ロレックス唯一のクロノグラフ「コスモグラフデイトナ」。1963年にモーターレース「デイトナ・インターナショナルスピードウェイ」にちなんで生み出され、現代においてはロレックスの象徴として時計ファンに愛されています。
デザインの特徴としては、タキメーターベゼルを持つこと。視認性・防水性といった外装仕様も実用的で、どんなシーンにおいても活躍してくれます。レーシーなデザインはそのままに、6世代に及ぶ改良を繰り替えされており、今もなお人気は衰え知らずです。
また、デイトナは近年プレミア価格で相場が推移しており、定価を遥かに上回る実勢価格となっています。実用的な時計として楽しめるだけでなく、資産になることもデイトナの特徴といえます。
デイトナの正式名称は「オイスターパーペチュアル コスモグラフ デイトナ」です。
当時世界を席捲していたモーターレースと宇宙開発への夢を馳せて生み出された背景から、この名前が与えられました。
当時アメリカ・旧ソ連で宇宙開発競争が繰り広げられていたこと。人工衛星や有人飛行が現実のものとなりつつあったことから、「宇宙」市場でのシェア拡大を目指して、この名前が付けられたとされています。
世界的なロレックス人気に伴い、デイトナの市場価値が大きく高まっています。
現行モデル116500LNの定価は1,609,300円ですが、実勢価格は右肩あがりに上昇し続け、遂には500万円を上回る価格にまで相場が高騰しています。「正規店で定価で買う」ことはもはや不可能に近く、並行輸入店でも仕入れても即完売続き。
成功者が持つ時計として、資産価値は高まり続けています。
デイトナに搭載されているムーブメントはCal.4130です。前ムーブメントCal.4030よりも機構の部品数が削減されており、伝達効率が大きく向上しています。アフターサービス時のメンテナンスも容易となり、時計としての信頼性に磨きがかかりました。
なお、Cal.4130は垂直クラッチ構造を採用することで、クロノグラフの針飛びが解消されています。精度の安定性と堅牢性もダブルブリッジ式により、世界トップクラスの品質に進化を遂げています。
デザインだけでなく内部機構も優れているからこそ、デイトナはこれ程までに支持を集めるモデルになったといえます。
デイトナは現行モデルだけでなく、アンティークモデルも人気があります。
特に市場流通量が少ない「初代デイトナ」および「第二世代」は高騰傾向にあり、1000万円を超える価格で取引される個体も数多く存在します。比較的流通量の多い「第三世代」も高騰しており、新旧問わず全てのモデルでデイトナの資産価値が高まっています。
また、俳優ポールニューマンモデルが身につけていた「エキゾチックダイヤル」を備えるデイトナはポールニューマンモデルと呼ばれ、格段に市場価値の高い超レアモデルとして愛されています。