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スイスで行われる時計見本市「バーゼルワールド・SIHH(ジュネーブサロン)・WPHH」。世界最大規模の見本市であるバーゼルワールドを筆頭に、どのイベントも有名時計ブランドの新作をいち早く楽しむことができるイベントです。 今回はこの3つのイベントって何が違うの?という疑問をお持ちの方を対象に「バーゼルワールド・SIHH・WPHH」の特色について解説すると共に、時計界のグループについても触れていきます。 時計に興味がある方は、是非一読ください。 バーゼルワールド SIHH WPHH  

1.バーゼルワールド

バーゼルワールドはスイスのバーゼルで開かれる「世界最大規模の時計見本市」です。

毎年3月に行われており、各ブランドがその年の新作モデルを数多く出品します。

開催当初はスイス国内に限定して行われていましたが、やがてヨーロッパ全土へ広がり、さらに全世界へと制限がなくなり、現在は100年以上の歴史を持ちます。

発表される新作によって”その年の流行やトレンドが決まる”こともあり、世界中の業界関係者が毎年バーゼルワールドに強い関心を示します。

もちろん、業界人だけでなく時計愛好家にとってもバーゼルワールドは一大イベントです。業界関係者の商談メインではありますが、一般の方も入場券を購入すれば会場に入り展示品を眺めることができます。

各ブランドのブースは非常にゴージャス。会場の天井がとても高く1つのフロアに3フロア分の建物が作られています。

来場数は毎年10万人以上。

2019年の開催期間は3/21~3/26の6日間。600以上にも及ぶ企業が出展します。なお、バーゼルワールドには宝飾品も含まれているため、時計だけの見本市ではありません。 バーゼルワールド2018 バーゼルワールドは世界最大規模の見本市として知られていますが、昨年より規模を縮小して行われるようです。

開催期間は8日間から2日少ない6日間に。運営側は「見本市としての質を重視した結果の規模縮小」と見解を述べていますが、出展料の高騰や出展側とのコミュニケーション不足といった巨大見本市ならではの問題も抱えているようです。

ただ、動員数自体は減るどころか寧ろ増えており、時計という商材に興味がある方の多さを物語っています。

今年も時計ファンの心を掴む素晴らしい新作が現れることでしょう。  

 

関連記事 バーゼルワールド2018 今年は現地からリアルタイムでレポートします!  

 

 

参加ブランド:ロレックスなど独立ブランド/LVMH/他

バーゼルワールドに参加する主なブランドはロレックスやパテックフィリップなど大手独立系やLVMHに属しているブランドです。

クォーツ時計が大半を占めるようになった現代の時計界では、時計メーカーが単独で生き残ることは非常に難しいです。そこで大半の時計メーカーは巨大資本グループの傘下に入り、広告を打ち出してもらったり、グループ内でパーツの供給をしてもらいます。 高級腕時計は購入層が限られているのに、広告費や宣伝費は非常に高いです。販売していく為には相当なコストが掛かる為、グループへの参入はほぼ必須な状況となっています。

そんな時計界においてトップグループとして君臨しているのがスウォッチグループ。1万円以下でも買えるカジュアルウォッチとして人気を博している”スウォッチ”の創設者ニコラス・G・ハイエックが創立したグループです。 スウォッチグループ出典:https://www.swatchgroup.jp/

このグループに所属する主な時計ブランドは「オメガブレゲ・ハリーウィンストン・ブランパンハミルトン」といった人気ブランドが並びます。

そのどれもバーゼルワールドの主要ブランドとして欠かせないブランドでしたが、2019年開催分より撤退が発表されました。

一方グループに属さない独立系ブランドもバーゼルワールドに数多く出展します。

その筆頭は何と言っても「ロレックス」。 圧倒的な知名度と影響力を誇るロレックスがバーゼルワールドに参加しているということだけで、同イベントは見本市の中で最も注目される存在となるのです。 ロレックス バーゼルワールド  

また、時計ブランドの頂点「パテックフィリップ」、日本が世界に誇る時計ブランド「セイコー」もバーゼルワールドに参加します。  

なお、スウォッチグループ以外からはルイヴィトンを中心とする巨大グループ「LVMH」もバーゼルワールドに参加。こちらのグループには「タグホイヤーウブロゼニスブルガリ」といった現在も高い人気を誇るブランドが並びます。

さらにはCVCキャピタル・パートナーズ傘下になった「ブライトリング」もこの見本市に出展します。 まさにバーゼルワールドは時計ブランドによる夢の祭典といっても過言ではありません。  

 

2.SIHH ジュネーブサロン

SIHH(Salon International Haute Horlogerie)は通称ジュネーブサロンと呼ばれるバーゼルワールドに次ぐ規模の時計見本市です。

この見本市の特徴は”高級感ある落ち着いた雰囲気”であることです。バーゼルワールドは世界中から時計ファンが集まり常に活気に溢れる空間となりますが、ジュネーブサロンは完全招待制をとっており、業界関係者のみが参加できる見本市となっています。

今年の開催期間は1/14~1/17の4日間。多くのバイヤーや時計関係者が会場を訪れ、話題の新作に心を躍らせました。   SIHH ジュネーブサロン  

関連記事 速報!2018 SIHH(ジュネーブサロン)新作レポート!  

 

 

参加ブランド:リシュモングループ/独立ブランド/ケリンググループ

スウォッチグループを中心とするバーゼルワールドに対し、ジュネーブサロンは時計界のもう一つの巨大勢力であるリシュモングループに所属するブランドが中心となります。

リシュモングループは1988年に南アフリカの実業家「ヨハン・ルパート」によって創業されたグループ企業で、”宝飾品・時計、筆記具、服飾”の4部門で構成された巨大資本グループです。

高級腕時計は宝飾品・時計部門に属し、スウォッチグループを凌ぐ数の人気ブランドを傘下に収めています。

主な傘下ブランドは「カルティエIWCパネライジャガールクルトピアジェロジェデュブイラルフローレン」など。更には「ランゲ&ゾーネヴァシュロンコンスタンタン」といった雲上ブランドまでもがリシュモンの一員です。

高級腕時計だけの括りでいうと、スウォッチグループよりもリシュモングループの方が勢いがあるかもしれません。 リシュモングループ出典:https://www.richemont.com/

リシュモングループ以外のグループに所属するブランドの多くはバーゼルワールドに出展する。これが今までの流れでしたが、近年はSIHHの方に流れてくるブランドも多く、年々規模が拡大しています。 バーゼルワールドからSIHHに発表の場を移すブランドが増えた理由は以下の通りです。

■バーゼルワールドの出展料は高すぎる。

■日々競争が熾烈になっている時計界で、バーゼルワールドに出展するだけのメリットが薄れてきている。  

 

つまり、バーゼルワールドは高すぎるからSIHHに出展するほうが割に合うということです。

独立系ブランドのオーデマピゲ、リシャールミル。ケリンググループのユリスナルダン、ジラールペルゴ。スイス フルリエ地方のショパールパルミジャーニフルーリエといった時計愛好家に人気のあるブランドの多くがSIHHに出展しています。

リシュモングループの勢いも相まって、SIHHは急成長中。数年後にはバーゼルワールドと立場が逆転している可能性も否定できません。  

 

3.WPHH

WPHHはフランクミュラーを中心とした時計グループのことを指します。毎年バーゼルワールドにあわせ新作発表をしており、「ECW、ピーエルクンツ、マーティン・ブラウン」等の新作をいち早く見ることができる魅力的な見本市です。 ただ、今年はバーゼルワールドではなく、SIHHに合わせて1/15~1/19に見本市を開催。バーゼルワールドよりもSIHHを重視する流れはWPHHにも及んでいます。 WPHHは規模こそバーゼルワールド・SIHHより小さくなりますが、会場は大勢のバイヤーや業界関係者で賑わっており、フランクミュラーの影響力が絶大であることを証明しています。 ちなみに、WPHHもSIHHと同じく招待制です。 WPHH フランクミュラー出典:https://www.franckmuller-japan.com/2017wphh/

ただ、WPHHは一般公開期間も設けられているため、業界関係者ではない時計愛好家の方も参加できることが特徴です。さらに2015年からは遠い異国の地である日本でも毎年秋の京都で見本市を開催しており、日本の時計ファンを楽しませています。

バーゼルワールドに参加したくても、スイスまで行くのは容易ではありません。しかし、WPHH JAPANなら日本に居ながら高級時計見本市を楽しむことができます。 日本人にとって一番身近な時計見本市。それがWPHHというわけです。

 

まとめ

バーゼルワールド・SIHH・WPHH。時計界における主な見本市はこの3つですが、それぞれの見本市には中心となるグループが存在し、異なる雰囲気を持ちます。 ただ、SIHHの勢いが増しているとはいえ、「ロレックス・パテックフィリップ・オメガ・タグホイヤー」といった当店でも非常に人気が高いブランドが勢ぞろいするバーゼルワールドの注目度は、間違いなく群を抜いています。 今年のバーゼルワールドはリアルタイムでレポートしていきますので、ご期待くださいませ。  

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