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精悍でタフな腕時計が欲しい!そんな方にオススメなのがミリタリーウォッチです。

ミリタリーウォッチはそもともとは軍用品の腕時計から発祥しており、過酷なミッションにも耐えうるよう頑丈かつ信頼性高い設計で作られていることが特徴です。

軍事用としての需要が少なくなった現代においても、機能美の活きたデザインや信頼性の高さから、絶大な支持を誇っております。

 

そんなミリタリーウォッチは、本当に多数のブランドが手掛けています。

それだけ人気のジャンルであるとともに、ブランドにとってもミリタリーウォッチは特別な存在なのでしょう。

 

この記事では、東京・銀座の時計専門店 GINZARASINで取り扱う、大人の「高級ミリタリーウォッチ」を31本、厳選してみました!

現在高級時計ブランドでミリタリーウォッチを製造する企業は、実際に軍用品として支給してきたヒストリカルなアイデンティティを有するところも少なくありません。

オシャレで上品な高級モデルとはまた違った世界観を、ぜひご堪能下さい!

ミリタリーウォッチ

 

ミリタリーウォッチはどのような腕時計なのか?

ミリタリーウォッチはもともとは軍用に開発・製造された腕時計です。

そのため米国のミルスペックを始めとした、厳格な規格認定ウォッチがミリタリーウォッチなのかもしれませんが、現代では戦時中に使われていた時計の特徴やコンセプトを再現したモデルが多くなります。

 

ミリタリーウォッチの歴史

そもそも腕時計の歴史は、戦争と密接に関わってきました。

現在に続く機械式時計が確立したのは、18世紀です(レバー脱進機の開発とした場合)。その後歴史を紡いでいきますが、長らく懐中時計が主流でした。女性が装身具としてブレスレットのように腕に着用することはありましたが、「腕時計」は決して一般的ではなかったのです。

しかしながら19世紀後半になると、近代化に伴い、戦争もまた高度化していきます。

とりわけ製鉄技術の向上によって大砲が進化し、大規模な砲撃戦が各国で始まります。その際、懐中時計をいちいちポケットから取り出す手間を省くため、兵士らはこれを腕に巻くようになりました

ちなみに1894年に日清戦争が始まりますが、その際日本軍の兵士が時計を腕に巻き付けていた資料もあるようです。

さらに時計製造技術の発展によって小型ムーブメントが開発されるようになり、第一次世界大戦をきっかけに本格的に腕時計が普及していくこととなります。

ミリタリーウォッチ ルーツ

出典:https://japanhamilton.com/

時代が下ると、技術革新によって戦闘方式も進化を遂げていきます。

こうなってくると腕時計も、いっそうの「精度」「耐久性」「信頼性」が求められることとなり、加えて陸海空に特化したそれぞれのミリタリーウォッチ開発に各社が尽力しました。

ハミルトンやロンジン、IWCにブランパン等々・・・当時は国や軍の要請もあり、各社が高い技術力で以てミリタリーウォッチを量産した歴史があります。

 

ちなみに現代ミリタリーウォッチの意匠の原点の一つは、アメリカ制式採用「タイプA-11」と言われています。

アメリカはいち早く軍用品調達の規格ミルスペックを成立しましたが、さらに1920年に航空機のコックピットクロック「タイプA」や1934年にハック機能搭載腕時計「タイプA-7」等を支給します。ちなみにハック機能とは時刻合わせでリューズ操作する際、秒針を停止させる機能ですが、これは兵士らが時刻合わせを行う際の「ハック!」という掛け声が今でも使われているのだとか。ハック機能によって、ミリタリーウォッチはより正確な時刻合わせが可能となります。

さらに1940年、ついにタイプA-11が制式採用。

ハミルトン カーキフィールド

※上の画像はタイプAではありませんが、1940年代のミリタリーウォッチをベースにしたのがハミルトンのカーキフィールドです。視認性を優先した文字盤に24時間表示が備わっており、ミリタリーウォッチと聞くとこの顔立ちを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。

 

タイプA-11はブラック文字盤に白字インデックスと非常に視認性に優れていました。そのため第二次世界大戦下ではアメリカ軍とても流行するとともに、現在ブランドがミリタリーウォッチを製造する際の、水準や意匠の範となることも少なくありません。

 

ミリタリーウォッチの機能の特徴

軍用時計として各国の作戦を下支えしたミリタリーウォッチ。

過酷な戦場での使用を想定されてるため、高い「耐久性」「視認性」「信頼性(特に精度)」が強く求められました。

戦時中は大きな衝撃や振動が腕時計に加わることも想定されます。そんな時、破損したり精度が大きく狂ってしまうと、緻密な作戦遂行に支障をきたします。

当時ミリタリーウォッチを開発していたメーカーはこれらの要素を組み込んだ時計を試行錯誤し開発、軍に提供していました。

ハミルトン ミリタリーウォッチ

出典:https://www.hamiltonwatch.com/

とは言え、前述の通り現代ではミリタリーウォッチと呼ばれる時計は、必ずしも軍用を指しません。

しかしながら先達に敬意を表し、機能や信頼性を備えたタフ設計が受け継がれています。

また、「海軍用・航空用」などルーツの違いによって特徴が変わる点も魅力の一つです。

海軍用はダイバーズウォッチ、航空用はパイロットウォッチなどといった呼び方もあり、中にはミリタリーテイストのないモデルも存在します。そのため本稿でのモデル紹介は、陸海空様々なジャンルを取り入れておりますが、機能の他に「ミリタリーウォッチ製造のヒストリカルブランド」であることも加味しました。

 

Column;ミリタリーウォッチのストラップ

サブマリーナ NATOベルト

ミリタリーウォッチを購入の選択肢に入れる際、NATOストラップが有力候補となる方も多いのではないでしょうか。

前項でご紹介したタイプA-11に代表されるように、戦時下では布製ストラップが多く用いられていました。また、一般的に時計とストラップを繋ぐ際は「バネ棒」と呼ばれる伸縮性の取り外し可能なパーツを用いるのですが、当時ミリタリーウォッチではハンダ付けによってラグを固定した個体が見受けられます。バネ棒と比べて壊れたり外れたりがしづらく、過酷な状況下でもオーナーをよく助けたことでしょう。

 

そんなミリタリーウォッチに用いられる布製ストラップの中で、ナイロン製のNATOストラップは有名です。

NATOは北大西洋条約機構(North Atlantic Treaty Organization)で、この軍事同盟NATO軍に供給されていたストラップが名前の由来となりました。

1973年、NATOに加盟していたイギリス国防省が海軍用腕時計のために、実用的かつ戦闘中も落下しづらい引き通し式ストラップを自軍の調達品カタログに追加します。これが「NATO G10 ストラップ」です。NATO軍が調達品を申請する際、用紙に記入していたNATOベルトのための備品コード(NATOストック番号;NSN)がG1098であったため正式名はこのようになりますが、実際にはNATOストラップの言い回しが定着しています。

ちなみに、実際にNATO軍の兵士の御用達NATOベルトはPhoenix(フェニックス)社製です。そのためPhoenix社製以外のNATOベルトはレプリカとされており、同社製品には根強いファンが少なくありません。

タグホイヤー フォーミュラ1

このように、腕時計の歴史そのもののみならず、ストラップも軍用品として進化してきたことが垣間見えますね。ミリタリーウォッチは、現代腕時計の原点でもあると言って良いでしょう。

 

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ミリタリーウォッチの魅力と選び方

パネライ ミリタリーウォッチ

出典:https://ja-jp.facebook.com/Panerai.Japan/photos/

ミリタリーウォッチの魅力は前項でご紹介した機能や信頼性、そしてこれらに特化したデザインにあると言えます。

時計製造技術が進化した今、腕時計に「高級感」や「きらびやかな仕上げ・装飾」を備えることは、かつてよりも容易になってきました。そんな中でミリタリーウォッチは、あえてツヤ消し仕上げやベーシックな文字盤カラーにすることで、無骨なデザインに仕上げることも少なくありません。また、機能も3針モデルが多く、パイロットウォッチでクロノグラフやGMT機能が搭載される程度と、シンプルです。

こういった機能美は、今なお「軍用」を前提としているからこそ。

また、実際に自社が軍用品として支給していた当時のデザインをリバイバルしているブランドも多く、現行にはないヴィンテージテイストを有することも、大きな特徴であり魅力ですね。

パイロットウォッチ マーク12

そんなミリタリーウォッチを選ぶ際の基準となるのは、やはり「ミリタリーウォッチならでは」の機能性とデザイン性です。

とりわけアウトドアで使用されることも多いため、針やインデックスに夜光機能が付いているモデル、防水性に優れたモデルを選ぶのがポイントです。

また、ミリタリーウォッチには幅広いブランドが手掛けているので、予算に応じて欲しい機能を持つモデルを探してみるのも良いでしょう。

 

駆動方式も重要です。腕時計には大きく分けて「機械式」「クォーツ式」があります。

前者はゼンマイを駆動力とし、後者は電池を駆動力とします。高級ミリタリーウォッチとなると機械式が多くはなるものの、近年では高級クォーツも流行しています。ちなみに、実際の大戦下で使用されたのは機械式ミリタリーウォッチですが、1970年代以降はクォーツ式も兵士らに普及していくこととなりました。

 

なお、デザインや機能性だけでなく、ブランドの歴史を意識するのも通な選び方です。

前述の通りブランドによっては戦時中に軍用時計としてに各国に提供しており、その歴史背景は時計の品格をワンランク上に押し上げてくれます。

限定モデルとして軍の紋章を刻印した個体が存在するなど、ミリタリーウォッチの世界は実に奥深いと言えます。

 

 

おすすめ高級ミリタリーウォッチ31選

それでは高級ミリタリーウォッチのおすすめモデルを31本、ご紹介いたします!

おおまかな定価や相場も入れておりますので、ぜひご購入時の参考にしてみて下さいね。

※定価・相場の情報は2023年1月現在の情報です。また、中古品は状態によって大きく価格が異なります。

 

IWC パイロットウォッチ マーク18 IW327009

IWC パイロットウォッチ マーク18 IW327009

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
全重量:76g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.35111
パワーリザーブ:42時間
防水性能:60m

まず最初にご紹介するのは、IWC パイロットウォッチ マーク18です!

IWCは1868年、ドイツ語圏となるスイス シャフハウゼンで創業した時計ブランドです。ポルトギーゼやポートフィノといったエレガントなモデルの印象も強いですが、パイロットウォッチの名手でもあります。

 

1903年にライト兄弟が有人飛行に成功して以降、人類の航空史は輝かしい歴史を辿っていくこととなりました。この航空技術の発展は腕時計史にも大きな影響を与え、「空」に特化したパイロットウォッチというジャンルが生み出されます。

IWCでは1936年という早い段階から、スペシャル・パイロット・ウォッチを製造しました。その後1948年に製造されたパイロットウォッチ「マーク11」が、英国空軍で制式採用された歴史は有名です。

「空」のミリタリーウォッチを代表するブランドと言えるでしょう。

 

マーク18は、そんなマーク11のDNAを引くコレクションです。ちなみに「マーク」とは、英国空軍が自軍の機器に用いていたナンバリングにちなみます。

マークシリーズは時代に合わせた進化を遂げてきており、マーク18は2016年に誕生しました。2022年にマーク20へとアップデートしたことでマーク18は生産終了していますが、よく流通しており、IWCウォッチの中でも今なお高い人気を誇るモデルです。

40mmという程よいサイズのケースには耐磁性軟鉄製インナーケースを採用。高い精度は勿論のこと、機械式時計の天敵である磁力に対しても耐性があるモデルです。

IWC マーク18

マーク18の中でもバリエーションが多いため、好みの一本を選べるのも嬉しいですね。

中古相場は特別モデルなどでなければ50万円前後~と、IWCの中では比較的お求めやすいのも嬉しいところです。

 

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IWC パイロットウォッチ マーク18 トップガン・ミラマー IW324702

IWC パイロットウォッチ マーク18 トップガン・ミラマー IW324702

素材:セラミック
ケースサイズ:41mm
全重量:65g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.30110
パワーリザーブ:42時間
防水性能:60m

同じくIWC パイロットウォッチ マーク18ですが、アメリカ海軍パイロット養成学校「トップガン」とのコラボレーションモデルです。セラミックを研磨することでダークグレーに仕上げ、高級感とミリタリーテイストを両立しました。

IWC パイロットウォッチ マーク18 トップガン・ミラマー IW324702

ケースには耐久性の高いブラックセラミックを採用。

ムーブメントにはキャリバー30110を搭載。パワーリザーブは42時間と、実用性も申し分ありません。

特別モデルであったためなかなか市場に出回りませんが、非常にお問合せが多く、人気は健在です。

 

IWC ビッグパイロットウォッチ プティ・プランス IW501002

IWC ビッグパイロットウォッチ プティ・プランス IW501002

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm
全重量:87g
文字盤:ブルー
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.52110
パワーリザーブ:168時間
防水性能:60m

ビッグパイロットウォッチも、航空ミリタリーウォッチの歴史に欠かせないシリーズです。

ビッグパイロットウォッチは1940年代にIWCが製造していた飛行監視要員用時計に範を取ったパイロットウォッチで、どんな環境下でも見やすい大型文字盤に、グローブをはめたままでも操作しやすいオニオンシェイプのリューズが何よりの特徴です。

ミリタリーテイスト溢れるブラック文字盤のモデルや「トップガン」シリーズも素敵ですが、本稿でご紹介するのはどこかラグジュアリーなプティ・プランスモデル。これは、作家でありパイロットでもあったフランスのアントワーヌ・ド・サンテグジュペリ氏へのオマージュとしてIWCで製造し続けている一大コレクションの中の、一モデルとなります。

サンテグジュペリ氏が飛んだ夜空を表したミッドナイトブルー文字盤、そして裏蓋にエングレービングされた『星の王子様』がとてもアイコニックなモデルとなります。

IWC ビッグパイロットウォッチ プティ・プランス IW501002

定価は1,765,500円、新品並行相場でも160万円前後~と、自社製ムーブメント搭載機ということもあり、ややお高め。

しかしながらIWCの技術遺産と最新スペックを存分に味わえる一本であり、一生をともにできるミリタリーウォッチであることは間違いありません。

 

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ロンジン ヘリテージ ミリタリー L2.811.4.53.0

ロンジン ヘリテージ ミリタリー L2.811.4.53.0

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44mm
全重量:101g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.ETA2895A2
パワーリザーブ:42時間
防水性能:30m

次にご紹介するのは、ロンジンです!ロンジンは1832年にスイス サンティミエに創業した時計ブランドです。

前項でIWCをご紹介しましたが、同社とともにパイロットウォッチの黎明を担ったのが、ロンジンでした。1927年、大西洋単独無着陸飛行という偉業を成し遂げたチャールズ・リンドバーグをサポートするナビゲーションウォッチ「アワーアングルウォッチ」を開発した華やかな歴史は、今なお語り継がれています。

 

こういった逸話からも明白なように、ロンジンは早い段階から優れた技術力を打ち立て、数々の名作を世に送り出していきました。

現代ではこの往年の名作をリバイバルした「ヘリテージ」は、ロンジンの人気ラインナップの一角を成します。

ヘリテージ ミリタリー Ref.L2.811.4.53.0もまた、そのうちの一つ。第一次世界大戦下の1918年に製造されたモデルを復刻した純然たるミリタリーウォッチで、大きなアラビア数字に力強くもエレガンスな針が特徴的です。

ロンジン ヘリテージ ミリタリー L2.811.4.53.0

既に生産終了しておりますが、20万円程度~出回っている個体もありますので、見つけた時に買っておきたいミリタリーウォッチです。

 

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ロンジン アヴィゲーション ビッグアイ L2.816.4.53.2

ロンジン アヴィゲーション ビッグアイ L2.816.4.53.2

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径41mm
全重量:99g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.L688
パワーリザーブ:66時間
防水性能:30m

同じくロンジン ヘリテージシリーズから、「アヴィゲーション ビッグアイ」です!

1971年製のパイロットウォッチを復刻したモデルで、ビッグアイの名の通り、はっきりと見やすい三つ目のインダイアルが特徴的ですね。

ちなみにアヴィゲーションとは「ナビゲーション」と航空を意味する「アヴィエーション」を組み合わせた造語です。

定価は390,500円。現行品ですが非常に人気が高いため、二次流通でも定価と大きく乖離しない価格で販売される傾向にあります。

 

ロンジン レジェンド ダイバ- L3.774.4.50.0

ロンジン レジェンド ダイバ- L3.774.4.50.0

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
全重量:87g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き Cal.L888
パワーリザーブ:72時間
防水性能:300m

「ダイバーズウォッチ」と聞くとダイビングスケールの印字された、アウターベゼルがまず思い浮かぶかもしれません。

しかしながらロンジンのレジェンド ダイバーは文字盤外周が動く仕組みとなっており、ここでダイビングタイムを計測します。なお、操作は2時位置のリューズを使って行います。

アウターベゼルがなく、すっきりとシンプルに仕上がった意匠は、非常にヴィンテージ!これぞミリタリーウォッチといった様相ですね。

なお、オリジナルは1960年代にロンジンが手掛けていたダイバーズウォッチに遡ります。

ロンジン レジェンドダイバー

バリエーションが豊富で、ほとんどが定価30万円台と良心的な価格設定であるため、初めての高級ミリタリーウォッチにもオススメです。

 

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ブレゲ アエロナバル  3800ST

ブレゲ 3800ST

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径39mm
全重量:95g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.582(レマニアベース)
パワーリザーブ:48時間
防水性能:200m

「時計の歴史を200年早めた」とも称される、天才時計師アブラアン‐ルイ・ブレゲ。そのDNAを受け継ぎ、世界五大時計ブランドの一角に数えられるブレゲは、あまりミリタリーウォッチのイメージはないかもしれません。

しかしながら1955年、フランス航空試験所からの依頼をきっかけに、ブレゲはフランス海軍の航空部隊へパイロットウォッチ「タイプXX(トゥエンティ)」を供給していました。フランス国防省の厳格なミルスペックに準拠しつつも、士官向けの高級パイロットウォッチであった「タイプXX」は、1995年に民生用として時計市場に復活することとなります。

この復刻モデルがアエロナバルなのです。

ブレゲ 3800ST

余談ですが、アブラアン‐ルイ・ブレゲの五代目となるルイ・ブレゲは航空業界でパイオニアとして知られた人物であり、航空機製造会社を設立しています。

そんなアエロナバル タイプXXは、飛行中でも視認しやすい文字盤、グローブを着用したままでも操作しやすい肉厚のベゼルやプッシャーが特徴的です。一方でブレゲらしい美しい仕上げやコインエッジ装飾も楽しめ、これぞ高級ミリタリーウォッチといったテイストです。

ドーム型風防もヴィンテージテイストを強めており、士官向けの高級機であったバックグラウンドを思わせますね。

ちなみに1950年代からタイプXXはフライバッククロノグラフ(クロノグラフ作動時、ストップボタンを経ずともリセットボタンを押せば、クロノグラフ針がゼロ位置に戻る高級仕様)を備えておりましたが、現代版もレマニア社製の名ムーブメントをベースに、これを再現しております。

 

ブレゲは雲上ブランドであるため、大量生産とは無縁です。そのためアエロナバル タイプXXも製造年数は長いながら決して大量に市場に出回っているというわけではなく、価格も中古で70万円台~80万円台(初期のトリチウム夜光モデルは100万円前後~となることも)とハイエンドです。とは言え時計業界の中でもトップクラスのラグジュアリーを味わえる、稀有なミリタリーウォッチとしては、決して高すぎるということはないでしょう。

 

ブレゲ トランスアトランティック タイプXXI 3810ST

ブレゲ トランスアトランティック タイプXXI 3810ST/92/9ZU

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
全重量:114g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.584Q
パワーリザーブ:48時間
防水性能:100m

前項で「アエロナバル」をご紹介しましたが、ブレゲのミリタリーウォッチの話題に「トランスアトランティック」も欠かせません。

トランスアトランティックはアエロナバルをモダンにしたモデルで、2005年にシリーズに加わりました。デイト窓が搭載されていることが特徴です。また、シリーズ名も「タイプXXI(トウェンティワン)」へとアップデートを果たしています。

アエロナバル同様、ミリタリーウォッチの機能美を湛えつつも、ケースサイドにはコインエッジを採用するなど、雲上ブランドとしての格も健在です。

ブレゲ トランスアトランティック タイプXXI 3810ST/92/9ZU

トランスアトランティックでもレマニア社製ムーブメントをベースとした、フライバッククロノグラフを搭載。

中古価格はアエロナバルよりも10万円~数十万円ほど高くなりますが、実用性にも長けた高級ミリタリーウォッチとなっております。

 

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パネライ ルミノールマリーナ 1950 3DAYS PAM01312

パネライ ルミノール マリーナ 1950 3DAYS オートマティック アッチャイオ PAM01312

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径44mm
全重量:142g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き P.9010
パワーリザーブ:72時間
防水性能:300m

高級腕時計でミリタリーウォッチというと真っ先に浮かぶのが「パネライ」ではないでしょうか。パネライはもともとイタリアやエジプトなどの軍に納入する”軍事用”の時計メーカーでした。

パネライは一般向けの時計を製造するようになったのは1990年代後半のことで、それまでは軍向けに時計を製造していました。そのため、生粋のミリタリーウォッチのヒストリカルブランドと言えますね。実際、その歴史や伝統をブランディングに上手に取り入れることで、他社と一線を画してきました。

 

そんなパネライですから、コレクションの多くがミリタリーウォッチに大切な機能美が活かされています。そのため好みの一本をお選び頂ければと思いますが、一番人気はこちらのPAM01312となります。

パネライ ルミノール マリーナ 1950 3DAYS オートマティック アッチャイオ PAM01312

 

ケース直径は力強い44.0mm。

薄型のムーブメントCal.P.9010を搭載されており、一度ゼンマイをフルに巻けば3日間(72時間)動き続けます。また300mの高い防水性も、ミリタリーウォッチとしてもデイリーユースのウォッチとしても嬉しいところですね。

 

ちなみに、パネライにはしばしば「サンドイッチ文字盤」が見受けられます。

サンドイッチ文字盤はプレートを二重構造とした文字盤で、夜光塗料を塗ったプレート上に、インデックス部分を穴開けしたプレートを重ね合わせたものです。

このような構造を採ることで、夜光が経年劣化した時、何度でも容易に塗り直しができるのです。物資不足の大戦下で考え出された手法だったのでしょ。また、厚く塗ることで夜光が滲んでしまって、数字が見えづくなるの防いでくれたという側面もあったのでしょう。

 

定価は1,091,200円(税込)ですが、新品並行相場は90万円台後半~、中古であれば状態にもよりますが70万円台~。ちなみに一度マイナーチェンジが施されていますが、スペックは大きく変わりません。

 

パネライ ラジオミール 1940 3DAYS アッチャイオ  PAM00662

パネライ ラジオミール 1940 3DAYS アッチャイオ

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径47mm
全重量:139g
文字盤:ブラウン
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:手巻き P3000
パワーリザーブ:72時間
防水性能:100m

直径47mmの大きなケースを搭載した”ラジオミール1940″も、名作ミリタリーウォッチの一つです。

前項ではルミノールをご紹介しましたが、ラジオミールはパネライのハイエンドとして登場しました。ちなみに、いずれもパネライが軍用ウォッチを製造・支給していた頃の、夜光塗料に名前をちなみます。

 

さらにこちらは、エジプト海軍の潜水工作隊員の為に数十本のみ製作された「エジツィアーノ ピッコロ」を現代に復刻させたスペシャルエディションです。

ヴィンテージテイストあふれるブラウンダイアルが特徴であり、ミリタリーファン垂涎のモデルとして人気を博しました。

パネライ ラジオミール 1940 スリーデイズ アッチャイオ PAM00662

PAM00662は1000本のみ発売されたレアモデルであり、現在も中古市場で活発に取引が行われています。

ケースバックからパネライ自社製ムーブメントP.3000を覗くことができます。

 

パネライ ラジオミール エジツィアーノ PAM00341

パネライ ラジオミール エジツィアーノ L番 PAM00341

素材:チタン
ケースサイズ:直径60mm
全重量:200g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:手巻き P2002/7
パワーリザーブ:8日間
防水性能:100m

なかなか市場に出回らない希少個体ですが、やはりパネライのミリタリーウォッチとしては欠かせない一本としてご紹介したいのが、こちらのラジオミール エジツィアーノ PAM00341です!

そのケース直径、なんと驚きの60mm!

エジツィアーノは、イタリア語でエジプト人を意味しています。1956年、エジプト海軍特殊部隊用として納入された同名モデルを、世界限定500本生産で現代んいリバイバルすることとなりました。1956年当時のエジツィアーノはルミノールのプロトタイプであった背景から、現在ではパネライの代名詞の一つとなっているリューズガードを搭載していることも大きな特徴です(ただし復刻時はラジオミールとしてリリース)。

現行サブマーシブルにも採用される回転ベゼルも、アイコニックですね。

パネライ ラジオミール エジツィアーノ L番 PAM00341

ちなみにサイズは超ど級ですが、チタン製のため重量は200gほど。装着感にも配慮されているのが、パネライらしいですね。

なかなか手にする機会が少ない逸品ですが、間違いなくパネライを代表するミリタリーウォッチとなっております。

 

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ゼニス パイロット タイプ20 エクストラスペシャル 03.2430.3000/21.C738

ゼニス パイロット タイプ20 エクストラスペシャル 03.2430.3000/21.C738

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径45mm
全重量:123g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き Cal.3000
パワーリザーブ:42時間
防水性能:100m

ゼニスというと自動巻きクロノグラフの傑作「エルプリメロ」や、それを搭載したクロノマスター。あるいはアヴァンギャルドなデザインが魅力のデファイをイメージする方が多いかもしれませんが、「空」のミリタリーウォッチ―すなわちパイロットウォッチ―にも一家言持つブランドです。

と言うのも、1904年というまだ人類が空への歩みを始めたばかりのこの時代、ゼニスはパイロットウォッチを製造・商標登録したのです。そのためゼニスは文字盤に「Pilot」のロゴを記せる、唯一のブランドとなっております。また、ゼニスは英仏海峡横断飛行を成し遂げたルイ・ブリレオ氏や、世界初の時速100km飛行に成功したレオン・モラール氏などなど・・・偉大なパイロット達の腕元で飛行のサポートをしてきたことでも知られています。

 

そんなゼニスのパイロットウォッチを代表するシリーズが、タイプ20です。

ゼニス パイロット タイプ20 エクストラスペシャル 03.2430.3000/21.C738

1930年代~1940年代、実際にゼニスがフランス航空機に供給していたコックピットクロック「タイプ20」をオマージュしたコレクションで、かつ同時代のパイロットウォッチの特色を一身に詰め込んだ古き良きデザインを特徴とします。2012年にリリースされた当初は直径57.5mmという大型サイズでしたが、後に扱いやすい45mmサイズやGMT搭載モデル等、ラインナップを拡充していきました。

巨大なオニオンシェイプのリューズに太く大きいコブラ針、見やすいアラビア数字・・・パイロットらの実用性やミリタリーウォッチとしてのテイストを湛えつつも、ゼニスらしい独自性を有していることが見て取れますね。

裏蓋にはゼニスのロゴと、ルイ・ブリレオ氏が搭乗していた航空計器のエングレーヴィングがあしらわれています。

 

ゼニス パイロット アエロネフ タイプ20 03.1930.681/21.C723

ゼニス パイロット アエロネフ タイプ20 03.1930.681/21.C723

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径40mm
全重量:79g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き Cal.681
パワーリザーブ:50時間
防水性能:50m

もう一本、ゼニスのミリタリーウォッチとしてご紹介したいのがアエロネフです。

前項でご紹介したモデル同様に視認性に優れた文字盤やオニオンシェイプのリューズは健在ですが、ケース直径が40mmにダウンサイジングされているのです。

ゼニス パイロット アエロネフ タイプ20 03.1930.681/21.C723

9時位置のスモールセコンドも、良いアクセントとなっておりますね。

 

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ジン(Sinn) 356 フリーガークロノグラフ

ジン 356 フリーガークロノグラフ

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38.5mm
全重量:161g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.SW500(現行)
パワーリザーブ:46時間
防水性能:100m

ジンの正式名称は「ジン スペツィアルウーレン」。これはドイツ語で、「ジン特殊時計会社」という意味を持つドイツの時計ブランドです。

創設者は第二次世界大戦でドイツ空軍パイロットとして活躍したヘルムート・ジン氏。1961年の創業以来、『使うためだけの時計作り』を哲学としており、機能性を最重視した時計が数多くラインナップされています。

さらにブランド名の「特殊」が象徴するように、独自のテクノロジーによって類まれな機能美を生み出しており、ミリタリーウォッチに必要不可欠な「耐久性」「経年への強さ」が各モデルには備わります。

 

そんなSinnは、とりわけパイロット向けのクロノグラフモデルが人気です。

こちらのモデルが冠する「フリーガー」とは、ドイツ語でパイロットウォッチのこと。ちなみに1996年に日本限定で同名コレクションがリリースされていましたが、それを1999年に復刻した形となります。

ケース直径38.5mmとクラシカルなサイズ感に見やすい文字盤は、まさに純然たるパイロットウォッチですね。

何度かモデルチェンジを経ていますが、現行は国内定価605,000円。中古相場も40万円を切る程度で流通しておりますので、高級ミリタリーウォッチとしてちょうどよい価格帯ではないでしょうか。

 

ジン(Sinn) 556.A

ジン 556.A

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38.5mm
全重量:135g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き Cal.SW200-1(現行)
パワーリザーブ:38時間
防水性能:200m

556もSinnのパイロットウォッチシリーズですが、クロノグラフを持たず、すっきりとシンプルにまとまったモデルがRef.556です。ちなみにさらにシンプルなバーインデックスのシリーズもありますが、個人的に「ミリタリーウォッチ」と言えばアラビア数字かなと思い、こちらをご紹介いたしました。

国内定価286,000円。中古ならさらにお求めやすい価格で出回っております。

 

ジン ミリタリー タイプ3 Sinn

ジン ミリタリー タイプ3 Sinn

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径43mm
全重量:196g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:42時間
防水性能:200m

ドイツと日本の共同プロジェクトで実現したジンのミリタリーシリーズの第三弾「ミリタリー タイプ3」。12時位置に秒針を配置し、赤い針を採用することで小さいながらも見やすく、視認性の良いダイアルデザインとなっています。

Sinnの特殊技術「プロテクトガスの充填」や「ドライカプセル機構」を備えており、80,000A/mという高い耐磁性能および200m防水というハイスペックを保ちつつも、ケース厚12mmと薄型設計に仕上がります。

こちらは日本限定300本生産であったためなかなか市場に出回りませんが、出会ったら絶対に入手しておきたい一本ではないでしょうか。

 

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ハミルトン カーキフィールド オフィサー オート H70655733

ハミルトン カーキフィールド オフィサー オート H70655733

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:44mm
全重量:99g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.ETA 2824-2
パワーリザーブ:50時間
防水性能:100m

アメリカ生まれのハミルトン。時計好きの心をくすぐるデザインや良心的な価格設定によって、幅広い世代から人気を博すブランドです。

そんなハミルトンの定番コレクションであるカーキフィールドは主に第一次世界対戦、第二次世界大戦時につくられていたミリタリーウォッチがルーツとなっています。

シンプルなデザインでありながら、冒険心をくすぐるカーキ・フィールド。気軽に持てる高級ミリタリーウォッチとしてオススメです。

 

このモデルはオフィサー(司令官クラス)用の特別なカーキとなっており、個性的なデザインが好評を博しています。

ハミルトン カーキフィールド オフィサー オート H70655733

ケースサイズは44mm。スケルトンバックからは精密に動く機械式ムーブメントを眺める事も可能です。

10万円以下で買えるファッションウォッチとしても最高ですね。

 

ハミルトン カーキ フィールド メカ H69419363

ハミルトン カーキ フィールド メカ H69419363

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:38mm
全重量:59g
文字盤:ダークグリーン
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.H-50
パワーリザーブ:80時間
防水性能:50m

キャンバスストラップがミリタリーの雰囲気を引き立たせるH69419363。無駄を一切省いたデザイン、視認性の高い文字盤を備えたシンプルな逸品です。

ハミルトン カーキ フィールド メカ H69419363

38mmの薄型ケースは細身の体系の方にもよく似合います。カーキ色のキャンバスストラップもオシャレで、パワーリザーブ80時間と高いスペックを有します。

価格に関しても10万円以下で買えるので、機械式時計最初の一本としても人気です。

 

ハミルトン カーキネイビー オープンウォーター H77805335

ハミルトン カーキネイビー オープンウォーター H77805335

素材:チタン
ケースサイズ:46mm
全重量:110g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き Cal.H-10
パワーリザーブ:80時間
防水性能:1000m

直径46mmのダイナミックなケースに、赤い逆回転防止ベゼルがアイコニックなカーキネイビー。

ネイビーの名の通りアメリカ海軍向けの軍用ダイバーズウォッチとなっており、こちらは特殊潜水部隊「フロッグマン」のために開発されました。そのため1000m防水と、オーバースペックとも言うべき防水性を誇ります。

サイズは大きいですがチタン製のため、わずか110gと軽いのが嬉しいところ。定価205,700円と、このクラスのダイバーズウォッチとしては良心的すぎる価格設定もさすがハミルトンです。

 

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オリス ビッグクラウン ポインターデイト 01 754 7741 4068-07 8 20 22

オリス ビッグクラウン ポインターデイト 01 754 7741 4068-07 8 20 22

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
全重量:130g
文字盤:レッド
インデックス:アラビア
ムーブメント:自動巻き Cal.Oris 754(SW200-1ベース)
パワーリザーブ:38時間
防水性能:50m

良心的な価格設定を維持しつつも、しっかりと高級感を湛えたミリタリーウォッチの担い手として、オリスもまた欠かせません。

オリスは1904年の創業以来、「スイス製であること」そして「機械式時計であること」を哲学としてきたブランドです。

創業当時、既に産業需要や戦時需要が高い時代ということも手伝って、主に航空向けのミリタリーウォッチ製造で名を馳せていきました。

 

そんなオリスを代表するコレクションが、ビッグクラウンです。

1938年が初出ですが、その当時のデザインから今なお範を取っており、ヴィンテージテイストを湛えます。

こちらのモデルは、昔ながらのポインターデイト。ちなみに今でこそデイトは小窓で表示する形式が主流ですが、これはロレックスが1926年のデイトジャストで確立した手法であり、それまではポインターデイトが主流でした。

オリス ビッグクラウン ポインターデイト

ビッグクラウン ポインターデイトはオリスを代表するモデルだけあり、そのため種類も豊富。多くが20万円台~の価格帯になっているのも、嬉しいですね。

 

オリス ダイバーズ 65 733 7707 4357R

オリス ダイバーズ 65 733 7707 4357R

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:40mm
全重量:90g
文字盤:ブラック
インデックス:ドット
ムーブメント:自動巻き Cal.Oris 733(SW200-1ベース)
パワーリザーブ:38時間
防水性能:100m

1965年、オリスがプロダイバーや海軍向けに卸していたモデルを原型とする、ダイバー65。オリスのダイバーズウォッチとしてはアクイスがまず想起されるかもしれませんが、「ミリタリーウォッチ」としてみた時には、やはりダイバー65を挙げたいですね。

当時のプレキシガラス(かつてスポーツウォッチに使われていた樹脂ガラスのことで、ヴィンテージテイストの代表格のようなドーム型の風防を形成する)を彷彿とさせる湾曲したサファイアクリスタルガラス、ヴィンテージ感溢れるブラックベゼル、ツヤ消しケースなど高い再現性を誇ります。

こちらも種類が豊富で、20万円台~と、各ブランドの高価格化が加速する昨今においてもお手頃価格を実現しております。

 

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ベル&ロス ミリタリータイプ BR03-92-S-MILITARY

ベル&ロス ミリタリータイプ BR03-92-S-MILITARY

素材:セラミック
ケースサイズ:直径42mm
全重量:121g
文字盤:カーキ
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:42時間
防水性能:100m

ベル&ロスは1991年に設立された新興ブランドです。パリに本社を置く同ブランドは、「視認性」「機能性」「信頼性」「高精度」の4つの基本原理を掲げ、高品質な時計づくりを行っています。

また、ベル&ロスの時計はファッション性が高いことも大きな特徴です。中でもミリタリーコレクションはベル&ロスの象徴的コレクションとして高い人気を誇ります。

 

「BR」シリーズはベル&ロスを代表するモデルです。 コックピット・クロックをイメージしたこの時計は、視認性を重視した機能的な道具という面が強調されており、 まさに「計器」といった雰囲気を漂わせるデザインとなっています。

ベル&ロス ミリタリータイプ BR03-92-S-MILITARY

ベルトにはナイロン製のカーキストラップが付属。アウトドアに最適なデザインとなっています。

ケースにはブラックセラミックが採用され、耐久性も抜群。42.0mmというほど良いケースサイズも魅力的です。

 

ベル&ロス ヴィンテージ ミリタリー WW1-92-S MILITARY

ベル&ロス ヴィンテージ ミリタリー WW1-92-S MILITARY

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径45mm
全重量:86g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア(ダッシュボードクロック)
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:42時間
防水性能:50m

「WW1」は”Wrist Watch1″の略で「最初の腕時計」という意味ですが、”World War I(第1次世界大戦)”の意味もあると言われています。懐中時計が初めて腕時計として使用されたのが第一次世界大戦です。その時代背景をケースデザインに反映しつつ、戦闘機のダッシュボードクロックとして発表された「BR」シリーズをモチーフに設計されています。

ベル&ロス ヴィンテージ ミリタリー WW1-92-S MILITARY

WW1-92-Sはベル&ロスの集大成とも言える仕上がりの時計です。2011年に発表されたモデルではありますが、今だに需要が高く、中古市場においても人気を博してます。

カジュアルファッションとの相性も抜群なので、是非アウトドアで活用したいモデルです。

 

ベル&ロス エアボーンII BR01-92 AIR BONE II

ベルロス エアボーン

素材:ステンレススティール(PVDコーティング)
ケースサイズ:直径46mm
全重量:143g
文字盤:ブラック(スカル)
インデックス:楔型
ムーブメント:自動巻き P.5000
パワーリザーブ:42時間
防水性能:100m

世界999本限定の希少モデル。スカルは死と直面する勇敢な兵士たちのシンボルであり、命懸けの任務を遂行する若者達が、ドクロのワッペンを身に着ける事で死を免れ敵を制圧したいと言うお守りの意が込められています。

ベル&ロス エアボーンII BR01-92 AIR BONE II

まるで銃器のような風合いのケースは、ヴィンテージ感を出す為にあえてコーティングを薄くし、使い込むほど下地のシルバーが見えてくる様になっています。

今ではなかなかお目にかかれないモデルとなりましたが、未だに人気は健在です。

 

ベル&ロス ホログラフ BR0392-HOR-BLC/SRB

ベル&ロス ホログラフ BR0392-HOR-BLC/SRB

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
全重量:133g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き
パワーリザーブ:38時間
防水性能:100m

ベル&ロスのアイコン的存在である大人気BRシリーズ。その2017年モデルであるBR0392-HOR-BLCは航空の世界を連想させるミリタリーテイスト溢れる一本です。

ベル&ロス ホログラフ BR0392-HOR-BLC/SRB

ダイアルのスーパールミノバコーティングは、昼夜を問わず高い視認性を確保した、滑走路の照明コードのような存在。ベルトにはタフなラバーベルトが装着されています。

並行新品であれば20万円台から購入することも可能で比較的リーズナブルです。

 

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ボールウォッチ エンジニア ハイドロカーボン NEDU DC3026A-SCJ-BK

ボールウォッチ エンジニア ハイドロカーボン

素材:チタン×ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
全重量:209g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:自動巻き RR1402-C
パワーリザーブ:48時間
防水性能:600m

「あらゆる過酷な環境のもとで、正確に時を告げる」。これをスローガンとし、1891年に誕生したボールウォッチ。アメリカ鉄道産業の発達と同時に誕生した「ボールウォッチ」は過酷な労働環境にあった当時の鉄道員の為に視認性に優れることは勿論、タフで正確な時間を刻む時計の開発に力を注いできました。

 

エンジニア ハイドロカーボンはアメリカ海軍潜水実験隊(The US Navy Experimental Diving Unit)通称“NEDU”に正式採用されたダイバーズミリタリーウォッチです。

暗闇での作戦実行の為、針とインデックスには合計21個の自発光マイクロガスライト、さらにリューズにはヘリウム排出バルブが組み込まれています。

ボールウォッチ エンジニア ハイドロカーボン NEDU DC3026A-SCJ-BK

耐衝撃性7,500Gs、耐磁性4,800A/mのタフネスさも大きな魅力です。

防水性能も600mと非常に優れているため、海のアクティビティーでも活躍してくれることでしょう。

 

ボールウォッチ エアボーン エンジニア ハイドロカーボン DM2076C-S1CAJ-BK

ボールウォッチ エアボーン エンジニア ハイドロカーボン

素材:チタン×ステンレススティール
ケースサイズ:直径42mm
全重量:228g
文字盤:ブラック
インデックス:アラビア/バー
ムーブメント:自動巻き RR1102-CSL
パワーリザーブ:42時間
防水性能:120m

こちらのモデルはもともとはアメリカ空軍のパラシュート救難部隊「パラレスキュー」にて採用されていた軍用時計。

モデル名の”エアボーン”とは、パラシュートによる降下を意味しています。

耐衝撃性5,000Gs、耐磁性4,800A/m、防水性120mの堅牢なスペックを持ち、更には自発光型マイクロガスライトを装備しています。

DM2076C-S1CAJ-BK

ケースサイドから時計を眺めると美しく立体感のあるデザインとなっていることがわかります。裏蓋のレリーフはアメリカ空軍のパラシュート救難部隊「パラレスキュー」のエンブレムです。

こちらもハイスペックミリタリーウォッチとして人気を博しています。

 

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タグホイヤー アクアレーサー 300M WAY101E.FC8222

タグホイヤー アクアレーサー 300M WAY101E.FC8222

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:43mm
全重量:95g
文字盤:グリーン
インデックス:バー
ムーブメント:クォーツ
パワーリザーブ:-
防水性能:300m

スポーティーかつスタイリッシュなモデルを多岐に渡って展開させているタグホイヤー。

膨大なラインナップの中にはミリタリー仕様のモデルも存在し、時計ファンからひそかに人気を集めています。

価格帯もリーズナブルなものが多く、高級ミリタリーウォッチを求める方にうってつけです。

 

そんなタグホイヤーの中でも、シンプルなミリタリーウォッチとしてお勧めしたいのがアクアレーサーです。

モダン寄りなテイストとはなるものの、堅牢で機能美を優先したデザインは、ミリタリーウォッチの精神性を受け継ぎます。

 

こちらは「アクアレーサー 300M WAY101E.FC8222」。カーキのナイロンストラップが特徴的なミリタリーテイストのデザインです。

アルミニウム製ベゼルと使い勝手の良いクォーツムーブメントを搭載し、300m防水にも対応しています。

ベゼルは逆回転防止型、リューズはねじ込み式。本格的なダイバーズウォッチとして高い評価を獲得しています。

タグホイヤー アクアレーサー 300M WAY101E.FC8222

文字盤からベゼル、ベルトに至るまでグリーンで統一されたデザイン性は実に見事。

相場は12万円~ほどとなっており、初めての高級時計としてもオススメです。

 

タグホイヤー アクアレーサー キャリバー5 WAY208E.FC8222

タグホイヤー アクアレーサー キャリバー5 WAY208E.FC8222

素材:チタン(PVDコーティング)
ケースサイズ:43mm
全重量:84g
文字盤:カーキ
インデックス:バー
ムーブメント:クォーツ
パワーリザーブ:-
防水性能:300m

軽量なチタン製ケースとカーキのダイアルがミリタリーな世界観を構築する一本。骨太になりがちなミリタリー調のデザインには珍しく薄型設計になっているため、様々なシーンで活躍できます。

ベルトには文字盤と同じくカーキのNATOストラップを採用。コアなファンにも満足いただけるミリタリーウォッチに仕上がっています。

タグホイヤー アクアレーサー キャリバー5 WAY208E.FC8222

ムーブメントには高精度クォーツムーブメント「キャリバー5」を搭載。耐久性にも優れ、サバイバルゲームでの着用にもうってつけです。

2017年発売モデルではありますが、市場に出回る本数が少ないため、お早めに手に入れることをオススメ致します。

 

ブライトリング アベンジャー ハリケーン X124B89ARX

ブライトリング アベンジャー ハリケーン X124B89ARX

素材:ブライトライト
ケースサイズ:50mm
全重量:105g
文字盤:ブラック
インデックス:ステンシル書体 アラビア
ムーブメント:ブライトリングB12
パワーリザーブ:約70時間
防水性能:100m

最後に紹介したいのはクロノグラフの雄「ブライトリング」。

質実剛健で力強い時計製造に定評のある名門ブランドですが、その魅力を存分に生かしたミリタリー仕様のモデルが人気を博しています。

 

ポリマーにファイバーを混合したハイテク素材「ブライトライト」を採用した画期的なミリタリーウォッチ「アベンジャー ハリケーン X124B89ARX」。50.0mmというビッグサイズで製造されていますが、軽量性があるため、装着感に優れます。

ブライトリング アベンジャー ハリケーン X124B89ARX

ムーブメントには「Cal.ブライトリングB12」を搭載。デザイン性のみならず機能性に関しても申し分ありません。

価格は並行新品で約75万円前後と気軽に手に入れることができる価格ではありませんが、価格に見合うだけの満足感が得られるはずです。

 

ブライトリング アベンジャー ブラックバード 44 V171B74MMA(V17311)

ブライトリング アベンジャー ブラックバード 44 V171B74MMA(V17311)

素材:チタン(PVDコーティング)
ケースサイズ:44mm
全重量:89g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:ブライトリング17
パワーリザーブ:約42時間
防水性能:200m

2015年に発表された“アベンジャー ブラックバード”。アメリカ軍のステルス偵察機の呼称である「ブラックバード」の名に相応しく、暗闇に溶け込むようなブラックのチタンケースに覆われています。

3針+デイト表示のシンプルで使いやすい機構に、強靭で軽量な素材なので、長く綺麗に使い続けられます。

ブライトリング アベンジャー ブラックバード 44 V171B74MMA(V17311)

ベルトはナイロンキャンパス地のミリタリーストラップ。ベゼルにはラチェット式逆回転防止型ベゼルを搭載。ベルトにはナイロンキャンパス地のミリタリーストラップがあしらわれています。

200m防水も完備しており、スペックに死角は見当たりません。

 

 

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まとめ

タフで、クールで、ブランドのストーリー性を感じられる。そんなミリタリーウォッチをご紹介いたしました。
気になる一本があったら、ぜひ一度お手にとって頂きたく思います。

なお、ミリタリーウォッチは中古市場での購入もお勧めです。
堅牢な設計になっているため経年の使用に強く、状態の良い個体が多く流通しているためです。

当記事でご紹介したモデル以外にも、多数のミリタリーウオッチを取り扱っておりますので、お気軽にお問合せください!

 

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この記事を監修してくれた時計博士

南 幸太朗(みなみ こうたろう)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 買取部門 営業企画部 MD課/買取サロン プロスタッフ

学生時代に腕時計の魅力に惹かれ、大学を卒業後にGINZA RASINへ入社。店舗での販売、仕入れの経験を経て2016年3月より銀座本店 店長へ就任。その後、銀座ナイン店 店長を兼務。現在は営業企画部 MD課 プロスタッフとして、バイヤー、プライシングを務める。得意なブランドはパテックフィリップやオーデマピゲ。時計業界歴13年。

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