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WEBマガジン, オーデマピゲ, ラグジュアリーモデル特集, 田中拓郎, 腕時計選びのためのお勧め記事

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフを買うなら知っておきたいこと

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オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ

出典:https://www.facebook.com/audemarspiguet/photos/

ロイヤルオークは、名門時計ブランドオーデマピゲのフラッグシップモデルです。ラグジュアリー・スポーツウォッチ―いわゆるラグスポ―人気の火付け役であり、現在では定価を大きく超える実勢相場で売買されています。

そんなロイヤルオークの派生モデルとして、人気を集めているのがロイヤルオーククロノグラフ。

現在の時計業界ではラグスポはもちろん、デザイン面と機能面からクロノグラフを搭載した時計が注目を集めています。すなわちロイヤルオーククロノグラフは、ロイヤルオークとクロノグラフという人気モデルと人気機能を組み合わせた、時計ファン垂涎のモデルなのです。

この記事ではロイヤルオーククロノグラフに注目し、概要や歴史、そして特に人気のモデルをご紹介します。

 

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフの魅力

まずはオーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフの魅力について解説します。

 

①概要

オーデマピゲロイヤルオークの登場は、1972年。高級時計と言えばゴールド製ドレスウォッチが一般的だった当時、ステンレス素材のスポーツウォッチとして、時計業界に大きなインパクトを与えました。

デザインを手掛けたのは、時計デザイナーの巨匠ジェラルド・ジェンタ。彼は戦艦の舷窓から着想を得て、デザインを作り上げました。

ロイヤルオーク エクストラシン ジャンボ

ロイヤルオークは素材だけではなくケースの大きさも、“異端”といえるものでした。当時の主流のケースサイズは35mm程度であり、39mmというサイズは「大きすぎる」と認識されるほどでした。このことから、後に初代ロイヤルオークは、「ジャンボ」の愛称で親しまれることとなります。

あまりに前衛的なデザインだったため、登場時すぐには受け入れられなかったロイヤルオークも、徐々に人気を獲得していきました。

それに伴い、派生モデルが誕生します。

 

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ

ロイヤルオークに初めてクロノグラフ機能が搭載されたのは、1992年。しかしこのときはロイヤルオークではなく、派生モデルであるロイヤルオークオフショアに搭載されていました。

ロイヤルオーククロノグラフとしては、1997年にRef.25860として発表されました。

その後、2008年、2012年、2017年、2019年とモデルチェンジがされています。

複数のモデルチェンジやリミテッドエディションが存在するクロノグラフモデルですが、3時・6時・9時位置に配置されたインダイアルというデザインコードは、一貫しています。

2008年にはベースカラーとインダイアルのカラーが異なるモデルが登場し、通称「パンダフェイス」として人気に拍車をかけました。

 

②バリエーション

ロイヤルオーククロノグラフには、サイズや素材、ストラップ、文字盤など、さまざまなバリエーションがあります。

2021年4月現在の現行ラインナップだけでも24モデルが用意されています。

それぞれ大きく

・素材

・サイズ

・文字盤

の種類に分けられます。

 

まずは素材ごとの種類から。

ロイヤルオーク クロノグラフ

左:ステンレススティール 中央:ピンクゴールド 右:イエローゴールド

ロイヤルオーククロノグラフの素材は、ステンレススチール、ピンクゴールド、イエローゴールドの3種類があります。

ピンクゴールドには、革ベルトのモデルもあります。

イエローゴールドにも、かつて革ベルトのモデルがありましたが、現行ラインナップからは外されています。

市場に出回るサイズは登場時の39mm、2012年登場の41mm、2019年登場の38mmがあります。

 

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ

出典:https://www.facebook.com/audemarspiguet/photos/

ケース素材違いにレザー,そしてラバーストラップが登場したことで、一段とバリエーションが増えました。

文字盤のカラーは、メインはブラック、シルバー、ブルー。前述の通り2008年からは、インダイヤルカラーを変えたモデル「パンダフェイス」が登場し、その人気を後押しすることとなります。

なお、2021年発表の新作モデルには、キャリバー4401が搭載されています。詳しくは後述しますが、今後発表されるモデルのムーブメントも、4401に載せ替えられていくと予想されます。

 

③ロイヤルオーク オフショアとの違い

前述の通り、初めてクロノグラフ機能が搭載されたのはロイヤルオークではなく、派生モデルであるロイヤルオークオフショアです。

現在でもオフショアからは、クロノグラフ機能が搭載されたモデルが発表されています。ではクロノグラフモデルとオフショアクロノグラフには、どのような違いがあるのでしょうか。

両者の違いとしてまず挙げられるのが、サイズの違いです。

ロイヤルオーク オフショア 比較

左:ロイヤルオーク クロノグラフ 右:オフショア クロノグラフ

クロノグラフは最も大きなケースサイズが41mmなのに対し、オフショアは44mmと一回り大きめのサイズ感。

ケースの厚みも約11mmのクロノグラフに対し、オフショアは約14.5mmとボリューミーです。

またデザインもオフショアのほうが、ベゼルが太いためより大きく見えますね。

全体的にクロノグラフが上品な印象が強いのに対し、オフショアよりスポーティで、ずっしりとした印象が強いデザインになっていると言えるでしょう。

キャリバーはクロノグラフモデルがCal.2385、オフショアがCal.3126/3840です。

 

2021年オーデマピゲ新作で刷新されたロイヤルオーク クロノグラフコレクション

これまでロイヤルオーククロノグラフのムーブメントには、一貫してCal.2385が搭載されてきました。

しかし、2021年に発表された新作のロイヤルオーククロノグラフでは、新型Cal.4401が搭載されました。

登場時から一貫して同キャリバーを搭載してきたモデルの新型ムーブメントの搭載ということもあり、ファンの間では話題となっています。

オーデマピゲ Cal.4401

出典:https://www.audemarspiguet.com/com/ja/home.html

Cal.4401の初出は、2019年のCODE11.59バイオーデマピゲコレクションですが、ロイヤルオークに搭載されるのは今回が初となります。

 

ではCal.4401とは、Cal.2385とどのような違いがあるのでしょうか。

まずパワーリザーブは約40時間から約70時間に、振動数は6振動/秒から8振動/秒のハイビートへとアップグレードしています。

またCal.4401はフライバック機構を搭載しているため、クロノグラフ針のリセットとリスタートを同時に行うことができます。加えて精密な制御が可能なコラムホイール式を採用しているため、プッシャーを押す感覚がなめらかであることも特徴です。

 

さらに特筆するべくは、この最新キャリバーを搭載しているモデルに待望のシースルーバックが採用されている点でしょう。

これまで裏蓋で隠れてしまっていた22Kゴールドのローターや、オーデマピゲだからこそ実現できる美しい仕上げ加工を鑑賞できます。

今回の新作では、ピンクゴールドモデルのみの採用でしたが、今後ステンレススチール素材のモデルにも採用されていくと考えられます。

 

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お勧めロイヤルオーク クロノグラフ4選。オーデマピゲ愛好家にお勧めしたいモデル

ロイヤルオーククロノグラフで、当店おすすめのモデルを4つご紹介します。

 

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ 26331ST.OO.1220ST.01

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ 26331ST.OO.1220ST.01

ケースサイズ:41mm×11mm
素材:ステンレススティール
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.2385 パワーリザーブ40時間
防水性:50m
定価:3,080,000円(税込)

2017年に発表のロイヤルオーククロノグラフ41mmモデルです。

前モデルのRef.26320と比べて、インダイアルが大きくなっているのが特徴的。

グランドタペストリーが施されたブルーのダイアルと、ロジウムカラーのインダイアルとのコントラストが映えるデザインになっています。

それにあわせるのは、ホワイトゴールド製のインデックスに蓄光を施した針です。

防水性は50m。ムーブメントは、パワーリザーブ40時間対応のCal.2385を搭載しています。

ブルーの文字盤は近年とくに人気が高まっており、こちらのモデルも例外ではありません。販売価格は、定価を大きく超える約650万円~です。

 

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ 26315ST.OO.1256ST.02

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ ブティック限定 26315ST.OO.1256ST.02

ケースサイズ:38mm×11mm
素材:ステンレススティール
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.2385 パワーリザーブ40時間
防水性:50m
定価:2,750,000円(税込)

2019年に発表されたモデルです。

ケースサイズ38mmとこれまでよりもサイズダウンしているため、日本人の腕にフィットするのが嬉しいポイント。

ダイアルはグレーテニウムカラー。ロジウムカラーのインダイアルとホワイトゴールド製のインデックス、針と、一体感のあるデザインが特徴です。

ケースと文字盤カラーが同一色だと、単調になってしまいがちですが、しっかりとした存在感を放っているところは、さすがはロイヤルオークと言ったところでしょうか。

こちらもムーブメントは、Cal.2385。防水性も同じく50mです。

2021年現在の販売価格は約400万円~と、こちらも定価を大幅に超えています。

 

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ 26331OR.OO.1220OR.01

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ 26331OR.OO.1220OR.01

ケースサイズ:41mm×11mm
素材:18Kピンクゴールド
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.2385 パワーリザーブ40時間
防水性:50m
定価:6,985,000(税込)

ロイヤルオーククロノグラフ20周年を記念して作られたオール18Kピンクゴールドのモデルです。

ブルーのグランドタペストリーにケースと同じピンクゴールドカラーのインダイアルのコントラストは抜群の美しさ。

オールピンクゴールドというゴージャスさながら、いやらしくないエレガンスさはオーデマピゲだからこそ為せる技でしょう。

通常、オールゴールドモデルは敬遠されがちですが、ロイヤルオークにはその図式は当てはまりません。

あらゆる分野での成功者の手を飾るのは、王者たる時計であり、ゴールドモデルも積極的に選ばれるのでしょう。

そのため、こちらも定価を大きく超える金額で、販売価格は約1200万円と1000万円の大台を突破しています。

 

オーデマピゲ ロイヤルオーク クロノグラフ 26320OR.OO.D088CR.01

26320OR.OO.D088CR.01

ケースサイズ:41mm
素材:18Kピンクゴールド×革ベルト
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.2385 パワーリザーブ40時間
防水性:50m
定価:4,400,000 円(税込)

2012年に発表された、ピンクゴールドの革ベルトタイプ。

39mmから41mmへとサイズアップしています。

グランドタペストリーが施されたシルバーのダイアルが映えるデザインです。

ダイアルの12時位置に配された逆三角形マークはバーへと変化し、よりスタイリッシュな印象が強くなりました。

裏蓋の形状も変わり、円の中に「RoyalOak」の文字が刻まれています。バックルの形状も観音開きに変わり、より着用しやすくなりました。

販売価格は、約500万円~で取引されています。

 

まとめ

オーデマピゲのロイヤルオーククロノグラフについてご紹介しました。

ラグスポの人気はもちろん、時計全体の流れとしてクロノグラフ人気の高まりからもロイヤルオーククロノグラフの人気に拍車をかけています。

2021年には、新作ムーブメントを搭載したシースルーバックのモデルが発表されました。

これから発表されていくであろう、ステンレススチール素材のモデルにも搭載されていくことが予想され、今後の動向からも目が離せません。

オーデマピゲのフラッグシップモデルとして、年々進化を遂げていくロイヤルオーククロノグラフ。今後もさらなる飛躍を遂げ続けていくと期待できるでしょう。

 

オーデマピゲのご購入はこちら

 

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この記事を監修してくれた時計博士

田中拓郎(たなか たくろう)

高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター

当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年

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