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オメガアンティーク(ヴィンテージ)おすすめモデルと選び方

オメガ アンティーク

「アンティーク オメガのおすすめモデルはどんなものがある?」
「アンティーク オメガの魅力について知りたい」

近年、時計業界では1960年代~1980年代当時の製品を、最先端技術でリファインして復刻させるブームがあります。

このブームに伴い、オリジナルのアンティークにも注目度が集まるようになりました。

当時のヴィンテージ感溢れるデザインや経年変化による独特の風合いは、最新作にはない魅力がありますね。

一方で、アンティーク時計は購入までの意思決定が難しくもあります。

それはコンディションへの不安や、価格が適正かどうかわからないといった疑問に拠るところが大きいでしょう。

初めてアンティーク時計や高級時計をご購入される方にお勧めしたいのがオメガですが、おすすめのモデルについて知りたいという人は多いのではないでしょうか。

オメガは誰もが知っている超人気ブランドですが、歴史が長く、比較的早い段階から優れた生産ラインを作り上げていたこともあり、上質なアンティーク品が豊富に出回っています。

この記事ではオメガのアンティーク時計の中でもお勧めしたいモデルを、GINZA RASINスタッフ監修のもと紹介します。

オメガのアンティーク時計をお勧めする理由についても解説しますので、オメガの購入をお考えの方はぜひ参考にしてください。

オメガのアンティーク(ヴィンテージ)時計をお勧めする理由

オメガは1848年に創業したブランドです。

当時はルイ・ブラン&フィルズという社名でしたが、1894年、今なお傑作と評価される高性能ムーブメント「Cal.オメガ」を製造します。その後同名の時計メーカーとして名を馳せていきました。

この背景からもおわかり頂けるように、オメガは早い段階から「高性能」にこだわってきたブランドです。

当時ヨーロッパ各地の天文台で行われていた精度コンクールでの受賞を総なめしたり、1932年開催のロサンゼルスオリンピック以降、公平かつ緻密な計時が求められる公式タイムキーパーを務めたりと、世間の評価が「オメガの高性能」の証明を行ってきました。

オメガ Cal.1045

そのため、オメガは年式の古いモデルであっても、メンテナンスを行えばしっかりと日常使いできる機械・外装が基本です。特に1950年代以降、スピードマスターやシーマスターと言った、現在のスポーツウォッチの礎ができ始めてからは、比較的丈夫なムーブメントを製造しています。

また、アンティークの時代から「高性能時計」の量産に成功しており、流通量が豊富なこともミソ。

1969年、セイコーがクォーツ時計「アストロン」をリリースしたことで、1970年代~1980年代と言うのは機械式時計メーカーにとっては冬の時代でした。大量消費社会に突入したこともあり、高額な機械式時計よりも安価でどのメーカーでも精度を出しやすいクォーツにニーズが流れていったためです。

この「クォーツショック」と呼ばれる時代は減産したり、休眠したりといったことを余儀なくされたブランドもあります。オメガも多少は減産した時期があったようですが、派生モデルをリリースする等、試行錯誤の歴史を辿ってきたこともあり、比較的欲しいモデルが手に入りやすい傾向を持ちます。

とりわけ1970年代は個性派クロノグラフを大いに楽しむことができ、「自分だけの一本」を持ちやすいという魅力があります。

オメガ シーマスター アンティーク

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/

さらに、よく流通しているということは、それだけ価格が抑えられる、ということを意味しています。

アンティーク時計を買おうと思った時、まずロレックスを候補に入れた方も多いのではないでしょうか。そして、その価格にビックリされた方もいらっしゃるかもしれません。

もちろんモデルにもよりますが、ロレックスは現在需要が集中しすぎており、「100万円出さなくては買えなくなった」と言われています。

一方オメガは、ロレックス並に高い知名度を持っているにもかかわらず、10万円台~30万円台で購入できる個体が少なくありません。コンディションにもよりますが、中には10万円以下で販売されているモデルもあります。

特に、オーデマピゲのロイヤルオークやパテックフィリップ ノーチラスといった名機のデザインを手がけたジェラルド・ジェンタ氏の作品が、安価に手に入れられるというのは時計ファンにとっては嬉しいのではないでしょうか。

出典:https://www.facebook.com/pg/omega/photos/?ref=page_internal

ただし、後述しますが、スピードマスターの初期モデルや初代シーマスター等、価格高騰が著しいモデルも存在します。

また、前述した1970年代の個性派クロノグラフモデルですが、近年オメガから復刻されてきたこともあり、注目度が高まる中でジワジワと人気・相場ともに上昇しています。

ただ、価格が高いということはそれだけ資産価値も高いということを意味します。つまり、高値で買っても、売却時に換金率が高くなる、ということです。

オメガはロレックスと並ぶ勢いの人気を持つブランドでもあるので、今後のさらなる価格高騰に期待できるモデルに焦点を当てて選ぶ、というのもアリかもしれませんね!

それでは次項より、お勧めのアンティーク(ヴィンテージ)オメガをご紹介いたします。

オメガアンティーク歴代おすすめモデルと歴史

オメガ アンティーク

オメガの人気モデルのアンティーク歴代代表モデルを、歴史を追いながらたどることができる表にまとめました。

アンティークウォッチを探している方の一助になるべく、年代ごとにどのような変遷を経ているのかわかるようになっています。

オメガのアンティークモデルを探す場合は、まず欲しいモデルの歴史をさっとおさらいし、オメガを多く取り扱う信頼のおける専門店で購入しましょう。

モデル別オメガアンティークウォッチの歴史
スピードマスター コンステレーション
シーマスター デ・ヴィル
ジュネーブ

オメガ スピードマスター アンティーク

オメガ スピードマスター

出典:https://www.youtube.com/watch?v=w8-DdurbLKw

オメガスピードマスターのアンティークウォッチの歴史について、解説します。

スピードマスターは別名「ムーンウォッチ」と呼ばれるように、アメリカの宇宙開発事業とともに歩み、ついには月面着陸に同行した特別なモデルです。

現行でも人気の高いフラッグシップモデルですが、アンティークには素晴らしい軌跡と叡智がちりばめられています。

オメガスピードマスターは1957年にリリースされました。

最初はプロレーサーのために開発されましたが、強靭さ・精度の高さ・耐磁性などから航空宇宙向けの腕時計として人気を集めます。

実際にスピードマスターはNASAの公式腕時計として選ばれ、その機能性の高さ故にビジネスウォッチとしての人気もあります。オメガスピードマスターの中でも、特に人気の高いアンティークウォッチを紹介します。

年代 モデル / 備考
1957年~1959年 スピードマスター 1stモデル Ref.CK2915(Cal.321)
1959年~1963年 / 1962年 スピードマスター 2ndモデル Ref.CK2998(Cal.321)
マーキュリー計画での地球周回飛行を達成。宇宙飛行士ウォルター・シラーがRef.2998着用。
1962年~1964年 スピードマスター 2nd(2998-62)改定版 Ref.ST105.002(Cal.321)
インダイヤルにアルファ針を載せる最後のモデル。
1965年 NASA公式耐久テストにスピードマスター選出。
1964年~1969年 スピードマスター 3rdモデル Ref.ST105.003(前期)・Ref.ST145-003(後期)(Cal.321)
1965年 ジェミニ計画でエド・ホワイトが宇宙遊泳時にRef.ST105.003着用。
1964年~1968年 スピードマスター 4thモデル Ref.ST105.012(Cal.321)
1967年~1969年 スピードマスター 4thモデル Ref.ST145.012(Cal.321)
1969年 アポロ11号月面着陸。アームストロング、コリンズ、オルドリン全員がRef.ST105.012を着用。以降“ムーンウォッチ”。
1969年~1988年 スピードマスター 5thモデル Ref.ST145.022(Cal.861)
1969年 スピードマスター プロフェッショナル マークⅡ Ref.ST145.014(Cal.861)
1971年 スピードマスター プロフェッショナル マークⅢ Ref.ST176.002(自動巻き Cal.1040)
1973年 スピードマスター オートマティック125 Ref.ST378.0801(Cal.1041)
1973年 スピードソニック Ref.ST388.0800(Cal.1255)
1975年 スピードマスター アポロ-ソユーズ Ref.ST145.022(Cal.861)
1985年 スピードマスター プロフェッショナル ムーンフェイズ Ref.ST345.0809(Cal.866)
1987年 スピードマスター オートマティック・ホーリー・グレイル Ref.ST376.0822(自動巻き・Cal.1045)
1988~2006年 スピードマスター オートマチック Ref.3510.50
Cal.1140 (1988-96) → Cal.1141 (1996-97) → Cal.1143 (1997-2000) → Cal.3220 (2000-06)
1989~1995年 スピードマスター プロフェッショナル5(6)th Ref.3590.50(Cal.861)
1991年 スピードマスター パーペチュアルカレンダー Ref.3650.10(自動巻き・Cal.1160)
1995年 MIR365DAYS Ref.3896.50(Cal.866)/アポロ13号25周年記念 Ref.3595.52(Cal.866)
1996~2014年 スピードマスター プロフェッショナル6th Ref.3570.50(Cal.1861)
シースルーケースバック派生あり。
1998年 スピードマスター誕生40周年記念「スピードマスターミッションズ」40セット限定。
1998~2003年 スピードマスター 1st復刻 Ref.3594.50(Cal.1861)
2000年 銀河鉄道999限定 Ref.SU345.0224(Cal.1861)
2002年 アポロ17号 月面着陸30周年記念 Ref.3574.51(Cal.1861)
2003年 スピードマスター プロフェッショナル スヌーピー Ref.3578.51
2007年 スピードマスター 50周年記念 Ref.311.30.42.30.01.001(Cal.1861)
2008年 オリンピック5カウンター Ref.321.33.44.52.01.001(自動巻き Cal.3888)/アラスカプロジェクト Ref.311.32.42.30.04.001(Cal.1861)
2010年 アポロ/ソユーズ 35周年限定 Ref.311.30.42.30.99.001(Cal.1861)
2014~2020年 スピードマスター プロフェッショナル7th Ref.311.30.42.30.01.005(Cal.1861)
2017年 1957トリロジー60周年 Ref.311.10.39.30.01.001(Cal.1861)/スピーディチューズデー Ref.311.32.42.30.01.001(Cal.1861)
2018年 ダーク サイド オブ ザ ムーン アポロ8号 Ref.311.92.44.30.01.001(Cal.1861)
2020年 キャリバー321復刻 Ref.311.30.40.30.01.001(Cal.321)
2021年 スピードマスター プロフェッショナル8th Ref.310.30.42.50.01.001(Cal.3861)

オメガ スピードマスター プロフェッショナル 下がりr Ref.ST145.022

アンティークオメガの基本的なデザインコードをもち、スピードマスターのなかで最も長く製造されたモデルです。

特に人気が高いのは文字盤に記された「Speedmaster」というロゴの最後の「r」が下に長く垂れさがっている「下がりr」バージョンです。

また、スピードマスターの象徴でもあるケースバックのメダリオンが採用され始めたモデルでもあります。

スピードマスター プロフェッショナル マークⅡRef.ST145.014(Cal.861)

レア度が高いモデルが良い、という方には、製造年が短いプロフェッショナルマークⅡもおすすめです。

1969年から1972年の間にのみ製造されており、スピードマスターから派生した「マークシリーズ」の初代モデルでもあります。

ムーンウォッチ・スピードマスターは人気・知名度ともに高いため、他の愛好家とは一味違った1本が欲しいという方に、一度見て欲しいモデルです。

オメガ スピードマスター 3rd ST105.003

スピードマスタープロフェッショナルの第3世代にあたり、1964年から製造された正真正銘のヴィンテージウォッチです。

名高いCal.321を搭載しており、製造年によってレファレンスナンバーが異なりますが、ST105.003は前期モデルに当たります。

古いため状態の良い個体に出合えたらラッキーですし、滅多に出合えないことを考慮して早めに決断することをおすすめします。

スピードマスター マークV TVスクリーン ST176.0014

スピードマスター マークV TVスクリーン ST176.0014

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.1045
製造期間:1970年代

数々の個性派モデルが出回る今見ても、その独創性に目を奪われるこちらのアンティークオメガ。1970年代に製造されていたスピードマスターの派生コレクションの一つです。

この大胆なスクエアフォルムケースから、「TVスクリーン」の愛称で親しまれました。
自動巻きであること。加えて非常に多機能であることから厚みがしっかりしており、確かにひと昔前のブラウン管テレビのようなフォルムですね。

スピードマスター マークV TVスクリーン ST176.0014

まずもって、多機能なことが、アンティークには珍しいですよね。

クロノグラフはもちろんデイデイト機能も付随しており、メカニカルな表情が古さを感じさせません。ちなみに曜日表示はフランス語です!これもすごい珍しい仕様です。

「人と違ったオメガが欲しいけど、アンティークはドレッシーなモデルが多すぎる・・・」そんな風に思っている方にこそ、一度お手にとって頂きたい銘品です。

なお、搭載するムーブメントも、スピードマスターらしくストーリーがあります。

こちらは自動巻きなのですが、レマニア5100をベースにしたCal.1045。オメガの中では約30年に渡って採用されてきました。2004年に生産終了となった時には、惜しんだファンもいらっしゃったでしょう。

レマニア5100がジンやチュチマといったハイスペックウォッチにも搭載されてきた歴史ある汎用機であるため、メンテナンス性は非常に高いと言えます。

スピードマスター マークV TVスクリーン ST176.0014

なお、長年製造されていたため、実勢相場はピンキリです。

ただ、上質な個体でも20万円台~手に入れられるものもあり、まだお手頃価格で買えるアンティークオメガと言えるでしょう。

フライトマスター ST145.026

フライトマスター Cal.911 ST145.026

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
駆動方式:手巻き
ムーブメント:Cal.911
製造期間:1969年~1970年代

フライトマスターをご存知でしょうか。

スピードマスターの派生コレクションとして1969年に誕生したシリーズで、パイロットウォッチがコンセプトとなります。

先ほどの「TVスクリーン」と、負けず劣らずボリューミーなケースが特徴ですね。反対色を交えたカラーリング等、近未来的な印象もあります。
また、多機能機であるため、パイロットウォッチらしい計器然とした顔立ちから、スポーツウォッチとしての完成度の高さも伺えます。

フライトマスター Cal.911 ST145.026

当アンティークモデルは、クロノグラフに加えて、文字盤中央にブルーで彩られたGMT針を備えています。

このGMT針は10時位置のリューズで単独稼働できる優れもの。8時位置のリューズでインナーベゼルが回転するため、現代のGMTウォッチに繋がる高機能を持ち合わせていると言えるでしょう。

搭載するムーブメントは手巻きCal.861をベースとしたCal.911です。
レマニア社製らしく、美しくも高性能な機械となっております。

スピードマスター アンティーク Cal.911

ちなみに上記画像のモデルは9時位置のインダイアルがスモールセコンドです。

ただし、フライトマスターは「前期」「後期」に分けられており、前期型は9時位置が24時間計でした。

フライトマスター 前期型 145.013

前期型は製造期間がわずか2年程のため、なかなか市場に出回らないのが惜しいところ。

後期型であれば比較的見つけやすく、大体の相場は30万円台~40万円程度です。

オメガコンステレーションアンティーク

オメガ アンティーク コンステレーション

出典:https://www.instagram.com/omegamuseum/

1952年に、 オメガ初の自動巻き腕時計としてリリースされたコンステレーションは、当時の高精度競技会であった「天文台コンクール」で優秀な成績を収めたことからリリースされました。

天才ジェラルド・ジェンタ氏が手掛けた「Cライン」や、ケースを飾る「つめ」など独特のフォルムでファンを魅了してきた、オメガの代表作のひとつです。

年代 発表モデル
1952年 初代コンステレーション Ref.KO2648
1952年 350系ステンレススティール Ref.CK 2652
1955年 470/490/500系自動巻き
1958年 コンステレーションⅡ 薄型キャリバー550系
1961年 コンステレーションⅡ 薄型で日付表示を備えたキャリバー560系
1964年 Cライン(コンステレーションⅢ) Ref.168.009 他
1966年 ウルトラフラット キャリバー700
1969年 ケースと一体化したインテグレーテッドブレスレット
1970年 クォーツ
1972年 メガクォーツ
1977年 クロノメーター クオーツ クリスタル Cal.1340系
1982年 マンハッタン クオーツ Cal.1422
1995年 マンハッタン第2世代 自動巻き Cal.1120
ダイヤルにあったローマ数字を現行と同じベゼルへ移動
2003年 ダブルイーグル マンハッタン第3世代 コーアクシャル脱進機 Cal.2500系
2009年 マンハッタン第4世代 ケースサイズが24mm、27mm、31mm、35mm、38mmに拡大
2015年 グローブマスター 初代コンステレーション(1952年)の復刻

コンステレーションは英語で星座を意味します。そしてコンステレーションの裏蓋には、高精度の象徴として精度コンクールが行われてきたジュネーブ天文台の観測ドームと、それを取り囲む8つの星がエングレービングされました。

オメガ アンティーク コンステレーション

ケースバックの天文台と8つの星々は、素晴らしい精度の高さと、全製品がクロノメーター規格をパスした「世界一正確な時計」の象徴です。

ちなみに、現行コンステレーションを象徴するベゼルの「爪」ができたのは、1982年~です(コンステレーション マンハッタンとして登場)。

それ以前は年代によって様々なデザインバリエーションが存在しますが、最も有名なものはCラインケースではないでしょうか。

オメガ コンステレーション Cラインケース

卵のように湾曲したラインが特徴のこちらは、天才時計デザイナー「ジェラルド・ジェンタ」氏がケースデザインを手掛けたものです。コンステレーションは、ジェンタ氏の出世作とも言われています。

1962年登場のコンステレーションから採用されており、シーマスターにも用いられるなど、オメガのアンティークで一時代を築いたケースとなります。

コンステレーション Cラインは、「手軽にジェンタデザインを楽しめる」という点でもオススメです。

ジェラルド・ジェンタ氏はオーデマピゲのロイヤルオークやパテックフィリップのノーチラス等、現在に続く銘品の数々を手がけました。この二機種を筆頭に、現行にしろアンティークにしろ価格高騰が著しいモデルが数多く存在することも事実です。

とりわけジェラルド・ジェンタ氏の初期作品はその傾向が強いと言えるでしょう。

一方でコンステレーションのCラインであれば、製造数が豊富ゆえにお手頃価格で入手しやすいメリットがあります。

長い歴史と高い技術力を誇るオメガの矜持そのものともいえる、コンステレーション。

モデルチェンジを行っても、エレガントで知性あふれるデザインは男性・女性を問わず魅了してきました。

オメガのなかでも特に人気の高いコンステレーションから、注目のアンティークモデルを紹介します。

オメガコンステレーションRef.ST168.017SP

まずは、天才時計デザイナー・ジェラルド・ジェンタ氏が手がけたコンステレーション「Cライン」からピックアップしました。

「卵型」と呼ばれるトノーのようなケースにラウンドケースをはめ込んだ独特のデザインは、今も色褪せることなく見る者を魅了します。

ダイアルを飾るオメガマークとコンステレーションの証であるスターは、インデックス同様アプライドで仕上げています。

Cal.564クロノメーター搭載で、前期型にしかないプラスティック風防を持つ当機は、アンティークウォッチファンに愛され続ける一品です。

オメガコンステレーションマンハッタンRef.131.10.28.60.02.001

コンステレーションといえばこれ、というほど象徴的なデザインとなったベゼルを支える4つの「つめ」は、マンハッタンの特徴です。

ダイアルにはくさび型インデックス、ベゼルにローマンインデックスという独特の配置も、マンハッタンならではの魅力です。

マンハッタン登場からコンステレーションはレディースモデルの発展に力を入れてきたため、レディースアンティークウォッチが豊富な点も大きなメリットですね。

コンステレーションダブルイーグルRef.1590.51

ダブルイーグルは、マンハッタンのデザインコードを引き継ぎ、スポーティーなテイストを加味したラグジュアリースポーツウォッチテイストでデビューしたモデルです。

2003年リリースのため、まだプレアンティークですが、男女問わず使いやすいサイズ展開や洗練されたたたずまいなどで人気があります。

ダブルイーグルとはゴルフ用語の「ダブルイーグル」(ロングホールを2打で決める凄技・日本ではアルバトロス)から名づけられています。

こちらが、ジェラルド・ジェンタ氏の手掛けたCラインケースが美しいコンステレーションです。

Cラインは、以降、様々なブランドのケースデザインに影響を与えることとなりました。

今でこそ様々なケースフォルムが存在しますが、当時としてはラウンドが主流。Cラインもラウンドとはなりますが、中央部を湾曲させることで独創性を獲得していますね。

コンステレーション Cal.564 168.017

前述の通り製造量が豊富ですので、カラーや素材にバリエーションがあります。

ステンレススティールやゴールドプレートが多いですが、稀に稀少なホワイトゴールドやローズゴールド素材も存在しており、ファン垂涎です。

コンステレーションは当時のオメガのハイエンドラインであったため、大切に所有されてきた個体も多く、そういったものはメンテナンスを行えば今でも高い精度を誇ります。

扱いやすいCal.560番台ムーブメントと言うのも嬉しいですね。

平均相場は素材やコンディションによってかなり異なりますが、10万円~購入できる個体もあります。

気軽に始められて、それでいてオメガの伝統と粋が詰まったアンティークとなります。

コンステレーション パイパンダイアル 14381/2 SC-1

コンステレーション クロノメーター パイパンダイアル 14381/2 SC-1

素材:イエローゴールド
ケースサイズ:直径34mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.551
製造期間:1950年代~1960年代

Cラインも有名ですが、こちらの「パイパンダイアル」もまた、アンティークオメガと言えばコレ!なデザインコードです。

パイパンダイアルはインデックスごとに区切られた12角の文字盤と、アプライドされたくさび型インデックス・上品なドーフィン針が特徴です。パイパンはパイを焼くフライパンのことですが、日本国内では蜘蛛の巣文字盤とも呼ばれます。

オメガ アンティーク コンステレーション

34mmという小径薄型ケースはいかにもアンティークらしい装いです。

ビジネスにもタキシードにもマッチしますので、上品に着けこなしたい紳士は一本持っておいて損のないコンステレーションではないでしょうか。

平均相場は、ゴールド素材だと40万円前後するモデルもありますが、ステンレススティールやゴールドプレートは10万円台~となっております。

コンステレーション 166.0252

コンステレーション 166.0252

素材:ステンレススティール×ホワイトゴールド
ケースサイズ:縦40.5mm×横36.5mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.752
製造期間:1970年代

1970年頃から製造され始めた、スクエアフォルムが特徴的なコンステレーションです。
デザインは定番外しとなりましたが、ベゼルにホワイトゴールドを採用するなど、高級機の王道らしいディテールを感じられます。

なお、搭載するムーブメントCal.752は、560番台キャリバーに曜日機能をつけたものです。
シーマスターのデイデイトモデルにも搭載されてきた名機で、扱いやすさもひとしお。

実用性の高いアンティークオメガとなっております。

コンステレーション 168.0059

コンステレーション 168.0059

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:縦39mm×横33mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.1001
製造期間:1960年代~1970年代

同じくスクエアフォルムが鮮烈なコンステレーションですが、ムーブメントも刷新されたモデルです。

1968年に開発されたデイト機能付きムーブメントで、Cal.560番台をハイビート化。19,800振動/時⇒28,800振動/時となり、さらにハック機能(秒針停止)も追加されました。
高精度&高性能となったにもかかわらず薄くスタイリッシュな設計になっているのが、嬉しいところですね。

操作性の高さは現行にも通ずるところがあるため、初めてアンティークを所有する方も入りやすい一本です。

オメガ シーマスター アンティーク

オメガ アンティーク シーマスター

出典:https://www.omegawatches.jp/ja/

オメガのシーマスターは、オメガ創業100周年目にあたる1948年にリリースされ、イギリス軍はじめ世界各国の軍隊で使用されてきた、本格的ダイバーズウォッチです。

シーマスターの象徴でもあるシーホースのメダリオンはスピードマスターにも使用されていますが、シーマスターがスピードマスターの原点にあるためです。

長年多くのモデルが世に出ているためアンティークウォッチ市場も豊富で、あなただけの1本を探す楽しみに満ちています。

年代 発表モデル
1948年 初代シーマスター Ref.584
1957年 シーマスター300 Ref.CK2913 自動巻 Cal.501
1960年 2世代目シーマスター300 Ref.CK14755 自動巻 Cal.550/552
1962年 シーマスター30 Cal.286
パキスタン空軍・イギリス飛行軍曹向けモデルが存在
1964年 3世代目シーマスター300
日付表示なし Ref.165.024/日付表示あり Ref.166.024
1964年 シーマスター600 Ref.135.011 Cal.601/611
1966年 シーマスター120 Ref.135.027
1969年 シーマスター120 Ref.166.073
1969年 シーマスター60 ビッグクラウン Ref.166.062
1971年 シーマスター600 プロプロフ Ref.166.077
1972年 シーマスター1000 プロプロフ Ref.166.093
1972年 シーマスター コスミック2000 Ref.166.130
1981年 シーマスター120 クォーツ Ref.2511.81
1988年 シーマスター プロフェッショナル200 Ref.368.1062 Cal.1111
1993年 プロダイバー300M(ボンドウォッチ) Ref.2541.80
2002年 シーマスター アクアテラ Ref.2503.50
2005年 プラネットオーシャン Ref.2200.50.00
2016年 ディープブラック Ref.215.92.46.22.01.001
2017年 ヘリテージシリーズ シーマスター300復刻版
コーアクシャルマスタークロノメーター搭載 Ref.233.30.41.21.01.001
2017年 シーマスター アクアテラ GMT ワールドタイマー Ref.220.93.43.22.99.001
2018年 ダイバー300M Ref.210.20.42.20.03.001
2021年 新型シーマスター Ref.234.30.41.21.01.001
2022年 プラネットオーシャン ウルトラディープ Ref.215.92.46.21.01.001

シーマスターには人気映画シリーズ「007」シリーズで主人公のエージェント・ジェームズ・ボンドが身に着けているため「ボンドウォッチ」と呼ばれるモデルも存在します。

また、本格的な潜水に耐えるプロ仕様のプロプロフシリーズや、ビジネスシーンにぴったりのアクアテラシリーズなど、同一モデルとは思えないほどバリエーションが豊富です。

中古市場にも様々なモデルが存在しており、かぶりにくいレアモデル、唯一無二の個体が欲しいという方にぴったりです。

オメガ アンティーク シーマスター

また、シーマスターもスピードマスター同様に、年式の古いモデルでも今なお現役で活躍している個体が豊富です。

防水性が考慮された造りのため(現在は当時の防水性を維持しているものは少ないですが)、日常で扱いやすいと言えるでしょう。

さらに、シーマスターにも様々なムーブメントが搭載されてきましたが、おおむね実用性が高く、メンテナンスすれば問題なく動くものばかりです。

特に1958年に開発されたCal.550/560系(550がノンデイトで560がデイト付き)は精度と実用面で評価が高く、オメガ自動巻きの傑作とまで称されるほど。

巻き上げ効率にも優れ、かつシーマスターのオシャレな雰囲気に合うよう薄型設計で作られているのもアンティーク好きには堪りません。

クロノグラフ等のコンプリケーションがないシンプルな機構ということも、故障しづらさに繋がりますね。

アンティークオメガ シーマスター

そして、アンティークシーマスターの何よりの魅力は、価格面ではないでしょうか。

もちろん人気ものの宿命か、価格が既に高騰しているモデルもありますが、それはまだ一部。シーマスターは前述の通りシンプルな機構が多く量産に適していたため、様々なデザインの多様なモデルがアンティーク市場を賑わせています。

アンティーク相場が軒並み上がっている中でも10万円台~20万円台が相場で、中には10万円以下で買えてしまうものも

オメガの利点はしばしば優れたコストパフォーマンスだと語られますが、アンティーク市場でもそれは健在です。

30代・40代で、初めてアンティークに手を出す。あるいは愛機とは別のサブ機で買いたい。
そんな方々も、肩ひじ張らずに買える相場と言えるでしょう。

オメガシーマスターRef.166.011

シンプルでモダンなアンティークのシーマスターで、1964年に製造された品です。

風防がふっくらとしているだけでなく、ダイアル自体がまるでボンベのように膨らんでいるデザインで、ドーフィン針と固い印象のアプライドインデックスが、古風な味わいをプラスしています。

はめ込んだように見えるベゼルと風防の境目や、垂直に切り立ったケース側面など、エレガントな顔立ちとは違ったシャープさも持ち合わせる、人気のモデルです。

オメガ シーマスター300M 007ジェームズボンド 世界限定10007本Ref.2226.80

シーマスターと言えば「ボンドウォッチ」という方も多い人気シリーズから、シーマスター300M007ジェームズボンド世界限定10007本モデルです。

ボンドウォッチは限定販売数にもウィットが利いており、どこかに「007」が入っていますし、映画の中で凄腕スパイが実際に着用しているモデルもあります。

Ref.2226.80は誰もが知る映画オープニングの「スパイを狙う銃口」をかたどったダイアルデザインが特徴で、ケースバックはシーホースではなく007のロゴが入っています。

オメガシーマスター120ディープブルーRef.166.073

1969年頃に製造された、シーマスター120のディープブルーモデルです。

その名の通りディープブルーのダイアルを囲むベゼルは同色のプラスティック製で、アンティークオメガファン垂涎の一本です。

夜光塗料として使用されたトリチウムが、経年変化で様々な色合いになっており、好みのカラーに色づいた個体を見つけられればラッキーですね。

シーマスター 2849 ブラックミラー

シーマスター カレンダー Cal.503 2849 ブラックミラー

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径33mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.503
製造期間:1950年代後半~1960年頃

美しいドルフィン針にくさび型のアプライド・インデックスがオシャレなアンティークシーマスターです。

さらに、ブラック文字盤が経年によって鏡のようになった「ブラックミラー」と呼ばれる個体で、このような美しい風合いを醸し出すのはとても珍しいことです。

こういった経年による楽しさこそ、アンティーク・ヴィンテージの楽しみ方の一つではないでしょうか。

シーマスター カレンダー Cal.503 2849 ブラックミラー

なお、こちらに搭載されているムーブメントは、シーマスターにカレンダー機構が備わり始めた頃に基幹機として活躍したCal.503です。後に560へと移行していきますが、Cal.503もまたアンティークオメガを代表する名機です。

初代カレンダー搭載シーマスターは6時位置にカレンダー窓が配置されましたが、二代目に当たる当2849より、3時位置に変更となりました。

「Seamaster」ロゴの下に「CALENDAR」と表記されているのも、そんなムーブメントのストーリーを感じさせる一幕です。

相場はブラックミラーが美しい個体は20万円台~となりますが、通常モデルであれば10万円台前半~のご購入が可能です。

シーマスター60 ビッグクラウン 166.062

シーマスター60 ビッグクラウン 166.062

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径36mm
駆動方式:自動巻き
ムーブメント:Cal.565
製造期間:1970年代前半

リューズガードを持たず、ねじ込み式リューズによって防水性を獲得した、とても稀少なシーマスターです。
大きめサイズのリューズから、「ビッグクラウン」の名前でも知られています。

1970年代前半頃に製造されており、平均相場は30万円台前半~ですが、当時のキャタピラブレスレットが現存した個体はさらに稀少性が高まります。

こちらもCal.565を搭載しておりますので、扱いやすいアンティークオメガでもあります。

オメガ デ・ヴィル アンティーク

デ・ヴィルはもともとシーマスター・デ・ヴィルという、シーマスターの派生モデルとして1960年にリリースされました。

その後、洗練された都会的なたたずまいがシーマスターとは一線を画し、多くのファンに支持されるようになり、1967年に独立したモデルとしてデビューします。

デ・ヴィルとは「都会的な」「街」という意味がある言葉で、その名のとおりシンプルモダンなデザインは長く愛され続け、今に至るまでオメガを代表するドレスウォッチとして君臨しています。

出来事 / モデル
1960年 シーマスター デ・ヴィル
1967年 デ・ヴィルとして独立
1994年 デ・ヴィル プレステージ リリース
2010年 レディマティック
1955年発売のレディマティックにコーアクシャルを搭載し、デ・ヴィルシリーズとして新たにリリース
2012年 プレステージ 第2世代 コーアクシャルムーブメント搭載
2019年 トレゾア
1949年発売のトレゾア(トレジャー:宝物)をベースに、手巻きのマスター クロノメータームーブメントを搭載してリリース
2022年 プレステージ 第3世代 マスタークロノメーター搭載

デ・ヴィルは1960年に登場してから現代に至るまで、1994年にプレステージを派生モデルとしてリリースしています。

また、デ・ヴィル以前のレディマティックをベースとしたモデルや、1949年発売のトレゾアをベースとしたモデル、プレステージの現代解釈モデルなども新たに発表しています。

今回はアンティークオメガの魅力を知ってもらうために、古き良き時代のデ・ヴィルを集めて紹介します。

オメガ デ・ヴィル プレステージRef.125.0150

クラシカルで上品なスモールセコンドデザインのデ・ヴィルで、2012年に新プレステージがリリースされる以前の、元祖プレステージシリーズです。

ステンレススティールとイエローゴールドのコンビモデルですが、ベゼル部分や針・インデックスはカッティングされたゴールド素材を使用しているため、高級感があります。

文字盤はミルクの水面のようになめらかなホワイトで、ドレスウォッチやbusinessウォッチとしてスーツに合わせやすい7mm厚の薄型手巻き仕様も現代にマッチします。

オメガ デ・ヴィル カットガラスRef.ST511.166

ピンクゴールドの23mmケースにゴールドのダイアルを合わせ、ケース部分に沿って風防ガラスにカッティングを施した愛らしいデザインの腕時計です。

自動巻きCal.661を搭載しており、小さくてもしっかり動く優れものですが、ケースが小さくカットガラスが宝石のようにきらめく、ジュエルのような仕上がりです。

ゴールドの質感やカットガラスの風合いなど、いかにもヴィンテージな風情の当機は、1966年に製造された60年近く昔の正統派アンティークウォッチです。

オメガ デ・ヴィルRef.511.0458

1973年頃に製造された、レクタンギュラーのデ・ヴィルです。

長方形のダイアルはブルーとダークブルーの大胆な市松模様で、ヘアライン仕上げが施され非常に上品で美しい一品です。

まるでブレスレットのような感覚でおしゃれを楽しめる、女性のためのクールでエレガントなデザインが目を惹きます。

オメガ ジュネーブ アンティーク

オメガ ジュネーブは、1950年から70年代にかけて製造されたモデルで、現在は廃盤になっており、新しいモデルは手に入りません。

ラウンドケースが特徴で、大きな視認性の高い文字盤を薄いベゼルで囲んだシンプルなデザインのジュネーブは、当時エントリーモデルとして発売されました。

しかし、1960年代のジュネーブの価格は約3万5000円という記録が残っており、同じ時代の大卒平均初任給が2万1200円の約1.5倍でした。

現在の価値に換算すると約35万円程度と推察されますが、エントリーモデルとはいえ、やはりオメガは多くの日本人にとって「知っているけれど買えない高嶺の花」だったのです。

年代 発表モデル
1953年 初代ジュネーブ
1959年~1960年頃 Cal.552(ノンデイト)
1959年~1960年頃 Cal.562(デイト)
1962年頃 Cal.600(ノンデイト)
1963年頃 Cal.620(スクエア)
1967年頃 Cal.565(デイト)
1967年頃 Cal.613(デイト)
1968年頃 Cal.865(クロノストップ)
1969年~1971年頃 Cal.485(ノンデイト)
1969年頃 Cal.565(ジュネーブダイナミック)
1970年頃 Cal.684(デイト)
1970年頃 Cal.920(クロノストップ)
1973年頃 Cal.1012(デイト)
1973年頃 Cal.1481(スティングレイ)
1979年頃 Cal.1010(TVスクリーン)

ジュネーブの人気はアンティークウォッチ人気に乗って高まっており、すでに廃盤ということもあって状態の良い品から売れていってしまう状況です。

特に、ジュネーブ現役世代の方にとって、高嶺の花だったモデルを手に入れる喜びは格別でしょう。

基本はラウンドケースですが、オーバルケースやクッションケースにラウンドダイアルといった変化球もあり、あなただけのオメガを見つけられるおすすめモデルです。

オメガ ジュネーブ カレンダー オートマチック Ref.147032

1959年頃に製造された、古き良き時代のジュネーブで、きれいな18Kイエローゴールドのケースに上品なシルバーダイアルを合わせたシンプルなデザインです。

カレンダー付で自動巻きの使い勝手の良さは健在で、大切に使えばまだまだ活躍してくれる点は、オメガの優れたムーブメントならではのメリットです。

アプライドインデックスやドーフィン針はゴールドカラーにカッティングが丁寧に施されており、良い仕事ぶりが光る個体です。

オメガ ジュネーブ Ref.566.045

1971年頃に製造されたレディースモデルで、22mmの小ぶりなケースに陶器のようなつやめきをもつブルーのダイアルが目を惹きます。

ムーブメントは自動巻きCal.684を搭載しており、小さなレディースモデルでも使い勝手は良好です。

シンプルなデザインだからこそ海のような深いブルーカラーやぷっくりとした愛らしい風防、しっかりきらめくインデックスなど細かな美点が光る一品です。

オメガ ジュネーブ オーバルRef.511.0363

1970年頃製造の、珍しいオーバルタイプのジュネーブです。

タテ20mm、ヨコ15mmという指先程しかない可愛いケースで、アプライドインデックスも小さく、まるでアクセサリーのように楽しめます。

よく見ると風防にオメガマークが透かしで入っており、手巻きリューズのトップにも小さくオメガマークが浮き彫りにされている、細かな仕事が楽しいアンティークです。

オメガはダサくない上質な時計

オメガ スピードマスター

古い時計でもダサくないという評価の声が多いオメガアンティーク。

オメガのアンティークウォッチには様々な魅力があり、現代でもあえて現行品ではないモデルを求める方が少なくありません。

古くてもダサくない、オメガアンティークウォッチの特徴や、多くの方が惹かれるポイントについて、詳しく解説します。

オメガアンティークの魅力

オメガのアンティークウォッチの魅力について、わかりやすく解説します。

タイトル
  • 長い歴史に裏打ちされた確かなデザイン性
  • 各時代の美的センスを象徴する美しさ
  • 常にトップを走り続けるブランド力
  • 世界トップクラスの機能性
  • いつの世も変わることのないエレガンス
  • 現行品にはない希少価値
  • 手頃な価格で購入できる
  • 膨大なアンティークが存在するため選択肢が豊富

オメガは長い歴史を持つブランドで、優れたデザイナーたちが名機の作成に携わり、常にデザイン性を磨いてきました。

それぞれのモデルはその時代を表す美的センスが光り、時代を超えて輝き続ける革新さも持ちあわせています。

また、優れた機能性を持つムーブメントを搭載しているため、上質でメインテナンスをすれば長く使い続けることができます。

普遍的な品の良さがベースにあるオメガのアンティークウォッチは、現行品にはない希少性もプラスされ、むしろ付加価値のあるおしゃれな腕時計と言えます。

長い歴史の中で膨大なモデルを輩出しているため中古市場が豊富で、あなたの個性に合う1本を探しやすいこともオメガアンティークのメリットです。

オメガアンティークの選び方

スピードマスター ST376.0822

オメガのアンティークウォッチが欲しいと思っても、種類も豊富・モデルも数多いため、どれを選んだらよいか迷ってしまいますよね。

ここでは、オメガのアンティークウォッチの選び方についていくつかの方法を紹介します。

いろいろな角度から欲しいアンティークウォッチを絞り込み、あなた好みの1本を手に入れましょう。

好きなモデルで選ぶ

まずはどのようなシチュエーションで使う腕時計が欲しいのか、どんなファッションに合わせたいのかなど、好みに応じて数々のモデルの中からセレクトしてみましょう。

オメガには「ムーンウォッチ」と呼ばれるスピードマスターをはじめ、コンステレーションやデ・ヴィルなど数々の名モデルが存在します。

さらに、オメガのモデルには「アメリカの宇宙開発とともに歩み、月へ行った時計」や、「天文台に大きく関わる腕時計」「ダイバーズウォッチ」など唯一無二の歴史背景やコンセプトといった”物語”が存在します。

あなたが気になったモデルの背景や歴史など個性を知ることで、ますます愛着が湧くのではないでしょうか。

年代で選ぶ

オメガに限らず、アンティークウォッチには時代によって流行のデザインが存在し、アールデコやアールヌーボー、クラシカルでシンプルなど様々な特徴があり、年代で選ぶ方法もおすすめです。

オメガのデザイン変遷においては、1950年代に製造されたモデルならクラシカルで上品なデザイン、1970年代のクオーツ時代には個性的なデザインが多く見られます。

オメガのアンティークウォッチを数多く取り扱う腕時計専門店に足を運び、あなたの好みに合わせて、クラシカルでエレガントなシンプルウォッチ、TVスクリーンのような個性派スクエアなど、目で確かめながら魅力的なものを選ぶと良いでしょう。

また、年代で選ぶ際には「自分が生まれた年に製造された品」など、思い入れのある年の製造品を選ぶ方もたくさんいます。

ムーブメントで選ぶ

レマニア Cal.321

機能性や実用性で選ぶ場合は、ムーブメントに重点を置いて探す方法もあります。

オメガのアンティークウォッチは、手巻き・自動巻き・クオーツ、さらに特許を取得したコーアクシャルムーブメントなど、搭載ムーブメントの種類も豊富です。

ムーブメントの種類 魅力
手巻き ・リューズを巻き上げる時の感覚や手間がアンティークらしくて良い
・ローターが無いぶん軽い
・内部構造がシンプルで壊れにくい
自動巻き ・巻く面倒がなく身に着けていれば動き続ける
・重量感が高級感を演出
・シースルーバックは眺めるだけで美しく楽しい
クオーツ ・電池交換をすれば長く使える
・精度の高さがずば抜けている
・軽くて機能的
コーアクシャル ・オーバーホール期間が8年~10年と長い
・精度・機能性が高い

古い手巻きムーブはコレクターに人気

オメガでは古くから優れたムーブメントを製造しており、特にコンステレーションは「天文台コンクール」と呼ばれた精度競技会での輝かしい成績を記念するモデルです。

特に手巻きムーブメントは古いウォッチに多く搭載されており、内部構造が単純で軽く自動巻きよりも故障が少ないと言われています。

古い手巻きムーブメントはコレクターに人気が高く、腕時計の歩んできた歴史の長さを感じさせてくれます。

コンディションで選ぶ

スピードマスター ST376.0822

アンティークウォッチは新しいものでも20、30年前、古いものになると100年近く昔の品となるため、実際に動くかなどコンディションをチェックし、状態の良さで選ぶことも重要です。

オリジナルの文字盤や針が残っているものは価値が上がりますが、リダン(再塗装・修復)や磨き過ぎによる金属の摩耗があると価値が低下してしまいます。

また、見た目は良くても内部に破損やオイルの劣化、ホコリ・サビ溜まりなどがあると動作不良の原因になるため、丁寧なケアをして販売している専門店を選ぶことをおすすめします。

まずは気になる腕時計の歴史に触れてみて、何年前の製造で手巻き・自動巻きの違いなどを詳しくチェックし、お店で実機を見てみましょう。

価格で選ぶ

アンティークウォッチを購入する際は、価格も重要な選択ポイントで、良質なものが比較的安く買えたり、古いからこそ資産価値がアップするものもあるなど選択肢は多種多様です。

オメガのアンティークウォッチは手頃な価格帯のものが多いのですが、特にジュネーブやデ・ヴィルなどのモデルは手が届きやすい個体が多いですね。

人気の高いスピードマスターなどは、資産性がアップする分アンティークでも価格が下がりにくい傾向にあります。

いくらくらいの腕時計を購入するかを決めて、条件に合うタイムピースを選びましょう。

オメガアンティークが似合う年齢層は?

オメガのアンティークウォッチは20代から50代以上のすべての世代に人気があり、どんな年齢層の方にもおすすめできます。

どの年齢層にも人気があるモデルはスピードマスターやシーマスターで、ラグジュアリースポーツウォッチに寄りつつも、オメガらしい上品で質の良い個体が多く出回っています。

年齢や今の流行に関係なく、好みのファッションや使いたいシチュエーションに合わせて選ぶと、あなたに似合う一本を探し出せるでしょう。

まとめ

オメガのアンティーク(ヴィンテージ)について、スピードマスター・シーマスター・コンステレーションから、お勧めモデルを12選ご紹介いたしました!

お気に入りの一本は見つかったでしょうか?

1950年代~1970年代のこれらのアンティークオメガは本当に派生モデルが豊富なため、今回ご紹介した時計以外にもまだまだ魅力的な個体が溢れています。

ただし、購入の際に気をつけてほしいのが、アンティーク品は「アンティークウォッチの売買に実績がある、信頼できる店舗で購入する」ということです。

アンティークを始めとした中古品は「ここまでのコンディションに仕上げなくてはならない」という規定がありません。そのため同一年代の同一モデルであってもお店によってコンディションはまちまちです。中には機械点検すらせず、仕入れた状態そのままで販売する、なんてところも・・・

そのため、購入の際は「信頼できるお店か」をしっかり確認しましょう。

信頼できるお店であれば、オーバーホールはいつしたか・外装はどのような状態か等、コンディションについて明記されていますので、併せてご確認ください。

また、ご不明点等あれば、とことん販売員に聞いてみましょう。

良いアンティークウォッチライフをお過ごしください!

当記事の監修者

田所 孝允(たどころ たかまさ)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 販売部門 営業物流部長/p>

1979年生まれ 神奈川県出身
ヒコみづのジュエリーカレッジ ウォッチメーカーコース卒業後、かねてより興味のあったアンティークウォッチの世界へ進む。 接客販売や広報などを経験した後に店長を務める。GINZA RASIN入社後は仕入れ・買取・商品管理などの業務に従事する。 未だにアンティークウォッチの査定が来るとついついときめいてしまうのは、アンティーク好きの性分か。
時計業界歴18年。


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