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高級腕時計を購入する前に知っておくべき10のポイント

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「社会人になり長く愛用できる腕時計が欲しくなった・・。」「責任ある立場についたから、立場に見合う腕時計が欲しい・・。」など、高級腕時計の購入に踏み切る理由は人それぞれです。では腕時計は一体何を基準に選べばよいのでしょうか。

今回は無数にある腕時計の中からあなたに合う1本を見つけられるように、高級腕時計を購入する前に知っておくべきポイントをまとめてみました。

特に腕時計初心者の方にはこれからお伝えする「10」のポイントは必見の内容です!

 

高級腕時計を購入する前に知っておくべき10のポイント

 

オススメ腕時計ブランドと価格帯

初めての高級腕時計。気になるのはどのモデルを買えばいいのかという点です。結論からいえば、やはり人気ブランドの定番モデルを買うのが一番手堅いです。

人と被りたくないからマイナーな時計を探したい!そんな気持ちもよく分かりますが、最初は人気ブランドのエントリーモデルを狙うべきだと思います。

なお、「初めて」のうちは予算に限りがあることもしばしばですね。そんな時、低価格帯のモデル中心のブランドよりも、幅広い価格帯のモデルを製造している定番ブランドのほうが断然オススメ!そういったブランドは実績があるゆえ品質が良く、実用性も優れていることがほとんどであるためです。

つまり、長い目で見て「お得」なわけです。

まずはムリなく購入することができる価格帯の時計から始めてみて、もし本当に機械式時計にどっぷりと浸かりたくなった時に、ハイブランドに挑戦してみるといった次のステップを考えればいいと思います。

 

では具体的にどんなブランドが良いのか?

 

コストパフォーマンスに優れ、さらにステータス性のある時計といえば定番の「タグホイヤー」「チューダー(チュードル)」がオススメです。

最初の1本としては30万円以下で購入する事ができる価格帯が良いでしょう。

 

タグホイヤー カレラ キャリバー5 WAR211A.BA0782

カレラ キャリバー5 WAR211A.BA0782

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 39.0mm
全重量:132g
文字盤:ブラックまたはブルー
ムーブメント:キャリバー5
パワーリザーブ:約38時間
防水性能:100m

参考価格:19~21万円

数あるタグホイヤーのコレクション中で最も人気が高いモデルがこちら。3針にデイト表示のみの視認性と使い勝手を重視したシンプルなモデルです。オールシーンにお使いいただけるため、初めての一本としても申し分ないです。

需要が高いため、価値が落ちづらい点も魅力です。

 

チューダー ブラックベイ 79540

チューダー ブラックベイ 79540

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 41.0mm
全重量:164g
文字盤:ブラックまたはブルー
ムーブメント:Cal.2824
パワーリザーブ:約38時間
防水性能:150m

参考価格:23~27万円

チューダーというブランドをご存知でしょうか。

ロレックスのデュフュージョンブランドとして1926年に誕生し、以来、ロレックスのパーツやノウハウを受け継ぎつつも独自路線を突き進んできました。嬉しいのが、ロレックスの弟分でありながらも非常に良心的な価格帯である、ということ。もちろんハイエンドラインとなると50万円台~70万円台の価格帯となりますが、平均的には30万円台~40万円台のモデルを取り扱っており、一方でロレックス譲りの高い実用性やデザイン性を誇るため、非常に満足度は高いでしょう。

なお、チューダーもまた需要の高さから、価値の落ちづらいブランドです。

 

金銭的に余裕があるなら

一般的なエントリーモデルの価格帯からは1ランク上がってしまいますが、やはり時計界の王者「ロレックス」の存在は外せません。ステータス性はもちろん、資産価値も高いため最初の1本として最適といえます。

デイトナやサブマリーナ、GMTマスター、デイデイトは高価格帯になりますので、定価がもう少し安い「エクスプローラー」や「デイトジャスト」,「エアキング」をお勧めいたします。

 

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オススメの腕時計ケースサイズ

メンズ用腕時計の主なケースサイズは35mm~45mmほど。また、40mmがメジャーとされています。大きくなればなるほど時計の存在感は増していきますが、腕の太さによってはそれがアンバランスに見えることもよくあります。

自分の体格にピッタリあう時計を選ぶのがベストなため、1mmずつ大きさの違う時計を試着してみて、しっくりくる時計を選ぶとよいでしょう。

なお、成人男性の一般的な腕周りは16~17cm程度です。これより太い方でしたら42~45mm径の時計が似合うと思います。逆に細い方は35~38mm程度を選んだほうが良いでしょう。

また、ケースサイズはもちろん「厚さ」や「重さ」も装着感に関わるため、こちらも十分にチェックすることをオススメします。

腕時計 ケースサイズ
タグホイヤー カレラ キャリバー1887 クロノグラフ CAR2014.BA0799

 

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腕時計のベルトは金属ブレスがオススメ

ベルトには革ベルトと金属ブレスレットがありますが、初心者の方には「金属ブレスレット」がオススメです。その理由はメンテナンスが容易だからです。

革は水分に弱く、湿度の高い日本ではメンテナンスを怠るとすぐに劣化しまいます。また、革ベルトは毎日着けていると汗や湿気ですぐに傷んでしまうため、何本かの時計をローテーションで使う事が一般的。そのため、最初の一本としては「金属ブレスレット」の方が適しています。

金属ベルトは耐久度に優れ、日々の手入れに慣れていない場合は圧倒的に管理が楽です。頻繁に交換する必要もないため、維持費もかかりません。

5連ベルト 金属ベルト

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知っておきたい腕時計の機能

腕時計には多くの機能があります。その中でも「防水機能」「パワーリザーブ」「クロノグラフ」「デイト表示」「GMT機能」は覚えておきたい機能です。

 

防水機能とは

防水機能は外から水が入り込まないようにする機能です。時計は精密機械な為、水が入り込んでしまうと故障の原因に繋がります。

そのため現在製造されている時計の大半は防水機能が備わっています。

一般事務やデザイナーといった内勤の仕事の方が使用する場合は生活防水程度(3気圧防水)でも問題ありませんが、水仕事の方だと20~30気圧防水は欲しいところです。

水に対して神経質になりたくない人は30気圧防水以上のモデルを選べば一先ずは安心といえるでしょう。

 

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パワーリザーブとは

パワーリザーブは機械式腕時計の持続時間を差します。クォーツ式は電池の力で動きますが、機械式時計はゼンマイを巻くことで動力を得る時計です。そのため、何もせずに放置した場合”一定時間”経過すると止まります。パワーリザーブはその動力がどれだけ持つかの目安となっており、完全にゼンマイを巻いた状態から動きを止めるまでの時間の指標となっています。エントリーモデルですと40~50時間前後のパワーリザーブが多いです。

パワーリザーブ
ジャガールクルト マスターカレンダー ムーンフェイズ Q151842A
このモデルでは12時位置にあるゲージがパワーリザーブです。針が一番右にある状態が最大(40時間)で、左に振れているほど残り残量が少なくなっていることを表します。一番左に達すると時計は止まってしまいます。

 

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クロノグラフとは

クロノグラフはメカニカルなデザインによって高い人気を誇る「時間を計測するため」の機構です。日本人に馴染みのある呼び方をすれば、ストップウォッチ機能です。時間を計れる実用性に加え、文字盤の配列が機械的で秀逸なデザインが多いのがポイント。機械式腕時計でトップクラスの人気機構となっています。

 

オメガ スピードマスター プロフェッショナル ムーンウォッチ

タイム計測の基本は「2時位置のボタンを押してスタート→もう一度押すことでストップ→4時位置のボタンを押してリセット」という3段階で行われます。操作の仕方は簡単なのですが、緻密な設計で作られているクロノグラフはとてもデリケートな機構です。故障させないために正しい使い方が求められます。

 

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デイト表示とは

カレンダーを搭載した時計をデイト表示機能といいます。機能性だけでなく、デザインの一部としても人気です。日付だけのシンプルなものもあれば、曜日も一緒に表示してくれるモデルも存在します。

デイト表示
IWC パイロットウォッチ クロノグラフ プティ・プランス IW377706

 

 

GMT機能とは

GMTは通常の時間以外にもう1つの時間帯を表示できる機能です。主に日本と海外の時間を知りたい時に使います。海外旅行が趣味の方や海外との取引が多いビジネスマンにオススメです。

ちなみに3つの時間帯を表示できるモデルもあります。

GMT機能
ロレックス GMTマスターII 赤青ベゼル 16710

 

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現在の腕時計、定番と流行

服やアクセサリーと同様に、腕時計にも流行があります。以前はフォーマルシーンにはシルバーケースに黒い革ベルトであることが好ましいなど、様々な制約がありました。しかし最近はその風潮も緩和されつつあり、時計選びの「自由度」が高くなっています。

スーツにスポーツウォッチを合わせるスタイルも定番化しており、多くの人気ブランドでスポーツウォッチの売上は格段に上がっています。

スポーツウォッチ スーツ

更に今のトレンドと言えるのが「ブルーの文字盤」「セラミックやカーボンといった新素材」といった特徴をもつ時計。いずれも以前は高額モデルでしか見受けられなかった特徴ですが、現在ではエントリーモデルやミドルクラスのモデルでもよく見かけるようになりました。

また定番のモデルは価値が落ちづらいため、手放すときに高く売れる傾向にあります

特にロレックスの現行モデルは需要が供給を大きく上回っているため、買値の75~80%程度で買い取ってもらえることは珍しくありません。

外国為替の状況によっては買った価格より高く売れることもあります。

 

グランドセイコー 時計

ちなみに震災の影響から国産メーカーへの関心が高まり、日本が誇る高級モデル「グランド・セイコー」の人気が急激に高まっているのも見逃せないポイントです。

 

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機械式腕時計にはメンテナンスが必要

機械式時計のムーブメントは各部品に潤滑油がされていて、この油が経年劣化すると部品にかかる負担が大きくなります。そのままにしておくと時計の精度が落ちる、更には止まってしまうという状態に陥ることになります。

そうならない為に、機械式腕時計は一定期間ごとにオーバーホールをすることが推奨されています。一般的には3年に1回、間を空けても5年に1回はオーバーホールをしたいところです。

機械式時計 オーバーホール

気になるオーバーホールの価格についても解説します。

メーカーの正規修理と民間業者で価格や技術に差はありますが、基本的には費用は高くても5万円程度にはおさまります。シンプルな3針モデルであれば3万円以下で済む場合が殆どです。

ただ、クロノグラフやGMT機能など複雑な機構を搭載すればするほどオーバーホール料金も高くなるので、時計を購入する際は維持費のことも考えなければなりません。

特に腕時計初心者の方は、磁気帯びや水のトラブル、ゼンマイ切れ、カレンダー禁止時間帯の操作等により時計を壊してしまうことがあります。

維持費を抑えたい方は、機能が少ないシンプルなモデルを選ぶと良いでしょう。

 

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中古腕時計はとてもお得!

時計を購入するときに「価格」はとにかく気になるポイント。絶対に新品がいい!という拘りがなければ、中古品は非常にお得です。世間では中古品に対してネガティブなイメージを持つ人もいますが、時計に関していうと”信頼できる店舗”さえ見極めできれば、新品に近いクオリティーの時計を手に入れることができます。

時計並行輸入店

時計は新品で購入するとどうしても割高になりますが、オーバーホールや外装研磨が施されている中古品であれば、品質を落とさずに安く手に入れることができます。

ちなみに高級腕時計業界で働く方のほとんどが、時計を買うとき「中古品」を買います。為替の動向から時計の値動きを見て、安いときに良い中古品を買うことで、1~2年後に売った際、買値とほとんど変わらないか、買値より高く売れるからです。

 

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人気モデル:タグホイヤー アクアレーサー 300M WAY101A.BA0746

タグホイヤー アクアレーサー 300M

素材:ステンレススティール
ケースサイズ:直径 43.0mm
全重量:175g
文字盤:ブラック
インデックス:バー
ムーブメント:クォーツ
パワーリザーブ:-
防水性能:300m

新品正規価格:194,400
新品平行相場価格:136,000

 

正規店に拘らず並行店で新品を購入するだけで、これだけ価格が変わります。さらに中古品を購入することで、ここから大きく割り引かれた価格で時計を購入できるため、とてもお得です。

 

高額な腕時計が欲しい時!無金利ローンを利用する

高級腕時計は高額商品であるため、ローンでの購入を希望する方が非常に多いです。以前はローンといえば金利が高く、金額が割増しになってしまうイメージが強いものでした。しかし近年は低金利ローンも増え、更には無金利ローンでの購入も可能となっています。

例えば当店では期間限定で「60回払いまで無金利」キャンペーンも実施しており、エントリーモデルならば月3,000円台にて購入することも可能です。

 

腕時計は高く売れる!

高級腕時計は値崩れしずらいことが特徴。そのため、新しいモデルを購入する際に”現在使っている時計”を売る方がとても多いです。また、買取り価格のことを「リセールバリュー」とも呼び、換金率を%で表します。人気モデルはリセールバリュー80%を超えるものもあり、中古価格と買取価格の差額が数万円にしかならないことも。

つまり、人気モデルを購入すれば「しばらく楽しんだあと売る」ことで数万円で高級腕時計を楽しむことが出来るのです。

 

 

リセールバリューが高い時計とは?

先程お伝えした通り、リセールのいい時計の代表格は間違いなく「ロレックス」です。圧倒的知名度と需要のあるロレックスの時計は、どんなタイミングでも高く買取してもらえます。オススメは「オーバーホール」が必要となったタイミングで売る事。そうすれば、オーバーホール費用分得することができます。

精度が悪い時計は査定価格が減額されますが、時計店は一般ユーザーよりも安い価格でオーバーホールが行えるため、自分で行うよりオーバーホール代金分減額された価格で売ってしまったほうがお得です。

ロレックス 換金率 高く売れる

しかし資産価値と呼べるようなリセールバリューを誇るブランド・モデルは僅かです。ロレックスの「エクスプローラー」「サブマリーナ」「デイトナ」を筆頭にオメガ「スピードマスター レーシング」、パネライ「ルミノール  1950」、パテックフィリップ「ノーチラス」など、需要の高い時計は高い換金率が望めますが、逆に需要が低いマイナーな時計は購入価格と買取価格は大きく差がついてしまいます。

どんなに素晴らしい時計であっても知名度の低い時計は買い取った後売るのに苦労するため、高い買取価格が提示できないのです。

 

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最初の一本にお勧めしたい腕時計モデル

ここまでご紹介したことを踏まえ、是非最初の1本にオススメしたいモデルを2本紹介します。どちらもスーツにもカジュアルにも合うので、様々なシーンで使いまわせる使い勝手のよいモデルです。

 

ロレックス エクスプローラーⅠ

エクスプローラーⅠ
ロレックス エクスプローラー 214270
ロレックスのスポーツモデルの中でもシンプルで飽きのこないデザインが特徴で、どんなシーンやスタイルにも合わせやすい人気のモデル。それがエクスプローラーⅠです。このモデルはロレックスのエントリーモデルとして非常に高い人気をもちます。

リセールバリューは85%以上を保っており、買取率ランキングでは常にトップを争っています。

現在は2021年4月の新作見本市で新型モデルが出たこともあり価格高騰していますが、流通量が多いことから中古なら70万円台~出回っており、「100万円を出さなくてはロレックスは買えない」などと言われる昨今においては良心的ですね。

高く売れる安心感があるため、気軽に高級腕時計を楽しむことが出来るエクスプローラーⅠはまさに最初の一本として最適ではないでしょうか?

 

 

オメガ スピードマスター レーシング

オメガ スピードマスター レーシング

出典:https://www.omegawatches.jp/
オメガ スピードマスター レーシング 326.30.40.50.01.002
ロレックスと並んで人気の高いオメガの「スピードマスター レーシング」。クロノグラフにコーアクシャルムーブメントを搭載した高い機能性を誇る逸品です。

コーアクシャルムーブメントは通常のムーブメントよりもパーツの負担を抑えることに成功したムーブメント。メンテナンス・オーバーホールを行う感覚が長くなり、結果的に維持費が約半分となる画期的な機構です。

デザイン性にも優れたスピードマスターレーシングはオメガのモデルの中でもトップの換金率を誇るため、手放す時も安心。中古相場は30万円台~と、憧れのオメガがこの価格帯で入手できるのは嬉しいところですね。

 

まとめ

憧れの高級腕時計もローンや中古という選択肢を含めると、意外と購入が現実的になります。また、需要の高い”定番人気モデル”を押さえておけば、いざお金に困った時には売って資金を回収することも可能です。

初心者の方はまずは高級腕時計を無理なく楽しむところからはじめるのがオススメ。是非この「10のポイント」を参考に、最初の1本となる腕時計を見つけて頂けたら幸いです。

 

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この記事を監修してくれた時計博士

新美貴之(にいみ たかゆき)

(一社)日本時計輸入協会認定 CWC ウォッチコーディネーター
高級時計専門店GINZA RASIN 店舗営業部 部長

1975年生まれ 愛知県出身。
大学卒業後、時計専門店に入社。ロレックス専門店にて販売、仕入れに携わる。 その後、並行輸入商品の幅広い商品の取り扱いや正規代理店での責任者経験。
時計業界歴24年

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