50代は、男性としての魅力も社会的地位も成熟し、見栄や流行ではなく“本当に良いもの”を求め始める年代です。
センスも磨き上げられ、その人ならではのこだわりを持って、人生をより豊かに彩っていく「実りの50代」でもあります。
この記事では、東京・銀座の高級腕時計専門店 GINZA RASIN のスタッフが、「50代男性にとって満足度も高い、つい腕元を眺めたくなる高級腕時計」を厳選してご紹介します。
実りある50代をともに歩む一本が欲しい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
時計の王様ロレックス。
その圧倒的なまでの知名度とステータス性は、年代問わず常に男の憧れであり、人気ブランドの定番であり続けてきました。
デイデイトはロレックスのハイエンドラインとして1956年に発表。日付・曜日表示機能が搭載された実用的なモデルながら、全ての素材にゴールドやプラチナが採用されるというゴージャスなコレクションのロレックス最高級モデルであり、「富と成功のシンボル」とも言われています。
ゴールドやプラチナは一過性の人気に左右されない安定した資産価値があることもポイントです。
腕時計としての性能・機能もトップレベル。クロノメーター認定の自社製自動巻きムーブメントCal.3155(2015年以降はCal.3255に順次載せ替え)を搭載しており、精度・性能ともに非常に優れております。
現行モデルのケースサイズは36mmか40mm。
文字盤のデザインバリエーションが豊富ですので、とびきりゴージャスなものを選ぶもよし、シックなモデルを選ぶのもよしです。
ロレックス デイデイト 118238 グリーン バー Z番
参考価格¥4,380,000(税込)
モデル情報
ロレックスの最上級ラインとして1956年に誕生以来、最高級の素材と質感に拘ったハイクラスシリーズデイデイト。もともとデイデイトは曜日・日付表示機能が付いたカレンダーのことを指しますが、ロレックスはこのデイデイト機能を搭載したモデルに『高級素材』のみを採用することで、成功者が持つ時計としてのステータス性を確立しました。
ロレックス デイデイト40 228206 アイスブルー ローマ ランダム番
参考価格¥9,280,000(税込)
モデル情報
ロレックスの最上級ラインとして1956年に誕生したハイクラスシリーズデイデイト。高級素材のみを使用しているモデルであり富と成功の証とも言われています。公認クロノメーター規格以上の制度を誇る新型自社開発ムーブメント「3255」を搭載しており、メインスプリングが収納される香箱も一新され、新採用されたクロナジーエスケープメントの効率性と合わせてパワーリザーブは約3日間(70時間)に延長されました。こちらはプラチナ製ケースにスペシャルカラーのアイスブルーを組み合わせたスペシャル感あふれるデザインとなっております。
ロレックス オイスタークォーツ デイデイト 19018 シャンパン バー 97番
参考価格¥2,680,000(税込)
モデル情報
ロレックスといえばオイスターケース、パーペチュアルが定番ですが、こちらはクォーツ。当時のクォーツショックに対抗したロレックスの異端児的なモデルです。ブレスレットとシームレスになったケースフォルムは通常のオイスターモデルとは一線を画しており、目を惹きます。唯一フルカレンダーを搭載している、ロレックスの最上級ライン「デイデイト」が融合された流通量の少ないモデルですので、様々なシーンで注目の的になるのではないでしょうか。
かつて「おじさんの時計」と言われたグランドセイコーですが、今では根強いファンを持ち、「これでなければ」と語る愛好家も多いブランドです。2017年にセイコーから独立後、国内外で事業を拡大。海外からの評価は日本人の皆さんが思っている以上にかなり高いので外国の方にも売れています。今となってはその真偽を問われる「メイドインジャパン」を真に体現した安心感ある作りの良さも支持される理由です。
外観は「最高の普通」を掲げ、華美さを排したシンプルなデザインです。そのケースには歪みのないフォルムを生む「ザラツ研磨」が施され、美しい質感と鏡面仕上げが高級感を漂わせます。
ムーブメントは高精度なメカニカル、革新的なスプリングドライブ、究極のクォーツの3種を展開し、いずれも実用性と精度の極致といえる完成度として時計業界では知られています。
50代の男性なら、薄型でドレッシーな革ベルトだけでなく、クロノグラフなどスポーティーなモデルもおすすめ。派手さはないが、自分の道を静かに歩む大人の品格を体現する一本です。比較的手に取りやすいクォーツモデルもあり、日常使いにも最適です。
グランドセイコー メカニカル SBGR069
参考価格¥348,000(税込)
モデル情報
3針+カレンダーモデルです。腕馴染みの良い39mmステンレスケースに自社開発の自動巻きキャリバー9S65Aを搭載。シースルーバックからはテンプの動きをご覧いただけます。ブルースティールの秒針は指し色としてシルバーダイアル上に良く映え、ビジネスシーンに合わせやすいシンプルなモデルです。10気圧防水。
グランドセイコー ヘリテージコレクション メカニカル SBGR317
参考価格¥518,000(税込)
モデル情報
新たに40mmのケースサイズをもつヘリテージコレクションが登場。キャリバー9S6系を搭載したこのモデルは存在感、視認性、装着性をバランスよく兼ね備えており、どの場面にもなじむ腕時計となっております。
グランドセイコー メカニカル セイコー創業130周年記念モデル 130本限定 SBGW040
参考価格¥1,930,000(税込)
モデル情報
2011年に発表されたセイコー創業130周年記念限定の初代グランドセイコーの復刻デザイン限定モデルです。イエローゴールド130本限定ケースを使用した130本限定モデルです。初代モデルが醸し出す、暖かみやクラシックで格調高い雰囲気を再現するとともに、最新の外装加工技術により、よりシャープで質感の高い、現代の高級ウオッチとしてふさわしい外観に仕上っております。
グランドセイコー ヘリテージコレクション マスターショップ限定 スプリングドライブ 62GS現代デザイン 春分 花筏 SBGA443
参考価格¥898,000(税込)
モデル情報
日本特有の季節の移ろいを表現したダイアルが魅力のモデルです。水面に散った花びらが連なって流れている様を筏に見立てた花筏を連想させるダイアルが特徴です。スプリングドライブが誕生した1999年から4年の年月をかけて開発されたグランドセイコー初の9Rスプリングドライブムーブメント「キャリバー9R65」を搭載しています。手巻式の48時間から自動巻72時間と持続時間も飛躍的に伸びています。
グランドセイコー ヘリテージコレクション GS9クラブ150本限定 SBGW319
参考価格¥1,240,000(税込)
モデル情報
「GS9 Clubオリジナルモデル製作プロジェクト」と題してウェブサイト上で製品開発のプロセスを公開し、全2回のGS9 Club
会員様の投票によって製品のデザインを決めるという初の試みによって誕生したモデルとなっております。36.5mmの「44GS
現代デザイン」をベースにしており、キャリバー9S 20周年記念限定モデルで採用された特別な螺旋模様のダイアルパターンの限定150本のモデルです。
時計の歴史を200年早めたといわれる天才時計師、アブラアム=ルイ・ブレゲ。その名を冠するブランド「ブレゲ」は、数々の発明と逸話、歴史的人物に愛されてきた輝かしい背景を持ちます。
トゥールビヨンやブレゲ針、ギョーシェ彫りなど、他ブランドには真似できない技術と品格はまさに唯一無二。
ブレゲの魅力は、威厳ある美しさと実用性の高さの両立です。
正統派の美を追求した「クラシック」は、薄型ケースや繊細な仕上げでエレガンスを極めます。一方で、フランス海軍のマリンクロノメーターに着想を得た「マリーン」は、堅牢なケースと現代的なデザインを融合。海を思わせる波型ギョーシェやコインエッジがブレゲらしい伝統を物語ります。
ブレゲは個体数が少なく、時計専門店でもお気に入りの一本に出会える機会は限られます。そのため、気に入ったモデルを見つけた時がまさに買い時です。
ブレゲは、長年高級時計を愛してきた上級者が最後に辿り着くブランドとも言われます。その深い歴史と卓越した美学は、50代からの一本としてふさわしい存在です。
ブレゲ クラシック ヘリテージ 3910BB/15/286
モデル情報
「時計の進化を200年早めた男」として有名なアラン・ルイ・ブレゲの意匠を盛り込み、時代に合うようアレンジされたモデル「クラシック」。ブルースティールの針、ケースサイドのコインエッジ、職人が1本1本手作業で彫り込んだギョーシェ彫りなど、パーツ一つ一つが非常に繊細で、職人の誇りを感じさせる逸品です。上品でクラシカルなデザインはスーツやジャケットに相性抜群です。
ブレゲ マリーンラージデイト 5817BA/12/9V8
モデル情報
フランス海軍のマリン・クロノメーター(航海用精密時計)の製造者としてアブラアン・ルイ・ブレゲが築きあげた偉大な遺産からヒントを得たマリーンウォッチ。「海」を連想させるギョーシェや「波」を連想させるローターなど、職人が1本1本手作業で彫り込んだ装飾には細部まで『マリーン』らしい仕上げが施されています。ブレゲらしい端整なデザインと高い視認性、そして上品なディテールを備えながらも、日常使いに耐えうるタフネスさも備えているため、オンオフを問わず活躍してくれるオールマイティーなモデルです。
ブレゲ トノーカンブレ ウォーターフォール 3660BR/12/984
モデル情報
古典的なデザインを21世紀の腕時計に応用した
トノーカンブレ。文字盤中央部とスモールセコンド部分で異なるギョーシェが施されており、職人が1本1本手作業で彫り込んだものです。ブルースティールの針、ケースサイドのコインエッジやカールした繊細なラグと相まって、ブレゲの美と技の結晶を感じ取れる究極の逸品に仕上がっています。上品でクラシカルなデザインはスーツやジャケットに相性抜群です。
50代以上の男性に似合う時計ブランドとして、ヴァシュロンコンスタンタンもおすすめです。
パテックフィリップと並んで世界三大時計に名を連ねるヴァシュロンコンスタンタン。
1755年創業と、実は260年以上途切れることのない世界最古のブランドで、そのエピソードは会社を経営されている方々などから非常に好まれており、50代以上の男性にとっては最も思いを入れやすいブランドともいえます。
最高級ドレスウォッチラインとして名を馳せるパトリモニーや、メインストリームである
オーヴァーシーズなど50代の貫禄に見合うシリーズが揃っています。
また、ドレスウォッチとして注目されるパトリモニーは250年以上もの歴史を誇るヴァシュロンの伝統を強く受け継いだ正統派コレクションです。
2針、または3針のシンプルなクラシカルデザインに加え、無駄のない調和のとれたプロポーション。デザインコンセプトは1957年に手がけていた伝統的なドレスウォッチのリバイバルです。
デザインはクラシカルながら、内臓されるムーブメントや細部は最先端技術が駆使されているという、温故知新の極致のような存在です。
よくカラトラバと購入を迷われる方もいらっしゃいますが、パトリモニーはケースサイズ40mm前後とカラトラバよりボリューミー(もっとも、最近のカラトラバはモダンサイズの展開にも積極的ですが)。そんなところにも現代テイストが見て取れます。
もちろん雲上ブランドのため高価格帯にはなりますが、カラトラバより比較的手に入れやすく、中古の値段が抑えられることは事実です。
ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー セミフラット 81160/000J-9063
参考価格¥1,280,000(税込)
モデル情報
パトリモニーは現在製造されているコレクションの中で、最もオーソドックスでクラシカルなシリーズです。今回入荷した「パトリモニー
セミフラット」は美しい色合いを見せるイエローゴールド製ケースに、シンプルなスモールセコンド付きの三針を配した落ち着きのあるエレガントな手巻き式モデルです。ムーブメントにはスイス政府及びジュネーヴ州の品質規定における最高級スイス時計の証としても用いられるジュネーブシールが刻印されています。
ヴァシュロンコンスタンタン ヒストリカル 39015/000J
参考価格¥798,000(税込)
モデル情報
すっきりとしたフォルムのラウンドケースに、視認性の良いインデックスを配した本モデルは、正統派の古典的な腕時計を追求するヴァシュロンコンスタンタンらしいアンティークなデザインに仕上げられたモデルです。
ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ 4500V/110A-B126
参考価格¥3,390,000(税込)
モデル情報
ヴァシュロンのスポーツラインとして人気を誇り続けるオーヴァーシーズ。
初代モデルからマイナーチェンジが行われ、大きくなったケースやバーインデックスなど、さらにモダンテイストなスポーツモデルへと進化を遂げています。ヴァシュロンの象徴でもあるマルタ十字を取り入れたリンクで構成されたブレスレットは、しっかりと腕に馴染みしなやかな装着感が魅力です。
ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ オートマティック 4520V/210A-B483
参考価格¥3,950,000(税込)
モデル情報
1996年に登場し、ヴァシュロン・コンスタンタンのスポーツラインとして人気のオーヴァーシーズ。マルタ十字を模したベゼルや堅牢性の高いブレスレットなど、ヴァシュロンの独創性溢れるモデルとなっております。ジュネーブシール取得のキャリバー5100を搭載。
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ムーブメントの評価は時計業界でも屈指とされるジャガー・ルクルト。1833年の創業以来、自社一貫製造を貫き、これまでに千を超えるキャリバーを生み出してきた実力派です。海外では質の高い高級時計の代表格として知られ、時計愛好家やコレクターから厚い信頼を得ています。
その最大の特徴は、時計本来の価値を左右するムーブメントへの徹底したこだわりです。独自の「マスター1000アワーズコントロール」規格を設け、耐久性・耐水性・耐磁性などを1000時間かけて検査し、基準を満たしたモデルだけを世に送り出しています。この厳格な品質管理が、ジャガー・ルクルトの精度と信頼性を支えています。
デザインは、正統派でありながら洗練され、上品な存在感を放ちます。華美な装飾に頼らず、緻密な設計と高度な仕上げで高級感を醸し出すスタイルは、大人の男性にふさわしい落ち着きを備えています。
価格帯は同格ブランドと比べれば手が届きやすいものの、その価値は十分以上。ジャガー・ルクルトは、技術力・信頼性・美しさを兼ね備えた、まさに時計通が最後に行き着くブランドです。
ジャガールクルト グランドレベルソ 976 Q3738420(273.8.04)
参考価格¥948,000(税込)
モデル情報
時を越えて愛される崇高な逸品レベルソに、男性らしさを感じさせるビッグサイズの新モデルが登場。ビックレベルソよりさらに大きめのケースに、スケルトンバックを備えた新世代のレベルソです。分目盛内側のクル・ド・パリ仕上げが優雅です。ムーブメントには手巻きキャリバー970シリーズのCal.976を搭載。パワーリザーブ48時間。
ジャガールクルト マスターウルトラスリム ムーン Q1368430(109.8.A5.S)
参考価格¥1,318,000(税込)
モデル情報
薄型ケースに自動巻きムーブメントを搭載したマスターウルトラスリムの2021年モデルが入荷致しました。薄さを保ったまま、ポインターデイト、ムーンフェイズ機能をあわせもち、無駄のない洗練されたデザインが機能美を際立たせています。Cal.925搭載。5気圧防水。
ジャガールクルト マスターメモボックス 144.2.94
参考価格¥1,358,000(税込)
モデル情報
レベルソと並び、時計史に残る歴史的傑作のひとつ「マスターメモボックス」。MEMOは覚え書きを意味し、VOXはラテン語で声を意味します。つまりメモボックスとは「声の覚え書き」という意味で、1950年代に誕生しました。電子音とは違う機械式ならではの澄み切った音色は、聞く人の心を和ませてくれます。
ヴァシュロンコンスタンタン ハーモニー デュアルタイム 7800S/000R-B140
参考価格¥2,880,000(税込)
モデル情報
ハーモニーは2015年に誕生しました。シルエットが魅力的なクッションケースのほか、視認性の高いアラビアインデックス、スペード針・リーフ針・ツイストしたクロノグラフ針を備えた実用的なモデルです。さらにこちらはデュアルタイムゾーン機能を備わっております。
カルティエは、創業以来170年以上にわたり王侯貴族や著名人に愛されてきたフランスを代表するジュエラーであり、時計ブランドです。ジュエリー製作で培われた美意識と精緻な職人技は腕時計にも息づき、気品と存在感を兼ね備えたデザインを生み出し続けています。
カルティエの腕時計は「流行に左右されず長く愛用できる普遍性」と「日常からフォーマルまで対応する万能性」を備えており、50代男性の落ち着きと知性を一層引き立てます。この先さらに歳をとったとしても持ち主の人生に寄り添う存在として、一生モノの価値を持つ時計となることでしょう。
その中でもカルティエ腕時計の原点となる「タンク ルイ カルティエ」は普遍性において特におすすめです。シンプルかつ合理的なアールデコ様式のフォルムで無駄を削ぎ落とした洗練されたライン、クラシカルなローマ数字や「レイルウェイ」分目盛り、サファイアカボションのリューズなど、ジュエラーならではの美的感覚が細部まで息づいており、飽きなく着用し続けられます。
上品さに加えて男らしさを求める方には、「サントス ドゥ カルティエ」もおすすめです。1904年、カルティエが世界で初めて男性のためにデザインした腕時計として誕生したサントスは、ケースとラグが一体化した革新的なフォルムで知られ、実用性と快適な装着感を兼ね備えた名作です。
現行モデルには、ブレスレットやストラップをワンタッチで交換できる「クィックスイッチ」機構、さらに道具不要でブレスレットのコマ調整が可能な「スマートリンク」機構が搭載され、伝統のデザインに現代的な利便性が融合しました。時を超えて愛され続ける、カルティエのもうひとつの象徴的モデルです。
カルティエ タンク ルイ カルティエ LM WGTA0011
参考価格¥1,880,000(税込)
モデル情報
タンク シリーズの原点ともいえるタンク ルイ カルティエ
ウォッチ。レクタンギュラーのフォルム、大胆なライン、丸みを帯びたアタッチメントの角。ベーシックで華美な装飾の無いモデルでありながらも、カルティエらしくエレガントで気品に溢れたデザインは、どんな装いにでも合わせ易くシーンを選びません。7時のローマンインデックスのVの一部にCARTIERの文字を使用しており、細部にまでこだわりが感じられる逸品です。
カルティエ サントス ドゥ カルティエ MM WSSA0063
参考価格¥1,048,000(税込)
モデル情報
カルティエを代表するサントスウォッチ。飛行士である『アルベルト サントス
デュモン』から「飛行中に見やすい腕時計を」という意見から生まれたサントスは、
円形の懐中時計しか存在しなかった時代に角型という斬新なデザインで発表されました。リューズのブルースピネルとグラデーションブルーダイアルが美しく調和した上品なデザインです。自動巻きムーブメント1847
MC搭載。10気圧防水仕様。
カルティエ サントス デュモンXL WGSA0032
参考価格¥2,080,000(税込)
モデル情報
ルイ・カルティエが飛行家アルベルト・サントス=デュモンの要請を受けて製造した腕時計サントス。
初出から100年以上経ちますが、長年カルティエを代表するおしゃれなメンズモデルとして愛され続けてきました。こちらはピンクゴールドのケースに、ローマンインデックスといったシンプルながら上品なデザインで、どのような場面にも映えるモデルです。
出典:https://www.patek.com/en/home
人気や知名度はロレックスがナンバーワンですが、伝統、風格、圧巻のステータスといえば、パテックフィリップに追随できるブランドはありません。
オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンと並んで世界三大腕時計ブランドに数え上げられますが、パテックフィリップの凄さはその中でさらに郡を抜いているのです。
50代ともなると経営者や会社役員に就く方もいらっしゃるかと思いますが、そんな方々の風格に呼応できるシリーズがカラトラバ。
スポーツモデルのノーチラスもいいけれど、パテックフィリップの伝統とステータスを象徴する存在としてカラトラバはワンステップ上の位置づけにあります。
初出の1932年から80年以上の歴史の中で多くの名作を生みだしてきましたが、初代から基本デザインは変わりません。
カラトラバのファーストモデルのRef.96は「機能がフォルムを決定する」「シンプルこそ美しい」といったドイツのバウハウス哲学のもとに製造されており、わかりやすい華美さはありません。しかし視認性高い文字盤に配されたバーインデックスにドフィーヌ針、流麗なケースラインとラグなど、全てが完璧なバランスで造形されました。
その意匠を連綿と受け継ぎ、「世界の丸形時計の規範」「永遠のクラシック」と称されるに至ります。
このエピソード自体が、もう若者では着けこなせない、大人の男性だけに許された魅力だと思います。
実際、中古品でも100万円を超える価格帯のため、愛用者は40代以上がほとんどです。
パテックフィリップは年間製造本数が少なく、手に入りづらいモデルでもあります。しかしそれは同時に、資産価値が非常に高いことも意味します。
カラトラバに限らずパテックフィリップの腕時計というのは日用品ではなく「芸術品」「資産」としての側面が大きいもの。
昨今のパテックフィリップ人気と合わせて、確実にプレミア価格をつけてきているのです。
もし100万円以上のご予算がある方は、ぜひ一度カラトラバを手にとってみてください。
そのどこまでも端正な顔と威厳溢れる意匠に引き込まれることでしょう。
パテックフィリップやブレゲ同様、ある程度の年齢を超えた男性にしか似合わない時計というのはやはりあります。
その一つとして挙げられるのはランゲ&ゾーネ。
ドイツきっての名門ブランドで、堅実な技法と考え抜かれた独創的かつ端正なデザインから、唯一パテックフィリップに追随できるブランドという評価を受けています。
ランゲ1がもっとも有名なコレクションですが、今回お勧めしたいのはレクタンギュラーケースが特徴的な「カバレット」です。
ステータスシンボルとなる腕時計が欲しいけど、でも遊び心も大切にしたい。
人と似たような時計は欲しくない。
そんなおしゃれな大人の男性にうってつけのシリーズです。
存在感あるフォルムながら、やや湾曲したケースが腕になじみ、高級時計らしい風格ある佇まいを見せます。
それもそのはず、カバレットにはケース形状に合わせた専用ムーブメントが搭載されており、ムーブメントの大きさにケースを無理やり合わせることなく、自然な流れのドレスウォッチとして仕上げることを可能にしているのです。
奇抜なデザインや派手なマーケティング戦略に頼らず、人気ブランドであることに固執せず、ただひたすらものづくりに打ち込んできたランゲ&ゾーネらしいシリーズです。
ヴァシュロンコンスタンタンやカルティエ、ゼニスなどにも見られるビッグデイトの先駆けとなった同社らしく、絶妙な位置づけにデイト窓があるのもいいですね。
ランゲ&ゾーネは時計製造の少なくない部分を手作業で担っているため年間生産本数が非常に少なく、国内在庫は常に品薄です。
中古品でも価格は100万円をゆうに超えます。
ランゲ1やサクソニアもまた素晴らしい時計だとわかっている、でもカバレットだけが持つ魅力に惹かれた・・・生産終了からかなり日が経っているにもかかわらずそんな声が聞こえるのは、それだけカバレットが銘品だから。
ドイツブランドらしく品質の良さもまた一級品のため、自分から子どもへ、そしてその孫へ・・・
家宝のようにいつまでも継承していける腕時計でもあります。
成熟しきった50代男性が着用するのにふさわしいのはどんな腕時計か、結論から言うとどのようなブランドの腕時計でも自身に合ったものであれば恥ずかしいことはありません。
ただし、人から見られ評価されるという観点ではある程度の「経済力」「年相応のセンス」があるのかどうかを判断されます。
高級時計専門店の観点から50代男性の腕時計で恥ずかしいと思われない腕時計ブランドをいくつかピックアップしましたので、腕時計選びの道しるべにしてみてください。
上記の腕時計ブランドは、資産性(一般人から見て)や品格など兼ね備えたブランドです。
相場的には新品で100万円付近かそれ以上の価格帯の時計をセレクトすると「経済力」的な面で悪く見られることはありません。借金三昧で無理に購入した等は除きますが。
ロレックスはいわずもがなですが、グランドセイコーやカルティエなどは知名度的にも高く、ブランドイメージとしても安価に見られないのでおすすめです。
パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンなどは、一般人からの知名度としてはかなり低めなブランドですが「何の時計を付けているの?」と問われた際に自信をもって教えてあげられるブランドです。また、時計好きの人からしたらブランドの価値を知っているので羨望のまなざしを受けることでしょう。
先述したブランド以外にもお勧めしたいブランドはたくさんあります。
実際のところ、どのブランドであっても「恥ずかしい時計」というものは存在しません。むしろ、客観的に見て自身の雰囲気や装いとミスマッチな時計が、結果的にそう見えてしまうだけであり、それは選び方の問題といえるでしょう。
大切なのは、自分が着けたい時計をより魅力的に見せるために、どのような振る舞いや服装、そしてどのような人柄であるべきかを意識することです。
時計は単なる装飾品ではなく、その人自身を映し出す鏡でもあります。
若者には出せない大人の魅力を備えるのは50代。
そんな方々にぴったりな、内外ともに成熟した時計をセレクト致しました。
いずれも生涯のパートナーとして一生使い続けられるものばかりです。
ご自身に合ったベストの一本に出会えますように。GINZA RASINでは店舗での購入も歓迎しております。
実機を確認しながら時計に詳しいプロスタッフがサポートいたしますので、ぜひご来店ください。
当記事の監修者
田中拓郎(たなか たくろう)
高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年