれません。

でも、あるんです。

それが、2017年に発表されたコルト スカイレーサーです。これまでのブライトリングと大きく異なるデザインと価格帯が採られていることが何よりの特徴。同年にイギリスの当時会社CVCキャピタル・パートナーズ傘下となったこと。リシュモンに属するIWCのCEOを務めていた敏腕家ジョージ・カーン氏が移籍してきたことなど、新たな境地への開拓の一環としてリリースされたのでしょう。

今回の調査でも、「新たなターゲットを取りに行ったのだろう」といった考察がいくつかありました。

コルトスカイレーサー X720B87YPX(X74320)

ブライトリング コルトスカイレーサー

ケースサイズ:直径45mm×厚さ約13mm
素材:プラスティック(Breightlight)
文字盤:黒
駆動方式:クォーツ
防水性:100m
定価:270,000円

「コルト」自体はもともとミリタリーラインとしてブライトリングに存在していました。軍用時計をルーツにした、本格スポーツウォッチシリーズです。

「堅牢性」「視認性」など、過酷な軍事下でも時刻を確認する、という、シンプルにして絶対不可欠な機能を優先した時計のため、あまりゴチャゴチャしたものはついていません。その代わり比較的リーズナブルで、かつシンプルモデルがお好きな方から高い支持を誇っていました。

そんなコルトシリーズから2017年に発表されたのがこちらのスカイレーサーです。まず、オールブラックという、思い切った外装に目がいくかもしれません。

この外装はただ奇抜なだけではなく、Breightlightという独自開発したプラスティック素材が使用されています。

ブライトリング コルトスカイレーサー 人気

耐久性や耐磁性能はそのままに、スチールの約1/6の軽量さを誇る素材で、ケースサイズ45mmと比較的大きめにもかかわらず、重量はわずか55g!ラバーベルトを使っているということもありますが、かなり軽やかですよね。これまでは200gとかがザラの、ずっしりと重量感のあるパイロットウォッチを中心に輩出してきたブライトリングとはうって変わったモデルです。

さらに、「デカ厚」の象徴のようなブランドでしたが、クォーツを使うことによってケース厚はわずか13mmと、きわめて薄く設計されました。

ブライトリング コルトスカイレーサー 人気

このクォーツはクロノメーター認定スーパークォーツで、年差±15秒となっております。
ちなみに通常のクォーツは「月」に±15秒~±30秒程度ズレると言われています。ブライトリングのスーパークォーツの精度の凄まじさをおわかりいただけるでしょう。

これだけのスペックを持ちながら、新品並行相場は20万円前後とブライトリングの中では低価格帯。最近人気すぎるためか流通量が徐々に減ってきており、やや相場が上がっていますが、それでもブライトリングの中では破格の安さです。

本当に人気で、入荷即完売のような状態ですので、当店の多くのスタッフが「欲しいなら早めに買った方がいい」とコメントを残すほどです。

 

■プロからのコメント

ブライトリングで今最も売れている腕時計。同社の中では圧倒的なコスパを有しているため、それもうなずける。オールブラックのため好き嫌いが出ると思っていたが、わりと万人受けしている印象。特に20代-30代の方が多く購入されている。デザイン性の高さと安さが受けているのだろう」

 

「クォーツのため安い。こういったイニシャルコストはもちろんのこと、クォーツは維持費もお手頃。コルト自体が耐久性も高いし、機械式時計に比べて壊れづらいので、初めて高級時計を所有する方でも安心して使える」

 

ブライトリングのご購入はこちら

 

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3位 ノモス タンジェント TN1A1W2

ノモス タンジェント TN1A1W2

ノモスというブランドをご存知でしょうか。 ロレックスやオメガを代表とするスイスメイドではなく、ドイツ生まれのブランドです。

特徴は一切の無駄を削ぎ落としたシンプルさ。端正で上品、そのためビジネススーツやここぞ!と言う時のフォーマルスタイルで真価を発揮してくれるとあって、年々日本国内での知名度を上げていっているブランドです。

ノモスはリーズナブルさも大きな魅力です。 かと言ってただ安いだけではもちろんありません。 ドイツブランドらしく技術力を堅持しつつ、「シンプル・機能・リーズナブル」を一貫して守り抜いてきました。

そんなノモスを2019年最強エントリーモデルとしてプロたちが推した一本はタンジェントです。

タンジェント TN1A1W2(139)

タンジェント TN1A1W2(139)

ケースサイズ:直径35mm×厚さ約6.6mm
素材:ステンレススティール
文字盤:シルバー
駆動方式:手巻き
ムーブメント:Cal.アルファ(α)/パワーリザーブ約42時間
防水性:3気圧
定価:243,000円

タンジェントはノモスのフラグシップです。基本的にタンジェントと呼ばれるシリーズがベースにあり、そこから派生モデルが多数存在する、というのがノモスのシリーズの特徴です(最近では新ラインも続々登場していますが・・・)。

見ておわかりいただけるように、小径薄型という、ドレスウォッチのお手本のような意匠が何よりの特徴。

シンプルな使い勝手の良さが当店でも抜群に人気で、20代・30代のお若い方だけでなくシンプルウォッチをお探しの幅広い年代層からも選択される一本です。

ぱっと見はどこまでもシンプルなのですが、文字盤デザインやフラットなガラス・ケース、そして上品な薄さはなかなか他ブランドにはない独創性が溢れています。

ちなみに厚さはわずか6.2mm。
かっこいいデカ厚時計も魅力ですが、やはり上品な高級時計と言えば薄型でしょう。

ノモス タンジェント

なお、ノモスは「タンジェント スポーツ」など一部を除く、全てのモデルでシースルーバックを採用していることも特筆すべきポイントです。低価格帯にもかかわらず、ムーブメントにも自負があることがおわかりいただけるでしょう。

新品並行相場は14万円前後と、本当にお求めやすい価格となっております。

ノモス タンジェント TN1A1W238(164)

タンジェント TN1A1W238(164)

ちなみに35mmサイズのタンジェントが当店一番人気ですが、「ちょっと小さいかも?」という方から、こちらの38mmサイズもご指示いただいております。

相場は大きくは変わりませんので、好みでお選びください。

 

■プロからのコメント

「隠れた名作。エントリーモデルというとオメガやタグホイヤーが挙がるかもしれないが、これらの人気ブランドを抑えていつも売上上位にランクインしている。ノモスは自社工場一貫生産率が80%を超えるブランド。そんなハイレベルな時計を20万円以下で販売できるのは、素直にすごいと思う」

 

「日本ではまだマイナーなブランドだが、業界関係者からの評価は高い。今後人気が上がりそうなブランド

 

「もっと派手にプロモーションしても良いのでは?ブランディングが上手く行けば人気ブランドの仲間入りをすると思う」

 

「(タンジェントに限らず)ノモスを着けている男性がいたら、お!ってなる。個人的に、スイスメイドではなくドイツブランドっていうのがいい。通な感じがする」

 

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2位 タグホイヤー カレラ キャリバー5

タグホイヤー カレラ キャリバー5

 例年、当調査で時計業界のプロたちが、口を揃えて「この価格でこのクォリティは驚き」と評するのがカレラのキャリバー5搭載モデルです。

カレラはタグホイヤーのフラグシップ。 デイトナやオメガのスピードマスターなどと時を同じくする1960年代、やはりモーターレース「カレラ パンアメリカーナ・メキシコ」とF1チャンピオン「ファン・アニュエル・ファンジオ」へのオマージュとして誕生しました。

様々な派生モデルが存在しますが、基本的には「ムーブメント(キャリバー)」で区切られています。自社製キャリバーホイヤー01または02を搭載したハイエンドラインや日本限定モデルなども存在しますが、30万円以下で手に入れられて、最も普遍的な良さがあるカレラと言えばキャリバー5搭載モデルを置いて他はないでしょう。

カレラ キャリバー5 WAR211A.BA0782

カレラ キャリバー5

ケースサイズ:直径39mm×厚さ約12mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.5/パワーリザーブ約38時間
防水性:100m
定価:297,000円

こちらのカレラが、エントリーモデル部門第2位であり、当店のタグホイヤーの中では常に売上ナンバーワンに輝いている一本です。シンプルながらケースにエッジが効いて、非常にスタイリッシュに仕上がりました。

スタイリッシュなケースにデイトまたはデイデイト表示と3針のみのシンプルな文字盤は、レーシングモデルでありながらエレガントさをもたたえます。

タグホイヤー カレラ キャリバー5

ちなみに一番人気は黒文字盤ですが、他バリエーションも同様によく売れます。

文字盤に新色や装飾などが加えられることはありますが、誕生以来デザインを大きくは変えず、愛され続けてきた正真正銘のロングセラーです。

 

なお、実は今回「キャリバー5」搭載カレラと同じくらい「キャリバー16」搭載カレラも多くの票を集めました。

カレラ キャリバー16 CBM2110.BA0651

カレラ キャリバー16 CBM2110.BA0651

本稿でも何度かご紹介しているクロノグラフですが、簡単に言うとストップウォッチ機構となります。この機構自体を日常でよく使う、と言う方は少ないでしょうが、文字盤にインダイアルが並んだ様相が非常にかっこよく、デザインとして付加されることが多いですね。ちなみにタグホイヤーはゼニスのエルプリメロなどとともに「世界初自動巻きクロノグラフ」を世に送り出したことでも有名です。

ただ、キャリバー16搭載機は30万円前後の価格帯も少なくなかったため、今回はキャリバー5の方をランクインさせていただきましたが、当モデルもハイコスパであることに変わりはありません。

また、タグホイヤーは新品以上に中古がお得なブランドでもあります。そのためキャリバー16搭載カレラでも、中古であれば30万円以下で手に入る個体がぐっと増えるでしょう。

 

■プロからのコメント

時計初級者の方に『どの時計がお勧めですか?』と聞かれたら、まずお勧めするのはこの時計

 

今年だけでなくここ数年ずっとタグホイヤーの年間売上本数1位生産本数は比較的多いが、需要が多すぎるためなかなか在庫を確保できない

 

「ブランド自体のスタイリッシュさも良い。低価格帯の製品はネームバリューやステータスが置き去りにされがちだが、タグホイヤーであればその辺もカバーしてくれるであろう」

 

コメントからも、エントリーモデルとして優秀すぎることがわかるカレラ。 確かに、ここまでのコストパフォーマンスを誇る高級時計ブランドというのは、なかなかないかもしれません。

 

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1位 チューダー ヘリテージブラックベイ 79540

チュードル ブラックベイ 79540

例年、エントリーモデル部門の第1位は、タグホイヤーのカレラでした。しかしながら2019年、そのカレラよりも一世を風靡し、グランプリを獲得したのは、チューダーです!やはり2019年、注目度の高さでは他を圧倒しました。あるプロは「あるいはロレックスよりも注目度が高かったのでは?」と言うほど(もちろんロレックスはロレックスで凄かったのですが)。

前述したように、チューダーの日本進出から一年が経過したこと。ラグビーワールドカップで盛り上がったこと。そしてチューダーは兄貴分のロレックスと同じように、ベッカムやレディーガガがアンバサダーを務めるなど日本人にも認知度が高い人を起用してることなどが2019年の同社の成功の理由かもしれません。

しかしながらそれ以上に、チューダーの最大の強みを上手に製品に反映させたことが大きいように思います。そのチューダーの強みとは、高品質の時計をリーズナブルな価格で手に入れられるところ! チューダーが日本上陸を果たした時はすわ価格高騰か!?と言われていました。実際価格はじわじわと上がってはいるものの、おおむね落ち着いている状況です。

中でもヘリテージブラックベイシリーズのうち、シンプルさが魅力の41mmサイズ79540は高級時計のエントリーモデルとしても優秀です。

ヘリテージ ブラックベイ41 79540

チューダー ブラックベイ 79540

ケースサイズ:直径41mm×厚さ約11mm
素材:ステンレススティール
文字盤:黒または青
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.2824/パワーリザーブ約38時間
防水性:150m
定価:324,500円(ストラップタイプは290,400円)

すっきりしたステンレススティルケース・ブレスレットに、デイト表示すら持たないそっけないまでのシンプルさがビジネスユースにはばっちりのブラックベイ。

もともとブラックベイ自体は1970年代に生産していたサブマリーナのリバイバルとして2012年に発表された、チューダーのフラグシップコレクションです。79540はその中の一派生といった形で、コストパフォーマンスに優れたチューダー製品の中でも、非常に低価格で楽しめることが特徴です。

低価格とは言え、ロレックスから受け継いできた実用性・機能性重視の高品質っぷりは健在。そのため「長持ちする時計が欲しい」「日常でガンガン使える時計が欲しい」といった層からも高い人気を誇ります。

チューダー ブラックベイ 79540

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

新品定価は30万円を超えていますが、相場は20万円台前半ほどと本当におねうち。

黒文字盤は「ロレックスのエクスプローラーIをまねてる」なんて言われていましたが、2018年には新色のブルーが追加されたことにより、またひと際独自性を印象づけることとなりました。

ちなみに。41mmだと大きい?という方に向けて、36mmやレディースラインの32mmサイズも展開されています。

 

■プロからのコメント

「他のブラックベイに比べてシンプルなのに、チューダーらしさを感じられる逸品」

 

「日本国内に正規店ができ、勢いがあるブランド。ブラックベイはチューダーの主力なので今後さらに人気が高まると思う

 

「クセがなく、スーツスタイルに着けて嫌味がない。万人に愛される印象」

 

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2019年傑作腕時計ランキング~レディース部門~

最後にご紹介するのは、レディース部門の2019年傑作腕時計ランキングです。

カルティエやハリーウィンストンなどジュエラーのみならず、近年では機械式時計メーカーも本格的なレディースラインに力を入れております。

名門たちがしのぎを削る、2019年のNo.1とは?

 

5位オメガ コンステレーション

オメガ レディース コンステレーション

第5位にランクインしたのは、ファッション感度の高い大人の男女から人気の高いオメガです!

オメガと言うと、前述したスピードマスターですとかシーマスターですとか。メンズのイメージが強いかもしれません。しかしながら高い時計製造技術を武器に、魅力的なレディース腕時計をもラインナップしています。カルティエやハリーウィンストンなど、ジュエリー出身メーカーの時計とはまた違った、本格派なことが何よりの特徴です。

そんなレディースオメガの代表格は、コンステレーションです。

オメガ レディース コンステレーション

英語で「星座」という名前を持つコンステレーションは、星をモチーフにしたディテールがドレッシーで本当にオシャレですが、実はこのネーミングは「かつて各地の天文台で行われていた機械式時計の精度を競う様々なコンペティションで優勝した」というオメガの歴史的な偉業のオマージュの意味合いも含まれます。

そんな高精度の象徴として生まれたコンステレーションですが、今ではオメガきってのドレッシーでおしゃれな時計、といった立ち位置も獲得しています。

機械式時計だけでなくクォーツもラインナップされており、薄型で上品なモデルやダイヤモンドや色石がセッティングされた豪華なモデルもございます。

コンステレーションをパッと見ると、3時位置と9時位置のベゼルに爪が見てとれるかと思いますが、コンステレーションのデザインを印象づけるだけでなく、防水性や時計の堅牢性を向上させる目的があるところはさすが実用ブランド・オメガです!

ちなみにコンステレーションの女性有名人・芸能人の愛用者は結構見かけます。
女優の深田恭子さんや竹内結子さん、東京都知事の小池百合子さんなどが有名です。

 

■プロからのコメント

「他のレディース時計とはちょっと違った可愛さと個性がある。芸能人の使用者の中でも、品格のある方が目立つように思う」

 

「シェル文字盤やダイヤモンドを使ったモデルも多いが、比較的低価格。意外とバリエーションも多いので、プレゼントなどでもよくお勧めしています(販売スタッフより)」

 

オメガレディースのご購入はこちら

 

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4位 カルティエ パンテール

パンテール カルティエ

出典:https://www.cartier.jp/

レディース時計と言えばカルティエ!そんな定番中の定番ですね。

マリッジリングやジュエリーも人気ですが、時計製造もまた長い歴史を持ち、ロレックスやオメガなどスイス名門とそん色ない技術力を有します。

タンク、パシャ、バロンブルー、ベニュワールなど多彩なラインナップが存在するためかプロの中でも票が分かれましたが、最も多かったものはパンテールでした。

パンテールをご存知でしょうか?

カルティエ 腕時計 人気 パンテール

カルティエのブランドアイコンである豹(パンサー)をモチーフにしたフラグシップであり、時計のみならずリングやブローチなどでも同様のコレクションが存在します。

控えめながら独特の角型ケース、細かいリンクブレスレットが特徴的なパンテール。
1980年代に登場するやいなや、瞬く間に世界中の女性たちを虜にしました。

まるでアクセサリーのような装いと、カルティエらしい控えめな気品が備わります。
レディース腕時計が「時刻を知るための日用品」から「日常を彩る装飾品」に昇華した瞬間だったように思います。

2000年代半ばに惜しまれつつも廃盤となったのですが、2017年に復活。歓喜したファンも多かったのではないでしょうか。

カルティエ パンテール

なお、再リリース以降は、ラインナップはオールステンレスからゴールドモデル、コンビネーション、ダイヤモンドがあしらわれたハイエンドラインなど全17種。サイズはスモールとミディアムの2展開(SM:縦22mm×横30mm,MM:縦27mm×37mm)となりました。

一過性の人気や流行に左右されませんので、年齢を経てもずっと使い続けていくことができるでしょう。

 

プロからのコメント

「落ち着いたデザインのためどんなシーンにも良く似合う。年齢を問わず誰にでも受け入れられる時計。」

 

「デザインもさることながら、時計としてよく作り込まれている。細かなブレスレットは装着感もよく、クォーツで軽いことも併せてずっと着け続けても疲れない」

 

角型は今では珍しくないけど、カルティエはやっぱり他のブランドに比べてもおしゃれに思う

 

 

カルティエのご購入はこちら

 

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3位 ロレックス デイトジャスト

ロレックス デイトジャスト レディース

男性陣だけでなく、女性にとってもロレックスが不動の知名度と人気を有する、という認識は共通のようです。

実際当店でも、レディースラインが豊富なデイトジャストは高い売れ筋商品となっております。

デイトジャストの何よりの魅力はそのバリエーションの豊富さ。ステンレス、ゴールド、プラチナといった多種の素材展開に加え、文字盤の種類も黒、白、金、銀、青、ピンク、グリーン、茶と豊富です。文字盤の装飾も多岐にわたり、ファッションアイテムとして考え抜かれた時計であることがわかります。

ロレックス デイトジャスト レディース

ケースサイズは26mmか28mmがメイン(26mmは現在は生産終了)となります。また、ボーイズとして34mmもラインナップされるようになりました。

ロレックスも力を入れていることが見てとれるように、例年魅力的な新作を発表しており、2019年もダイヤモンドなどの貴石やカラーリングが美しいモデルが新たにラインナップに加わりました。

レディーススーツに合うオーソドックスなもの、ドレスに合うエレガントなもの、アクティブに使えるステンレス製のもの・・・ライフスタイルに合わせていろいろな選び方が可能なことも、ロレックスのデイトジャストが選ばれ続ける理由でしょう。

ロレックス デイトジャスト

ちなみに今回、女性スタッフを中心にそれぞれお気に入りのデイトジャストがよく挙がりました。それだけバリエーションが豊富で、誰にとっても一番のデイトジャストがある、ということですね。

カップルで一緒に買いに行っても楽しいでしょう。

 

■プロからのコメント

「(Ref.279194を指して)令和元年。令和の出典である万葉集の梅の花の宴を思わせるような純白のブレスレット。そして『ツヤのある』を意味する令の字にふさわしい文字盤デザイン・・・令和時代にピッタリの一本としてお勧めしたい」

ロレックス デイトジャスト 279174

※デイトジャスト 279174

 

「本格的な機械式時計なのに、アクセサリーに近い感じで使える」

 

「ロレックスの内部機構のすごさは言わずもがな、デザインの豊富さが素晴らしい!どんな人でも好みの一本が必ず見つかる」

 

「28mmサイズが出て格段に良くなった」※デイトジャスト28mmは2015年に加わった。

 

「オシャレなのは言わずもがな。55時間パワーリザーブに日付変更禁止時間帯なしと、実用性がすごい

※現行の6桁品番に搭載されるムーブメントは上記の仕様となっている

 

ロレックスレディースのご購入はこちら

 

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2位 シャネル  J12

シャネル J12 H0968

2019年傑作腕時計ランキング、レディースウォッチ部門の第2位はシャネルのJ12です!

「新作部門」でもご紹介したように、J12はシャネルのフラグシップ。先ほどは内部機構にフォーカスしてお伝えしましたが、そもそもシャネルとは、業界きってのファッションリーダーであることは周知の事実でしょう。

当店でも、メンズレディース問わず絶大な人気を誇ります。レディースに至っては、例年トップスリーを席捲している常連と言えます。 ご自身でご購入される方もいれば、ギフトとしてお買い求めになる方々など・・・本当にたくさんの需要を満たしているのでしょう。

シャネル J12

例年レディース売上ランキング上位にくるH0968 / H2422

 

レディース シャネル J12

こちらも例年レディース売上ランキング上位にくるH1628 / H1625

 

J12は時計史だけでなく、シャネル史にも大きな一石を投じます。

・シャネル初のメンズライン

・シャネル初の防水性を持ったスポーツモデル

・シャネル初の自動巻きムーブメント

こういった経歴の華やかさがシャネラーだけでなく、時計にうるさいプロたちからも一目置かれるゆえんでしょう。

シャネル レディース J12

基本デザインは黒か白のセラミックとなりますが、ケースサイズは豊富で19mm、29mm、33mm、36.5mm、38mm、41mm、42mmがラインナップ。女性であれば33mmあたりまでがお勧めですが、メンズライクなサイズが好みの方は大きめも良いでしょう。

シンプルな3針からダイヤモンドをセッティングしたもの、複雑機構を搭載したものと、同じように見えてバリエーションを持ち、どれがいいか迷ってしまう・・・そんなことを考えながら選ぶのもまた楽しいですね!

 

■プロからのコメント

「今年もレディースの中心はこの時計だった。もう10年以上売れ続けている、鉄板中の鉄板。流行り廃りが激しいレディースウォッチの中でこれだけのロングセラーは異常と言っていい。いったいいつまでこの潮流は続くのか?

ブランド腕時計の顧客は基本的に男性7割、女性3割。そのためモデル別に売上一覧を出すと上位のほとんどがメンズ時計。しかしその中で唯一メンズと遜色のない売上を持つのがレディースJ12。圧倒的に小さいマーケットでこれだけのシェアを取ることに、驚きを禁じ得ない」

 

「ステンレスやゴールドが多いレディースウォッチの中で、セラミックという曽合で一世を風靡し、誕生から20年近く経つ今なお安定した人気を誇るシャネル。

時計そのものの出来栄えもすごいが、それ以上にシャネルの巧みなブランディングに拠るところが大きいと思う。シャネル=オシャレな男女の時計、そんなイメージとステータスを植え付けてきた」

 

「人気モデルは入荷してもすぐ完売が続き、決して流通量が少ないわけでもないのに、在庫の確保が難しい

 

カルティエが並行店に在庫を卸さなくなった今、買うのはシャネル」※カルティエは並行店対策として現在並行店へ新品商品を卸さなくなったため。

 

「セラミックなので傷が目立たず、オールシーンで使える」

 

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1位 ハリーウィンストン アヴェニューシリーズ

ハリーウィンストン アヴェニュー

2019年傑作腕時計ランキング~レディースウォッチ部門~、グランプリは女性の憧れ・ハリーウィンストンのアヴェニューシリーズです!

先ほどコンプリケーションの項でご紹介しましたが、やはりハリーウィンストンと言えば、世界中の女性陣の心をわしづかみにする、極上のダイヤモンドとその美しさを最大限生かした意匠。腕時計にセッティングされる貴石はそこまでグレードを重視されないこともしばしばですが、ことハリーウィンストンに関しては、最高グレードの個体しか使わないという徹底ぶりです。

腕時計に使用されるダイヤモンドの品質を、ここまでこだわりぬくのはハリーウィンストンが随一ではないでしょうか。

ハリーウィンストン アヴェニュー

なお、アヴェニューとは、本店を構えるニューヨークのシティスケープを表現した一大コレクションです。

そのコンセプトはそのままに、様々なケースサイズやデザイン、カラーの派生モデルを豊富に抱えていることも特徴となります。

デイトジャスト同様、みんなそれぞれでお気に入りの一本があるようです。

ハリーウィンストン アヴェニュー

今回挙げたブランドの中では価格帯はかなり高め。

中古であっても車一台はゆうに購入できる値段で、100万円超えがほとんどです。

しかしながら前述のように素材そのものが逸品ですので、値崩れしづらいというレディースには珍しいメリットもあります。

 

■プロからのコメント

「検品しているとテンションが上がる」※検品・・・時計の入荷時や出荷時、異常がないか製品検査をしております。

 

「2019年に限らず、いつの時代もレディース時計の最高峰だと思う

 

「常に最高級のダイヤしか使用していない。その質感が他ブランドとは違う

 

「異なるモデルの中から、お気に入りを見つける楽しさがある」

 

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まとめ

時計業界のプロ30人が選んだ、2019年の傑作腕時計ランキングを発表いたしました。

定番のロレックスから雲上ブランドのパテックフィリップ、ファッション重視派からも人気が高いシャネルやカルティエなど、様々なブランドが挙がりましたが、今回ランクインしたものは2020年もまだまだ勢いを持ちそうなものばかりです。

令和を始めるにあたり、思い切って腕時計を購入しようと思ったとき。プロお墨付きの一本はいかがでしょうか。

 

文:鶴岡

 

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この記事を監修してくれた時計博士

新美 貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN リテール(本店、ナイン店)商品管理、メンテナンス マネージャー

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。
その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴22年

 
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