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世界三大時計ブランド「パテックフィリップ」「オーデマピゲ」「ヴァシュロンコンスタンタン」のすごさを解説!

WEBマガジン, パテックフィリップ, 新美貴之

世界三大雲上ブランド 腕時計

「世界三大腕時計って何がすごいの?」
「世界三大腕時計ブランドの魅力について知りたい」

高級腕時計といえばロレックスやオメガ、タグホイヤーをイメージされる方が多いと思います。

知名度が高く身に着けることでステータスが得られるため、誰もが憧れる腕時計ブランドです。

しかし、一流のセレブにとってはオメガやロレックスを超越する高級腕時計ブランドが存在します。

それは「世界三大腕時計ブランド」と言われる3つの超高級腕時計ブランド、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンです。

時計にあまりお詳しくない方にとっては、聞いたことがない名前かもしれません。

しかしながら、いずれもスイスの名門であり、歴史が深く、世界的にステータスが認められているブランドです。

そんな世界三大腕時計ブランドの魅力について知りたいという人は多いのではないでしょうか。

世界三大腕時計の値段は破格ですが、誰しも一度は手にしたいと憧れる、超一流の時計だといえます。

この記事では世界三大腕時計ブランドの魅力や特長について、GINZA RASINスタッフ監修のもと解説します。

各ブランドの代表的なコレクションの紹介もしますので、高級時計の購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。
 

目次

世界三大腕時計。その選定理由とは?

世界三大時計パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタン

世界三大時計として世に知られているのは、以下の3ブランドです。

いずれも高級時計の本場スイスを本拠地とし、何世代にも渡り時計製造の頂点に君臨し続ける名門中の名門。

150年や200年を超える長い歴史と極めて高度な仕上げ技術、そして超複雑機構への卓越した対応力を持つことでも共通しています。

世界三大時計ブランドにパテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンが選ばれる理由

では、世界三大腕時計にパテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンが選ばれる理由とは何か。

様々挙げられるでしょうが、大きいところでは長い歴史と高い格式を持つことです。

この三社はいずれも一度も歴史を途絶えさせることなく経営を続けており、高い次元で時計製造に真摯に向き合ってきました。

なお、ヴァシュロンコンスタンタンの創業は1755年と非常に歴史が古く、パテックフィリップは1839年、オーデマピゲは1875年と3社とも100年以上の歴史を持ちます。

世界三大時計ブランド

ブランドを長く存続させるためには、それだけ愛好家の心を掴み続ける必要があります。仮に技術追及を怠ったり、デザインが時代遅れになった場合、すぐに顧客は離れてしまうでしょう。

実際時代の流れとともに消えていったブランドもあり、それだけ長期に渡って経営を存続させるのは難しいことだと言われています。

しかし、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンは2度に渡る世界大戦やクォーツムーブメントの開発といった、伝統的な時計産業の危機に見舞われても、高い価値を提供し続け、現在まで時計業界を牽引してきました

大量消費社会に突入しても格式を損なわず、高級腕時計としての品質と価値を常に訴求し続けたというのは、なかなかどうしてできることではありません。余談ですが、1970年代~1980年代、安価で便利なクォーツ式腕時計の市場シェアが広がり、反面伝統的な機械式時計が存続の危機に脅かされましたが、この「伝統的な機械式時計」の復活に大きく寄与したのも、パテックフィリップを始めとした世界三大時計ブランドです。

時計技術が進歩した現代においては多種多様な人気ブランドが存在しますが、長い歴史と高い格式を両立するパテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの3社は、今なお他社を圧倒しています。

時代が移り変わっても、時計としてのデザイン・性能・ステータス性の全てが世界最高峰であることに誇りを持ち、時計愛好家に支持され続けているのです。

パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの3社がなぜ時計界の最高峰に君臨するのかを5つの観点から明らかにしていきます。

理由①長い歴史と伝統

パテックフィリップ

まず世界三大時計ブランドに共通するのが、150年を超える長い歴史を持つことです。

パテックフィリップは1839年、オーデマピゲは1875年、最も古いヴァシュロンコンスタンタンは1755年に創業し、今なお現役で時計製造を続けています。

長い歴史を誇るブランドは他にもありますが、重要なのはそれぞれの独自性を絶えず守り抜いてきたことにあると考えられます。

戦争や経済危機といった幾多の困難、時代ごとの技術革新や美意識の変化さえも乗り越え、ブランドとしての哲学と伝統を守り続ける姿に、世界中の時計愛好家は魅了されるのでしょう。

その背景には、世襲や創業家系譜を重んじる経営姿勢、熟練職人の技術継承といった文化的な土壌も深く関係しています。

長い歴史を持つブランドだからこそ、信頼性や芸術性において他の追随を許さず、時計界における頂点としての風格を今もなお保ち続けているのです。

理由②超高精度・複雑機構へのこだわり

オーデマピゲ ミレネリー4101

世界三大時計ブランドは、その長い歴史の中で時計技術の限界を押し広げてきました。

パテックフィリップは1925年に世界初の永久カレンダー付き腕時計を世に送り出したのをはじめ、ミニッツリピーターやスプリットセコンド・クロノグラフなど、複雑機構の開発において数々の金字塔を打ち立ててきました。

オーデマピゲは世界最薄の自動巻きトゥールビヨン(Cal.2870)を開発し、複雑機構の薄型化という革新にも挑戦。

ヴァシュロンコンスタンタンも、世界最多となる57種の機構を搭載した懐中時計(リファレンス57260)を製造するなど、技術の極致を追い求めてきました。

これらの複雑機構を手がけられるのは極限られた熟練職人だけで、ムーブメントの設計や調整には年単位の歳月が費やされます。

精度と構造美、そして技術の粋を集めたいわば「動く芸術」への執念こそが、世界三大時計の名を不動のものにしているのです。

理由③完全自社一貫生産(マニュファクチュール)

ヴァシュロンコンスタンタン43038

歴史や技術を真に継承し進化させるには、設計から製造、最終調整に至るまでを自社で完結させる体制(マニュファクチュール)でなければなりません。

世界三大時計ブランドはいずれもムーブメントやケースの製造、組み立て、仕上げなどを極めて高度な自社一貫製造体制のもと手がけているのが特徴です。

パテックフィリップは複数の専門工房を自社傘下に置き、95%以上の部品製造を内製化しています。

さらに、装飾や仕上げも熟練職人が手作業により行うことで、徹底した品質管理を実現しています。

オーデマピゲはル・ブラッシュの本社工房にて設計から最終調整までを行い、伝統的な手仕事と先端技術を融合。

ヴァシュロンコンスタンタンもジュネーブ・シール取得に対応した製造体制を維持し、外装からムーブメントまで一貫した品質基準を保持しています。

全てを自らの目と手で管理するからこそ、ブランドの理念と芸術性が損なわれずに、独創的な時計も絶えず生み出されているのでしょう。

理由④圧倒的な希少価値と資産性

アクアノート

自社一貫体制のもとで緻密に製造される世界三大時計は、大量生産とは無縁であり、生産数そのものが非常に限られています。

コンプリケーションウォッチ(複雑時計)に関しては、年間の生産本数が一桁や二桁といったレベルのため、手に入れるまでに年単位の時間を要することも。

それらに比べてステンレス製のノーチラス(パテックフィリップ)やロイヤルオーク(オーデマピゲ)、オーヴァーシーズ(ヴァシュロンコンスタンタン)などは生産数こそ多いものの、需要が供給を大幅に上回る状況が常態化しているために、新規客が正規店で購入するのはほぼ不可能です。

人気の定番モデルや限定モデルは、市場価格が定価の2倍やそれ以上に跳ね上がるケースも特に珍しくありません。

このように、圧倒的な希少価値と市場における需要の強さを併せ持つことで、世界三大時計は投機や投資対象として語られることも多くあります。

理由⑤世界的な評価とステータスシンボル

ロイヤルオーク

世界三大時計が多くの人を惹きつけてやまない理由の1つは、その国際的な評価と格式の高さにあります。

いずれも古くから王侯貴族や文化人、著名なスポーツ選手や映画俳優などにも愛されてきた実績を持ち、その存在は時計というよりも「成功者の証」や「ステータスシンボル」と呼んだ方がしっくりくるでしょう。

ほんの一例ですが、実際に世界三大時計を愛用する著名人には以下のような顔ぶれがあります。

パテックフィリップ ブラッド・ピット(俳優)
エレン・デジェネレス(コメディアン)
ダイアナ妃(ウェールズ公妃)
オーデマピゲ レブロン・ジェームズ(NBA選手)
ジェイ・Z(ラッパー)
トム・クルーズ(俳優)
ヴァシュロンコンスタンタン ヒュー・ジャックマン(俳優)
ハリー・トルーマン(第33代米大統領)
遠藤航(サッカー選手)

パテックフィリップの時計は「気持ちを刻み込んで、その時計は受け継がれる。父から子へ、世代から世代へ。」というキャッチフレーズの通り、品質やデザインにおいて一生モノを超える普遍的な価値を持っています。

さらに、人気モデルや特に希少価値が高いモデルはショーケースに並ぶ機会すら稀であり、一般的に正規店で購入するには長年の関係構築が必要不可欠とされています。

この入手の難しさが、時計の価値をより一層高めていることは想像に難くありません。

また、選ばれし者だけが身に着けられるような、そんな崇高さも時計ファンを虜にする一因であると考えられます。

 

世界三大腕時計ブランド① パテックフィリップ

パテックフィリップ コンプリケーション

パテックフィリップは世界3大ブランド時計の中でも頭一つ抜きん出た存在。世界最高の腕時計ブランドと呼ばれる存在です。

世界一の時計を作る』という理念の基、世界の時計製作を大きく進歩させ、歴史に名を残すブランドに成長しました。

名作「カラトラバ」を筆頭に「ノーチラス」、「アクアノート」といった高級スポーツモデルも開拓。更にはコンプリケーションモデルの製作等、常に最高のクオリティーを追求した挑戦を行われています。 その顧客名簿にはヴィクトリア女王、ローマ教皇、アインシュタイン、キュリー夫人、ワーグナー、チャイコフスキー、リスト、シャーロット、トルストイ、ウォルトディズニー、クラークゲーブル、チャリーシーン、プーチン大統領、ブッシュ大統領、徳川昭武、大正天皇、昭和天皇、今上天皇など数多くの偉人達が名を連ねています。
 
パテックフィリップ 資産価値

パテックフィリップが何故これほどまで支持を集めるブランドなのかというと、「価値の落ちない」ブランドだからです。

近年腕時計の「投資」という側面はとても注目されており、買って使って楽しんだ後に高額で売れるブランドというのは人気が集まります。その人気がさらにそのブランド・モデルのリセールバリューを押し上げている現状です。

ノーチラスやアクアノートなど、パテックフリップのモデルはどれも圧倒的な資産価値があり、特にノーチラスはここ数年でリセールバリューが2倍〜3倍に膨れ上がっています。

購入金額より高く売れるブランドとしては、時計界の中でもパテックフィリップが群を抜いています。

 

パテックフィリップの魅力① 高貴な美しさ

パテックフィリップが製作してきた一つ一つの時計は、創作から完成までのすべての工程において「最高の水準を誇る芸術品である」ということ。 プロジェクトの開始から発売まで、少なくとも3年の歳月がかけられた製品の完璧さは、900名の社員の確固とした判断力、鋭敏な鑑識眼、熟練した手先の賜物といえるでしょう。 創業当時からパテックフィリップの時計は「高貴さ」を持ち、誰もが羨む最高級の存在感を放ち続けました。現在もその「高貴さ」は変わらず、定番モデルである「カラトラバ」や「ゴンドーロ」など、そのどれも個性をもちつつ、それぞれに高貴さを持ちます。

パテックフィリップ カラトラバ

パテック・フィリップの時計は他のブランドと一味違う奥深い美しさを持っていますが、それは「ケースと文字盤」に工夫があるからです。パテックフィリップのケースは鍛造できており、一般的なプレス加工され作られるケースと比べ、平らでとても綺麗な仕上がりになります。また、パテック フィリップでは文字盤の製作に4~6か月という長い時間をかけます。装飾技術を含め50~200の製作工程があり、これらを手作業で行うのが特徴。こうして”美しく完璧なハーモニー”をもつパテックフィリップの時計が生み出されるのです。

パテックフィリップ 時計

 
出典:https://www.patek.com/jp/

パテックフィリップの魅力② 永久修理

パテックフィリップの大きな特徴として、自社製品ならばどんな時計でも修理する「永久修理」を宣伝していることが挙げられます。「永久修理」はパテックフィリップの他には”ブレゲ”や”オーデマピゲ”が掲げているぐらいでとても珍しい保証です。この永久保証により、「パテックフィリップの時計は一生もの」というブランドイメージを見事に構築することに成功しました。 一代のみならず、子供、さらには孫にまで偉大な伝統を引き継いでほしい。パテックフィリップの時計にはそんな熱い情熱が存在します。
 

パテックフィリップの魅力③ 世界一のステータス性と技術力

高級時計ブランドは世界に数多く存在します。この記事でも取り上げているオーデマピゲやヴァシュロンコンスタンタンを筆頭に、有名なロレックス、オメガなど優れたブランドはパテックフィリップ以外にも様々です。しかし、「高級腕時計の頂点」と世間に認められているパテックフィリップのステータス性は唯一無二なものであり、ここまで所有欲を掻き立てるブランドは他にはありません。

 

パテックフィリップは時計業界でも伝統と権威のある品質規定”ジュネーブシール”(600時間ものテスト時間のなかで12条もの条件を全てクリアした品質規定における最高級スイス時計の証。)を全ての機械式製品に取得し、世界にその技術力を知らしめました。2009年からはさらに厳格な社内規定“パテックフィリップ・シール”を設定し、現在はこちらの規定が製造の基準となっています。

パテックフィリップシール

出典:https://www.patek.com/

パテックフィリップ・シールは、 既存のすべての品質ラベルを凌駕するものであり、ムーブメントだけではなく、ケースをはじめとするすべての外装部品にも適用されます。認定規準は技術レベル、デザイン、機能を網羅しており、実際の使用条件における計時精度を保証します。また製品寿命の全期間にわたるアフターサービスを含んだ唯一の品質ラベルでもあり、そのエンブレムはムーブメントのブリッジに刻印されます。
 

パテックフィリップの代表的なコレクション

 

カラトラバ

永遠のクラシックと呼ばれる「カラトラバ」。発売が開始されてから85年以上も同じフォルムを保つ、決して色褪せることのない定番モデルとして時計ファンの憧れです。 剣と十字架(4つの百合の花)を組み合わせた「カラトラバ十字」はパテックフィリップの伝統的エンブレムですが、その名前がコレクションネームとなっている「カラトラバ」はまさにパテックフィリップの歴史の象徴といえます。

パテックフィリップ カラトラバ

エントリーモデルでありフラッグシップモデルである「カラトラバ」。カラトラバはクラシカルな”ラウンドケース”にラグジュアリーな2針、3針のモデルの総称となっており、シンプルの上に美しさと上品さ表現した究極の時計です。その完璧なプロポーションは丸型ウォッチの規範とされ、時計界に多大な影響を与えました。  

 

定番人気モデル:カラトラバ Ref.5296

パテックフィリップ カラトラバ 5296R-010

素材:ローズゴールド
ケースサイズ:直径 38.0mm
全重量:66g
文字盤:シルバー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.324SC
パワーリザーブ:約45時間
防水性能:30m


 

ノーチラス

1976年に登場したモデル「ノーチラス」はパテックフィリップ初の本格スポーツウォッチとして誕生しました。ケースデザインは潜水艦「ノーチラス号」の舷窓をモチーフとして製作され、従来モデルよりも大型サイズであることが特徴。オリジナリティあふれるオクタゴン型(八角形)のフォルムは、各辺が緩やかなカーブを描き全体が洗練されたクラシックな形をつくり出しています。  

パテックフィリップ ノーチラス

ノーチラスのデザインで最も特徴的なポイントは「耳」と呼ばれるケースの左右に飛び出した突起部分。この耳はノーチラスのシンボルデザインであると同時に”防水性”を高めるための構造的な理由により取り付けられています。また「ウェットスーツにもタキシードにも完璧にマッチするタイムピース」というコンセプトのもと作られたノーチラスは、スポーティでありながらも”薄さ”を保ちつつ「防水性」の向上にも取り組んだ画期的なモデルです。一見シンプルに見えるノーチラスですが、外装部分は複雑機構の開発に比肩するほどの技術を要するデザインとなっています。 ノーチラスはまさにパテックフィリップの高い技術力の結晶といえるでしょう。
 

定番人気モデル:ノーチラス 5711/1A-001

パテックフィリップ ノーチラス

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦 38.0mm × 横 43.0mm
全重量:118g
文字盤:ブルー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.324SC
パワーリザーブ:約45時間
防水性能:120m

 
 

アクアノート

アクアノートはノーチラスに遅れること20年、1997年にデビューしたモデル。「スポーツ・エレガンス」をテーマに誕生した新世代コレクションです。凹凸のある格子状の文字盤と、緩やかなカーブを描いたオクタゴン型(八角形)のフォルムが特徴的なモデルです。

パテックフィリップ アクアノート

アクアノートはスポーツウォッチとしては厚みが薄く、エレガンスなイメージを放ちます。また、マリン系を意識した時計として120m防水を搭載。ダイバーズウォッチとしては使用できませんが、日常使いには全く問題のない防水性を誇ります。 また、カジュアルだけではなくスーツとの相性も抜群。加えて癖の少ないシンプルなデザインは様々な年齢の方にオススメできます。

 

定番人気モデル:アクアノート エクストララージ 5167A-001

パテックフィリップ アクアノート エクストララージ 5167A-001

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 40.8mm
全重量:83g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:Cal.324SC
パワーリザーブ:約45時間
防水性能:120m


 

ゴンドーロ

ゴンドーロは1993年に発表されたコレクション。その名の由来はブラジルの有名なパテック・フィリップの販売店、ゴンドーロ&ラブリオ社の為に1902年から1930年代にかけて製作した「クロノメトロ・ゴンドーロ」から来ています。

パテックフィリップ ゴンドーロ 5111R-001

パテックフィリップ ゴンドーロ 5111R-001

20世紀初頭の芸術活動、アール・デコの時代に作られたトノー型デザインを現代に蘇らせたことがゴンドーロの特徴。丸型のカラトラバに対して”角型・トノー型”をゴンドーロと呼ぶようになりました。 ゴンドーロはパテック・フィリップならではの”手間を惜しまぬ鍛造製法”で蘇った、クラシックとモダニティの見事な融合美をもったラインナップとして人気を博しています。


 

世界三大腕時計ブランド② オーデマピゲ

オーデマピゲ ロイヤルオーク

オーデマピゲは世界初のミニッツリピーター腕時計を発表するなど、数々の革新的な腕時計を生み出してきた、世界3大ブランド時計の一つです。

その歴史はスイスのル・ブラッシュに作られた時計工房から歴史は始まりました。

創業者はジュール=ルイ・オーデマとエドワール=オーギュスト・ピゲのふたり。創業から130年以上に渡り、一度も他社資本からの買収を受けず「家族経営」を貫いています。

オーデマピゲ 技術力

出典:https://www.audemarspiguet.com/jp/made-in-le-brassus/artistry-assembly/

同じ世界三大時計メーカーであるパテックフィリップは、一度も休むことなく創業者一族の手によって作られています。

しかし、CEOは他のムーブメントメーカー出身であるため、一族の経営というわけではありません。

もうひとつのヴァシュロンコンスタンタンは1755年に創業した歴史の古いブランドですが、現在はリシュモングループの傘下となっています。

そんな中、オーデマピゲだけが創業者一族の経営で、美しい時計の数々を製造しています。

この「一度も買収されていない」「創業者一族の経営が続いている」という事実が、経営者にとって非常に縁起がよいものとされるため、オーデマピゲが多くの経営者に愛されている理由となっています。

オーデマピゲ 家族経営

出典:https://www.audemarspiguet.com/jp/made-in-le-brassus/origins/

また、オーデマピゲの大きな特徴として圧倒的な技術力があげられます。

その代表的なエピソードが1889年のパリ万博で発表された「グランドコンプリカシオン」の開発です。

グランドコンプリカシオンには永久カレンダーやミニッツリピーター、スプリットセコンド、クロノグラフといった複雑時計に必要な機構が詰め込まれた複雑時計で、この時計によりオーデマピゲの名は大きく広まることになります。

その後も世界最薄のムーブメントを開発するなど、高い技術力を世に知らしめ、後述するロイヤルオークの開発により、その地位は確固たるものとなります。
 

オーデマピゲの魅力① ラグジュアリースポーツウォッチ ロイヤルオークの開発

オーデマピゲの代名詞といえるのが「ロイヤルオーク」。ロイヤルオークは世界で初めて素材にステンレススティールを採用し、世界に大きな衝撃と影響を与えた画期的なモデルです。ムーブメントも全て自社開発しており、その独自性は時計ファンの心を大きくつかみました。

オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST

オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02

ロイヤルオークはネーミングの由来ともなったイギリスの装甲艦のロイヤル・オークの舷窓(げんそう)からインスピレーションを得て作られた時計。そして一番の特徴は8角形のケース。文字盤周りには8本のネジが埋め込まれており、ベゼル・ケース・特殊防水がケースバックを貫通して固定している特殊な機構も見逃せないポイントです。さらには文字盤も「タペストリー」と呼ばれる独特な装飾が施されており、ロイヤルオークという存在自体がオリジナリティーの集合体になっています。
 
 

オーデマピゲの魅力② 「伝統と革新」をコンセプトとした高い技術力

オーデマピゲの特徴は、「伝統と革新の調和」というブランドコンセプトにあります。現代ではどうしてもロイヤルオークの存在が目立ちますが、元々オーデマピゲの名を世界に知らしめたのは”クロノグラフ”や”永久カレンダー”、”ミニッツリピーター”などの複雑機構を作り出す技術力でした。懐中時計時代からの積み重ねてきた技術に、新たに独自のスタイルを造りだすのがオーデマピゲの特色。まさに「伝統と革新の調和」です。最たる例はロイヤルオークの開発ですが、1996年に開発した「グラン・コンプリカシオン」では永久カレンダー、月日・曜日表示、ミニッツリピーター、月齢表示、スプリットセコンド、クロノグラフと複雑機構をこれでもか!と集約させ、超高度な技術力を証明しました。

ロイヤルオーク グランドコンプリカシオン

出典:https://www.audemarspiguet.com/
 

オーデマピゲの代表的なコレクション

 

ロイヤルオーク

「高級時計の常識を覆す」と騒がれた世界初のステンレススティール製高級スポーツウォッチ。オーデマピゲの顔として人気を博しています。現在は”エクストラシン” “オフショア” “デュアルタイム” “ジャンボ”など、多くのシリーズを展開しています。

オーデマピゲ ロイヤルオーク

数多くのモデルを展開するロイヤルオークのモデルデザインを最初に考案したのは、数々の名作を世に送り出しているジェラルドジェンタ氏。デザインはもちろん、素材にも強い拘りを持ち、カーボンライトやチタン、アラクライトなど革新的な素材を使用したモデルを次々と発表しています。
 

定番人気モデル:オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02

オーデマピゲ ロイヤルオーク 15400ST.OO.1220ST.02

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:170g
文字盤:シルバー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.3120
パワーリザーブ:約60時間
防水性能:50m


 

CODE11.59

オーデマピゲ CODE11.59

出典:https://www.audemarspiguet.com/ja/

SIHH2019にて発表されたCODE11.59。

ロイヤルオークの誕生から数えると47年ぶりの新シリーズです。

CODEのCは職人魂の限界への挑戦(Challenge the limits of craftmanship)
Oはブランド遺産の所有(Owing the Brand’s legacy、歴史があるということ)
Dは恐れずにブランド理念に従う(Daring to Follow Firm Convictions)
Eは進化(Evolving)
そして11.59は、日付が変わる直前を表しています。

 
ロイヤルオークと比較するとオーソドックスなデザインではありますが、内装外装ともにオーデマピゲのこだわりが、職人魂とそれを実現する高い技術力によって散りばめられています。


 

ジュールオーデマ

創立者の一人、”ジュール・ オーデマ”を名前の由来としたラグジュアリーモデル「ジュールオーデマ」。シンプルなモデルからグランコンプリカシオンまで幅広いラインナップで展開されるコレクションです。

  オーデマピゲ ジュールオーデマ 15135OR.OO.1206OR.01

オーデマピゲ ジュールオーデマ 15135OR.OO.1206OR.01

ロイヤルオークの影に隠れて一般認知度が低いジュールオーデマですが、文字盤の種類も多く、隠れた銘品がいくつも存在します。世界三大腕時計ブランドのコレクションの中では比較的相場が安いモデルとなっており、手に入れやすい点もポイントです。 ドレスウォッチの購入をお考えの方にお勧めしたいモデルです。
 
 

ミレネリー

楕円形フォルムが特徴的な「ミレネリー」。時間の流れを感じさせるデザインが特徴的なこのモデルは、日本人時計師・浜口尚大氏が設計に携わったことでも知られています。 丸形ケースを左右に伸ばしたオーバル(楕円形)ケースはミレネリー最大の特徴。文字盤をオフセンターの右側に配置し、そして左側の開いた空間にはテンプをスタイリッシュに組み込んだ芸術性の極めて高い逸品となっています。

  オーデマピゲ ミネレリー

ロイヤルオークに次ぎ、オーデマピゲの代表的モデルとなりりつつあるミレネリー。ケースデザインはオーデマピゲのデザイナーである”オッタヴィオ・ガルシア”によるものです。ユニークで特徴的なオーバルケースはイタリア・ローマにあるコロッセオの形にインスピレーションを得て開発されたといわれています。 ミレネリーは製造本数が少なく、市場に多く出回っていない希少価値の高い時計です。加えて、特徴となる美しい機械調のデザインが人気を呼び、著名人や富裕層の方から愛される超一流コレクションの仲間入りを果たしています。
 

定番人気モデル:オーデマピゲ ミレネリー 4101 15350ST.OO.D002CR.01

オーデマピゲ ミレネリー4101 15350ST.OO.D002CR.01

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦 42.0mm × 横 47.0mm
全重量:100g
文字盤:スケルトン
インデックス:-
ムーブメント:Cal.4101
パワーリザーブ:約60時間
防水性能:20m


  

世界三大腕時計ブランド③ ヴァシュロン コンスタンタン

世界三大時計 ヴァシュロンコンスタンタン

ヴァシュロンコンスタンタンは時計師「ジャン=マルク・ヴァシュロン」により1755年に創業された歴史あるブランドです。

時計産業が発展していたスイスのジュネーブの小さな時計工房に設立され、これが、後に「世界三大高級時計ブランド」のひとつに数えられるヴァシュロン・コンスタンタンの始まりとなりました。

弱冠24歳の時計職人であったヴァシュロンは、この年に美しいアラベスク装飾が施されたムーブメントの懐中時計を制作していたといわれています。

ちなみに1755年は、日本でいうと江戸時代に当たります。

日本では腕時計はおろか時計すら普及していない時代に、スイスでは美しいムーブメントが搭載された懐中時計が次々と作られていたのです。

ジャン=マルク・ヴァシュロン

出典:https://www.vacheron-constantin.com/jp/manufacture/heritage/legendary-founders.html

ジャン=マルク・ヴァシュロンが生み出す時計は、瞬く間にヨーロッパ中にその名を轟かせ、多くの顧客から高く評価されるようになりました。

1819年に商才ある辣腕セールスマンのコンスタンタンが経営に参画。現在の「ヴァシュロンコンスタンタン」に社名に変更されました。

創業から250年以上経過する中で、一度も途切れることなく時計の製造を続けている時計ブランドは、このヴァシュロンコンスタンタンだけです。

ヴァシュロンコンスタンタン メティエダール

出典:https://www.vacheron-constantin.com/en/home.html

ヴァシュロン コンスタンタンがこれ程までに評価される理由は、歴史だけでなく高度な技術を持つからです。

ヴァシュロンは複雑な機構の時計を得意とし、多くの「複雑時計」を次々に発表してきました。

また、上述の通りムーブメントにアラベスク装飾が施されたりするのはもちろん、ガラス質の粉末を塗って防水性を高めたり、ケース表面や文字盤に光沢を持たせたり、あでやかで美しい色に仕上がるようエナメル装飾が施されるなど、まるで芸術品のような「宝飾時計」の製造も得意とします。

当時、美しい装飾が施されたぜいたくな時計や複雑な機構を持つ機械式時計はほとんどなかったため、スイスを中心にヨーロッパ中の貴族や王族にもヴァシュロンの作る時計は愛用されてきました。


ヴァシュロンコンスタンタンの魅力① 世界で最も古い歴史を持つ時計ブランド

ヴァシュロンコンスタンタンの創業は時計ブランドの中で世界で一番古い1755年。ヴァシュロンコンスタンタンは最上級の技術力を持っており、トゥールビヨンを始めとする複雑機構を持つ機械式時計を数多く製造。長い間王族や貴族に愛されてきました。 そんなヴァシュロン・コンスタンタンの魅力は、歴史の重みを感じる”非常にクラシカル”なデザイン。時代を問わず、代々受け継がれて愛用出来る程に普遍性にあふれています。 特に目立つ特徴は、シンボルマークにもなっている「マルタ十字」。このマルタ十字は4つのV形が結合した形をしており、突き出た8つの角それぞれが騎士道における8つの美徳を表しています。

ヴァシュロン マルタ十字

このマルタ十字は今も変わらずヴァシュロンコンスタンタンの象徴として”歴史の重さ”を放ち続けています。
 
 

ヴァシュロンコンスタンタンの魅力② 美術工芸とも呼べる時計製造

ヴァシュロンコンスタンタンの時計の魅力はその美しさにあります。時計製造の黎明期から受け継いできた伝統技法によって作り出される時計たちの美しさは、時代を超えて数多くの著名人に愛され続けてきました。 特に「職人技の芸術」という意味を持つ「メティエ・ダール」コレクションは、ヴァシュロンコンスタンタン独自の製造技術の凄さを強く感じることができます。

ヴァシュロンコンスタンタン メティエ ダール メカニカル アジュレ 82020/000G-9924

メティエ ダール メカニカル アジュレ 82020/000G-9924

メティエ・ダールコレクションでは何世代も受け継いできた伝統工芸を熟練の職人が時計に刻み込み、美術工芸と呼ばれるほどの仕上がりへと昇華させていきます。彫刻やエナメル、そしてジェムセッター(石留め)など、最高の技術によって作られる「美しさ」は他のブランドの追随を許しません。

ヴァシュロンコンスタンタン

出典:https://www.vacheron-constantin.com  
 
 

ヴァシュロンコンスタンタンの魅力③ アンティーク時計の魅力

創業以来1度も歴史を途切れさせず機械式時計の開発・研究に取り組んできたヴァシュロン・コンスタンタンは、自社一貫製造体制を貫き世界で初めての挑戦を繰り返してきました。その長い歴史背景から生まれた時計の数々は今でも多くのファンに愛されており、中でも「アンティーク時計」の人気は非常に高いです。

  ヴァシュロンコンスタンタン アンティーク

時計マニアやコレクターの間では新品よりもアンティークの方が人気で、日々高値で売買が行われています。その価値は1000万~1億にまで上ることもあり、ヴァシュロンの世界的人気の高さが伺えます。
 

ヴァシュロンコンスタンタンの代表的なコレクション

 

オーヴァーシーズ

オーヴァーシーズは気品に溢れ技術性豊かな、大人のスポーツウォッチです。 ヴァシュロンの象徴でもあるマルタ十字を取り入れたリンクで構成されたブレスレットは、しっかりと手に馴染み、しなやかな装着感が魅力です。 オーヴァーシーズは150m防水機能に流線型のスポーティなケース、スクリューでしっかりと固定したベゼル、傷に強いサファイアクリスタルなど強固なスペックを誇り、アクティブな現代のライフスタイルに最適のスポーツウォッチとして人気です。

ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ

オーヴァーシーズは4種類のサイズが存在することもポイント。自分に合ったサイズ感が選べます。また、ステンレススティールモデルはヴァシュロンコンスタンタンの中でも比較的お求め安いモデルとなっています。

定番人気モデル:オーヴァーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9097

ヴァシュロンコンスタンタン オーヴァーシーズ クロノグラフ 49150/B01A-9097

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 42.0mm
全重量:183g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.1137
パワーリザーブ:約42時間
防水性能:150m

 

パトリモニー

伝統的な技術とデザインが反映されたヴァシュロン・コンスタンタンを象徴するコレクションです。”完璧な円、無駄のない美しさ、そして調和の取れたプロポーションが「パトリモニー」の魅力。1950年代のヴァシュロン・コンスタンタンのモデルに着想を得て作られた、限りなく純粋なスタイルを具現化したコレクションです。

ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー

出典:http://www.vacheron-constantin.com/jp/

現在のヴァシュロン・コンスタンタンを代表するドレスウォッチ、「パトリモニー」は2004年に登場した比較的新しいモデルです。ラグジュアリーな2針モデルや、シックな印象の3針モデル、さらには見た目はシンプルながら複雑機構を備えたコンプリケーションモデルまで幅広くラインナップを展開しています。

定番人気モデル:パトリモニー トラディショナル セルフワインディング 43075/000R-9737

ヴァシュロンコンスタンタン パトリモニー トラディショナル セルフワインディング 43075/000R-9737

素材:ローズゴールド
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:67g
文字盤:シルバー
インデックス:バー
ムーブメント:Cal.1120
パワーリザーブ:約40時間
防水性能:30m

 


 

ヒストリーク

ヒストリークはブランド創設の1755年からの伝統的な時計作りに敬意を表したコレクションです。歴代の名作を現代風にアレンジして復活させたヒストリークは、オリジナルモデルを知ってる人も知らない人も楽しめる人気ラインナップです。

ヴァシュロンコンスタンタン ヒストリークアメリカン1921 82035/000R-9359

ヴァシュロンコンスタンタン ヒストリーク アメリカン 1921 82035/000R-9359

型番:82035/000R-9359
素材: ピンクゴールド / PG
ケースサイズ:直径 40mm (リューズ含まず)
駆動方式: 手巻き / Hand-Winding

ヒストリークの中で特に目立つのは「ヒストリーク アメリカン1921。」文字盤が傾いた独創的なこのモデルは、1921年にアメリカ人コレクターに為にオーダー品として作られたモデルの復刻版です。傾けられた文字盤は車の運転時に視認しやすくするため。ヒストリークの中でも特に人気が高く、多くの時計ファンに愛されています。 他には1955年に発売されたモデル「コルヌ・ドゥ・ヴァッシュ1955」「エクストラフラット1955」、1907年に発売された「クロノメーター・ロワイヤル1907」の復刻版がヒストリーのラインナップに存在しています。


 

世界三大時計にロレックスは含まれない

ロレックス 実用性

ロレックスは世界で最も知名度が高く、圧倒的な人気を誇る高級時計ブランドですが、世界三大時計には含まれていません。

その理由は、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンが時計を芸術や文化財と捉え伝統的な職人技と装飾美に重きを置いてきたのに対し、ロレックスはあくまで実用性と信頼性を追求してきたブランドだからです。

例えば、世界三大時計ブランドはミニッツリピーターや永久カレンダーなどの超複雑機構に力を注いできたのに対し、ロレックスは防水性や耐久性、視認性といった日常使いにおける機能性を重視した時計開発によって発展してきました。

また、世界三大時計が少量生産や手作業にこだわるのに対し、ロレックスは高精度の自社ムーブメントを大量生産する体制を整え、安定供給と品質管理の両立を実現しています。

そのため、ロレックスは世界三大時計とは多少異なる立ち位置にいながらも、実用時計としての完成度、資産価値、ブランド力においては他を圧倒する存在です。

その地位は過去も現在も、そして未来においても容易く揺らぐことはないでしょう。

世界三大時計のパテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンはいくらで買える?

オーヴァーシーズ

世界三大時計はいずれも卓越した職人技と芸術性が凝縮された逸品であり、その価格帯も時計界の最上位に位置づけられます。

シンプルなステンレス製モデルの定価は200万~300万円台から、ゴールドやプラチナを使用したモデルや高度な複雑機構を搭載したモデルになると1千万円以上も多くあります。

どのブランドもエントリークラスに該当するステンレス製モデルが特に人気で、ステンレス製モデルほどプレ値率が高い(定価と市場価格の乖離が大きい)のが特徴といえるでしょう。

この項目では、パテックフィリップ、オーデマピゲ、ヴァシュロンコンスタンタンの代表的な価格帯をブランドごとに解説します。

パテックフィリップの価格帯

パテックフィリップの中で特に人気なのが、スポーツラインのノーチラスとアクアノートです。

これらの定価は400万~800万円前後が中心ですが、あまりの需要過多により二次流通市場では1,000万~2,000万円台(あるいはそれ以上)で売買されるケースも少なくありません。

人気モデルの定価と市場価格(2025年現在)

モデル画像 品名/型番 素材 ダイヤル 定価 新品実勢価格 中古相場
ノーチラス 5711/1A-010 ノーチラス
5711/1A-010
ステンレス ブルー 3,872,000円 1,850万円前後 1,600万円前後
ノーチラス プチコンプリケーション 5712/1A-001 ノーチラス プチコンプリケーション
5712/1A-001
ステンレス ブルー 7,678,000円 2,000万円前後 1,600万円前後
アクアノート
5167A-001
ステンレス ブラック 3,870,000円 1,000万円前後 900万円前後

一方、安定した人気がありかつ比較的手に入れやすいモデルの代表格といえば、ドレスウォッチのカラトラバです。

例えば、現行モデルのカラトラバ Ref.6119G-001の定価は5,240,000円ですが、新品実勢価格は450万円前後、中古であれば400万円前後で探すこともできます。

とはいえ、どのモデルも高額であることには変わりなく、市場価格は時期やコンディションによって変動する点にも注意が必要です。

比較的手に入れやすいモデルの定価と市場価格(2025年現在)

モデル画像 品名/型番 素材 ダイヤル 定価 新品実勢価格 中古相場
カラトラバ 6119G-001 カラトラバ
6119G-001
ホワイトゴールド グレー 5,240,000円 450万円前後 400万円前後
カラトラバ 6119R-001 カラトラバ
6119R-001
ローズゴールド シルバー 5,240,000円 480万円前後 450万円前後
カラトラバ 5227J-001 カラトラバ
5227J-001
イエローゴールド アイボリー 6,400,000円 570万円前後 430万円前後

オーデマピゲの価格帯

オーデマピゲの中で圧倒的な人気を誇るのが、ロイヤルオークとその上位モデルにあたるロイヤルオーク オフショアです。

ロイヤルオークの定価は400万〜700万円台が中心ですが、入手困難なモデルは二次流通市場において1,000万円超で取引されることも珍しくありません。

人気モデルの定価と市場価格(2025年現在)

モデル画像 品名/型番 素材 ダイヤル 定価 新品実勢価格 中古相場
ロイヤルオーク 15510ST.OO.1320ST.06 ロイヤルオーク
15510ST.OO.1320ST.06
ステレンス ブルー 4,125,000円 820万円前後 800万円前後
ロイヤルオーク 15550ST.OO.1356ST.07 ロイヤルオーク
15550ST.OO.1356ST.07
ステレンス グレー 3,960,000円 620万円前後 600万円前後
ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ 26238ST.OO.2000ST.01 ロイヤルオーク オフショア クロノグラフ
26238ST.OO.2000ST.01
ステンレス ブルー 6,710,000円 730万円前後 660万円前後

一方、比較的価格を抑えたモデルとしては、クラシカルなCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲがあり、定価ベースで300万円台からラインナップされています。

CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲも総じて流通量が少ないだけに希少価値が高く、どのモデルも値崩れしにくいのが特徴。

ただし、ロイヤルオークほどは人気が過熱しておらず、二次流通市場では定価以下で購入できます。

比較的手に入れやすいモデルの定価と市場価格(2025年現在)

モデル画像 品名/型番 素材 ダイヤル 定価 新品実勢価格 中古相場
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック 15210ST.OO.A056KB.01 CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ オートマティック
15210ST.OO.A056KB.01
ステンレス グリーン 3,795,000円 320万円前後 290万円前後
CODE11.59 バイ オーデマピゲ 15210BC.OO.A002CR.01 CODE11.59 バイ オーデマピゲ
15210BC.OO.A002CR.01
ホワイトゴールド ブラック 3,795,000円 340万円前後 320万円前後
CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ 26393ST.OO.A348KB.01 CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ クロノグラフ
26393ST.OO.A348KB.01
ステンレス ブルー 5,225,000円 430万円前後 400万円前後

ヴァシュロンコンスタンタンの価格帯

ヴァシュロンコンスタンタンの現行ラインナップで特に注目を集めているのが、ステンレス製のオーヴァーシーズと往年の名作を復刻したヒストリーク 222です。

これらの定価は300万〜800万円台が中心ですが、需要に対して供給が限られているため、二次流通市場では定価を上回るプレ値の個体が目立ちます。

人気モデルの定価と市場価格(2025年現在)

モデル画像 品名/型番 素材 ダイヤル 定価 新品実勢価格 中古相場
オーヴァーシーズ オートマティック 4520V/210A-B128 オーヴァーシーズ オートマティック
4520V/210A-B128
ステンレンス ブルー 3,718,000円 440万円前後 430万円前後
オーヴァーシーズ デュアルタイム 7920V/210A-B334 オーヴァーシーズ デュアルタイム
7920V/210A-B334
ステンレス ブルー 4,620,000円 550万円前後 470万円前後
ヒストリーク 222 4200H/222A-B934 ヒストリーク 222
4200H/222A-B934
ステンレス ブルー 4,752,000円 810万円前後 800万円前後

一方、比較的手が届きやすいモデルとして知られるのが、ステンレス製のフィフティーシックス・オートマティックです。

中でも革ベルト仕様のフィフティーシックス・オートマティック(Ref.4600E/000A-B487)の定価は1,892,000円と、世界三大時計の中ではかなりリーズナブルに感じられます。

ブレス仕様(Ref.4600E/110A-B487)の定価も2,288,000円とわりと控えめな上に、中古であれば200万円前後で手に入れることも可能。

フィフティーシックス・オートマティックはデザイン、サイズ感ともに使いやすく、世界三大時計における現実的な選択肢として多くの時計ファンに支持されています。

比較的手に入れやすいモデルの定価と市場価格(2025年現在)

モデル画像 品名/型番 素材 ダイヤル 定価 新品実勢価格 中古相場
フィフティーシックス オートマティック 4600E/000A-B487 フィフティーシックス オートマティック
4600E/000A-B487
ステンレス ブルー 1,892,000円 220万円前後 180万円前後
フィフティーシックス オートマティック 4600E/110A-B487 フィフティーシックス オートマティック
4600E/110A-B487
ステンレス ブルー 2,288,000円 230万円前後 200万円前後
フィフティーシックス デイ/デイト 4400E/000A-B437 フィフティーシックス デイ/デイト
4400E/000A-B437
ステンレス シルバー 4,070,000円 350万円前後 220万円前後

 

まとめ

世界3大時計ブランドについてご紹介いたしました。

世界3大ブランド時計は時計界の頂点に立つブランド。高い技術力はもちろん、「美しさ」「機能性」「斬新さ」そのどれもが世界最高の時計となっています。 長い歴史の重みが放つ、輝かしいステータス性は多くの時計ファンの憧れであり、一生のうち一度は手にしたいとして、これからも時計界のトップに君臨し続けていくことでしょう。

 

当記事の監修者

新美貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年


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