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時計を購入する際、何を基準に時計を選んでいますか?多くの人はブランドネームやデザイン、価格、機能性で時計を選んでいると答えます。しかし、機械式時計は精巧に作られた「ムーブメント」が魅力の時計。自分が欲しい時計に使われているムーブメントのことは、是非知っておきたいポイントです。

そこで今回は低価格帯の時計で扱われている「汎用ムーブメント」から、メーカーで独自開発した「自社ムーブメント」まで、各社の代表的なムーブメントをまとめてみました。

奥が深いムーブメントの世界への第一歩として、是非ご覧ください。

機械式時計ムーブメント

 

①汎用ムーブメントと自社ムーブメント

汎用ムーブメントとはムーブメント製造メーカーが製造するムーブメントの総称です。主に高級腕時計ではETA社・セリタ社の2つのメーカーのムーブメントが使用されていることがほとんど。この2社は低コストで大量にムーブメントを製造し、そのムーブメントを他の時計ブランドに提供しています。

メリットはとにかく安価で各ブランドに納品されること。その分汎用ムーブメントを組み込んだモデルは価格を抑えることが可能になります。さらに、多くの時計工房で修理ができることも大きなポイントです。

デメリットは機能や針の位置などが決まっているので、デザインに制限が生まれてしまうこと。そのため、同じムーブメントを採用している時計を見比べてみると、どこか似ている事も多く「オリジナリティー」に欠けます。

それに対して自社ムーブメントとはその名の通り、メジャーブランドや小規模ブランドが「自社」で製造しているムーブメントのことを指します。最大のメリットは独自開発の利点を生かし、機構や装飾にオリジナリティーを出すことができること。高精度な事はもちろん、デザインにも幅を持たせることができるため個性的なモデルも多く誕生します。

ただ、生産数に限りがあり、拘れば拘るほどコストも上がっていくため、価格が高くなりやすいデメリットも持ち合わせます。修理費も高くなるため、維持費は汎用ムーブメントに比べ割高です。

 

自社製造ムーブメント

 

②ETA社の汎用ムーブメント

ETAは世界最大のムーブメント製造メーカー。時計業界最大手のグループ”スウォッチグループ”に属し、現在は主にオメガ・ロンジン・ハミルトンといったグループ内企業にムーブメントを提供しています。

ETAムーブメントは、安定感やメンテンナンス製、コストパフォーマンスにとても優れたムーブメントです。パーツの入手も容易なため、修理やオーバーホール時に街の時計屋修理工房に依頼すれば、安価に機械式時計のメンテナンスがしてもらえます。ただ、とても広く流通しているため、希少価値は自社ムーブメントに比べ大きく欠けます。

 

自動巻きムーブメント ETA2824

機械式時計入門モデル用として必要不可欠なのがこの”ETA2824″。3針エントリーモデルへの搭載が多く、生産コストを抑えたムーブメントとして幅広く使用されています。4.6mm厚により耐久性にも優れますが、その分時計自体が厚くなりがちなのが欠点。パワーリザーブは38時間となっています。

ETA2824 ムーブメント

出典:https://www.eta.ch

タフさと現代的なセンスを兼ね備えた「カーキ フィールド オート」シリーズは、アウトドア派におススメのコレクションです。オン・オフ問わず活躍する、アクティブな大人のためのカジュアルウォッチです。

 

自動巻き3針ムーブメント ETA2892A2

シンプルな3針ムーブメントで使用され、主に上級モデルで使用されているETA2892A2。薄型タイプムーブメントとしても有名なこのムーブメントはクロノメーターレベルの高精度が魅力です。また、チューンナップしやすい構造も特徴となっており、各ブランドが独自に手を加えていることも多いです。

2892a2

出典:https://www.eta.ch

ブルーのカラーリングが施された逆回転防止機構付きベゼル、「波」を連想させるブルーダイアルがシーマスターらしさを醸し出す300m防水モデル。ETA2892A2をベースにGMT機能を追加したムーブメントを搭載しています。

 

自動巻きクロノグラフムーブメント ETA7750

ETA社に吸収合併されたバルジュー社が1974年に開発したムーブメント”ETA7750″。高い精度、安定性、改良のしやすさが人気を博しました。大量に生産されていたためパーツの流通が多く、メンテナンスが容易な点も大きなポイント。

現在でも100万以下のモデルを中心に幅広く使用されています。

ETA7750 ムーブメント

出典:https://www.eta.ch

ETA7750を独自に改良した「ブライトリング13」ムーブメントを搭載したモデル。500m防水を実現した本格ダイバーズウォッチとして人気です。

 

【column】2010年ETA問題

2010年に起こったETA問題は時計業界に大きな影響を与えました。その内容は「ETA社が2010年よりグループ外への出荷を制限すること」です。

従来、多くの時計ブランドではETA社から「半完成ムーブメント」を購入し、それを分解し独自に組み上げることでムーブメントを製造していました。しかし、ETA社はその「半完成ムーブメント」のグループ外出荷を2010年に完全に停止。その結果、ETA社からは「完成品ムーブメント」しか購入できなくなり、多くの時計ブランドはこれへの対応を迫られることに。。

何もこの問題は2010年に急に発表されたわけではなく、2002年に既に発表されていた内容でした。この発表後、ETA社から時計部品を仕入れられないのなら、自分たちで作ってしまえ!という、時計業界の流れにつながり、2002年以降多くの時計ブランドがムーブメントの自社開発に挑みました。

 

 

③セリタ社の汎用ムーブメント

セリタ社はETAムーブメントと互換性のある“ジェネリックムーブメント”を製造しているムーブメント製造メーカーです。ジェネリック医薬品をイメージされるとわかりやすいと思います。

時計業界ではETA社の2010年問題を切っ掛けに、自社製ムーブメントを製造するブランドは飛躍的に多くなりました。ただ、全ての時計に自社製ムーブメントを取り入れるのは難しく、安価なモデルはどうしても汎用ムーブメントに頼らざるを得ません。

そこで、注目を浴びたのがセリタ社です。セリタ社はETA社の下請け工場でしたが、2010年問題後に独自にムーブメントを発表。セリタ社のムーブメントは、いままでETA社のムーブメントを使っていた時計にムーブメントに特別加工をせず、代替として使えることが特徴として話題になりました。その結果、汎用ムーブメントの供給に困っていたスウォッチグループ外のブランドは、セリタ社のムーブメントを採用することが徐々に増えていきました。現在では多くの時計ブランドで採用されるほどに信頼を得ています。

 

自動巻き3針ムーブメントSW200

セリタ社が現在最も多く製造している低価格モデル用のムーブメントが”SW200″。ETAムーブメントのETA2824に相当する性能をもち、低価格モデルを主力としているメーカでは必要不可欠なムーブメントです。開発当初よりも性能は格段に向上しており、大手ブランドの評価も高まっています。

出典:https://www.ablogtowatch.com/

ホワイト爽やかなセラミックベゼルとダイヤルに、シルバーボディ&ブレスがモダンにマッチした男らしい40ミリ自動巻きダイバーズモデルです

 

自動巻き3針ムーブメント SW300

セリタ社が製造する3針ムーブメントの中で上位機種に当たるのがSW300。ETA社の2892A2の代替ムーブメントとして開発されました。ETA2892A2よりもルビーを4石増やしたことにより、安定性が向上しています。ただ、ムーブメント装飾がシンプルなものになっているため、シースルーバックでムーブメントの美しさを楽しむことには向いていません。

セリタ SW300

出典:https://www.calibre11.com/

以前はETA2892A2を使用していた同モデルですが、現在はSW300に改良を施した”cal.30110″を搭載しています。軟鉄製インナーケースを備え、優れた耐磁性を発揮、両面反射防止加工されたサファイアガラスは急激な気圧変化にも対応します。

 

自動巻きクロノグラフムーブメント SW500

SW500は精度や耐久度に優れ、各ブランドから高い評価を得ているクロノグラフムーブメント。ETA7750の代替品として開発され、スウォッチグループ以外の企業で重宝されています。ETA7750とサイズは全く一緒ですが、パワーリザーブが4時間ほど長いなど、機能面では申し分ないスペックを誇ります。

セリタ SW500

出典:https://www.calibre11.com/

搭載モデル
ジン 356.FLIEGER

ドイツ語でパイロットを意味する”フリーガー”。耐衝撃性・耐磁性・防水性全てのスペックを満たし、反射を抑える為のマットなステンレスケースを採用、そして黒文字盤で限りなく視認性を高めたプロ仕様のパイロットウォッチです。

④一流メジャーブランドの自社ムーブメント

世界の一流ブランドには自社でオリジナルムーブメントを開発するブランドが数多く存在します。2002年に発表されたETAムーブメントの供給問題を切っ掛けに、ムーブメントを外部供給に頼っていたブランドも自社ムーブメントの開発に乗り出しました。

そこで、汎用ムーブメントに次いで紹介するのは一流ブランドが独自に開発した”オリジナルムーブメント”です。

ロレックスの自社ムーブメント

ロレックス デイトナ

ロレックスは現行の全シリーズに自社開発ムーブメントを搭載しています。その全てがクロノメーター規格を満たしており、高精度の仕様になっているのが魅力です。

 

デイトナ専用ムーブメント Cal.4130

2000年に開発されたデイトナ用ムーブメント”Cal4130″。初めて自社開発に成功したクロノグラフ用ムーブメントです。スイスの公的機関が検査するクロノメーター検定をクリアし、毎時2万8800振動で高精度を維持します。クロノを制御するための機構にコラムホイールを採用した高級仕様ムーブメントです。

ロレックス Cal.4130

出典:https://www.rolex.com/

2016年のバーゼルワールドで発表された、待望の新型「コスモグラフ デイトナ」116500LN。ベゼルがステンレスから傷のつきにくいセラクロムへ変更され、文字盤のインダイヤルの縁取りもブラックとなり、より精悍なイメージになりました。

 

デイデイト専用ムーブメント Cal.3255

一般的なヒゲゼンマイの10倍の対衝撃性、高精度クロノメーターの承認など、従来のムーブメントから大きく進化を遂げたデイデイト専用ムーブメント”Cal.3255″。14件もの特許を習得した、ロレックスが誇る最新技術が集結した最高級ムーブメントです。

Cal.3255 ムーブメント

出典:https://www.rolex.com/

日差-2~+2秒、パワーリザーブ70時間を誇る新型ムーブメント”Cal.3255″搭載モデル。18Kエバーローズゴールド製ケースにチョコレートダイアル&バケットカットダイヤモンドをセッティングした高級感溢れる一本です。

 

自動巻きGMTムーブメント Cal.3186

ロレックスの人気モデルGMTマスターⅡ用に開発された多機能ムーブメント”Cal.3186″。帯磁性が強く、プログラマーやエンジニアでも身につけやすいのがポイント。独自開発のパラクロムヒゲゼンマイを初めて採用したことでも知られています。ちなみにGMTマスターⅡ以外にも旧型エクスプローラーⅡにも使用されました。

ロレックス Cal.3186

出典:https://watchbase.com/

2007年に大幅にリニューアルされ発売された新型“GMTマスターII ”。丸みを帯び装着感が増したケース、太く大きくなった針・インデックス、セラミックを使用することにより強度と質感が向上したベゼルディスクなど、従来の機能性を変えることなく近年のロレックスの特徴をそのまま引き継いでいます。

 

自動巻き3針ムーブメント Cal.3132

現在はエクスプローラーⅠにのみ搭載されているムーブメント”Cal.3132″。スポーツロレックスとして対磁力性や対衝撃性に優れているのがポイント。パラクロムヒゲゼンマイも導入された入門機モデルとしては贅沢なムーブメントです。

ロレックス ムーブメント Cal.3132

出典:https://watchbase.com/

2016年バーゼルワールドで発表された新型エクスプローラーⅠ。機能・デザインともにスポーツロレックスの中では一番シンプルなモデルです。アラビアインデックスの3・6・9にもクロマライト夜光が塗布され視認性が向上。さらに時分針にも変更が加えられ、これまでよりも長く太い針になりました。

 

パテックフィリップの自社ムーブメント

パテックフィリップ コンプリケーション

最後に紹介するのが高級腕時計ブランドの頂点に君臨するパテックフィリップの自社ムーブメント。永久カレンダーとスプリットセコンド・クロノグラフを融合した”Cal.CHR29-535 PS”は多くの時計ファンが憧れる複雑かつ芸術な設計となっています。

 

手巻きムーブメント Cal.215

1976年に登場して以来、多くの手巻式に採用されてきた信頼性の高いムーブメント”Cal.215″。このムーブメントは長寿命、優れた信頼性、高精度といったパテック フィリップの腕時計の優れた評判に対して、顕著な貢献をしました。2.55mmの薄型設計、44時間のパワーリザーブを備えています。

パテックフィリップ ムーブメント"Cal215"

出典:https://www.patek.com/

鋲打ち模様と言われるホブネイルパターンのベゼルが、クラシカルでありながら高級感あるデザイン。発売から約十年間に渡りパテックの顔として広告イメージにも採用された有名なモデルです。柔らかな色合いのローズゴールドは、日本人の肌の色にピッタリと合います。

 

自動巻きムーブメント Cal.240Q

マイクロローターをムーブメント内に埋め込むことで、ムーブメントの厚みを2.53mmに下げることに成功した、超薄型ムーブメントが”Cal.240Q”です。すべての彫刻と面取りは、完全に手作業で行われており、芸術性の高さも最高級。時計の厚みを抑えたいモデルには最適の設計となっています。

パテックフィリップ ムーブメント"Cal240Q"

出典:https://www.patek.com/

パテック・フィリップの定番、Ref3940 をリニューアルしたモデル。極薄型ムーブメント Cal.240Q を搭載することで、厚みを抑え装着感がアップしました。シースルーバックからはマイクロローターを搭載し、手作業で装飾が施された美しいムーブメントを眺めることができます。

 

自動巻きトラベルタイムムーブメント Cal.324 S C FUS

1936年にパテックフィリップが開発したパイロットウォッチをモチーフに2015年に開発されたムーブメントがこの”Cal.324 S C FUS”。トラベルタイムが搭載されており、現地時間を一時間単位で前後に操作できるプッシュボタンを9時側に2つ配置しています。操作のしやすいパイロットウォッチムーブメントとして話題を集めました。

パテックフィリップ 324_S_C_FUS

出典:https://www.patek.com/

2015年バーゼルワールドで話題となったパイロットウォッチ。エレガントなモデルばかりが並ぶパテックのコレクションの中で”異端の存在”として賛否両論が巻き起こりました。流通量も少ない注目モデルです。

 

手巻きスプリットセコンドクロノグラフムーブメント Cal.CHR29-535 PS

見たものを虜にする芸術性が魅力のパテックフリップが誇る傑作クロノグラフムーブメント。2100年までカレンダー調整のいらない永久カレンダー、そしてスプリットセコンドを融合した複雑構造。デイ・ナイト表示や65時間パワーリザーブまでも兼ね揃えた凄まじいムーブメントです。ただし製造コストは高く、オーバーホール代も高コスト。修理するときはスイス本国の対応になります。

パテックフィリップ Cal.CHR29-535 PS

出典:https://www.patek.com/

搭載モデル
スプリット秒針クロノグラフ Ref:5370

パテックフィリップ 5370G

出典:https://www.patek.com/

本黒七宝文字盤やゴールド植字ブレゲ数字を使用した高級感溢れる最上級モデル。正規価格では3000万を超える時計界の王者パテックフィリップならではの複雑時計です。

 

オメガの自社ムーブメント

オメガ スピードマスター

近年コストカットにより、ムーブメントの自社開発を控えてきたオメガですが、2007年に30年ぶりとなる自社ムーブメントを開発。さらには世界初となる「マスタークロノメーター」認定モデルの開発にも成功。世界にムーブメント製造の技術力をしらしめました。

 

コーアクシャルムーブメント Cal.8500

オメガ独自の機構「コーアクシャル機構」は脱進機に負担をかけないように設計された”壊れにくい脱進機”のこと。このコーアクシャル機構を搭載した、オメガで30年ぶりとなる自社ムーブメントが”Cal.8500″。クロノメーター規格を合格した性能を持ち、2007年以来オメガの3針モデルの搭載が進められてきました。

オメガ Cal.8500 ムーブメント

出典:https://watch-journal.net/

クラシックとモダンの融合を目指す“デ・ヴィル”コレクション。このモデルはブラックとシルバーを基調にしたエレガントなドレスウォッチに仕上がりです。ダイアル外周に配されたアップライトのローマンインデックスは格調高い雰囲気を放ちます。

 

自動巻きクロノグラフ ムーブメント Cal.9904

2016年に発表されたムーンフェイズ付きスピードマスター向けに製造されたのがCal.9904です。クロノメーターの認定はもちろんのこと、磁気や衝撃、防水性能といった耐久性テストにも合格したマスタークロノメータームーブメントです。

オメガ スピードマスター

出典:https://www.omegawatches.jp/

スピードマスターの新作は6時位置にNASAの宇宙写真を使ったムーンフェイズを配置したお洒落なモデル。シースルーバックからCal.9904の精密な動きを楽しむことができます。業界最高値の対磁性を誇っており、ITエンジニアにもオススメな逸品。

 

自動巻き3針ムーブメント Cal.8900

オメガの自社ムーブメントの中核を担うムーブメント”Cal.8900″。こちらもマスタークロノメーター標準を満たしており、3針モデルの新たなるスタンダードとなりそうです。

Cal.8900 ムーブメント

 

2016年の新作。 コーアクシャルエスケープメントやツインバレルを備えた自動巻きCal.8900を搭載した、オールステンレスのモデルです。スイス連邦計量・認定局(METAS)承認のマスタークロノメーターの認定を受けています。

 

クロノメータームーブメント Cal.8901

オメガの技術力を結集させた最高峰のムーブメント”Cal.8901″。このムーブメントはスイス連邦計量認定局(METAS)とオメガが2015年に共同発表した品質規格マスタークロノメーターに初めて認定されたオメガの高品位ムーブメントです。精度の高さはもちろん、15000ガウス以上の強耐磁性など8つの基準をクリアした画期的なムーブメントとなりました。

オメガ Cal.8901 ムーブメント

出典:https://www.omegawatches.jp/

最新の機械式ムーブメントを搭載したこのモデルのデザインは、1952年製のデザインを復刻させたもの。サンドブラスト仕上げのプラチナ950製”パイパン”ダイヤルは時計ファンにとって憧れの文字盤です。また、裏蓋には当時ロレックスやセイコーと精度争いを展開した「天文台コンクール」をイメージした天文台メダルがデザインされています。

 

ブライトリングの自社ムーブメント

ブライトリング 時計

クロノグラフを知り尽くしたブライトリングは2009年に初の自社製造ムーブメント”Cal.01″を発表。その後もGMT機能やワールドタイム機能を備えたムーブメントなど、オリジナルムーブメントを次々と投入しました。そのいずれもクロノメーター基準を満たした高性能なものです。

 

自動巻きクロノグラフムーブメント Cal.01

ブライトリングの定番モデルであるクロノマットに搭載するために作られたオリジナルムーブメント。時間帯を気にせずに日付が早送りできる設計が大きなポイント。機能性やメンテナンス性にも優れた、画期的なムーブメントとして話題になりました。

ブライトリング Cal.01

出典:https://www.breitling.co.jp/

初の自社開発ムーブメント「Cal.01」を搭載した500m防水のダイバークロノグラフです。70時間パワーリザーブを備え、コラムホイールと垂直クラッチを採用。日付調整を常時可能(24時間早送りを可能)にするカレンダー機構を搭載しています。

 

手巻きクロノグラフムーブメント Cal.B14

1915年、懐中時計向けに開発した「ワンプッシュクロノ」機構を現代に蘇らせたものが手巻き”Cal.B14″。

ブライトリング Cal.B14

出典:https://www.breitling.co.jp/

プッシュボタン誕生100周年を記念して発売されたのがこちらのモデルです。復刻モデルではないものの、レトロな雰囲気のインデックスや2時位置にプッシュボタン1つを設けるなど、ルーツをオマージュしたデザインに仕上がっています。

 

自動巻き3針ムーブメント Cal.B35

極めて容易な操作で時間帯を調整できる独創的なワールドタイム機能を実現したムーブメントが”Cal.B35″ブライトリングでは初となる3針自社ムーブメントとして話題になりました。約70時間のパワーリザーブを保ちつつ、ムーブメントサイズをコンパクトにするため、香箱が2つのツインバレル方式になっているのも特徴です。

ブライトリング Cal.B35

出典:https://www.breitling.co.jp/

強靭で傷のつきにくいハイテクコンポジット素材であるタングステンカーバイド・ベゼルを装備したワールドタイム機能搭載モデルです。世界地図が描かれた文字盤が印象的。文字盤カラーはブラックまたはホワイトの2種類から選べます。

 

自動巻きクロノグラフムーブメント Cal.B06

Cal.B06は「30秒クロノグラフ」という特許技術を組み込んだムーブメント。30秒クロノグラフはクロノグラフ秒針が30秒で文字盤を一周するため、コンマ秒単位まで正確に読みやすくした機能です。70時間パワーリザーブ、時間帯を問わない日付送りなど、機能性の高さはピカイチです。

ブライトリング Cal.B06

出典:https://www.breitling.co.jp/

英国の高級車メーカー、ベントレーとのコラボモデル。49mmケースは迫力抜群です!Cal.B06の30秒クロノグラフを堪能でき、シースルーバックからローターの動きを鑑賞することもできるブライトリングの中でも人気モデルとなっています。

 

タグホイヤーの自社ムーブメント

タグホイヤー カレラ

タグホイヤーでは2010年の創業150周年を記念し、3年かけて自社ムーブメント”Cal.1887″を開発。設計ベースに「セイコー」のムーブメントを使用することで、どうしても高額になってしまう自社開発ムーブメントをローコストで製造することに成功しました。

 

自動巻きクロノグラフムーブメント Cal.1887

タグホイヤーが作り上げた自社ムーブメント。 「1887」の名称は同社がクロノグラフの伝達機構・振動ピニオンを開発した年が由来となっています。精度の信頼性は極めて高く、コラムホイールや40時間パワーリザーブを兼ね備えています。

タグホイヤー Cal.1887

出典:https://watch-journal.net/

“Cal.1887″を搭載したスタイリッシュなモデル。ケース径は41mm。12時位置に30分計、3時位置に日付表示とブランドロゴを備えています。機械式時計初心者にもオススメです。

 

自動巻きクロノグラフムーブメント ホイヤー01

2010年に発売されて以降、人気の途絶えないカレラ。そのカレラに搭載されている”Cal.1887″をスケルトン仕様に変更したものが”ホイヤー01″です。2015年に発売された新カレラに搭載された”ホイヤー01″は文字盤からもシースルーバックからムーブメントのメカニズムを堪能できることで大人気モデルになりました。

ホイヤー01 ムーブメント

 

新キャリバーとなる”ホイヤー01″を搭載。スケルトンの文字盤やモジュール構造のケースなど、既存のカレラとは全く異なる雰囲気のスポーツモデルらしい個性的でモダンな1本です。ケースやベゼルにはマット仕様のブラックチタニウムカーバイドコーティングを施したセラミックを採用しています。

 

ゼニスの自社ムーブメント

ゼニス 機械式ムーブメント
ゼニスは古くからムーブメントの開発に力を入れていたブランドです。20世紀の初頭時点で既に”3大マニュファクチュール”に数えられるほどの老舗マニュファクチュールとして名を馳せました。特に1969年に登場したエル・プリメロは、世界初の”自動巻”クロノグラフに挙げられ、現在でも多くの時計ファンに愛用されています。

 

自動巻きクロノグラフムーブメント エル・プロメロ400

自動巻きクロノグラフの傑作とも呼ばれている「エル・プリメロ」は絶大なネームバリューを誇ります。かつてロレックス”デイトナ”に搭載されていた歴史を持つ、毎時3万6000振動を誇る高精度モデルです。

ゼニス エルプリメロ

 

言わずと知れたゼニスの傑作ムーブメント“エル・プリメロ”を搭載しながら、抑えた価格設定であることも魅力のひとつです。

 

自動巻き3針ムーブメント エリート681

ゼニスといえば「エル・プリメロ」が有名ですが、クロノグラフ以外にも傑作が多いのがゼニス。中でも3針薄型ムーブメント「エリート681」はゼニスのムーブメントの中でも評価が高いです。ドレスウォッチにピッタリなこのムーブメントはエリートウルトラシンなどに搭載されています。

ゼニス ウルトラシン エリート681

 

搭載される厚さ3.81mmの超薄型ムーブメント“エリート681”は、高い精度と品質を誇るゼニスの技術を投入して生み出された傑作ムーブメントです。薄さの割に直径は40mmと大きめなサイズ。スモールセコンドを9時に配置した視認性の高いシンプルな3針です。自社ムーブメント搭載モデルでありながら、抑えた価格設定であることも見逃せないポイント。

 

パネライの自社ムーブメント

パネライ 自動巻きムーブメント

パネライはETAムーブメント供給問題を期に、2006年遂に初の自社ムーブメントCal.P.2002の開発に成功しました。2011年には装飾に拘ったシンプルな自動巻きムーブメントCal.P.9000を開発。現在もGMTの追加型など、積極的にムーブメントの開発に取り組んでいます。

 

自動巻き3針ムーブメント Cal.P.9000

ブランドの主軸となる自社製自動巻きムーブメントとして開発されたCal.P.9000。195パーツで構成されており、2つの香箱を採用することで72時間のパワーリザーブを実現させました。ただ、こだわりの独自パーツを数多く使用していることもあり、生産数は低めです。

パネライムーブメント Cal.9000

出典:https://www.panerai.com/

ツインバレルによる3日間(72時間)のパワーリザーブを実現した自社製ムーブメントCal.P.9000を搭載したモデル。3時位置にカレンダー窓、9時位置にスモールセコンドを配したP.9000シリーズの中でも最もシンプルなモデルです。

 

自動巻き3針ムーブメント Cal.P.9010

自社ムーブメントCal.P.9000の後継機として誕生したのが”Cal.P.9010″。基本的なスペックは変わらないものの、近年の薄型時計開発に合わせて厚さが薄くなっていることが特徴です。”Cal.P.9010″搭載モデルはスーツにも使えるパネライ時計として現在注目を浴びています。

パネライ Cal.P.9010 ムーブメント

出典:https://www.panerai.com/

厚さ7.9mmだった従来のPAM00389に比べて、1.9mmも薄くなったルミノール サブマーシブル。軽量なチタン素材のケースに傷の付きにくいセラミックベゼルを合わせた、実用性の高いモデルです。また、このモデルは高い耐磁性を誇り、国際規格が定める基準より8倍もの磁力に耐えることが可能なことが魅力。

 

カルティエの自社ムーブメント

カルティエ 自社ムーブメント

カルティエでは2010年に現行唯一のメンズコレクション「カリブル  ドゥ カルティエ」を発表。このモデルに搭載するために作られた自社開発ムーブメントが”Cal.1904-PS MC”です。パワーリザーブ48時間を誇り、なんといってもローターに施されたコート・ド・ジュネーブ装飾はカルティエならではの魅力。

 

カリブル ドゥ カルティエ専用ムーブメント Cal.1904-PS MC

カルティエ カリブル ドゥ カルティエへの搭載を前提として作られており、サイズ感や装飾が非常にマッチしているのがポイント。「1904」はサントスの誕生年であり、サントスへのオマージュを込めたムーブメントともいえます。

Cal.1904-PS MC

出典:https://watchbase.com/

自社開発ムーブメントが”Cal.1904-PS MC”搭載モデル。ローマンインデックスやレールウェイなど、カルティエの伝統的な要素を残しつつも、立体的なベゼルや6時位置の大きなスモールセコンド、大きくデザインされたXIIのインデックスや前後の日付が確認できるカレンダーなど、これまでにはないカルティエをイメージさせる逸品です。

 

IWCの自社ムーブメント

IWC ムーブメント

古くから自社ムーブメント開発を行い、その技術に定評のあるIWC。「ペトラン自動巻き機構」と呼ばれる効率的な双方向巻き上げシステムは今も現役で活躍するIWC独自の機構です。

 

自動巻き4針ムーブメント Cal.52010

圧倒的なパワーリザーブ168時間を誇るIWC自慢の自社ムーブメント”Cal.52010″。巻き上げ爪、自動ホイール、ローター軸には摩耗しにくいセラミック素材を採用しています。2個の香箱を備えており、高い安定性を誇ることもポイントです。

IWC ムーブメント Cal.52010

 

2015年新作 新たに開発された”Cal.52010″を搭載したモデルです。ポルトギーゼは華美な装飾を持たず、正確な時刻を告げるという時計本来の目的を忠実になぞった姿勢を持つIWCを代表するコレクション。ビジネスマンの腕元を飾る小道具として、まさに最適なモデルです。

 

 

結局”汎用ムーブメント”と”自社ムーブメント”どちらがオススメ?

今回汎用ムーブメントと一流ブランドの代表的な自社ムーブメントを紹介させていただきましたが、あなたが”初めて”高級腕時計を買うということならば、汎用ムーブメント搭載モデルがオススメです。

理由としてはモデルの価格が安いこと、そしてメンテナンス費用が安いメリットがあるからです。まだ、扱いに慣れていない初心者は上級者と比べると、どうしてもメンテナンスをする頻度が増えてしまいがち。そこで最初は汎用ムーブメントを搭載したモデルで「高級腕時計」の魅力を知っていただき、機械式に愛着が持てたら、拘りの強い自社ムーブメント搭載モデルにランクアップするのがよいのではないでしょうか。

もちろん気に入ったモデルがある場合は最初から自社ムーブメント搭載モデルに挑戦するのもOK!大事なのは、この時計と一緒に時を刻みたいという愛情なのですから。

 

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