高級時計を買う時、気にせずにはいられないコストパフォーマンス。
お金を無尽蔵に使える人はいいのです。
しかしながら予算と相談しつつ、その中で最も良いモノ・長く使えるモノを買いたい。そんな本音をお持ちの方は少なくないでしょう。
そこでこの記事では、超コスパ抜群の高級時計を9本ご紹介いたします!
当店GINZA RASINの、時計のプロフェッショナル目線の厳選9本。
より納得のいくコストはもちろんのこと、末永く日常でガンガン使える時計ばかりとなっております!
※並行価格は2021年1月現在の新品並行相場に準じております。
目次
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計①セイコー プロスペックス
まずは日本が世界に誇るセイコーから!
すっごい華やか!といったブランドではありませんが、日本企業らしい細やかな気配りと技術力で高い評価を得ており、スイスブランドと遜色ない人気を博しております。
もともとセイコー自体が、大変コスパの良いブランドです。
独自技術による高級感ある外装デザインや時計本来の信頼性・メンテナンス性が自慢。
とりわけ今回ご紹介するプロスペックスは、スポーツウォッチとして必要な機能や性能を突き詰めた、究極の逸品です。
「海」のマリーンマスター SBDX013 / 「陸」のランドマスター SBDB015
プロスペックスの中でも4つのシリーズ展開が行われ、ダイバーズウォッチである「海」、登山など地上の覇者に向けた「陸」、パイロットウォッチに端を発する「空」、ランナー向けの「走」が存在します。
いずれもセイコーの技術力が発揮された素晴らしい時計ですが、今回は「海」を、中でもマリーンマスターを推させていただきます。
独特の形状から「ツナ缶」とも称されています。
ダイバーズウォッチというとロレックスのサブマリーナやオメガのシーマスターを思い浮かべるかもしれません。
しかしながら日本のダイバーズウォッチと言えば、セイコーのマリーンマスターを置いて他はないでしょう。
と言うのも、マリーンマスターは国産初ダイバーズウォッチとして1965年に誕生します。
その三年後に広島県のプロダイバーから「飽和潜水には足りない」と指摘され、600m防水性能を達成したという、セイコーが愛され続ける一つの要因を作った記念碑的なモデルでもあるのです。
現在は300m、600m、1000m防水というダイバーズウォッチらしい機能性を堅持しつつ、本格派の時計としても注目を集めています。
搭載されるムーブメントには、クォーツを開発したセイコーならではの高精度を誇る7C46,10振動が自慢の8L系メカニカル、そしてセイコー独自技術のスプリングドライブの三本柱が用意されています。
セイコー プロスペックス マリーンマスターのコスパが良い点
マリーンマスターは低価格のものでしたら、並行輸入店や量販店であれば10万円以下で手に入れることが可能です。
もちろん長い歴史の中でレア個体や記念モデルが存在するので、そういったものであればプレミア価格を記録しています。
また、同じプロスペックス マリーンマスターでも、搭載ムーブメントがスプリングドライブであればセイコーの中でもハイエンドの扱いになるため、20万円台からとなります。
ちょっとお高いなぁ・・・そんな風に思われますか?しかしながらダイバーズウォッチは通常モデルよりも防水性と比例するように堅牢性や気密性が高まっているので、衝撃やアクティブな使用に強い、といったメリットがあります。
普段使い続けていたとしても、壊れづらく、長持ちするという安心感にも繋がりますね。
それは、パフォーマンスとしては最高の優秀さと言えるでしょう。
出展:https://www.instagram.com/seikowatchjapan/
加えて、前述のように時計としての精度や信頼性は世界中の時計愛好家からお墨付き。
「セイコーって地味すぎない?」と思ってる若い方もいらっしゃるかもしれませんが、時計に詳しい方から見れば「あ、良い時計着けてるな」と一目瞭然。マリーンマスターの歴史を知っていれば、なおさらです。
そういった高級時計に必須のステータスを有していることも、コスパ重視派にとっては重要なポイントと言えます。
セイコー プロスペックス マリーンマスター コスパ最強モデル
SBBN031
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径47.7mm×厚さ14.7mm
全重量:189g
ムーブメント:クォーツ式7C46
パワーリザーブ:-
防水性能:300m
定価:140,000円(税抜)
新品並行相場:11万円台
現行モデルの、クォーツ搭載セイコー プロスペックス マリーンマスターです。
超高精度が自慢の7C46キャリバーを採用しています。
SBBN035
素材:硬質コーティングステンレススティール×シリコンベルト
ケースサイズ:直径47.7mm×厚さ14.7mm
全重量:125g
ムーブメント:クォーツ式7C46
パワーリザーブ:-
防水性能:300m
定価:120,000円(税抜)
新品並行相場:9万円台
シリコン製のベルトを搭載した、抜群にスポーティーなプロスペックス マリーンマスターです。
ケースも傷につよい硬質コーティングを採用しているので、アクティブ男子にお勧めです。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計②モンブラン
モンブランは万年筆をメイン商材とする文房具ブランドです。
高級感溢れるモンブラン製万年筆をプレゼントされた、または使っている、といった方も少なくないでしょう。
モンブランは長年の文房具製造の技術力を生かし、最近ではアクセサリーをはじめラグジュアリーなレザー製品やベルトなど、多角経営に意欲的です。
その一環として1997年より始めた時計事業。
着実に業績を伸ばしており、実は時計愛好家の間でも高い評価を獲得しているのです。
フラグシップはスターコレクション。
星の形をした秒針が特徴的なモデルです。
シンプルフォルムから放たれる上品な美しさが人気を博しています。
フラグシップらしくラインナップも豊富で、デイト表示のみのシンプルなスターデイト、正統派クラシカルのスターデイト オートマティック、美しきコンプリケーションモデルであるスター カンティエームなどが展開されています。
スター以外の代表ラインとしては、「スポーツ」「プロファイル」「タイムウォーカー」。そして近年では原点回帰した「ヘリテージ」ラインにも注力しています。
モンブランのコスパが良い点
出典:https://www.facebook.com/pg/montblanc/photos/
モンブランの製品はほとんどが30万円以下。
シンプルなスターデイトであれば、10万円~と高級時計の中ではリーズナブルです。
「でもしょせん文房具ブランドでしょ?」そう思っていませんか?
モンブランはリシュモングループに所属しています。
リシュモンはカルティエやIWC、ジャガールクルトやランゲ&ゾーネなど名門時計ブランドを傘下に抱える世界シェアNo.2の企業グループです。
そのグループに属することで時計製造のノウハウを吸収し、「モンブラン モントレS.A」という別会社をスイスのル・ロックルに設立しています。
加えて、「伝統ブランドを守る事が革新に繋がる」という理念から、2007年には老舗ムーブメント会社「ミネルバ」とパートナー契約を締結します。
このように、文房具メーカーでありながらも時計製造技術を上手に取り込み、着々とマニュファクチュールブランドとしての地位を確立しているブランドなのです。
マニュファクチュールは一つの付加価値です。
ブランドにもよりますが、この自社ラインを持っている、というだけで価格が跳ね上がることは珍しくありません。
しかしながらモンブランは、大手のノウハウや老舗の伝統を取り入れた自社開発製品を、なんと10万円から売り出しているのです。。
これを優れたコストパフォーマンスと言わずにはいられません。
加えて、モンブランが属するリシュモングループは、正規店購入と並行店購入とでアフターケアに差別を設けていなことも特徴です。
正規店と並行店の料金差がなければ断然並行店での購入がお得ですので、やりようによってはかなりのコストパフォーマンスを突き詰めることができるのです。
モンブラン コスパ最強モデル
スター デイト オートマティック 107114
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm×厚さ9.95mm
全重量:71g
ムーブメント:自動巻きMB24.09
パワーリザーブ:42時間
防水性能:30m
定価:336,960円
新品並行相場:14万円台
センターにギョーシェ彫りがあしらわれたシルバーの文字盤にローマンインデックス×ブルースティール針で、正統派に仕上がったスターです。
スター クラシック デイト オートマティック 110717
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm×厚さ8.9mm
全重量:51g
ムーブメント:自動巻きMB24.09
パワーリザーブ:42時間
防水性能:30m
定価:375,840円
新品並行相場:17万円台
革ベルトでシックに着けこなせる一本です。堅めの職場でもピッタリ。
トラディション クロノグラフ 117048
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm×厚さ9.3mm
全重量:116g
ムーブメント:クォーツクロノグラフ
パワーリザーブ:-
防水性能:30m
定価:253,800円
新品並行相場:13万円台
伝統的な時計製造技術に則りながらも、モダンさを打ち出したシリーズがトラディションです。
古き良きクロノグラフを感じさせるデザインを堅持しつつも、優美なラインがスタイリッシュさをも持ち合わせています。
このレベルのクロノグラフを13万円から購入できるというコスパの良さは、モンブランならではですね。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計③タグホイヤー
ロレックス・オメガと並んで人気の高いタグホイヤー。
抜群のかっこよさや有名人の愛用者が多いことなどから、若い世代を中心に支持を集め続けています。
現代的なイメージが強いですが、実は結構老舗。
1860年、エドワードホイヤーによって設立されたブランドで、F1の公式計時として、数々の名作レーシング・クロノグラフを生み出してきました。
高級時計のエントリーブランドとして有名ですが、実は自社製ムーブメントホイヤー01、02を搭載したハイエンドラインもまた人気。
幅広い年齢の方々が購入層となっており、タグホイヤーの中で所有する腕時計をステップアップする方も少なくありません。
実用性にも定評があり、高性能でありながらも日常の衝撃や経年劣化を考慮された設計がなされます。
メンテナンスをしっかり行えば長持ちすることから、時計としての評価も非常に高いスイスブランドです。
なお、一番人気はカレラシリーズ。
タグホイヤーのフラグシップでもあり、世界で最も過酷なオープンロードレース『カレラ・パンアメリカーナ・メキシコ』へのオマージュです。
しかしながら同様にレーシングモデルであるフォーミュラ1やダイバーズウォッチであるアクアラインも人気があります。
シリーズや派生モデルが豊富なことも、消費者にたくさんの選択肢を与えてくれる大きなメリットといえます。
タグホイヤー コスパが良い点
近年では自社開発ムーブメントホイヤー01や02を搭載させたハイエンドラインが有名になっていますが、使いやすい汎用ムーブメントをベースにしたキャリバー5、キャリバー16なども変わらずラインナップ。
ロンジンの箇所でもご説明しましたが、こういった汎用ムーブメントは機械式時計初心者にとってうってつけです。
ムーブメントは煩雑になればなるほどメンテナンスや取扱にコストがかかるので、コスパ重視であれば汎用ムーブメントは大きな選択肢のうちの一つとなるでしょう。
タグホイヤー コスパ最強モデル
タグホイヤー カレラ キャリバー5搭載モデル
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm×厚さ13mm
全重量:132g
ムーブメント:自動巻きキャリバー5
パワーリザーブ:38時間
防水性能:100m
定価:275,400円など
新品並行相場:20万円前後~
人気あるカレラの中でも、屈指の知名度と売上を誇るのがこちらのキャリバー5搭載モデルです。
並行店であれば20万円以下で購入できる価格帯であるにもかかわらず、高級感ある外装や文字盤デザインはさすがタグホイヤーと言うほかありません。
高い防水性などスペックも十分ですので、ビジネスはもちろんタウンユースに使えるというお得さがあります。
タグホイヤー フォーミュラ1 キャリバー5搭載モデル
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm×厚さ12mm
全重量:175g
ムーブメント:自動巻きキャリバー5
パワーリザーブ:38時間
防水性能:200m
定価:199,800円など
新品並行相場:14万円台~
マクラーレン フォーミュラ1チームの極めて優れたパフォーマンスからインスピレーションを得たシリーズです。
もともとレーシングスピリットを活かしたモデルはタグホイヤーに多いですが、中でもワールドチャンピオン経験者が装着するなど、さらに本格派となっております。
こちらも並行店であれば10万円台前半で購入することが可能です。
タグホイヤー アクアレーサー クオーツ搭載モデル
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm×厚さ11.6mm
全重量:171g
ムーブメント:クォーツ
パワーリザーブ:-
防水性能:300m
定価:178,200円など
新品並行相場:11~14万円台
タグホイヤー唯一のダイバーズモデル・アクアレーサー。
プロのダイバーがデザイン・開発を手掛けたという信頼性はお墨付きのシリーズです。
機械式時計は管理が面倒くさそう・・・そんな方は使いやすいクォーツはいかがでしょうか。
ゼンマイで巻く必要がなく、時間精度の高さが特徴ですので、タイトなスケジュールで日々働いている男性陣にもお勧めできます。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計④ノモス
ノモスはドイツ生まれドイツ育ち、そしてバウハウスの意志を継ぐ意義深いブランドです。
ギリシャ語で「秩序と法」を意味するブランド名となりますが、「シンプル・機能・リーズナブル」を一貫して守り抜いてきました。
シンプルで飽きのこないデザインがまず魅力ですが、実は緻密な設計のうえに成り立った美しさを秘めており、それは世界中が認めるところ。
文字盤は直線と正円で構成されており、絶妙なバランスを誇ります。
実際、国際的プロダクトデザイン賞「レッド・ドット・デザイン賞」をはじめ、国内外で数々の賞を受賞してきました。
この哲学はムーブメントにも活かされており、シンプル薄型が基調となります。
これは、グラスヒュッテの伝統に則った設計となっており、グラスヒュッテレーベルが刻まれます。
ちなみにグラスヒュッテとはノモス始め、著名なドイツ時計メーカーを生み出してきた聖地。そこの伝統技法を活かした技術を相称し、ランゲ&ゾーネやグラスヒュッテオリジナルなど、名門が名乗ることを許されます。
主要ラインは手巻きの「タンジェント」、自動巻きの「タンゴマット」、手巻きの究極のクラシックと言われる「ラドウィッグ」、モダンな「メトロ」など。
ほとんどのモデルがシースルーバックが採用されているところに、ノモスの機械式時計ブランドとしての自負が感じられます。
ノモスのコスパが良い点
ノモスはグラスヒュッテの伝統に則った、高度な製品を展開しているにもかかわらず非常にリーズナブル。
ほとんどのモデルが20万円~30万円台で購入することができます。
それは、ノモスの企業努力に他なりません。
24時間工場を稼働させ「量産体制を徹底する」「無駄な広告はしない」などを徹底。
また「共有パーツを多く使用する」「シンプル機構を利用した組み立ての簡略化」といったシンプルなデザインを利用したコストカットは大きな成果をあげるだけでなく、ノモスの大きな特徴として世間に印象づけました。
ちょっと良い時計が欲しい。でも予算に限りがある。
そんなニーズを満たしてくれるとあって、20代・30代の男性陣から圧倒的な人気を得つつあります。
ノモス コスパ最強モデル
ノモス タンジェント TN1A1W2(139)
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径35mm×厚さ6.2mm
全重量:42g
ムーブメント:手巻きalpha(アルファ)
パワーリザーブ:43時間
防水性能:30m
定価:243,000円
新品並行相場:15万円台~
ノモスを代表するタンジェントシリーズの、35mmサイズモデルです。
シンプルな使い勝手の良さ、厚さわずか6.2mmという上品さが、オンオフ問わない使用を可能にしており、20代・30代のお若い方だけでなくシンプルウォッチをお探しの幅広い年代層からも選択される一本です。
ノモス メトロ MT1D4W2(1101)
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径37mm×厚さ7.7mm
全重量:44g
ムーブメント:自動巻きDUW4401
パワーリザーブ:42時間
防水性能:30m
定価:464,400円
新品並行相場:26万円台~
「地下鉄の路線図からインスピレーションを得た」と言われるメトロ。
おなじみの白銀の文字盤上では民都グリーンとレッドがアクセントになり、いつものノモスとはどこか異なるデザインを持ちます。
色使いはもちろんのこと、インデックスのフォントや針もアヴァンギャルドで、ドイツの中でもズュルト島やウーゼドム島といったリゾート地を彷彿とさせます。
ノモス オリオン OR1A3GW2(309)
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径35mm×厚さ8.7mm
全重量:38g
ムーブメント:手巻きalpha(アルファ)
パワーリザーブ:43時間
防水性能:30m
定価:270,000円
新品並行相場:10万円台後半~
シンプルなノモスのラインの中でも、バーインデックスのみという究極のシンプルさが魅力のオリオン。
価格も定価270,000円、実売価格は10万円台後半からとリーズナブルなので、ノモスのエントリーモデルとしても人気があります。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計⑤オリス
出展:https://www.facebook.com/ORIS/?ref=page_internal
愛され続けて100年以上。
オリスはスイス時計メーカーの中でも、非常に長い歴史を持つ老舗ブランドです。
しかも、全ての時計をスイス人職人の手によってスイスで製造するという、生粋のスイスメイドとなります。
創業した1904年はちょうど戦時需要が盛り上がっていた時期で、実際の軍用時計―とりわけパイロットウォッチ―の製造で脚光を浴び、一躍有名ブランドへと躍り出ました。
オリスの真骨頂は創業以来「時計好き」に寄り添ったブランド運営。
軍用時計を製造してきた高い技術力を武器に品質を極めつつ、低価格帯を維持し続けました。
機械式時計の価格が値上がり続ける昨今でも、その維持への努力が顕著です。
オリスの代表ラインはダイバーズラインの「アクイス」。パイロットウォッチにあたる「ビッグクラウン」。エレガントな「クラシック」などがあり、コンプリケーションモデルも展開されています。
そのいずれも高い技術力と低い価格帯が実現されていることは言うまでもありません。
出展:https://www.facebook.com/ORIS/?ref=page_internal
ちなみにデザインにも個性や美しさが光っており、F1選手やハリウッドスターなど著名人にも愛用者が存在します。
なお、オリスの高い技術力を証明するエピソードの一つに、ムーブメントに取り付けられたレッドローターがあります。
これは、オリスが商標登録したシンボルでもあり、「赤いローターを見つけたらオリスであり、良質な時計の証拠」を示すというのです。
オリスの自社技術への自信と誇りを感じられる一端ですね。
まさに優れたコストパフォーマンスの権化です。
オリスのコスパが良い点
出展:https://www.facebook.com/ORIS/?ref=page_internal
前述のように、オリスのコストパフォーマンスが優れた点は、ブランド自体が「高い品質の時計を低い価格帯で売る」ことに尽力していること。
そのため並行店であれば、新品相場は10万円前後のものが多くラインナップされています。10万円以下で買えるものも少なくありません。
オリスの人気ライン「アクイス」などは、10気圧~30気圧の高い防水性に逆回転防止ベゼルを搭載した本格ダイバーズウォッチであるにもかかわらず多くが10万円以下。
堅牢なため比較的長持ちすることを考えると、イニシャルコストを考えてもすぐに元が取れそうですね。
オリスは世界で活躍する人物や団体とパートナーシップを組み、リミテッドエディションを展開しています。また、創業年が長いことから記念モデルも存在します。
そういったものは高価格帯になることもありますが、自分へのご褒美やステータスシンボルに最適な高級時計を購入しようとするとき、十分な選択肢となるでしょう。
オリス コスパ最強モデル
オリス アクイス デイト 733 7730 4135M
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43.5mm×厚さ13mm
全重量:177g
ムーブメント:自動巻きOris733
パワーリザーブ:38時間
防水性能:300m
定価:259,200円
新品並行相場:13万円台~
ネイビーブルーの文字盤とブラックベゼル、そして使いやすいステンレススティール製ブレスレットが組み合わされた、人気のアクイスです。
逆回転防止ベゼルだけでなく、針とインデックスにホワイトの蛍光塗料が施されていたり6時位置にデイト窓があったりと、機能性極まる一本。
シースルーバックからは、オリスシンボルのレッドローターをご鑑賞いただけます。
オリス ダイバーズ65
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm×厚さ13mm
全重量:139g
ムーブメント:自動巻きOris733
パワーリザーブ:38時間
防水性能:100m
定価:265,680円
新品並行相場:10万円~
1965年誕生当時のダイバーズウォッチを、その50年後に復刻させたモデルがダイバーズ65です。
当時のシンプルなデザインが継承され、ドームシェイプ風防や厚み・艶を抑えたケースとブレスレットが往年の名作を感じさせます。
長い歴史を持つオリスだからこそ復刻モデルも光るものを感じます。
オリス ビッグクラウン ポインターデイト 754 7679 4031M
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm×厚さ12mm
全重量:147g
ムーブメント:自動巻きOris754
パワーリザーブ:38時間
防水性能:100m
定価:200,800円
新品並行相場:10万円前後
オリス定番のパイロットウォッチ・ビッグクラウン。
さらに、ポインターデイトは1938年以来オリスの十八番の一つとなっている個性的な機能です。
ギョーシェ彫りされた文字盤装飾やコインエッジベゼルなど、本当にクラシカルでで洒脱な一本となっております。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計⑥ロンジン
「正統派腕時計」を製造し続けてきたロンジン。
ほとんどのシリーズでラウンドフォルムを採用しており、下手に奇をてらわない、いつの時代も通用する魅力を備えています。
それは、ロンジンが1832年創業とスイス時計界の中でもとりわけ老舗なことに由来するでしょう。
歴史や伝統にまつわるエピソードには事欠きません。
20世紀前半からは歴代万博やグランプリで数々の賞を獲得。
とりわけパイロットウォッチに残した功績は小さくなく、1927年に世界初の単独大西洋無着陸横断飛行に成功したチャールズ・リンドバーグが航空時計として理想的な機能性をロンジンに提案して考案に至った「アワーアングル・ウォッチ」は航空機の経緯度(現在地)を一目で視認させるという、パイロットのマストアイテムとして活躍しました。
こういった輝かしい歴史を生かした作品の数々は今なおロンジンの中で生きています。昨今の復刻腕時計という分野で真っ先に成功したのも、ロンジンと言えます。
出典:https://www.longines.jp/
現在はオメガ、ブレゲ、ブランパン、ジャケドロー、ハミルトンなどを傘下に加えるスウォッチグループの一員となります。
ブレゲやブランパンほどハイエンドではありませんが、オメガと並ぶ高品質製品を比較的リーズナブルに売り出す、といった立ち位置。
リーズナブルと聞くと、ロンジンの華やかな歴史を知っている方は「老舗なのに高級時計ブランドの地位を明け渡した」と思われがちですが、そうではありません。
ロンジンはもともと、近代的な製造方法でコストを抑えた高品質な時計製造にこそ定評がありました。
また、ロンジンが正統派と言われる大きなゆえんは、丁寧なギョーシェ彫や上品でエレガント漂う薄型ケースなど、腕時計の伝統的技法をよく活かした製品にあります。
リーズナブルなのに正統派の高級時計。それこそが歴史的にロンジンの強みなのです。
ロンジンのコスパが良い点
出展:https://www.facebook.com/Longines/?ref=page_internal
前述のように、ロンジンの価格帯はリーズナブル。
そのためコスト面では非常に手が届きやすいでしょう。
ロンジンと同価格帯というとオメガ、タグホイヤー、チュードルといったブランドが存在し、いずれもロンジンを凌ぐ人気となっております。
しかしながらロンジンは「クラシカル&正統派」。いい意味での渋さがあり、上品で知的な印象を与えます。
クラシカル路線が多いブランドは高価格帯であることが多いですが、ロンジンはそういった腕時計へのエントリーブランドとしてはうってつけです。
また、人気ブランドと違ってあまり人とかぶらないことも嬉しいポイントですね。
加えて、ロンジンはETA製の汎用ムーブメントを使用しています。
これはコストを抑えるだけでなく、メンテナンスがしやすいというメリットをも獲得します。よく出回っている機械ですので修理がどこででも受けやすく、機械式時計初心者にとっては安心ですね。
ロンジン コスパ最強モデル
ロンジン マスターコレクション L2.648.4.78.6
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm×厚さ11mm
全重量:148g
ムーブメント:自動巻きL607.2
パワーリザーブ:42時間
防水性能:30m
定価:294,840円
新品並行相場:18万円台~
機能性が自慢のマスターコレクション。
丸みのあるオシャレなフォントに青く焼かれたブルースティール針。シンプルでありながらも高級感があります。
3時位置には大きめのデイト表示が配置されているため、実用性も抜群です。
ロンジン マスターコレクション ムーンフェイズ L2.673.4.78.3
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm×厚さ12mm
全重量:94g
ムーブメント:自動巻きクロノグラフL687
パワーリザーブ:54時間
防水性能:30m
定価:411,480円
新品並行相場:26万円台~
機能美を極めたマスターコレクションの中でも、2時位置に月と曜日、文字盤外周にポインターデイトを備えたトリプルカレンダー、そして6時位置にはムーンフェイズ。
たくさんの機能を極めたロンジンの数あるモデルの中でもトップクラスの人気を誇ります。
多機能モデルでありながらも上品に纏まったフェイスと、渋いブラウンレザーの相性は抜群。20代が着けても50代が着けても違和感がありません。
ロンジン レジェンド ダイバー L3.674.4.50.9
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm×厚さ13.5mm
全重量:128g
ムーブメント:自動巻きクロノグラフL633
パワーリザーブ:38時間
防水性能:300m
定価:293,760円
新品並行相場:19万円台~
1960年代に手掛けた伝説のダイバーズウォッチを再現した復刻モデル レジェンドダイバー。ロンジンといえばマスターコレクションというイメージが強いですが、こちらのコレクションも人気です。
2時位置のリューズで操作できるインナー回転ベゼル、裏蓋のダイバーのシンボル、ドーム型サファイアクリスタルガラスなど、当時の雰囲気を醸し出しています。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計⑦ハミルトン
20代、30代の男性が、次のステージに踏み出す。そんな時に名前が挙がるブランドがハミルトンです。
アメリカ生まれの、合理性を大切にした機能美とシックなデザイン性が何よりの魅力。
1961年公開『ブルー・ハワイ』、1997年公開『メンインブラック』、2002年公開の『オーシャンズ11』といった、銀幕でも活躍してきた輝かしい経歴を持ちます。
ただ華美だったりおしゃれだったり・・・そういったデザイン面だけでなく、ハミルトンもまた長い歴史の中で高い技術力を磨いてきました。
と言うのも、ハミルトンは鉄道用時計メーカーとして、鉄道に正確さをもたらしたという非常に大きな功績を持ちます。
かつてアメリカでは、正確な時刻を表示させる時計がまだまだ未熟だったことから、悲惨な鉄道事故が後を絶ちませんでした。
ハミルトンの正確な懐中時計が採用されるようになり、各段に事故が減ったと言います。
出典:https://www.facebook.com/pg/Hamiltonwatch/
その後定期航空便の公式時計に採用されたり、米軍船舶用の特殊時計として採用されたりと、各業界がこぞってハミルトンの時計を求めたと言います。
主要ラインはオーセンティックかつエレガンスな「ジャズマスター」。映画『ブルー・ハワイ』にてエルビス・プレスリー氏が採用した「ベンチュラ」。ミリタリーラインの「カーキフィールド」、シンプルで硬派な「スピリットオブリバティ」など。
スーツスタイルにマッチするデザインの時計ばかりで、働き盛りの男性にこそ選択してほしいブランドです。
ハミルトンのコスパが良い点
出典:http://www.hamiltonwatch.com/ja/
ハミルトンは、新品の並行相場が10万円以下のモデルがとても多く、機械式時計としては非常にリーズナブルです。
もちろんただ安いだけではありません。
アメリカ生まれというと「スイス製に後塵を拝す」といったイメージが持たれがちですが、多くの産業から公式時計として愛用されてきたことを鑑みればそれは間違いであることがわかるでしょう。
また、現在は本拠地をスイス・ビエンヌに移転。
スイスの高名なムーブメント製造会社ETAと共同開発のもと、新たなムーブメントや新作パイロットウォッチの製作など、居並ぶスイス老舗に負けない技術進化を遂げていっています。
スイスの伝統的な時計製造技術をアメリカン・スピリットと融合させる。
このハミルトンならではの時計を、10万円以下で手に入れられるというのは、コストパフォーマンスの最高峰と言っても過言ではありませんね。
ハミルトン コスパ最強モデル
ハミルトン ジャズマスター ビューマチック オープン H32565135
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm×厚さ11mm
全重量:147g
ムーブメント:自動巻きH-10
パワーリザーブ:80時間
防水性能:50m
定価:114,480円
新品並行相場:6万円台~
お洒落で心地良いJAZZの世界。そんなジャズへのオマージュとして生まれた、ハミルトン定番の「ジャズマスター」。
こちらは、時計の表裏がオープンスタイルとなったモデルです。
美しさもさることながら、約80時間というロングパワーリザーブを誇る実用性もハミルトンならではです。
ハミルトン ベンチュラ エルヴィス80 オート H24555181
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦42.5mm×横44.6mm×厚さ12mm
全重量:162g
ムーブメント:自動巻きH-10-S
パワーリザーブ:80時間
防水性能:50m
定価:213,840円
新品並行相場:11万円台~
ロックンロールの王者、そして名俳優として世界中の男女から愛されたエルヴィス・プレスリーの生誕80周年をハミルトンが祝したモデル“ベンチュラ・エルヴィス80・オート”です。
エルヴィスが出演した1961年の映画『ブルーハワイ』にて、彼自身がベンチュラに惚れ込み、個人的に愛用するようになった逸話は有名ですね。
ベンチュラの持つ独特のシェイプと縞模様の妙が活かされた一本です。
ハミルトン カーキ パイロット オート H64715545
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径46mm×厚さ13mm
全重量:103g
ムーブメント:自動巻きH-10-S
パワーリザーブ:80時間
防水性能:200m
定価:111,240円
新品並行相場:5万円台~
全てのアビエイター―飛行家―のために開発されたカーキ アビエーション。
中でも1940年代の空軍用時計をモチーフにしたパイロットウォッチモデルがこちらです。
視認性の高さや堅牢性あるケースなど、古き良きパイロットウォッチの基本を抑えつつ、ハミルトンの技術力を活かしたロングパワーリザーブなどは必見です。
46mmとかなり大きめですので、存在感はバッチリです。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計⑧ユンハンス
出典:http://www.europassion.co.jp/junghans/index.html
ユンハンスというブランドをご存知でしょうか。
ドイツ屈指の老舗としてハイクォリティな腕時計に定評があるブランドです。
一般的な知名度こそ高くはありませんが、創業は1861年と非常に長い歴史を有することが特徴。
ロレックスやオメガなどのスイス勢と並び、20世紀初頭の機械式時計全盛期から活躍してきました。
ランゲ&ゾーネやノモスなど、多くのドイツ時計メーカーは戦争の影響を受け休眠に追い込まれましたが、ユンハンスはそれを回避し、一度も途切れず歴史を紡ぎ続けてきたことでも意義深いブランドです。
ユンハンスは老舗には珍しく、時代じだいの流行やトレンドを上手に活かすことが得意です。
現在はドイツ発祥の「バウハウス」を継承。バウハウスとは「大量生産を前提とした工業化社会」における芸術の在り方を提唱し、過度な装飾を避けた実用性重視のデザインが何よりの特徴です。そう、何よりも「合理主義・機能主義」がコンセプトの、美しいシンプルデザインが主流。
バウハウスはのシンプルさは、同時に年代やシーンを選ばず末永く使用できるデザインということも意味します。
最も有名なラインはマックスビル。
1950年代の有名プロダクトデザイナーの名前ですが、バウハウスの巨匠であり彼によってユンハンスに機能主義というアイデンティティが定着することとなりました。
ユンハンスNo.1の人気シリーズで、シンプルさの中にも、極薄ベゼルやドーム型風防がユンハンスの個性を演出します。
また、2017年以来の新作コレクション「フォーム」、クラシックな「マイスター」もユンハンスらしい、お勧めの逸品ばかり。
ちなみにユンハンスの文字盤には八芒星マークが刻印されていますが、これはスイスではなくアメリカに範を取ったマーケティング理論の象徴として発表されたロゴ。
アメリカもまたバウハウス同様、大量生産により時計大国の地位を確立した経緯を持っており、ユンハンスが目標とするところだったのでしょう。
ユンハンスのコスパが良い点
バウハウスデザインにしろアメリカに範をとった経営理念にせよ、前述のようにユンハンスは非常に合理的なブランドです。
現代の大量生産社会を前提とした時計製造に力を入れ、コストを抑えた販売を可能にしております。
その証拠に、ユンハンスの製品はほとんどが10万円前後。
「高級時計」のスタンスとは少し異なるかもしれませんが、ユンハンスのこのマーケティング手法に共鳴する男性は少なくありません。
加えてシンプルデザインはビジネスにもカジュアルにも、そして年代問わずご使用いただけるため、使い勝手の良さが何よりのパフォーマンスの高さとなるでしょう。
ユンハンス コスパ最強モデル
ユンハンス マックスビル オートマティック 027/7805.00
素材:ステンレススティール(PVDコーティング)
ケースサイズ:直径38mm×厚さ10mm
全重量:46g
ムーブメント:自動巻きJ800.1
パワーリザーブ:38時間
防水性能:30m
定価:167,400円
新品並行相場:7万円台~
2018年に発表されたマックスビルのモデルです。
PVDコーティングが施されたステンレススティールは傷や摩耗への強さを獲得するだけでなく、華やかさをも両立しました。
控えめでクラシカルな印象のため、少しドレッシーな装いにもマッチします。
ユンハンス フォームA 027/4833.44
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39.3mm×厚さ9.5mm
全重量:125g
ムーブメント:自動巻きJ800.2
パワーリザーブ:38時間
防水性能:50m
定価:170,640円
新品並行相場:7万円台~
「良いスタイルは永遠」―そんなユンハンスの理念が詰まった一本です。
シンプルで視認性を追求した、古き良き時計のスタイルはそのままに、インデックスやブレスレットなど、ディテールはモダンテイストが加わることとなりました。
なお、人間工学も考慮されており、装着感の良さにも定評があります。
ユンハンス マイスター ドライバー オートマティック 027/4721.01
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm×厚さ9.9mm
全重量:49g
ムーブメント:自動巻きJ800.1
パワーリザーブ:38時間
防水性能:30m
定価:194,400円
新品並行相場:8万円台~
自動車文化の黎明期を彷彿とさせるような、ヴィンテージテイストが魅力の一本です。
ツートン文字盤にシャープなドルフィン針、角型アラビアインデックスなど、他のユンハンスとはまた違った魅力あふれるモデルとなっております。
時計のプロが教える超コスパの良い高級時計⑨ジン
出典:https://www.sinn-japan.jp/index.html
ジンというブランドをご存知でしょうか。
生涯愛用することができ、どんな過酷な状況下でも決して信頼を裏切らない。
そのためには、必要な機能のみを追求していけばいい。
そんな理念を持つドイツの時計メーカーです。
創業は1961年、ドイツ軍パイロットで飛行教官でもあったヘルムート・ジン氏が、フランクフルトでパイロットウォッチを作り始めたことに端を発します。
正式名称はドイツ語で「ジン スペツィアルウーレン」。
ジン特殊時計会社という意味です。
出典:https://www.sinn-japan.jp/work_5.html
この名称の通り、ジン独自の特殊技術によってプロフェッショナル使用を前提としたハードな時計を作り続けてきました。
『使うためだけの時計』を目標にしているため、華美さはありません。
ロレックスやオメガのような、派手なマーケティングもしていません。
しかしながらこのジンのものづくりへの姿勢に共鳴する男性陣が年々増加。
映画『海猿』や『藁の盾』で人気俳優が身に着けたこともあり、日本国内でも人気がいや増しております。
ジンのコスパが良い点
出展:https://www.facebook.com/sinnwatches/?ref=page_internal
ジンのコスパの良さは、なんといっても機能性絶対重視の超絶技法にあり!
職業ダイバーに留まらず、実際の特殊部隊やレスキュー部隊のために開発されたモデルの数々は、外的衝撃だけでなく、内面からもオーナーをよく助けてくれます。
例えばジンの特殊技術の一つに挙げられる、テギメント加工。
窒素を使用した浸炭加工のことで、セラミックと同等かそれ以上の硬度を実現しているのです。
出展:https://www.facebook.com/sinnwatches/?ref=page_internal
また、ディアパルと呼ばれるシステムをムーブメント内に採用。
ムーブメントのガンギ車と鈎爪のかみ合わせの部分に施されているもので、オイルを使用せずオイルを使った時と同じ状態(摩擦係数0.03)を作り出すもの。
これによって潤滑油の乾燥が原因となる「部品摩耗」を防ぎ、オーバーホールの期間を一般的な機械式時計の間隔より2倍近く延ばすことができたのです。
コスパ良い腕時計を買えたとしても、オーバーホールはかなり痛い出費。その間隔を減らせるとしたら、嬉しいですよね。
ジンのモットーは「生涯愛用」。
イニシャルコストは平均して20万円台~30万円台と今回ご紹介するブランドの中では高めですが、正しい使い方をすれば間違いなく元は取れるでしょう。
※特殊技術はモデルによって採用されているものが異なります。
ジン コスパ最強モデル
ジン 103.B.SA.AUTO
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm×厚さ17mm
全重量:185g
ムーブメント:バルシュー社製自動巻きCal.7750
パワーリザーブ:42時間
防水性能:200m
定価:388,800円
新品並行相場:27万円台~
ジンが手掛ける抜群にかっこいいパイロットウォッチです。
シースルーバックを採用しているにもかかわらず、20気圧という高い防水性を誇ります。
搭載されるバルシュー7750はブライトリングやオメガ、チュードルなどにも搭載された名機中の名機です。
ジン Uボート U1.1010
素材:Uボートスティール×テギメント加工 逆回転防止ベゼル
ケースサイズ:直径41mm×厚さ17mm
全重量:178g
ムーブメント:自動巻きSW200-1
パワーリザーブ:38時間
防水性能:1000m
定価:356,400円
新品並行相場:24万円台~
Uシリーズは、ジン社独自の素材でありドイツ最新鋭の潜水艦Uボートも使用する鋼鉄から作られます。
さらに前述のテギメント加工を施した回転ベゼルは、ジンのモデルの中でも最高の1500ビッカースまで上げることに成功。
かつてなかった超本格ダイバーズウォッチとなっています。
ジン 603.EZM3
素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm×厚さ13mm
全重量:160g
ムーブメント:自動巻きETA2824-2
パワーリザーブ:38時間
防水性能:500m
定価:356,400円
新品並行相場:23万円台~
603.EZM3は、ドイツ警察特殊部隊(EZM3)のために開発され正式採用された時計です。
警察特殊部隊の使用目的や必要とされる機能を徹底的にリサーチし、ヒューマンエラーを排除したデザインと機能性、過酷な使用条件を想定した耐久性を追及しました。
80,000A/mの防磁性能を持つスタマグスステンレスをケースに採用し、内部にはアルゴンガスを注入したドライカプセルを搭載と、ジンの特殊技術オンパレードモデルとなっております。
Column;プロ直伝!高級時計をコスパで選ぶポイント
最後に、コスパで高級時計を選択する時に、気をつけなくてはいけないことをGINZA RASINの販売員が伝授いたします!
高級時計をコスパで選ぶポイント①ブランド力を考慮する
ただ安い・コスパがいい、に留まらず、ブランドの歴史や知名度。そして信頼性などを考慮しましょう。
高級時計を購入しようとする方は、ある程度ステータスシンボルとしての価値を期待していると思います。
ただ時間を知るためであれば、スマートフォンや1万円以下のクォーツ時計を買えば十分ですよね。
「高級時計」として購入したいのであれば、ブランド力は必須。
ある程度の認知度があるブランドを選ぶことが重要です。
老舗ブランドや有名ブランドの、エントリーモデルなんかもねらい目ですね。
高級時計をコスパで選ぶポイント②買った後のパフォーマンスを考慮する
イニシャルコストが安かったとしても、すぐに壊れてしまう・使いづらいといった腕時計ではコスパがいいとは言えません。
とりわけライフスタイルに合った実用性を意識して腕時計を選択することは必須。
例えば水仕事が多い方なら防水性が高いものを。アウトドアでガンガン使いたいのであれば、衝撃や傷に強いものが良いでしょう。
また、高級時計は修理や定期メンテナンスを行って、末永く使うことを前提としています。
その「アフターケア」の手厚さもまた考慮することをお勧めいたします。
機械式時計となると、一回の定期メンテナンス(オーバーホール)で数万円かかることも珍しくありません。
購入した店舗で対応してくれるのか。メーカーは正規店購入者と並行店購入者で明確な差別を設けているのか。
一度購入店のスタッフに聞いてみるとよいでしょう。
高級時計をコスパで選ぶポイント③外装素材に気をつける
比較的低価格の腕時計に使用されているメッキ処理。
見た目を華やかにしてくれますが、どうしても剥がれやすい・耐蝕性が低いといったデメリットがあります。
また、見る人が見ればメッキだとわかってしまうことも・・・
高級時計ではメッキ処理はなるべく避けることをお勧めします。
また、近年では独自技術で傷つきづらい素材などを使用しているメーカーもあります。これは堅牢なケースを実現し、長持ちしやすいというメリットに繋がります。外回りが多い・アウトドアでよく遊ぶといった方々はもちろん、できるだけ末永く時計を愛用したい方々も、こういった商品に目を向けてみるのは手ですね。
まとめ
完全プロ目線で、超コストパフォーマンスに優れた高級腕時計9選をご紹介させていただきました。
一定の人気や知名度はもちろん、時計としての精度や信頼性に定評のあるブランドを挙げさせていただいております。
安物買いの銭失いにならないよう、かつ思い切って高いものを買ったため普段のびのび使えない・・・そんなことがないよう、コスパを大切に選択することは非常に重要です。
最初の一本や、プライベート用、ここぞと言うときのデート用の一本に。「コストパフォーマンス」で選んだ高級腕時計はいかがでしょうか。
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この記事を監修してくれた時計博士
新美貴之(にいみ たかゆき)
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長
1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年