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WEBマガジン, チューダー, 田中拓郎, 腕時計選びのためのお勧め記事

チューダー 2022年 新作ペラゴスに39mmサイズが登場!

最終更新日:

チューダー 新作ペラゴス39

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

ロレックスのディフュージョンブランドとして誕生したチューダー。

ロレックス譲りの高い実用性と品質を備えつつ、伝統と先進性を巧みに融合したブランディングによって、独自路線を突き進んできました。良心的な価格設定も相まって、チューダー人気は年々国内外で高まり続けております。

 

そんなチューダーのフラグシップと言えばブラックベイですが、もう一つ忘れてはいけない名作があります。それが、ペラゴスです。

2021年にはフランス海軍とのパートナーシップを契機に新しい「ペラゴスFXD」がリリースされ、続く2022年、さらに新作モデルを追加した形となります。いっそうペラゴスコレクションが豊かになりましたね。

 

この記事では、2022年に発表された新作ペラゴス39をご紹介いたします!

ペラゴスというコレクションについても併せてご紹介いたしますので、ぜひ魅力に浸ってみて下さいね。

 

チューダー2022年 新作ペラゴス39 スペック

スペック

外装

型番: 25407N
ケースサイズ: 直径39mm×厚さ11.8mm
素材: チタン
文字盤: ブラック

ムーブメント

ムーブメント: MT5400
駆動方式: 自動巻き
パワーリザーブ: 最約70時間

機能

防水: 200m
予価: 537,900円(税込)

2022年8月末に発表されたチューダーの新作ペラゴス39。

従来のペラゴスのケースが42mmであったことに対し、39mmへとダウンサイジング。さらにケース厚も薄型化され、いっそう洗練された外装を獲得しています。

なお従来のペラゴス同様、ラバーストラップが付属しており、チタン製ブレスレット・ラバーストラップどちらも楽しめる仕様となっております。

 

チューダー2022年 新作ペラゴス39ってどんな時計?

チューダー 新作ペラゴス39

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

それではチューダーの新作ペラゴス39について、ご紹介いたします。

 

①ペラゴスってどんな時計なの?

そもそもペラゴスがどのようなモデルであるかと言うと、2012年にチューダーから発表されたダイバーズウォッチの上位機種です。

チューダーというと、冒頭でも述べたようにブラックベイが最も有名かもしれません。

ブラックベイもまた出自をダイバーズウォッチに持っております。チューダーは1954年にオイスタープリンス サブマリーナー Ref.7922を発表します。「サブマリーナー」の名前からも想像できるように、ロレックスの同名コレクションからデザインを踏襲しており、オイスターケースに回転ベゼルが備えられていたことが特徴です。ただデザインが似ているのみならず、チューダー サブマリーナーはロレックスとの共通パーツが用いられておりました。

チュードル サブマリーナ

※チューダー サブマリーナー

「ディフュージョンブランド」の目的の一つに、自社製品の普及があります。チューダー サブマリーナーはムーブメントを汎用機にすることで価格を抑えつつも、ロレックスの高品質なパーツ―しかも、中には裏蓋にORIGINAL OYSTER CASE BY ROLEX GENEVEと、宣伝とも捉えられる刻印が施された個体まで―を用いることで、ロレックスへの認知度もまた向上させました。

一方でチューダーは独自路線によって、自社のファンを抱えていくこととなります。

同じサブマリーナーでも、ロレックスは基本的にデザインコードを一貫させることに対して、チューダーではいくつかのバリエーション展開を行います。その代表格が、1969年からチューダーが製造していたサブマリーナー Ref.7016およびRef.7021(前者がノンデイト、後者がデイト付き)に搭載された、イカ針(海外ではスノーフレークとも)ではないでしょうか。イカ針搭載のサブマリーナーはイカサブなどと親しみを込めて呼ばれています。

チューダーのサブマリーナーは2000年頃に生産されなくなりますが、現行ブラックベイではイカ針の意匠を受け継ぎ、自社のレガシーを存続させています。

そしてペラゴスは、この往年のイカサブから、イカ針のみならずスクエア型インデックスもリバイバルしたうえで、2012年、コレクションに追加されました。その後、2015年にモデルチェンジを行い、チューダーのマニュファクチュールムーブメントMT5612を搭載させます。

チューダー ペラゴス

※2015年にモデルチェンジしたチューダー ペラゴス Ref.25600TB。新たに青のバリエーションも追加された

サブマリーナーが200m防水であったことに対して、ペラゴスは500m防水のハイスペック!

その分ケースサイズも直径42mm×厚さ14.8mmとダイナミックとなり、さらに飽和潜水を前提としたヘリウムエスケープバルブやダイバーズウォッチを象徴するエクステンションシステムも備えることとなりまいた。

一方でチタンを素材に用いているため、軽量でデイリーユースに使いやすいことも特筆すべき点です。

 

余談ですが、チューダーは長年汎用ムーブメントを主に用いてきましたが、2015年以降、マニュファクチュールムーブメントを搭載させています。その最初のコレクションに選ばれたのが、ノースフラッグとこのペラゴス。チューダーにとってのペラゴスの立ち位置を垣間見る思いですね。ちなみに2015年以降にペラゴスに搭載されるMT5612は、ブライトリングのキャリバーB20のベースとなっております(そしてブライトリングのB01は、チューダーのMT5813のベースになっている)。

現行ペラゴスのバリエーションは一般的な右リューズのRef.25600系の他、左リューズのレフティ仕様Ref.25610TNL(こちらは現状はブラックのみ)、フランス海軍とのコラボモデル・ペラゴスFXD、そして今回追加されたペラゴス39となっております。

 

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②新作概要

チューダー 新作ペラゴス39

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

それでは新作ペラゴス39のディテールを見ていきましょう!

注目すべきは何と言っても、ケースサイズが直径39mmになったことではないでしょうか。従来のペラゴスが直径42mmでしたので、この3mmは結構な違いと言えますね。

200m防水とデイリーユース向けのスペックになり、ケース厚は11.8mmへと薄型化されました。なお、500m防水ペラゴスに搭載されていたヘリウムエスケープバルブはなくなりました。チューダーは結構ガッシリしたモデルが多いものですが、200m防水で12mm弱の厚さであれば、かなりスタイリッシュな印象が強いのではないでしょうか。ちなみに、ロレックスのエクスプローラーIが11mmちょっとです。

チューダー 新作ペラゴス39

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

新作ペラゴスの全体を見ると、既存のペラゴスと同様に、チタン製ケース・ブレスレットはサテン仕上げによって落ち着いた印象を醸し出しています。少し幅広のセラミック製逆回転防止ベゼルは、いかにも操作性が高そうです。

イカサブを思わせるイカ針にスクエア型インデックスそしてベゼルのスケールには、たっぷりの夜光が塗布されていることが伺えます。

 

一方で随所に目をやると、既存のペラゴスと大きな変更点が見受けられます。

デイト窓がなくなり、代わりに6時位置の「PELAGOS」ロゴが赤いアクセントとなったのは言わずもがな。従来の外周から傾斜がかけられた特徴的な文字盤ではなく、新たにサンレイ仕上げが施されました。ベゼルもサンレイ仕上げが施されることによって、独特の上質なタッチを実現しています。

ロゴも赤がアクセントとなったのみならずスッキリしているので、この顔立ちが好みといった方は少なくないでしょう。

チューダー 新作ペラゴス39

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

ミニッツスケールが刻まれた傾斜角45度のフランジにはビーズブラスト加工が施されており、サンレイ仕上げとの対比によって、メリハリの効いた顔立ちになっていることでしょう。

 

まだ実機を見てはいませんが、チューダーは外装クォリティが高く、そのため新作ペラゴスも精悍でありながら高級ダイバーズウォッチとしての風格を醸し出していることが予想できます。宣材写真からも、ケース・ラグの側面が面取りされているのが確認でき、見栄えよく仕上がっております。

チューダー 新作ペラゴス39

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

ブレスレットには、T-fitクイックアジャストクラスプが組み込まれました。先日発表された新作レンジャーでも同様の機構で話題になりましたね。

これは、クラスプ部分で工具なしに8mm、全5段階の微調整を実現したシステムとなります。近年では微調整システムを導入するブランドも増えてきましたが、結構工具が必要といったケースは多いもの。工具なしの8mm調整は、利便性はもちろん、快適な装着感に配慮されていることがわかります。

なお、ダイビングスーツの上からでも着脱を容易にする、25mmのエクステンションリンクも備わっているとのことです。

さらにブラックラバーストラップのみならず、110mmまでのストラップ延長を可能としたラバーエクステンションパーツも付属します。ペラゴスは予備のストラップを付属してくれるのが嬉しいですね!

 

搭載するムーブメントは、マニュファクチュールムーブメントMT5400です。

チューダー 新作ペラゴス39

出典:https://www.tudorwatch.com/ja

大人気ブラックベイ58のシルバー925モデルやイエローゴールドモデルでもお馴染みの自動巻きムーブメントで、COSC認定の高精度を備えつつも、パワーリザーブ約70時間。そして耐磁性や堅牢性を備えます。

ケースバックは従来のペラゴス同様ねじ込み式のソリッドバックとなっているためムーブメント鑑賞はできませんが、オーナーの腕元でその真価を発揮してくれることでしょう。

 

国内定価は税込537,900円。

時計業界の高額化が進む中、高品質をユーザーの手の届きやすい価格で提供し続けているチューダー。新作も非常に良心的な価格設定と言わざるを得ず、これもチューダー人気を下支えする大きな要因となっております。

もちろん近年の原価高騰などの煽りを受けて、チューダーもまた何度かの定価改定を行っているものの、ペラゴスのような高級ツールウォッチが50万円台前半というのは、ユーザーにとって非常によい選択肢となってくることでしょう。

 

とは言え、近年ではチューダー人気の高まりが大きく影響してか、新作が出回るまでにある程度の時間を要します。正規店でも新作発表後しばらくはなかなか入荷せず、入荷のタイミングもまちまちなのだとか。

先日発表されたレンジャーも、正規店に何度も通ってようやく買えた、といったお声を耳にします。

 

新作ペラゴス39、発売は2022年9月中とのことですが、最近の需要動向を見ると、品薄は必至か。

チューダーはしばらく日本に正規店がなく(1970年代の一時期を除く)、2018年にようやく上陸を果たしました。この2018年以降、日本市場でのチューダーは絶大な存在感を示しており、年々人気を高め続けている状況です。

当店GINZA RASINでもチューダーはロレックスやオメガ、タグホイヤーなどと並んで売れ筋ブランド。この勢いに比例して二次流通市場でもチューダーの人気モデルは品薄が加速しており、実勢相場が上昇傾向にあることも事実です。

新作の動向や出回り含め、2022年もチューダーから目が離せません。

 

まとめ

チューダーが2022年に発表した、新作ペラゴス39についてご紹介いたしました。

39mmというサイズ感、ペラゴスらしい精悍さを湛えつつも、スタイリッシュな印象。そしてハイクォリティにもかかわらず良心的な価格設定・・・チューダーの真髄を存分に楽しめる新作ではないでしょうか。

新作の登場によって、ペラゴスはチューダーにとっても、時計ファンにとっても強い存在感を示していくこととなるでしょう。

文:鶴岡

 

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この記事を監修してくれた時計博士

田中拓郎(たなか たくろう)

高級時計専門店GINZA RASIN 取締役 兼 経営企画管理本部長
(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター

当サイトの管理者。GINZA RASINのWEB、システム系全般を担当。スイスジュネーブで行われる腕時計見本市の取材なども担当している。好きなブランドはブレゲ、ランゲ&ゾーネ。時計業界歴12年

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